JPH09187933A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

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JPH09187933A
JPH09187933A JP8001396A JP139696A JPH09187933A JP H09187933 A JPH09187933 A JP H09187933A JP 8001396 A JP8001396 A JP 8001396A JP 139696 A JP139696 A JP 139696A JP H09187933 A JPH09187933 A JP H09187933A
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JP
Japan
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element substrate
recording
pressure contact
ink jet
recording head
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JP8001396A
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English (en)
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Toru Yamane
徹 山根
Toshiaki Hirozawa
稔明 広沢
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録素子と駆動素子とを別個の基板上に形成
した記録ヘッドの圧接による記録素子基板と駆動素子基
板との電気的接続を、容易に且つ信頼性高く実施できる
長尺のインクジェット記録ヘッド、該ヘッドを具備する
記録装置の提供。 【解決手段】 複数個の記録素子と接続電極を有する記
録素子基板、複数個の駆動素子と接続電極を有する駆動
素子基板、各基板の接続電極同志を圧接させるための圧
接力発生部材、該部材からの圧接力を両基板の圧接面に
伝達する弾性部材を有するインクジェット記録ヘッド
の、弾性部材の圧接力を両基板のいずれか一方から他方
へ複数個の点で伝達させることを特徴とする記録ヘッ
ド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録素子が形成さ
れた記録素子基板と、外部から入力される画信号に従っ
て記録素子を駆動させるための駆動素子基板を圧接して
なるインクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備
するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置等に用い
られる記録素子ユニットとしては、例えば、図4(a)
に示すような記録素子ユニットが知られており、同図
(a)のA−A’断面における断面図を図4(b)に示
す。
【0003】図4(a)及び(b)において、1501
は保持体、1502は発熱抵抗層としてのHfB2 層、
1503はAlの共通電極、1504はAlの個別電
極、1505a及び1505bはAlのパターン配線、
1506は耐酸化層及び絶縁層としてのSiO2 層、1
507は感光性ポリイミド層、1508は耐キャビテー
ション層としてのTa層である。
【0004】図4(a)及び(b)に示すような記録素
子ユニットは、発熱抵抗層としてのHfB2 層1502
に電流を流すことにより当該HfB2 層より熱エネルギ
ーを発生させるものである。すなわち、駆動電流を、外
部より個別電極1504及びパターン配線1505aを
介してHfB2 層1502へ流入させ、更にパターン配
線1505b及び共通電極1503を介して外部へ流入
させることにより、HfB2 層に熱エネルギーを発生さ
せることができる。なお、インクジェット記録装置にお
いては、この熱エネルギーを利用して記録液を吐出させ
ることにより記録が行われる。
【0005】通常、このようなHfB2 層1502、個
別電極1504、パターン配線1505a、及び150
5bの組み合わせ(以下、発熱素子と称する。)は、図
4(a)に示すように、一個の記録素子ユニットに複数
個形成されている。このように、一個の記録素子ユニッ
トに複数の発熱素子を設けることにより、複数ドットの
記録を同時に行うインクジェット記録装置を得ることが
可能となり、記録の高速化を図ることができる。特に、
高密度・高速記録の要請が高い今日においては、一個の
主走査ラインの記録を同時に行うことが一般化してお
り、従って、多数の発熱素子を高密度に配置した記録素
子ユニットが登場している。
【0006】一個の記録素子ユニットに複数の発熱素子
を配置して複数ドットの記録を同時に行う場合には、発
熱素子のそれぞれについて個別にON−OFFを制御し
なければならない。このような制御を行うための手段
(以下、駆動素子と称する。)は、記録素子ユニット内
に形成することも可能であるが、通常は、独立した基板
に形成(以下、この基板を駆動素子基板と称する。)さ
れ、記録素子ユニットと接続される。
【0007】記録素子と駆動素子とを一体基板に形成し
た場合、記録素子ないし駆動素子のいずれか一部に不良
が生ずると全体が動作しなくなってしまうという問題が
あるからである。
【0008】次に、前述の記録素子が形成された基板
(以下、記録素子基板と称する。)と駆動素子が形成さ
れた基板(駆動素子基板)を電気的に接続するための従
来の手段について説明する。
【0009】記録素子基板と駆動素子基板とを電気的に
接続する技術としては、特開平3−121851号に開
示された方法がある。これは図4(a)及び(b)とほ
ぼ同様の構成を有し、個別電極1504に基板上に隆起
するようにバンプ状電極を形成し、図5(c)に示すよ
うに記録素子基板と駆動素子基板のそれぞれに形成され
たバンプ状電極を直接接続させ、圧接することにより接
合する方法である。
【0010】また、特開平1−302829号に開示さ
れた電気的接続部材を用いて接続する方法もある。図5
(a)〜(d)はこの方法を説明するための図である。
【0011】同図において、1001は記録素子基板、
1714及び1715は電極部、1719及び1720
は絶縁膜である。また、1703は電気的接続部材であ
り、1717は電気的導電部材、1718は電気的導電
部材1717を保持するための保持体である。ここで、
電気的導電部材1717のピッチは、電極1714及び
1715のピッチよりも狭く設定されている。
【0012】記録素子基板1001と駆動素子基板10
02、及び電気的接続部材1703は、まず図5(a)
に示すように配置され、次に同図(b)に示すように互
いに圧着される。また、同(c)は圧着後の全体図であ
り、1706は駆動素子を示す。また、同(d)はこの
技術を利用したインクジェット記録ヘッドの分解斜視図
の一例である。
【0013】次に、記録素子と駆動素子とをそれぞれ別
個の基板上に形成したヘッドの構造の従来例について説
明する。記録素子基板と駆動素子基板の電気的接続を行
う圧接部の構造は、駆動素子基板押圧型と記録素子基板
押圧型の2種類が従来知られている。
【0014】図6(a)〜(c)は、駆動素子基板押圧
型の記録ヘッドを説明するための図であり、同図(a)
は、駆動素子基板押圧型ヘッドの分解斜視図、同(b)
は側面図、同(c)は同ヘッドにインク供給系を配設し
た斜視図である。1001は記録素子基板、1002は
駆動素子基板、1003は駆動素子、1004は回路基
板、1005は副基台、1006は主基台、1007は
圧着板、1008は弾性部材、1009はスペーサ、1
010は固定ネジ、1011は天板である。
【0015】記録素子基板1001と天板1011との
間にインク液室が配設されており、記録素子基板100
1上に形成された不図示の記録素子によってインクは吐
出のエネルギーを供給される。記録素子基板1001は
主基台1006に接着等の方法で固定されている。ま
た、記録素子を駆動するための駆動素子基板1002と
回路基板1004は副基台1005に接着等の方法で固
定されており、駆動素子基板1002と回路基板100
4とは、ワイヤボンディング等の方法で電気的に接続さ
れている。
【0016】また、駆動素子基板1002は圧着板10
07を固定ネジ1010で主基台に固定することによっ
て、記録素子基板1001に圧接され、電気的に接続さ
れるものである。ここで、駆動素子基板1002を記録
素子基板1001に均一な力で押圧するため、駆動素子
基板1002と圧着板1007との間に天然ゴム、或い
はシリコンゴム等よりなる弾性部材1008を挿入して
いる。この構造は、記録素子基板1001に対し、駆動
素子基板1002を圧着板1007で押圧することによ
り、圧接力を発生することから、駆動素子基板押圧型の
構造と称されている。
【0017】次に記録素子基板押圧型の記録ヘッドの構
造について説明する。
【0018】図7(a)〜(c)は、記録素子基板押圧
型の記録ヘッドを説明するための図であり、図7(a)
は、記録素子基板押圧型ヘッドの分解斜視図、同図
(b)は側面図、同(c)は同ヘッドにインク供給系を
配設した斜視図である。
【0019】図7においても、図6と同様の構造につい
ては同符号を付して説明は割愛する。この構造は、駆動
素子基板1002を主基台1006に接着等の方法で固
定し、記録素子基板1001は、圧着板1007を固定
ネジ1010で主基台1006に固定することによっ
て、駆動素子基板1002に圧接され、電気的に接続さ
れるものである。この構造は、駆動素子基板1002に
対し、記録素子基板1001を圧着板1007で押圧す
ることにより、圧接力を発生することから、記録素子基
板押圧型の構造と称されている。
【0020】以上のように駆動素子基板押圧型記録ヘッ
ド、記録素子基板押圧型記録ヘッドのいずれの場合にお
いても、従来、電気的接続点を押圧板で押圧することに
より、記録素子基板1001と駆動素子基板1002と
を電気的に接続する方法においては、電気的接続部材1
703の使用の如何に関わらず、均一な加圧手段が必要
となり、圧着板1007と駆動素子基板1002との間
に図6及び図7に示すような平坦な形状の弾性部材10
08が挿入されていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
接続形態には以下のような問題がある。
【0022】記録素子の多数高密度配列化に伴い、長尺
の記録素子基板1001と駆動素子基板1002との接
続には、より広い範囲での均一な加圧が必要となるが、
上記した接続形態では、記録素子基板1001、駆動素
子基板1002のわずかな反りやうねりに起因する加圧
力の不均一化が生じ、確実な接続が困難となる、という
問題である。
【0023】本発明の目的は、上記のような問題のな
い、記録素子と駆動素子とを別個の基板上に形成した記
録ヘッドにおいて、圧接による記録素子基板と駆動素子
基板との電気的接続を、より容易に且つ信頼性の高いも
のにすることができ、しかも従来製造困難であった記録
素子基板と駆動素子基板とを圧接してなる長尺のインク
ジェット記録ヘッド、及び該記録ヘッドを具備するイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的は以
下に示す本発明によって達成される。
【0025】即ち本発明は、複数個の記録素子と接続電
極が配設された記録素子基板と、複数個の駆動素子と接
続電極が配設された駆動素子基板と、前記記録素子基板
の接続電極と駆動素子基板の接続電極とを圧接させるた
めの圧接力発生部材と、該圧接力発生部材で発生された
圧接力を前記記録素子基板と駆動素子基板との圧接面に
伝達するための弾性部材とを有するインクジェット記録
ヘッドにおいて、前記弾性部材の圧接力を前記記録素子
基板ないしは駆動素子基板に複数個の点で伝達させるこ
とを特徴とするインクジェット記録ヘッドを開示するも
のである。
【0026】また本発明は、複数個の記録素子と接続電
極が配設された記録素子基板と、複数個の駆動素子と接
続電極が配設された駆動素子基板と、前記記録素子基板
の接続電極と駆動素子基板の接続電極とを接続するため
の電気的接続部材と、前記記録素子基板の接続電極と駆
動素子基板の接続のための圧接力発生部材と、該圧接力
発生部材で発生された圧接力を前記記録素子基板と駆動
素子基板との圧接面に伝達するための弾性部材とを有す
るインクジェット記録ヘッドにおいて、前記弾性部材の
圧接力を前記記録素子基板ないしは駆動素子基板に複数
個の点で伝達させることを特徴とするインクジェット記
録ヘッドを開示するものである。
【0027】更にまた本発明は、インクジェット方式に
よるインクジェット記録装置が、前記本発明のインクジ
ェット記録ヘッドを具備するものである、インクジェッ
ト記録装置をも開示するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明は、特に、インクジェット
記録方式のなかでも熱エネルギーを利用して液滴を飛翔
させて記録を行うインクジェット記録ヘッド及びインク
ジェット記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。
【0029】これらの記録ヘッド及び記録装置の体表的
な構成や原理については、例えば、米国特許第4723
129号明細書、同第4740796号明細書に開示さ
れている基本的な原理を用いるものが好ましい。
【0030】この原理を用いた方式は、オンデマンド型
及びコンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特にオンデマンド型の場合に有効である。オンデマ
ンド型方式は次の通りである。液体(インク)が保持さ
れているシートや液路に対応して配置されている電気熱
変換体に、記録情報に対応した、核沸騰を超える急速な
温度上昇を与える一つ以上の駆動信号を印加することに
よって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生させ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて駆動信号に1対
1で対応した気泡を液体(インク)内に形成する。この
気泡の成長・収縮によってインク吐出口からインクを吐
出させて、1つ以上の液滴を形成・飛翔させる。
【0031】このときの駆動信号をパルス形状とする
と、信号の印加に対して気泡の成長・収縮が瞬時・適切
に行われ、応答性に優れたインクの吐出が達成できる。
この駆動信号としては、米国特許第4463359号明
細書、同第4345262号明細書に記載されているよ
うなものが適している。
【0032】また、米国特許第4313124号明細書
に記載の熱作用面の温度上昇率に関する発明の設定条件
を採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0033】本発明のインクジェット記録ヘッドの構成
としては、上記の各明細書に記載されているような吐出
口・液路・電気熱変換体を組み合わせた構成(直線状液
流路構成又は直角液流路構成)の他に、米国特許第45
58333号明細書及び同第4459600号明細書に
開示された、熱作用部が屈曲する領域に配置されている
構成をとってもよい。
【0034】上記構成に加えて、複数の電気熱変換体に
対して共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする
構成(特開昭59−123670号公報に開示)や、熱
エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させ
る構成(特開昭59−138461号公報に開示)に基
づいた構成としても本発明は有効である。
【0035】更に、記録装置が記録可能な最大記録幅に
対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドを
用いてもよい。このフルラインタイプの記録ヘッドとし
ては、上記の明細書に開示されているような記録ヘッド
を、複数組み合わせた構成や、一体型の構成のいずれで
あってもよい。
【0036】その他の記録ヘッドのタイプとして、記録
装置本体との電気的接続や記録装置本体からのインクの
供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッ
ド、又は記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設け
られたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよ
い。
【0037】本発明のインクジェット記録装置の構成ユ
ニットとして、記録ヘッドに対する回復手段や予備的な
補助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定
化するため好ましい。これらの手段を具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧・吸引手段、予備加熱手段、予備吐出手
段等がある。
【0038】更に、本発明の記録装置の記録モードとし
て、黒色等の主流色のみの記録モード以外に、異なる色
の複色カラーや、混色によるフルカラーのモードを備え
てもよい。
【0039】以上に説明した本発明の記録ヘッド及び記
録装置においては、インクを液体として説明している
が、室温又はそれ以下で固化するインクであっても室温
以上で軟化又は液化するインクであれば本発明に用いる
ことができる。インクジェット方式では一般に、インク
自体を30〜70℃に調整してインクの粘性を安定吐出
範囲に温度制御するため、記録信号付与時に上記温度範
囲でインクが液状であればよい。このようなインクは、
記録信号に応じた熱エネルギーの付与によって液化し、
液状インクとして吐出され、記録媒体に到達時点で即座
に固化し始めるもの等が用いられる。インクの液化によ
っては過剰な熱エネルギーによる昇温を防止できたり、
インクが常温付近で固体であること又は吐出後に固化す
ることによってインクの蒸発を防止することができる。
【0040】上記のインクは、多孔質シート等の凹部又
は貫通孔に液状又は固形物として保持され、これを電気
熱変換体に対向する位置に設けてもよい(特開昭54−
56847号及び同60−71260号に開示)。
【0041】本発明においては、上述の各インクに対し
て膜沸騰方式が最も有効である。
【0042】本発明のインクジェット記録装置は、ワー
ドプロセッサやコンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として一体又は別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置や、送受信機能を有するフ
ァクシミリ装置の形態をとるものであってもよい。
【0043】
【実施例】以下、図面を参照して実施例により本発明の
実施態様を詳細に説明するが、本発明がこれらによって
何ら限定されるものではない。
【0044】[実施例1]図1は本発明のインクジェッ
ト記録ヘッドを説明するための図であり、図1(a)
は、分解組立図、同図(b)は全体斜視図である。
【0045】図1において、1001は、不図示の記録
素子、配線、接続電極等が配設された記録素子基板、1
003は記録素子を個別に駆動制御するためのIC化さ
れた駆動素子、1002は記録素子基板と電気的接続を
行うための接続電極と駆動素子1003が配設された駆
動素子基板、1004は外部からの画信号を駆動素子1
003に入力するための回路基板、1006は主基台、
1007は圧着板、1008は弾性部材であり、主要の
構成は図7とほぼ同一の構成である。
【0046】本実施例では、弾性部材1008が、多数
個に分割されていることに最大の特徴がある。本実施例
で使用する弾性部材1008は、例えば直方体のブロッ
ク形状であり、これを圧着板1007によって発生した
圧接力の伝達経路中に並べるものである。このため、圧
着板1007によって発生した圧接力は弾性部材100
8によって多数の点に加えられる力として駆動素子基板
1002、記録素子基板1001の圧接面に伝達され
る。その結果、長尺の記録素子基板1001、駆動素子
基板1002の圧接の場合に問題となる基板の反り、う
ねりが生じていても、従来手法に比べて非常に容易に、
信頼性の高い圧接ができるものである。
【0047】なお、本実施例は記録素子基板押圧型記録
ヘッドについての構成を示したが、駆動素子基板押圧型
記録ヘッドについても同様の弾性部材1008の適用が
可能であることは言うまでもない。
【0048】[実施例2]図2は、本発明の第2の実施
例を説明するための図である。図2(a)は本実施例の
インクジェット記録ヘッドの全体斜視図であり、同図
(b)は、本実施例で使用する弾性部材1008を示す
模式図である。本実施例は第1の実施例と弾性部材10
08の形状以外は同一の構成であり、同一の符号を付
し、詳細の説明は割愛する。
【0049】本実施例と第1の実施例との相違点は、弾
性部材1008は、図2(b)に示すように、複数の凹
凸形状を有する一体構造の弾性体である。このように弾
性体1008が一体構造であるため、第1の実施例で
は、複数の弾性部材1008を配列する必要があったの
に対し、本実施例においては弾性部材の配設が容易にな
る点が優れている。この弾性部材1008の材質は第1
の実施例と同様に、天然ゴム、シリコンゴム、或いはそ
の他の弾性樹脂が好ましく、その表面の凹凸は、型押し
等の方法で容易に形成することができる。
【0050】なお、本実施例も記録素子基板押圧型記録
ヘッドについての構成を示したが、駆動素子基板押圧型
記録ヘッドについても同様の弾性部材1008の適用は
可能であることは言うまでもない。
【0051】[実施例3]図3は、本発明の第3の実施
例を説明するための図である。図3(a)は本実施例の
インクジェット記録ヘッドの全体斜視図であり、同図
(b)は本実施例で使用する弾性部材1008を示す模
式図である。本実施例の図6と同一の構成については同
一の符号を付し、詳細の説明は割愛する。本実施例で
は、弾性部材1008として金属板を図3(b)に示す
ように、波型或いは山型等の凹凸を有する形状に加工し
て使用する点が第1及び第2の実施例と相違する点であ
る。
【0052】この本実施例の弾性部材1008は、プレ
ス等の手法によって容易に波型或いは山型に加工するこ
とができるため、記録ヘッドの生産コストも低く、この
ように金属部品を用いることによって、温度、湿度等の
環境変化、経時変化に強い記録ヘッドを構成することが
可能となる。
【0053】なお、本実施例は駆動素子基板押圧型記録
ヘッドについての構成を示したが、記録素子基板押圧型
記録ヘッドについても同様の弾性部材1008の適用は
可能であること言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明によって、記録素子
と駆動素子とをそれぞれ別個の基板上に形成した記録ヘ
ッドにおいて、圧接による記録素子基板と、駆動素子基
板との電気的接続をより容易に、且つ信頼性の高いもの
にすることができる効果が奏される。
【0055】更にこの結果、従来困難であった記録素子
基板と駆動素子基板とを圧接してなる長尺の記録ヘッド
を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるインクジェット記録ヘッ
ドを示す図。(但し(a)は分解組立図、(b)は模式
的全体斜視図。)
【図2】第2の実施例におけるインクジェット記録ヘッ
ドを示す図。(但し(a)は模式的全体斜視図、(b)
は弾性部材の模式的斜視図。)
【図3】第3の実施例におけるインクジェット記録ヘッ
ドを示す図。(但し(a)は模式的全体斜視図、(b)
は弾性部材の模式的斜視図。)
【図4】インクジェット記録素子の従来例を示す図。
(但し(a)は模式的平面図、(b)は(a)のA−
A’断面における立面図。)
【図5】電気的接続部材を用いた圧接法の説明図。(但
し(a)は圧接前の平面図、(b)圧接後の平面図、
(c)は圧接後の側面図、(d)は図分解組立。)
【図6】駆動素子基板から圧接する記録ヘッドを示す
図。(但し(a)は分解組立図、(b)は模式的側面
図、(c)は模式的斜視図。)
【図7】記録素子基板から圧接する記録ヘッドを示す
図。(但し(a)は分解組立図、(b)は模式的側面
図、(c)は模式的組立図。)
【符号の説明】
1001 記録素子基板 1002 駆動素子基板 1003,1706 駆動素子 1004 回路基板 1005 副基台 1006 主基台 1007 圧着板 1008 弾性部材 1009 スペーサ 1010 固定ネジ 1011 天板 1012 放熱板 1013 インク供給チューブ 1014 フィルタボックス 1501,1718 保持体 1502 発熱抵抗層としてのHfB2 層 1503 Alの共通電極 1504 Alの個別電極 1505a,1505b Alのパターン配線 1506 耐酸化層及び絶縁層としてのSiO2 層 1507 耐インク層及び絶縁層としての感光性ポリ
イミド層 1508 耐キャビテーション層としてのTa層 1703 電気的接続部材 1714,1715 電極部 1717 電気的導電部材 1719,1720 絶縁膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の記録素子と接続電極が配設され
    た記録素子基板と、複数個の駆動素子と接続電極が配設
    された駆動素子基板と、前記記録素子基板の接続電極と
    駆動素子基板の接続電極とを圧接させるための圧接力発
    生部材と、該圧接力発生部材で発生された圧接力を前記
    記録素子基板と駆動素子基板との圧接面に伝達するため
    の弾性部材とを有するインクジェット記録ヘッドにおい
    て、前記弾性部材の圧接力を前記記録素子基板ないしは
    駆動素子基板に複数個の点で伝達させることを特徴とす
    るインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 複数個の記録素子と接続電極が配設され
    た記録素子基板と、複数個の駆動素子と接続電極が配設
    された駆動素子基板と、前記記録素子基板の接続電極と
    駆動素子基板の接続電極とを接続するための電気的接続
    部材と、前記記録素子基板の接続電極と駆動素子基板の
    接続のための圧接力発生部材と、該圧接力発生部材で発
    生された圧接力を前記記録素子基板と駆動素子基板との
    圧接面に伝達するための弾性部材とを有するインクジェ
    ット記録ヘッドにおいて、前記弾性部材の圧接力を前記
    記録素子基板ないしは駆動素子基板に複数個の点で伝達
    させることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材を複数個具備し、前記圧接
    力を記録素子基板ないしは駆動素子基板に複数個の点で
    伝達させることを特徴とする請求項1又は2記載のイン
    クジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材に複数個の突起を配設し、
    前記圧接力を突起を経由して前記記録素子基板ないしは
    駆動素子基板に伝達させることを特徴とする請求項1又
    は2記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材を、凹凸形状を有する金属
    性部材とし、前記圧接力を凹凸形状を経由して前記記録
    素子基板ないしは駆動素子基板に伝達させることを特徴
    とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 インクジェット方式によるインクジェッ
    ト記録装置が、請求項6記載のインクジェット記録ヘッ
    ドを具備することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
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DE69612533T DE69612533T2 (de) 1995-10-16 1996-10-15 Aufzeichnungskopf, Kopfkassette und Aufzeichnungsvorrichtung
EP96116496A EP0768180B1 (en) 1995-10-16 1996-10-15 Recording head, head cartridge and recording apparatus

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