JPH09186927A - 追尾装置および追尾方法 - Google Patents

追尾装置および追尾方法

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JPH09186927A
JPH09186927A JP7342429A JP34242995A JPH09186927A JP H09186927 A JPH09186927 A JP H09186927A JP 7342429 A JP7342429 A JP 7342429A JP 34242995 A JP34242995 A JP 34242995A JP H09186927 A JPH09186927 A JP H09186927A
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JP
Japan
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subject
tracking
unit
image
image pickup
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Pending
Application number
JP7342429A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Koyanagi
正和 小柳
Tadafusa Tomitaka
忠房 富高
Taro Mizufuji
太郎 水藤
Naoyasu Hosonuma
直泰 細沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to US08/772,922 priority patent/US6323898B1/en
Publication of JPH09186927A publication Critical patent/JPH09186927A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S3/00Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received
    • G01S3/78Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received using electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S3/782Systems for determining direction or deviation from predetermined direction
    • G01S3/785Systems for determining direction or deviation from predetermined direction using adjustment of orientation of directivity characteristics of a detector or detector system to give a desired condition of signal derived from that detector or detector system
    • G01S3/786Systems for determining direction or deviation from predetermined direction using adjustment of orientation of directivity characteristics of a detector or detector system to give a desired condition of signal derived from that detector or detector system the desired condition being maintained automatically
    • G01S3/7864T.V. type tracking systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 追尾している被写体を見失うことを防止す
る。 【解決手段】 例えば、追尾対象の被写体が右方向に移
動している場合において、図5(A)および(B)に示
すように、被写体が通常ゲイン領域(同図において白抜
きで示す部分)にいるときには、ゲインを1として決定
された速度でパンニングおよびチルティングが行われ、
その後、被写体がさらに速度を増して、同図(C)およ
び(D)に示すように、ゲインアップ領域(同図におい
て影を付してある部分)に到達したときには、ゲインを
2として決定された速度でパンニングおよびチルティン
グが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追尾装置および追
尾方法に関する。特に、所定の被写体を追尾しながら撮
像する、例えばビデオカメラなどに用いて好適な追尾装
置および追尾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パン駆動機構およびチルト駆
動機構を用いてビデオカメラを、追尾対象である被写体
に自動追尾させることにより、表示画面の中央部に被写
体を表示させるように自動追尾を行うビデオカメラが提
案されている。
【0003】即ち、このようなビデオカメラにおいて
は、例えば図19に示すように、表示画面(ビデオカメ
ラにより撮像される画像)の中央部に基準計測枠が設け
られ、まず、その基準計測枠に、追尾対象の被写体が含
まれるように撮像が行われて記憶される。その後、その
基準計測枠と同一の枠(以下、適宜、検出計測枠とい
う)によって表示画面がスキャンされ、各位置における
検出計測枠内のデータと、記憶した基準計測枠内のデー
タとが比較される。そして、基準計測枠内のデータと最
も類似するデータが得られた検出計測枠の位置(例え
ば、検出計測枠の重心が位置する座標)が、被写体の位
置として検出され、その被写体の位置と、表示画面内の
引き込みの基準の位置としての基準計測枠の位置(例え
ば、基準計測枠の重心が位置する座標)(引き込みの中
心座標)との距離であるずれ量が算出される。さらに、
そのずれ量に基づいて、表示画面の中央部に被写体を引
き込むように、ビデオカメラがパンニングおよびチルテ
ィングされる。
【0004】この場合のパンニングおよびチルティング
の速度は、次のようにして決定される。即ち、基準の位
置の座標を(xcenter,ycenter)とするとともに、被
写体の位置の座標を(xnow,ynow)とするとき、ま
ず、パン方向(水平方向)またはチルト方向(垂直方
向)のずれ量exまたはeyが、式 ex=xcenter−xnow ey=ycenter−ynow ・・・(1) にしたがってそれぞれ求められる。そして、パンニング
またはチルティングの速度speed_panまたはs
peed_tiltが、式 speed_pan=a_pan×f(ex) speed_tilt=a_tilt×f(ey) ・・・(2) にしたがってそれぞれ求められる。
【0005】なお、式(2)において、a_panまた
はa_tiltは、それぞれパン駆動機構またはチルト
駆動機構を駆動するときのゲインを表しており、f()
は、速度算出のための関数である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、ゲインa_panおよびa_tilt(以下、適
宜、両方含めて、ゲインaという)は、図20に示すよ
うに、ずれ量ex,ey(以下、適宜、両方含めて、ず
れ量eという)に無関係に固定の値とされていた。従っ
て、パンニングやチルティング(以下、適宜、両方含め
て、パンチルタという)の速度は、式(2)から、ずれ
量eにのみ対応して決定されるため、被写体が、例えば
図21に示すように、表示画面の画面端付近(画枠付
近)で、パンニングやチルティングの速度より速い速度
で、表示画面の外側方向に移動した場合には、被写体を
見失うことがあった。
【0007】そこで、このように被写体を見失った場合
には、見失う前の被写体の動きから、被写体が存在する
存在範囲を予測し、その存在範囲内を撮像するようにパ
ンチルタを行うことにより、被写体を再検出(予測追
尾)する方法がある。
【0008】しかしながら、例えば、移動してきた被写
体が、木や電柱などの物体に隠れた位置で立ち止まった
ような場合には、見失う前の被写体の動きから、被写体
が存在する存在範囲が予測されると、従来においては、
木や電柱の先に被写体が存在するものと予測され、被写
体を見つけるのが困難であった。
【0009】さらに、パンチルタのゲインおよび速度
を、上述したように決定する場合には、ずれ量eが生じ
ると、即座に、被写体の追尾が開始される。従って、被
写体が移動せずにふらついているだけであっても、その
ふらつきによりずれ量が生じた場合には、パンチルタが
行われ、これにより、撮像した画像もふらついたものと
なり、安定性に欠ける問題があった。
【0010】また、以上のようなビデオカメラを、例え
ば、いわゆるテレビ電話システムやテレビ会議システム
などに適用し、被写体を追尾した画像を圧縮符号化して
遠隔地に伝送する場合には、被写体が常時動いていると
きには、そのような被写体を追尾して得られる画像の背
景も常時変化するため、符号化効率を悪化する課題があ
った。
【0011】さらに、従来のビデオカメラでは、上述し
たように、表示画面の中央部に設けられた基準計測枠の
位置を、引き込みの基準の位置とし、従って、表示画面
の中央部に、追尾する被写体を引き込むようにパンチル
タが行われるようになされているが、使用状況などによ
っては、表示画面のその他の位置に被写体を引き込むよ
うに追尾を行うことをユーザが希望する場合もあり、従
来においては、このような場合に対処するのが困難であ
った。
【0012】また、例えばある人物を追尾の対象とし
て、その人物の顔を基準計測枠内に撮像して追尾を開始
した場合において、近くに、別の人物が存在するときに
は、その別の人物を、追尾すべき人物と誤認識して追尾
が行われることがあり、このような場合、従来において
は、一度、追尾を中断するように操作を行い、再び、人
物の顔が基準計測枠内に撮像されるように、手動でパン
チルタを行う必要があり、操作が煩雑になる課題があっ
た。
【0013】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、被写体への追従性、安定性、他の装置へ
の適応性、さらには操作性の高い装置を提供することが
できるようにするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の追尾装
置は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像手段をパンニ
ングおよびチルティング駆動する駆動手段と、撮像手段
より出力される画像の中の被写体の位置を検出する位置
検出手段と、位置検出手段により検出された被写体の位
置と、撮像手段より出力される画像の中の所定の基準の
位置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、被写
体の位置が所定の基準の位置と一致するように、駆動手
段を制御することにより被写体を自動追尾する自動追尾
手段と、所定の基準の位置を設定する基準位置設定手段
とを備えることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置と、撮像手段よ
り出力される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を
算出し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の
基準の位置と一致するように、駆動手段を制御すること
により被写体を自動追尾する自動追尾手段とを備える追
尾装置の追尾方法であって、所定の基準の位置が画像の
中の任意の位置に設定可能なようになされていることを
特徴とする。
【0016】請求項3に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆
動手段を制御することにより被写体を自動追尾する自動
追尾手段と、撮像手段より出力される画像の中に被写体
が存在するか否かを判定し、その判定結果を出力する判
定手段と、判定手段より、被写体が画像の中に存在しな
いという判定結果が出力されたとき、被写体が存在する
存在範囲を予測し、その存在範囲内において、駆動手段
を制御することにより被写体を予測追尾する予測追尾手
段とを備え、予測追尾手段は、判定手段より被写体が画
像の中に存在しないという判定結果が出力されたときの
被写体の位置が、撮像手段より出力される画像に含まれ
るように、存在範囲を予測することを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆
動手段を制御することにより被写体を自動追尾する自動
追尾手段と、撮像手段より出力される画像の中に被写体
が存在するか否かを判定し、その判定結果を出力する判
定手段と、判定手段より、被写体が画像の中に存在しな
いという判定結果が出力されたとき、被写体が存在する
存在範囲を予測し、その存在範囲内において、駆動手段
を制御することにより被写体を予測追尾する予測追尾手
段とを備える追尾装置の追尾方法であって、判定手段よ
り被写体が画像の中に存在しないという判定結果が出力
されたときの被写体の位置が、撮像手段より出力される
画像に含まれるように、存在範囲を予測することを特徴
とする。
【0018】請求項6に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆
動手段を制御することにより被写体を自動追尾する自動
追尾手段と、位置検出手段により検出された被写体の位
置に基づいて、駆動手段が、撮像手段をパンニングおよ
びチルティング駆動するときのゲインを設定するゲイン
設定手段とを備え、自動追尾手段が、ゲイン設定手段に
より設定されたゲインに基づいて、駆動手段を制御する
ことを特徴とする。
【0019】請求項7に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆
動手段を制御することにより被写体を自動追尾する自動
追尾手段とを備える追尾装置の追尾方法であって、位置
検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆
動手段が、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動するときのゲインを設定し、そのゲインに基づいて、
自動追尾手段に駆動手段を制御させることを特徴とす
る。
【0020】請求項8に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置と、撮像手段よ
り出力される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を
算出し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の
基準の位置と一致するように、駆動手段を制御すること
により被写体を自動追尾する自動追尾手段と、自動追尾
手段に駆動手段の制御を開始または停止させるときのず
れ量である制御開始ずれ量または制御停止ずれ量を設定
するずれ量設定手段とを備え、自動追尾手段は、ずれ量
設定手段により設定された制御開始ずれ量または制御停
止ずれ量に基づいて、駆動手段の制御を開始または停止
することを特徴とする。
【0021】請求項9に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチルテ
ィング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される画
像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段により検出された被写体の位置と、撮像手段よ
り出力される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を
算出し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の
基準の位置と一致するように、駆動手段を制御すること
により被写体を自動追尾する自動追尾手段とを備える追
尾装置の追尾方法であって、自動追尾手段に駆動手段の
制御を開始または停止させるときのずれ量である制御開
始ずれ量または制御停止ずれ量を設定し、自動追尾手段
に、ずれ量設定手段により設定された制御開始ずれ量ま
たは制御停止ずれ量に基づいて、駆動手段の制御を開始
または停止させることを特徴とする。
【0022】請求項10に記載の追尾装置は、被写体を
撮像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチル
ティング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される
画像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位
置検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、
駆動手段を制御することにより被写体を自動追尾する自
動追尾手段と、駆動手段を操作するための操作手段と、
操作手段が操作されたとき、その操作に対応する信号
を、駆動手段に強制的に供給する供給手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0023】請求項11に記載の追尾方法は、被写体を
撮像する撮像手段と、撮像手段をパンニングおよびチル
ティング駆動する駆動手段と、撮像手段より出力される
画像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段と、位
置検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、
駆動手段を制御することにより被写体を自動追尾する自
動追尾手段と、駆動手段を操作するための操作手段とを
備える追尾装置の追尾方法であって、操作手段が操作さ
れたとき、その操作に対応する信号を、駆動手段に強制
的に供給することを特徴とする。
【0024】請求項1に記載の追尾装置においては、撮
像手段は、被写体を撮像し、駆動手段は、撮像手段をパ
ンニングおよびチルティング駆動するようになされてい
る。位置検出手段は、撮像手段より出力される画像の中
の被写体の位置を検出し、自動追尾手段は、位置検出手
段により検出された被写体の位置と、撮像手段より出力
される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を算出
し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の基準
の位置と一致するように、駆動手段を制御することによ
り被写体を自動追尾するようになされている。基準位置
設定手段は、所定の基準の位置を設定するようになされ
ている。
【0025】請求項2に記載の追尾方法においては、所
定の基準の位置が画像の中の任意の位置に設定可能なよ
うになされている。
【0026】請求項3に記載の追尾装置においては、撮
像手段は、被写体を撮像し、駆動手段は、撮像手段をパ
ンニングおよびチルティング駆動するようになされてい
る。位置検出手段は、撮像手段より出力される画像の中
の被写体の位置を検出し、自動追尾手段は、位置検出手
段により検出された被写体の位置に基づいて、駆動手段
を制御することにより被写体を自動追尾するようになさ
れている。判定手段は、撮像手段より出力される画像の
中に被写体が存在するか否かを判定し、その判定結果を
出力し、予測追尾手段は、判定手段より、被写体が画像
の中に存在しないという判定結果が出力されたとき、被
写体が存在する存在範囲を予測し、その存在範囲内にお
いて、駆動手段を制御することにより被写体を予測追尾
するようになされている。この場合において、予測追尾
手段は、判定手段より被写体が画像の中に存在しないと
いう判定結果が出力されたときの被写体の位置が、撮像
手段より出力される画像に含まれるように、存在範囲を
予測するようになされている。
【0027】請求項5に記載の追尾方法においては、判
定手段より被写体が画像の中に存在しないという判定結
果が出力されたときの被写体の位置が、撮像手段より出
力される画像に含まれるように、存在範囲を予測するよ
うになされている。
【0028】請求項6に記載の追尾装置においては、撮
像手段は、被写体を撮像し、駆動手段は、撮像手段をパ
ンニングおよびチルティング駆動するようになされてい
る。位置検出手段は、撮像手段より出力される画像の中
の被写体の位置を検出し、自動追尾手段は、位置検出手
段により検出された被写体の位置に基づいて、駆動手段
を制御することにより被写体を自動追尾するようになさ
れている。ゲイン設定手段は、位置検出手段により検出
された被写体の位置に基づいて、駆動手段が、撮像手段
をパンニングおよびチルティング駆動するときのゲイン
を設定するようになされている。この場合において、自
動追尾手段は、ゲイン設定手段により設定されたゲイン
に基づいて、駆動手段を制御するようになされている。
【0029】請求項7に記載の追尾方法においては、位
置検出手段により検出された被写体の位置に基づいて、
駆動手段が、撮像手段をパンニングおよびチルティング
駆動するときのゲインを設定し、そのゲインに基づい
て、自動追尾手段に駆動手段を制御させるようになされ
ている。
【0030】請求項8に記載の追尾装置においては、撮
像手段は、被写体を撮像し、駆動手段は、撮像手段をパ
ンニングおよびチルティング駆動するようになされてい
る。位置検出手段は、撮像手段より出力される画像の中
の被写体の位置を検出し、自動追尾手段は、位置検出手
段により検出された被写体の位置と、撮像手段より出力
される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を算出
し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の基準
の位置と一致するように、駆動手段を制御することによ
り被写体を自動追尾するようになされている。ずれ量設
定手段は、自動追尾手段に駆動手段の制御を開始または
停止させるときのずれ量である制御開始ずれ量または制
御停止ずれ量を設定するようになされており、この場合
において、自動追尾手段は、ずれ量設定手段により設定
された制御開始ずれ量または制御停止ずれ量に基づい
て、駆動手段の制御を開始または停止するようになされ
ている。
【0031】請求項9に記載の追尾方法においては、自
動追尾手段に駆動手段の制御を開始または停止させると
きのずれ量である制御開始ずれ量または制御停止ずれ量
を設定し、自動追尾手段に、ずれ量設定手段により設定
された制御開始ずれ量または制御停止ずれ量に基づい
て、駆動手段の制御を開始または停止させるようになさ
れている。
【0032】請求項10に記載の追尾装置においては、
撮像手段は、被写体を撮像し、駆動手段は、撮像手段を
パンニングおよびチルティング駆動するようになされて
いる。位置検出手段は、撮像手段より出力される画像の
中の被写体の位置を検出し、自動追尾手段は、位置検出
手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆動手
段を制御することにより被写体を自動追尾するようにな
されている。操作手段は、駆動手段を操作するときに操
作され、供給手段は、操作手段が操作されたとき、その
操作に対応する信号を、駆動手段に強制的に供給するよ
うになされている。
【0033】請求項11に記載の追尾方法においては、
操作手段が操作されたとき、その操作に対応する信号
を、駆動手段に強制的に供給するようになされている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
【0035】即ち、請求項1に記載の追尾装置は、被写
体を追尾する追尾装置であって、被写体を撮像する撮像
手段(例えば、図1に示すレンズブロック1など)と、
撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する駆動
手段(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装置25、モ
ータ26および27など)と、撮像手段より出力される
画像の中の被写体の位置を検出する位置検出手段(例え
ば、図1に示す被写体位置検出装置15など)と、位置
検出手段により検出された被写体の位置と、撮像手段よ
り出力される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を
算出し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の
基準の位置と一致するように、駆動手段を制御すること
により被写体を自動追尾する自動追尾手段(例えば、図
1に示す追尾駆動量演算装置16など)と、所定の基準
の位置を設定する基準位置設定手段(例えば、図1に示
す追尾引込位置設定装置19など)とを備えることを特
徴とする。
【0036】請求項2に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装
置25、モータ26および27など)と、撮像手段より
出力される画像の中の被写体の位置を検出する位置検出
手段(例えば、図1に示す被写体位置検出装置15な
ど)と、位置検出手段により検出された被写体の位置
と、撮像手段より出力される画像の中の所定の基準の位
置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、被写体
の位置が所定の基準の位置と一致するように、駆動手段
を制御することにより被写体を自動追尾する自動追尾手
段(例えば、図1に示す追尾駆動量演算装置16など)
とを備える追尾装置の追尾方法であって、所定の基準の
位置が画像の中の任意の位置に設定可能なようになされ
ていることを特徴とする。
【0037】請求項3に記載の追尾装置は、被写体を追
尾する追尾装置であって、被写体を撮像する撮像手段
(例えば、図1に示すレンズブロック1など)と、撮像
手段をパンニングおよびチルティング駆動する駆動手段
(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装置25、モータ
26および27など)と、撮像手段より出力される画像
の中の被写体の位置を検出する位置検出手段(例えば、
図1に示す被写体位置検出装置15など)と、位置検出
手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆動手
段を制御することにより被写体を自動追尾する自動追尾
手段(例えば、図1に示す追尾駆動量演算装置16な
ど)と、撮像手段より出力される画像の中に被写体が存
在するか否かを判定し、その判定結果を出力する判定手
段(例えば、図1に示す被写体存在検出装置14など)
と、判定手段より、被写体が画像の中に存在しないとい
う判定結果が出力されたとき、被写体が存在する存在範
囲を予測し、その存在範囲内において、駆動手段を制御
することにより被写体を予測追尾する予測追尾手段(例
えば、図1に示す予測追尾装置21など)とを備え、予
測追尾手段が、判定手段より被写体が画像の中に存在し
ないという判定結果が出力されたときの被写体の位置
が、撮像手段より出力される画像に含まれるように、存
在範囲を予測することを特徴とする。
【0038】請求項5に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装
置25、モータ26および27など)と、撮像手段より
出力される画像の中の被写体の位置を検出する位置検出
手段(例えば、図1に示す被写体位置検出装置15な
ど)と、位置検出手段により検出された被写体の位置に
基づいて、駆動手段を制御することにより被写体を自動
追尾する自動追尾手段(例えば、図1に示す追尾駆動量
演算装置16など)と、撮像手段より出力される画像の
中に被写体が存在するか否かを判定し、その判定結果を
出力する判定手段(例えば、図1に示す被写体存在検出
装置14など)と、判定手段より、被写体が画像の中に
存在しないという判定結果が出力されたとき、被写体が
存在する存在範囲を予測し、その存在範囲内において、
駆動手段を制御することにより被写体を予測追尾する予
測追尾手段(例えば、図1に示す予測追尾装置21な
ど)とを備える追尾装置の追尾方法であって、判定手段
より被写体が画像の中に存在しないという判定結果が出
力されたときの被写体の位置が、撮像手段より出力され
る画像に含まれるように、存在範囲を予測することを特
徴とする。
【0039】請求項6に記載の追尾装置は、被写体を追
尾する追尾装置であって、被写体を撮像する撮像手段
(例えば、図1に示すレンズブロック1など)と、撮像
手段をパンニングおよびチルティング駆動する駆動手段
(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装置25、モータ
26および27など)と、撮像手段より出力される画像
の中の被写体の位置を検出する位置検出手段(例えば、
図1に示す被写体位置検出装置15など)と、位置検出
手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆動手
段を制御することにより被写体を自動追尾する自動追尾
手段(例えば、図1に示す追尾駆動量演算装置16な
ど)と、位置検出手段により検出された被写体の位置に
基づいて、駆動手段が、撮像手段をパンニングおよびチ
ルティング駆動するときのゲインを設定するゲイン設定
手段(例えば、図1に示す利得助長装置20など)とを
備え、自動追尾手段が、ゲイン設定手段により設定され
たゲインに基づいて、駆動手段を制御することを特徴と
する。
【0040】請求項7に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装
置25、モータ26および27など)と、撮像手段より
出力される画像の中の被写体の位置を検出する位置検出
手段(例えば、図1に示す被写体位置検出装置15な
ど)と、位置検出手段により検出された被写体の位置に
基づいて、駆動手段を制御することにより被写体を自動
追尾する自動追尾手段(例えば、図1に示す追尾駆動量
演算装置16など)とを備える追尾装置の追尾方法であ
って、位置検出手段により検出された被写体の位置に基
づいて、駆動手段が、撮像手段をパンニングおよびチル
ティング駆動するときのゲインを設定し、そのゲインに
基づいて、自動追尾手段に駆動手段を制御させることを
特徴とする。
【0041】請求項8に記載の追尾装置は、被写体を追
尾する追尾装置であって、被写体を撮像する撮像手段
(例えば、図1に示すレンズブロック1など)と、撮像
手段をパンニングおよびチルティング駆動する駆動手段
(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装置25、モータ
26および27など)と、撮像手段より出力される画像
の中の被写体の位置を検出する位置検出手段(例えば、
図1に示す被写体位置検出装置15など)と、位置検出
手段により検出された被写体の位置と、撮像手段より出
力される画像の中の所定の基準の位置とのずれ量を算出
し、そのずれ量に基づいて、被写体の位置が所定の基準
の位置と一致するように、駆動手段を制御することによ
り被写体を自動追尾する自動追尾手段(例えば、図1に
示す追尾駆動量演算装置16など)と、自動追尾手段に
駆動手段の制御を開始または停止させるときのずれ量で
ある制御開始ずれ量または制御停止ずれ量を設定するず
れ量設定手段(例えば、図1に示す不感帯量選択装置1
8など)とを備え、自動追尾手段が、ずれ量設定手段に
より設定された制御開始ずれ量または制御停止ずれ量に
基づいて、駆動手段の制御を開始または停止することを
特徴とする。
【0042】請求項9に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装
置25、モータ26および27など)と、撮像手段より
出力される画像の中の被写体の位置を検出する位置検出
手段(例えば、図1に示す被写体位置検出装置15な
ど)と、位置検出手段により検出された被写体の位置
と、撮像手段より出力される画像の中の所定の基準の位
置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、被写体
の位置が所定の基準の位置と一致するように、駆動手段
を制御することにより被写体を自動追尾する自動追尾手
段(例えば、図1に示す追尾駆動量演算装置16など)
とを備える追尾装置の追尾方法であって、自動追尾手段
に駆動手段の制御を開始または停止させるときのずれ量
である制御開始ずれ量または制御停止ずれ量を設定し、
自動追尾手段に、ずれ量設定手段により設定された制御
開始ずれ量または制御停止ずれ量に基づいて、駆動手段
の制御を開始または停止させることを特徴とする。
【0043】請求項10に記載の追尾装置は、被写体を
追尾する追尾装置であって、被写体を撮像する撮像手段
(例えば、図1に示すレンズブロック1など)と、撮像
手段をパンニングおよびチルティング駆動する駆動手段
(例えば、図1に示すパンチルタ駆動装置25、モータ
26および27など)と、撮像手段より出力される画像
の中の被写体の位置を検出する位置検出手段(例えば、
図1に示す被写体位置検出装置15など)と、位置検出
手段により検出された被写体の位置に基づいて、駆動手
段を制御することにより被写体を自動追尾する自動追尾
手段(例えば、図1に示す追尾駆動量演算装置16な
ど)と、駆動手段を操作するための操作手段(例えば、
図1に示す手動被写体探索装置23など)と、操作手段
が操作されたとき、その操作に対応する信号を、駆動手
段に強制的に供給する供給手段(例えば、図1に示す駆
動方式選択装置24など)とを備えることを特徴とす
る。
【0044】請求項11に記載の追尾方法は、被写体を
撮像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック
1など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング
駆動する駆動手段(例えば、図1に示すパンチルタ駆動
装置25、モータ26および27など)と、撮像手段よ
り出力される画像の中の被写体の位置を検出する位置検
出手段(例えば、図1に示す被写体位置検出装置15な
ど)と、位置検出手段により検出された被写体の位置に
基づいて、駆動手段を制御することにより被写体を自動
追尾する自動追尾手段(例えば、図1に示す追尾駆動量
演算装置16など)と、駆動手段を操作するための操作
手段(例えば、図1に示す手動被写体探索装置23な
ど)とを備える追尾装置の追尾方法であって、操作手段
が操作されたとき、その操作に対応する信号を、駆動手
段に強制的に供給することを特徴とする。
【0045】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0046】図1は、本発明を適用したビデオカメラシ
ステム(VCS(Video Camera System))の一実施例
の構成を示している。レンズブロック1は、レンズ2、
アイリス3、およびCCD(Charge Coupled Device)
4から構成され、被写体からの光LAを撮像し、電気信
号としての画像信号を出力する。即ち、被写体からの光
LAは、レンズ2によりCCD4上に結像され、これに
より、CCD4からは、その受光量に対応した画像信号
が出力される。
【0047】なお、アイリス3は、いわゆるオートアイ
リス(AE)機構を構成しており、CCD4で受光され
る光量を、適切な値に調整する(レンズブロック1の露
光状態を適切な状態にする)ようになされている。
【0048】レンズブロック1から出力された画像信号
は、信号分離(S/H(Sample Hold)/自動利得調整
(AGC(Automatic Gain Control))回路5におい
て、サンプルホールドされ、さらに、オートアイリス機
構からの制御信号によって、所定のゲインを持つように
利得制御された後、A/D変換器6に出力される。
【0049】A/D変換器6は、信号分離/自動利得調
整回路5からの画像信号(アナログ信号)を、所定のク
ロックにしたがってA/D変換することによりディジタ
ルの画像信号にする。A/D変換器6によってディジタ
ル信号とされた画像信号は、輝度/色差信号生成装置7
および出力装置28に出力される。
【0050】輝度/色差信号生成装置7は、A/D変換
器6からの画像信号に基づいて、その画像信号に対応す
る画像を構成する各画素の輝度信号Yと、色差信号R−
Y,B−Yとを生成し、画像一次記憶装置8に出力す
る。
【0051】画像一次記憶装置8は、前処理部9および
フレームメモリ10で構成されている。前処理部9は、
輝度/色差信号生成装置7からの輝度信号Yと、色差信
号R−Y,B−Yを、例えばフィルタリングするなどし
て、画像を構成する画素数を間引き、これにより、輝度
/色差信号生成装置7を介してA/D変換器6から供給
された画像を、所定の画素数の画像(例えば、横×縦
が、48×32画素の画像)とする。前処理部9におい
て間引き処理が施された画像を構成する各画素の輝度信
号Yおよび色差信号R−Y,B−Yは、フレームメモリ
10に供給されて記憶される。即ち、フレームメモリ1
0は、輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yそれぞれを
記憶するフレームメモリ構成の画像メモリ10A,10
B,10Cで構成されており、前処理部9からの輝度信
号Y、色差信号R−Y,B−Yは、画像メモリ10A乃
至10Cにそれぞれ記憶される。
【0052】レンズブロック1で撮像された画像は、以
上のようにして画像メモリ10A乃至10Cに記憶さ
れ、以下、画像メモリ10A乃至10Cの記憶内容は、
例えばフレーム単位で(あるいは、フィールド単位
で)、レンズブロック1から出力される画像に書き換え
られていく。
【0053】検出被写体設定装置13は、被写体の追尾
を開始するときに操作される。即ち、例えば、前述した
ような基準計測枠に、追尾の対象とする被写体が映るよ
うにビデオカメラシステム(レンズブロック1)が調整
され、検出被写体設定装置13が追尾動作を開始するよ
うに操作されると、検出被写体設定装置13は、そのと
きフレームメモリ10に記憶されていた画像データ(輝
度信号Y、色差信号R−Y,B−Y)(基準計測枠に、
追尾の対象とする被写体が表示されている画像データ)
を読み出して記憶する。
【0054】被写体存在検出装置14は、検出被写体設
定装置13が追尾動作を開始するように操作されると、
検出被写体設定装置13およびフレームメモリ10から
画像データを読み出し、両者を比較することにより、フ
レームメモリ10に記憶された画像の中に被写体が存在
するかどうかを判定し、その判定結果を、被写体位置検
出装置15、追尾駆動量演算装置16、および予測追尾
装置21に出力する。ここで、以下、適宜、被写体存在
検出装置14が出力する、フレームメモリ10に記憶さ
れた画像の中に被写体が存在するという判定結果、また
は存在しないという判定結果を、それぞれ被写体有り判
定または被写体無し判定という。
【0055】被写体位置検出装置15は、被写体存在検
出装置14から被写体有り判定を受信した場合、その被
写体が存在するフレームメモリ10上の位置(アドレ
ス)(以下、適宜、被写体位置という)を検出し、追尾
駆動量演算装置16、利得助長装置20、および予測追
尾装置21に出力する。
【0056】なお、フレームメモリ10に記憶された画
像の中に被写体が存在するかどうかの判定方法および被
写体位置の検出方法については、例えば本件出願人が先
に出願した特願平5−197040号などに、その詳細
が記載されている。
【0057】追尾駆動量演算装置16は、被写体存在検
出装置14から被写体有り判定を受信している間、被写
体の自動追尾制御を行う。即ち、追尾駆動量演算装置1
6は、被写体位置検出装置15からの被写体位置と、レ
ンズブロック1で撮像されている画像の中の所定の基準
の位置(以下、適宜、引き込み位置という)とのずれ量
を算出し、そのずれ量に基づいて、被写体を自動追尾す
るための制御信号、つまり、被写体位置が引き込み位置
と一致するようにパンチルタを行うための制御信号を生
成して出力する。この制御信号は、駆動方式選択装置2
4に供給される。なお、追尾駆動量演算装置16による
制御信号の生成は、ずれ量だけでなく、後述するズーム
位置検出装置17、不感帯量選択装置18、追尾引込位
置設定装置19、および利得助長装置20の出力にも基
づいて行われるようになされている。
【0058】ズーム位置検出装置17は、レンズ2に含
まれるズームレンズ(図示せず)のズーム位置を検出
し、そのズーム位置を表すズーム情報を追尾駆動量演算
装置16および予測追尾装置21に出力する。即ち、レ
ンズ2は、図示せぬズーミング用のモータによって駆動
されるズームレンズを有しており、ズーム位置検出装置
17は、例えばこのズームレンズと関連して動作するポ
テンションメータによってズームレンズのズーム位置を
検出するようになされている。なお、本実施例では、ズ
ーム情報は、例えば、ズームレンズが、いわゆる最もワ
イド方向(引く方向)にあるときを基準とし、その位置
から、いわゆるテレ方向(ズームアップする方向)にい
くほど大きな値となるようになされている(例えば、ズ
ーム情報は、ズームレンズが最もワイド方向にあるとき
1などとされ、ズームアップするほど、そのズームアッ
プの度合いに応じて大きな値になるようになされてい
る)。
【0059】不感帯量選択装置18は、追尾駆動量演算
装置16に、パンチルタの制御を開始または停止させる
ときのずれ量の大きさ(絶対値)である制御開始ずれ量
または制御停止ずれ量を設定するときに操作される。不
感帯量選択装置18を操作することにより設定された制
御開始ずれ量と制御停止ずれ量(以下、適宜、不感帯量
ともいう)は、追尾駆動量演算装置16に出力される。
ここで、追尾駆動量演算装置16は、不感帯量選択装置
18を操作することにより不感帯量が設定された場合に
は、ずれ量が、その不感帯量より大きくなったとき、ま
たは小さくなったとき、パンチルタの制御を開始または
停止するようになされている。
【0060】追尾引込位置設定装置19は、引き込み位
置を設定するときに操作される。この追尾引込位置設定
装置19が操作されることにより引込位置が設定された
場合には、追尾駆動量演算装置16は、その引込位置
に、被写体を引き込むようにパンチルタの制御を行うよ
うになされている。なお、追尾引込位置設定装置19を
操作することによる引込位置の設定がなされていないと
きは、引込位置は、所定のデフォルトの位置(例えば、
レンズブロック1で撮像された画像の重心の位置など)
に設定されるようになされている。
【0061】利得助長装置20は、被写体位置検出装置
15からの被写体位置に基づいて、パンチルタを行うと
きの速度を求めるときに用いるゲインを設定し、追尾駆
動量演算装置16に出力する。
【0062】予測追尾装置21は、被写体存在検出装置
14から被写体無し判定を受信した場合に、被写体の予
測追尾制御を行う。即ち、予測追尾装置21は、被写体
存在検出装置14から被写体無し判定を受信したとき
に、被写体位置検出装置15から受信した被写体位置、
ズーム位置検出装置17からのズーム情報、および後述
するパンチルタ位置検出装置22の出力に基づいて、被
写体が存在する存在範囲を予測し、その存在範囲内を撮
像するようにパンチルタを行うための制御信号を生成し
て出力する。この制御信号は、駆動方式選択装置24に
供給される。
【0063】パンチルタ位置検出装置22は、パンチル
タの速度、方向、および位置などを検出し、予測追尾装
置21に出力する。手動被写体探索装置23は、パンチ
ルタを手動で行うときに操作される。この手動被写体探
索装置23の操作に対応する操作信号は、駆動方式選択
装置24に出力されるようになされている。
【0064】駆動方式選択装置24は、被写体存在検出
装置14から被写体有り判定または被写体無し判定が出
力されているとき、追尾駆動量演算装置16または予測
追尾装置21が出力する制御信号をそれぞれ選択して、
パンチルタ駆動装置25に供給する。但し、駆動方式選
択装置24は、被写体存在検出装置14から被写体有り
判定および被写体無し判定のいずれが出力されている場
合であっても、手動被写体探索装置24からの操作信号
を受信した場合には、その操作信号を、強制的に選択し
て、パンチルタ駆動装置25に出力するようになされて
いる。
【0065】パンチルタ駆動装置25は、駆動方式選択
装置24からの信号に対応して、パンニングを行うため
のモータ26およびチルティングを行うためのモータ2
7を駆動し、これにより、レンズブロック1(あるい
は、ビデオカメラシステム全体)をパンニングおよびチ
ルティング駆動する。
【0066】出力装置28は、例えばD/A変換器およ
びディスプレイなどでなり、A/D変換器6からの画像
信号をD/A変換して表示する。また、出力装置28
は、例えば圧縮符号化装置および伝送装置などでなり、
A/D変換器6からの画像信号を圧縮符号化して、遠隔
地に伝送する。
【0067】以上のように構成されるビデオカメラシス
テムでは、前述したような基準計測枠に、追尾の対象と
する被写体を映し、検出被写体設定装置13を、追尾動
作を開始するように操作すると、検出被写体設定装置1
3において、そのときフレームメモリ10に記憶されて
いた画像データが読み出されて記憶される。
【0068】そして、被写体存在検出装置14におい
て、実質的にフレームメモリ10内に形成されている表
示画面(フレームメモリ10に記憶された画像)の中に
被写体が存在するかどうかが判定され、その判定結果
が、被写体位置検出装置15、追尾駆動量演算装置1
6、および予測追尾装置21に出力される。
【0069】被写体存在検出装置14において、被写体
有り判定が出力されている場合、被写体位置検出装置1
5では、被写体位置が検出され、追尾駆動量演算装置1
6、利得助長装置20、および予測追尾装置21に出力
される。追尾駆動演算装置16では、被写体位置検出装
置15からの被写体位置と、引き込み位置とのずれ量が
算出され、そのずれ量に基づいて、被写体位置が引き込
み位置と一致するようにパンチルタを行うための制御信
号が生成されて、駆動方式選択装置24を介して、パン
チルタ駆動装置25に出力される。
【0070】パンチルタ駆動装置25では、追尾駆動量
演算装置16からの制御信号に基づいて、モータ26,
27が回転駆動され、パンニング、チルティングが行わ
れる。このようにして、被写体が引込位置に引き込ま
れ、表示画面内に存在する被写体の自動追尾が行われ
る。
【0071】以上のような自動追尾が行われている状態
において、被写体を見失った場合、被写体存在検出装置
14からは被写体無し判定が出力される。この場合、予
測追尾装置21において、被写体が存在する存在範囲が
予測され、その存在範囲内を撮像するようにパンチルタ
を行うための制御信号が生成されて、駆動方式選択装置
24を介して、パンチルタ駆動装置25に出力される。
パンチルタ駆動装置25では、予測追尾装置21からの
制御信号に基づいて、モータ26,27が回転駆動さ
れ、これにより、レンズブロック1において存在範囲が
撮像されるように、パンニング、チルティングが行われ
る。
【0072】以上のような予測追尾により、表示画面内
に、被写体が捕捉されると、被写体存在検出装置14か
らは被写体有り判定が出力されるようになり、再び、追
尾駆動演算装置16による自動追尾が行われる。
【0073】次に、追尾駆動量演算装置16において、
不感帯量選択装置18が操作されることにより設定され
る不感帯量(制御開始ずれ量、制御停止ずれ量)に対応
して行われる不感帯処理について説明する。
【0074】前述したように、従来においては、被写体
位置と引込位置とにずれがある場合に、そのずれ量に基
づいて、即座にパンチルタが行われるため、レンズブロ
ック1から出力される画像が不安定なものとなることが
ある。
【0075】そこで、追尾駆動量演算装置16では、不
感帯量選択装置18において設定された不感帯量に対応
して、自動追尾制御を開始および停止するようになされ
ている。即ち、追尾駆動量演算装置16は、ずれ量が生
じても、そのずれ量が制御開始ずれ量以内である場合に
は、自動追尾制御を開始せず、ずれ量が制御開始ずれ量
より大きくなった場合に、自動追尾制御を開始するよう
になされている。また、追尾駆動量演算装置16は、自
動追尾制御の開始後、ずれ量が制御停止ずれ量より大き
い間は、自動追尾制御を行い続け、ずれ量が制御停止ず
れ量より小さくなった場合に、自動追尾制御を停止する
ようになされている。このように、追尾駆動量演算装置
16がずれ量に対して反応しない、いわば不感帯を設け
るようにしたので、例えば移動せずにふらついているだ
けの被写体に対し、パンチルタが行われなくなり、その
結果、レンズブロック1から出力される画像が不安定な
ものとなることを防止することができる。
【0076】さらに、この場合、レンズブロック1から
出力される画像の背景は静止したものとなり、例えば出
力装置28において、その画像を圧縮符号化して伝送す
る際の符号化効率の悪化を防止することができる。
【0077】ところで、このように出力装置28によっ
て、レンズブロック1から出力される画像を圧縮符号化
して伝送する場合、例えば図2に示すように、不感帯量
(同図において影を付してある部分)が小さいと、被写
体が、同図(A),(B),(C)に示すように常時動
いているときには、やはり常時パンチルタが行われるこ
とになる。従って、この場合、レンズブロック1から出
力される画像の背景も、パンチルタの方向と逆の方向に
連続して動くようなものとなるため、出力装置28にお
ける符号化効率が悪化する。
【0078】そこで、このような場合、不感帯量選択装
置18を操作して、例えば図3に示すように、不感帯量
(同図において影を付してある部分)を大きくする。こ
のように不感帯量を大きくすると、被写体が、同図
(A)から(B)に示すように動いても、被写体は不感
帯の中にいるので(ずれ量が不感帯量(制御開始ずれ
量)以下であるので)、パンチルタは行われない。そし
て、その後、同図(B)から(C)に示すように被写体
が動き、これにより不感帯の外にでたときに、パンチル
タが行われる。従って、この場合、レンズブロック1か
ら出力される画像の背景が動いている期間が、図2にお
ける場合と比較して短くなり、その結果、出力装置28
における符号化効率の悪化を低減することができる。さ
らに、この場合、伝送速度の低下も低減することができ
る。
【0079】次に、追尾引込位置設定装置19を操作す
ることによる引込位置の設定について、図4を参照して
説明する。例えば、いま、図4(A)に示すように、あ
る人物を追尾する場合には、その人物の顔を追尾対象と
し、表示画面中央を引込位置とすることにより、追尾駆
動量演算装置16では、その人物の顔が画面中央に位置
するように自動追尾制御が行われる。即ち、この場合、
例えば表示画面の横または縦の長さをXまたはYとそれ
ぞれ表し、最も左上の点の座標を(0,0)、最も右下
の点の座標を(X,Y)とするとき、引込位置(x
center,ycenter)は、(X/2,Y/2)と表され、
この位置に、追尾対象の人物の顔が引き込まれるように
パンチルタが行われる。
【0080】ところで、このような追尾を行う場合にお
いて、例えば図4(B)に示すように、追尾をする人物
の近くに別の人物がいるときには、追尾対象の人物の顔
を、別の人物の顔と誤認識することがある。このような
誤認識は、人の顔の認識が、主として、顔の色によって
行われる場合に多く、このような誤認識が生じた場合に
は、その別の人物を追尾してしまうことになる。そこ
で、例えば、追尾したい人物が、周りにいる別の人物と
異なる色の服を着ている場合には、その服を追尾の対象
とする方法がある。しかしながら、この方法では、図4
(C)に示すように、人物の服が表示画面中央の引込位
置に引き込まれ、その顔が表示画面からはみ出してしま
う場合がある。
【0081】そこで、図1のビデオカメラシステムで
は、追尾引込位置設定装置19を操作することで、引込
位置を任意の位置に設定することができるようになされ
ている。即ち、図4(C)に示す場合においては、ユー
ザは、追尾引込位置設定装置19を操作し、引込位置
を、例えば(xcenter,ycenter)=(X/2,4y/
5)とすることで、図4(D)に示すように、追尾して
いる人物の顔を、表示画面の中央に表示させることがで
きる。
【0082】次に、追尾駆動量演算装置16において、
利得助長装置20により設定されるゲインに対応して行
われる自動追尾について説明する。図21を参照して前
述したように、パンチルタの速度を、ずれ量eにのみ対
応して変化させ、ゲインを一定にした場合においては、
被写体が、表示画面の画面端付近(画枠付近)で、表示
画面の外側方向に移動した場合には、被写体を見失うこ
とがある。そこで、追尾駆動量演算装置16では、被写
体が表示画面のどの位置に存在するかで、パンチルタの
速度のゲインを決定するようになされている。
【0083】即ち、利得助長装置20では、被写体位置
検出装置15からの被写体位置に基づいて、パンチルタ
を行うときの速度を求めるときに用いるゲインが設定さ
れ、追尾駆動量演算装置16に出力される。ここで、利
得助長装置20においては、被写体が表示画面の中央付
近に位置するときは、例えば従来と同様の大きさのゲイ
ン(例えば、1など)が設定され(以下、適宜、このよ
うなゲインが設定される表示中央付近の領域を、通常ゲ
イン領域という)、被写体が表示画面端付近に位置する
ときは、より大きなゲイン(例えば、2など)が設定さ
れるようになされている(以下、適宜、このような大き
なゲインが設定される表示画面端の領域を、ゲインアッ
プ領域という)。
【0084】追尾駆動量演算装置16では、この利得助
長装置20からのゲインに基づいて、パンチルタの速度
が決定される。これにより、例えば図5に示すように、
追尾対象の被写体が右方向に移動している場合におい
て、同図(A)および(B)に示すように、被写体が通
常ゲイン領域(同図において白抜きで示す部分)にいる
ときには、ゲインを1として決定された速度でパンチル
タが行われ、その後、被写体がさらに速度を増して、同
図(C)および(D)に示すように、ゲインアップ領域
(同図において影を付してある部分)に到達したときに
は、ゲインを2として決定された速度でパンチルタが行
われる。図1のビデオカメラシステムでは、以上のよう
にして、被写体を見失うことを防止することができるよ
うになされている。
【0085】図5(A)乃至図5(D)に示した状態
を、時刻t=0乃至3における状態とした場合のパンチ
ルタの速度の変化を図6に、被写体の位置と引込位置
(ここでは、画面中央に設定されているものとする)と
のずれ量の変化を図7に、それぞれ示す。
【0086】図6では、被写体の速度を太い実線で、ゲ
インを一定にした場合(従来の場合)のパンチルタの速
度を点線で、ゲインを被写体の位置に応じて変えた場合
のパンチルタの速度を細い実線で、それぞれ示してあ
る。同図から、ゲインが一定の場合には、被写体の速度
が速くなると、パンチルタの速度が被写体の速度に追い
つけず、従って被写体を見失うこととなるが、ゲインを
変える場合には、パンチルタの速度が被写体の速度に追
いつき、従って被写体を捕捉した状態を保つことができ
ることがわかる。
【0087】図7では、ゲインを一定にした場合のずれ
量を点線で、ゲインを被写体の位置に応じて変えた場合
のずれ量を実線で、それぞれ示してある。同図から、ゲ
インが一定の場合には、被写体の速度が速くなると、ず
れ量が大きくなり、従って被写体を見失うこととなる
が、ゲインを変える場合には、ずれ量が、ある値より大
きくならず、従って被写体を捕捉した状態を保つことが
できることがわかる。
【0088】次に、予測追尾装置21による予測追尾制
御について、図8および図9を参照して説明する。上述
したように、予測追尾装置21による予測追尾は、被写
体を見失った場合に行われる。ところで、被写体を見失
ったのが画面中央付近である場合には、被写体が画角か
ら突然消えたような場合はともかく、通常は、木や電柱
などの物体に隠れたような状態になっていると考えられ
る。従って、被写体が存在する存在範囲は、被写体を見
失った位置付近であると考えられるため、予測追尾装置
21では、被写体を見失った位置付近の狭い範囲が、存
在範囲として予測され、そのような存在範囲内におい
て、被写体の追尾(パンチルタ)が行われる。
【0089】具体的には、例えば図8に示すように、被
写体が、パン方向(左から右方向)に移動しており(図
8(A))、表示画面の中央付近で木などの影に隠れ
(図8(B))、これにより被写体を見失った場合に
は、その位置から、表示画面の横の長さdの、例えば1
/4などの長さだけ、被写体を見失ったときのパンチル
タの方向(ここでは、パン方向のみ)に移動した範囲が
存在範囲として予測される。この場合、被写体が木の影
から出てくれば、その被写体が捕捉されることになる
(図8(C))。
【0090】一方、被写体を見失ったのが画面端付近で
ある場合には、予測追尾装置21では、上述の図8にお
ける場合より大きな範囲が存在範囲として予測され、そ
のような存在範囲内において、被写体の追尾(パンチル
タ)が行われる。具体的には、例えば図9に示すよう
に、被写体が、パン方向(左から右方向)に移動してお
り(図9(A))、表示画面端付近で木などの影に隠れ
(図9(B))、これにより被写体を見失った場合に
は、その位置から、表示画面の横の長さdの、例えば3
/4などの長さだけ、被写体を見失ったときのパンチル
タの方向(ここでは、パン方向のみ)に移動した範囲が
存在範囲として予測される。この場合も、被写体が木の
影から出てくれば、その被写体が捕捉されることになる
(図9(C))。
【0091】ここで、図9に示した場合においては(図
8における場合も同様)、被写体を見失った位置から、
表示画面の横の長さdの3/4の長さだけ、被写体を見
失ったときのパンチルタの方向に移動した範囲が存在範
囲として予測されるため、被写体を見失った位置は、存
在範囲を撮像するようにパンチルタが行われても画角
(レンズブロック1が出力する画像)の中に含まれる。
従って、例えば図9(D)に示すように、被写体が画面
端付近にある木などの物体に隠れ、そこに立ち止まって
いる場合であっても、被写体が木の影から出てくれば、
その被写体が捕捉されることになる。
【0092】なお、図8および図9において、白抜きの
部分または影を付した部分は、上述したような狭い範囲
または広い範囲が、それぞれ存在範囲として予測される
領域を表しているが、これらの領域は、図5で説明した
通常ゲイン領域またはゲインアップ領域と同一にするこ
ともできるし、異なるものとすることもできる。ここ
で、以下、適宜、図8および図9において、白抜きの領
域または影を付した領域を、それぞれ通常予測領域また
は拡大予測領域という。
【0093】次に、図10のフローチャートを参照し
て、図1のビデオカメラシステムの動作についてさらに
説明する。まず最初に、ステップS1において、表示画
面(画角)の中に、追尾する被写体が存在するか否か
が、被写体存在検出装置14によって判定される。ステ
ップS1において、被写体が存在すると判定された場
合、ステップS2に進み、装置のモードが被写体追尾モ
ードとされ、その被写体追尾モードの処理が行われ、ス
テップS4に進む。また、ステップS1において、被写
体が存在しないと判定された場合、ステップS3に進
み、装置のモードが予測追尾モードとされ、その予測追
尾モードの処理が行われ、ステップS4に進む。ステッ
プS4では、駆動方式選択処理が行われ、ステップ1に
戻り、再び、ステップS1からの処理を繰り返す。
【0094】図11は、図10のステップS2における
被写体追尾モードの処理の詳細を示している。被写体追
尾モードの処理は、追尾駆動量演算装置16において行
われるようになされている。即ち、追尾駆動量演算装置
16では、まず最初に、ステップS11において、パン
方向(水平方向)追尾処理が行われ、ステップS12に
進み、チルト方向(垂直方向)追尾処理が行われ、処理
を終了する。なお、図11の実施例では、パン方向追尾
処理の後、チルト方向追尾処理が行われるようになされ
ているが、この他、チルト方向追尾処理を行ってから、
パン方向追尾処理を行うようにすることもできるし、ま
た、パン方向追尾処理とチルト方向追尾処理とを並列に
行うようにすることも可能である。
【0095】図12は、図11のステップS11におけ
るパン方向追尾処理の詳細を示している。パン方向追尾
処理では、まず最初に、ステップS21において、追尾
引込位置設定装置19を操作することにより設定された
引込位置(X_user,Y_user)のうちのx座
標(X_user)(パン方向の成分)が、変数x_c
enterにセットされる。さらに、被写体位置検出装
置15が出力する被写体位置(x_now,y_no
w)のうちのx座標(パン方向の成分)(x_now)
が取得され、パン方向のずれ量ex(=x_cente
r−x_now)が計算される。
【0096】そして、ステップS22に進み、不感帯量
選択装置18を操作することにより設定された不感帯量
のうちのパン方向成分が取得される。即ち、ステップS
22では、制御開始ずれ量のパン方向成分またはチルト
方向成分X_inまたはY_inのうちのパン方向成分
(X_in)と、制御停止ずれ量のパン方向成分または
チルト方向成分X_outまたはY_outのうちのパ
ン方向成分(X_out)が取得される。
【0097】その後、ステップS23に進み、自動追尾
制御を停止させるためのカウンタcnt_in_pが、
所定の値MAX_in_p(MAX_in_pは1以上
の整数)より大きいか否かが判定される。ステップS2
3において、カウンタcnt_in_pが所定の値MA
X_in_pより大きいと判定された場合、ステップS
24に進み、ずれ量の絶対値|ex|が、制御開始ずれ
量X_inより小さいかどうかが判定される。ステップ
S24において、ずれ量の絶対値|ex|が、制御開始
ずれ量X_inより小さくないと判定された場合、即
ち、被写体位置と引込位置との間のずれ量が大きい場
合、ステップS25に進み、自動追尾制御を開始させる
ためのカウンタcnt_out_pが1だけインクリメ
ントされ、ステップS26に進み、カウンタcnt_o
ut_pが、所定の値MAX_out_p(MAX_o
ut_pは1以上の整数)より大きいか否かが判定され
る。
【0098】ステップS26において、カウンタcnt
_out_pが、所定の値MAX_out_pより大き
くないと判定された場合、ステップS27に進み、パン
ニングの速度を算出するときに用いるゲインa_pに0
がセットされ、ステップS28に進む。ステップS28
では、例えば、式 Vp=|1/Zoom_now×a_p×f(ex)| ・・・(3) にしたがって、パンニングの速度Vpが求められる。
【0099】ここで、Zoom_nowは、ズーム位置
検出装置17から供給されるズーム情報である。速度V
pを、ズーム情報Zoom_nowを用いて計算するの
は、次のような理由による。即ち、式(3)右辺におけ
るa_p×f(ex)は、本実施例では、ズームレンズ
が、例えば、最もワイド方向にあるときに最適な値とな
るようになされている。このため、ズームアップされて
いる状態にある場合において最適な速度Vpを求めるに
は、現在のズーム情報Zoom_nowによる補正を行
う必要があるからである。
【0100】ステップS28においてパンニングの速度
Vpを算出した後は、ステップS29に進み、パンニン
グの方向が決定され、パン方向追尾処理を終了する。即
ち、ステップS29では、式(3)の右辺の絶対値の中
の式(1/Zoom_now×a_p×f(ex))の
符号にしたがって、パンニングの方向が決定される。具
体的には、例えば、図4(A)に示したように、表示画
面のx,y座標をとるとするとともに、f(ex)の符
号がずれ量exの符号と同一になるようになされている
とする場合、式(1/Zoom_now×a_p×f
(ex))の符号が正または負のときには、パンニング
の方向は、右または左方向にそれぞれ決定される(式
(1/Zoom_now×a_p×f(ex))の値が
0のときは、Vp=0であるから、パンニングは行われ
ない)。
【0101】なお、ステップS27の処理後、ステップ
S28の処理が行われる場合においては、ステップS2
7において、ゲインa_pが0にセットされるため、パ
ンニングは行われない。
【0102】一方、ステップS24において、ずれ量の
絶対値|ex|が、制御開始ずれ量X_inより小さい
と判定された場合、即ち、被写体位置と引込位置との間
のずれ量が小さい場合、ステップS30に進み、カウン
タcnt_out_pが0にリセットされる。そして、
ステップS27に進み、以下、上述した処理が行われ
る。従って、この場合も、パンニングは行われない。
【0103】即ち、ずれ量の絶対値|ex|が、制御開
始ずれ量X_inより小さい場合や、ずれ量の絶対値|
ex|が、制御開始ずれ量X_in以上となっても、そ
の状態が連続せず、再び制御開始ずれ量X_inより小
さくなった場合には、パンニングは行われない。
【0104】ところで、被写体位置と引込位置との間の
ずれ量が大きい状態が連続し、従って、ステップS24
において、ずれ量の絶対値|ex|が、制御開始ずれ量
X_in以下ないと判定され続けると(ステップS30
において、カウンタcnt_out_pがリセットされ
ないと)、ステップS25において、カウンタcnt_
out_pがインクリメントされ続け、これにより、カ
ウンタcnt_out_pは、所定の値MAX_out
_pより大きくなる。
【0105】この場合、ステップS26において、カウ
ンタcnt_out_pは、所定の値MAX_out_
pより大きいと判定され、ステップS31に進み、カウ
ンタcnt_in_pは0にリセットされる。即ち、被
写体位置と引込位置との間のずれ量が大きい状態が、M
AX_out_p回以上連続すると、ステップS31に
おいて、カウンタcnt_in_pは0にリセットされ
る。
【0106】その後は、ステップS27に進み、以下、
上述した処理が行われるが、次に、パン方向追尾処理が
行われる場合、カウンタcnt_in_pは0にリセッ
トされているので、ステップS23においては、カウン
タcnt_in_pは、所定の値MAX_in_pより
大きくないと判定される。この場合、ステップS32に
進み、カウンタcnt_out_pが0にリセットさ
れ、ステップS33に進む。
【0107】ステップS33では、ずれ量の絶対値|e
x|が、制御停止ずれ量X_outoより小さく、かつ
現在のパンニングの速度Vpが所定の速度以下であるか
どうかが判定される。ステップS33において、ずれ量
の絶対値|ex|が、制御停止ずれ量X_outより小
さく、かつ現在のパンニングの速度Vpが所定の速度以
下であると判定された場合、即ち、被写体位置と引込位
置との間のずれ量が小さく、かつ現在のパンニングの速
度Vpが遅い(またはパンニングが行われていない)場
合、ステップS34に進み、カウンタcnt_in_p
が1だけインクリメントされる。その後は、後述するス
テップS35と、ステップS36またはS37のうちの
いずれか一方を介して、ステップS28に進み、以下、
上述した処理が行われる。
【0108】また、ステップS33において、ずれ量の
絶対値|ex|が、制御停止ずれ量X_outより小さ
くないと判定されるか、または現在のパンニングの速度
Vpが所定の速度以下でないと判定された場合、即ち、
被写体位置と引込位置との間のずれ量が大きいか、また
は現在のパンニングの速度Vpが速い場合、ステップS
35に進み、利得助長装置20において、被写体位置検
出装置15の出力に基づいて、被写体がゲインアップ領
域(表示画面端付近)に存在するか否かが判定される。
ステップS35において、被写体がゲインアップ領域に
存在しないと判定された場合、即ち、被写体が通常ゲイ
ン領域に存在する場合、ステップS36に進み、パンニ
ングの速度を決定するためのゲインa_pが1にセット
される。また、ステップS35において、被写体がゲイ
ンアップ領域に存在すると判定された場合、ステップS
37に進み、ゲインa_pに2がセットされる。
【0109】ステップS36およびS37の処理後は、
いずれも、ステップS28に進み、以下、上述した処理
が行われる。従って、ステップS23において、カウン
タcnt_in_pが所定の値MAX_in_pより大
きくないと判定された場合、パンニングが行われる。
【0110】なお、被写体位置と引込位置との間のずれ
量が小さく、かつパンニングが低速で行われている(あ
るいはパンニングが行われていない)状態が連続し、ス
テップS33からS34に処理が進む状態が続くと、ス
テップS34において、カウンタcnt_in_pがイ
ンクリメントされ続け、これにより、カウンタcnt_
in_pは、所定の値MAX_in_pより大きくな
る。この場合、次に、パン方向追尾処理が行われるとき
には、カウンタcnt_in_pは所定の値MAX_i
n_pより大きいので、ステップS23においては、カ
ウンタcnt_in_pは、所定の値MAX_in_p
より大きいと判定される。従って、この場合、パンニン
グは行われなくなることになる(ステップS27でゲイ
ンa_pに0がセットされるため)。
【0111】一方、被写体位置と引込位置との間のずれ
量が大きくなったり、または、被写体が速い速度で移動
し、このためパンニングも高速で行われている場合にお
いては、ステップS33からステップS38に処理が進
むこととなり、カウンタcnt_in_pは0にリセッ
トされる。従って、この場合、パンニングは続けられる
ことになる。
【0112】図13は、図12のパン方向追尾処理によ
ってパンニングが開始される場合のずれ量exと、ゲイ
ンa_pとの関係を示している。なお、ずれ量が正の場
合と負の場合とでは、ゲインa_pの変化は対称となる
だけなので(但し、引込位置は、表示画面の中央に設定
されているものとする)、同図においては、ずれ量が正
の場合だけを図示してある。
【0113】同図に示すように、ずれ量exが制御開始
ずれ量X_in以内である場合には、ゲインa_pは0
とされ、従ってパンニングは行われない。そして、ずれ
量exが制御開始ずれ量X_inを越えると、a_pは
1とされ、パンニングが開始される。なお、同図におい
て、a_pが0から1となるずれ量exが変動するの
は、カウンタcnt_in_pによるものである。さら
に、ずれ量exが、被写体を見失うような大きさとなる
と、即ち、ここでは、被写体がゲインアップ領域に入る
と、a_pは2とされる。
【0114】図14は、図12のパン方向追尾処理によ
ってパンニングが停止される場合のずれ量exと、ゲイ
ンa_pとの関係を示している。なお、同図において
も、図13における場合と同様に、ずれ量が正の場合だ
けを図示してある。
【0115】同図に示すように、ずれ量exが、被写体
を見失うような大きさである場合、即ち、ここでは、被
写体がゲインアップ領域に存在する場合には、a_pは
2とされる。そして、被写体が、ゲインアップ領域から
通常ゲイン領域にはいると、ゲインa_pは1とされ
る。その後、ずれ量exが制御停止ずれ量以下になる
と、a_pは0とされ、パンニングが停止される。な
お、同図において、a_pが1から0となるずれ量ex
が変動するのは、カウンタcnt_out_pによるも
のである。
【0116】次に、図15のフローチャートは、図11
のステップS12におけるチルト方向追尾処理の流れを
示している。このチルト方向追尾処理では、図12のス
テップS21乃至S38と同様のステップS41乃至S
58の処理が、チルト方向に対して行われるだけなの
で、その説明は省略する。
【0117】図16は、図10のステップS3における
予測追尾モードの処理の詳細を示している。予測追尾モ
ードの処理は、予測追尾装置21において行われるよう
になされている。即ち、予測追尾装置21では、まず最
初に、ステップS61において、被写体追尾モードから
予測追尾モードに変わってから、このステップS61に
おける判定処理を行うのが初めてかどうかが判定され
る。ステップS61において、このステップS61にお
ける判定処理を行うのが初めてであると判定された場
合、ステップS62に進み、被写体存在検出装置14か
ら最後に被写体有り判定を受信したときの被写体位置
(フレームメモリ10上の位置)(xlast,yla
st)が、被写体位置検出装置15の出力を参照するこ
とで認識される。さらに、ステップS62では、被写体
存在検出装置14から最後に被写体有り判定を受信した
ときのパンチルタの位置(Plast,Tlast)
(PlastまたはTlastは、例えばモータ26ま
たは27によるパンニングまたはチルティングの角度な
どを表し、以下、適宜、それぞれをパン位置またはチル
ト位置という)が、パンチルタ位置検出装置22の出力
を参照することで認識される。
【0118】そして、ステップS63に進み、パン方向
のみに注目した場合に、見失う直前に被写体が存在した
位置が、拡大予測領域内であるか否かが判定される。
【0119】ここで、拡大予測領域および通常予測領域
は、例えば、図17に示すように設定されているものと
する。即ち、レンズブロック1から出力された画像が、
上述したように、48×32画素の画像に間引かれて、
フレームメモリ10に記憶されているものとし、このフ
レームメモリ10に実質上形成されている表示画面にお
いて、左から右方向にx軸をとるとともに、上から下方
向にy軸をとったとすると、X_l≦x≦X_r,Y_
u≦y≦Y_dで表される範囲(同図において、斜線を
付して有る部分)が通常予測領域として、x<X_l,
X_r<x,y<Y_u,Y_d<yで表される範囲が
拡大予測領域として、それぞれ設定されているものとす
る。
【0120】なお、同図において、Pwideは、ズー
ムレンズが最もワイド方向に位置している場合に、表示
画面の右端から左端(または左端から右端)にパンニン
グしたときのパン位置の差を表している。また、Twi
deは、ズームレンズが最もワイド方向に位置している
場合に、表示画面の上端から下端(または下端から上
端)にチルティングしたときのチルト位置の差を表して
いる。
【0121】以上から、ステップS63では、Xlas
tが、X_lより小さいか、またはX_rより大きいか
どうかが判定される。ステップS63において、Xla
stが、X_lより小さくもなく、かつX_rより大き
くもないと判定された場合、即ち、見失う直前に被写体
が存在した位置が、拡大予測領域内ではない(通常予測
領域である)場合、ステップS64に進み、パン方向の
存在範囲を予測するための係数(以下、適宜、予測係数
という)α_pが、例えば1/4などにセットされ、ス
テップS66に進む。
【0122】また、ステップS63において、Xlas
tが、X_lより小さいか、またはX_rより大きいと
判定された場合、即ち、見失う直前に被写体が存在した
位置が、拡大予測領域内である場合、ステップS65に
進み、存在範囲を予測するための係数α_pが、例えば
3/4などにセットされ、ステップS66に進む。
【0123】ステップS66では、パン方向についての
存在範囲(予測範囲)Pgoalが、例えば、式 Plast−1/Zoom_now×α_p×Pwide <Pgoal< Plast+1/Zoom_now×α_p×Pwide ・・・(4) にしたがって設定される。なお、この場合も、図12の
ステップS28における場合と同様の理由から、ズーム
情報Zoom_nowによる補正を行うようになされて
いる。
【0124】ステップS66の処理後は、ステップS6
7に進み、チルト方向のみに注目した場合に、見失う直
前に被写体が存在した位置が、拡大予測領域内であるか
否かが判定される。即ち、ステップS67では、Yla
stが、Y_uより小さいか、またはY_dより大きい
かどうかが判定される。ステップS67において、Yl
astが、Y_uより小さくもなく、かつY_dより大
きくもないと判定された場合、即ち、見失う直前に被写
体が存在した位置が、拡大予測領域内ではない(通常予
測領域である)場合、ステップS68に進み、チルト方
向の存在範囲を予測するための係数α_tが、例えば1
/4などにセットされ、ステップS70に進む。
【0125】また、ステップS67において、Ylas
tが、Y_uより小さいか、またはY_dより大きいと
判定された場合、即ち、見失う直前に被写体が存在した
位置が、拡大予測領域内である場合、ステップS69に
進み、存在範囲を予測するための係数α_tが、例えば
3/4などにセットされ、ステップS70に進む。
【0126】ステップS70では、チルト方向について
の存在範囲(予測範囲)Tgoalが、例えば、式 Tlast−1/Zoom_now×α_t×Twide <Tgoal< Tlast+1/Zoom_now×α_t×Twide ・・・(5) にしたがって設定される。なお、この場合も、図12の
ステップS28における場合と同様の理由から、ズーム
情報Zoom_nowによる補正を行うようになされて
いる。
【0127】以上のようにして、図8および図9で説明
したように、被写体を通常予測領域または拡大予測領域
で見失った場合には、それぞれ狭いまたは広い範囲の存
在範囲が予測される。
【0128】その後、ステップS71に進み、式(4)
および(5)で示される存在範囲内をパンチルタするた
めの速度および方向が設定され、処理を終了する。即
ち、ステップS71では、パンニングまたはチルティン
グする速度VpまたはVtが、例えば、式 Vp=Vlast_p,Vt=Vlast_t にしたがって設定されるとともに、パンニングまたはチ
ルティングする方向DpまたはDtが、例えば、式 Dp=Dlast_p,Dt=Dlast_t にしたがって設定される。
【0129】なお、Vlast_pまたはVt=Vla
st_tは、被写体を見失う直前のパンニングまたはチ
ルティングの速度をそれぞれ表し、また、Dlast_
pまたはDlast_tは、被写体を見失う直前のパン
ニングまたはチルティングの方向をそれぞれ表す。
【0130】一方、ステップS61において、このステ
ップS61における判定処理を行うのが初めてでないと
判定された場合、ステップS72に進み、パン方向につ
いて、存在範囲を撮像するように、パンニングが行われ
たかどうかが判定される。ステップS72において、パ
ン方向について、存在範囲を撮像するように、パンニン
グが行われていないと判定された場合、ステップS73
に進み、パンニングの速度Vpまたは方向Dpが、ステ
ップS71における場合と同様に設定され、ステップS
75に進む。
【0131】また、ステップS72において、パン方向
について、存在範囲を撮像するように、パンニングが行
われたと判定された場合、ステップS74に進み、パン
ニングの速度Vpおよび方向Dpがともに0に設定さ
れ、ステップS75に進む。
【0132】ステップS75では、チルト方向につい
て、存在範囲を撮像するように、チルティングが行われ
たかどうかが判定される。ステップS75において、チ
ルト方向について、存在範囲を撮像するように、チルテ
ィングが行われていないと判定された場合、ステップS
77に進み、チルティングの速度Vtまたは方向Dt
が、ステップS71における場合と同様に設定され、処
理を終了する。
【0133】また、ステップS75において、チルト方
向について、存在範囲を撮像するように、チルティング
が行われたと判定された場合、ステップS77に進み、
チルティングの速度Vtおよび方向Dtがともに0に設
定され、処理を終了する。
【0134】次に、図18は、図10のステップS4に
おける駆動方式選択処理の詳細を示している。この駆動
方式選択処理は、駆動方式選択装置24において行われ
るようになされている。即ち、駆動方式選択装置24で
は、まず最初に、ステップS81において、手動被写体
探索装置23が操作されることによる操作信号を受信し
たかどうかが判定される。ステップS81において、手
動被写体探索装置23からの操作信号を受信したと判定
された場合、ステップS82に進み、その操作信号が選
択されて、パンチルタ駆動装置25に供給され、処理を
終了する。
【0135】従って、手動被写体探索装置23が操作さ
れた場合には、その操作に対応したパンチルタが優先的
に行われるので、被写体が誤認識され、誤った被写体が
追尾されている場合に、追尾駆動量演算装置16および
予測追尾装置21による制御を中断させるような操作を
行うことなく、本来追尾すべき被写体を引き込むよう
に、手動でパンチルタの操作を行うことができる。
【0136】一方、ステップS81において、手動被写
体探索装置23からの操作信号を受信していないと判定
された場合、ステップS83に進み、装置のモードが、
被写体追尾モードまたは予測追尾モードのうちのいずれ
であるかが判定される。ステップS83において、装置
のモードが被写体追尾モードであると判定された場合、
ステップS84に進み、追尾駆動量演算装置16の出力
が選択されて、パンチルタ駆動装置25に供給され、処
理を終了する。従って、この場合、追尾駆動量演算装置
16が出力する制御信号(パンチルタの速度、方向な
ど)に基づいて、パンチルタが行われることになる。
【0137】また、ステップS83において、装置のモ
ードが予測追尾モードであると判定された場合、ステッ
プS85に進み、予測追尾装置21の出力が選択され
て、パンチルタ駆動装置25に供給され、処理を終了す
る。従って、この場合、予測追尾装置21が出力する制
御信号(パンチルタの速度、方向など)に基づいて、パ
ンチルタが行われることになる。
【0138】
【発明の効果】請求項1に記載の追尾装置および請求項
2に記載の追尾方法によれば、所定の基準の位置が画像
の中の任意の位置に設定可能なようになされているの
で、追尾の対象とした被写体を任意の位置に表示するこ
とができる。
【0139】請求項3に記載の追尾装置および請求項5
に記載の追尾方法によれば、判定手段より被写体が画像
の中に存在しないという判定結果が出力されたときの被
写体の位置が、撮像手段より出力される画像に含まれる
ように、存在範囲が予測される。従って、被写体を見失
った場合でも、比較的早期に、その被写体を捕捉するこ
とが可能となる。
【0140】請求項6に記載の追尾装置および請求項7
に記載の追尾方法によれば、位置検出手段により検出さ
れた被写体の位置に基づいて、駆動手段が、撮像手段を
パンニングおよびチルティング駆動するときのゲインが
設定され、そのゲインに基づいて、自動追尾手段により
駆動手段が制御される。従って、被写体を見失うことを
防止することが可能となる。
【0141】請求項8に記載の追尾装置および請求項9
に記載の追尾方法によれば、自動追尾手段に駆動手段の
制御を開始または停止させるときのずれ量である制御開
始ずれ量または制御停止ずれ量が設定され、自動追尾手
段が、ずれ量設定手段により設定された制御開始ずれ量
または制御停止ずれ量に基づいて、駆動手段の制御を開
始または停止する。従って、被写体を追尾することによ
り得られる画像のふらつきを防止することができる。
【0142】請求項10に記載の追尾装置および請求項
11に記載の追尾方法によれば、操作手段が操作された
とき、その操作に対応する信号が、駆動手段に強制的に
供給される。従って、例えば被写体が誤認識された場合
であっても、本来追尾すべき被写体を引き込むように、
容易に、手動操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオカメラシステムの一実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の追尾駆動量演算装置16における不感帯
処理を説明するための図である。
【図3】図1の追尾駆動量演算装置16における不感帯
処理を説明するための図である。
【図4】図1の追尾引込位置設定装置19による引込位
置の設定について説明するための図である。
【図5】図1の利得助長装置20の処理を説明するため
の図である。
【図6】ゲインを変化させたときのパンチルタの速度の
変化を説明するための図である。
【図7】ゲインを変化させたときのずれ量の変化を説明
するための図である。
【図8】図1の予測追尾装置21の処理を説明するため
の図である。
【図9】図1の予測追尾装置21の処理を説明するため
の図である。
【図10】図1のビデオカメラシステムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】図10のステップS2の処理のより詳細を説
明するためのフローチャートである。
【図12】図11のステップS11のより詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図13】パンニングが開始される場合のずれ量とゲイ
ンとの関係を説明するための図である。
【図14】パンニングが停止される場合のずれ量とゲイ
ンとの関係を説明するための図である。
【図15】図11のステップS12のより詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図16】図10のステップS3のより詳細を説明する
ためのフローチャートである。
【図17】通常予測領域および拡大予測領域を示す図で
ある。
【図18】図10のステップS4のより詳細を説明する
ためのフローチャートである。
【図19】従来の、被写体の追尾方法を説明するための
図である。
【図20】従来の、ゲインの決定方法を説明するための
図である。
【図21】表示画面の画面端付近(画枠付近)におい
て、被写体を見失うことについて説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズブロック 10 フレームメモリ 13 検出被写体設定装置 14 被写体存在検出装置 15 被写体位置検出装置 16 追尾駆動量演算装置 17 ズーム位置検出装置 18 不感帯量選択装置 19 追尾引込位置設定装置 20 利得助長装置 21 予測追尾装置 22 パンチルタ位置検出装置 23 手動被写体探索装置 24 駆動方式選択装置 25 パンチルタ駆動装置 26,27 モータ 28 出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細沼 直泰 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を追尾する追尾装置であって、 前記被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置
    と、前記撮像手段より出力される画像の中の所定の基準
    の位置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、前
    記被写体の位置が前記所定の基準の位置と一致するよう
    に、前記駆動手段を制御することにより前記被写体を自
    動追尾する自動追尾手段と、 前記所定の基準の位置を設定する基準位置設定手段とを
    備えることを特徴とする追尾装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置
    と、前記撮像手段より出力される画像の中の所定の基準
    の位置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、前
    記被写体の位置が前記所定の基準の位置と一致するよう
    に、前記駆動手段を制御することにより前記被写体を自
    動追尾する自動追尾手段とを備える追尾装置の追尾方法
    であって、 前記所定の基準の位置が前記画像の中の任意の位置に設
    定可能なようになされていることを特徴とする追尾方
    法。
  3. 【請求項3】 被写体を追尾する追尾装置であって、 前記被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段を制御することにより前記被写
    体を自動追尾する自動追尾手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中に前記被写体が存
    在するか否かを判定し、その判定結果を出力する判定手
    段と、 前記判定手段より、前記被写体が前記画像の中に存在し
    ないという判定結果が出力されたとき、前記被写体が存
    在する存在範囲を予測し、その存在範囲内において、前
    記駆動手段を制御することにより前記被写体を予測追尾
    する予測追尾手段とを備え、 前記予測追尾手段は、前記判定手段より前記被写体が前
    記画像の中に存在しないという判定結果が出力されたと
    きの前記被写体の位置が、前記撮像手段より出力される
    画像に含まれるように、前記存在範囲を予測することを
    特徴とする追尾装置。
  4. 【請求項4】 前記予測追尾手段は、前記判定手段より
    前記被写体が前記画像の中に存在しないという判定結果
    が出力されたときの前記被写体の位置に基づいて、前記
    存在範囲の大きさを設定することを特徴とする請求項3
    に記載の追尾装置。
  5. 【請求項5】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段を制御することにより前記被写
    体を自動追尾する自動追尾手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中に前記被写体が存
    在するか否かを判定し、その判定結果を出力する判定手
    段と、 前記判定手段より、前記被写体が前記画像の中に存在し
    ないという判定結果が出力されたとき、前記被写体が存
    在する存在範囲を予測し、その存在範囲内において、前
    記駆動手段を制御することにより前記被写体を予測追尾
    する予測追尾手段とを備える追尾装置の追尾方法であっ
    て、 前記判定手段より前記被写体が前記画像の中に存在しな
    いという判定結果が出力されたときの前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像に含まれるよう
    に、前記存在範囲を予測することを特徴とする追尾方
    法。
  6. 【請求項6】 被写体を追尾する追尾装置であって、 前記被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段を制御することにより前記被写
    体を自動追尾する自動追尾手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段が、前記撮像手段をパンニング
    およびチルティング駆動するときのゲインを設定するゲ
    イン設定手段とを備え、 前記自動追尾手段は、前記ゲイン設定手段により設定さ
    れたゲインに基づいて、前記駆動手段を制御することを
    特徴とする追尾装置。
  7. 【請求項7】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段を制御することにより前記被写
    体を自動追尾する自動追尾手段とを備える追尾装置の追
    尾方法であって、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段が、前記撮像手段をパンニング
    およびチルティング駆動するときのゲインを設定し、 そのゲインに基づいて、前記自動追尾手段に前記駆動手
    段を制御させることを特徴とする追尾方法。
  8. 【請求項8】 被写体を追尾する追尾装置であって、 前記被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置
    と、前記撮像手段より出力される画像の中の所定の基準
    の位置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、前
    記被写体の位置が前記所定の基準の位置と一致するよう
    に、前記駆動手段を制御することにより前記被写体を自
    動追尾する自動追尾手段と、 前記自動追尾手段に前記駆動手段の制御を開始または停
    止させるときの前記ずれ量である制御開始ずれ量または
    制御停止ずれ量を設定するずれ量設定手段とを備え、 前記自動追尾手段は、前記ずれ量設定手段により設定さ
    れた前記制御開始ずれ量または制御停止ずれ量に基づい
    て、前記駆動手段の制御を開始または停止することを特
    徴とする追尾装置。
  9. 【請求項9】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置
    と、前記撮像手段より出力される画像の中の所定の基準
    の位置とのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて、前
    記被写体の位置が前記所定の基準の位置と一致するよう
    に、前記駆動手段を制御することにより前記被写体を自
    動追尾する自動追尾手段とを備える追尾装置の追尾方法
    であって、 前記自動追尾手段に前記駆動手段の制御を開始または停
    止させるときの前記ずれ量である制御開始ずれ量または
    制御停止ずれ量を設定し、 前記自動追尾手段に、前記ずれ量設定手段により設定さ
    れた前記制御開始ずれ量または制御停止ずれ量に基づい
    て、前記駆動手段の制御を開始または停止させることを
    特徴とする追尾方法。
  10. 【請求項10】 被写体を追尾する追尾装置であって、 前記被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段を制御することにより前記被写
    体を自動追尾する自動追尾手段と、 前記駆動手段を操作するための操作手段と、 前記操作手段が操作されたとき、その操作に対応する信
    号を、前記駆動手段に強制的に供給する供給手段とを備
    えることを特徴とする追尾装置。
  11. 【請求項11】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記撮像手段より出力される画像の中の前記被写体の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記被写体の位置に
    基づいて、前記駆動手段を制御することにより前記被写
    体を自動追尾する自動追尾手段と、 前記駆動手段を操作するための操作手段とを備える追尾
    装置の追尾方法であって、 前記操作手段が操作されたとき、その操作に対応する信
    号を、前記駆動手段に強制的に供給することを特徴とす
    る追尾方法。
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