JPH0918877A - フラクタル画像圧縮装置 - Google Patents

フラクタル画像圧縮装置

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JPH0918877A
JPH0918877A JP7165670A JP16567095A JPH0918877A JP H0918877 A JPH0918877 A JP H0918877A JP 7165670 A JP7165670 A JP 7165670A JP 16567095 A JP16567095 A JP 16567095A JP H0918877 A JPH0918877 A JP H0918877A
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JP7165670A
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Junji Ishikawa
淳史 石川
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Minolta Co Ltd
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】領域判別に応じて圧縮時の値域ブロックのサイ
ズを可変することにより、画質の劣化が少なく且つ圧縮
率の高いフラクタル画像圧縮装置を提供することを目的
とする。 【構成】多値の原画像を変域ブロックに分割する第1ブ
ロック分割回路、原画像を変域ブロックよりもサイズの
小さい値域ブロックに分割する第2ブロック分割回路を
備え、各値域ブロックについて縮小パターンとの誤差の
最も少ない変域ブロックの位置情報及びアフィン変換の
パラメータ情報を含む符号データを作成することにより
画像圧縮を行うフラクタル画像圧縮装置において、値域
ブロックの領域判別を行う領域判別回路24と、領域判
別の結果に応じて値域ブロックをさらにサイズの小さい
値域ブロックに再分割する再分割部233とを有し、値
域ブロックが再分割された場合に、再分割後の値域ブロ
ックについての符号データを作成することにより画像圧
縮を行うように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像をフラクタル
理論に基づいて画像圧縮するフラクタル画像圧縮装置に
関する。
【0002】マルチメディア時代実現のためのキーテク
ノロジーとして画像圧縮技術が挙げられる。現在におけ
る画像圧縮技術としてJPEGが連想されるが、最近特
に注目されている画像圧縮技術の一つに、Barnsl
eyらにより提案されたフラクタル画像圧縮がある。フ
ラクタル画像圧縮は、自然画像の中にある部分的自己相
似性を利用した手法である。つまり、ある原画像につい
て、その原画像の一部を取り出した場合に、取り出した
画像とよく似た別の画像が原画像の中に異なる大きさで
存在すると考えられる。このような部分的自己相似性を
利用して、原画像を複数のブロックに分割しこれらブロ
ック間の相似性により画像を符号化して画像圧縮を行
い、これとは逆に反復的に画像を再生して画像の復元を
行う。フラクタル画像圧縮は、他の圧縮方法と異なって
画像内の異なるサイズのブロック間の部分的な自己相似
性を利用することから、復元時に解像度に依存しないと
いう利点がある。これは、解像度の異なる機器に出力す
る際に画質の劣化が目立たないという他の圧縮方法には
ない利点を示すものであり、マルチメディア時代におい
て特に望まれる有利な点である。
【0003】
【従来の技術】図8は従来のフラクタル画像圧縮の概略
を示す図である。図8において、原画像GFは、複数の
値域ブロックBR(ブロックサイズK×L)に分割さ
れ、また、値域ブロックBRよりもサイズの大きい複数
の変域ブロックBD(ブロックサイズM×N:M>K,
N>L)に分割される。変域ブロックBDを縮小変換す
ることにより、値域ブロックBRと同じサイズの縮小パ
ターンBDP1が作成される。縮小パターンBDP1に
対し、0度、90度、180度、270度の回転変換を
それぞれ行い、且つそれぞれにより得られた縮小パター
ンBDP1〜4に対して濃度反転変換を行うことによ
り、合計8種類の縮小パターンBDP1〜8が得られ
る。
【0004】1つの値域ブロックBRに対して、全部の
変域ブロックBDについての各縮小パターンBDP1〜
8との比較を行って誤差を算出し、その中で誤差が最小
となる変域ブロックBDとその縮小パターンBDPを選
択する。選択された変域ブロックBDの原画像GF中に
おける位置に関する情報、及び縮小パターンBDPの変
換パラメータに関する情報を、その値域ブロックBRの
符号データとして出力する。このような処理を全部の値
域ブロックBRについて行うことにより、原画像GFに
ついて圧縮された符号データが得られる。
【0005】上述のようにして得られた符号データの復
元の際には、符号データに含まれる変域ブロックの位置
にある任意の初期画像に対して、符号データに含まれる
変換パラメータに応じた変換を行うことによって、初期
画像よりも原画像に近い復号化された値域ブロックBR
の画像が得られる。この処理を画像全体に対して何度も
繰り返すことによって、原画像に近い画像が復元され
る。
【0006】このようなフラクタル画像圧縮に関する文
献としては、例えば特開平6−98310号公報が挙げ
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フラクタル
画像圧縮において、復元される画像の画質を向上させる
ためには、値域ブロックBRのサイズを小さくしておく
のが好ましい。しかし、値域ブロックBRのサイズを小
さくすると、それだけデータ量が増大するので圧縮率の
向上が図れない。したがって、ある程度の圧縮率を得る
ために、ある程度の画質劣化を避けることができない。
【0008】上述した従来のフラクタル画像圧縮におい
ては、文字や写真の区別なく同一の処理による圧縮が行
われており、そのため画質の劣化を少なくすると圧縮率
を高くすることができず、逆に圧縮率を高くすると画質
の劣化が目立つということとなり、画質の劣化を少なく
し且つ圧縮率を高くすることができなかった。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、領域判別に応じて圧縮時の値域ブロックのサイズ
を可変することにより、画質の劣化が少なく且つ圧縮率
の高いフラクタル画像圧縮装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、多値の原画像を複数の変域ブロックに分割する変
域ブロック分割手段と、前記原画像を前記変域ブロック
よりもサイズの小さい複数の値域ブロックに分割する値
域ブロック分割手段と、前記変域ブロックにアフィン変
換を行って前記値域ブロックと同じサイズの縮小パター
ンを作成する縮小パターン作成手段と、前記値域ブロッ
クと前記縮小パターンとを比較してそれらの誤差を算出
する誤差算出手段と、前記値域ブロックについて前記縮
小パターンとの誤差の最も少ない変域ブロック及びアフ
ィン変換のパラメータを選択する最小誤差選択手段とを
備え、前記各値域ブロックについて、前記縮小パターン
との誤差の最も少ない変域ブロックの位置に関する情報
及び前記アフィン変換のパラメータに関する情報を含む
符号データを作成することにより画像圧縮を行うフラク
タル画像圧縮装置において、前記値域ブロックの領域判
別を行う領域判別手段と、前記領域判別手段による領域
判別の結果に応じて、前記値域ブロックをさらにサイズ
の小さい値域ブロックに再分割する再分割手段と、を有
し、前記値域ブロックが再分割された場合に、再分割後
の値域ブロックについての符号データを作成することに
より画像圧縮を行うように構成される。
【0011】請求項2の発明に係る装置では、前記領域
判別手段は、前記値域ブロックに画像のエッジが含まれ
ているエッジ領域であるか否かを領域判別し、前記再分
割手段は、エッジ領域である値域ブロックに対して再分
割を行うように構成される。
【0012】なお、変域ブロック分割手段、値域ブロッ
ク分割手段などの各手段は、ハードウェアからなる回路
により又はMPUなどを用いたソフトウェアによって実
現される。
【0013】
【作用】領域判別手段は、値域ブロックの領域判別を行
う。領域判別として、例えば文字領域、写真領域の判別
が行われる。文字領域であるか否かの判別のために、例
えばエッジを含んだエッジ領域であるか否かが判断され
る。
【0014】再分割手段は、領域判別の結果に応じて、
値域ブロックを再分割する。これによって、再分割後の
値域ブロック(再分割値域ブロック)のサイズが小さく
なり、またエッジを含む値域ブロックが少なくなり、復
元画像における画質の劣化が防止される。
【0015】なお、本発明において、アフィン変換に
は、縮小変換、回転変換、濃度反転変換、鏡変換、平行
移動変換など、種々の変換が含まれる。
【0016】
【実施例】まず、本発明の原理について説明する。図1
は本発明に係るフラクタル画像圧縮の概略を示す図、図
2はフラクタル画像圧縮された画像の画像復元の概略を
示す図、図7は原画像GFにおける変域ブロックBDと
値域ブロックBRとの関係を示す図である。なお、図1
において、図8と同一の部分については従来の技術の項
で説明したので、ここでの説明は省略し又は簡略化す
る。
【0017】図1において、原画像GFは、複数の値域
ブロックBR(ブロックサイズK×L)に分割される
が、分割された値域ブロックBRについて領域判別が行
われる。領域判別によって、その値域ブロックBRがエ
ッジ領域である場合には、値域ブロックBRの再分割が
行われる。つまり、当該値域ブロックBRに含まれる画
素の最大濃度値Cmax と最小濃度値Cmin との差(Cma
x −Cmin )が一定の基準値Aを越える場合にエッジ領
域であるとされる。エッジ領域であるか否かによって、
文字領域であるか又は写真領域であるかが判別されるこ
ととなる。
【0018】エッジ領域である場合には、値域ブロック
BRを再分割することによって得られた値域ブロックB
R(これを「再分割値域ブロックBRR」ということが
ある)について、最小誤差が算出される。エッジ領域で
ない場合には、再分割する前の値域ブロックBRについ
て、最小誤差が算出される。また、値域ブロックBR
(値域ブロックBR又は再分割値域ブロックBRR)に
ついて、その濃度の平均値VMが算出され、算出された
平均値VM、最小誤差の変域ブロックBDの位置情報、
及び縮小パターンBDP1〜8についての変換情報であ
る縮小率(縮小変換係数)α、回転角度(回転変換係
数)θ、及び濃度変換の有無Zに基づいて、符号データ
DCが作成される。なお、値域ブロックBRは、通常正
方形とされることが多く、例えば8×8画素、4×4画
素などとされる。変域ブロックBDは値域ブロックBR
よりもサイズが大きく、それらは互いに相似形とされる
ことが多い。
【0019】図2において、復元画像RFは、復元処理
が繰り返されるにしたがって原画像GFに近づくように
復元(伸長)される画像であり、復元処理の開始時にお
いては初期画像が設定される。初期画像として、例えば
符号データDCに含まれる各値域ブロックBRの平均値
VMが設定される。復元処理において、最初の符号デー
タDCに含まれる変域ブロックBDの位置情報に基づい
て、復元画像RFから変域ブロックBDが抽出される。
抽出された変域ブロックBDに対して、符号データDC
に含まれる縮小率αを用いて縮小変換を行って縮小変換
画像BDFを得る。縮小変換画像BDFに対して、回転
角度θを用いて回転変換を行い、濃度反転変換の有無Z
に応じた変換を行って回転変換画像BDGを得る。回転
変換画像BDGに対して、エッジ再現処理及びスムージ
ング処理を行って値域ブロックBRについての復元画像
である値域復元画像RFR1,2を得る。
【0020】エッジ再現処理は、例えば濃度が周囲の画
素とは異なる1つの画素がある場合に、その1つの画素
の濃度を周囲の画素の濃度に合わせた上、各画素の濃度
を閾値によって2値の濃度とする。これによって、文字
のエッジ部分が再現され又は強調される。スムージング
処理は、例えば隣接する画素間の濃度の変化が滑らかに
なるように、各画素の濃度値を設定する。これによっ
て、写真画像の階調性が良好となる。
【0021】また、縮小率αによって値域ブロックBR
のサイズを検出し、その値域ブロックBRがエッジ領域
の再分割値域ブロックBRRである場合にエッジ再現処
理が行われた値域復元画像RFR1を選択し、エッジ領
域でない値域ブロックBRである場合にスムージング処
理された値域復元画像RFR2を選択し、選択した値域
復元画像RFR1又は2によって、該当する値域ブロッ
クBRについて復元画像RFを更新する。全部の値域ブ
ロックBRについて、つまり符号データDCの全部につ
いて、上述の処理を1回行うことによって、復元画像R
Fが1回更新される。この処理を何回も繰り返すことに
よって、原画像GFに近い復元画像RFが得られる。こ
のように、反復変換符号化法によって画像の圧縮と復元
が行われる。
【0022】次に、本発明に係る画像圧縮装置1の構成
及び動作について説明する。図3は本発明に係る画像圧
縮装置1のブロック図、図4は第2ブロック分割回路2
3の構成を示す図である。
【0023】図3において、画像圧縮装置1は、制御回
路20、画像メモリ21、変域ブロック分割手段として
の第1ブロック分割回路22、値域ブロック分割手段と
しての第2ブロック分割回路23、領域判別手段として
の領域判別回路24、平均値算出回路25、縮小パター
ン作成手段としての縮小/回転変換回路26、誤差算出
手段としての誤差算出回路27、比較回路28、最小誤
差算出手段としての最小誤差算出回路29、及び符号デ
ータ作成回路30などからなる。
【0024】画像メモリ21は、画像圧縮のために入力
された原画像GFについての画像データDGを1ページ
単位で格納する。画像メモリ21に格納された画像デー
タDGは、第1ブロック分割回路22及び第2ブロック
分割回路23によって、ブロック単位で読み出される。
つまり、図7に示されるように、原画像GFの画像デー
タDGは、第1ブロック分割回路22によって変域ブロ
ックBD毎に読み出され、第2ブロック分割回路23に
よって値域ブロックBR毎に読み出される。
【0025】第1ブロック分割回路22は、画像メモリ
21から画像データDGを変域ブロックBD毎に読み出
し、読み出した1つの変域ブロックBD分の画像データ
DGを格納する。第1ブロック分割回路22は、格納し
た変域ブロックBDの画像データDGを、縮小/回転変
換回路26に対して出力する。また、格納している変域
ブロックBDの原画像GF中における位置の情報である
ブロック位置情報を、符号データ作成回路30に対して
出力し、ブロック位置情報を符号データ作成回路30の
メモリに記憶する。ブロック位置情報は、例えば原画像
GF中における変域ブロックBDの番号又は座標などで
ある。
【0026】第2ブロック分割回路23は画像メモリ2
1から画像データDGを値域ブロックBR毎に読み出
し、読み出した1つの値域ブロックBR分の画像データ
DGを格納する。図4に示されるように、第2ブロック
分割回路23は、値域ブロック読出し部231、値域ブ
ロックメモリ232、及び再分割手段としての再分割部
233を有する。値域ブロック読出し部231は、画像
メモリ21から値域ブロックBR毎に画像データDGを
読み出し、値域ブロックメモリ232は読み出した値域
ブロックBRの画像データDGを格納し、再分割部23
3は、領域判別回路24の判別結果に応じて値域ブロッ
クBRを再分割して読み出す。
【0027】領域判別回路24は、値域ブロックメモリ
232に格納されている値域ブロックBRについて、領
域判別を行う。領域判別は、値域ブロックBRに画像の
エッジが含まれているエッジ領域であるか否かを判断す
ることによって行う。その判断に当たっては、当該値域
ブロックBRに含まれる画素の最大濃度値Cmax と最小
濃度値Cmin との差(Cmax −Cmin )が一定の基準値
Aを越える場合にエッジ領域であると判断する。例え
ば、濃度が256階調(8bit)である場合に、差
(Cmax −Cmin )が64以上であればエッジ領域であ
ると判断する。エッジ領域である場合には、その値域ブ
ロックBRは文字の一部であることが多く、エッジ領域
でない場合には、その値域ブロックBRは写真の一部で
あることが多い。つまり、エッジ領域であるか否かによ
って、文字領域であるか写真領域であるかを判別するも
のである。
【0028】上述の第2ブロック分割回路23におい
て、再分割部233は、エッジ領域である場合に、値域
ブロックBRをさらに4分割する。エッジ領域において
は、再分割部233によって4分割されたそれぞれの領
域を値域ブロックBRとする。なお、上述したように、
再分割部233によって再分割されたそれぞれの値域ブ
ロックBRを、再分割されない値域ブロックBRと区別
するために「再分割値域ブロックBRR」ということが
ある。したがって、第2ブロック分割回路23は、画像
メモリ21から読み出した値域ブロックBRがエッジ領
域でない場合には値域ブロックメモリ232に格納され
た値域ブロックBRの画像データDGを1回出力し、エ
ッジ領域であった場合には再分割部233によって再分
割した再分割値域ブロックBRRの画像データDGを4
回にわたって出力する。
【0029】平均値算出回路25は、第2ブロック分割
回路23から出力される値域ブロックBR及び再分割値
域ブロックBRRの画像データDGの平均値VMを算出
する。平均値VMとして、例えば画像データDGの濃度
値の単純平均値の他、濃度値の基準値からの誤差の平均
値などが用いられる。算出された平均値VMは符号デー
タ作成回路30に出力され、そのメモリに記憶される。
平均値VMは、画像の復元の際の初期画像として用いら
れる。
【0030】縮小/回転変換回路26は、第1ブロック
分割回路22から出力される変域ブロックBDの画像デ
ータDGに対して、指定された縮小率αで縮小変換を行
い、縮小パターンBDP1を得る。縮小変換では、画像
データDGの画素を単純に間引く方法、又は2つ以上の
画素の平均値を算出した後に画素を間引く方法など、種
々の方法が用いられる。縮小率αは、変域ブロックBD
を値域ブロックBR又は再分割値域ブロックBRRのサ
イズに縮小するに必要な値である。得られた縮小パター
ンBDP1に対して、さらに指定された回転角度θで回
転変換を行う。回転角度θは、0度、90度、180
度、270度の4種類であるので、回転変換によって4
つの縮小パターンBDP1〜4を得る。これらの縮小パ
ターンBDP1〜4のそれぞれに対して、さらに濃度反
転変換を行い、縮小パターンBDP5〜8を得る。濃度
反転変換は白黒を反転させる変換である。これによっ
て、合計8つの縮小パターンBDP1〜8を得る。得ら
れた縮小パターンBDP1〜8は、作成された順に誤差
算出回路27に出力される。縮小/回転変換回路26で
用いられる縮小率α、回転角度θ、濃度反転の有無Z
は、変換係数(パラメータ)として符号データ作成回路
30に出力され、そのメモリに記憶される。なお、縮小
変換、回転変換、濃度反転変換は、それぞれアフィン変
換の一態様として行われる。
【0031】誤差算出回路27は、縮小/回転変換回路
26から出力される縮小パターンBDP1〜8のそれぞ
れに対して、第2ブロック分割回路23から出力される
値域ブロックBRとの誤差δを算出して出力する。この
誤差δは、例えば対応する各画素についての濃度差の2
乗平均を算出することにより得られる。
【0032】比較回路28は、誤差算出回路27から出
力される誤差δBと前回までの誤差の最小値δAとを比
較し、今回の誤差δBが最小値δAよりも小さい場合
に、「1」の信号を出力する。
【0033】最小誤差算出回路29は、比較回路28か
ら信号が出力されたときに、誤差算出回路27から入力
される誤差δの値を最小値δAとして記憶するととも
に、次回からその最小値δAを比較回路28に出力す
る。
【0034】符号データ作成回路30は、平均値算出回
路25から出力される平均値VM、比較回路28から出
力される信号、第1ブロック分割回路22から信号され
るブロック位置情報、縮小/回転変換回路26から出力
される変換係数に基づいて、符号データDCを算出して
出力する。符号データDCは、各値域ブロックBRにつ
いて作成され、作成された順に出力される。したがっ
て、値域ブロックBRの位置に関する情報は、全体の符
号データDCの中の当該値域ブロックBRの符号データ
DCの順位によって得られる。符号データ作成回路30
から出力される符号データDCが、原画像GFの画像圧
縮データである。
【0035】制御回路20は、画像メモリ21にメモリ
制御信号S1を出力して画像メモリ21の読み書きを制
御し、第1ブロック分割回路22及び第2ブロック分割
回路23にブロック分割信号S2,3を出力してそれぞ
れの読み出し動作を制御し、縮小/回転変換回路26に
変換命令信号S4を出力して変換動作を制御し、符号デ
ータ作成回路30に符号データ出力命令信号S5を出力
して符号データDCの作成及び出力を制御する。その
他、画像圧縮装置1の全体を制御する。
【0036】次に、画像圧縮装置1の処理動作をフロー
チャートに基づいて説明する。図5は画像圧縮装置1に
おける圧縮処理(符号化処理)を示すフローチャート、
図6は復元処理(復号化処理)を示すフローチャートで
ある。なお、図3の画像圧縮装置1は圧縮処理を行う部
分のみを示したものであり、復元処理を行う部分につい
ては図示されていない。したがって図6のフローチャー
トについては図2を参照するのがよい。
【0037】図5において、符号化対象画像である原画
像GFを値域ブロックBRに分割し、分割した1つの値
域ブロックBRを取り出す(#21)。分割した値域ブ
ロックBRの領域判別を行い(#22)、エッジ領域と
判別された場合に(#23でイエス)、値域ブロックB
Rを再分割する(#24)。
【0038】そして、原画像GFを変域ブロックBDに
分割して取り出し(#25)、取り出した変域ブロック
BDに対して縮小変換、回転変換、濃度反転変換を行っ
て8つの縮小パターンBDP1〜8を得る(#26)。
値域ブロックBRと縮小パターンBDP1〜8との誤差
δを算出し(#27)、誤差δが最小となる縮小パター
ンBDP1〜8を選択して変域ブロックBDの位置情報
と変換パラメータを記憶する(#28)。これらの処理
を総ての変域ブロックBDについて行い(#29)、値
域ブロックBRとの誤差δが最小となる変域ブロックB
Dの位置情報及び変換パラメータを原画像GFの全体か
ら1つ選択し、選択したそれらの情報をその値域ブロッ
クBRの符号データDCとして記憶する(#28)。領
域判別の結果がエッジ領域である場合には、再分割され
た再分割値域ブロックBRRに対してそれらの処理を繰
り返す(#30,32)。総ての値域ブロックBRにつ
いて上述の符号化処理を行う(#31)。
【0039】図6において、まず、原画像GFと同じサ
イズの初期画像を復元画像RFとして与え(#41)、
復元画像RFを複数の値域ブロックBRに分割する(#
42)。次に、値域ブロックBRに対応する符号データ
DCに含まれた縮小率αから値域ブロックBRのサイズ
を調べる(#43)。サイズが再分割されたものであ
り、したがってエッジ領域であった場合には(#44で
イエス)、値域ブロックBRを再分割する(#45)。
【0040】値域ブロックBRに対応する符号データD
Cに含まれた変域ブロックBDの位置にある画像データ
を復元画像RFから取り出し(#46)、符号データD
Cに含まれた縮小率α、回転角度θ、濃度反転の有無Z
に基づく変換処理を施す(#47)。さらに、ステップ
#43で調べた結果によってエッジ領域であると判断さ
れた場合には(#48でイエス)、エッジ再現処理を施
し(#50)、そうでない場合には(#48でノー)、
スムージング処理を施す(#49)。
【0041】上述のような処理を施して得た値域復元画
像RFRを値域ブロックBRと置き換えることによって
値域ブロックBRを更新し(#51)、エッジ領域であ
った場合には再分割された値域ブロックBR(再分割値
域ブロックBRR)に対して上述の処理を繰り返す(#
52,46)。総ての値域ブロックBRについて上述の
処理を実行する(#53)。これによって、初期画像よ
りも原画像GFに近い復元画像RFが得られる。上述の
処理を設定された回数だけ繰り返して行う(#54)。
繰り返し回数は、例えば10〜20回に設定される。上
述の処理によって、原画像GFにより近い復元画像RF
が得られる。
【0042】上述の実施例によると、値域ブロックBR
がエッジ領域である場合、つまり文字領域である場合
に、値域ブロックBRをさらに4分割することによって
値域ブロックBRのサイズを小さくする。これによって
多くの値域ブロックBRはエッジを含まなくなるので、
画像の再現性が良好となり、特に文字領域の画質の劣化
が抑えられる。しかも、エッジ領域でない領域、つまり
写真領域については、値域ブロックBRを再分割しない
ので、無用に値域ブロックBRが小さくなることがな
く、したがって圧縮データ量が余り増大することがな
く、圧縮率を高くすることができるとともに、処理に要
する時間を短縮することができる。
【0043】すなわち、文字領域と写真領域とではコン
トラストなどの画像の特徴が異なるのであるが、従来に
おいてはそれぞれの領域に合った値域ブロックのサイズ
を選択することができなかった。つまり、文字領域はコ
ンストラストがはっきりしておりエッジを含んでいるの
で、値域ブロックのサイズを小さくすることが望まし
く、これに対して写真領域はエッジをほとんど含んでい
ないので値域ブロックのサイズがある程度大きくても構
わない。本実施例においては、画質の向上に必要なエッ
ジを含む部分についての値域ブロックBRのサイズを小
さくし、エッジを含まない部分については値域ブロック
BRを小さくしないことによって、画質の向上を図り且
つ高い圧縮率を得ることができたのである。
【0044】さらに、領域判別の結果に応じて値域ブロ
ックBRのサイズを異ならせるので、値域ブロックBR
のサイズ又は縮小率αによって領域判別の結果を知るこ
とができる。したがって、領域判別の結果の情報を、圧
縮データ量を増大することなく符号データDCに付加す
ることができる。
【0045】上述の実施例によると、復元処理におい
て、値域ブロックBRがエッジ領域であるか否かを検出
し、エッジ領域である場合にはエッジ再現処理を施し、
エッジ領域でない場合にはスムージング処理を施して値
域復元画像RFRを得ているので、これによって画質の
一層の向上を図ることができる。しかも、エッジ領域で
あるか否かの判別を、特別のデータを用いることなく、
符号データDCに含まれた縮小率αによって行っている
ので、領域判別が簡単であり且つ確実である。
【0046】上述の実施例においては、復元処理におい
て、復元画像RFから変域ブロックBDを読み出すよう
にしたが、復元画像RFから変域ブロックBDを読み出
すことなく、変域ブロックBDとして用いるための種々
の濃度パターンを別途参照用のメモリに格納しておき、
参照用のメモリから変域ブロックBDの濃度パターンを
読み出すようにしてもよい。このような濃度パターンと
して、例えば文字領域(エッジ領域)のために32種類
の2値の濃度パターンを設けておくのが良い。そうする
と、濃度反転によって64種類のパターンが得られるの
で、値域ブロックBRのサイズが8×8画素である場合
に、値域ブロックBRとの誤差δが零となるパターンが
1つ存在することとなる。これは、1回の復元処理によ
って値域ブロックBRを完全に復元した値域復元画像R
FRが得られるということであり、これによって復元処
理に要する時間が大幅に短縮されるとともに、画質の向
上が図られる。
【0047】上述の実施例においては、値域ブロックB
Rを4分割することによって再分割値域ブロックBRR
を得ているが、2分割、3分割、6分割、又は8分割な
どでもよい。変換処理によって8つの縮小パターンBD
P1〜8を作成しているが、7つ以下又は9つ以上の縮
小パターンBDPを作成してもよい。変換処理として鏡
反転処理を行ってもよい。値域ブロックBR及び変域ブ
ロックBDのサイズは上述以外の種々のサイズとしても
よい。その他、画像圧縮装置1の全体又は各部の構成、
処理の内容、順序、及び処理のタイミングなどは、本発
明の主旨に沿って適宜変更することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によると、
領域判別に応じて圧縮時の値域ブロックのサイズを可変
することにより、画質の劣化が少なく且つ圧縮率の高い
フラクタル画像圧縮装置を得ることができる。
【0049】請求項2の発明によると、エッジ領域につ
いての値域ブロックを小さくすることによって、エッジ
を含む値域ブロックを少なくすることができ、これによ
ってエッジの再現性が向上するので、特に文字領域の画
質の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラクタル画像圧縮の概略を示す
図である。
【図2】フラクタル画像圧縮された画像の画像復元の概
略を示す図である。
【図3】本発明に係る画像圧縮装置のブロック図であ
る。
【図4】第2ブロック分割回路の構成を示す図である。
【図5】画像圧縮装置における圧縮処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】復元処理を示すフローチャートである。
【図7】原画像における変域ブロックと値域ブロックと
の関係を示す図である。
【図8】従来のフラクタル画像圧縮の概略を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 画像圧縮装置 22 第1ブロック分割回路(変域ブロック分割手段) 23 第2ブロック分割回路(値域ブロック分割手段) 24 領域判別回路(領域判別手段) 26 縮小/回転変換回路(縮小パターン作成手段) 27 誤差算出回路(誤差算出手段) 29 最小誤差算出回路(最小誤差算出手段) 233 再分割部(再分割手段) DC 符号データ BD 変域ブロック BR 値域ブロック BDP1〜8 縮小パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多値の原画像を複数の変域ブロックに分割
    する変域ブロック分割手段と、前記原画像を前記変域ブ
    ロックよりもサイズの小さい複数の値域ブロックに分割
    する値域ブロック分割手段と、前記変域ブロックにアフ
    ィン変換を行って前記値域ブロックと同じサイズの縮小
    パターンを作成する縮小パターン作成手段と、前記値域
    ブロックと前記縮小パターンとを比較してそれらの誤差
    を算出する誤差算出手段と、前記値域ブロックについて
    前記縮小パターンとの誤差の最も少ない変域ブロック及
    びアフィン変換のパラメータを選択する最小誤差選択手
    段とを備え、前記各値域ブロックについて、前記縮小パ
    ターンとの誤差の最も少ない変域ブロックの位置に関す
    る情報及び前記アフィン変換のパラメータに関する情報
    を含む符号データを作成することにより画像圧縮を行う
    フラクタル画像圧縮装置において、 前記値域ブロックの領域判別を行う領域判別手段と、 前記領域判別手段による領域判別の結果に応じて、前記
    値域ブロックをさらにサイズの小さい値域ブロックに再
    分割する再分割手段と、 を有し、 前記値域ブロックが再分割された場合に、再分割後の値
    域ブロックについての符号データを作成することにより
    画像圧縮を行うように構成されている、 ことを特徴とするフラクタル画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】前記領域判別手段は、前記値域ブロックに
    画像のエッジが含まれているエッジ領域であるか否かを
    領域判別し、 前記再分割手段は、エッジ領域である値域ブロックに対
    して再分割を行う、 請求項1記載のフラクタル画像圧縮装置。
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