JPH09191008A - 層間絶縁膜の形成方法及び半導体装置 - Google Patents

層間絶縁膜の形成方法及び半導体装置

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JPH09191008A
JPH09191008A JP8001201A JP120196A JPH09191008A JP H09191008 A JPH09191008 A JP H09191008A JP 8001201 A JP8001201 A JP 8001201A JP 120196 A JP120196 A JP 120196A JP H09191008 A JPH09191008 A JP H09191008A
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gas
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ratio
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Shunsaku Takeishi
俊作 武石
Hiroshi Kudo
寛 工藤
Rika Shinohara
理華 篠原
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜の形成方法及び半導体装置に関
し、低比誘電率で、耐熱性に優れ、且つ、薄層化が可能
なフッ素系樹脂膜からなる層間絶縁膜を提供する。 【解決手段】 C/F比が1/2のフロロカーボンガス
に含水素化合物ガスを混入した状態でプラズマ化学気相
堆積法を行うことによってフッ素系樹脂膜4を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は層間絶縁膜の形成方法及
び半導体装置に関するものであり、特に、高集積度半導
体集積回路装置の層間絶縁膜として用いる低誘電率で耐
熱性の良好なフッ素系樹脂からなる層間絶縁膜の形成方
法及び半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置におけるデバ
イス設計及びプロセスの進展により、基本ゲートの遅延
の問題が改善されるにしたがって、回路全体における遅
延に占める配線に起因する遅延の割合が大きくなってき
ている。
【0003】SiO2 膜は、安定性及び成膜の容易性等
の観点から従来より半導体集積回路装置の層間絶縁膜と
して広く用いられているが、近年の微細化の進行に伴っ
て伝送遅延時間が問題になってきており、回路性能を向
上させる観点から、多層配線に用いる層間絶縁膜の見直
しが行われている。
【0004】即ち、層間絶縁膜として用いているプラズ
マ化学気相堆積法(PCVD法)によるSiO2 膜はそ
の誘電率が約4.1(1MHz)と高いために配線層間
の寄生容量が比較的大きく、微細化が進行するとそれに
伴って配線層の間隔も狭くなるので寄生容量は更に増大
し、また、この寄生容量は信号伝送遅延の原因になるの
で、素子等を微細化した割りには動作速度が向上しない
という問題が生ずる。
【0005】即ち、層間絶縁膜の比誘電率をk、配線層
の抵抗をRとすると、配線層に起因する配線遅延時間τ
は、τ∝kRで表され、配線遅延時間は層間絶縁膜の比
誘電率に比例して長くなるので、この配線遅延時間を短
くするには比誘電率の小さな絶縁材料を層間絶縁膜とし
て用いれば良い。
【0006】そこで、本出願人は、低誘電率化のために
プラズマCVD法によって安定した経時特性を有するフ
ッ素含有シリコン酸化膜、即ち、SiOF膜の形成方法
を提案(特願平6−45920号、及び、特願平7−2
9137号)している。
【0007】このSiOF膜は、原料ガスとしてテトラ
エチルオルソシリケート(TEOS:Tetra−Et
hyl−Ortho−Silicate)、酸素、及
び、C 2 6 を用いたプラズマCVD法によって形成す
るものであり、SiOF膜の吸湿性を制御することによ
って約3.4〜3.8(1MHz)の比誘電率の層間絶
縁膜を得ているが、近い将来の超高速論理LSIにおい
ては、SiOF膜のような低誘電率の層間絶縁膜でも高
速動作には必ずしも十分なものではない。
【0008】また、SiO2 膜或いはSiOF膜の誘電
率よりさらに誘電率の低い絶縁膜としてはフッ素系高分
子が知られており、例えば、ポリテトラフルオロエチレ
ン(P−TFE)の比誘電率は2.2(1MHz)と有
機材料の中では最も小さく有望視されている。
【0009】しかしながら、フッ素系高分子は一般にほ
とんどの溶媒にとけないため、通常の感光性樹脂のよう
にスピンコートやプレスコートができず、薄膜の形成が
困難であるという欠点がある。
【0010】また、スピンコートできるフッ素系の高分
子材料が一部で商品化されているが、密着性及び耐熱性
に乏しく、基板加熱時に分解や基板からの剥離が生ずる
という問題がある。
【0011】さらに、この様な密着性の問題を解決する
ために、プラズマ重合によりP−TFE薄膜を形成する
報告もあるが、このプラズマ重合膜は密着性は良好であ
るものの、耐熱性が悪く、且つ、低分子量の重合体が膜
中に取り込まれ、基板加熱時に膜外に放出されるため、
比誘電率が2.7(1MHz)程度のものしか得られて
いないという問題がある。
【0012】例えば、Kazuhiko EndoとT
oru Tatsumiは、平行平板型プラズマCVD
装置(CCP:Capacitive Coupled
Plasma)及びヘリコン波プラズマCVD装置を
用いて、CF4 +CH4 またはC2 6 +CH4 を原料
ガスとし、基板温度を50℃とすることによってフッ化
アモルファスカーボン膜(フッ素系樹脂膜)を成膜して
いる(必要ならば、Materials resear
ch society,symposiumproce
edings,vol.381,“Low−Diele
ctricConstant Materials−S
ynthesis and Applications
in Microelectronics”,199
5,pp.249〜254参照)。
【0013】これは、成膜の際に、含水素化合物である
CH4 を混入することによって、堆積時にエッチング作
用の基となるF(フッ素)ラジカルをH(水素)でゲッ
タリングしてエッチング作用を低減させ、その結果、カ
ーボンリッチで架橋密度の高く耐熱性に優れたフッ素系
樹脂膜を得ようとするものである。
【0014】この得られたフッ素系樹脂膜の比誘電率
は、平行平板型プラズマCVD装置で2.1、ヘリコン
波プラズマCVD装置で2.4のものが得られている
が、300℃のアニール処理によって、比誘電率は2.
7と大きくなる。
【0015】また、300℃における1時間のアニール
処理によって、C2 6 +CH4 を原料ガスとしたヘリ
コン波プラズマCVD装置による膜以外の残膜率は、7
0%以下となり耐熱性が非常に悪いという問題がある。
【0016】また、C2 6 +CH4 を原料ガスとした
ヘリコン波プラズマCVD装置による膜の300℃にお
ける1時間のアニール処理後の残膜率は100%である
が、400℃のアニール処理後には60%以下に低下す
る。
【0017】また、同じく、Kazuhiko End
oとToru Tatsumiは、平行平板型プラズマ
CVD装置を用いて、CF4 +CH4 にN2 を添加した
ものを原料ガスとし、基板温度を50℃とすることによ
ってフッ化アモルファスカーボン膜(フッ素系樹脂膜)
を成膜している(必要ならば、Extended Ab
stracts of the 1995 Inter
national Conference on So
lid State Devices andMate
rials,Osaka,1995,pp.177〜1
79参照)。
【0018】この場合のフッ素系樹脂膜の比誘電率は、
2.5のものが得られており、300℃における1時間
のアニール処理によっても、比誘電率は2.5のままで
ほとんど変化が見られないが、残膜率は90%以下とな
り耐熱性が悪いという問題がある。
【0019】なお、上記の2つのフッ化アモルファスカ
ーボン膜(フッ素系樹脂膜)に関する報告におけるアニ
ール温度は、ヒータの温度であり、実際のフッ化アモル
ファスカーボン膜の温度はそれよりもかなり低くなって
いるものと考えられる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】一方、将来の0.18
μmルール程度の高集積度半導体装置の層間絶縁膜に求
められる特性は、比誘電率が2.5以下で、且つ、30
0℃以上の熱処理後の残膜率としては略100%が要求
されるものと考えるが、上記フッ素系樹脂膜の内の前者
は300℃以上の熱処理後の比誘電率は2.7と比較的
高く、配線遅延時間が大きくなるという問題があり、ま
た、後者は300℃以上の熱処理後の残膜率が90%以
下となり耐熱性が悪いという問題がある。
【0021】したがって、本発明は、低比誘電率で、耐
熱性に優れ、且つ、薄層化が可能なフッ素系樹脂膜から
なる層間絶縁膜を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 (1)本発明は、層間絶縁膜の形成方法において、C/
F比が1/2のフロロカーボンガスに含水素化合物ガス
を混入した状態でプラズマ化学気相堆積法を行うことに
よってフッ素系樹脂膜4を形成することを特徴とする。
【0023】この様に、成膜の際に、C/F比が1/2
のフロロカーボンガスを用いることによって、カーボン
リッチで架橋密度の高い耐熱性に優れたフッ素系樹脂膜
4を得ることができる。
【0024】即ち、Cの比率が高くなると架橋密度が高
く耐熱性が向上するが、比誘電率が高くなるという問題
があり、他方、Fの比率が高くなると比誘電率は低くな
るものの、Fラジカルのエッチング作用によって膜の再
現性が悪くなり、且つ、耐熱性が悪くなるので、入手が
容易なフロロカーボンガスとしては、C/F比が1/2
のものが適している。
【0025】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、フロロカーボンガスとして、C 2 4 、C3 6
或いは、C4 8 のいずれかを用いることを特徴とす
る。
【0026】この様に、フロロカーボンガスとして、C
2 4 、C3 6 、或いは、C4 8 のいずれかを用い
ることによって、比誘電率が2.5以下の低比誘電率の
層間絶縁膜を得ることができ、この比誘電率は含水素化
合物ガスの流量と共に上昇する。
【0027】(3)また、本発明は、上記(2)におい
て、フロロカーボンガスとして、C 4 8 を用いること
を特徴とする。
【0028】この様に、フロロカーボンガスとしてC4
8 を用いることによって、比誘電率が2.5以下の低
比誘電率で、且つ、残膜率の良好な層間絶縁膜を得るこ
とができる。
【0029】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、含水素化合物ガスとして、
2 、SiH4 、C2 2 、C3 8 、C2 6 、或い
は、CH4 のいずれかを用いることを特徴とする。
【0030】この様に、含水素化合物ガスとして、
2 、SiH4 、C2 2 、C3 8 、C2 6 、或い
は、CH4 のいずれかを用いることによって、比誘電率
が2.5以下の低比誘電率の層間絶縁膜を得ることがで
き、この比誘電率は含水素化合物ガスの流量と共に上昇
する。
【0031】(5)また、本発明は、上記(4)におい
て、含水素化合物ガスとして、C22 またはC3 8
のいずれかを用いることを特徴とする。
【0032】この様に、含水素化合物ガスとして、C2
2 またはC3 8 のいずれかを用いることによって、
比誘電率が2.5以下の低比誘電率で、且つ、耐熱性優
れた層間絶縁膜を得ることができる。
【0033】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(5)のいずれかにおいて、プラズマ化学気相堆積工程
における成膜温度を、250℃以上としたことを特徴と
する。
【0034】この様に、プラズマ化学気相堆積工程にお
ける成膜温度を、250℃以上とすることによって、カ
ーボンリッチな架橋密度の高い耐熱性に優れたフッ素系
樹脂膜4を得ることができる。
【0035】(7)また、本発明は、半導体装置におい
て、上記(1)乃至(6)のいずれかの形成方法によっ
て形成した層間絶縁膜を有することを特徴とする。
【0036】この様な、低比誘電率で耐熱性に優れたフ
ッ素系樹脂膜4を層間絶縁膜として用いることによっ
て、高集積度半導体装置の配線層3における配線遅延時
間を大幅に小さくでき、且つ、信頼性を向上することが
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】図2乃至図10を参照して本発明
の実施の形態を説明する。 図2参照 図2は、フロロカーボンガスとしてC/F比が1/2の
4 8 を用いた場合に、含水素化合物ガスとして、H
2 、SiH4 、C2 2 、C3 8 、C2 6、及び、
CH4 を用いた場合の、フッ素系樹脂膜の成膜速度のC
4 8 に対する含水素化合物ガスの流量比依存性を示す
図である。
【0038】なお、含水素化合物ガスはHeで希釈した
ものを流し、その希釈度は流量比で、含水素化合物ガス
(sccm):Heガス(sccm)=1:9である
が、図2における流量比は含水素化合物ガスの実流量の
4 8 に対する比であり、以下の他の実験においても
同様である。また、Heはプラズマ反応にほとんど影響
を与えないものと考えられるので、希釈度は問題になら
ないものである。
【0039】なお、この場合のC4 8 の流量は60s
ccm、成膜圧力は1.2Torr、成膜温度は250
℃、また、印加電力は0.59W/cm2 であり、この
条件下で平行平板型プラズマCVD装置(CCP−プラ
ズマCVD装置)を用いたCCP−プラズマCVD法に
よって成膜を行った。
【0040】図2から明らかなように、含水素化合物ガ
スのC4 8 に対する流量比の増加に伴って成膜速度が
増加するが、これは、含水素化合物ガスの流量比の増加
に伴ってFがHにトラップされる割合が増えて、Fラジ
カルのエッチング作用が低下するためと考えられる。
【0041】また、含水素化合物ガスの中では、SiH
4 の成膜速度が最も大きく、また、炭化水素の中ではC
2 2 以外は、分子量が大きくなるにつれて成膜速度が
大きくなる。
【0042】これは、二重結合或いは三重結合を有さな
い炭化水素の場合は、成膜速度は分子量に依存する傾向
があり、三重結合を有するC2 2 の場合には、二重結
合或いは三重結合を有さない炭化水素とは異なる傾向を
有する。
【0043】なお、この様な条件で成膜した場合には、
含水素化合物ガスとしてSiH4 を用いた場合にも、フ
ッ素系樹脂膜中に実質上Siが含まれることはない。
【0044】図3参照 また、図3は、含水素化合物ガスとしてC2 2 を用い
た場合に、フロロカーボンガスとしてC/F比が1/2
のC2 4 、C3 6 、及び、C4 8 を用いた場合
の、フッ素系樹脂膜の成膜速度のフロロカーボン(Cx
2x)に対するC 2 2 の流量比依存性を示す図であ
る。
【0045】なお、この場合のフロロカーボン(Cx
2x)の流量は60sccm、成膜圧力は1.2Tor
r、成膜温度は250℃、また、印加電力は0.59W
/cm 2 であり、この条件下でCCP−プラズマCVD
法によって成膜を行った。
【0046】図3から明らかなように、図2と同様にC
2 2 のフロロカーボン(Cx 2x)に対する流量比の
増加に伴って成膜速度が増加し、含水素化合物ガスのう
ちC 4 8 が最も成膜速度が大きく、分子量が大きいほ
ど成膜速度が大きい傾向が見られる。
【0047】図4参照 また、図4は、フロロカーボンガスとしてC4 8 を用
いた場合に、含水素化合物ガスとして、H2 、Si
4 、C2 2 、C3 8 、C2 6 、及び、CH 4
用いた場合の、フッ素系樹脂膜の比誘電率のC4 8
対する含水素化合物ガスの流量比依存性を示す図であ
る。
【0048】なお、この場合のC4 8 の流量は60s
ccm、成膜圧力は1.2Torr、成膜温度は250
℃、また、印加電力は0.59W/cm2 であり、この
条件下でCCP−プラズマCVD法によって成膜を行っ
た。
【0049】図4から明らかなように、含水素化合物ガ
スのC4 8 に対する流量比の増加に伴って比誘電率が
増加する傾向があるが、これは、含水素化合物ガスの流
量比の増加に伴ってFがHにトラップされる割合が増え
て、膜中に取り込まれるFの量が低下してカーボンリッ
チな膜となり、Cの増加に伴って比誘電率が上昇するた
めと考えられる。
【0050】また、含水素化合物ガスの中では、C3
8 が最も比誘電率の増加傾向が大きく、水素を用いた場
合の比誘電率の増加傾向が最も小さい。
【0051】図5参照 また、図5は、含水素化合物ガスとしてC2 2 を用い
た場合に、フロロカーボンガスとしてC2 4 、C3
6 、及び、C4 8 を用いた場合の、フッ素系樹脂膜の
比誘電率のフロロカーボン(Cx 2x)に対するC2
2 の流量比依存性を示す図である。
【0052】なお、この場合のフロロカーボン(Cx
2x)の流量は60sccm、成膜圧力は1.2Tor
r、成膜温度は250℃、また、印加電力は0.59W
/cm 2 であり、この条件下でCCP−プラズマCVD
法によって成膜を行った。
【0053】図5から明らかなように、図4と同様に、
2 2 のフロロカーボン(Cx 2x)に対する流量比
の増加に伴って比誘電率が増加し、含水素化合物ガスの
うちC4 8 が最も比誘電率の増加傾向が小さく、分子
量が大きいほど比誘電率の増加傾向が小さい。
【0054】図6参照 また、図6は、フロロカーボンガスとしてC4 8 を用
いた場合に、含水素化合物ガスとして、H2 、Si
4 、C2 2 、C3 8 、C2 6 、及び、CH 4
用いた場合の、フッ素系樹脂膜の残膜率のC4 8 に対
する含水素化合物ガスの流量比依存性を示す図である。
【0055】なお、この場合の成膜時のC4 8 の流量
は60sccm、成膜圧力は1.2Torr、成膜温度
は250℃、また、印加電力は0.59W/cm2 であ
り、この条件下でCCP−プラズマCVD法によって成
膜を行った。
【0056】また、残膜率は、常圧の窒素雰囲気中で、
400℃で10分間アニールした前後のフッ素系樹脂膜
の膜厚の変化を百分率で表したものであるが、この場合
のアニール温度は、ヒータの温度ではなく、フッ素系樹
脂膜自体の温度を表すものである。
【0057】図6から明らかなように、含水素化合物ガ
スのC4 8 に対する流量比の増加に伴って残膜率が増
加する傾向、即ち、耐熱性が向上する傾向があるが、こ
れは、含水素化合物ガスの流量比の増加に伴ってFがH
にトラップされる割合が増えて、膜中に取り込まれるF
の量が低下してカーボンリッチな架橋密度の高い分子量
の大きな膜となり、基板加熱時に膜外に放出されにくく
なるためであると考えられ、また、含水素化合物ガスの
種類に関しては、成膜速度及び比誘電率と略同様な傾向
が見られる。
【0058】図7参照 また、図7は、含水素化合物ガスとしてC2 2 を用い
た場合に、フロロカーボンガスとしてC2 4 、C3
6 、及び、C4 8 を用いた場合の、フッ素系樹脂膜の
残膜率のフロロカーボン(Cx 2x)に対するC2 2
の流量比依存性を示す図である。
【0059】なお、この場合のフロロカーボン(Cx
2x)の流量は60sccm、成膜圧力は1.2Tor
r、成膜温度は250℃、また、印加電力は0.59W
/cm 2 であり、この条件下でCCP−プラズマCVD
法によって成膜を行った。
【0060】また、この場合の残膜率も、常圧の窒素雰
囲気中で、膜自体の温度が400℃で10分間アニール
した前後のフッ素系樹脂膜の膜厚の変化を百分率で表し
たものであり、図6と同様に、C2 2 のフロロカーボ
ン(Cx 2x)に対する流量比の増加に伴って残膜率が
増加し、フロロカーボンガスのうちC2 4 が最も耐熱
性が良好で、分子量が小さくF原子の少ないフロロカー
ボンほど耐熱性が良好である。
【0061】図8参照 また、図8は、フロロカーボンガスとしてC4 8 を用
いた場合に、含水素化合物ガスとして、H2 、Si
4 、C2 2 、C3 8 、C2 6 、及び、CH 4
用いた場合の、フッ素系樹脂膜の残膜率と比誘電率の相
関関係を示す図であり、図4及び図6に基づいて作成し
たものである。
【0062】図8から明らかなように、比誘電率が増加
するにしたがって残膜率が増加し、いずれのガスの場合
にも比誘電率がある程度以上の値になると残膜率が10
0%になり、含水素化合物ガスとしてC3 8 を用いた
場合に最も比誘電率が小さくて耐熱性に優れたフッ素系
樹脂膜が得られ、SiH4 及びC2 2 を用いた場合に
も同様な傾向が見られる。
【0063】図9参照 また、図9は、含水素化合物ガスとしてC2 2 を用い
た場合に、フロロカーボンガスとしてC2 4 、C3
6 、及び、C4 8 を用いた場合の、フッ素系樹脂膜の
残膜率と比誘電率の相関関係を示す図であり、図5及び
図7に基づいて作成したものである。
【0064】図9から明らかなように、比誘電率が増加
するにしたがって残膜率が増加し、いずれのガスの場合
にも比誘電率がある程度以上の値になると残膜率が10
0%になり、フロロカーボンガスとしてC4 8 を用い
た場合に最も比誘電率が小さくて耐熱性に優れたフッ素
系樹脂膜が得られ、分子量が大きいほど特性の優れたフ
ッ素系樹脂膜が得られる傾向が見られる。
【0065】図10参照 また、図10は、含水素化合物ガスとしてC2 2 を用
い、また、フロロカーボンガスとしてC4 8 を用い、
その流量比がC2 2 :C4 8 =1:7となるように
60sccmのC4 8 を流し、成膜圧力を1.2To
rrとし、また、印加電力を0.59W/cm2 とした
条件下でCCP−プラズマCVD法によって成膜した場
合の、フッ素系樹脂膜の残膜率の成膜温度依存性を示す
図である。
【0066】この場合の残膜率は、常圧の窒素雰囲気中
で、膜自体の温度を350℃、400℃、及び、450
℃とした状態で10分間アニールした前後のフッ素系樹
脂膜の膜厚の変化を百分率で表したものであり、図10
から明らかなように、アニール温度の上昇と共に残膜率
は低下し、一方、成膜温度が上昇するにしたがって残膜
率が増加し、例えば、400℃で成膜した場合には、4
50℃のアニールにも耐える耐熱性の良好な膜が得られ
る。
【0067】また、350℃で成膜したフッ素系樹脂膜
も400℃までの耐熱性が得られることが分かり、少な
くとも250℃以上の基板温度で成膜した場合には、従
来例以上の耐熱性が得られるが、半導体装置の品種によ
ってより高い耐熱性が要求される場合には、図10に示
す傾向に基づいて適正な成膜温度を選択して成膜を行え
ば良い。
【0068】上述の結果から、成膜の際に、フロロカー
ボンガスとしてC/F比が1/2のフロロカーボンを用
いることにより、従来のC/F比の小さいCF4 やC2
6を用いた場合に比べて、2.5以下の低比誘電率
で、且つ、カーボンリッチで架橋密度が高く、300℃
以上のアニール処理後の残膜率が略100%の耐熱性の
良好なフッ素系樹脂膜を得ることができる。
【0069】特に、フロロカーボンガスとしては、分子
量の大きなC4 8 が最も好適であり、また、含水素化
合物ガスとしては、種々の条件を総合的に判断するとC
2 2 が最も好適で、その次にはC3 8 が好適であ
り、さらに、本発明におけるフッ素系樹脂膜は250℃
以上の成膜温度で形成しているので、従来の50℃で成
膜した膜に比べてアニール処理後の比誘電率の変化がほ
とんどないものである。
【0070】なお、上記の図2乃至図10の説明におい
ては、成膜工程及びその結果についてのみ説明したが、
実際の半導体装置に用いる場合には、図1に示した様
に、配線層を形成したのち、C/F比が1/2のフロロ
カーボンガスに含水素化合物ガスを混入した状態でプラ
ズマCVD法でフッ素系樹脂膜の成膜を行い層間絶縁膜
すれば良く、多層配線構造にする場合には、配線層の形
成工程及びフッ素系樹脂膜の成膜工程を交互に繰り返せ
ば良い。
【0071】この場合、集積度の向上と共に、同じ階層
にある配線層の間隔が狭くなっても、PCVD法による
SiO2 膜の略半分の比誘電率k=2.3程度のフッ素
系樹脂膜を層間絶縁膜として用いることにより、耐熱性
を良好に保持したまま寄生容量を小さくでき、それによ
って配線遅延時間をより小さくすることができる。
【0072】また、上記の実施の形態の説明において
は、プラズマCVD法としてCCP−プラズマCVD法
で説明しているが、CCP−プラズマCVD法に限られ
るものでなく、ICP(Inductive Coup
led Plasma)−プラズマCVD法、Heli
con Plasma−プラズマCVD法、或いは、E
CR(Electron Cycrotron Res
onance)−プラズマCVD法等の高密度プラズマ
(HDP:High Density Plasma)
方式を用いて成膜しても良いものである。
【0073】この場合、CCP−プラズマCVD法は操
作が簡単であるため、平坦なベタ状の膜を形成するのに
向いており、一方、HDP方式はステップカバレッジに
優れているので、凹部を埋め込む場合に適している。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、C/F比が1/2のフ
ロロカーボンガスに含水素化合物ガスを混入した状態で
プラズマCVD法によって低比誘電率で、且つ、耐熱性
に優れたフッ素系樹脂膜が得られるので、超高集積度の
半導体集積回路装置の層間絶縁膜として用いることによ
って配線層の寄生容量に起因する配線遅延時間を低減で
き、次世代の半導体集積回路装置の高速化に寄与すると
ころが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】フッ素系樹脂膜の成膜速度のC4 8 ガスに対
する含水素化合物ガス流量比依存性を示す図である。
【図3】フッ素系樹脂膜の成膜速度のフロロカーボンガ
スに対するC2 2 ガス流量比依存性を示す図である。
【図4】フッ素系樹脂膜の比誘電率のC4 8 ガスに対
する含水素化合物ガス流量比依存性を示す図である。
【図5】フッ素系樹脂膜の比誘電率のフロロカーボンガ
スに対するC2 2 ガス流量比依存性を示す図である。
【図6】フッ素系樹脂膜の残膜率のC4 8 ガスに対す
る含水素化合物ガス流量比依存性を示す図である。
【図7】フッ素系樹脂膜の残膜率のフロロカーボンガス
に対するC2 2 ガス流量比依存性を示す図である。
【図8】フロロカーボンガスとしてC4 8 ガスを用い
た場合の、フッ素系樹脂膜の残膜率と比誘電率との相関
関係を示す図である。
【図9】含水素化合物ガスとしてC2 2 ガスを用いた
場合の、フッ素系樹脂膜の残膜率と比誘電率との相関関
係を示す図である。
【図10】フッ素系樹脂膜の残膜率の成膜温度依存性を
示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 下地絶縁層 3 配線層 4 フッ素系樹脂膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C/F比が1/2のフロロカーボンガス
    に含水素化合物ガスを混入した状態でプラズマ化学気相
    堆積法を行うことによってフッ素系樹脂膜を形成するこ
    とを特徴とする層間絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記フロロカーボンガスとして、C2
    4 、C3 6 、或いは、C4 8 のいずれかを用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の層間絶縁膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 上記フロロカーボンガスとして、C4
    8 を用いることを特徴とする請求項2記載の層間絶縁膜
    の形成方法。
  4. 【請求項4】 上記含水素化合物ガスとして、H2 、S
    iH4 、C2 2 、C3 8 、C2 6 、或いは、CH
    4 のいずれかを用いることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の層間絶縁膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記含水素化合物ガスとして、C
    2 2 、または、C3 8のいずれかを用いることを特
    徴とする請求項4記載の層間絶縁膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 上記プラズマ化学気相堆積工程における
    成膜温度を、250℃以上としたことを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれか1項に記載の層間絶縁膜の形成方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    形成方法によって形成した層間絶縁膜を有することを特
    徴とする半導体装置。
JP8001201A 1995-02-17 1996-01-09 層間絶縁膜の形成方法及び半導体装置 Withdrawn JPH09191008A (ja)

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KR1019960003328A KR100268074B1 (ko) 1995-02-17 1996-02-12 반도체장치 및 절연막의 형성방법
US09/389,009 US6448666B1 (en) 1995-02-17 1999-09-02 Semiconductor device and method for forming insulating film
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000196099A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Matsushita Electronics Industry Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法

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