JPH09189049A - 作業機械の油圧ホースの配管構造 - Google Patents

作業機械の油圧ホースの配管構造

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JPH09189049A
JPH09189049A JP244996A JP244996A JPH09189049A JP H09189049 A JPH09189049 A JP H09189049A JP 244996 A JP244996 A JP 244996A JP 244996 A JP244996 A JP 244996A JP H09189049 A JPH09189049 A JP H09189049A
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JP
Japan
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hydraulic hose
swing
swing post
post
hose
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Application number
JP244996A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Sakuma
宣光 佐久間
Nobukatsu Asakura
信勝 朝倉
Koji Nishimura
孝治 西村
Teruo Irino
照男 入野
Shinichi Sakagami
真一 坂上
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイングポストの揺動に伴う油圧ホースのね
じれの発生を抑制することができる作業機械の油圧ホー
スの配管構造の提供。 【解決手段】 油圧ホース12をブーム1に固定すると
ともに、スイングポスト15の後部の下方のフレーム7
の上側部分8に、スイングポスト15の揺動に伴う油圧
ホース12の、フレーム7の上側部分8の近傍のホース
部分の水平方向の相対的移動を許容させる空隙部20を
設け、この空隙部20の直上に位置するスイングポスト
15の後部に、スイングポスト15の揺動に伴う油圧ホ
ース12の、当該スイングポスト15の後部の近傍に位
置するホース部分の水平方向の相対的移動を許容させる
空隙部21を設け、これらの空隙部20,21が、スイ
ングポスト15の最大半径15bの揺動軌跡15aに沿
う長穴であり、この長穴を揺動軌跡15aと揺動中心1
7aとの間の領域に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニショベル等の
作業機械の油圧ホースの配管構造に係り、特にフロント
を水平方向に揺動させるスイングポストの近傍の油圧ホ
ースの配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の作業機械の油圧ホースの配
管構造の第1の例を示す側面図である。この従来の第1
の例は油圧ショベルに備えられるものであり、実公平5
−47798号公報に示されている。
【0003】この従来の第1の例は、掘削作業等をおこ
なうフロントを構成するブーム1の端部、及びブーム1
を駆動するブームシリンダ2の端部が、上下方向の回動
可能にスイングポスト3に連結されている。スイングポ
スト3は、フロントの水平方向の揺動を可能に支持する
が、2つの軸受部4,5を備えている。また、これらの
軸受部4,5間には隙間6が形成されている。軸受部4
は、本体を形成するフレーム7の上側部分8にピン9を
介して水平方向の揺動可能に連結されており、軸受部5
は、フレーム7の下側部分10にピン11を介して水平
方向の揺動可能に連結されている。
【0004】ブームシリンダ2等のフロントアクチュエ
ータに圧油を供給する油圧ホース12は、上述した軸受
部4,5間の隙間6を通ってスイングポスト3の内部に
進入し、この内部で1度屈曲し、さらにブームフートピ
ン13に沿うように2度目の屈曲をし、ブーム1の背面
に沿うように延設される。この油圧ホース12は、スイ
ングポスト3付近では、ブームフートピン13に近いブ
ーム1の背面で固定部材14によって固定されるととも
に、フレーム7においても図示しない固定部材によって
固定される。
【0005】図8,9は従来の第2の例を示す図で、図
8は平面図、図9は側面図である。この従来の第2の例
では、フロントを水平方向の揺動可能に支持するスイン
グポスト15が、1つの軸受部16を備え、この軸受部
16がフレーム7の先端に、1本のピン17を介して水
平方向の揺動可能に連結されている。
【0006】フロントアクチュエータを駆動する圧油を
導く油圧ホース12は、スイングポスト15付近では、
上述した第1の例と同様にブームフートピン13に近い
ブーム1の背面で固定部材14によって固定されるとと
もに、本体を形成するフレーム7に形成した穴18にお
いて固定されている。すなわち、油圧ホース12はフレ
ーム7の内部から穴18に挿通されるとともに、この穴
18において固定され、フレーム7の上部で大きく屈曲
し、ブーム1に固定部材14で固定され、ブーム1の背
面に沿うように延設される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の第1の例は、以下に列挙する問題がある。すなわ
ち、 (1) 油圧ホース12は、スイングポスト3の内部に
おける屈曲部分と、ブームフートピン13付近における
屈曲部分の2つの屈曲部分が存在することから、このス
イングポスト3廻りの油圧ホース12の長さが長くな
り、不経済である。
【0008】(2)スイングポスト3の内部に油圧ホー
ス12の屈曲部が存在するが、その屈曲部分の付近に
は、図示しない他の部材を配置することも多く、したが
って、この油圧ホース12の屈曲部の占有スペースの影
響を受け、該当する他の部材の配置設計に制約を与えや
すい。
【0009】(3)油圧ホース12を交換する際、軸受
部4,5間に形成され隙間6、及びブームフートピン1
3付近の隙間の双方を経て古い油圧ホースを取外し、新
しい油圧ホースを、上述した間隙6を通してスイングポ
スト3内に入れ、このスイングポスト3内で屈曲させ、
さらにブームフートピン1付近の隙間を通すとともにブ
ームフートピン1に沿うように屈曲させる必要があり、
作業が煩雑になる。したがって、この油圧ホース12の
交換作業の能率向上を見込み難い。
【0010】(4)油圧ホース12をスイングポスト3
を挾むように2箇所、すなわちブーム1とフレーム7と
の2箇所において固定しているので、スイングポスト3
の揺動に伴って油圧ホース12にねじれを生じ、この油
圧ホース12の耐久性が劣化しやすい。
【0011】(5)フレーム7の先端部に、油圧ホース
12が通る隙間6を形成するための切欠部7aを設けな
ければならず、このためこのフレーム7の先端部の強度
が弱くなり、フロントにかかる負荷の大きさに制約を受
けやすい。
【0012】(6)スイングポスト3とフレーム7との
連結構造が、上述のようにフレーム7の先端部に切欠き
部7aを設け、スイングポスト3に2つの軸受部4,5
を設け、2つのピン9,11を設ける複雑な構造になっ
ている。このため部材数が多くなるとともに製作工数が
多くなり、製作費が高くなってしまう。
【0013】また、図8,9に示す第2の例について
は、1つの軸受部16と1本のピン17を介してスイン
グポスト15とフレーム7とを連結し、フレーム7の先
端部に第1の例におけるような切欠き部を必要とせず、
また、油圧ホース12の屈曲部をスイングポスト15の
内部に形成させないことから、前述した第1の例におけ
る(1),(2),(3),(5),(6)に示したよ
うな問題は生じないものの、以下に列挙する問題があ
る。
【0014】〔1〕油圧ホース12を、ブームフートピ
ン13の近くのブーム1の背面位置と、図8に二点鎖線
で示すスイングポスト15の揺動軌跡15aの外側に位
置するフレーム7の穴18の位置とで固定することか
ら、このスイングポスト15廻りの油圧ホース12の屈
曲に伴うたわみ量が大きく、このため前述した従来の第
1の例とは別の観点から、このスイングポスト15廻り
の油圧ホース12の長さが長くなり、不経済である。
【0015】〔2〕スイングポスト15の揺動に伴っ
て、油圧ホース12の屈曲部も微妙に動くが、この屈曲
部のたわみ量が大きいために、そのたわみスペース、す
なわち油圧ホース12の微妙な動きも含めた屈曲部の占
有空間が大きくなる。このスイングポスト15の近傍の
フレーム7の上方部分は、当該作業機械の運転席の足元
を形成するところであり、図示しない他の部材や機器の
配置が要求されている。したがって、この第2の例で
は、当該作業機械の運転席の足元における油圧ホース1
2のたわみスペースが大きいことから、該当する他の部
材や機器の配置設計に制約を与えやすい。
【0016】〔3〕油圧ホース12を、スイングポスト
15を挾むようにブーム1と、フレーム7の穴位置との
2箇所で固定することから、前述した従来の第1の例に
おけるのと同様に、スイングポスト3の揺動に伴って油
圧ホース12にねじれを生じ、この油圧ホース12の耐
久性が劣化しやすい。
【0017】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、スイング
ポストの揺動に伴う油圧ホースのねじれの発生を抑制す
ることができる作業機械の油圧ホースの配管構造を提供
することにある。
【0018】また、第2の目的は、スイングポスト廻り
の油圧ホースの長さを短く設定することができ、油圧ホ
ースの屈曲部による占有空間を小さくすることができる
作業機械の油圧ホースの配管構造を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の請求項1に係る発明は、フロントを
水平方向に揺動させるスイングポストと、このスイング
ポストを支持するフレームとを有する作業機械にあっ
て、上記フロントを駆動するアクチュエータに圧油を導
く油圧ホースを、上記スイングポスト付近を経由し上記
フロントに沿って延設させ、そのフロントに固定するよ
うにした作業機械の油圧ホースの配管構造において、上
記フロントの反対側に位置する上記スイングポストの後
部の下方に位置する上記フレームの所定箇所に、上記油
圧ホースを上下方向に挿通させるとともに、上記スイン
グポストの揺動に伴う上記油圧ホースの、上記フレーム
の所定箇所の近傍に位置するホース部分の水平方向の相
対的移動を許容させる空隙部を設けた構成にしてある。
【0020】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に
おいて、上記フレームの所定箇所に形成した上記空隙部
の直上に位置する上記スイングポストの後部に、上記油
圧ホースを上下方向に挿通させるとともに、上記スイン
グポストの揺動に伴う上記油圧ホースの、当該スイング
ポストの後部の近傍に位置するホース部分の水平方向の
相対的移動を許容させる空隙部を設けた構成にしてあ
る。
【0021】上述のように構成した請求項1に係る発
明、及び請求項2に係る発明では、フレームの所定箇所
に形成された空隙部に、あるいは、フレームに形成され
た空隙部とスイングポストの後部に形成された空隙部と
に、油圧ホースが通され、この油圧ホースはフロントに
固定される。この場合、スイングポストと一体にフロン
トが水平方向に揺動すると、フロントに固定されている
油圧ホースの部分も一体に揺動する。一方、フレームの
空隙部に位置する油圧ホース部分、あるいはフレームの
空隙部とスイングポストの後部の空隙部付近に位置する
ホース部分は、空隙部内をなんら拘束されることなく水
平方向に相対的に移動する。すなわち、スイングポスト
廻りの油圧ホースは、フロントにおいて固定されるもの
の、フレーム付近、あるいはスイングポストの後部付近
ではフリー状態であり、スイングポスト及びフロントの
揺動に伴うねじれの発生を抑制できる。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または2に係
る発明において、上記空隙部が、上記スイングポストの
揺動中心をほぼ中心として描かれる最大半径の揺動軌跡
に沿う長穴であるとともに、この長穴を上記最大半径の
揺動軌跡と上記スイングポストの揺動中心との間の領域
に配置した構成にしてある。
【0023】このように構成した請求項3に係る発明で
は、特に、長穴をスイングポストの最大半径の揺動軌跡
と、スイングポストの揺動中心との間の領域に配置した
ことから、長穴と、油圧ホースのフロントに固定される
部分との距離が近くなり、これに伴ってスイングポスト
廻りの油圧ホースの長さを短く設定することができる。
また、このように長さを短く設定できることに伴って、
油圧ホースの屈曲部を比較的小さな形状に形成すること
ができ、これに応じて当該屈曲部による占有空間を小さ
くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の作業機械の油圧ホ
ースの配管構造の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1,2は本発明の第1の実施形態を示す図で、図1は
平面図、図2は側面図である。図1は前述した図8に対
応させて描いてあり、図2は前述した図9に対応させて
描いてある。この第1の実施形態も図1,2に示すよう
に、フロントを構成するブーム1の端部、及びブーム1
を駆動するブームシリンダ2の端部が、上下方向の回動
可能にスイングポスト15に連結されている。フロント
を水平方向の揺動可能に支持するスイングポスト15
は、1つの軸受部16を備え、この軸受部16がフレー
ム7の先端に、1本のピン17を介して水平方向の揺動
可能に連結されている。ブームシリンダ2等のフロント
アクチュエータを駆動する圧油を導く油圧ホース12
は、スイングポスト15付近では、ブームフートピン1
3に近いブーム1の背面で固定部材14によって固定し
てある。以上の構成については、前述した図8,9に示
すものと同等である。
【0025】この第1の実施形態では、特に、フロント
の反対側に位置するスイングポスト15の後部の下方に
位置するフレーム7の上側部分8の所定箇所に、油圧ホ
ース12を上下方向に挿通させるとともに、スイングポ
スト15の揺動に伴う油圧ホース12の、フレーム7の
上側部分8の所定箇所の近傍に位置するホース部分の水
平方向の相対的移動を許容させる空隙部20を設けてあ
る。また、この空隙部20の直上に位置するスイングポ
スト15の後部に、油圧ホース12を上下方向に挿通さ
せるとともに、スイングポスト15の揺動に伴う油圧ホ
ース12の、当該スイングポスト15の後部の近傍に位
置するホース部分の水平方向の相対的移動を許容させる
空隙部21を設けてある。上述した空隙部20,21
は、例えば、図1に示すスイングポスト15の揺動中心
17aをほぼ中心として描かれる最大半径15bの揺動
軌跡15aに沿う長穴に形成してある。これらの長穴、
すなわち空隙部20,21は、上述の最大半径15bの
揺動軌跡15aと、スイングポスト15の揺動中心17
aとの間の領域に配置してある。
【0026】この第1の実施形態では、図2に示すよう
に、フレーム7の上側部分8に形成された空隙部20と
スイングポスト15の後部に形成された空隙部21と
に、油圧ホース12が通され、この油圧ホース12はフ
ロントを構成するブーム1に固定部材14で固定され
る。そして、スイングポスト15と一体にブーム1が水
平方向に揺動すると、ブーム1に固定されている油圧ホ
ース12も一体に揺動する。一方、フレーム7の上側部
分8の空隙部20とスイングポスト15の後部の空隙部
21付近に位置する油圧ホース12部分は、空隙部2
0,21内をなんら拘束されることなく水平方向に相対
的に移動する。すなわち、スイングポスト15廻りの油
圧ホース12は、ブーム1において固定されるものの、
スイングポスト15の後部付近ではフリー状態であり、
スイングポスト15及びブーム1の揺動に伴うねじれの
発生が抑制される。
【0027】また、それぞれ長穴を形成する空隙部2
0,21を、スイングポスト15の最大半径15bの揺
動軌跡15aと、スイングポスト15の揺動中心17a
との間の領域に配置したことから、空隙部20,21
と、ブーム1に固定される固定部材14との距離が近く
なり、これに伴ってスイングポスト15廻りの油圧ホー
ス12の長さを短く設定することができる。また、この
ように長さを短く設定できることに伴って、油圧ホース
12の屈曲部を比較的小さな形状に形成することがで
き、これに応じて当該屈曲部による占有空間を小さくす
ることができる。
【0028】このように構成した第1の実施形態では、
前述した図8,9に示したものと同様に、1つの軸受部
16と1本のピン17を介してスイングポスト15とフ
レーム7とを連結し、フレーム7の先端部に図7に示し
たものにおけるような切欠き部を必要とせず、また、油
圧ホース12の屈曲部をスイングポスト15の内部に形
成させないことから、前述した図7に示したものにおけ
る問題点(1),(2),(3),(5),(6)は生
じない。
【0029】そして特に、上述したように、スイングポ
スト15廻りの油圧ホース12は、スイングポスト15
の後部付近ではフリー状態を形成し、スイングポスト1
5及びブーム1の揺動に伴うねじれの発生が抑制され、
これにより油圧ホース12の耐久性を向上させることが
できる。
【0030】さらに、上述したように、空隙部20,2
1と、ブーム1に固定される固定部材14との距離を近
くすることができ、これに伴ってスイングポスト15廻
りの油圧ホース12の長さを短く設定することができ、
経済的である。また、このように油圧ホース12の長さ
を短く設定できることに伴って、この油圧ホース12の
スイングポスト15廻りの屈曲部を比較的小さな形状に
形成することができ、これに応じて当該屈曲部による占
有空間を小さくすることができる。これに伴い、当該作
業機械の運転席の足元を形成する部分、すなわち、フレ
ーム7の上側部分8における他の部材や機器の配置設計
に対する油圧ホース12による制約を緩和させることが
できる。
【0031】図3,4は本発明の第2の実施形態を示す
図で、図3は平面図、図4は側面図である。これらの図
3,4に示すように、この第2の実施形態は、フレーム
7の上側部分8に、前述した第1の実施形態と同等の間
隙部20を有するが、第1の実施形態と異なり、スイン
グポスト15の後部には、油圧ホース12の水平方向の
相対的移動を許容させる空隙部を備えていない。すなわ
ち、フレーム7に形成した間隙部20の直上のスイング
ポスト15の後部位置には、油圧ホース12を拘束する
固定用の穴22を形成してある。その他の構成は、前述
した第1の実施形態と同等である。
【0032】この第2の実施形態では、フレーム7の上
側部分8に形成された空隙部20に油圧ホース12が通
され、空隙部20から上方に延びる油圧ホース12の部
分は、スイングポスト15の後部の穴22において固定
され、この穴22から上方に延びる油圧ホース12の部
分は、フロントを構成するブーム1に固定部材14で固
定される。
【0033】そして、スイングポスト15と一体にブー
ム1が水平方向に揺動すると、ブーム1及びスイングポ
スト15に固定されている油圧ホース12も一体に揺動
する。この揺動に伴い、フレーム7の上側部分8の空隙
部20付近に位置する油圧ホース12部分は、空隙部2
0内をなんら拘束されることなく水平方向に相対的に移
動する。このように構成した第2の実施形態は、スイン
グポスト15廻りの油圧ホース12は、ブーム1及びス
イングポスト15において固定されるものの、第1の実
施形態と同様に、フレーム7の上側部分8の空隙部20
付近ではフリー状態であり、スイングポスト15及びブ
ーム1の揺動に伴うねじれの発生が抑制される。
【0034】また、フレーム7に形成される空隙部20
は、前述の第1の実施形態で述べたように、スイングポ
スト15の揺動中心17aをほぼ中心として描かれる最
大半径15bの揺動軌跡15aに沿う長穴に形成してあ
り、この空隙部20は、上述の最大半径15bの揺動軌
跡15aと、スイングポスト15の揺動中心17aとの
間の領域に配置してある。したがって、第1の実施形態
におけるのと同様に空隙部20とブーム1に固定される
固定部材14との距離を近くすることができ、これに伴
ってスイングポスト15廻りの油圧ホース12の長さを
短く設定することができ、また、このように油圧ホース
12の長さを短く設定できることに伴って、この油圧ホ
ース12のスイングポスト15廻りの屈曲部を比較的小
さな形状に形成することができる。
【0035】これらにより、この第2の実施形態も、前
述した第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
【0036】図5,6は本発明の第3の実施形態を示す
図で、図5は平面図、図6は側面図である。これらの図
5,6に示すように、この第3の実施形態は、フレーム
7の上側部分8に、油圧ホース12の相対移動を許容す
る空隙部23を有し、この空隙部23の直上に位置する
スイングポスト15の後部に、角穴を形成し、油圧ホー
ス12の相対移動を許容する空隙部24を形成してあ
り、この空隙部24内の油圧ホース12部分を囲むよう
にスイングポスト15の後部に一体にガイド部25を備
えている。上述したフレーム7の空隙部23と、ガイド
部25で囲まれるスイングポスト15の後部の空隙部2
4とは、スイングポスト15の最大半径15bによって
形成される揺動軌跡15aと、スイングポスト15の揺
動中心17aとの間の領域に、ほぼ位置している。その
他の構成は、前述した第1の実施形態と同等である。
【0037】この第3の実施形態では、フレーム7の上
側部分8に形成された空隙部23と、スイングポスト1
5の後部の空隙部24とに油圧ホース12が通され、空
隙部24から上方に延びる油圧ホース12の部分は、フ
ロントを構成するブーム1に固定部材14で固定され
る。
【0038】この第3の実施形態は、前述した第1の実
施形態と同様に、スイングポスト15と一体にブーム1
が水平方向に揺動すると、ブーム1に固定されている油
圧ホース12も一体に揺動する。この揺動に伴い、スイ
ングポスト15の後部の空隙部24付近に位置する油圧
ホース12部分、及び、フレーム7の上側部分8の空隙
部20付近に位置する油圧ホース12部分は、空隙部2
3,20内をなんら拘束されることなく水平方向に相対
的に移動する。このように構成した第3の実施形態も、
第1の実施形態とほぼ同様に、スイングポスト15及び
ブーム1の揺動に際し、油圧ホース12は、スイングポ
スト15の後部の空隙部24付近、及びフレーム7の上
側部分8の空隙部20付近ではフリー状態であり、スイ
ングポスト15及びブーム1の揺動に伴うねじれの発生
が抑制される。
【0039】また、空隙部23,24は上述のように、
スイングポスト15の最大半径15bによって形成され
る揺動軌跡15aと、スイングポスト15の揺動中心1
7aとの間の領域に、ほぼ位置していることから、第1
の実施形態におけるのと同様に空隙部23,24とブー
ム1に固定される固定部材14との距離を近くすること
ができ、これに伴ってスイングポスト15廻りの油圧ホ
ース12の長さを短く設定することができ、また、この
ように油圧ホース12の長さを短く設定できることに伴
って、この油圧ホース12のスイングポスト15廻りの
屈曲部を比較的小さな形状に形成することができる。
【0040】これらにより、この第3の実施形態も、前
述した第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の各請求項に係る発
明によれば、スイングポストの揺動に伴う油圧ホースの
ねじれの発生を抑制することができ、これにより従来に
比べて油圧ホースの耐久性を向上させることができる。
【0042】また特に、本発明の請求項3に係る発明に
よれば、スイングポスト廻りの油圧ホースの長さを短く
設定することができ、経済性に優れている。また、油圧
ホースの屈曲部による占有空間を小さくすることがで
き、これにより、当該作業機械の足元を形成する部分に
おける他の部材や機器の配置設計に対する油圧ホースに
よる制約を従来に比べて緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機械の油圧ホースの配管構造の第
1の実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態の側面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す平面図である。
【図4】図3に示す第2の実施形態の側面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す平面図である。
【図6】図5に示す第3の実施形態の側面図である。
【図7】従来の作業機械の油圧ホースの配管構造の第1
の例を示す側面図である。
【図8】従来の第2の例を示す平面図である。
【図9】図8に示す従来の第2の例の側面図である。
【符号の説明】
1 ブーム 7 フレーム 8 上側部分 12 油圧ホース 14 固定部材 15 スイングポスト 15a 揺動軌跡 15b 最大半径 16 軸受部 17 ピン 17a 揺動中心 20 空隙部 21 空隙部 22 穴 23 空隙部 24 空隙部 25 ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝倉 信勝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 入野 照男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 坂上 真一 新潟県西蒲原郡分水町大字大武新田113番 地1 北越工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントを水平方向に揺動させるスイン
    グポストと、このスイングポストを支持するフレームと
    を有する作業機械にあって、上記フロントを駆動するア
    クチュエータに圧油を導く油圧ホースを、上記スイング
    ポスト付近を経由し上記フロントに沿って延設させ、そ
    のフロントに固定するようにした作業機械の油圧ホース
    の配管構造において、 上記フロントの反対側に位置する上記スイングポストの
    後部の下方に位置する上記フレームの所定箇所に、上記
    油圧ホースを上下方向に挿通させるとともに、上記スイ
    ングポストの揺動に伴う上記油圧ホースの、上記フレー
    ムの所定箇所の近傍に位置するホース部分の水平方向の
    相対的移動を許容させる空隙部を設けたことを特徴とす
    る作業機械の油圧ホースの配管構造。
  2. 【請求項2】 上記フレームの所定箇所に形成した上記
    空隙部の直上に位置する上記スイングポストの後部に、
    上記油圧ホースを上下方向に挿通させるとともに、上記
    スイングポストの揺動に伴う上記油圧ホースの、当該ス
    イングポストの後部の近傍に位置するホース部分の水平
    方向の相対的移動を許容させる空隙部を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の作業機械の油圧ホースの配管構
    造。
  3. 【請求項3】 上記空隙部が、上記スイングポストの揺
    動中心をほぼ中心として描かれる最大半径の揺動軌跡に
    沿う長穴であるとともに、この長穴を上記最大半径の揺
    動軌跡と上記スイングポストの揺動中心との間の領域に
    配置したことを特徴とする請求項1または2記載の作業
    機械の油圧ホースの配管構造。
  4. 【請求項4】 上記空隙部に沿って設けられ、この空隙
    部内に挿通される油圧ホースを囲むガイド部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機
    械の油圧ホースの配管構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503720A (ja) * 2010-12-16 2014-02-13 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー ブームスイング式掘削機の油圧配管固定装置

Cited By (2)

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JP2014503720A (ja) * 2010-12-16 2014-02-13 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー ブームスイング式掘削機の油圧配管固定装置
EP2653620A4 (en) * 2010-12-16 2015-08-19 Volvo Constr Equip Ab DEVICE FOR ATTACHING A HYDRAULIC PIPE OF A PIVOTING BOOM EXCAVATOR

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