JPH09187380A - コーヒー液抽出装置 - Google Patents
コーヒー液抽出装置Info
- Publication number
- JPH09187380A JPH09187380A JP8031122A JP3112296A JPH09187380A JP H09187380 A JPH09187380 A JP H09187380A JP 8031122 A JP8031122 A JP 8031122A JP 3112296 A JP3112296 A JP 3112296A JP H09187380 A JPH09187380 A JP H09187380A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extraction
- valve
- container
- coffee
- extract
- Prior art date
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- Pending
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- Apparatus For Making Beverages (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】 本発明はコーヒーの不安定で経時変化の速
いと言われている芳香物質等の成分の散逸や酸化による
変質を抑え、希釈倍率の高い業務用や清涼飲料製造のた
めの原液として供し得る濃厚なコーヒー抽出液を効率よ
く得る装置に関するものである。 【構 成】 挽いたコーヒー豆を抽出容器3に入れ密閉
し、装置内部を脱気した後、給水・抽出を行い、袋5に
よる柔構造と抽出容器3内外の気圧差で生じる圧搾を利
用して抽出液を吸引ろ過する。
いと言われている芳香物質等の成分の散逸や酸化による
変質を抑え、希釈倍率の高い業務用や清涼飲料製造のた
めの原液として供し得る濃厚なコーヒー抽出液を効率よ
く得る装置に関するものである。 【構 成】 挽いたコーヒー豆を抽出容器3に入れ密閉
し、装置内部を脱気した後、給水・抽出を行い、袋5に
よる柔構造と抽出容器3内外の気圧差で生じる圧搾を利
用して抽出液を吸引ろ過する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーヒーの不安定で経時
変化の速いと言われている芳香物質等の成分の変質を抑
え、希釈倍率の高い業務用や清涼飲料製造のための原液
として供し得る濃厚なコーヒー抽出液を得ることにあ
る。
変化の速いと言われている芳香物質等の成分の変質を抑
え、希釈倍率の高い業務用や清涼飲料製造のための原液
として供し得る濃厚なコーヒー抽出液を得ることにあ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】極めて散逸し易く、あ
るいは酸素の存在下で容易に酸化変質し異味を生じるコ
ーヒーの芳香物質等の散逸・酸化を阻止し、抽出液を効
率良く、より濃厚な状態で搾液する必要がある。また、
タンニン抽出に関して、高温域でのタンニンへの影響に
注意する必要がある。
るいは酸素の存在下で容易に酸化変質し異味を生じるコ
ーヒーの芳香物質等の散逸・酸化を阻止し、抽出液を効
率良く、より濃厚な状態で搾液する必要がある。また、
タンニン抽出に関して、高温域でのタンニンへの影響に
注意する必要がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は次のごとく構成
されている。 (1)挽いたコーヒー豆を抽出容器3に入れ密閉する。
抽出容器3の容積はコーヒー豆が充分に吸水してなお空
間が残り、かつ袋5が無理なく膨らんでその空間を満た
せるものとする。 (2)バルブ2を閉じ、真空ポンプ等を用いて抽出容器
3内及び抽出液貯留容器9内の空気を排出する。 (3)バルブ7を閉じ、バルブ2を操作して任意量・任
意温度の水を給水器1より抽出容器3へ給水し、コーヒ
ー成分を抽出する。 (4)バルブ2を閉じ、バルブ7を開けることで抽出液
はフィルター6を通して吸引ろ過され、抽出液貯留容器
9に貯留される。この時、抽出容器3内の気圧と大気圧
の圧力差により、抽出容器3と袋5がコーヒー豆を圧搾
する。
されている。 (1)挽いたコーヒー豆を抽出容器3に入れ密閉する。
抽出容器3の容積はコーヒー豆が充分に吸水してなお空
間が残り、かつ袋5が無理なく膨らんでその空間を満た
せるものとする。 (2)バルブ2を閉じ、真空ポンプ等を用いて抽出容器
3内及び抽出液貯留容器9内の空気を排出する。 (3)バルブ7を閉じ、バルブ2を操作して任意量・任
意温度の水を給水器1より抽出容器3へ給水し、コーヒ
ー成分を抽出する。 (4)バルブ2を閉じ、バルブ7を開けることで抽出液
はフィルター6を通して吸引ろ過され、抽出液貯留容器
9に貯留される。この時、抽出容器3内の気圧と大気圧
の圧力差により、抽出容器3と袋5がコーヒー豆を圧搾
する。
【0004】
【作用と実施例】次に、本発明の実施方法及び得られる
コーヒー抽出液の特性について説明する。
コーヒー抽出液の特性について説明する。
【0005】第1例 水分と酸素が存在し、かつ高温下で不良化し易い種々の
コーヒー成分も、無酸素下では安定状態で抽出液に捕捉
される。とは言え、高すぎる抽出温度は焙煎豆中にもと
から存在する不良(不要)成分の溶出を促す等の問題も
あり、抽出温度の上限を設定する必要がある。種々の温
度で得た濃厚抽出液にアスコルビン酸ナトリウムを加え
高温殺菌(121℃、15分)の後、経時変化を観察し
た結果、タンニン等によるとみられる不溶性物質の生成
が85℃以上で温度が高い程多くみられた事より、熱水
による抽出温度は85℃以下の任意温度とする。抽出回
数・一回の給水量はコーヒー豆の品種・焙煎度合・挽具
合・希釈倍率等により加減するが、熱水よる抽出回数は
3回以上で良い結果を得る。したがって、給水・吸引ろ
過(搾液)を数回繰り返す。冷却器8はろ過されたコー
ヒー抽出液の液温を下げ、抽出液貯留容器9内の水蒸気
圧を低く維持し、吸引ろ過機能及び搾液機能を高く保持
する。この気圧差による圧搾作用をもたらす袋5の働き
は、抽出容器3壁の一部又は大半を気密性の柔軟な膜1
3としても同じ効果がある。
コーヒー成分も、無酸素下では安定状態で抽出液に捕捉
される。とは言え、高すぎる抽出温度は焙煎豆中にもと
から存在する不良(不要)成分の溶出を促す等の問題も
あり、抽出温度の上限を設定する必要がある。種々の温
度で得た濃厚抽出液にアスコルビン酸ナトリウムを加え
高温殺菌(121℃、15分)の後、経時変化を観察し
た結果、タンニン等によるとみられる不溶性物質の生成
が85℃以上で温度が高い程多くみられた事より、熱水
による抽出温度は85℃以下の任意温度とする。抽出回
数・一回の給水量はコーヒー豆の品種・焙煎度合・挽具
合・希釈倍率等により加減するが、熱水よる抽出回数は
3回以上で良い結果を得る。したがって、給水・吸引ろ
過(搾液)を数回繰り返す。冷却器8はろ過されたコー
ヒー抽出液の液温を下げ、抽出液貯留容器9内の水蒸気
圧を低く維持し、吸引ろ過機能及び搾液機能を高く保持
する。この気圧差による圧搾作用をもたらす袋5の働き
は、抽出容器3壁の一部又は大半を気密性の柔軟な膜1
3としても同じ効果がある。
【0006】第2例 第1例と同じ工程だが、熱水の代わりに冷水を用い、一
回の抽出時間を長く(数時間)とったものである。冷水
による抽出は各種揮発性芳香物質の捕捉には極めて有効
ではあるが、コーヒー抽出液にとって大事な成分である
カフェインは冷水を用いた時、短時間で抽出するのは難
しく抽出時間を長くする必要がある。本例で得られる濃
厚抽出液は、希釈飲用する時、第1例のそれと比べ風味
・まろやかさが増している。
回の抽出時間を長く(数時間)とったものである。冷水
による抽出は各種揮発性芳香物質の捕捉には極めて有効
ではあるが、コーヒー抽出液にとって大事な成分である
カフェインは冷水を用いた時、短時間で抽出するのは難
しく抽出時間を長くする必要がある。本例で得られる濃
厚抽出液は、希釈飲用する時、第1例のそれと比べ風味
・まろやかさが増している。
【0007】第3例 第1例と第2例の利点を生かすもので、冷水による抽出
(1回)と熱水による抽出(数回)から成っている。ま
ず冷水による抽出過程ではコーヒー豆の吸水速度が熱水
に比べかなり緩やかな為、抽出時間に数十分を掛けた後
吸引ろ過を行う。次に、熱水による抽出の前に、冷水を
吸水したコーヒー豆を70〜80℃昇温させる必要があ
る。そのための熱量は、熱水を用いたのでは濃厚抽出液
が得られないことを示しており、水の凝縮熱を利用す
る。そこで、装置にはバルブ2と抽出容器3の間にバル
ブ10を介して水蒸気発生器11を接続する。この昇温
過程は、バルブ2を閉じ、バルブ10を開けて水蒸気発
生器11より抽出容器3内に水蒸気を供給し、その凝縮
熱を利用するものである。この時、水蒸気発生器11内
の水12への供給熱量調節とバルブ7の操作により抽出
容器3内及び蒸気発生器11内の気圧を調節し、任意温
度の水蒸気を発生させることが出来る。この後、第1例
と同じ給水・吸引ろ過(搾液)を数回繰り返す。
(1回)と熱水による抽出(数回)から成っている。ま
ず冷水による抽出過程ではコーヒー豆の吸水速度が熱水
に比べかなり緩やかな為、抽出時間に数十分を掛けた後
吸引ろ過を行う。次に、熱水による抽出の前に、冷水を
吸水したコーヒー豆を70〜80℃昇温させる必要があ
る。そのための熱量は、熱水を用いたのでは濃厚抽出液
が得られないことを示しており、水の凝縮熱を利用す
る。そこで、装置にはバルブ2と抽出容器3の間にバル
ブ10を介して水蒸気発生器11を接続する。この昇温
過程は、バルブ2を閉じ、バルブ10を開けて水蒸気発
生器11より抽出容器3内に水蒸気を供給し、その凝縮
熱を利用するものである。この時、水蒸気発生器11内
の水12への供給熱量調節とバルブ7の操作により抽出
容器3内及び蒸気発生器11内の気圧を調節し、任意温
度の水蒸気を発生させることが出来る。この後、第1例
と同じ給水・吸引ろ過(搾液)を数回繰り返す。
【0007】
【発明の効果】この様にして得られる濃厚なコーヒー抽
出液は、そのまま或は希釈したものを密閉容器に充填し
高温殺菌(121℃、15分)を行っても、顕著な味の
変化(劣化)が起きない。この抽出液特性は最初の給水
前の十分な脱気によって得られるもので、その為の空気
の排出で生じる抽出容器3内外の気圧差はこの容器に強
い耐圧性を要求する。しかし、本発明の袋5又は膜13
による柔構造はこの耐圧性を不要にしている。さらに、
その柔構造は吸引ろ過時に強力な圧搾効果をもたらすと
共に、連続して繰り返す、給水・吸引ろ過を効率よく行
うのに有効である。
出液は、そのまま或は希釈したものを密閉容器に充填し
高温殺菌(121℃、15分)を行っても、顕著な味の
変化(劣化)が起きない。この抽出液特性は最初の給水
前の十分な脱気によって得られるもので、その為の空気
の排出で生じる抽出容器3内外の気圧差はこの容器に強
い耐圧性を要求する。しかし、本発明の袋5又は膜13
による柔構造はこの耐圧性を不要にしている。さらに、
その柔構造は吸引ろ過時に強力な圧搾効果をもたらすと
共に、連続して繰り返す、給水・吸引ろ過を効率よく行
うのに有効である。
【図1】本発明の実施概念断面図
【図2】本発明の他の実施例の実施概念断面図
【図3】本発明の他の実施例の実施概念断面図
1は給水器 2はバルブ 3は抽出容器 4は通気孔 5は柔軟な袋 6はフィルター 7はバルブ 8は冷却器 9は抽出液貯留容器 10はバルブ 11は蒸気発生器 12は水 13は柔軟な膜
Claims (3)
- 【請求項1】(イ)気密性のある抽出容器3にバルブ
2,7を取り付ける。 (ロ)バルブ2の抽出容器3と反対側には給水器1を接
続する。 (ハ)通気孔4の抽出容器3内部側に気密性の柔軟な袋
5を取り付ける。 (ニ)バルブ7と抽出容器3内部との間にはフィルター
6を配する。 (ホ)バルブ7の抽出容器3と反対側には抽出液貯留容
器9を接続し、バルブ7と抽出液貯留容器9の間には冷
却器8を配する。 以上のごとく構成された、コーヒー液抽出装置。 - 【請求項2】バルブ2と抽出容器3の間にバルブ10を
介して水蒸気発生器11を接続した請求項1のコーヒー
液抽出装置。 - 【請求項3】抽出容器3壁の一部又は大半を気密性のあ
る柔軟な膜13として、袋5と同等の作用を持たせた請
求項1及び請求項2のコーヒー液抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8031122A JPH09187380A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | コーヒー液抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8031122A JPH09187380A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | コーヒー液抽出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187380A true JPH09187380A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=12322622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8031122A Pending JPH09187380A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | コーヒー液抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09187380A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101349074B1 (ko) * | 2012-01-09 | 2014-01-09 | 권승준 | 더치커피 추출장치 |
-
1996
- 1996-01-11 JP JP8031122A patent/JPH09187380A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101349074B1 (ko) * | 2012-01-09 | 2014-01-09 | 권승준 | 더치커피 추출장치 |
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