JPH09191147A - パルス光源 - Google Patents

パルス光源

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JPH09191147A
JPH09191147A JP8000991A JP99196A JPH09191147A JP H09191147 A JPH09191147 A JP H09191147A JP 8000991 A JP8000991 A JP 8000991A JP 99196 A JP99196 A JP 99196A JP H09191147 A JPH09191147 A JP H09191147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 50GHzを越える超高繰り返し周波数の入力光
信号に等しい超高繰り返し周波数の光パルス列を発生さ
せる。 【解決手段】 能動モード同期パルスレーザ光源1の出
力光パルスの一部を分岐手段3で分岐し、非線形受光部
4がその2次高調波の平均光パワーを検出し、その値が
最大になるように制御回路5が能動モード同期パルスレ
ーザ光源1のレーザ共振器長調節機構2を帰還制御す
る。あるいは、波長選択部6が出力光パルスの中心波長
の変動を検出し、その中心波長が所定の値になるように
制御回路7が能動モード同期パルスレーザ光源1のレー
ザ共振器長調節機構2を帰還制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高繰り返し周波
数の光パルス列を発生させるパルス光源に関する。この
パルス光源は、長距離超大容量光伝送システムや超高速
光信号処理に不可欠なものである。
【0002】
【従来の技術】入力信号の繰り返し周波数に等しい繰り
返し周波数の光パルス列を発生させる方法として、レー
ザの能動モード同期法がある。これは、レーザ共振器内
に発振光の振幅または位相を変調する光変調器を設置
し、この光変調器をレーザの共振周波数の近傍周波数で
駆動し、駆動周波数と等しい繰り返し周波数の短光パル
スを発生させる方法である。
【0003】しかし、この能動モード同期法では、光変
調器を駆動する入力信号の繰り返し周波数がレーザの共
振周波数からそのほぼ 0.1%を越して離調すると、出力
光パルスのパルス幅、ジッタ、スペクトル等の特性が劣
化する。そこで、レーザ共振器長を制御して入力信号の
繰り返し周波数に合致させることが考えられている。従
来、レーザ共振器長制御の一例として、入力信号が電気
信号の場合では、出力光パルスを受光素子で光電変換
し、その受光電流と入力電気信号の位相差をミキサ等の
位相比較器で検出し、それを誤差信号としてレーザ共振
器長を帰還制御する方法が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、入力信号の
繰り返し周波数が数十GHzを越えた超高周波領域になる
と、上述の方法には次のような問題が生じる。第一の問
題点は、出力光パルスを電気信号に変換するための受光
素子の帯域幅が現状では50GHz以下であり、50GHzを越
える繰り返し周波数のパルス光源に対しては帰還制御が
不可能となることである。したがって、高速の光電変換
を行わずにレーザ共振器長の帰還制御を行う方法が必要
になっている。
【0005】第二の問題点は、50GHz以上の繰り返し周
波数を有する駆動信号は電気信号として与えられること
は少なく、本発明が適用される光通信または光信号処理
の分野では光信号によって与えられることが多い。この
場合に、安定に短光パルス列を発生させるためには、モ
ード同期レーザ共振器の基本周波数が50GHz以上、すな
わちレーザ共振器の実効長が3mm以下で、しかもレー
ザ共振器内の発振光を変調する光変調器は入力光信号に
よる能動モード同期が必要になる。しかし、現在このよ
うな能動モード同期レーザは存在しない。
【0006】本発明は、50GHzを越える超高繰り返し周
波数の入力光信号に等しい超高繰り返し周波数の光パル
ス列を発生させることができるパルス光源を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】能動モード同期パルスレ
ーザ光源では、上述したように入力光信号の繰り返し周
波数がレーザ共振器の同調範囲を越えたとき(離調した
とき)に、出力光パルスのパルス幅の増大、中心波長の
変移、タイミングジッタの増加、振幅雑音の増加等が生
じる。本発明のパルス光源は、このうち出力光パルスの
パルス幅に対応する2次高調波の平均光パワー、または
中心波長をモニタしてレーザ共振器長を帰還制御する構
成をとる。これらは、入力光信号の離調に対して敏感で
ありかつ検出が比較的容易である。
【0008】(2次高調波の平均光パワーに応じたレー
ザ共振器長制御)離調に対して平均出力光パワーは大き
く変化しないので、パルス幅が広がるとピークパワーが
減少する。一方、基本波長から2次高調波への変換効率
は基本波の瞬時パワーに比例しているので、ピークパワ
ーが減少すると基本波の平均光パワーが同一でも、2次
高調波の平均光パワーは減少する。したがって、2次高
調波の平均光パワーをモニタすることによりピークパワ
ーを検出することができ、さらに出力光パルスのパルス
幅の変化を検出することができる。
【0009】本発明のパルス光源(請求項1)は、図1
(a) に示すように、能動モード同期パルスレーザ光源1
の出力光パルスの一部を分岐手段3で分岐し、非線形受
光部4がその2次高調波の平均光パワーを検出し、その
値が最大になるように制御回路5が能動モード同期パル
スレーザ光源1のレーザ共振器長調節機構2を帰還制御
する。
【0010】非線形受光部4は、出力光パルスの一部を
2次高調波(SHG)結晶を介して受光する構成とすれ
ばよい。ここでは、基本波(入力光信号)の繰り返し周
波数が数十GHz以上の超高周波であっても、2次高調波
を受光する素子はD.C.〜1MHzの帯域幅を有していれば
十分である。レーザ共振器長は、外部ミラーの位置を光
軸方向に移動する方法や、受動半導体導波路等の共振器
内部の媒体の屈折率を注入電流等により変化させる方法
がある。これにより、レーザ共振器長の帰還制御系に広
帯域幅の受光素子を用いなくても、超高繰り返し周波数
の入力光信号に同期した光パルス列を発生させることが
できる。
【0011】(中心波長に応じたレーザ共振器長制御)
入力光信号の繰り返し周波数が離調すると、レーザ共振
器内の分散性媒質による共振器内パルス周回遅延時間の
波長依存性により、発振波長を変移させて出力光パルス
の繰り返し周波数を入力光信号の繰り返し周波数に追随
させようとする。
【0012】本発明のパルス光源(請求項2)は、図1
(b) に示すように、能動モード同期パルスレーザ光源1
の出力光パルスの一部を分岐手段3で分岐し、波長選択
部6が出力光パルスの中心波長の変動を検出し、その中
心波長が所定の値になるように制御回路7が能動モード
同期パルスレーザ光源1のレーザ共振器長調節機構2を
帰還制御する。
【0013】波長選択部6は、出力光パルスの一部を回
折格子や光波長フィルタなどの波長選択素子を介して受
光する構成とすればよい。レーザ共振器長は、外部ミラ
ーの位置を光軸方向に移動する方法や、受動半導体導波
路等の共振器内部の媒体の屈折率を注入電流等により変
化させる方法がある。これにより、レーザ共振器長の帰
還制御系に広帯域幅の受光素子を用いなくても、超高繰
り返し周波数の入力光信号に同期した光パルス列を発生
させることができる。
【0014】図2は、本発明のパルス光源に用いられる
能動モード同期パルスレーザ光源1の基本構成を示す。
(a) は線形共振器構造のものであり、(b) はリング共振
器構造のものである。図において、能動モード同期パル
スレーザ光源1は、反射面11で囲まれたレーザ共振器
内に、半導体光増幅媒質12と、損失(利得)または屈
折率が入射光により変化する半導体光非線形媒質13
と、半導体光増幅媒質12と半導体光非線形媒質13と
の間に挿入された光結合手段14を有する。光結合手段
14は、レーザ発振光と外部からの入力光信号とを合波
して入力光信号を半導体光非線形媒質13へ結合させる
構成である。
【0015】能動モード同期パルスレーザ光源1では、
入力光信号により半導体光非線形媒質13の吸収係数ま
たは屈折率を変調して能動モード同期を達成する。半導
体光非線形媒質13は、入射光のパルスエネルギーが小
さいときは透過率が小さく、パルスエネルギーが大きく
なると誘導吸収により少数キャリアが蓄積されて吸収が
飽和し透過率が増加する可飽和吸収媒質の側面と、屈折
率が変化する非線形屈折率媒質の側面がある。前者は外
部から入力される光パルス列の繰り返し周波数で発振光
を強度変調し、後者は位相変調することになるので、各
発振可能縦モードの変調側帯波が他のモードに注入され
てモード同期が生じる。
【0016】半導体光増幅媒質12と半導体光非線形媒
質13は、ともに数百μm以下の素子長で構成できるの
で、全実効長1mm以下の極めて短いレーザ共振器を構
成することができる。これにより、数十GHz以上の繰り
返し周波数の入力光信号パルスへの同期が可能になる。
光結合手段14は、図2に示すように偏波ビームスプリ
ッタを用いて偏波多重する方法と、後述する実施形態
(図4)で示すように波長選択ミラーを用いて波長多重
する方法がある。前者の方法では、入力光信号の偏波方
向を偏波ビームスプリッタが反射する方向に合わせて入
射すればよい。後者の方法では、レーザ発振光と入力光
信号の波長が異なるように設定すればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図3は、本発明のパルス光源の第1
の実施形態を示す。図において、能動モード同期パルス
レーザ光源1の半導体光増幅媒質(12)は、両面劈開
された半導体レーザ121である。半導体レーザ121
の片面は、反射率が0.01%以下に無反射コーティングさ
れている。モード同期を発生させる半導体光非線形媒質
(13)は、半導体可飽和吸収体131である。レーザ
共振器は、半導体レーザ121の無反射コーティングさ
れていない劈開面に配置されたミラー122と、半導体
可飽和吸収体131の外側端面に配置されたミラー13
2により形成される。
【0018】外部からの入力光信号は、レーザ共振器内
に挿入された偏波ビームスプリッタ141で反射されて
半導体可飽和吸収体131に注入される。入力光信号
は、偏波ビームスプリッタ141で反射されるように偏
波方向が調整されているので、半導体レーザ121には
注入されず半導体可飽和吸収体131のみに注入され、
ミラー132による反射光も偏波ビームスプリッタ14
1で反射してレーザ共振器外部に取り出される。一方、
レーザ発振光は偏波ビームスプリッタ141を通過する
偏波で発振するので、偏波ビームスプリッタ141の損
失は被らない。図では、偏波ビームスプリッタ141に
より入力光信号とレーザ発振光を偏波多重する構成のた
めに、レンズ142を用いた空間光ビームに変換されて
いるが、光ファイバや光導波路を用いた偏波多重も可能
である。なお、入力光信号の強度が小さい場合には、図
のように光増幅器143を用いて増幅してもよい。
【0019】半導体レーザ121として素子長 300μm
の1.5μm−InGaAsPレーザ、半導体可飽和吸収体1
31として素子長50μmの1.5μm−InGaAsPレー
ザ、レンズ142として半径 300μmの球レンズを用
い、共振器実効長を3mmとして縦モード間隔50GHzの
レーザ共振器が構成できる。入力光信号の波長は、可飽
和吸収特性を示す 1.5μm体で30nmの波長帯域内であ
ればよい。また、繰り返し周波数の同調範囲は、従来の
能動モード同期の検討結果が適用でき、繰り返し周波数
の 0.1%である30MHz程度である。この半導体可飽和吸
収体131は、1pJのパルスエネルギーで吸収飽和を
起こすので、パルス幅10ps、繰り返し周波数30GHzと
すると、入力光信号として必要な平均光パワーは約30m
Wである。このとき、パルス幅が数psから1psの出
力光パルスが得られる。
【0020】能動モード同期パルスレーザ光源1のレー
ザ共振器長は、本実施形態では出力光パルスのピークパ
ワーをモニタして帰還制御する構成になっている。出力
光パルスの一部は、分岐手段(3)として用いられるフ
ァイバカプラ31で分岐して非線形受光部4の2次高調
波(SHG)結晶41に入力される。2次高調波結晶4
1は、c−軸を周期的に反転させて位相整合領域を拡大
させた素子長1cmの疑似位相整合リチウムナイオベー
ト(LiNbO3)を用いることができる。2次高調波結晶
41から出力される2次高調波光は、高調波に変換され
ない基本波成分を除去する短波長透過光フィルタ42を
介して受光器43に受光され、2次高調波の平均光パワ
ーが検出される。
【0021】制御回路5は、2次高調波の平均光パワー
が最大になるように、能動モード同期パルスレーザ光源
1のレーザ共振器長調節機構2を制御する。レーザ共振
器長調節機構2は、ここではミラー132を光軸方向に
移動させるピエゾ素子21が用いられる。2次高調波の
光パワーが低下したときのレーザ共振器長の制御方向の
判定には、公知のディザリング法(常時、制御対象を周
波数fd で駆動し、入力信号中のfd の周波数成分のみ
を位相検波する方法)を用いることができる。
【0022】(第2の実施形態)図4は、本発明のパル
ス光源の第2の実施形態を示す。本実施形態は、 100G
Hz以上の超高繰り返し周波数領域で同期パルスを得るの
に適する。図において、能動モード同期パルスレーザ光
源1の半導体光増幅媒質(12)および半導体光非線形
媒質(13)は、第1の実施形態と同様の半導体レーザ
121および半導体可飽和吸収体131である。半導体
可飽和吸収体131の外側端面に配置された誘電体多層
膜ミラー133は、レーザ発振波長λ1 で反射し、入力
光波長λ2 で透過する。半導体レーザ121と半導体可
飽和吸収体131との間に配置された誘電体多層膜ミラ
ー144は、レーザ発振波長λ1 で透過し、入力光波長
λ2 で反射する光結合手段(14)として機能する。
【0023】レーザ共振器は、半導体レーザ121の無
反射コーティングされていない劈開面に配置されたミラ
ー122と、半導体可飽和吸収体131の外側端面に配
置された誘電体多層膜ミラー133により形成される。
外部からの入力光信号は、誘電体多層膜ミラー133と
誘電体多層膜ミラー144との間を往復して半導体可飽
和吸収体131で吸収され、吸収されない余分は外部へ
放出される。したがって、入力光信号が半導体レーザ1
21に注入されることはない。
【0024】本構成では、レーザ共振器の実効長として
約1mmが可能であり、このときの共振器縦モード間隔
は約 150GHzとなる。繰り返し周波数が高いので、半導
体可飽和吸収体131は、吸収が飽和して再び吸収が回
復するまでの時間が速いことが要求される。低温成長し
たBe 添加InGaAs 歪多重量子井戸(MQW)半導体
を使用すると、吸収回復時間1ps以下が可能であるの
で、 150GHzの繰り返し周波数に十分追随して、サブピ
コ秒のパルス幅の 150GHz光パルス列を出力することが
できる。
【0025】図4に示す同様の構成において、半導体可
飽和吸収体131として用いたMQW半導体を光屈折率
非線形媒質として使用することができる。MQW半導体
のバンドギャップエネルギーを若干大きくして基礎吸収
端の波長を短くすることにより、レーザ発振波長λ1
吸収をなくし、外部からの入力光波長λ2 で吸収させる
ようにすることができる。ただし、λ1 >λ2 である。
このとき、MQW半導体は、入力光信号の吸収によりレ
ーザ発振光に対する屈折率が変化することから位相変調
器として動作し、FMモード同期が実現する。位相変調
器では、入力光信号が符号変調されスペースの同符号連
続が長く続いた場合でも、強度変調の場合と異なってレ
ーザ発振光に対する損失が増加することはないので、レ
ーザ発振が中断することなくクロック周波数に等しい繰
り返し周波数の光パルス列を出力させることができる。
すなわち、符号変調された入力光信号のクロック抽出が
可能となる。
【0026】能動モード同期パルスレーザ光源1のレー
ザ共振器長は、本実施形態では出力光パルスの波長をモ
ニタして帰還制御する構成になっている。出力光パルス
の一部は、分岐手段(3)として用いられるファイバカ
プラ31で分岐して波長選択部6のアレイ導波路回折格
子61に入力される。アレイ導波路回折格子61では、
入力光の波長が出力光ビーム位置に変換されるので、入
力光(能動モード同期パルスレーザ光源1の出力光パル
ス)の波長が変動すれば出力光ビームの位置が変動す
る。最適パルス発振時におけるアレイ導波路回折格子6
1の出力光ビームを挟む位置に2つの受光器62−1,
62−2を配置し、2つの受光器の受光電流が等しくな
るように設定する。2つの受光器62−1,62−2の
出力は差動増幅器63に入力され、入力光信号の繰り返
し周波数がレーザ共振器実効長で決まる最適繰り返し周
波数から離調したときの出力光パルスの波長変移が検出
される。差動増幅器63は、波長変移方向を含む誤差信
号を制御回路7にフィードバックする。
【0027】制御回路7は、差動増幅器63からの誤差
信号が最小になるように、能動モード同期パルスレーザ
光源1のレーザ共振器長調節機構2を制御する。レーザ
共振器長調節機構2は、ここでは誘電体多層膜ミラー1
33を光軸方向に移動させるピエゾ素子21が用いられ
る。なお、第1の実施形態および第2の実施形態で示し
た能動モード同期パルスレーザ光源1と帰還制御系の組
み合わせは任意であり、例えば第2の実施形態におい
て、帰還制御系は第2高調波の平均光パワーをモニタす
る構成でもよい。
【0028】(第3の実施形態)図5は、本発明のパル
ス光源の第3の実施形態を示す。本実施形態は、第2の
実施形態を 1.5μm−InP 基板上にモノリシックに集
積化し、さらに符号変調のための電界吸収型光変調器も
集積化したものである。半導体基板200に、利得部分
201、回折格子202,203、可飽和吸収部分20
4、受動導波路205、電界吸収型光変調器206、コ
ーティング面207が集積化されている。利得部分20
1、回折格子202,203、可飽和吸収部分204に
は、必要に応じて電流注入ができるように電極が設けら
れている。回折格子202はレーザ発振波長λ1 で反射
する。回折格子203は、レーザ発振波長λ1 で透過
し、入力光波長λ2 で反射する。右端のコーティング面
207は、レーザ発振波長λ1 で反射し、入力光波長λ
2 で透過する。この波長関係を図6に示す。
【0029】レーザ共振器は、回折格子202とコーテ
ィング面207により構成され、レーザ発振波長は回折
格子202で最大反射率が得られる波長λ1 に設定され
る。回折格子202の反射波長帯域幅を3nmとする
と、パルス幅約1psの短光パルスが得られる。外部か
らの入力光信号は、コーティング面207と回折格子2
03との間を往復して可飽和吸収部分204で吸収さ
れ、吸収されない余分は外部へ放出される。
【0030】利得部分201と可飽和吸収部分204の
長さを 300μmと 150μmに設定すると、共振器実効長
はほぼ 600μmとなり、繰り返し周波数として約70GHz
が得られる。図の左へ出力した光パルスは、電界吸収型
光変調器206で符号変調されて外部へ放出される。帰
還制御系は、第2の実施形態と同様に出力光パルスの波
長をモニタする構成になっている。レーザ共振器長の調
整は、受動導波路205への注入電流により行う。共振
器長の制御範囲は全共振器長の 0.1%程度であるが、応
答速度が速いので 100MHz以上の広帯域での共振器長の
制御が可能である。なお、第1の実施形態と同様に第2
高調波の平均光パワーをモニタする構成でもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパルス光
源は、出力光パルスのピークパワーまたは波長をモニタ
してレーザ共振器長を制御することにより、広帯域幅の
受光素子を必要とせずに入力光信号に同期した光パルス
列を得ることができる。また、入力光信号で駆動される
半導体光非線形媒質と半導体光増幅媒質を用いることに
より小型のレーザ共振器を構成することができ、数十G
Hz以上の繰り返し周波数の入力光信号に同期した光パル
ス列を生成することができる。また、繰り返し周波数の
同調範囲が広いので、安定性が必要とされるクロック光
パルス再生としても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパルス光源の基本構成を示すブロック
図。
【図2】本発明のパルス光源に用いられる能動モード同
期パルスレーザ光源1の基本構成を示すブロック図。
【図3】本発明のパルス光源の第1の実施形態を示す
図。
【図4】本発明のパルス光源の第2の実施形態を示す
図。
【図5】本発明のパルス光源の第3の実施形態を示す
図。
【図6】第3の実施形態の各部の波長関係を示す図。
【符号の説明】
1 能動モード同期パルスレーザ光源 2 レーザ共振器長調節機構 3 分岐手段 4 非線形受光部 5,7 制御回路 6 波長選択部 11 反射面 12 半導体光増幅媒質 13 半導体光非線形媒質 14 光結合手段 21 ピエゾ素子 31 ファイバカプラ 41 2次高調波結晶 42 短波長透過光フィルタ 43,62 受光器 61 アレイ導波路回折格子 63 差動増幅器 121 半導体レーザ 122,132 ミラー 131 半導体可飽和吸収体 133,144 誘電体多層膜ミラー 141 偏波ビームスプリッタ 142 レンズ 143 光増幅器 200 半導体基板 201 利得部分 202,203 回折格子 204 可飽和吸収部分 205 受動導波路 206 電界吸収型光変調器 207 コーティング面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 正俊 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ共振器長調節機構を含み、外部よ
    り与えられる入力光信号の繰り返し周波数に等しい繰り
    返し周波数の光パルス列を出力する能動モード同期パル
    スレーザ光源と、 前記能動モード同期パルスレーザ光源から出力される光
    パルス列の一部を分岐する分岐手段と、 前記分岐手段で分岐された光パルス列を入力し、その2
    次高調波の平均光パワーを検出する非線形受光部と、 前記2次高調波の平均光パワーの値が最大になるように
    前記レーザ共振器長調節機構を制御する制御回路とを備
    えたことを特徴とするパルス光源。
  2. 【請求項2】 レーザ共振器長調節機構を含み、外部よ
    り与えられる入力光信号の繰り返し周波数に等しい繰り
    返し周波数の光パルス列を出力する能動モード同期パル
    スレーザ光源と、 前記能動モード同期パルスレーザ光源から出力される光
    パルス列の一部を分岐する分岐手段と、 前記分岐手段で分岐された光パルス列を入力し、その中
    心波長の変動を検出する波長選択部と、 前記中心波長が所定の値になるように前記レーザ共振器
    長調節機構を制御する制御回路とを備えたことを特徴と
    するパルス光源。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパルス
    光源において、 能動モード同期パルスレーザ光源は、半導体光増幅媒質
    と、損失(利得)または屈折率が入射光により変化する
    半導体光非線形媒質と、半導体光増幅媒質と半導体光非
    線形媒質との間に挿入された光結合手段を含み、 前記光結合手段は、レーザ発振光と外部より与えられる
    入力光信号とを合波して入力光信号を前記半導体光非線
    形媒質へ結合させる構成であることを特徴とするパルス
    光源。
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