JP3546325B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無停電電源装置に係り、特に、三相交流電源に接続された入力側電力変換器と、この入力側電力変換器に並列接続されたコンデンサおよび蓄電池と、蓄電池の出力を交流出力に変換して負荷に供給する出力側電力変換器とを備え、三相交流電源の停電時にも負荷に電力を供給するに好適な無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三相交流電源からの三相交流入力をチョッピングする入力側電力変換器と、この入力側電力変換器の出力側に並列接続されたコンデンサと、このコンデンサに並列接続された蓄電池と、蓄電池の出力を三相交流出力に変換する出力側電力変換器とを備えた無停電電源装置として、例えば、特開平9−224376号公報に記載されているものが知られている。この装置においては、入力側電力変換器を三相分のハーフブリッジ型変換回路で構成するとともに、出力側電力変換器を二相分のハーフブリッジ型変換回路で構成し、三相交流入力のV相と直流の中性点および三相交流出力のV相を共通にした構成が採用されている。
【0003】
上記無停電電源装置においては、図4(a)〜(c)に示すように、三つのモードにしたがって入力側電力変換器と出力側電力変換器を運転するようになっている。
【0004】
具体的には、三相交流電源が正常時で、電源周波数が±1%以下のときには、三相交流入力(U1、V、W1)と三相交流出力(U2、V、W2)とが互いに同期するように、入力側電力変換器と出力側電力変換器を運転する。この場合、図4(a)に示すように、入力側電力変換器のU相のハーフブリッジ型変換回路(一対のスイッチング素子と、各スイッチング素子に逆並列接続されたダイオードからなる回路)で三相入力電圧のUV線間電圧相当の電圧(ベクトルVU1)を出力し、入力側電力変換器のV相のハーフブリッジ型変換回路で三相交流入力のWV線間電圧相当の電圧(ベクトルVW1)を出力し、出力側電力変換器のU相のハーフブリッジ型変換回路で交流入力電圧UVに同期した交流出力電圧のUV線間電圧相当の電圧(ベクトルVU2)を出力し、出力側電力変換器のW相のハーフブリッジ型変換回路で交流入力電圧WVに同期した交流出力電圧のWV線間電圧相当の電圧(ベクトルVW2)を出力する運転が行なわれる。
【0005】
一方、三相交流電源が正常であっても、周波数が規定の範囲、例えば±1%を超えたときには、交流入力(U1、V、W1)と交流出力(U2、V、W2)が互いに非同期となるように入力側電力変換器と出力側電力変換器を運転する。この運転モードにおけるベクトル図を図4(b)に示す。この場合、三相交流入力の三角形U1、V、W1は三相交流電源の周波数と位相で決定される。また、交流出力の三角形U2、V、W2は、出力側電力変換器を制御するための基準発信器に同期した平衡三相交流となる。したがって、二つの三角形は、V相を共通にして異なる位相になる。この場合も、各ハーフブリッジ型変換回路は交流の線間電圧相当の電圧を出力する必要がある。すなわち、電源の周波数が規定の範囲から外れたときには、負荷に対する電源周波数を規定値に維持するために、入力電圧と出力電圧とを非同期で運転させるが、各ハーフブリッジ型変換回路からは交流の線間電圧相当の電圧が出力されることになる。
【0006】
次に、三相交流電源が停電したときのベクトル図を図4(c)に示す。この場合は、入力側電力変換器のU相のハーフブリッジ型変換回路とW相のハーフブリッジ型変換回路の動作を停止させる。一方、出力側電力変換器のU相のハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のUV線間電圧相当の電圧(ベクトルVU2)を出力し、出力側電力変換器のW相のハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のWV線間電圧相当の電圧(ベクトルVW2)を出力する運転を行なう。これにより、交流電源の停電時にも、蓄電池の直流出力を三相交流電圧に変換して負荷に供給することができる。ただし、この場合も、動作している各ハーフブリッジ型変換回路は、交流の線間電圧相当の電圧を出力する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術においては、電源の周波数が規定の範囲から外れたときには交流入力と交流出力とが非同期となるように入力側電力変換器と出力側電力変換器を運転する方式を採用しているので、各ハーフブリッジ型変換回路は、直流から交流の線間電圧相当の交流電圧を出力する必要がある。このため、各ハーフブリッジ型変換回路は、直流電圧をEd、交流入力と交流出力の線間電圧のピーク電圧をVacpとすると、スイッチング素子の電圧降下やリアクトルの抵抗分を無視した理想状態でも、
Vacp≦(Ed/2)
という関係で示される交流電圧以下の電圧しか出すことができない。
【0008】
従って、一例として、交流(実効値)200Vで考えると、
Vacp=282.8Vとなり、この交流電圧を出力するために必要な直流電圧は、
Ed≧565.6V
となる。
【0009】
入力側電力変換器や出力側電力変換器を構成するスイッチング素子として、例えば、IGBTを用いた場合、IGBTの定格電圧は、一般に600V、1200Vである。このため、直流電圧Edが565.6V以上となったのでは、サージ電圧や信頼性の点を考慮すると、実際に使用できるのは1200V定格のスイッチング素子になる。
【0010】
このように入力側電力変換器の出力となる直流電圧が高くなると、スイッチング素子やコンデンサなど無停電電源装置を構成する各種部品として耐圧の高いものが必要となり、部品の価格が高くなる。さらに直流電圧が高くなると、信頼性を確保するには必要な絶縁距離が大きくなる。
【0011】
本発明の目的は、交流入力電圧を変換して得られた直流電圧を低くすることができる無停電電源装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、直流の正極と負極との間に配置されて三相分のハーフブリッジ型変換回路を構成する複数のスイッチング素子と複数の整流素子を有しスイッチング信号に応答して三相交流電源からの三相交流入力をチョッピングして出力する入力側電力変換器と、この入力側電力変換器の直流出力側の正極と負極とに並列接続された第1のコンデンサと、この第1のコンデンサに並列接続された蓄電池と、前記直流の正極と負極との間に配置されて二相分のハーフブリッジ型変換回路を構成する複数のスイッチング素子と複数の整流素子を有しスイッチング信号に応答して前記入力側電力変換器の出力を三相交流出力に変換する出力側電力変換器と、前記三相交流入力の相電圧と相電流入力側電力変換器の出力に基づいてスイッチング信号を生成しこのスイッチング信号を前記入力側電力変換器に与えて前記入力側電力変換器の出力を制御するとともに、前記三相交流入力の相電圧と前記三相交流出力の線間電圧に基づいてスイッチング信号を生成しこのスイッチング信号を前記出力側電力変換器に与えて前記出力側電力変換器の出力を制御するスイッチング制御手段とを備え、前記入力側電力変換器の第二相と前記出力側電力変換器の第二相とを互いに接続してなり、
前記スイッチング制御手段は、前記三相交流電源の正常時には、前記入力側電力変換器に対して、前記三相交流入力に同期した電圧を出力させる制御を実行するとともに、前記出力側電力変換器に対して、前記三相交流入力の第二相を基準にして前記三相交流入力に同期した三相交流を出力させる制御を実行し、前記三相交流電源の停電時には、前記入力側電力変換器のうち第一相ハーフブリッジ型変換回路と第三相ハーフブリッジ型変換回路に対して変換動作を停止させ、前記入力側電力変換器の第二相ハーフブリッジ型変換回路と前記出力側電力変換器を変換動作させて一定電圧で一定周波数の三相交流を出力させる制御を実行してなる無停電電源装置を構成したものである。
【0013】
前記無停電電源装置を構成するに際して、前記スイッチング制御手段としては、三相交流電源の正常時には、入力側変換器の第二相ハーフブリッジ型変換回路と前記出力側変換器に対して、一定電圧で、三相交流入力に同期した三相交流を出力させる制御を実行するとともに、入力側変換器のうち第一相ハーフブリッジ型変換回路と第三相ハーフブリッジ型変換回路に関しては、三相交流出力の第二相を基準にして三相交流入力に同期した電圧を発生させる制御を実行する機能を有するもので構成することができる。
【0014】
前記各無停電電源装置を構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0015】
(1)前記スイッチング制御手段は、前記三相交流電源の正常時には、前記入力側電力変換器の出力電圧が一定で、かつ各相の交流入力電流が正弦波で、入力力率が1となる制御を実行してなる。
【0016】
(2)前記三相交流入力の第一相と前記三相交流出力の第一相との間に挿入されて回路を開閉する第一の交流スイッチと、前記三相交流入力の第三相と前記三相交流出力の第三相との間に挿入されて回路を開閉する第二の交流スイッチとを備え、前記第一の交流スイッチと前記第二の交流スイッチは、前記入力側電力変換器または前記出力側電力変換器の故障時あるいは前記三相交流出力に過電流が流れたときに回路を閉じそれ以外のときには回路を開いてなる。
【0017】
(3)前記各ハーフブリッジ型変換回路の複数のスイッチング素子は互いに直列に接続され、各スイッチング素子には整流素子が逆並列接続されており、前記入力側電力変換器の各相のスイッチング素子の直列接続点と前記三相交流入力の各相との間に入力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、前記出力側電力変換器の第一相と第三相のスイッチング素子の直列接続点と負荷との間に出力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、前記各出力用交流リアクトルの負荷側と前記出力側電力変換器の第二相にそれぞれ第2のコンデンサと第3のコンデンサが並列接続されてなる。
【0018】
(4)前記各ハーフブリッジ型変換回路の複数のスイッチング素子は互いに直列に接続され、各スイッチング素子には整流素子が逆並列接続されており、前記入力側電力変換器の各相のスイッチング素子の直列接続点と前記三相交流入力の各相との間に入力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、前記出力側電力変換器の第一相と第三相のスイッチング素子の直列接続点と負荷との間に出力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、前記各入力用交流リアクトルの三相交流入力側と前記蓄電池の正極または負極にそれぞれコンデンサが並列に接続され、各出力用交流リアクトルの負荷側と前記蓄電池の正極または負極に並列にそれぞれ第2のコンデンサと第3のコンデンサとが接続されてなる。

【0019】
(5)前記入力用交流リアクトルのうち第一相と第三相の入力用交流リアクトルの三相交流入力側と前記三相交流入力の第一相と第三相の間にそれぞれ補助入力用交流リアクトルが挿入されてなる。
【0020】
前記した手段によれば、三相交流入力の第二相と三相交流出力の第二相とを互いに接続し、三相交流電源の正常時には、三相交流入力と三相交流出力とを互いに同期した状態で入力側変換器と出力側変換器を運転し、各ハーフブリッジ型変換回路により、直流から交流の相電圧相当の交流電圧を出力するようにしたため、直流から交流の線間電圧相当の交流電圧を出力するものよりも直流電圧を低くすることができ、スイッチング素子や整流素子およびコンデンサとして定格電圧の低いものを用いることができ、コストの低減に寄与することができる。さらに直流電圧が低くなるので、必要な絶縁距離を小さくすることができ、装置の小型化が可能になる。また、交流入力と交流出力とを常に同期させて運転しているため、変換器の故障時に、各交流スイッチを閉じることで三相交流電源を各交流スイッチを介して負荷に供給することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す無停電電源装置の全体構成図である。図1において、無停電電源装置は、入力側電力変換器COV1、出力側電力変換器COV2、コンデンサ25、蓄電池27を主要素として構成されている。入力側電力変換器COV1の交流入力側はU相の交流リアクトル2、V相の交流リアクトル3、W相の交流リアクトル4を介して三相交流電源1に接続され、出力側電力変化器COV2の交流出力側はU相の交流リアクトル28、W相の交流リアクトル29を介して負荷機器32に接続され、三相交流入力の第二相(V相)と三相交流出力の第二相(V相)は互いに接続されて共通になっている。
【0022】
入力側電力変換器COV1は、三相フルブリッジ回路で構成されており、三相フルブリッジ回路は三相分のハーフブリッジ型変換回路が互いに並列接続されて構成されている。U相のハーフブリッジ型変換回路は、例えば、IGBTで構成されたスイッチング素子5、6、整流素子としてのダイオード15、16を有し、スイッチング素子5、6が互いに直列に接続され、この直列接続点に交流リアクトル2が接続され、スイッチング素子5のコレクタが直流出力の正極に接続され、スイッチング素子6のエミッタが直流出力の負極に接続されている。さらに、スイッチング素子5、6のコレクタとエミッタにはそれぞれダイオード15、16が逆並列接続されている。V相のハーフブリッジ型変換回路は、スイッチング素子7、8、ダイオード17、18を有し、スイッチング素子7、8が互いに直列に接続され、この直列接続点に交流リアクトル3が接続され、スイッチング素子7のコレクタが直流出力の正極に接続され、スイッチング素子8のエミッタが直流出力の負極に接続され、各スイッチング素子7、8のコレクタとエミッタにそれぞれダイオード17、18が逆並列接続されている。W相のハーフブリッジ型変換回路は、スイッチング素子9、10、ダイオード19、20を有し、スイッチング素子9、10が互いに直列に接続され、この直列接続点に交流リアクトル4が接続され、スイッチング素子9のコレクタが直流出力の正極に接続され、スイッチング素子10のエミッタが直流出力の負極に接続され、各スイッチング素子9、10のコレクタとエミッタにダイオード19、20がそれぞれ逆並列接続されている。そして入力側電力変換器COV1の直流出力側にはコンデンサ25と蓄電池27が並列に接続されている。
【0023】
出力側電力変換器COV2は、二相分のハーフブリッジ型変換回路を備えて構成されている。U相のハーフブリッジ型変換回路は、スイッチング素子11、12、ダイオード21、22を有し、スイッチング素子11、12が互いに直列に接続され、この直列接続点に交流リアクトル28が接続され、スイッチング素子11のコレクタが直流出力の正極に接続され、スイッチング素子12のエミッタが直流出力の負極に接続され、スイッチング素子11、12のコレクタとエミッタにダイオード21、22がそれぞれ逆並列接続されている。またW相のハーフブリッジ型変換回路は、スイッチング素子13、14、ダイオード23、24を有し、スイッチング素子13、14が互いに直列に接続され、この直列接続点が交流リアクトル29に接続され、スイッチング素子13のコレクタが直流出力の正極に接続され、スイッチング素子14のエミッタが直流出力の負極に接続され、各スイッチング素子13、14のコレクタとエミッタにダイオード23、24がそれぞれ逆並列接続されている。また各交流リアクトル28、29の負荷側にはV相を共通として、コンデンサ30、31が接続されている。
【0024】
スイッチング素子5〜14は、スイッチング制御手段としてのコントローラCONTからのスイッチング信号に応答して、各ハーフブリッジ型変換回路ごとに交互にオンオフ動作するようになっている。例えば、スイッチング素子5、6は、三相交流電源1から交流リアクトル2に電流が入力された半サイクルの間、数kHzでオンオフするスイッチング動作を行なう。この場合、スイッチング素子5がオフで、スイッチング素子6がオンになったときに交流リアクトル2からの電流をスイッチング素子6に取り込み、スイッチング素子6がオフでスイッチング素子5がオンになったときには、交流リアクトル2からの電流をダイオード15を介してコンデンサ25に充電するようになっている。そしてこのような動作を繰り返すことで、三相交流入力をスイッチング素子5、6でチョッピングし、スイッチング素子5、6のスイッチング動作に伴うスイッチング出力をコンデンサ25で平滑してコンデンサ25の両端に直流電圧を発生させるようになっている。
【0025】
一方、各スイッチング素子5〜14のスイッチング動作を制御するコントローラCONTは、相電圧検出器33、34、35、正弦波信号発生器36、掛算器37、38、39、相電流検出器40、41、42、比較器43、44、45、PWM信号発生器46、47、48、出力電圧検出器49、比較器50、電圧指令値生成器51、52、線間電圧検出器53、54、比較器55、56、PWM信号発生器57、58を備えて構成されている。
【0026】
相電圧検出器33は、U相の交流入力における相電圧を検出し、検出電圧を正弦波信号発生器36に出力するようになっている。相電圧検出器34は、V相における交流入力の相電圧を検出し、検出電圧を正弦波信号発生器36に出力するようになっている。相電圧検出器35は、W相における交流入力の相電圧を検出し、検出電圧を正弦波信号発生器36に出力するようになっている。正弦波信号発生器36は、相電圧検出器33の検出電圧に応答して、U相に同期した正弦波信号を生成し、この正弦波信号を掛算器37と電圧指令値生成器31に出力するようになっている。さらに正弦波信号発生器36は、相電圧検出器34の出力に応答して、V相に同期した正弦波信号を生成し、この正弦波信号を掛算器38と電圧指令値生成器51、52に出力するようになっている。また正弦波信号発生器36は、相電圧検出器35の出力に応答して、W相に同期した正弦波信号を生成し、この正弦波信号を掛算器39と電圧指令値生成器52に出力するようになっている。各正弦波信号のレベルは、例えば、1として生成されるようになっている。
【0027】
掛算器37、38、39には、各相の正弦波信号が入力されているとともに、出力電圧検出器49の検出による出力電圧(コンデンサ25両端の電圧)Edと電圧指令値との偏差に応じた信号が比較器50から入力されている。そして各掛算器37、38、39は、各相の正弦波信号と比較器50の出力とを掛け算し、U相の電流指令値、V相の電流指令値、W相の電流指令値を生成し、各相の電流指令値をそれぞれ比較器43、44、45に出力するようになっている。比較器43、44、45は、相電流検出器40、41、42による検出電流iu、iv、iwと各相の電流指令値とをそれぞれ比較し、各比較結果をPWM信号発生器46、47、48に出力するようになっている。各PWM信号発生器46、47、48は、各比較器43、44、45からの信号と三角波信号とを比較し、各比較結果に応じたパルス幅の信号(PWM信号)をスイッチング信号としてスイッチング素子5〜10に出力するようになっている。すなわちPWM信号発生器46からはスイッチング素子5、6に対するスイッチング信号が出力され、PWM信号発生器47からは、スイッチング素子7、8に対するスイッチング信号が出力され、PWM信号発生器48からは、スイッチング素子9、10に対するスイッチング信号が出力されるようになっている。
【0028】
一方、電圧指令値生成器51は、U相の正弦波信号とV相の正弦波信号に応答して、交流出力のV相とU相の線間電圧に同期した信号を作るための電圧指令値を生成し、この電圧指令値を比較器55に出力するようになっている。電圧指令値生成器52は、V相の正弦波信号とW相の正弦波信号に応答して、交流出力のV相とW相の線間電圧に同期した信号を作るための電圧指令値を生成し、この電圧指令値を比較器56に出力するようになっている。比較器55は、電圧指令値と、線間電圧検出器53の検出による交流出力側のU相とV相の線間電圧とを比較し、この比較結果をPWM信号発生器57に出力するようになっている。比較器56は、電圧指令値と、線間電圧検出器54の検出による交流出力側のV相とW相との線間電圧とを比較し、この比較結果をPWM信号発生器58に出力するようになっている。PWM信号発生器57は、比較器55からの信号と三角波信号とを比較し、この比較結果に応じたパルス幅の信号(PWM信号)をスイッチング信号としてスイッチング素子11、12に出力するようになっている。PWM信号発生器58は、比較器56からの信号と三角波信号とを比較し、この比較結果に応じたパルス幅の信号(PWM信号)をスイッチング信号としてスイッチング素子13、14に出力するようになっている。
【0029】
上記構成による無停電電源装置において、コントローラCONTの生成によるスイッチング信号にしたがって各スイッチング素子5〜14のスイッチング動作を制御するに際しては、まず、三相交流電源1が正常な場合は、図2(a)に示すように、スイッチング素子5、6、ダイオード15、16からなるハーフブリッジ型変換回路で入力電圧のU相の相電圧相当の電圧(ベクトルNU1)を出力し、スイッチング素子7、8、ダイオード17、18からなるハーフブリッジ型変換回路で入力電圧のV相の相電圧相当の電圧(ベクトルNV)を出力し、スイッチング素子9、10、ダイオード19、20からなるハーフブリッジ型変換回路で入力電圧のW相の相電圧相当の電圧(ベクトルNW1)を出力する制御が実行される。
【0030】
各相のハーフブリッジ型変換回路が各相の相電圧相当の電圧を出力する制御を行なうことで、直流電圧Edが一定値に、かつ各相の交流入力電流が正弦波で、かつ入力の力率が1になるように制御される。この結果、蓄電池27は一定電圧で充電されることになる。
【0031】
一方、出力側電力変換器COV2に対しては、交流入力のV相を基準して交流入力に同期した三相交流を出力させる制御が実行される。
【0032】
具体的には、スイッチング素子11、12、ダイオード21、22からなるハーフブリッジ型変換回路でベクトルNU2相当の電圧を出力し、スイッチング素子13、14、ダイオード23、24からなるハーフブリッジ型変換回路でベクトルNW2相当の電圧を出力する制御が実行される。
【0033】
この結果、図2の(a)で示すベクトルU2−V、V−W2、W2−U2の線間電圧が出力の定格電圧になり、かつ入力のU1−Vと出力のU2−Vが同位相、入力のW1−Vと出力のW2−Vが同位相になるように制御が実行される。すなわち、ベクトルとして、出力電圧相当の三角形U2、V、W2を描く制御が実行されることになる。
【0034】
次に、三相交流電源1が停電したときには、図2(b)に示すベクトル図を描くような制御が実行される。具体的には、スイッチング素子5、6、ダイオード15、16からなるハーフブリッジ型変換回路と、スイッチング素子9、10、ダイオード19、20からなるハーフブリッジ型変換回路の動作を停止させる。
【0035】
一方、スイッチング素子7、8、ダイオード17、18からなるハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のV相の相電圧相当の電圧(ベクトルNV)を出力し、スイッチング素子11、12、ダイオード21、22からなるハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のU相の相電圧相当の電圧(ベクトルNU2)を出力し、スイッチング素子13、14、ダイオード23、24からなるハーフブリッジ型変化回路で出力電圧のW相の相電圧相当の電圧(ベクトルNW2)を出力する制御が実行される。
【0036】
すなわち、三相交流電源1の停電時には、入力側電力変換器COV1のうちU相(第一相)のハーフブリッジ型変換回路とW相(第三相)のハーフブリッジ型変換回路に対して変換動作を停止させ、入力側電力変換器COV1のW相(第二相)のハーフブリッジ型変換回路と出力側電力変換器COV2の各ハーフブリッジ型変換回路に対しては、一定電圧で一定周波数の三相出力を出力する制御が実行されることになる。
【0037】
以上のことから、本実施形態における各相のハーフブリッジ型変換回路は、直流から交流の相電圧相当の交流電圧を出力すればよいことになる。
【0038】
ここで、直流電圧をEd、交流入出力の相電圧のピーク電圧をVlpとすると、これらの関係は、
Vlp≦(Ed/2)
とすることができる。
【0039】
したがって、直流電圧Ed、交流入出力の線間電圧のピーク電圧Vacpとの関係は、
Vacp=1.732×Vlp≦0.866×Ed
とすることができる。ここで、交流200V(実効値)で考えると、
Vacp=282.8V
となる。
【0040】
この交流電圧を出力するために必要な直流電圧は、
Ed≧326.6V
となる。
【0041】
したがって、本実施形態によれば、各ハーフブリッジ型変換回路から線間電圧相当の電圧を出力するものよりも出力電圧(直流電圧)を低くすることができ、スイッチング素子5〜14として、600V定格のものを使用することができる。
【0042】
さらに直流電圧を低く設定できるので、コストが安く定格電圧の低いスイッチング素子や直流コンデンサを使用することができるとともに、絶縁距離を小さくでき、装置の小型化が可能になる。
【0043】
また本実施形態においては、各相に交流リアクトル2、3、4、28、29が挿入されているため、高周波電流を低減することができる。さらに交流リアクトル28、29の出力側にはコンデンサ30、31が接続されているため、出力側においても高周波電流を低減することができる。
【0044】
次に、三相交流電源1の正常時における他の運転方法について説明する。三相交流電源1の正常時の運転方法としては、図2(c)に示すようなベクトル図が描けるように各スイッチング素子5〜14に対する制御を実行することができる。
【0045】
具体的には、スイッチング素子11、12、ダイオード21、22からなるハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のU相の相電圧相当の電圧(ベクトルN'U2)を出力し、スイッチング素子7、8、ダイオード17、18からなるハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のV相の相電圧相当の電圧(ベクトルN'V)を出力し、スイッチング素子13、14、ダイオード23、24からなるハーフブリッジ型変換回路で出力電圧のW相の相電圧相当の電圧(ベクトルN'W2)を出力する制御を実行する。このとき、出力電圧のU2−VとW2−Vは、入力電圧のU1−VとW1−Vとがそれぞれ同期するような周波数と位相の電圧とする。
【0046】
一方、入力電圧を制御するに際しては、V相のみは、出力のV相電圧を共通に使用する。
【0047】
具体的には、スイッチング素子5、6、ダイオード15、16からなるハーフブリッジ型変換回路でベクトルN'U1相当の入力電圧を出力し、スイッチング素子9、10、ダイオード19、20からなるハーフブリッジ型変換回路でベクトルN'W1相当の入力電圧を出力する制御を実行する。
【0048】
このとき、入力側のU相とW相の二つのハーフブリッジ型変換回路は、直流電圧が一定値となり、かつ入力各相の交流入力電流が正弦波で、入力力率が1になるように制御される。この結果、直流電圧が一定に制御されることによって蓄電池27は定電圧で充電されることになる。
【0049】
本実施形態においては、三相交流電源1の正常時には、入力側電力変換器COV1のV相のハーフブリッジ型変換回路と出力側電力変換器COV2の各相のハーフブリッジ型変換回路に対して、一定電圧で、交流入力に同期した三相交流を出力させる制御を実行するとともに、入力側電力変換器COV1のU相のハーフブリッジ型変換回路とW相のハーフブリッジ型変換回路に対しては、三相交流出力のV相(第二相)を基準にして三相交流入力に同期した電圧を発生させる制御を実行しているため、入力側電力変換器COV1のV相のハーフブリッジ型変換器と出力側電力変換器COV2の各相のハーフブリッジ型変換回路に対する制御は電源正常時と電源停電時で同一となり、電源の状態によらず制御の切り替えが不要になる。
【0050】
次に、本発明の第2実施形態を図3にしたがって説明する。
【0051】
本実施形態は、三相交流電源1と負荷機器32とを結ぶラインのうちU相とV相のラインに交流スイッチ(第1の交流スイッチ)60と交流スイッチ(第2の交流スイッチ)61を挿入し、交流リアクトル2、4の交流入力側にそれぞれ補助入力用交流リアクトル62、63を挿入し、交流リアクトル2と交流リアクトル62との接続点にコンデンサ64を接続し、交流リアクトル4と交流リアクトル63との接続点にコンデンサ66を接続し、交流リアクトル3の交流入力側にコンデンサ65を接続し、各コンデンサ63、65、66の一端をそれぞれ直流の負極側に接続し、さらにコンデンサ30、31の一端を直流の負極側に接続したものであり、他の構成は図1のものと同様である。なお、コントローラCONTは省略してある。
【0052】
交流スイッチ60、61は、電力変換器COV1、COV2が正常状態にあるときにはオフとなり回路を開いているが、電力変換器COV1、COV2などが故障したり、三相交流出力に過電流が流れ、負荷機器32が過負荷状態になったときにはオンとなって回路を閉じるようになっている。交流スイッチ60、61がオンになったときには、三相交流電源1からの電力が交流スイッチ60、61を介して負荷装置32に直接供給されることになる。この場合、交流入力が交流出力と同期するように各電力変換器が運転されるため、交流スイッチ60、61からなるバイパス回路を用いて三相交流電源1からの電力をバイパス回路を介して負荷機器32に供給しても、無瞬断で変換器出力からバイパス回路に切り替えることができ、負荷機器32が停止するのを防止することが可能となり、システム全体の信頼性を高めることができる。
【0053】
また、本実施形態によれば、交流入出力と直流の負極にコンデンサ30、31、64、65、66を接続しているため、交流入出力から出入りする高調波電流を低減することができるとともに、スイッチング素子5〜14のスイッチング動作に伴って、交流入出力と直流回路との間で発生する高周波の電位変動を抑制することができる。
【0054】
さらに、本実施形態によれば、交流入力側に交流リアクトル62、63が挿入されているため、交流リアクトル2、4、コンデンサ64、66で除去した高調波電流をさらに低減することができる。
【0055】
なお、各コンデンサ30、31、64、65、66の一端を直流の負極に接続する代わりに、直流の正極に接続しても同様な効果を得ることができる。
【0056】
また、三相交流電源1の系統は、安全のために一相接地する構成を採用するのが一般的である。この場合、蓄電池27の大きさも大きく、場合によっては別室に配置されるなど配線長が長いときには、変換器COV1、COV2の直流部分とアース間には大きな浮遊容量が存在する。このような場合、交流入力と直流回路との間に高周波電圧が発生すると、この浮遊容量を通して大きな漏洩電流が流れることになる。しかし、本実施形態においては、交流の入出力と直流回路にコンデンサ30、31、64、65、66が接続されているため、高周波電圧の電位の変動を除去し、直流回路の浮遊容量による漏洩電流を低減することができる。
【0057】
また、本実施形態によれば、前記実施形態と同様、直流電圧を低くできるため、スイッチング素子やダイオードとして定格電圧の低いものを用いることができ、コストの低減および装置の小型に寄与することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、三相交流入力の第二相と三相交流出力の第二相とを互いに接続し、三相交流電源の正常時には、三相交流入力と三相交流出力とを互いに同期した状態で入力側変換器と出力側変換器を運転し、各ハーフブリッジ型変換回路により、直流から交流の相電圧相当の交流電圧を出力するようにしたため、直流電圧を低くすることができ、スイッチング素子や整流素子およびコンデンサとして定格電圧の低いものを用いることができ、コストの低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す無停電電源装置の全体構成図である。
【図2】入力電圧と出力電圧との関係を説明するための電圧ベクトル図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す無停電電源装置の要部構成図である。
【図4】従来の無停電電源装置の入力電圧と出力電圧との関係を説明するための電圧ベクトル図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源
2、3、4 交流リアクトル
5〜14 スイッチング素子
15〜24 ダイオード
25 コンデンサ
27 蓄電池
28、29 交流リアクトル
30、31 コンデンサ
32 負荷機器
33〜35 相電圧検出器
36 正弦波信号発生器
37、38、39 掛算器
40〜42 相電流検出器
43〜45 比較器
46〜48 PWM信号発生器
49 出力電圧検出器
50 比較器
51、52 電圧指令値生成器
53、54 線間電圧検出器
55、56 比較器
57、58 PWM信号発生器
60、61 交流スイッチ
62、63 交流リアクトル
63〜66 コンデンサ

Claims (7)

  1. 直流の正極と負極との間に配置されて三相分のハーフブリッジ型変換回路を構成する複数のスイッチング素子と複数の整流素子を有しスイッチング信号に応答して三相交流電源からの三相交流入力をチョッピングして出力する入力側電力変換器と、
    この入力側電力変換器の直流出力側の正極と負極とに並列接続された第1のコンデンサと、
    この第1のコンデンサに並列接続された蓄電池と、
    前記直流の正極と負極との間に配置されて二相分のハーフブリッジ型変換回路を構成する複数のスイッチング素子と複数の整流素子を有しスイッチング信号に応答して前記入力側電力変換器の出力を三相交流出力に変換する出力側電力変換器と、
    前記三相交流入力の相電圧と相電流入力側電力変換器の出力に基づいてスイッチング信号を生成しこのスイッチング信号を前記入力側電力変換器に与えて前記入力側電力変換器の出力を制御するとともに、前記三相交流入力の相電圧と前記三相交流出力の線間電圧に基づいてスイッチング信号を生成しこのスイッチング信号を前記出力側電力変換器に与えて前記出力側電力変換器の出力を制御するスイッチング制御手段とを備え、
    前記入力側電力変換器の第二相と前記出力側電力変換器の第二相とを互いに接続してなり、
    前記スイッチング制御手段は、
    前記三相交流電源の正常時には、前記入力側電力変換器に対して、前記三相交流入力に同期した電圧を出力させる制御を実行するとともに、前記出力側電力変換器に対して、前記三相交流入力の第二相を基準にして前記三相交流入力に同期した三相交流を出力させる制御を実行し、
    前記三相交流電源の停電時には、前記入力側電力変換器のうち第一相ハーフブリッジ型変換回路と第三相ハーフブリッジ型変換回路に対して変換動作を停止させ、前記入力側電力変換器の第二相ハーフブリッジ型変換回路と前記出力側電力変換器を変換動作させて一定電圧で一定周波数の三相交流を出力させる制御を実行してなる無停電電源装置。
  2. 直流の正極と負極との間に配置されて三相分のハーフブリッジ型変換回路を構成する複数のスイッチング素子と複数の整流素子を有しスイッチング信号に応答して三相交流電源からの三相交流入力をチョッピングして出力する入力側電力変換器と、
    この入力側電力変換器の直流出力側の正極と負極とに並列接続された第1のコンデンサと、
    この第1のコンデンサに並列接続された蓄電池と、
    前記直流の正極と負極との間に配置されて二相分のハーフブリッジ型変換回路を構成する複数のスイッチング素子と複数の整流素子を有しスイッチング信号に応答して前記入力側電力変換器の出力を三相交流出力に変換する出力側電力変換器と、
    前記三相交流入力の相電圧と相電流および入力側電力変換器の出力に基づいてスイッチング信号を生成しこのスイッチング信号を前記入力側電力変換器に与えて前記入力側電力変換器の出力を制御するとともに、前記三相交流入力の相電圧と前記三相交流出力の線間電圧に基づいてスイッチング信号を生成しこのスイッチング信号を前記出力側電力変換器に与えて前記出力側電力変換器の出力を制御するスイッチング制御手段とを備え、
    前記入力側電力変換器の第二相と前記出力側電力変換器の第二相とを互いに接続してなり、
    前記スイッチング制御手段は、前記三相交流電源の正常時には、前記入力側電力変換器の第二相ハーフブリッジ型変換回路と前記出力側電力変換器に対して、一定電圧で、前記三相交流入力に同期した三相交流を出力させる制御を実行するとともに、前記入力側電力変換器のうち第一相ハーフブリッジ型変換回路と第三相ハーフブリッジ型変換回路に対しては、前記三相交流出力の第二相を基準にして前記三相交流入力に同期した電圧を発生させる制御を実行し、
    前記三相交流電源の停電時には、前記入力側電力変換器のうち第一相ハーフブリッジ型変換回路と第三相ハーフブリッジ型変換回路に対して変換動作を停止させ、前記入力側電力変換器の第二相ハーフブリッジ型変換回路と前記出力側電力変換器を変換動作させて、一定電圧で一定周波数の三相交流を出力させる制御を実行してなる無停電電源装置。
  3. 前記スイッチング制御手段は、前記三相交流電源の正常時には、前記入力側電力変換器の出力電圧が一定で、かつ各相の交流入力電流が正弦波で、入力力率が1となる制御を実行してなることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の無停電電源装置。
  4. 前記三相交流入力の第一相と前記三相交流出力の第一相との間に挿入されて回路を開閉する第一の交流スイッチと、
    前記三相交流入力の第三相と前記三相交流出力の第三相との間に挿入されて回路を開閉する第二の交流スイッチとを備え、
    前記第一の交流スイッチと前記第二の交流スイッチは、前記入力側電力変換器または前記出力側電力変換器の故障時あるいは前記三相交流出力に過電流が流れたときに回路を閉じそれ以外のときには回路を開いてなることを特徴とする請求項1、2または3の何れかに記載の無停電電源装置。
  5. 前記各ハーフブリッジ型変換回路の複数のスイッチング素子は互いに直列に接続され、各スイッチング素子には整流素子が逆並列接続されており、前記入力側電力変換器の各相のスイッチング素子の直列接続点と前記三相交流入力の各相との間に入力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、前記出力側電力変換器の第一相と第三相のスイッチング素子の直列接続点と負荷との間に出力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、前記各出力用交流リアクトルの負荷側と前記出力側電力変換器の第二相にそれぞれ第2のコンデンサと第3のコンデンサが並列接続されてなることを特徴とする請求項1、2、3または4の何れかに記載の無停電電源装置。
  6. 前記各ハーフブリッジ型変換回路の複数のスイッチング素子は互いに直列に接続され、各スイッチング素子には整流素子が逆並列接続されており、
    前記入力側電力変換器の各相のスイッチング素子の直列接続点と前記三相交流入力の各相との間に入力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、
    前記出力側電力変換器の第一相と第三相のスイッチング素子の直列接続点と負荷との間に出力用交流リアクトルがそれぞれ直列に挿入され、
    前記各入力用交流リアクトルの三相交流入力側と前記蓄電池の正極または負極にそれぞれコンデンサが並列に接続され、
    各出力用交流リアクトルの負荷側と前記蓄電池の正極または負極に並列にそれぞれ第2のコンデンサと第3のコンデンサとが接続されてなることを特徴とする請求項1、2、3または4の何れかに記載の無停電電源装置。
  7. 前記入力用交流リアクトルのうち第一相と第三相の入力用交流リアクトルの三相交流入力側と前記三相交流入力の第一相と第三相の間にそれぞれ補助入力用交流リアクトルが挿入されてなることを特徴とする請求項6記載の無停電電源装置。
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