JPH09185985A - 電磁誘導加熱手段の高温警報器、及び加熱機器の高温警報器 - Google Patents

電磁誘導加熱手段の高温警報器、及び加熱機器の高温警報器

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JPH09185985A
JPH09185985A JP35277495A JP35277495A JPH09185985A JP H09185985 A JPH09185985 A JP H09185985A JP 35277495 A JP35277495 A JP 35277495A JP 35277495 A JP35277495 A JP 35277495A JP H09185985 A JPH09185985 A JP H09185985A
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JP
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fluid
temperature
electromagnetic induction
induction heating
heating
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Application number
JP35277495A
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English (en)
Inventor
Taizo Kawamura
泰三 川村
Yoshitaka Uchibori
義隆 内堀
Atsushi Kuno
敦司 久野
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Omron Corp
Seta Giken KK
Original Assignee
Omron Corp
Seta Giken KK
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の電磁誘導加熱手段の高温警報器は、
電磁誘導加熱手段で加熱される流体の温度状態を人間に
知らせることで、人間が安全に使用できることを課題と
する。 【解決手段】 本発明電磁誘導加熱手段の高温警報器
は、流体の通過するパイプ11内に電磁誘導で加熱され
る発熱体12を有し、該発熱体12により流体を加熱す
る電磁誘導加熱手段3と、発熱体12により加熱される
流体の温度を検出する温度検出手段17と、温度検出手
段17で検出される出力に基づいて流体の温度状態を報
知する報知手段60とを備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導で流体を
加熱する電磁誘導加熱手段に係わり、特に、加熱された
流体の温度状態を人間に知らせ、且つ流体の高温状態で
人間に警報を発する高温警報器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電磁誘導を利用して流体を所望の
温度まで加熱する電磁誘導加熱手段が用いられている。
このような電磁誘導加熱手段は、流体を外部から電磁誘
導で加熱される発熱体に接触させながら通過させて加熱
するもので、火炎を使用しないで、流体(空気や水等)
を、高速、且つ高温に加熱することができるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流体の
加熱に電磁誘導加熱手段を用いると、電磁誘導加熱手段
から吹き出される加熱流体の存在や、加熱流体が高温域
に達しているか否かが外から見ただけでは判断ができな
かった。従って、人間が電磁誘導加熱手段から吹き出さ
れる加熱流体に手をかざしたりして確認することになる
が、このとき加熱流体が高温域に達していると、炎傷を
負ったり、可燃性物を加熱流体の近傍に置いている場合
に火災を引き起こす恐れがあった。
【0004】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、電磁誘導加熱手段で加熱される流体の温度
状態を人間に知らせることにより、人間が安全に使用す
ることのできる電磁誘導加熱手段の高温警報器、及び電
磁誘導加熱手段を用いた加熱機器の高温警報器を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明においては、請求項1記載の電磁誘導加熱手
段の高温警報器では、流体の通過するパイプ内に電磁誘
導で加熱される発熱体を有し、該発熱体により前記流体
を加熱する電磁誘導加熱手段と、前記発熱体により加熱
される前記流体の温度を検出する温度検出手段と、前記
温度検出手段で検出される出力に基づいて、前記流体の
温度状態を報知する報知手段とを備えてなるものであ
る。これにより、人間は、発熱体で加熱された流体の温
度状態を報知手段により知ることができるので、電磁誘
導加熱手段から吹き出される加熱流体に触れて火傷を負
ったり、加熱流体の近傍に置かれた可燃性物から火災を
引き起こすことが未然に防止される。
【0006】請求項2記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項1のものにおいて、前記電磁誘導加熱
手段に対する人間の近接を検出する近接物検出手段を備
え、前記報知手段は、前記近接物検出手段による前記人
間近接の検出と、前記温度検出手段による前記流体の高
温検出との出力に基づいて、前記流体が高温に達したと
の警報を発するものである。これにより、電磁誘導加熱
手段での加熱流体が高温域になった際に、人間が電磁誘
導加熱手段に近づくと、報知手段が発生する警報により
人間に対して危険を知らせることができる。
【0007】請求項3記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項1又は請求項2のものにおいて、前記
報知手段が、人間の視覚により前記流体の温度状態を知
らせる発光表示器である。これにより、人間に対して
は、視覚により電磁誘導加熱手段からの加熱流体の温度
状態を知らせることができる。
【0008】請求項4記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項1又は請求項2のものにおいて、前記
報知手段が、人間の聴覚により前記流体の温度状態を知
らせる発音器である。これにより、人間に対しては、聴
覚により電磁誘導加熱手段からの加熱流体の温度状態を
知らせることができる。
【0009】請求項5記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項3のものにおいて、前記発光表示器
が、前記流体の温度に応じて表示態様を変化させるもの
である。これにより、人間は、より正確に、電磁誘導加
熱手段で加熱された加熱流体の温度状態を知ることがで
きる。
【0010】請求項6記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項2のものにおいて、前記近接物検出手
段が、静電容量形の近接センサである。これにより、汎
用で簡単な構造で、電磁誘導加熱手段に対する人間の近
接を検出することができ、経済的である。
【0011】請求項7記載の加熱機器の高温警報器で
は、流体の通過するパイプ内に電磁誘導で加熱される発
熱体を収納した電磁誘導加熱手段、および加熱流体で加
熱される対象物を支持する加熱支持体とを有する加熱器
と、前記発熱体により加熱される前記流体の温度を検出
する温度検出手段と、前記温度検出手段で検出される出
力に基づいて、前記流体の温度状態を報知する報知手段
とを備えてなるものである。これにより、人間は、発熱
体で加熱された流体の温度状態を報知手段により知るこ
とができるので、電磁誘導加熱手段の加熱流体で温めら
れた加熱機器に触れて火傷を負ったり、加熱流体の近傍
に置かれた可燃性物から火災を引き起こすことが未然に
防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁誘導加熱手段
の高温警報器について、図面を参照して説明する。
【0013】図1において、1はコンロの如き加熱機器
であって、例えば、やかん、鍋、フライパン等の加熱容
器2内に入れられた被加熱対象物(例えば、水、食料品
等)を加熱する電磁誘導加熱手段3を内蔵する本体器4
と、本体器4上に設けられ加熱容器2を載置するための
コンロ台5とで構成されている。コンロ台5は有底の円
筒形状にされており、底部5Aから開口5B側に向かっ
て電磁誘導加熱手段3で加熱された流体(例えば、空
気)を内部に導く略円錐形の吹出口6が突出している。
コンロ台5の開口5Bには、周方向に所定間隔を隔てて
内部と外部とを連通する複数の熱風逃がし口7が形成さ
れている。また、加熱機器1のコンロ台5の開口5B側
には、電磁誘導加熱手段3で加熱される流体の温度を検
出する温度センサ17の出力に基づいて、流体の温度状
態を表示して人間に知らせる報知手段60を構成する複
数の発光表示器61が設けられている。
【0014】図2において、電磁誘導加熱手段3は、パ
イプ11の両端に順に接続される短管53,54と、フ
ランジ55,56とを有している。フランジ55,56
及び短管53,54の素材は、水に対して耐蝕性を有す
ることが好ましく、またコイル13が形成する磁束に影
響を受けにくいように、非磁性のSUS316の如くオ
ーステナイト系ステンレスが用いられる。フランジ55
と短管53とは溶接等で短管付きフランジに形成され、
フランジ56と短管54も溶接等で短管付きフランジに
形成される。この短管53,54との間には、FRP、
フッ素樹脂、セラミック等の非磁性材料のパイプ11が
連結されている。
【0015】高温流体(高温空気)15の出口側に位置
する短管54には、同じSUS316製のソケット54
aが溶接等で固定され、温度センサ17を取り付けるた
めのフィティング17aがねじ込めるようになってい
る。そして、押さえ金具17bをフィティング17aに
対してねじ込むと、温度センサ17の先端が短管54の
中心付近に位置する状態で固定することができる。
【0016】また、コイル13はリッツ線を撚り合わせ
たものであり、パイプ11の外周に巻かれているか、又
はパイプ11の肉厚内に巻かれて埋設される。パイプ1
1はコイル13を保持し、空気通路11Aを区画し、そ
の通路11A内に発熱体12を収納するためのものであ
る。発熱体12は短管53に取り付けられた非磁性材料
で形成されたL字状の保持部材31でパイプ11の軸心
に一致するように保持されている。
【0017】パイプ11内に組み込まれる発熱体12
は、図3(a)及び図3(b)に示すように、ジグザグ
の山形に折り曲げられた第1金属板22と平たい第2金
属板21とを交互に積層し、全体として円柱状の積層体
12に形成したものである。この第1金属板22や第2
金属板21の材質としては、強磁性体であって耐蝕性も
兼ね備えたSUS47JIの如きマルテンサイト系ステ
ンレスが用いられる。そして、第1金属板22の山(又
は谷)は中心軸24に対して角度αだけ傾くように配置
され、第2金属板21を挟んで隣り合う第1金属板22
の山(又は谷)は交差するように配置されている。ま
た、隣り合う第1金属板22における山(又は谷)の交
差点において、第1金属板22と第2金属板21がスポ
ット溶接で溶着されて電気的に導通可能になっている。
【0018】また、発熱体12は、図3(a)及び図3
(b)に示すように、最外周に位置する第2金属板21
と第1金属板22との間には、角度αだけ傾いた第1小
流路27が形成され、次の第2金属板21と第1金属板
22との間には、角度−αだけ傾いた第2小流路28が
形成され、これらの小流路27,28が交互に形成され
るように第2金属板21と第1金属板22とを積層して
いる。この第1小流路27と第2小流路28は角度2×
αで交差している。また、第1金属板22や第2金属板
21の表面には、空気の乱流を生じさせるための第3小
流路26が設けられている。さらに、第1金属板22や
第2金属板21の表面は平滑でなく、梨地加工又はエン
ボス加工によって微小凹凸が施されている。この微小凹
凸は山(又は谷)の高さに比較して無視できる程度に小
さい。
【0019】このように構成される電磁誘導加熱手段3
は、図2に示すように、フランジ55,56をそれぞれ
本体器4の底とコンロ台5の底部5Aとに取り付けて、
加熱機器1の本体器4に開口する流入穴4Aからパイプ
11の空気通路11A内に空気を取り込んで、発熱体1
2の電磁誘導加熱で空気を高温に加熱した後に、吹出口
6からコンロ台5内に熱風を吹き込み可能なるように配
置されている。そして、コイル13に高周波電流を流し
て発熱体12に高周波磁界を作用させると、電磁誘導に
より第1金属板22と第2金属板21の全体に渦電流が
生じ、積層体である発熱体12が発熱する。このときの
温度分布は、第1金属板22と第2金属板21の長手方
向に延びた目玉型となり、周辺部より中心部の方が発熱
し、中心部を流れようとする空気の加熱に有利になって
いる。なお、8は交流電源20(例えば、100V)を
高周波電源に変換する高周波インバータであり、コイル
13に高周波電流を供給する。また、18,19は温度
センサ17からの出力を取り込んで、流体の温度調整と
高周波インバータ8の制御を司る制御器である。
【0020】また、発熱体12内には交差する第1小流
路27と第2小流路28が形成されているので、この発
熱体12を通過する空気は、周辺と中心との拡散が行わ
れ、加えて第3小流路26の存在によって、第1小流路
27と第2小流路28間の厚み方向の拡散も行われる。
従って、これらの小流路27,28によって発熱体12
の全体にわたる空気14のマクロ的な拡散、放散、揮散
が生じると共に、表面の微小凹凸によってミクロ的な拡
散、放散、揮散も生じる。その結果、発熱体12を通過
する空気14は略均一な流れになって、第1金属板22
及び第2金属板21との均一な接触機会が得られる。
尚、発熱体12の構成は、図3(a)及び図3(b)に
示されるものに限定されず、複数の板部材を格子状に組
み上げて、各金属製の板部材同士を溶接又は金属ろう付
けで接合したものや、金属製の小径パイプ部材を束ねて
溶接又は金属ろう付けで接合したもので、これらの部材
でパイプ11の軸方向に延びる多数の規則的に区切られ
た流体の小さくて細長いセグメント(流路)を形成する
ようにしたものであってもよい。これにより、流体の圧
力損失が少ない割に、各部材で区切られた小さくて細長
いセグメントの壁に流体が接触する可能性が大となるも
のである。
【0021】図4において、報知手段60は、図1のコ
ンロ台5に複数設けられた発光表示器61と、温度セン
サ17からの出力を入力する制御ユニット62と、交流
電源20に接続されて所定の直流電圧(例えば、5V)
に変換して制御ユニット62に直流電源として供給する
整流部63とからなっている。発光表示器61は、人間
の視覚により流体の温度状態を知らせる緑色を発光する
発光ダイオード61A(緑LED)と赤色を発光する発
光ダイオード61B(赤LED)とからなり、制御ユニ
ット62からの発光信号(緑発光電圧Vg,赤発光電圧
Vr)によりそれぞれ発光する。
【0022】制御ユニット62は、図5に示すように、
内部に温度センサ17で検出された流体の温度信号Vi
(電圧)と発光表示器61に対する発光信号(緑発光電
圧Vg,赤発光電圧Vr)との関係データを有する非線
形増幅回路65,66とを備えている。非線形増幅回路
65は、温度センサ17からの温度信号ViがVi=0
から段々増加する(発熱体12を通過する流体が低温か
ら段々に温度上昇する)につれて、緑LED61Aに対
する緑発光電圧Vgを増加させていき、温度センサ17
からの温度信号Viが一定値a(例えば、発熱体12を
通過する流体の温度が人間が耐えうる温度)に達すると
電圧Vgを減少させて行く二次曲線的な制御を行ない、
また、非線形増幅回路66は温度センサ17の温度信号
Viが一定値aに達した時点で赤LED61Bに対する
赤発光電圧Vrを略比例的に増加させていき、温度セン
サ17からの温度信号Viが所定出力に達すると電磁誘
導加熱手段3の発熱体12を通過する流体が高温域に達
したものとして最高の赤発光電圧Vrを赤LED61B
に出力する制御を行なうものである。これにより、制御
ユニット62は、電磁誘導加熱手段3の発熱体12を通
過する流体の温度状態に応じて、発光表示器61の各L
ED61A,61Bの発光度合い(輝度)を変化させる
ものである。すなわち、発光表示器61は、電磁誘導加
熱手段3の発熱体12を通過する流体が低温から段々に
温度が上昇していくにつれて、緑LED61Aを無点灯
からその発光の度合い(輝度)を増加させ、流体の温度
が一定温度以上でその発光の度合い(輝度)を減少さて
いくと共に、流体の温度が一定温度から上昇するにつれ
て、赤LED61Bを無点灯からその発光の度合い(輝
度)を増加させるものである。尚、制御ユニット62
は、図1に示すように、加熱機器1の本体器4に取り付
けられている。
【0023】このように、電磁誘導加熱手段3の発熱体
12を通過して加熱される流体(空気)の温度状態に応
じて、発光表示器61の緑LED61A,赤LED61
Bとの発光の度合い(輝度)を変化させることにより人
間に温度状態を報知(認識)させることができると共
に、流体(空気)の温度が高温域に達した時には、人間
が危険状態を報知する赤LED61Bのみを、その発光
の度合い(輝度)を強力にして発光させるので、加熱機
器1の熱風逃がし口7から吹き出される熱風が流体が高
温域であるとの警報を人間に対して発することにもな
る。尚、発光表示器61として緑LED61A,赤LE
D61Bを用いたものを示したが、これに限定されるも
のでなく、高温になると赤LED61Bを同期的に点滅
させるようにしたものや、流体の温度に応じて液晶パネ
ルに温度状態等を表示するようにしたもの、また、温度
変化によって色が変化する物質、例えば、硫黄や稀土類
の化合物を主体とするもの、ZnSのほか多種のものか
らなる蛍光物質としたものであってもよい。また、この
蛍光物質を用いる場合には、図1に示すように、発光表
示器61が設けられたと同様に、コンロ台5の開口部5
A側に相互に所定間隔を有して複数箇所に貼っておくこ
とにより、色による報知も可能となる。また、各LED
61A,61Bを炎の形に形成又は配置することで、リ
アル感を持たせた報知手段60とすることも推奨され
る。
【0024】次に、電磁誘導加熱手段3の高温警報器の
変形例を、図6及び図7により説明する。尚、図6及び
図7において、図1乃至図3と同一の符号は同一の構成
を有するので、その説明は省略する。図6において、加
熱機器2には人間の聴覚による報知手段160と、電磁
誘導加熱手段3に対する人間の近接を検出する近接物検
出手段170とが備えられている。
【0025】図7において、報知手段160は、人間の
聴覚により流体の温度状態を知らせる発音器であって、
温度センサ17からの出力を入力するしきい値処理部1
61と、音声周波発振器162からの出力を入力する可
変増幅率アンプ163と、アナログスイッチ164を介
して可変増幅率アンプ163の出力で駆動されるスピー
カ165とを主要部として構成されている。しきい値処
理部161は温度センサ17の温度信号Viが一定値以
上、即ち、電磁誘導加熱手段3の発熱体12を通過する
流体(空気)が所定温度以上になると、Highレベル
電圧を出力して、このHighレベル電圧でアナログス
イッチ164をONにするものである。また、可変増幅
率アンプ163は、音声周波発振器162の出力を入力
して後述する近接物検出手段170からの近接信号Vk
の出力量に応じて増幅してスピーカ165の駆動を変化
させるものである。また、しきい値処理部161は、内
蔵している温度しきい値を変化可能とする温度用ボリュ
ーム166に接続されている。尚、スピーカ165は図
6に示すように、加熱機器2の本体器4外に取り付けら
れている。
【0026】近接物検出手段170は、図6に示すよう
に、加熱機器2の本体器4とコンロ台5との間に配置さ
れたセンシング用電極171と、センシング用電極17
1が検出する静電容量の変化を入力する静電容量型近接
センサ部172からなる静電容量形の近接センサであ
る。静電容量型近接センサ部172は、図7に示すよう
に、整流部63からの直流電圧を直流電源としていると
共に、センシング用電極171が検出する静電容量の変
化を入力して、この変化に応じた近接信号Vkを報知手
段160の可変増幅率アンプ163に出力するものであ
る。すなわち、近接センサ170は、人間が加熱機器2
に接近するほどセンシング用電極171とアースとの間
の静電容量が大きくなり、加熱機器2から離れるほどセ
ンシング用電極171とアースとの間の静電容量が小さ
くなることから、加熱機器2への人間の手などの接近に
応じて接近信号Vkを報知手段160の可変増幅率アン
プ163に出力するものである。
【0027】そして、電磁誘導加熱手段3で発熱体12
を通過する流体(空気)の加熱が開始されて、温度セン
サ17が検出する温度信号Viが所定温度以上になる
と、しきい値処理部161がHighレベル電圧をアナ
ログスイッチ164に出力して、このアナログスイッチ
164をONにする。アナログスイッチ164がONに
なると、音声周波発振器162の出力は可変増幅率アン
プ163を介してスピーカ165を駆動する。このと
き、可変増幅率アンプ163の増幅率は、近接センサ1
70の近接信号Vkが大きくなると大きくなり、小さく
なると小さくなるようになっており、この結果、所定温
度以上の熱風が加熱機器1の各熱風逃がし口7から吹き
出している時に、人間が加熱機器1に近づき、人間と加
熱機器1との距離が小さくなるにしたがって段々に大き
な警報音がスピーカ165から発生される。なお、電磁
誘導加熱手段3の発熱体12を通過する流体(空気)の
温度が、しきい値処理部161の温度しきい値より小さ
い場合には、アナログスイッチ164がOFFしている
ので、例え、人間が加熱機器1に近づいたとしても音は
発生しない。
【0028】尚、図1及び図6に示した加熱機器1で
は、電磁誘導加熱手段3の発熱体12を通過して加熱さ
れた流体(空気)で加熱容器2を温めた後に、各熱風逃
がし口7から放出する(捨てる)ような構成であるが、
これに限定されるものでない。すなわち、図8に示すよ
うに、電磁誘導加熱手段3で加熱され各熱風逃がし口7
から放出される熱風を電磁誘導加熱手段3の発熱体12
の下流側に循環させる循環通路80を設けたものであっ
てもよい。これによれば、電磁誘導加熱手段3で加熱さ
れた熱風を循環通路80から、再び、発熱体12を通過
させることができる。この結果、加熱機器1外部から取
り込まれる低温空気による温度低下分だけ、発熱体12
を通過する流体(空気)を加熱すればよいので、効率を
向上させることができ、また、高温に加熱された熱風が
加熱機器1の周りにある物体に接触することがなく、火
災等の発生を防止でき安全的となる。
【0029】また、図4及び図7に示した報知手段6
0,160の両方の機能を加熱機器1に備えて、人間の
視覚と聴覚により、人間に対して電磁誘導加熱手段3か
ら吹き出される加熱流体の温度状態を知らせるようにし
たものであってもよい。
【0030】
【発明の効果】このように本発明によれば、請求項1記
載の電磁誘導加熱手段の高温警報器では、人間は、発熱
体で加熱された流体の温度状態を報知手段により知るこ
とができるので、電磁誘導加熱手段から吹き出される加
熱流体に触れて火傷を負ったり、加熱流体の近傍に置か
れた可燃性物から火災を引き起こすことが未然に防止さ
れる。この結果、電磁誘導加熱手段による流体の加熱を
安全に行なうことができる。
【0031】請求項2記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項1の効果に加えて、電磁誘導加熱手段
での加熱流体が高温域になった際に、人間が電磁誘導加
熱手段に近づくと、報知手段が発生する警報により人間
に対して危険を知らせることができる。
【0032】請求項3記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項1又は請求項2の効果に加えて、人間
に対しては、視覚により電磁誘導加熱手段からの加熱流
体の温度状態を知らせることができる。
【0033】請求項4記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項1又は請求項2の効果に加えて、人間
に対しては、聴覚により電磁誘導加熱手段からの加熱流
体の温度状態を知らせることができる。
【0034】請求項5記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項3の効果に加えて、人間は、より正確
に、電磁誘導加熱手段で加熱された加熱流体の温度状態
を知ることができる。
【0035】請求項6記載の電磁誘導加熱手段の高温警
報器では、請求項2の効果に加えて、汎用で簡単な構造
で、電磁誘導加熱手段に対する人間の近接を検出するこ
とができ、経済的である。
【0036】請求項7記載の加熱機器の高温警報器で
は、人間は、発熱体で加熱された流体の温度状態を報知
手段により知ることができるので、電磁誘導加熱手段の
加熱流体で温められた加熱機器に触れて火傷を負った
り、加熱流体の近傍に置かれた可燃性物から火災を引き
起こすことが未然に防止される。この結果、加熱機器に
よる対象物の加熱を安全に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁誘導加熱手段の高温警報器を適用
した加熱機器の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の電磁誘導加熱手段の構成を示す断面図で
ある。
【図3】図2の電磁誘導加熱手段に用いられる発熱体の
構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は斜視
図である。
【図4】図1の報知手段の構成を示す回路図である。
【図5】図4における報知手段の制御ユニットの構成を
示す模式図である。
【図6】本発明の電磁誘導加熱手段の高温警報器を適用
した他の加熱機器の構成を示す斜視図である。
【図7】図6の報知手段の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の電磁誘導加熱手段の高温警報器を適用
した別の加熱機器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加熱機器 2 加熱容器(対象物) 3 電磁誘導加熱手段 11 パイプ 12 発熱体 17 温度センサ(温度検出手段) 60,160 報知手段 61 発光表示器 170 近接センサ(近接物検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 敦司 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の通過するパイプ内に電磁誘導で加
    熱される発熱体を有し、該発熱体により前記流体を加熱
    する電磁誘導加熱手段と、 前記発熱体により加熱される前記流体の温度を検出する
    温度検出手段と、 前記温度検出手段で検出される出力に基づいて、前記流
    体の温度状態を報知する報知手段とを備えてなることを
    特徴とする電磁誘導加熱手段の高温警報器。
  2. 【請求項2】 前記電磁誘導加熱手段に対する人間の近
    接を検出する近接物検出手段を備え、 前記報知手段は、前記近接物検出手段による前記人間近
    接の検出と、前記温度検出手段による前記流体の高温検
    出との出力に基づいて、前記流体が高温に達したとの警
    報を発することを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加
    熱手段の高温警報器。
  3. 【請求項3】 前記報知手段が、人間の視覚により前記
    流体の温度状態を知らせる発光表示器であることを特徴
    とする請求項1、又は請求項2記載の電磁誘導加熱手段
    の高温警報器。
  4. 【請求項4】 前記報知手段が、人間の聴覚により前記
    流体の温度状態を知らせる発音器であることを特徴とす
    る請求項1、又は請求項2記載の電磁誘導加熱手段の高
    温警報器。
  5. 【請求項5】 前記発光表示器が、前記流体の温度に応
    じて表示態様を変化させることを特徴とする請求項3記
    載の電磁誘導加熱手段の高温警報器。
  6. 【請求項6】 前記近接物検出手段が、静電容量形の近
    接センサであることを特徴とする請求項2記載の電磁誘
    導加熱手段の高温警報器。
  7. 【請求項7】 流体の通過するパイプ内に電磁誘導で加
    熱される発熱体を収納した電磁誘導加熱手段、および加
    熱流体で加熱される対象物を支持する加熱支持体とを有
    する加熱器と、 前記発熱体により加熱される前記流体の温度を検出する
    温度検出手段と、 前記温度検出手段で検出される出力に基づいて、前記流
    体の温度状態を報知する報知手段とを備えてなることを
    特徴とする加熱機器の高温警報器。
JP35277495A 1995-12-28 1995-12-28 電磁誘導加熱手段の高温警報器、及び加熱機器の高温警報器 Pending JPH09185985A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020185253A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 タイガー魔法瓶株式会社 圧力式電気炊飯器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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