JPH0919082A - 太陽電池を備える電源装置 - Google Patents

太陽電池を備える電源装置

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JPH0919082A
JPH0919082A JP7161140A JP16114095A JPH0919082A JP H0919082 A JPH0919082 A JP H0919082A JP 7161140 A JP7161140 A JP 7161140A JP 16114095 A JP16114095 A JP 16114095A JP H0919082 A JPH0919082 A JP H0919082A
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JP
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power
inverter
output
outlet
solar cell
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JP7161140A
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Yuji Fukuda
雄二 福田
Etsuo Sakoguchi
悦男 硲口
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 商用電力系統が停電したときに、特定の負荷
に安定して電力を供給する。 【構成】 太陽電池を備える電源装置は、太陽電池1、
太陽電池1の出力を交流に変換するインバータ2、イン
バータ2の出力側に接続されている複数の電源コンセン
ト3、及び、インバータ2の出力側と商用電力系統8と
の間に接続された停電遮断スイッチ5を備える。インバ
ータ2の出力側には、電源コンセント3と並列に、商用
電力系統8が停電したときに使用する停電コンセント4
が接続されている。停電遮断スイッチ5を電源コンセン
ト3と停電コンセント4との間に接続し、商用電力系統
8が停電したときに停電遮断スイッチ5をオフ状態に切
り換えて、電源コンセント3をインバータ2の出力側か
ら切り離し、停電コンセント4のみをインバータ2の出
力側に接続するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池を商用電力系
統に接続して、太陽電池と商用電力系統の両方で、コン
セントに接続される負荷に電力を供給する電源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池を商用電力系統に接続した電源
装置は開発されている。この電源装置は、たとえば、特
開平6−311654号公報に記載されている。この公
報に記載される太陽電池を備える電源装置は、図5のブ
ロック線図に示すように、太陽電池1の出力側にインバ
ータ2を接続して、太陽電池1から出力される直流を、
たとえば、交流の100Vに変換する。インバータ2
は、出力側に停電遮断スイッチ5を設け、この停電遮断
スイッチ5の出力側を複数の電源コンセント3に接続し
ている。
【0003】図5に示す太陽電池を備える電源装置は、
太陽電池1で発電される電力をインバータ2で商用電力
に変換して、電源コンセント3の負荷9に供給する。さ
らに、インバータ2は、出力側を商用電力系統8に接続
しているので、太陽電池1の発電電力が、負荷9の消費
電力よりも大きくなるとき、インバータ2の出力の一部
は商用電力系統8に供給される。電源コンセント3に接
続した負荷9の消費電力が、インバータ2の出力よりも
大きくなると、不足する電力が商用電力系統8から供給
される。
【0004】この回路構成の電源装置は、商用電力系統
が停電したときに、異常検出回路23がこのことを検出
して、停電遮断スイッチ5をオフに切り換える。停電し
た時に停電遮断スイッチ5をオフにしないと、停電して
いる商用電力系統8に、太陽電池1の発電出力が供給さ
れるからである。太陽電池1の発電出力がインバータ2
から商用電力系統8に供給されると、停電している商用
電力系統8に高電圧が発生して、停電の復旧作業の安全
性を阻害する。商用電力系統8には、柱上トランスを接
続している。柱上トランスは、高電圧を低電圧に降圧す
るものであるが、停電したときに、インバータ2から柱
上トランスの二次側に商用電力が供給されると、一次側
には高電圧が発生する。このため、商用電力系統8が停
電したときに、停電遮断スイッチ5をオフにし、あるい
は、インバータ2の発振を停止させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す太陽電池を
備える電源装置は、停電時に停電遮断スイッチをオフに
するので、商用電力系統が停電したときに、電源コンセ
ントに電力が供給されなくなり、電気製品が使用できな
くなる。商用電力系統が停電しても、太陽電池が発電し
ているときには、太陽電池の電力を電源コンセントに供
給することは可能である。このことを実現するには、イ
ンバータ回路と連系保護回路との間に電源コンセントを
接続すればよい。
【0006】インバータ回路と連系保護回路との間に接
続された電源コンセントは、停電遮断スイッチをオフに
しても、インバータから電力が供給される。このため、
太陽電池で電源コンセントに接続する電気製品を使用で
きる。ただ、電源コンセントは、種々の電気製品が接続
されるので、太陽電池の発電出力が、電源コンセントに
負荷として接続する電気製品の消費電力よりも小さくな
ることがある。電源コンセントは、通常は商用電力系統
に接続されているので、太陽電池の発電出力に関係なく
使用できるように設計されている。このため、使用者は
電源コンセントの消費電力に無関心で、種々の電気製品
を接続している。
【0007】商用電力系統が停電して、太陽電池の発電
出力が電源コンセントに接続する電気製品の消費電力よ
りも小さくなると、インバータの保護回路が働く。この
保護回路が作動すると、インバータの出力電圧は0に制
御されて、全ての電気製品に電力が供給されなくなる。
このため、商用電力系統が停電したときには、太陽電池
の発電出力が、使用する電気製品の消費電力を越えない
ように、電源コンセントに接続している一部の電気製品
のプラグを引き抜く必要がある。ただ、停電はいつ発生
するかわからないので、停電したときにインバータの出
力が0となる前に、電源コンセントからプラグを引き抜
くことはできない。したがって、商用電力系統が停電し
て、電気製品に電力が供給されない状態になってから、
特定の電気製品のプラグを抜くことになる。
【0008】本発明は、この弊害を防止することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、商用電力
系統が停電したときに特定の負荷に安定して電力を供給
できる太陽電池を備える電源装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池を備え
る電源装置は、前述の目的を達成するために下記の構成
を備える。電源装置は、太陽電池1と、この太陽電池1
の出力を交流に変換するインバータ2と、このインバー
タ2の出力側に接続されている複数の電源コンセント3
と、インバータ2の出力側を商用電力系統8に接続する
停電遮断スイッチ5とを備える。商用電力系統8が停電
したときに、停電遮断スイッチ5をオフ状態に切り換え
て、インバータ2の出力を商用電力系統8から切り離す
ように構成されている。
【0010】さらに、本発明の太陽電池を備える電源装
置は、インバータ2の出力側に、電源コンセント3と並
列に、商用電力系統8が停電したときに使用する停電コ
ンセント4を接続している。さらに、本発明の電源装置
は、停電遮断スイッチ5を、電源コンセント3と停電コ
ンセント4との間に接続している。商用電力系統8が停
電したときには、停電遮断スイッチ5をオフ状態に切り
換え、電源コンセント3をインバータ2の出力側から切
り離し、停電コンセント4のみをインバータの出力側に
接続するように構成されている。
【0011】
【作用】本発明の太陽電池を備える電源装置は、下記の
動作をして電源コンセント3と停電コンセント4とに接
続する負荷9に電力を供給する。 [商用電力系統が停電しないとき] 停電遮断スイッチ5がオン状態となる。 電源コンセント3は、商用電力系統8と、インバー
タ2の両方に接続される。したがって、電源コンセント
3に接続される負荷9には、太陽電池1の発電出力が供
給され、また、商用電力系統8からも電力が供給され
る。 太陽電池1の発電出力が、電源コンセント3に接続
される負荷9の消費電力よりも大きいときは、電源コン
セント3は太陽電池1から電力が供給される。商用電力
系統8からは電力が供給されない。電源コンセント3の
負荷9に消費されない太陽電池1の発電出力の余剰電力
は、商用電力系統8に供給される。 電源コンセント3に接続される負荷9の消費電力
が、太陽電池1の発電出力より大きくなると、太陽電池
1の発電出力の不足分の電力が商用電力系統8から供給
される。
【0012】[商用電力系統が停電するとき] 商用電力系統8が停電すると、停電遮断スイッチ5
はオフ状態になる。 オフ状態の停電遮断スイッチ5は、電源コンセント
3をインバータ2の出力側から切り離す。したがって、
電源コンセント3にはインバータ2から電力が供給され
なくなる。 停電遮断スイッチ5がオフになっても、停電コンセ
ント4はインバータ2に接続されている。したがって、
停電コンセント4に接続される負荷には、太陽電池1の
発電出力がインバータ2で交流に変換されて供給され
る。停電コンセント4は、商用電力系統8が停電したと
きに使用するコンセントであるから、ここには、太陽電
池1の発電出力を越えない消費電力の負荷であって、停
電したときにも連続して使用したい負荷、たとえば、コ
ンピュータや必要最小限の負荷を接続しておく。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための太陽電池を備える電源装置を例示す
るものであって、本発明は電源装置を下記のものに特定
しない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0015】図1に示す太陽電池を備える電源装置は、
太陽電池1と、この太陽電池1の出力を交流に変換する
インバータ2と、このインバータ2の出力側に接続され
ている複数の電源コンセント3と、インバータ2の出力
側を商用電力系統8に接続する停電遮断スイッチ5とを
備える。
【0016】さらに、図1に示す太陽電池を備える電源
装置は、インバータ2の出力側に、電源コンセント3と
並列に、商用電力系統8が停電したときに使用する停電
コンセント4を接続している。また、電源コンセント3
と停電コンセント4との間に停電遮断スイッチ5を接続
している。停電遮断スイッチ5は、商用電力系統8が停
電したときにオフ状態に切り換えられて、電源コンセン
ト3をインバータ2の出力側から切り離す。
【0017】電源コンセント3は複数個あって、各部屋
に配設される。停電コンセント4は、商用電力系統8が
停電したときに使用できる。図1に示す停電コンセント
4は、停電オンスイッチ6を介してインバータ2の出力
側に接続されている。この停電コンセント4は、商用電
力系統8が停電したときにのみ使用できる。停電オンス
イッチ6は、商用電力系統8が停電したときにのみオン
状態に制御されるからである。ただ、停電オンスイッチ
は必ずしも必要でない。停電オンスイッチは、直接にイ
ンバータの出力側に接続することもできる。インバータ
に直接に接続される停電コンセントは、商用電力系統が
停電しないときにも使用できる。
【0018】停電コンセントは、停電のときに使用でき
ない電源コンセントと区別するために、「停電時に使用
できる」ことを表示する。この表示は、停電コンセント
の色を電源コンセントと異なる色に着色し、あるいは、
文字や符号で停電コンセントであることを明示する。さ
らに、停電コンセントは、ここに接続して使用する電気
製品の消費電力を、太陽電池の発電出力よりも小さく制
限する。このため、停電コンセントには、最大使用電力
を表示すると便利に使用できる。
【0019】図1に示す太陽電池を備える電源装置は、
電源コンセント3と商用電力系統8との間に停電オフス
イッチ7を接続している。停電オフスイッチ7は、商用
電力系統8が停電したときに、停電遮断スイッチ5と同
時にオフに切り換えられる。停電遮断スイッチ5と、停
電オフスイッチ7は、商用電力系統8が停電したことを
検出して、オフ状態に切り換えられる。
【0020】インバータ2は、太陽電池1から供給され
る発電出力を商用電力に同期した交流に変換する。太陽
電池1は、太陽のエネルギーを電気エネルギーに変換す
るもので、直流電力を出力する。太陽電池1は複数のセ
ルを直列に接続して、出力電圧を、たとえば100V〜
300Vとしている。太陽電池1の出力電圧は、好まし
くは200Vに設定される。太陽電池1の出力電圧を2
00Vに設定すると、太陽電池1の出力を、スイッチン
グ回路のスイッチング素子で直接にスイッチングして、
トランスを使用することなく100Vの交流に変換でき
る。トランスを使用して、太陽電池1の出力電圧を電圧
変換するインバータ2は、太陽電池1の出力電圧を自由
に設定できる。
【0021】インバータ2は、太陽電池1の発電出力で
ある直流電力を、商用電力系統8に同期した交流であっ
て、同じ周波数と、同じ電圧の交流に変換する。インバ
ータは、現在すでに使用されている回路、あるいはこれ
から開発される回路であって、太陽電池の発電出力を商
用電力に同期して、同じ周波数と電圧に変換できるすべ
ての回路が使用できる。
【0022】商用電力系統が停電したことを検出するイ
ンバータを図2に示す。この図のインバータ2は、イン
バータ回路10の出力側に商用電力系統8の停電を検出
するための可変負荷回路11を設けている。可変負荷回
路11は、自己タ−ンオフ機能を有したスイッチング素
子12と、例えば1000〜2000μF程度の容量の
コンデンサ13と、発振回路14から構成されている。
発振回路14は、0.5〜2秒程度の周期のスイッチン
グパルス信号Sswを生成してスイッチング素子12に
印加する。なお、スイッチングパルス信号Sswの印加
はインバ−タ2の制御と非同期である。スイッチング素
子12は、スイッチングパルス信号Sswに呼応して周
期的に導通状態になり、これによって、コンデンサ13
がインバ−タ2にその負荷として断続的に接続される。
【0023】インバ−タ回路を図3に示す。この図のイ
ンバータ回路10は、4個の半導体スイッチング素子か
らなるブリッジ形のスイッチング回路15、スイッチン
グ素子のスイッチング制御を行うPWM制御部16、出
力フィルター17、及び連系保護回路18から構成され
ている。
【0024】スイッチング回路15は、4個のスイッチ
ング素子Q1、Q2、Q3、Q4を備える。スイッチング素
子は、たとえば、パワーFETやパワートランジスター
である。スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4は、2個
を直列に接続したものを並列に接続している。直列に接
続されるスイッチング素子Q1とQ2、Q3とQ4の間は、
出力フィルター17に接続されている。出力フィルター
17は、商用電力系統の周波数である、50Hz、また
は60Hzを通過させて、高調波を除去するローパスフ
ィルターで、インバータの出力に含まれる高調波を除去
する。出力フィルター17の出力は、電源コンセント3
と停電コンセント4とに接続される。
【0025】図4は、4個のスイッチング素子Q1、Q
2、Q3、Q4を、PWM制御部でオンオフに制御する状
態を例示する。スイッチング素子は、商用電力の電圧波
形に同期する三角波に比較されてオンオフに制御され
る。三角波のピーク値は、商用電力の出力電圧のピーク
値よりも高く設定される。三角波と商用電力の電圧波形
とを比較して、三角波の波高が商用電力の電圧波形より
も大きいときに、スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4
をオンオフに制御するからである。スイッチング素子Q
1、Q2と、スイッチング素子Q3、Q4は互いに逆位相の
三角波に比較される。
【0026】商用電力系統が停電したときは、商用電力
の電圧波形がなくなる。このときは、すでに公知の発振
回路を使用して、あるいは、ROMに波形を記憶させる
波形回路を使用して、商用電力と同じ周波数で、同じ電
圧の交流を発生させて、これを三角波に比較する。
【0027】スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4は下
記の条件の時にオン状態に制御され、その他のときにオ
フに制御させる。 スイッチング素子Q1……三角波が商用電力系統よりも
低いとき スイッチング素子Q2……三角波が商用電力系統よりも
高いとき スイッチング素子Q3……鎖線の逆位相三角波が商用電
力系統よりも高いとき スイッチング素子Q4……鎖線の逆位相三角波が商用電
力系統よりも低いとき
【0028】このPWM制御部は、三角波の周期を短く
して、スイッチング回路から出力されるパルス幅の周期
を短くできる。三角波の周期は、短すぎると、スイッチ
ング素子をオフオフに切り換える時間遅れが問題になっ
て損失が増加する。三角波の周期が長すぎると、インバ
ータから歪の少ないサイン波を出力するのが難しくな
る。また、出力フィルターに大きなインダクタンスのコ
イルと、大容量のコンデンサーを使用する必要がある。
したがって、三角波の周期は、好ましくは、商用電力の
周期の5〜2000倍、さらに好ましくは、たとえば2
00倍程度に設計される。
【0029】商用電力の電圧波形を三角波に比較してス
イッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4をオンオフに切り換
えるPWM制御部は、三角波のピーク電圧を高くしてイ
ンバータの出力電圧を高く、三角波のピーク電圧を低く
して、インバータ回路の出力電圧を低く制御できる。三
角波のピーク値は、インバータの出力電圧が商用電力の
電圧波形に等しくなるように制御される。ただ、インバ
ータの出力電圧は、常に商用電力系統の電圧とに全く同
一電圧に制御されるわけではない。インバータから負荷
に供給される電力と、商用電力系統から負荷に供給され
る電力の割合が変化するからである。インバータから負
荷に供給される電力は、太陽電池の発電電力に調整され
る。太陽電池の出力電力の不足分は、商用電力系統から
供給される。商用電力系統が停電したときは、インバー
タの出力電圧を商用電力に等しく制御する。停電コンセ
ントには、太陽電池の出力電力よりも小さい負荷が接続
される。
【0030】スイッチング素子を制御するPWM制御部
は、図3に示すように、差動増幅器19、演算増幅器2
0(エラ−アンプ)、PWMパルス生成部21、及び出
力の基準周波数成分を抽出するためのバンドパスフィル
タ22などを有したフィ−ドバック制御系であり、イン
バ−タ回路10の出力状態が適正になるようにパルス幅
を調整した複数組のPWMパルスを各スイッチング素子
の導通制御信号としてスイッチング回路15へ出力す
る。
【0031】PWM制御部16では、日射量に応じて変
動する直流入力電圧Viと電圧指令値Vrefとの差を
示す入力誤差信号Saが生成され、この入力誤差信号S
aと出力電圧(すなわち商用交流電圧)の基本周波数成
分に対応した信号Sbとの乗算によって、制御の目標値
を示す電流指令値信号Siが生成される。つまり、入力
誤差信号Saによって出力電流の大きさ(振動)が設定
され、系統電圧によって出力電流の位相が設定される。
【0032】なお、電圧指令値Vrefとしては、太陽
電池1の最適動作電圧の近辺の値が設定される。そし
て、電流指令値信号Siに対して実際の出力電流の位相
を示す信号Scに応じた補正及び適当な増幅が施され、
その後にPWMパルス生成部21内で、電流指令値信号
Siと20kHz程度の変調三角波信号との比較及び適
当な論理演算によって所定のPWMパルスが生成され
る。
【0033】このような制御形式のインバ−タ回路10
は、位相の一致した電圧及び電流を出力する。すなわち
力率が1の交流電力のみを出力する能力を有している。
したがって、並列運転中は、電源コンセント3と停電コ
ンセント4に接続される負荷9(通常は力率が1より小
さい)、及び可変負荷回路のコンデンサが必要とする無
効電力を商用電力系統が供給することになる。
【0034】一方、連系保護回路18は、停電遮断スイ
ッチ5及び異常検出回路23から構成されている。異常
検出回路23は、配電線上の電圧と周波数とを監視し、
これらの少なくとも一方が商用電力系統8の運用規定の
適正範囲から逸脱した時に、商用電力系統8が停電した
と判定する。電圧の適正範囲は、基準電圧が101Vの
場合には101±6Vの範囲であり、周波数の適正範囲
は基準周波数の±1%の範囲(基準周波数が60Hzの
場合には59.4〜60.6Hz)である。
【0035】次に、可変負荷回路の作用について説明す
る。可変負荷回路を設けることにより、負荷状態(力
率)は周期的に変動する。並列運転状態の場合には、商
用電力系統が無効電力の供給能力を有し、かつその電力
容量が十分に大きいことから、負荷変動が商用電力系統
によって吸収される形となり、給電異常は生じない。こ
の場合、インバ−タ回路の出力の周波数は商用電力系統
によって規定されて一定である。これに対して、商用電
力系統が停電して、インバ−タが単独運転状態になった
場合には、負荷の消費電力とインバ−タの出力電力とが
ほぼ一致した負荷平衡状態(電圧の変動が起こらない状
態)のときにも、配電線上に負荷変動による影響が現れ
る。つまり、インバ−タにおいては、例えば式で表され
るように負荷の力率cosθが1でない場合には、この
力率cosθが出力電力の力率と同一の値に近づくよう
に出力の周波数fを調整する出力制御が行われる。
【0036】 cosθ=R/[R2+(1/2πfC)21/2 R:抵抗値 C:容量
【0037】したがって、負荷の力率cosθが周期的
に変動し、その変動が連系保護回路18によって給電異
常として検出されて、商用電力系統8が停電したことが
検出される。連系保護回路18によって、商用電力系統
8が停電したことが検出されると、図1に示すように、
停電遮断スイッチ5と停電オフスイッチ7はオフに切り
換えられ、停電オンスイッチ6はオン状態に切り換えら
れる。商用電力系統8が停電しないときは、停電遮断ス
イッチ5と停電オフスイッチ7はオン、停電オンスイッ
チ6はオフ状態に保持される。
【0038】
【発明の効果】本発明の太陽電池を備える電源装置は、
商用電力系統が停電したときに、特定の負荷に限って電
力を安定供給できる特長がある。それは、本発明の電源
装置が、太陽電池の発電出力を商用電力に同期した交流
に変換するインバータの出力側に、電源コンセントと並
列に停電コンセントを接続し、さらに、この停電コンセ
ントと電源コンセントとの間に、商用電力系統が停電し
たときにオフに切り換えられる停電遮断スイッチを接続
しているからである。商用電力系統が停電したときは、
電源コンセントを使用できなくして、停電コンセントの
みに太陽電池の発電出力を出力する。このため、商用電
力系統が停電したときには、使用する必要のある電気製
品を、電源コンセントから停電コンセントに差し替えて
使用する。停電コンセントを、商用電力系統が停電した
ときと、停電しないときの両方に使用できるようにした
電源装置は、停電コンセントにコンピュータのように停
電すると著しい弊害のある電気製品を接続して便利に使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の太陽電池を備える電源装置の
ブロック線図
【図2】本発明の実施例に係るインバータを示すブロッ
ク線図
【図3】本発明の実施例に係るインバータ回路を示すブ
ロック線図
【図4】本発明の実施例に係るPWM制御部のスイッチ
ング波形を示すグラフ
【図5】従来の太陽電池を備える電源装置のインバータ
の構成を示すブロック線図
【符号の説明】
1…太陽電池 2…インバータ 3…電源コンセント 4…停電コンセント 5…停電遮断スイッチ 6…停電オンスイッチ 7…停電オフスイッチ 8…商用電力系統 9…負荷 10…インバータ回路 11…可変負荷回路 12…スイッチング素子 13…コンデンサ 14…発信回路 15…スイッチング回路 16…PWM制御部 17…出力フィルター 18…連系保護回路 19…差動増幅器 20…演算増幅器 21…PWMパルス生成部 22…バンドパスフィルタ 23…異常検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池(1)と、この太陽電池(1)の出力
    を交流に変換するインバータ(2)と、このインバータ(2)
    の出力側に接続されている複数の電源コンセント(3)
    と、インバータ(2)の出力側と商用電力系統(8)との間に
    接続されており、商用電力系統(8)が停電したときに、
    インバータ(2)の出力側を商用電力系統(8)から切り離す
    停電遮断スイッチ(5)とを備える太陽電池を備える電源
    装置において、 インバータ(2)の出力側に、電源コンセント(3)と並列
    に、商用電力系統(8)が停電したときに使用する停電コ
    ンセント(4)を接続すると共に、停電遮断スイッチ(5)を
    電源コンセント(3)と停電コンセント(4)との間に接続
    し、商用電力系統(8)が停電したときに停電遮断スイッ
    チ(5)をオフ状態に切り換えて、電源コンセント(3)をイ
    ンバータ(2)の出力側から切り離し、停電コンセント(4)
    のみをインバータ(2)の出力側に接続するように構成さ
    れてなることを特徴とする太陽電池を備える電源装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013183611A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 制御装置、変換装置、制御方法、および配電システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013183611A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 制御装置、変換装置、制御方法、および配電システム

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