JPH09190919A - 静磁波デバイス - Google Patents

静磁波デバイス

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Publication number
JPH09190919A
JPH09190919A JP8022146A JP2214696A JPH09190919A JP H09190919 A JPH09190919 A JP H09190919A JP 8022146 A JP8022146 A JP 8022146A JP 2214696 A JP2214696 A JP 2214696A JP H09190919 A JPH09190919 A JP H09190919A
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JP
Japan
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substrate
crystal film
wave device
magnetic garnet
garnet single
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Pending
Application number
JP8022146A
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English (en)
Inventor
Masaru Fujino
野 優 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Priority to KR1019970000378A priority patent/KR100208882B1/ko
Priority to DE69704962T priority patent/DE69704962T2/de
Priority to EP97100362A priority patent/EP0784380B1/en
Priority to US08/781,701 priority patent/US5801604A/en
Publication of JPH09190919A publication Critical patent/JPH09190919A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/08Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers
    • H01F10/10Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition
    • H01F10/18Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition being compounds
    • H01F10/20Ferrites
    • H01F10/24Garnets
    • H01F10/245Modifications for enhancing interaction with electromagnetic wave energy

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電力がそのまま出力され、時間経過と共
に飽和するという過渡応答現象を小さくし、より高機能
の静磁波デバイスを提供する。 【解決手段】 Fe元素を含む磁性ガーネット単結晶膜
14によって構成される静磁波デバイス10において、
Fe元素を含む磁性ガーネット単結晶膜14に、Sn元
素が10〜3000wtppm添加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静磁波デバイス
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、静磁波デバイスの磁性ガーネ
ット単結晶膜の材料としては、Y3 Fe5 12(YI
G)単結晶が重要な材料として使用されてきた。特に、
YIGの最も際だった性質は、極端に強磁性半値幅(Δ
H)が小さいことである。静磁波デバイスの磁性ガーネ
ット単結晶膜の材料として用いたとき、この性質が入力
信号と出力信号との差を小さくできることにつながって
いる。さらに、YIGの特徴は、入力信号に対して小さ
い電力で飽和現象が現れることである。この性質を利用
したリミッタやノイズフィルタなどの静磁波デバイスと
して、YIG単結晶膜は広く用いられてきた。さらに、
YIG単結晶膜も含めて、Fe元素を含むガーネット単
結晶膜も、同様に静磁波デバイスに用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、YIG
の特徴の一つである入力信号が飽和する現象によって、
入力信号が入った直後では、飽和現象は現れずに入力電
力がそのまま出力され、時間経過と共に飽和するという
過渡応答現象が生じていた。このため、静磁波デバイス
としての機能を劣化されるという問題が生じていた。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、入
力電力がそのまま出力され、時間経過と共に飽和すると
いう過渡応答現象を小さくし、より高機能の静磁波デバ
イスを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、Fe元素を
含む磁性ガーネット単結晶膜によって構成される静磁波
デバイスにおいて、Fe元素を含む磁性ガーネット単結
晶膜に、Sn元素が10〜3000wtppm添加され
ている、静磁波デバイスである。
【0006】
【作用】静磁波デバイスを構成するYIG単結晶膜を始
めとして、Fe元素を含む磁性ガーネット単結晶膜にS
n元素を10〜3000wtppm添加することによっ
て、過渡応答現象を小さくできる。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、YIGの特徴の一つ
である入力信号に対して小さい電力で飽和する現象が、
入力信号が入った後遅れることなく現れる。すなわち、
この発明によれば、過渡応答現象を小さくでき、静磁波
デバイスの機能を高めることができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態および実施例の詳細な説明から一層明らかとなろ
う。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態の一
例を示す斜視図である。静磁波デバイス10は、直方体
状の基板12を含む。この基板12は、Gd3 Ga5
12基板である。基板12の一方主面には、直方体状の磁
性ガーネット単結晶膜14が形成される。この磁性ガー
ネット単結晶膜14は、Fe元素を含む磁性ガーネット
単結晶膜である。磁性ガーネット単結晶膜14における
基板12と反対側の主面には、入力端子16および出力
端子18が互いに平行に形成される。また、入力端子1
6および出力端子18は、それぞれ、その一端がアース
されている。
【0010】なお、Fe元素を含む磁性ガーネット単結
晶膜14の磁性ガーネット単結晶には、(Y
3-x1-x2 R′x1R″x2)(Fe5-y1-y2 M′y1M″y2
12において、0≦x1≦3,0≦x2≦3,0≦x1
+x2≦3,0≦y1<5,0≦y2≦3,0≦y1+
y2<5,x2=y2で、R′がSc,La系列,Bi
のうちの1つ以上で、R″がMg,Ca,Sr,Baの
うち1つ以上で、M′がAl,Ga,Inのうち1つ以
上で、M″がSi,Ti,Zr,Hf,Geのうち1つ
以上であるものがある。
【0011】
【実施例】
(実施例1)Gd3 Ga5 12基板をLPE法でガーネ
ット膜を形成するための基板とした。次に、ガーネット
膜の原料であるFe2 3 およびY2 3 と添加物であ
るSnO2 と溶剤であるPbOとB2 3 とを混合し、
縦型電気炉内に保持された白金坩堝に充填し、約120
0℃で均質化を行い融液化した。この融液を約900℃
前後の一定温度に保持して、ガーネットを過飽和状態に
した後、この融液中にGGG基板を浸透し、回転させな
がら所定時間成長を行った。その後、この基板を融液か
ら引き上げ、高速度で回転させてガーネット膜上の付着
融液を遠心力により振り切ることによってガーネット層
を形成した。また、別に上記の条件でSnを添加せずに
ガーネット膜を育成し、比較のための試料とした。
【0012】得られたガーネット膜を用いて、図1に示
す静磁波デバイスを作製し測定周波数2GHzで飽和現
象が現れるまでの時間を測定した。さらに、ガーネット
膜を化学分析してSnの濃度を測定した。その結果を表
1に示す。なお、表1中、*を付したものは、この発明
の範囲外のものであり、他のものはこの発明の範囲内の
ものである。
【0013】
【表1】
【0014】この発明において、Snの濃度を限定した
のは以下の理由である。すなわち、試料番号2のよう
に、Snの濃度が10wtppm未満では、試料番号1
のSnを添加していないYIG膜に比べてほとんど飽和
現象が現れるまでの時間に変化が生じない。また、試料
番号8のように、Snの濃度が3000wtppmを越
えると、静磁波デバイスとして働かず飽和現象そのもの
が生じなくなる。
【0015】(実施例2)Gd3 Ga5 12基板をLP
E法でガーネット膜を形成するための基板とした。次
に、ガーネット膜の原料であるFe2 3 とY2 3
Ga2 3 およびLa2 3 と添加物であるSnO2
溶剤であるPbOとB2 3 とを混合し、縦型電気炉内
に保持された白金坩堝に充填し、約1200℃で均質化
を行ない融液化した。この融液を約900℃前後の一定
温度に保持してガーネットを過飽和状態にした後、この
融液中にGGG基板を浸透し、回転させながら所定時間
成長を行った。その後、この基板を融液から引き上げ、
高速度で回転させてガーネット膜上の付着融液を遠心力
により振り切ることによってガーネット膜を形成した。
また、別に上記の条件でSnを添加せずにガーネット膜
を育成し、比較のための試料とした。
【0016】得られたガーネット膜を用いて、図1に示
す静磁波デバイスを作製し測定周波数2GHzで飽和現
象が現れるまでの時間を測定した。また、ガーネット膜
を化学分析してSnの濃度および組成比を測定した。そ
の結果を表2に示す。なお、表2中、*を付したもの
は、この発明の範囲外のものであり、他のものはこの発
明の範囲内のものである。
【0017】
【表2】
【0018】この発明において、Snの濃度を限定した
のは以下の理由である。すなわち、試料番号10のよう
に、Snの濃度が10wtppm未満では、試料番号9
のSnを添加していないガーネット膜に比べてほとんど
飽和状態が現れるまでの時間に変化が生じない。また、
試料番号16のように、Snの濃度が3000wtpp
mを越えると、静磁波デバイスとして働かず飽和現象そ
のものが生じなくなる。
【0019】(実施例3)Gd3 Ga5 12基板をLP
E法でガーネット膜を形成するための基板とした。次
に、ガーネット膜の原料であるFe2 3 とY2 3
Ga2 3 およびBi2 3 と添加物であるSnO2
溶剤であるPbOとB2 3 とを混合し、縦型電気炉内
に保持された白金坩堝に充填し、約1200℃で均質化
を行い融液化した。この融液を約900℃前後の一定温
度に保持してガーネットを過飽和状態いにした後、この
融液中にGGG基板を浸透し、回転させながら所定時間
成長を行った。その後、この基板を融液から引き上げ、
高速度で回転させてガーネット膜上の付着融液を遠心力
により振り切ることによってガーネット膜を形成した。
また、別に上記の条件でSnを添加せずにガーネット膜
を育成し、比較のための試料とした。
【0020】得られたガーネット膜を用いて、図1に示
す静磁波デバイスを作製し測定周波数2GHzで飽和現
象が現れるまでの時間を測定した。また、ガーネット膜
を化学分析してSnの濃度および組成比を測定した。そ
の結果を表3に示す。なお、表3中、*を付したもの
は、この発明の範囲外のものであり、他のものはこの発
明の範囲内のものである。
【0021】
【表3】
【0022】この発明において、Snの濃度を限定した
のは以下の理由である。すなわち、試料番号18のよう
に、Snの濃度が10wtppm未満では、試料番号1
7のSnを添加していないガーネット膜に比べてほとん
ど飽和現象が現れるまでの時間に変化が生じない。ま
た、試料番号24のように、Snの濃度が3000wt
ppmを越えると、静磁波デバイスとして働かず飽和現
象そのものが生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 静磁波デバイス 12 基板 14 磁性ガーネット単結晶膜 16 入力端子 18 出力端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe元素を含む磁性ガーネット単結晶膜
    によって構成される静磁波デバイスにおいて、 前記Fe元素を含む磁性ガーネット単結晶膜に、Sn元
    素が10〜3000wtppm添加されていることを特
    徴とする、静磁波デバイス。
JP8022146A 1996-01-11 1996-01-11 静磁波デバイス Pending JPH09190919A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8022146A JPH09190919A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 静磁波デバイス
KR1019970000378A KR100208882B1 (ko) 1996-01-11 1997-01-09 정자파 장치
DE69704962T DE69704962T2 (de) 1996-01-11 1997-01-10 Magnetostatische Wellenanordnung
EP97100362A EP0784380B1 (en) 1996-01-11 1997-01-10 Magnetostatic wave device
US08/781,701 US5801604A (en) 1996-01-11 1997-01-10 Magnetostatic wave device with indium/tin in the magnetic garnet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8022146A JPH09190919A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 静磁波デバイス

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JPH09190919A true JPH09190919A (ja) 1997-07-22

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ID=12074733

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JP8022146A Pending JPH09190919A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 静磁波デバイス

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