JPH09184900A - パルスx線照射装置 - Google Patents

パルスx線照射装置

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JPH09184900A
JPH09184900A JP7343482A JP34348295A JPH09184900A JP H09184900 A JPH09184900 A JP H09184900A JP 7343482 A JP7343482 A JP 7343482A JP 34348295 A JP34348295 A JP 34348295A JP H09184900 A JPH09184900 A JP H09184900A
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Hiroyuki Kondo
洋行 近藤
Noriaki Kamitaka
典明 神高
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 試料やレジストなどの被照射物への積算X線
照射量が、予め設定されたX線照射量に一致するよう
に、或いは許容範囲内に納まるように、短時間にX線照
射を行うことができるパルスX線照射装置を提供する。 【解決手段】 被照射物117上の被照射領域内に照射
されたX線の量を検出するか、或いは推定するX線量検
出部118、121と、照射すべきX線量の設定値を記
憶する記憶部と、検出または推定されたX線量を積算す
ると共に、その積算量をX線量設定値と比較する演算部
と、パルス励起エネルギービーム108の強度を検出す
るか、或いは推定するビーム強度検出部110と、パル
ス励起エネルギービーム108の強度を変化させるビー
ム強度調整部と、前記X線量検出部118、121、記
憶部、演算部、ビーム強度検出部110、及びビーム強
度調整部の動作を制御する制御部122と、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線顕微鏡、X線分
析装置,X線縮小露光装置などのX線装置に用いて好適
なパルスX線照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、X線照射装置は、X線管やSOR
光のように時間的に連続発光するX線源を用いる場合に
は、試料やレジストなどの被照射物に一定量のX線を照
射するために、X線源と被照射物の間にシヤッターを設
けて、シャッターが開いている時間を制御することによ
り、照射X線量が設定照射量となるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】X線の出力が時間的に
安定である、前記連続発光可能なX線源に対する照射X
線量の制御は容易であるが、パルスX線源であり、その
X線出力がショット毎に揺らぐ場合には、積算X線照射
量を設定X線照射量と一致させることが非常に困難であ
るという問題点があった。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、試料やレジストなどの被照射物への積算X
線照射量が、予め設定されたX線照射量に一致するよう
に、或いは許容範囲内に納まるように、短時間にX線照
射を行うことができるパルスX線照射装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「減圧された真空容器内の標的部材にパルス励起エネ
ルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プラズ
マからX線を取り出して被照射物に照射するパルスX線
照射装置において、前記被照射物上の被照射領域内に照
射された前記X線の量を検出するか、或いは推定するX
線量検出部と、該X線量検出部により検出または推定さ
れたX線量、その積算量及び前記被照射物に照射すべき
X線量の設定値を記憶する記憶部と、前記検出または推
定されたX線量を積算すると共に、その積算量を前記X
線量設定値と比較する演算部と、前記パルス励起エネル
ギービームの強度を変化させるビーム強度調整部と、前
記X線量検出部、記憶部、演算部、及びビーム強度調整
部の動作を制御する制御部と、を具備したことを特徴と
するパルスX線照射装置(請求項1)」を提供する。
【0006】また、本発明は第二に「減圧された真空容
器内の標的部材にパルス励起エネルギービームを照射し
てプラズマを形成させ、該プラズマからX線を取り出し
て被照射物に照射するパルスX線照射装置において、前
記被照射物上の被照射領域内に照射された前記X線の量
を検出するか、或いは推定するX線量検出部と、該X線
量検出部により検出または推定されたX線量、その積算
量及び前記被照射物に照射すべきX線量の設定値を記憶
する記憶部と、前記検出または推定されたX線量を積算
すると共に、その積算量を前記X線量設定値と比較する
演算部と、前記パルス励起エネルギービームの強度を検
出するか、或いは推定するビーム強度検出部と、前記パ
ルス励起エネルギービームの強度を変化させるビーム強
度調整部と、前記X線量検出部、記憶部、演算部、ビー
ム強度検出部、及びビーム強度調整部の動作を制御する
制御部と、を具備した事を特徴とするパルスX線照射装
置(請求項2)」を提供する。
【0007】また、本発明は第三に「前記ビーム強度調
整部を前記パルス励起エネルギービームの光路中に設け
た透過率可変のフィルターによる調整機構としたことを
特徴とする請求項1または2記載のパルスX線照射装置
(請求項3)」を提供する。また、本発明は第四に「前
記パルス励起エネルギービームの発生源をQスイッチレ
ーザー装置とし、かつ、前記ビーム強度調整部を該Qス
イッチレーザー装置の発振器内に設置されたQスイッチ
の、Qスイッチ作動指示信号とレーザー媒質の励起開始
信号との時間差を調整する遅延時間調整機構としたこと
を特徴とする請求項1または2記載のパルスX線照射装
置(請求項4)」を提供する。
【0008】また、本発明は第五に「前記レーザー媒質
の励起開始信号が前記Qスイッチレーザー装置に設けた
発振器内のレーザー媒質の励起を開始する信号であるこ
とを特徴とする請求項4記載のパルスX線照射装置(請
求項5)」を提供する。また、本発明は第六に「前記レ
ーザー媒質の励起開始信号が前記Qスイッチレーザー装
置に設けた増幅器内のレーザー媒質の励起を開始する信
号であることを特徴とする請求項4記載のパルスX線照
射装置(請求項6)」を提供する。
【0009】また、本発明は第七に「前記パルス励起エ
ネルギービームの発生源を放電励起レーザー装置とし、
かつ、前記ビーム強度調整部を該放電励起レーザー装置
のエネルギー蓄積キャパシターの充電電圧を調整する充
電電圧調整機構としたことを特徴とする請求項1または
2記載のパルスX線照射装置(請求項7)」を提供す
る。
【0010】また、本発明は第八に「前記演算部は、前
記記憶部に記憶されたX線量及びその積算量に基づい
て、それまでの所定期間内における1ショットあたりの
平均X線量を算出し、また前記記憶部は、その平均X線
量を記憶することを特徴とする請求項1〜7記載のパル
スX線照射装置(請求項8)」を提供する。また、本発
明は第九に「前記記憶部は、前記パルス励起エネルギー
ビームの強度と前記ビーム強度調整部の調整機構にかか
る調整量との相関データ、及び前記ビームの強度もしく
は前記調整量と前記照射X線量との相関データを記憶す
ることを特徴とする請求項1〜8記載のパルスX線照射
装置(請求項9)」を提供する。
【0011】また、本発明は第十に「前記制御部は、前
記被照射物に照射すべきX線量の設定値と前記被照射物
への照射X線積算量との差がそれまでの所定期間内にお
ける1ショットあたりの平均X線照射量よりも小さくな
ったときに、前記ビーム強度調整部の調整機構を動作さ
せて、次のショットにおける照射X線量が前記差と等し
くなるように、前記パルス励起エネルギービームの強度
を設定することを特徴とする請求項1〜9記載のパルス
X線照射装置(請求項10)」を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】減圧された真空容器内の標的部材
にパルス励起エネルギービームを照射してプラズマを形
成させ、該プラズマからX線を取り出して被照射物に照
射するパルスX線照射装置において、被照射領域内に照
射するX線露光量が設定値(設定X線露光量)と一致す
るように短時間でX線露光を行うためには、標的部材に
許容上限強度の励起エネルギービームを照射させて発生
させたX線により露光を続け、積算X線露光量と設定X
線露光量との差がそれまでの平均露光量(1ショットあ
たり)よりも小さくなったときに、その差分だけのX線
が発生するように、励起エネルギービームを調整すれば
よい。
【0013】そこで、被照射領域内に照射されるX線の
量(X線露光量)が設定X線露光量と等しくなるよう
に、或いは設定露光量との差が許容範囲内となるよう
に、短時間にてX線を照射することができるように、本
発明(請求項1〜10)のパルスX線照射装置は、被照射
物上の被照射領域内に照射されたX線の量を検出する
か、或いは推定するX線量検出部と、該X線量検出部に
より検出または推定されたX線量、その積算量及び前記
被照射物に照射すべきX線量の設定値を記憶する記憶部
と、前記検出または推定されたX線量を積算すると共
に、その積算量を前記X線量設定値と比較する演算部
と、前記プラズマを形成するためのパルス励起エネルギ
ービームの強度を変化させるビーム強度調整部と、前記
X線量検出部、記憶部、演算部、及びビーム強度調整部
の動作を制御する制御部とを具備している。
【0014】照射X線露光量と設定X線露光量との差は
ゼロであるか、或いはできるだけ小さいことが好まし
く、そのために、本発明にかかるパルスX線照射装置
は、前記パルス励起エネルギービームの強度を検出する
か、或いは推定するビーム強度検出部を更に具備し、ま
た前記制御部に該ビーム強度検出部の動作を制御する機
能を付加することが好ましい(請求項2)。
【0015】かかる構成にすることにより、後述する相
関データの随時補正が可能となる。本発明にかかるビー
ム強度調整部をパルス励起エネルギービームの光路中に
設けた透過率可変のフィルターによる調整機構とする
と、容易にビーム強度を調整できるので好ましい(請求
項3)。本発明にかかるパルス励起エネルギービームの
発生源をQスイッチレーザー装置とし、かつ、ビーム強
度調整部を該Qスイッチレーザー装置の発振器内に設置
されたQスイッチの、Qスイッチ作動指示信号とレーザ
ー媒質の励起開始信号との時間差を調整する遅延時間調
整機構とすると、ビームパターン、ビーム広がり角、及
びビーム光軸の不都合な変化を引き起こすことなくビー
ム強度を調整できるので好ましい(請求項4)。
【0016】例えば、Q−スイッチ固体レーザーの場
合、レーザー媒質を励起する励起エネルギーを変えるこ
とでレーザーエネルギーを可変にできるが、励起エネル
ギーを変えると、レーザー媒質内の熱的な歪みが変化し
て、その結果、レーザーパターン、ビーム広がり角、ま
たはレーザー光軸にかかる不都合な変化が発生して好ま
しくないが、本発明(請求項4)のように、Q−スイッ
チのタイミングとレーザー媒質励起のタイミングとの時
間差を変えるだけであれば、そのような不都合は起こら
ない。
【0017】また、本発明(請求項4)のような構成に
することにより、高繰り返しレーザーに於いてもレーザ
ーエネルギーを可変にすることができる。前記レーザー
媒質の励起開始信号としては、前記Qスイッチレーザー
装置に設けた発振器内のレーザー媒質の励起を開始する
信号(請求項5)、または前記Qスイッチレーザー装置
に設けた増幅器内のレーザー媒質の励起を開始する信号
(請求項6)を用いることができる。
【0018】本発明にかかるパルス励起エネルギービー
ムの発生源を放電励起レーザー発生部とした場合には、
前記ビーム強度調整部を該放電励起レーザー装置のエネ
ルギー蓄積キャパシターの充電電圧を調整する充電電圧
調整機構とすると、容易にレーザーエネルギーを変化さ
せることができるので好ましい(請求項7)。前述した
ように、被照射領域内に照射するX線露光量が設定値
(設定X線露光量)と一致するように短時間でX線露光
を行うためには、標的部材に許容上限強度の励起エネル
ギービームを照射させて発生させたX線により露光を続
け、積算X線露光量と設定X線露光量との差がそれまで
の平均露光量(1ショットあたり)よりも小さくなった
ときに、その差分だけのX線が発生するように、励起エ
ネルギービームを調整すればよい。
【0019】そこで、かかる制御をより正確かつ短時間
に行う上で、本発明にかかる演算部は、記憶部に記憶さ
れたX線量及びその積算量に基づいて、それまでの所定
期間内における1ショットあたりの平均X線量を算出
し、また本発明にかかる記憶部は、その平均X線量を記
憶しておくことが好ましい(請求項8)。また、同じく
前記制御をより正確かつ短時間に行う上で、本発明にか
かる記憶部は、パルス励起エネルギービームの強度とビ
ーム強度調整部の調整機構にかかる調整量との相関デー
タ、及び前記ビームの強度もしくは前記調整量と照射X
線量との相関データを記憶しておくことが好ましい(請
求項9)。
【0020】パルス励起エネルギービームの強度とビー
ム強度調整部の調整機構にかかる調整量との相関データ
としては、例えば、Qスイッチレーザー(パルス励起エ
ネルギービームの一例)のエネルギー値と、Qスイッチ
作動指示信号及びレーザー媒質の励起開始信号の時間差
との相関データが利用できる。かかるデータを記憶部に
記憶させておくことにより、即座に必要とするエネルギ
ー値を有するパルスレーザー光を発信させることができ
る。
【0021】また、前記ビームの強度もしくは前記調整
量と照射X線量との相関データとしては、例えば、パル
スレーザーのエネルギー値もしくは前記時間差と、照射
X線量との相関データが利用できる。かかるデータを記
憶部に記憶させておくことにより、即座に必要とする露
光量を有するX線を発生させることができる。
【0022】X線源としてレーザープラズマX線源(L
PX)などのプラズマX線源を用いた場合には、プラズ
マまたはその周辺から放出される飛散粒子が、X線源と
被照射物との間にある光学素子上に付着・堆積し、次第
にX線の透過率(反射率)が低下して被照射領域内への
露光量が減少する。この様な場合に於いても、前記相関
データを記憶部に記憶させておくことにより、即座に必
要とする露光量を有するX線を発生させることができ
る。
【0023】例えば、先ずはじめに、光学素子が汚れて
いない状態におけるパルスレーザー(Qスイッチレーザ
ー)のエネルギー値もしくは前記時間差と、照射X線量
との相関データを記憶部に記憶させる。X線照射装置の
運転中に運転開始時と同じレーザーエネルギー値である
にもかかわらず、照射X線量が減少した場合には光学素
子の汚れによる減少と考えられる。
【0024】そこで、運転中の所定レーザーエネルギー
値に対する照射X線量と運転開始時の同一レーザーエネ
ルギー値に対する照射X線量の比を求めれば、それが光
学系の透過率(伝達率)の減少率になるので、この値を
用いて、パルスレーザーのエネルギー値もしくは前記時
間差と、照射X線量との相関データを随時補正すること
により、即座に必要とする露光量を有するX線を発生さ
せることができる。
【0025】また、前記制御をより正確かつ短時間に行
う上で、本発明にかかる制御部は、被照射物に照射すべ
きX線量の設定値と被照射物への照射X線積算量との差
がそれまでの所定期間内における1ショットあたりの平
均X線照射量よりも小さくなったときに、前記ビーム強
度調整部の調整機構を動作させて、次のショットにおけ
る照射X線量が前記差と等しくなるように、前記パルス
励起エネルギービームの強度を設定することが好ましい
(請求項10)。
【0026】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0027】
【実施例】図1は本実施例のX線照射装置の概略構成ブ
ロック図である。該装置では、パルス励起エネルギービ
ームの発生源としてフラッシュランプ励起のQ−スイッ
チYAGレーザー装置101を用いている。レーザー出
力光はミラー107で反射された後、レンズ111によ
り真空容器112内に配置された標的113上に集光さ
れ、プラズマ114を生成させる。
【0028】プラズマ114から輻射されたX線の一部
115は、X線光学系116により結像されて被照射物
117上に照射される。このとき、照射されるX線の一
部は開口付きX線検出器(X線量検出部の一例)118
により検出され、その出力信号は制御処理部122に伝
えられる。制御処理部122は、後述する記憶部、演算
部及び制御部を内蔵したマイクロコンピュータである。
【0029】X線検出器118の出力と被照射物117
上へ照射されるX線量は予め較正されており、X線検出
器118の出力信号から被照射物117上への照射X線
量を知ることができるようになっている。X線検出器1
18の出力信号は、前記演算部の積算器により積算され
るとともに、1ショットあたりの平均X線量が演算部に
より求められて前記記憶部に記憶される。また、記憶部
には予め、パルスレーザーの出力エネルギー値と、Qス
イッチ(例えば、ポッケルスセルなど)102の作動指
示信号及びレーザー媒質の励起開始信号の時間差との相
関データと、前記エネルギー値もしくは前記時間差と照
射X線量の相関データが記憶されている。
【0030】なお、前記レーザー媒質の励起開始信号
は、発振器段105及び増幅器段106のフラッシュラ
ンプのトリガー信号とした。積算器の積算値(被照射物
上に照射されたX線の積算露光量に相当)の設定値(設
定X線露光量)に対する差が前記1ショットあたりの平
均X線量よりも小さくなったとき、前記記憶部に記憶さ
れた相関データに基づいて、前記設定値と積算値の差に
等しいX線量となるように、前記信号の時間差をレーザ
ー装置101内に設けた遅延時間調整機構により調整す
ることで最終ショットにかかるパルスレーザーのエネル
ギー値を設定して照射する。
【0031】この様にすることにより、被照射物への積
算X線照射量が、予め設定されたX線照射量に一致する
ように、或いは許容範囲内に納まるように、短時間にパ
ルスX線照射を行うことができる。さらに、レーザー光
108の一部をビームスプリッター109によりレーザ
ーエネルギー測定器(ビーム強度検出部の一例)110
に入射させ、レーザーエネルギーをモニターすることに
より、先に述べたように、光学素子の汚れによる相関デ
ータの変化を補正しながら露光を行うことができる。
【0032】また、照射X線の一部をモニターすること
ができない場合には、他の場所に置かれているX線検出
器の出力信号から推定しても良い。図1では、利用しよ
うとするX線115及びプラズマ114に対して対称な
位置に透過型回折格子を用いた分光器を設置し、そのス
ペクトルを1次元検出器(X線量検出部の一例)121
により測定している。
【0033】ここで、1次元検出器121により検出さ
れたスペクトルのうち、X線光学系116で使用されて
いる波長域の信号と被照射物117に照射されているX
線量とを予め較正しておく。そして、1次元検出器12
1で検出されたスペクトルを積算することにより、被照
射物117上に照射された積算露光量を知ることができ
る。
【0034】プラズマから輻射されるX線量及びスペク
トルの角度分布は、プラズマに対して対称と考えられる
ので、この様な位置で観察することにより、照射X線と
同じ強度及びスペクトルをモニターできる。本実施例で
は、パルス励起エネルギービームの発生源としてフラッ
シュランプ励起Q−スイッチYAGレーザー装置を用い
たが、レーザーダイオード励起の固体レーザー装置を用
いても良い。
【0035】また、パルス励起エネルギービームの発生
源として放電励起型のレーザー装置を用いてもよく、こ
の場合には、レーザーエネルギーを調整する機構(ビー
ム強度調整部の一例)として、励起エネルギー蓄積キャ
パシターの充電電圧を調整する充電電圧調整機構とすれ
ばよい。また、レーザーエネルギーを調整する機構を前
記レーザーの光路中に設けた透過率可変のフィルターに
よる調整機構としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料やレジストなどの被照射物への積算X線照射量が、
予め設定されたX線照射量に一致するように、或いは許
容範囲内に納まるように、短時間にパルスX線照射を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例のX線照射装置の概略構成ブロック
図である。
【主要部分の符号の説明】
101…Q−スイッチYAGレーザー装置(パルス励起
エネルギービーム発生源の一例) 102…Q−スイッチ(ポッケルスセル) 103,104…レーザー媒質(YAGロッド) 105…発振器段 106…増幅器段 107…ミラー 108…レーザー光(励起エネルギービームの一例) 109…ビームスプリッター 110…レーザーエネルギー測定器(ビーム強度検出部
の一例) 111…レンズ 112…真空容器 113…標的部材 114…プラズマ 115…利用する(取り出す)X線 116…X線光学系 117…被照射物 118…X線検出器(X線量検出部の一例) 119…スリット 120…透過型回折格子 121…1次元検出器(X線量検出部の一例) 122…制御処理装置(制御部の一例) 以上

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧された真空容器内の標的部材にパル
    ス励起エネルギービームを照射してプラズマを形成さ
    せ、該プラズマからX線を取り出して被照射物に照射す
    るパルスX線照射装置において、 前記被照射物上の被照射領域内に照射された前記X線の
    量を検出するか、或いは推定するX線量検出部と、 該X線量検出部により検出または推定されたX線量、そ
    の積算量及び前記被照射物に照射すべきX線量の設定値
    を記憶する記憶部と、 前記検出または推定されたX線量を積算すると共に、そ
    の積算量を前記X線量設定値と比較する演算部と、 前記パルス励起エネルギービームの強度を変化させるビ
    ーム強度調整部と、 前記X線量検出部、記憶部、演算部、及びビーム強度調
    整部の動作を制御する制御部と、を具備したことを特徴
    とするパルスX線照射装置。
  2. 【請求項2】 減圧された真空容器内の標的部材にパル
    ス励起エネルギービームを照射してプラズマを形成さ
    せ、該プラズマからX線を取り出して被照射物に照射す
    るパルスX線照射装置において、 前記被照射物上の被照射領域内に照射された前記X線の
    量を検出するか、或いは推定するX線量検出部と、 該X線量検出部により検出または推定されたX線量、そ
    の積算量及び前記被照射物に照射すべきX線量の設定値
    を記憶する記憶部と、 前記検出または推定されたX線量を積算すると共に、そ
    の積算量を前記X線量設定値と比較する演算部と、 前記パルス励起エネルギービームの強度を検出するか、
    或いは推定するビーム強度検出部と、 前記パルス励起エネルギービームの強度を変化させるビ
    ーム強度調整部と、 前記X線量検出部、記憶部、演算部、ビーム強度検出
    部、及びビーム強度調整部の動作を制御する制御部と、
    を具備した事を特徴とするパルスX線照射装置。
  3. 【請求項3】 前記ビーム強度調整部を前記パルス励起
    エネルギービームの光路中に設けた透過率可変のフィル
    ターによる調整機構としたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のパルスX線照射装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス励起エネルギービームの発生
    源をQスイッチレーザー装置とし、かつ、前記ビーム強
    度調整部を該Qスイッチレーザー装置の発振器内に設置
    されたQスイッチの、Qスイッチ作動指示信号とレーザ
    ー媒質の励起開始信号との時間差を調整する遅延時間調
    整機構としたことを特徴とする請求項1または2記載の
    パルスX線照射装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザー媒質の励起開始信号が前記
    Qスイッチレーザー装置に設けた発振器内のレーザー媒
    質の励起を開始する信号であることを特徴とする請求項
    4記載のパルスX線照射装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザー媒質の励起開始信号が前記
    Qスイッチレーザー装置に設けた増幅器内のレーザー媒
    質の励起を開始する信号であることを特徴とする請求項
    4記載のパルスX線照射装置。
  7. 【請求項7】 前記パルス励起エネルギービームの発生
    源を放電励起レーザー装置とし、かつ、前記ビーム強度
    調整部を該放電励起レーザー装置のエネルギー蓄積キャ
    パシターの充電電圧を調整する充電電圧調整機構とした
    ことを特徴とする請求項1または2記載のパルスX線照
    射装置。
  8. 【請求項8】 前記演算部は、前記記憶部に記憶された
    X線量及びその積算量に基づいて、それまでの所定期間
    内における1ショットあたりの平均X線量を算出し、ま
    た前記記憶部は、その平均X線量を記憶することを特徴
    とする請求項1〜7記載のパルスX線照射装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶部は、前記パルス励起エネルギ
    ービームの強度と前記ビーム強度調整部の調整機構にか
    かる調整量との相関データ、及び前記ビームの強度もし
    くは前記調整量と前記照射X線量との相関データを記憶
    することを特徴とする請求項1〜8記載のパルスX線照
    射装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、前記被照射物に照射すべ
    きX線量の設定値と前記被照射物への照射X線積算量と
    の差がそれまでの所定期間内における1ショットあたり
    の平均X線照射量よりも小さくなったときに、前記ビー
    ム強度調整部の調整機構を動作させて、次のショットに
    おける照射X線量が前記差と等しくなるように、前記パ
    ルス励起エネルギービームの強度を設定することを特徴
    とする請求項1〜9記載のパルスX線照射装置。
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