JPH09188927A - 合糸仮撚り機における張力制御システム - Google Patents

合糸仮撚り機における張力制御システム

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JPH09188927A
JPH09188927A JP1836496A JP1836496A JPH09188927A JP H09188927 A JPH09188927 A JP H09188927A JP 1836496 A JP1836496 A JP 1836496A JP 1836496 A JP1836496 A JP 1836496A JP H09188927 A JPH09188927 A JP H09188927A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】合糸前のフィラメントy1、y2の張力
を、それぞれ、別個に独立して検出し、前記合糸前のフ
ィラメントの張力の検出結果に基づいて、仮撚り装置
を、それぞれ、別個に制御するようにした合糸仮撚り機
における張力制御システムに関するものである。 【効果】合糸前のフィラメントの張力を、別個に独立し
て制御するようにしたので、合糸の糸品質を向上するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、延伸撚糸機等の加
工機に使用される、2本のフィラメントに仮撚りを施す
合糸仮撚り機の張力制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の合糸仮撚り機の仮撚り装置の概略
正面図である図6に示されているように、例えば、Z撚
りフィラメントy1とS撚りフィラメントy2を合糸し
て、1本のSZ合糸yを製造する際に、Z撚りフィラメ
ントy1とS撚りフィラメントy2が合糸されたSZ合
糸yの張力を、1個の張力検出器Cで検出して、一例と
しての仮撚り装置Tを構成する円板部材Dと仮撚りベル
ト部材B1,B2とによるZ撚りフィラメントy1とS
撚りフィラメントy2の接圧を調整するようにした合糸
仮撚り機における張力制御システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の合糸仮
撚り機における張力制御システムは、合糸されたSZ合
糸yの張力を、1個の張力検出器Cで検出し、該検出信
号に基づいて、制御装置等を介して、Z撚りフィラメン
トy1とS撚りフィラメントy2の接圧を調整するよう
にしたものである。従って、個々のZ撚りフィラメント
y1とS撚りフィラメントy2の張力の相違に基づい
て、仮撚り装置TによるZ撚りフィラメントy1とS撚
りフィラメントy2の接圧を、それぞれ別個に調整する
ものではないので、製造されるSZ合糸yの糸品質には
一定の限界があり、高品質のSZ合糸yを製造すること
ができないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、上述したような従来の合
糸仮撚り機における張力制御システムが有する課題を解
決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、合糸仮撚り機における張力制御シス
テムにおいて、第1には、合糸前のフィラメントの張力
を、それぞれ、別個に独立して検出し、前記合糸前のフ
ィラメントの張力の検出結果に基づいて、仮撚り装置
を、それぞれ、別個に制御するようにしたものであり、
第2には、上記仮撚り装置が、円板と、該円板の面に両
側から接触する一対の仮撚りベルトとを有するものであ
り、第3には、上記合糸前のフィラメントをZ撚りフィ
ラメントとS撚りフィラメントとにしたものである。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の合糸仮撚り機における張力
制御システムが適用される一例としての仮撚り装置の概
略正面図である図1、本発明の合糸仮撚り機における張
力制御システムが適用される一例としての合糸仮撚り機
の要部側面図である図2、本発明の合糸仮撚り機におけ
る張力制御システムが適用される一例としての仮撚り装
置の要部拡大斜視図である図3、本発明の合糸仮撚り機
における張力制御システムに使用される一例としての張
力検出部材の側面図である図4及び図4に示されている
張力検出部材の正面図である図5を用いて、本発明の合
糸仮撚り機における張力制御システムの実施例について
説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施
例に限定されるものではない。
【0007】図1において、y1、y2は、それぞれ、
図6と同様のZ撚りフィラメントとS撚りフィラメント
であり、Z撚りフィラメントy1とS撚りフィラメント
y2は、それぞれ、仮撚り装置Tを構成する円板部材D
と仮撚りベルト部材B1及び円板部材Dと仮撚りベルト
部材B2により挟持されながら加撚が施されて、Z撚り
フィラメントy1とS撚りフィラメントy2となる。
【0008】C1は、Z撚りフィラメントy1の張力を
検出するための張力検出器であり、また、C2は、S撚
りフィラメントy2の張力を検出するための張力検出器
である。このように、本発明においては、Z撚りフィラ
メントy1とS撚りフィラメントy2の張力は、それぞ
れ、別個の張力検出器C1、C2により検出され、該別
個の張力検出器C1、C2による検出結果に基づいて、
円板部材Dと仮撚りベルト部材B1間の接圧及び円板部
材Dと仮撚りベルト部材B2間の接圧が、互いに独立し
て、制御されるように構成されている。
【0009】次に、図2及び図3を用いて、本発明の合
糸仮撚り機における張力制御システムが適用される一例
として円板部材D及び円板部材Dを挟んで対峙して配設
された一対の仮撚りベルト部材B1、B2とから構成さ
れている仮撚り装置Tについて説明する。
【0010】図2に示されているように、図示されてい
ない公知の第1次ヒーター、フィラメントを冷却すると
ともにバルーンを制御する冷却部材等を経て、後述する
仮撚り装置Tにて、それぞれ、Z撚り及びS撚りの加撚
が施され2本のフィラメントy1、y2は、糸ガイド1
によりSZ合糸yに合糸され、その後、フィードローラ
ー2を経て、図示されていないパッケージに巻き取られ
る。なお、3は、仮撚り装置Tの上流側に配置されて糸
ガイドである。
【0011】次に、円板部材Dについて説明する。d1
は、図示されていないモーター等の適当な駆動手段、若
しくは、図2に示されているように、後述する仮撚り仮
撚りベルト部材B1、B2と駆動源を共用する駆動ベル
トm1により回転される回転軸d2に取着された円板で
あり、円板d1は、金属或いは硬質合成樹脂等で形成す
ることができ、曲げにくい剛性体に形成することも、弾
性体に形成することもできる。d3は、円板d1の両面
の外周或いは外周付近に配設された耐摩耗性を有する摩
擦リング部であり、このような摩擦リング部d3は、円
板d1と一体に形成することも、また、ライニング処理
等により円板d1の外周或いは外周付近に配設すること
もできる。
【0012】次に、仮撚りベルト部材B1、B2につい
て説明するが、仮撚りベルト部材B1、B2は、同じ構
造を有しているので、主としして、一方の仮撚りベルト
部材B1について説明する。なお、もう一方の仮撚りベ
ルト部材B2の仮撚りベルト部材B1に対応する部分の
符号には、ダッシュ(’)が付されている。
【0013】仮撚りベルト部材B1の仮撚りベルトb1
は、円板部材Dの円板d1の両面に配設された摩擦リン
グ部d3と交叉するように配置されており、仮撚りベル
ト部材B1の仮撚りベルトb1と円板部材Dの摩擦リン
グ部d3により、それぞれ2本のフィラメントを挟持し
てフィラメントに仮撚りを施し、Z撚りフィラメントy
1とS撚りフィラメントy2を製造するように構成され
ている。
【0014】b2及びb3は、互いに平行な軸b4、b
5の先端に取着されたプーリーであり、プーリーb2、
b3間に、上述した仮撚りベルトb1が張設されてい
る。プーリーb2、b3は、フレームb6に、円板部材
Dの円板d1に対して接近或いは離反方向に移動可能に
配設された軸受け部材b7及び該軸受け部材b7に中間
フレームb8を介して取着された軸受け部材b9に、そ
れぞれ支持されている。なお、一方の軸b4のプーリー
b2が取着された側と反対側にはプーリーb10が取着
されており、プーリーb10を、駆動ベルトm1に接触
させて回転させることにより、プーリーb2を回転さ
せ、プーリーb2、b3間に張設されている仮撚りベル
トb1を、適宜、走行することができるように構成され
ている。
【0015】もう一方の仮撚りベルト部材B2の軸b
4’は、仮撚りベルト部材B1の軸b4より長く形成さ
れており、仮撚りベルト部材B2の軸b4’に取着され
たプーリーb10’が、仮撚りベルト部材B1の軸b4
に取着されたプーリーb10より上方に位置するように
構成されている。そして、仮撚りベルト部材B1の軸b
4に取着されたプーリーb10は、後述する駆動ベルト
m1のうち、下方に位置する駆動ベルトm1に接触し、
また、仮撚りベルト部材B2の軸b4’に取着されたプ
ーリーb10’は、上方に位置する駆動ベルトm1に接
触するように構成されている。
【0016】b11は、フレームb12に垂下された軸
b13に回転自在に支持されたアイドルプーリーであ
り、アイドルプーリーb11と仮撚りベルト部材Bの軸
b4に取着されたプーリーb10との間で駆動ベルトm
1を挟持することにより、駆動ベルトm1とプーリーb
10との間のスリップを防止するように構成されてい
る。同様のアイドルプーリーb11’が、仮撚りベルト
部材B2プーリーb10’に対しても設けられている。
【0017】駆動ベルトm1は、図示されていないモー
ターの出力軸に取着されたプーリーm2や方向変換用プ
ーリーm3、m4等に張設され,上方に位置する駆動ベ
ルトm1と下方に位置する駆動ベルトm1との走行方向
が逆きとなるように駆動されるように構成されている。
なお、仮撚りベルト部材B1、B2の軸b4、b4’
に、それぞれ、モーターの出力軸を、直接或いは伝動部
材を介して連結することによって、直に、軸b4、b
4’を回転させることもできる。
【0018】次に、上述したような構成を有する仮撚り
装置Tを用いて、2本のフィラメントを、それぞれ、Z
撚り及びS撚りに加撚してZ撚りフィラメントy1とS
撚りフィラメントy2を製造し、その後、合糸する工程
について説明する。
【0019】一方のフィラメント(図3において、手前
に位置するフィラメント)は、円板部材Dの摩擦リング
部d3と仮撚りベルト部材B1の仮撚りベルトb1とに
挟持されて加撚されることになるが、円板部材Dの円板
d1は時計方向に回転しており、また、仮撚りベルトb
1は、平面から見たときに左方向(反時計方向)に回転
しているので、従って、仮撚り装置Tより上流のフィラ
メントにはZ撚りが付与されることになり、フィラメン
トは、Z撚りが掛かったまま、1次ヒーターにより撚り
固定されるので、フィラメントはZ撚りフィラメントy
1となる。
【0020】もう一方のフィラメント(図3において、
後方に位置するフィラメント)は、円板部材Dの摩擦リ
ング部d3と仮撚りベルト部材B2の仮撚りベルトb
1’とに挟持されて加撚されることになるが、円板部材
Dの円板d1は時計方向に回転しており、また、仮撚り
ベルト部材B2の仮撚りベルトb1’は、平面から見た
ときに右方向(時計方向)に回転しているので、従っ
て、仮撚り装置Tより上流のフィラメントにはS撚りが
付与されることになり、フィラメントは、S撚りが掛か
ったまま、1次ヒーターにより撚り固定されるので、フ
ィラメントはS撚りフィラメントy1となる。
【0021】上述したように、仮撚り装置Tにより、そ
れぞれ、Z撚りが掛けられたフィラメントy1とS撚り
が掛けられたフィラメントy2は、糸ガイド1等によ
り、適宜、合糸されことになる。
【0022】図1及び図3に示されているように、Z撚
りフィラメントy1とS撚りフィラメントy2は、仮撚
り装置Tと、Z撚りフィラメントy1とS撚りフィラメ
ントy2とを合糸する糸ガイド1との間に配設された張
力検出器C1、C2に掛け渡されている。張力検出器C
1、C2は、所定の間隔を置いて配置された固定ガイド
ローラーc1、c2と、固定ガイドローラーc1、c2
間に配置された移動ガイドローラーc3を有しており、
移動ガイドローラーc3の変位を、公知の手段により読
み取り、それぞれ別個に、Z撚りフィラメントy1とS
撚りフィラメントy2の張力を検出するように構成され
ている。
【0023】c4は、フレームb6に配設されたシリン
ダーであり、シリンダーc4のピストンロッドc5の先
端は、軸受け部材b7’の腕部b13’に取着されてい
る。c6は、軸受け部材b7’に取着されたスライダー
であり、スライダーc6の側面に形成された溝部c7に
は、フレームb6に形成された、図示されていない摺動
溝の凸条が嵌合されている。シリンダーc4を、適宜、
作動させて、ピストンロッドc5を進退させることによ
り、腕部b13’を介して軸受け部材b7’が取着され
ているスライダーc6を、フレームb6に形成された摺
動溝に沿って円板d1の方向に移動させることができる
ので、従って、円板部材Dと仮撚りベルト部材B2との
接圧を調整することができるように構成されている。同
様のシリンダーc4、ピストンロッドc5、スライダー
c6等が、もう一方の軸受け部材b7にも配設されてい
る。なお、本実施例においては、軸受け部材b7に配設
されたシリンダーc4と軸受け部材b7’に配設された
シリンダーc4とは、互いのピストンロッドc5が対向
するように向かい合って配置されている。
【0024】次に、図4及び図5を用いて、本発明の合
糸仮撚り機における張力制御システムに使用される一例
としての張力検出部材について説明する。
【0025】c8は、張力検出部材のハウジングであ
り、ハウジングc8の側壁c8’の上下付近には、2つ
の糸溝c9’、c9”を有する固定ガイドローラーc9
及び同じく2つの糸溝c10’、c10”を有する固定
ガイドローラーc10が、所定の間隔を置いて取着され
ている。2つの固定ガイドローラーc9、c10間に
は、1つの糸溝c11’を有する移動ガイドローラーc
11及び同じく1つの糸溝c12’を有する移動ガイド
ローラーc12が配設されており、移動ガイドローラー
c11の糸溝c11’と移動ガイドローラーc12の糸
溝c12’とは、図6に示されているように、上述した
2本のフィラメントy1、y2が、接触しないように、
ずれて配置されている。
【0026】移動ガイドローラーc11及び移動ガイド
ローラーc12は、ハウジングc8内に配設された張力
検出器C1、C2の回転角度検出器c13、c14に、
それぞれ連設されており、移動ガイドローラーc11及
び移動ガイドローラーc12は、図示されていない適当
なバネ部材により、図5において、時計方向に付勢され
ている。
【0027】一方のフィラメントy1は、固定ガイドロ
ーラーc9の外側に位置する糸溝c9”、移動ガイドロ
ーラーc12及び固定ガイドローラーc10の外側に位
置する糸溝c10”に掛けられており、そして、もう一
方のフィラメントy2は、固定ガイドローラーc9の内
側に位置する糸溝c9’、移動ガイドローラーc11及
び固定ガイドローラーc10の内側に位置する糸溝c1
0’に掛けられている。そして、それぞれのフィラメン
トy1、y2の張力変動による移動ガイドローラーc1
1、c12の移動を、回転角度検出器c13、c14が
検知することにより、フィラメントy1、y2の張力
を、それぞれ、別個に検出することができるように構成
されている。
【0028】上述した構成を有する張力検出部材におい
ては、ハウジングc8に内蔵された張力を検出するため
の2個の移動ガイドローラーc11、c12が近接して
配置されているので、それぞれ1個の移動ガイドローラ
ーが配設された張力検出部材を、2つ並設する場合に比
べて、糸掛け作業等の作業性が向上するとともに、コス
トの低減を図ることができるので、合糸仮撚り機におけ
る張力検出部材として適している。
【0029】以下に、上述したような構成を有する合糸
仮撚り機における張力制御システムの作動について説明
する。
【0030】張力検出器C1が、Z撚りフィラメントy
1の張力が所定の値より大きくなったことを、移動ガイ
ドローラーc3の上昇により検出した場合には、シリン
ダーc4を作動させてピストンロッドc5を後退させる
ことにより、スライダーc6を、図3において、右方向
に移動させて、円板部材Dと仮撚りベルト部材B1との
接圧を弱めて、Z撚りフィラメントy1の送り量を少な
くして、Z撚りフィラメントy1の張力を下げる。また
逆に、張力検出器C1が、Z撚りフィラメントy1の張
力が所定の値より小さくなったことを、移動ガイドロー
ラーc3の下降により検出した場合には、シリンダーc
4を作動させてピストンロッドc5を進出させることに
より、スライダーc6を、図3において、左方向に移動
させて、円板部材Dと仮撚りベルト部材B1との接圧を
強めて、Z撚りフィラメントy1の送り量を多くして、
Z撚りフィラメントy1の張力を上げる。同様の張力調
整が、S撚りフィラメントy2に対しても、張力検出器
C2等により行われることになる。
【0031】上述したように、本発明においては、合糸
前のZ撚りフィラメントy1とS撚りフィラメントy2
の張力を、別個に独立して制御するようにしたので、合
糸されたSZ合糸yが、Z撚りフィラメントy1とS撚
りフィラメントy2の張力の相違により、偏ったトルク
を有するようなことがなく、糸品質の向上したSZ合糸
yを製造することができる。
【0032】上述した実施例においては、Z撚りフィラ
メントy1とS撚りフィラメントy2を合糸して、SZ
合糸yを製造する例を用いて本発明の合糸仮撚り機にお
ける張力制御システムを説明したが、一対の仮撚りベル
トの2組によりフィラメントを加撚する場合には、一方
の一対の仮撚りベルトによりフィラメントをZ撚りに加
撚し、もう一方の一対の仮撚りベルトによりフィラメン
トを、同じくZ撚りに加撚して、Z撚りフィラメント同
士を合糸することも、また、同様に、S撚りフィラメン
ト同士を合糸することもできる。更には、2本のフィラ
メントの合糸に限定されることなく、3本以上のフィラ
メントを合糸することもできる。
【0033】上述した実施例においては、仮撚りベルト
部材B1、B2を、円板部材Dを挟んで対峙させること
により仮撚り装置Tを構成したが、仮撚りベルト部材B
1、B2に代えて、タイヤ状のドラムを用い、タイヤの
トレッド面に相当する面と円板部材Dの摩擦リング部d
3との間でフィラメントを挟持して、フィラメントに、
それぞれ、Z撚り及びS撚りを施すように構成すること
もできる。
【0034】また、円板部材Dを用いることなく、一対
の仮撚りベルト部材B1を、仮撚りベルトb1が交叉す
るとともに接触するように構成し、仮撚りベルトb1間
にフィラメントy1を挟持して加撚するようにしたベル
ト式の仮撚り装置を一対使用して、2本のフィラメント
y1、y2を加撚する形式の仮撚り装置を用いることも
できる。
【0035】更には、互いに平行で、同一方向に回転す
る3本の回転軸を、隣接して配設し、該3本の回転軸に
複数の摩擦円板を、互いに接触することなく、且つ、重
なり合うように取着した摩擦式仮撚り装置(例えば、特
開平7−26430号公報を参照されたい。)を、一対
使用して、それぞれの摩擦式仮撚り装置により、2本の
フィラメントを加撚することもできる。この場合には、
上述した実施例に示されている、検出されたフィラメン
トの張力に応じてフィラメントの接圧を調整する代わり
に、摩擦円板の回転数を調整することになる。例えば、
一方のフィラメントの張力が、所定の値より大きくなっ
た場合には、摩擦円板の回転数を上げて、フィラメント
の張力を所定の値まで下げ、また、フィラメントの張力
が、所定の値より小さくなった場合には、摩擦円板の回
転数を下げて、フィラメントの張力を所定の値まで上げ
る。このような張力制御を、2本のフィラメントに対し
て、別個に行うことにより、品質の向上した合糸を製造
することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏するもの
である。
【0037】合糸前のフィラメントの張力を、別個に独
立して制御するようにしたので、合糸の糸品質を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の合糸仮撚り機における張力制御
システムが適用される一例としての仮撚り装置の概略正
面図である。
【図2】図2は本発明の合糸仮撚り機における張力制御
システムが適用される一例としての合糸仮撚り機の要部
側面図である。
【図3】図3は本発明の合糸仮撚り機における張力制御
システムが適用される一例としての仮撚り装置の要部拡
大斜視図である。
【図4】図4は本発明の合糸仮撚り機における張力制御
システムに使用される一例としての張力検出部材の側面
図である。
【図5】図5は図4に示されている張力検出部材の正面
図である。
【図6】図6は従来の合糸仮撚り機の仮撚り装置の概略
正面図である。
【符号の説明】
T・・・・・・・・仮撚り装置 B1、B2・・・・仮撚りベルト部材 C1、C2・・・・張力検出器 D・・・・・・・・円板部材 b1・・・・・・・仮撚りベルト d1・・・・・・・円板 m1・・・・・・・駆動ベルト y1・・・・・・・Z撚りフィラメント y2・・・・・・・S撚りフィラメント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合糸前のフィラメントの張力を、それぞ
    れ、別個に独立して検出し、前記合糸前のフィラメント
    の張力の検出結果に基づいて、仮撚り装置を、それぞ
    れ、別個に制御するようにしたことを特徴とする合糸仮
    撚り機における張力制御システム。
  2. 【請求項2】上記仮撚り装置が、円板と、該円板の面に
    両側から接触する一対の仮撚りベルトとを有することを
    特徴とする請求項1に記載の合糸仮撚り機における張力
    制御システム。
  3. 【請求項3】上記合糸前のフィラメントがZ撚りフィラ
    メントとS撚りフィラメントとであることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の合糸仮撚り機における張
    力制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0863235A1 (en) * 1997-03-07 1998-09-09 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Yarn false twisting device
EP0864677A1 (en) * 1997-03-14 1998-09-16 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Tension control system in false twist texturing machine for producing a doubled yarn

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0863235A1 (en) * 1997-03-07 1998-09-09 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Yarn false twisting device
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