JPH09186475A - 分岐接続箱 - Google Patents

分岐接続箱

Info

Publication number
JPH09186475A
JPH09186475A JP7343579A JP34357995A JPH09186475A JP H09186475 A JPH09186475 A JP H09186475A JP 7343579 A JP7343579 A JP 7343579A JP 34357995 A JP34357995 A JP 34357995A JP H09186475 A JPH09186475 A JP H09186475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
printed circuit
case
terminal
connection box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7343579A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Noda
治男 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP7343579A priority Critical patent/JPH09186475A/ja
Publication of JPH09186475A publication Critical patent/JPH09186475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱応力に起因する端子の傾き変形等と、コネ
クタ嵌合離脱時のプリント回路基板の撓み変形を防止す
る分岐接続箱を提供する。 【解決手段】 ケース10は、内部に雄型端子22を圧
入固定したプリント回路基板20を収容している。雄型
端子22はプリント回路基板20の上下両面に突出して
おり、上面側はプリント回路基板20と密着したアッパ
ーケース11の挿通孔15を非拘束状態で貫通し、下面
側はプリント回路基板20のランド23に半田24によ
って接続され、下端はロアケース12の内壁面に接触し
ている。雄型端子22はプリント回路基板20のみに固
定されるため、熱膨張による応力は発生しない。またプ
リント回路基板20はケース10に移動不能に係止され
ているため、コネクタの嵌合離脱時に撓み変形すること
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
ワイヤハーネスを分岐接続するために使用される分岐接
続箱に係わり、特に、端子を有するコネクタブロックを
一体化して端子間をプリント回路基板により接続するも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の分岐接続箱としては、特開昭6
1−126783号、特開昭63−265487号等の
公報に記載されたものが公知で、これらは概ね次のよう
な構成である。すなわち、分岐接続箱のアッパーケース
には複数のコネクタブロックが一体に形成され、そのコ
ネクタブロック内に複数本の雄型端子が圧入して立設状
態に固定されている。分岐接続箱は前記アッパーケース
の底部にロアケースを取り付けて構成され、内部にプリ
ント回路基板が固定されており、そのプリント回路基板
に前記雄型端子の下端が半田付けにより固定されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記プリン
ト回路基板は、一般に例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂を主材料にして構成され、一般にポリプロピレン樹
脂等の熱可塑性樹脂を主材料にするケースとは、熱膨張
係数が大きく異なる。具体的には、ケースの熱膨張係数
はプリント回路基板のそれに比べて5倍から10倍にも
及ぶことがあり、温度変化に対してプリント回路基板が
ほとんど熱変形しないのに対して、樹脂製のケースは大
きく膨張あるいは収縮することになる。
【0004】しかるに、コネクタの各雄型端子はアッパ
ーケースに圧入により固定され、かつ、プリント回路基
板にも半田付けにより固定されているから、雄型端子は
長さ方向に離れた上下2点でアッパーケースとプリント
回路基板とに同時に拘束された状態にある。このため、
その2点に加わる熱膨張差に起因する応力によって、雄
型端子が傾き変形してコネクタの接続が困難になってし
まうという問題があった。
【0005】なお、この点に鑑みて例えば特開昭60−
16110号公報に示されるように、端子はプリント回
路基板に半田付けする一方、分岐接続箱のアッパーケー
スには挿通孔を形成して端子を非拘束状態で自由に挿通
させることが考えられる。しかし、この構成を採用する
と、今度は、端子がアッパーケースに固定されなくなる
から端子の固定力が不足することになり、コネクタの嵌
合離脱時に端子に作用する嵌合抵抗によってプリント回
路基板が撓み変形してコネクタの嵌合が確実に行われな
くなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、プリント回路基板を使用しながら、熱
応力に起因する端子の傾き変形等を確実に防止でき、し
かも、コネクタの嵌合離脱時のプリント回路基板の撓み
変形も防止できる分岐接続箱を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】
<請求項1の発明>請求項1の発明は、ケースに、端子
が立設されたコネクタブロックを設け、そのケース内に
はプリント回路基板を内設してコネクタブロックの端子
を半田付けしてなるものにおいて、端子はプリント回路
基板に固定されるとともに、ケースには端子を自由に挿
通させてコネクタブロック内に突出させるための挿通孔
が形成され、プリント回路基板は、前記端子固定部位の
近傍でケースに端子の延長方向に沿った方向に移動不能
に係止されているところに特徴を有する。
【0008】この構成とすると、端子がプリント回路基
板に固定され、ケースに対しては挿通孔を自由に挿通し
て非拘束状態となっているから、プリント回路基板とケ
ースとが熱膨張差に起因して互いにずれる関係になった
としても、端子はプリント回路基板に従って変位するだ
けで、ケースとの間で不自然な応力を発生させることが
ない。この結果、熱応力に起因する端子の傾き変形等を
確実に防止することができる。
【0009】また、プリント回路基板は、端子を固定し
ている端子固定部位の近傍で、ケースに端子の延長方向
に沿った方向に移動不能に係止されているから、コネク
タの嵌合時に嵌合抵抗のために端子に挿入方向への力が
及んだり、コネクタの離脱時に端子に離脱方向への力が
及んでも、それらの力はプリント回路基板によって受け
止められ、プリント回路基板が撓み変形することはな
い。
【0010】<請求項2の発明>請求項2の発明に係る
分岐接続箱は、請求項1の発明において、プリント回路
基板又はここに固定した端子の一部を、ケースの一内壁
面に接して設けるとともに、端子をケースの前記一内壁
面とは対向する面に接して設けたところに特徴を有す
る。この構成とすれば、コネクタの嵌合時に端子に及ぶ
挿入方向への力は、端子の先端がケースの内壁面に接し
て受け止められ、逆に、コネクタの離脱時に端子に及ぶ
離脱方向への力は、プリント回路基板又は端子の一部が
ケースの内壁面に接して受け止められる。従って、端子
の傾き変形等を確実に防止できるとともに、コネクタの
嵌合離脱時におけるプリント回路基板の撓み変形も防止
でき、しかも、極めて単純な構造でこれを安価に達成で
きるという効果が得られる。
【0011】<請求項3の発明>請求項3の発明に係る
分岐接続箱は、請求項2の発明において、ケースの内壁
面に、端子の半田付け部分を支持する受け突部を一体に
突設したところに特徴を有する。この構成とすれば、上
記請求項2の構成に加え、端子の半田付け部分が受け突
部によって支持され、コネクタ嵌合時に端子に及ぶ挿入
方向への力はその受け突部によって受け止められる。従
って、前記各請求項の発明と同様に、端子の傾き変形等
を確実に防止できるとともに、コネクタの嵌合離脱時に
おけるプリント回路基板の撓み変形も防止できることは
勿論、更に、極めて単純な構造でこれを安価に達成でき
るという効果が得られ、加えて、半田付け部分が支持さ
れるから端子の支持を確実に行い得るという効果も得ら
れる。
【0012】<請求項4の発明>請求項4の発明に係る
分岐接続箱は、請求項1の発明において、プリント回路
基板を、ケースの対向する内壁面から突設された対をな
す押さえリブにより挟み付けて係止したところに特徴を
有する。この構成とすれば、コネクタの嵌合離脱時に端
子に作用する双方向の力は、押さえリブにより受け止め
られるから、やはり、端子の傾き変形等を確実に防止で
きるだけでなく、コネクタの嵌合離脱時におけるプリン
ト回路基板の撓み変形も確実に防止できるという効果が
得られる。
【0013】<請求項5の発明>請求項5の発明に係る
分岐接続箱は、請求項1の発明において、プリント回路
基板を、合成樹脂製のケースの一内壁面から一体に突設
した段付きかしめ突起を挿通させた状態で先端を加熱し
て押し潰すことにより係止したところに特徴を有する。
この構成とすれば、コネクタの嵌合時に端子を押さえ付
けるように作用する力は、かしめ突起の先端に押し潰し
て形成された径大部により受けられ、コネクタ離脱時に
端子を引き抜くように作用する力は、かしめ突部の段部
に受けられる。従って、この構成によっても、やはり、
端子の傾き変形等を確実に防止できるだけでなく、コネ
クタの嵌合離脱時におけるプリント回路基板の撓み変形
も確実に防止できるという効果が得られ、また、かしめ
突部を押し潰すだけでプリント回路基板の固定が可能で
あるから、その作業効率に優れるという利点も得られ
る。
【0014】<請求項6の発明>請求項6に係る分岐接
続箱は、請求項1の発明において、プリント回路基板
を、合成樹脂製のケースの一内壁面から一体に突設され
たネジボスに、プリント回路基板を貫通させた固定ネジ
を螺合して係止したところに特徴を有する。この構成と
すれば、コネクタの嵌合時に端子を押さえ付けるように
作用する力は、固定ネジの頭部により受けられ、コネク
タ離脱時に端子を引き抜くように作用する力は、ネジボ
スに受けられる。従って、この構成によっても、やは
り、端子の傾き変形等を確実に防止できるだけでなく、
コネクタの嵌合離脱時におけるプリント回路基板の撓み
変形も確実に防止できるという効果が得られ、特に、固
定ネジにより固定するので、プリント回路基板の固定力
が強くなるという利点も得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の第1実施形態について
図1ないし図4を参照して説明する。この実施形態の分
岐接続箱のケース10は、共に例えばポリプロピレン等
の熱可塑性合成樹脂を主材料としたアッパーケース11
とロアケース12とからなり、ロアケース12は上面を
開放した薄型の矩形容器状をなすとともに、アッパーケ
ース11はロアケース12の開放上面を閉鎖する板状を
なし、図示しないネジにより両者が閉鎖状態で固定され
る。アッパーケース11の上面には上面を開放したフー
ド形をなす複数のコネクタブロック13が一体に突設さ
れ、下面の四隅部に熱かしめ突起14が一体に突設され
ている。また、図1及び図2に示すように、ロアケース
12のうち前記コネクタブロック13内には後述する雄
型端子22の横断面の外形寸法よりも十分に大きく、こ
れを自由に(非拘束状態で)挿通させ得る大きさの挿通
孔15が形成されている。
【0016】また、上記ケース10内には、例えばエポ
キシ樹脂等を主材料とした矩形のプリント回路基板20
が収容されている。このプリント回路基板20は、その
四隅部に前記熱かしめ突起14に対応する固定孔21が
形成され、ここに熱かしめ突起14を貫通させてその先
端を加熱・圧潰することによりプリント回路基板20が
ケース10のアッパーケース11に固定されている。こ
のプリント回路基板20には、前記コネクタブロック1
3に対応させて雄型端子22が立設されている。これ
は、例えば導電金属板を打ち抜いて製造したものであ
り、中間部に鍔部22aが形成され、その鍔部22aを
プリント回路基板20の上面に食い込ませるようにして
プリント回路基板20に圧入により固定されている。こ
の雄型端子22は、図4に示すようにプリント回路基板
20の上下両面に突出し、上面側においてはコネクタブ
ロック13の内部に突出して雄型コネクタを構成すると
ともに、下面側においてはプリント回路基板20のラン
ド23に半田24によって半田付け接続され、図示しな
い導体パターンによって各雄型端子22間が所定の接続
関係となっている。
【0017】そして、上記プリント回路基板20をアッ
パーケース11に固定した状態で、各端子22はアッパ
ーケース11の挿通孔15を非拘束状態で貫通してお
り、プリント回路基板20はアッパーケース11の下面
に密着した状態にある。また、アッパーケース11にロ
アケース12を取り付けた状態では、雄型端子22の下
端部がロアケース12の内壁面に接触するようになって
いる。
【0018】このように、プリント回路基板20は、雄
型端子22の固定部位の近傍でケース10に固定されて
いる。すなわち、雄型端子22の延長方向に沿って上向
きに延びる方向にはアッパーケース11に当接して移動
不能となっており、下向きに延びる方向には端子22の
下端がロアケース12に当接して移動不能となり、双方
向に係止された状態になっているのである。
【0019】上記構成によれば、雄型端子22はプリン
ト回路基板20のみに固定され、アッパーケース11に
対してはその挿通孔15内を自由に貫通することによっ
て非拘束状態にある。従って、仮に温度変化によってア
ッパーケース11及びプリント回路基板20が熱膨張を
生じ、その熱膨張量が相違したとしても、雄型端子22
はプリント回路基板20に従って変位するだけで、アッ
パーケース11との間で不自然な応力を発生させること
がない。この結果、熱応力に起因する雄型端子22の傾
き変形等が発生することを確実に防止することができ
る。また、このような熱応力は繰り返し発生するから、
半田付け部分において半田クラックを発生させる原因と
なり得るが、本実施形態によれば、半田24部分におい
ても熱応力が発生しないから、半田クラックの発生も確
実に防止することができる。
【0020】また、本実施形態の分岐接続箱に対してコ
ネクタを嵌合するには、雌型のコネクタ(図示せず)を
コネクタブロック13内に挿入する。すると、雌型コネ
クタの雌型端子が分岐接続箱の雄型端子22と嵌合して
両コネクタが接続される。このとき、両端子の摩擦抵抗
によって雄型端子22にはコネクタの挿入方向に沿った
方向の大きな押し下げ力が作用し、また、そのコネクタ
の離脱時には同様に両端子の摩擦抵抗によって雄型端子
22にはコネクタの離脱方向に沿って引き抜き力が作用
する。しかし、この実施形態では、プリント回路基板2
0に固定された雄型端子22の下端部がロアケース12
の内面に接触してこれに支えられた形態となっているか
ら、コネクタの嵌合時に雄型端子22に大きな力が作用
したとしても、その力はロアケース12によって受け止
められ、プリント回路基板20が下向きに撓み変形して
雄型端子22が逃げるように変位することを確実に防止
することができる。また、逆に、コネクタ離脱時に雄型
端子22に引き抜き力が作用した場合には、プリント回
路基板20の上面がアッパーケース11の内壁面に接触
しているから、アッパーケース11の挿通孔15の周囲
にプリント回路基板20が圧接することでプリント回路
基板20の撓み変形が防止される。
【0021】<第2実施形態>図5は本発明の第2の実
施形態について要部のみを示したもので、前記第1実施
形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略
し、異なるところを説明する。アッパーケース11の下
向きの内壁面にはプリント回路基板20の上面が接触す
る上押さえリブ31が一体に突設され、ロアケース12
の上向きの内壁面にはプリント回路基板20の下面が接
触する下押さえリブ32が一体に突設されている。これ
らの上下両押さえリブ31、32は先端が所定のギャッ
プを介して互いに対向する位置に突設されており、両ケ
ース11、12を一体化した状態では両押さえリブ3
1,32によってプリント回路基板20が挟み付けられ
てケース10に固定されている。
【0022】この結果、コネクタの嵌合時に雄型端子2
2に下向きの押し下げ力が作用した場合にはプリント回
路基板20の下面が下押さえリブ32によって支持さ
れ、コネクタ離脱時に雄型端子22に引き抜き力が作用
した場合にはプリント回路基板20の上面が上押さえリ
ブ31に接して支持される。従って、コネクタの嵌合離
脱時におけるプリント回路基板の撓み変形を確実に防止
できるという優れた効果が得られる。勿論、雄型端子2
2はアッパーケース11に形成した挿通孔15を自由に
挿通しているから、熱応力に起因する雄型端子22の傾
き変形や半田クラックを確実に防止することができる。
【0023】<第3実施形態>図6は本発明の第3の実
施形態について要部のみを示したもので、前記第1実施
形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略
し、異なるところを説明する。アッパーケース11の下
向きの内壁面には、挿通孔15の近傍に段付きのかしめ
突起41が下向きに一体に突設され、これがプリント回
路基板20に形成した取付孔42に挿通されている。こ
のかしめ突起41は、プリント回路基板20を貫通して
突出している先端を加熱して押し潰すことにより上記取
付孔42よりも径大な圧潰部43が形成され、これにて
プリント回路基板20が雄型端子22の近傍にてアッパ
ーケース11に係止されている。なお、同図において、
かしめ突起41は雄型端子22の左右両側に2本設けて
あり、左側に描いたものは加熱圧潰前の状態で示してあ
る。
【0024】この構成で、コネクタの嵌合時に雄型端子
22に下向きの押し下げ力が作用した場合にはプリント
回路基板20の下面はかしめ突起41の圧潰部43に受
けられ、また、コネクタ離脱時に雄型端子22に引き抜
き力が作用した場合にはプリント回路基板20がかしめ
突起41の段部41aに接して支持される。従って、や
はり、コネクタの嵌合離脱時におけるプリント回路基板
の撓み変形を確実に防止できるという優れた効果が得ら
れる。勿論、雄型端子22はアッパーケース11に形成
した挿通孔15を自由に挿通しているから、熱応力に起
因する雄型端子22の傾き変形や半田クラックを確実に
防止することができる。
【0025】<第4実施形態>図7は本発明の第4の実
施形態について要部のみを示したもので、前記第1実施
形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略
し、異なるところを説明する。アッパーケース11の下
向きの内壁面には、挿通孔15の近傍にネジボス51が
下向きに一体に突設されている。プリント回路基板20
には挿通孔52が形成され、この挿通孔52をネジボス
51に合致させた状態で取付ネジ53をネジボス51に
螺合し、これにてプリント回路基板20をアッパーケー
ス11に固定している。
【0026】この構成で、コネクタの嵌合時に雄型端子
22に下向きの押し下げ力が作用した場合にはプリント
回路基板20の下面は取付ネジ53の頭部53aに受け
られ、また、コネクタ離脱時に雄型端子22に引き抜き
力が作用した場合にはプリント回路基板20がネジボス
51に接して支持される。従って、やはり、コネクタの
嵌合離脱時におけるプリント回路基板の撓み変形を確実
に防止できるという優れた効果が得られる。勿論、雄型
端子22はアッパーケース11に形成した挿通孔15を
自由に挿通しているから、熱応力に起因する雄型端子2
2の傾き変形や半田クラックを確実に防止することがで
きる。
【0027】<第5実施形態>図8は本発明の第5の実
施形態について要部のみを示したもので、前記第1実施
形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略
し、異なるところを説明する。アッパーケース11の挿
通孔15は雄型端子22の鍔部22aよりも径小であっ
て、雄型端子22の鍔部22aが挿通孔15の周縁部に
当接するようになっている。しかし、その挿通孔15の
径寸法は雄型端子22の外形寸法よりも十分に大きく、
これが非拘束状態で自由に挿通した状態となっている。
一方、ロアケース12の上向きの内壁面には、雄型端子
22の半田24部分に対応して先端面が外向きのテーパ
状に拡がった筒型の受け筒部61が一体に突設され、そ
の受け筒部61内に半田24が嵌合した状態とされてい
る。
【0028】この構成で、コネクタの嵌合時に雄型端子
22に下向きの押し下げ力が作用した場合にはプリント
回路基板20の半田24は受け筒部61に受けられ、ま
た、コネクタ離脱時に雄型端子22に引き抜き力が作用
した場合には雄型端子22の鍔部22aがアッパーケー
ス11の下面に接して支持される。従って、やはり、コ
ネクタの嵌合離脱時におけるプリント回路基板の撓み変
形を確実に防止できるという優れた効果が得られる。勿
論、雄型端子22はアッパーケース11に形成した挿通
孔15を自由に挿通しているから、熱応力に起因する雄
型端子22の傾き変形や半田クラックを確実に防止する
ことができる。また、受け筒部61内に半田24が嵌合
しているから、雄型端子22の受け支持が確実であり、
耐振性にも優れる。
【0029】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施の形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施の形態も本発明の技術的範囲
に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【0030】(1)上記第5実施例では、ロアケース1
2に受け筒部61を突設したが、これに限らず、図9に
示すように、ロアケース12に単なる受け突部62を突
設してもよく、また、図10に示すようにロアケース1
2に雄型端子22を直接に接触させるようにしてもよ
い。
【0031】(2)また、ケース10及びプリント回路
基板20の材質としては上記各実施形態に示したポリプ
ロピレン樹脂とエポキシ樹脂に限られないことは勿論で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る分岐接続箱の縦断
面図
【図2】同じく分岐接続箱の平面図
【図3】同じく分岐接続箱の分解斜視図
【図4】同じく分岐接続箱の拡大縦断面図
【図5】本発明の第2実施形態に係る分岐接続箱の拡大
縦断面図
【図6】本発明の第3実施形態に係る分岐接続箱の拡大
縦断面図
【図7】本発明の第4実施形態に係る分岐接続箱の拡大
縦断面図
【図8】本発明の第5実施形態に係る分岐接続箱の拡大
縦断面図
【図9】本発明の他の実施形態に係る分岐接続箱の拡大
縦断面図
【図10】同じく分岐接続箱の拡大縦断面図
【符号の説明】
10…ケース 11…アッパーケース 12…ロアケース 15…挿通孔 20…プリント回路基板 22…雄型端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに、端子が立設されたコネクタブ
    ロックを設け、そのケース内にはプリント回路基板を内
    設して前記コネクタブロックの端子を半田付けしてなる
    ものにおいて、前記端子は前記プリント回路基板に固定
    されるとともに、前記ケースには前記端子を自由に挿通
    させて前記コネクタブロック内に突出させるための挿通
    孔が形成され、前記プリント回路基板は、前記端子固定
    部位の近傍で前記ケースに前記端子の延長方向に沿った
    方向には移動不能に係止されていることを特徴とする分
    岐接続箱。
  2. 【請求項2】 プリント回路基板又はここに固定した端
    子の一部は、ケースの一内壁面に接して設けられ、前記
    端子はケースの前記一内壁面とは対向する面に接して設
    けられることにより前記ケースに対して移動不能に係止
    されていることを特徴とする請求項1記載の分岐接続
    箱。
  3. 【請求項3】 ケースのうち前記一内壁面には、前記端
    子の半田付け部分を支持する受け突部が一体に突設され
    ていることを特徴とする請求項2記載の分岐接続箱。
  4. 【請求項4】 プリント回路基板は、ケースの対向する
    内壁面から突設された対をなす押さえリブにより挟み付
    けられて係止されていることを特徴とする請求項1記載
    の分岐接続箱。
  5. 【請求項5】 プリント回路基板は、合成樹脂製のケー
    スの一内壁面から一体に突設された段付きかしめ突起を
    挿通させた状態で先端を加熱して押し潰すことにより係
    止されていることを特徴とする請求項1記載の分岐接続
    箱。
  6. 【請求項6】 プリント回路基板は、合成樹脂製のケー
    スの一内壁面から一体に突設されたネジボスに、プリン
    ト回路基板を貫通させた固定ネジを螺合して係止されて
    いることを特徴とする請求項1記載の分岐接続箱。
JP7343579A 1995-12-28 1995-12-28 分岐接続箱 Pending JPH09186475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7343579A JPH09186475A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 分岐接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7343579A JPH09186475A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 分岐接続箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09186475A true JPH09186475A (ja) 1997-07-15

Family

ID=18362621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7343579A Pending JPH09186475A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 分岐接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09186475A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6869293B2 (en) 2002-02-15 2005-03-22 Denso Corporation Electronic device having integrated connector
JP2005130633A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Yazaki Corp 電気接続箱
US6942499B2 (en) 2001-03-07 2005-09-13 Yazaki Corporation Terminal holding and heat dissipating structure
US7165979B1 (en) 2005-07-21 2007-01-23 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Terminal connection structure, electrical junction box having the terminal connection structure, and method for assembling the electrical junction box
US7311241B2 (en) 2004-08-19 2007-12-25 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Method of mounting terminal on printed board, terminal mounted printed board and electric connection box accommodating the terminal mounted printed board, which are formed by the method
WO2014007076A1 (ja) * 2012-07-03 2014-01-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 基板を備える電気機器
JP2014179524A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Enplas Corp 基板補強構造
JP2017069329A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社デンソー 電子制御装置
EP2795736B1 (de) * 2011-12-19 2020-09-23 Robert Bosch GmbH Elektrischer steckverbinder und eine diesbezügliche anordnung mit einem gehäuse

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6942499B2 (en) 2001-03-07 2005-09-13 Yazaki Corporation Terminal holding and heat dissipating structure
US6869293B2 (en) 2002-02-15 2005-03-22 Denso Corporation Electronic device having integrated connector
JP2005130633A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Yazaki Corp 電気接続箱
US7311241B2 (en) 2004-08-19 2007-12-25 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Method of mounting terminal on printed board, terminal mounted printed board and electric connection box accommodating the terminal mounted printed board, which are formed by the method
KR100881106B1 (ko) * 2004-08-19 2009-02-02 스미토모 덴소 가부시키가이샤 프린트 기판상의 단자 실장 방법, 이 방법에 의해 형성된단자 실장 프린트 기판 및 이 단자 실장 프린트 기판을수용하는 전기 접속 상자
US7165979B1 (en) 2005-07-21 2007-01-23 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Terminal connection structure, electrical junction box having the terminal connection structure, and method for assembling the electrical junction box
CN100452543C (zh) * 2005-07-21 2009-01-14 住友电装株式会社 端子连接结构、电接线盒和用于组装该电接线盒的方法
EP2795736B1 (de) * 2011-12-19 2020-09-23 Robert Bosch GmbH Elektrischer steckverbinder und eine diesbezügliche anordnung mit einem gehäuse
WO2014007076A1 (ja) * 2012-07-03 2014-01-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 基板を備える電気機器
JP2014179524A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Enplas Corp 基板補強構造
JP2017069329A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社デンソー 電子制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU725875B2 (en) Low profile connector
EP1034983B1 (en) Branch connection box
TWI754726B (zh) 連接器、頭座、及連接裝置
JP4437958B2 (ja) 電気接続箱
JPH09186475A (ja) 分岐接続箱
US6442036B2 (en) Substrate mount type terminal
US6796825B2 (en) Electrical connector for attaching a circuit board
US20030022533A1 (en) Signal transmission connector in a computer hard disk drive
US6099366A (en) Terminal and connection structure between terminal and wire
US7239529B1 (en) Fixing member for auxiliary circuit board
US20070066148A1 (en) Connecting terminal
JPH06260238A (ja) 接続端子
JP2001052788A (ja) Fpcとプリント基板間の電気コネクタ装置
JP4861055B2 (ja) コネクタ
JPH08288025A (ja) 回路基板用電気コネクタ
JP4707375B2 (ja) 嵌合型コネクタ
JP2006054154A (ja) 音叉端子の接続構造
JPH10116658A (ja) 基板用コネクタ
JP7300643B2 (ja) コネクタ、相手コネクタ、及び接続装置
JP4243579B2 (ja) 立設型コネクタ
KR20080044046A (ko) 커넥터의 연결구조
JP3403604B2 (ja) 接続端子の固定構造
JPH10189179A (ja) コネクタの固定構造
JPH0461773A (ja) 電気コネクタの取付部構造
KR200428337Y1 (ko) 포선타입 와이어플레이트용 압접커넥터