JPH09189303A - 液体吸入吐出装置 - Google Patents

液体吸入吐出装置

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JPH09189303A
JPH09189303A JP8292903A JP29290396A JPH09189303A JP H09189303 A JPH09189303 A JP H09189303A JP 8292903 A JP8292903 A JP 8292903A JP 29290396 A JP29290396 A JP 29290396A JP H09189303 A JPH09189303 A JP H09189303A
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JP
Japan
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piston
cylinder
liquid
seal
sealing parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP8292903A
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English (en)
Inventor
Masafumi Uehara
雅文 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダーとピストン部との摺動によるこれら
接触面の磨耗も少なく析出し易い溶質を高濃度に含む溶
液を処理した場合でも、長期間の操作に耐える流体吸入
吐出装置を提供する。 【解決手段】シリンダー内をピストンの運動により加圧
・減圧状態にして流体をシリンダー内に吸入又はシリン
ダー外に吐出する流体吸入吐出装置において、シリンダ
ーの内面と接触するピストンのシール部が、複数のシー
ル部を積層してなり、相対するシール部で構成された間
隙に液体又は潤滑性粘調物を封入したものであることを
特徴とする流体吸入吐出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば生化学的又
は免疫学的分析装置やカラム等の分離・分析手段に液体
試料や緩衝液等を供給するための流体吸入吐出装置に関
する。更に詳しくは、シリンダー内を加圧・減圧状態に
して液体などの流体をシリンダーの内外に吸入・吐出す
る流体吸入吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】注射器を初め通常のポンプ類は、その主
胴体を構成するシリンダー内の圧力を調節することによ
りシリンダー内に液体、気体などの流体を吸入したり、
吐出する機構となっている。
【0003】このシリンダー内の圧力の調節(加圧・減
圧)は、シリンダー内面に密接するシールを持つピスト
ンの動作により行われるが、シリンダー内面又は密接す
るピストンのシール部は、長期間の稼働による摺動によ
り磨耗し両者の機密性が損なわれることが多々ある。
【0004】特に、結晶性の析出物を高濃度に含む液体
をこのような装置で吸引吐出する場合、シリンダー内面
とピストンのシール部との密接部分の極微細な間隙から
シリンダ内の被処理液体の存在する部分以外に漏出した
溶液が乾燥し、その結果析出した結晶がシリンダー内面
に付着残存すると、ピストンの摺動により、これらが固
体状態でシリンダー内面とピストンのシール部とで播潰
される状態となり、前記したシリンダー内面又はピスト
ンのシール部の磨耗や破損が一層増幅され、装置の寿命
に悪影響を及していた。
【0005】液体を吸入吐出する場合、通常、シール部
の一面は液体と接触するが他面は接触しない。このた
め、当該液体と接触しない面は乾燥してしまい、耐磨耗
性は低下しやすい。気体を吸入吐出する場合、シール部
は常に乾燥状態におかれるため、前記耐磨耗性の低下は
いっそう顕著である。耐磨耗性の低下によりシリンダー
内面とピストンの気密性は低下し、結果的に装置の寿命
に悪影響を与えることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記したよ
うな、ピストンのシール部等の磨耗の少ない、従って装
置寿命の長い流体吸入吐出装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、流体、特に
析出物を高濃度に含む液体等を吸入吐出するに適した流
体吸入吐出装置につき鋭意検討した結果、ピストンのシ
ール部分を特殊な構成とすることにより、上記目的に適
った装置が得られることを見出だし本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、シリンダー内をピストン
の運動により加圧・減圧状態にして流体をシリンダー内
に吸入又はシリンダー外に吐出する流体吸入吐出装置に
おいて、シリンダーの内面と接触するピストンのシール
部が、複数のシール部を積層してなり、相対するシール
部で構成された間隙に液体又は潤滑性粘調物を封入した
ものであることを特徴とする流体吸入吐出装置である。
【0009】以下、図面により本発明を説明する。図1
は本発明装置の一実施態様を示すものであり、装置のシ
リンダーの軸に平行な面での断面図である。図2は図1
に示した装置の、図中の一点鎖線での断面図である。
【0010】図中1はシリンダーでガラス、硬質の合成
樹脂等で構成される。その形状は通常円筒である。2は
ピストン軸でシリンダー内をピストン運動する。3はピ
ストンの第一のシール部で、ピストン軸2の先端に止め
ネジ9で固定された掛止10及びピストン軸に設けられ
た掛止11によりピストン軸2のピストン運動に連動し
てシリンダー1内をピストン運動する。なお、図1の例
では第一及び第二のシール部(3、6)を、その間にド
ーナッツ状のスペーサー5を挟持させたうえで積層する
構成とした。本例のようにスペーサーを挟持させること
により、第一のシール部3と第二のシール部6の間隙を
より明確に確定し、両者がピストン運動中に接触・破損
してシリンダ内面との気密性が低下する可能性を減少す
ることができる。
【0011】第一及び第二のシール部(3、6)の周辺
部はシリンダー内面と密接している。このシール部の材
質は通常の高機能樹脂例えばテフロン、ポリエチレン等
である。
【0012】本発明では前記したシール部がピストンに
複数個設置されており、相対する少なくとも1組のシー
ル部間で構成される間隙に液体又は潤滑性の粘調物を封
入したことが特徴である。具体的に図1に示した構成の
場合、シール部は合計2個設置されており、前記液体又
は粘調物の封入部分は第一のシール部3と第二のシール
部6で構成される間隙8の部分である。
【0013】この間隙の幅(両シール部間の幅)は、シ
リンダーの太さ、吸引吐出する流体の種類や量により異
なるが、通常はシリンダーの直径の20〜50%程度
で、これに封入する液体又は粘調物の量は特に制限され
るものではないが、少なくともシール部の全周が湿潤状
態となる程度の量である。
【0014】両シール間に封入する液体等は、例えば比
較的高濃度の溶質を含む溶液をこの装置で吸引吐出する
場合は、前記溶質を溶解する液体、例えば水又はアルコ
ール等の有機溶媒などが用いられる。また、空気、酸素
等の気体を吸引吐出する場合、例えば潤滑油に金属石鹸
を混和した粘調な潤滑剤(グリース)等の潤滑剤を用い
ることが乾燥状態でのピストンの運動を円滑にする上で
好ましい。
【0015】この様な構成とすとることにより、シリン
ダー内面とピストンのシール部との接触部分の摺動が円
滑となり、特に析出し易い溶質を含む溶液の吸入・吐出
操作時において、例えば操作の一時停止によりシリンダ
ー内面に溶質が析出したり、またピストンの反転場所に
おいてシリンダー内面に溶質が析出しても、シール部間
に封入された液体によりこの析出物は洗浄され、これら
がシリンダー内面やシール部等の損傷の原因となること
が少なくなる。また気体を吸引吐出する場合には、常に
シール部を湿潤状態としておけることからシール部の劣
化を防止することが可能になるのである。なお当然のこ
とながら、シール部間に封入した液体等は、吸入吐出装
置を一定期間使用した後に交換する等することが好まし
い。
【0016】本発明に用いるシール部の好ましい形態と
しては、図1に示したように、ステンレスなどで構成し
た螺旋発条(スプリング)が埋設内包されたものを例示
できる。螺旋発条の弾力によりシール部がシリンダー内
面に押圧される状態となり、機密性を保持する上でより
好ましいからである。特に、断面がコの字状のシール部
の溝にスプリングが埋設されたものを用いる場合、予想
される吸引時又は吐出時の圧力等に応じてシリンダー内
での当該溝部の向きを変えることで、シール部とシリン
ダー内面をより機密に接触させることができる。例えば
図1及び図2に示した例では、ピストンの下方への運動
に伴い装置内には負圧が発生し流体が吸引吐出口7から
吸引されるが、同時に第一シール部3及び第二シール部
6の側面は膨らみ、外周とシリンダー内面(例えばシー
ル部3について見れば図中の3b)、内周とピストン軸
(例えばシール部3について見れば図中の3a)との気
密性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施例1 図1、2に示した構成の装置を用いて流体の吸入・吐出
試験を行った。内径約7mmのガラス円筒をシリンダー
とし、その内部に、円周部表面(厚さ約2mm)が密着
するポリエチレン製の円盤(コの字状)2枚を第一シー
ル部、第二シール部として積層して用いた。各シール部
の溝に径約1mmの鋼製のスプリングを埋設し、その面
(溝部を有する面)がガラス円筒の流体吸入吐出口と反
対側になるようにした。両シール部間の間隙にその容積
の約1/2を満たすに充分な水を封入した。
【0018】飽和塩化カリ水溶液の吸入・吐出を実施し
た結果、30000往復以上のピストン運動を続けたが
吸入・吐出の能力の衰えは見られなかった。
【0019】同様にシール部間の間隙にグリースを封入
し、酸素ガスの吸入・吐出を実施したが上記したと同様
の結果を得た。
【0020】比較のため、前記と同様のガラス円筒を用
い、シール部はポリエチレン製の円盤でスプリングの代
りにゴム製のリングを埋設したものを1枚用いた装置
で、飽和塩化カリ水溶液の吸入・吐出を実施した結果、
2000往復のピストン運動でシール部の機密性が劣化
し、吸入・吐出の能力が著るしく低下した。また同装置
で酸素ガスについても試験したが、同じく約2000往
復のピストン運動でシール部の機密性が劣化した。
【0021】
【発明の効果】本発明は、シリンダーとピストンのシー
ル面との摺動による磨耗も少なく、析出し易い溶質を高
授度に含む溶液を処理した場合でも、長時間の操作に耐
えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の装置のシリンダーの軸に
平行な面での断面図。
【図2】図中に示した一点鎖線での図1に示したの装置
の断面を示す図。
【符号の説明】
1 シリンダー 2 ピストン軸 3 第一シール部 3a 第一シール部の内周側の側面 3b 第一シール部の外周側の側面 4 スプリング 5 スペーサー 6 第二シール部 7 流体の吸引吐出口 8 シール部間の間隙 9 止めネジ 10 シール部の掛止 11 ピストン軸に形成されたシール部の掛止

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダー内をピストンの運動により加圧
    ・減圧状態にして流体をシリンダー内に吸入又はシリン
    ダー外に吐出する流体吸入吐出装置において、シリンダ
    ーの内面と接触するピストンのシール部が、複数のシー
    ル部を積層してなり、相対するシール部で構成された間
    隙に液体又は潤滑性粘調物を封入したものであることを
    特徴とする流体吸入吐出装置。
  2. 【請求項2】ピストンのシール部が螺旋発条を埋設内包
    したシール部である請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】気体を吸入・吐出する流体吸入吐出装置で
    あって相対するシール部で構成された間隙に潤滑性粘調
    物として潤滑剤を封入した請求項1又は2記載の装置。
JP8292903A 1995-11-08 1996-11-05 液体吸入吐出装置 Pending JPH09189303A (ja)

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JP8292903A JPH09189303A (ja) 1995-11-08 1996-11-05 液体吸入吐出装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-290081 1995-11-08
JP29008195 1995-11-08
JP8292903A JPH09189303A (ja) 1995-11-08 1996-11-05 液体吸入吐出装置

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Cited By (6)

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