JPH09184502A - ダイアフラムアクチュエータ - Google Patents

ダイアフラムアクチュエータ

Info

Publication number
JPH09184502A
JPH09184502A JP5363996A JP5363996A JPH09184502A JP H09184502 A JPH09184502 A JP H09184502A JP 5363996 A JP5363996 A JP 5363996A JP 5363996 A JP5363996 A JP 5363996A JP H09184502 A JPH09184502 A JP H09184502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
diaphragm
pressure chamber
rod
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5363996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Igawa
芳光 井川
Yasuaki Sagawa
保明 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP5363996A priority Critical patent/JPH09184502A/ja
Publication of JPH09184502A publication Critical patent/JPH09184502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング1の内部にダイアフラム7を架設
して圧力室8を形成し、この圧力室8に圧力を供給して
ダイアフラム7およびロッド11を含む作動部を作動さ
せるダイアフラムアクチュエータについて、作動部の作
動を途中で一旦止めることが可能であって、二段式のス
トローク作動を実現する。 【解決手段】 圧力室8の内部に軸方向に移動可能に配
置されたスプリングガイド15と、ダイアフラム7とス
プリングガイド15の間に配置された第一のばね16
と、スプリングガイド15と圧力室8の内壁の間に配置
され、第一のばね16よりばね力を小さく設定された第
二のばね17と、スプリングガイド15に設けられ、第
二のばね17が先に縮んだときに圧力室8の内壁に当接
してスプリングガイド15、第一のばね16および作動
部の移動を停止させるストッパ部18fと、が備えられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧アクチュエ
ータの一種であるダイアフラムアクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図10に示すように、ハウジ
ング51の内部にダイアフラム52を架設して圧力室5
3を形成し、この圧力室53に圧力を供給してダイアフ
ラム52およびこのダイアフラム52に接続したロッド
54を含む作動部を作動させるとともに、復帰ばね55
のばね力によって前記作動部を復帰動させるダイアフラ
ムアクチュエータが知られており、このアクチュエータ
は例えば、以下のように吸気制御弁(バタフライバル
ブ)を開閉させるものとして使用されている。
【0003】すなわち、図示した初動姿勢から圧力室5
3に作動圧力として負圧が供給されると、ダイアフラム
52およびロッド54を含む作動部が図上右方向へ作動
し、ロッド54の先端部に回転自在に接続されたレバー
56が吸気制御弁のシャフト57を中心としてこのシャ
フト57と共に右回りに回転する。レバー56およびシ
ャフト57が右回りに回転すると、シャフト57に固定
された弁体58が吸気流路59内で同じく右回りに回転
し、これによって吸気流路59が閉じられる。弁体58
が回り過ぎて吸気流路59の内面に対して噛ることがな
いように、レバー56、シャフト57および弁体58の
右回りの回転は、レバー56の突起56aがストッパピ
ン60に当接した時点で停止せしめられる。
【0004】次いでこの閉弁状態から、圧力室53内の
負圧が外部へ排出されると、復帰ばね55のばね力によ
って作動部が左方向へ作動し、レバー56およびシャフ
ト57が左回りに回転する。レバー56およびシャフト
57が左回りに回転すると、弁体58が同じく左回りに
回転し、これによって吸気流路59が開かれる。弁体5
8が回り過ぎることがないよう、レバー56、シャフト
57および弁体58の左回りの回転は、レバー56の突
起56bがストッパピン60に当接した時点で停止せし
められる。
【0005】このように上記構成のダイアフラムアクチ
ュエータは吸気制御弁(バタフライバルブ)を開閉させ
る駆動源として使用されるが、このアクチュエータにお
いては、ダイアフラム52およびロッド54を含む作動
部の作動を途中で一旦止めることができないために、作
動部の作動に関して一段式(一段階式)のストロークし
か得られない問題がある(吸気制御弁で言えば、全開お
よび全閉状態は実現できるが、半開状態を実現すること
ができない)。
【0006】この問題に対処するため、本願出願人は先
に、実公平6−6248号公報に掲載された二段式アク
チュエータを提案している。しかしながらこのアクチュ
エータにおいては、ハウジングの内部にダイアフラムが
二つ設けられていて、一段目の作動時にこの二つのダイ
アフラムが同時に作動するために、この一段目の作動特
性におけるヒステリシスが大きい問題がある。
【0007】また特公昭57−40949号公報に掲載
された負圧サーボモータによると、サーボモータを作動
させるために負圧源とサーボモータの間にサーボモータ
の圧力調整のためのリーク穴を設けたバルブを設置する
必要がある。したがってこの負圧サーボモータにおいて
は、構造が複雑であるとともに二つのダイアフラム(二
つのダイアフラム室)を作動させ、またリーク穴からの
負圧の消費もあるために、負圧を絶えず発生するような
エンジンの運転条件以外では使用に適さない問題があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ダイアフラムおよびロッドを含む作動部の作動を途
中で一旦止めることが可能であって二段式(二段階式)
のストローク作動を実現することができ、しかも一段目
の作動特性におけるヒステリシスが比較的小さく、特殊
なバルブを必要としないとともに比較的小さな負圧で作
動可能なダイアフラムアクチュエータを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のダイアフラムアクチュエータは、ハウジン
グの内部にダイアフラムを架設して圧力室を形成し、前
記圧力室に圧力を供給して前記ダイアフラムおよび前記
ダイアフラムに接続したロッドを含む作動部を作動させ
るダイアフラムアクチュエータにおいて、前記圧力室の
内部に軸方向に移動可能に配置されたスプリングガイド
と、前記ダイアフラムと前記スプリングガイドの間に配
置された第一のばねと、前記スプリングガイドと前記圧
力室の内壁の間に配置され、前記第一のばねとは異なる
大きさのばね力を設定された第二のばねと、前記スプリ
ングガイドに設けられ、前記二つのばねのうち早く縮む
方のばねが縮んだときに前記圧力室の内壁または前記作
動部に当接して前記スプリングガイド、第一のばねおよ
び作動部の移動または前記作動部の移動を停止させるス
トッパ部と、を備えていることにした。
【0010】
【作用】上記構成を備えた本発明のダイアフラムアクチ
ュエータにおいては、圧力室内にばね力の大きさを互い
に異にした二つのばねが配置されているために、圧力室
に供給される負圧が徐々に大きくなるのにしたがって
(負圧の絶対値が徐々に大きくなるのにしたがって)、
ばね力の小さい方のばねが先に縮み、ばね力の大きい方
のばねが後から縮む。したがって二つのばね双方が伸び
ている状態と、双方が縮んでいる状態との間に、一方の
ばねが伸びているとともに他方のばねが縮んでいるとい
う中間的な状態が実現されるために、これによって二段
式のストローク作動を実現することが可能である。また
上記構成のダイアフラムアクチュエータによれば、ダイ
アフラムが一つであり、特殊なバルブが不要であり、比
較的小さな負圧で作動が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】ダイアフラムとスプリングガイド
の間に配置される第一のばねと、スプリングガイドと圧
力室の内壁の間に配置される第二のばねとのばね力の大
小関係には、前者の方が大きい場合と、後者の方が大き
い場合とがあり、それぞれにおいて本発明は以下のよう
に具体化される。
【0012】 第一のばねの方がばね力が大きい場合 ハウジングの内部にダイアフラムを架設して圧力室を形
成し、この圧力室に圧力を供給してダイアフラムおよび
このダイアフラムに接続したロッドを含む作動部を作動
させるダイアフラムアクチュエータにおいて、圧力室の
内部に軸方向に移動可能に配置されたスプリングガイド
と、ダイアフラムとスプリングガイドの間に配置された
第一のばねと、スプリングガイドと圧力室の内壁の間に
配置され、第一のばねよりばね力を小さく設定された第
二のばねと、スプリングガイドに設けられ、第二のばね
が先に縮んだときに圧力室の内壁に当接してスプリング
ガイド、第一のばねおよび作動部の移動を停止させるス
トッパ部と、が備えられている。
【0013】 第二のばねの方がばね力が大きい場合 ハウジングの内部にダイアフラムを架設して圧力室を形
成し、この圧力室に圧力を供給してダイアフラムおよび
このダイアフラムに接続したロッドを含む作動部を作動
させるダイアフラムアクチュエータにおいて、圧力室の
内部に軸方向に移動可能に配置されたスプリングガイド
と、ダイアフラムとスプリングガイドの間に配置された
第一のばねと、スプリングガイドと圧力室の内壁の間に
配置され、第一のばねよりばね力を大きく設定された第
二のばねと、スプリングガイドに設けられ、第一のばね
が先に縮んだときに作動部に当接してこの作動部の移動
を停止させるストッパ部と、が備えられている。
【0014】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0015】第一実施例・・・図1に示すように、ハウ
ジング1を形成したボディ2とロアーカップ3の間にゴ
ム状弾性材製のダイアフラム7の周縁部が気密的に挟持
されていて、このダイアフラム7の図上右側に圧力室8
が形成されている。ハウジング1はボディ2およびロア
ーカップ3の他に、ボディ2の後端部に気密的に嵌着さ
れたアッパーカップ4を備えており、このアッパーカッ
プ4にセットスクリュー5が進退自在に装着され、ボデ
ィ2に圧力ポートとしてニップル6が取り付けられてい
る。ダイアフラム7の中央可撓部がダイアフラムリテー
ナ9およびスプリングリテーナ10に挟持され、ここに
ロッド11の基端部が接続され、これらによって作動部
が構成されている。ロッド11はロアーカップ3に設け
られた孔3aからハウジング1の外部に突出しており、
その先端部にナイロングロメット12が取り付けられて
いる。符号13は、ハウジング1の外側においてロアー
カップ3に固定されたブラケットである。
【0016】圧力室8の内部において、スプリングリテ
ーナ10の内側にセンターフック14が嵌着されてい
る。このセンターフック14は筒状部14aを備えてお
り、この筒状部14aの基端側に外周側へ張り出したば
ね座14bが設けられ、先端側に内周側へ張り出したフ
ランジ部14cが設けられている。
【0017】圧力室8の内部に、略円盤形を呈するスプ
リングガイド15が軸方向(図上左右方向)に移動自在
に配置されており、センターフック14のばね座14b
とこのスプリングガイド15に設けられた前側ばね座1
5aとの間にコイル状の第一のばね16が介装され、同
じくこのスプリングガイド15に設けられた後側ばね座
15bとアッパーカップ4に設けられたばね座4aとの
間にコイル状の第二のばね17が介装されている。第一
のばね16と第二のばね17とは、径寸法は互いに略同
じであるが、第一のばね16の方が第二のばね17より
ばね力が大きく設定されている(第一のばね16の方が
硬い)。
【0018】スプリングガイド15の中央に透孔15c
が設けられており、この透孔15cに図上左側からアッ
パーロッド18が差し込まれている。このアッパーロッ
ド18は、図上左側から、頭部18a、第一の鍔部18
b、ロッド本体18c、第二の鍔部18d、雄ねじ部1
8eおよびストッパ部18fを一体に備えており、第二
の鍔部18dと平座金19とでスプリングガイド15を
挾んで雄ねじ部18eに六角ナット20をねじ込むこと
によって、このアッパーロッド18がスプリングガイド
15に固定されている。頭部18aは六角ナット20を
締め込むための六面取り部であって、この頭部18aお
よび第一の鍔部18bはセンターフック14のフランジ
部14cの図上左側に位置している。第一の鍔部18b
の外径寸法はフランジ部14cの内径寸法より大きく設
定されており、これによって第一のばね16がセンター
フック14とスプリングガイド15との間隔を押し広げ
ようとしても、第一の鍔部18bとフランジ部14cと
が図示したように互いに係合した時点で、間隔はそれ以
上に広がらないようになっている(間隔が縮小すること
は可)。
【0019】上記構成を備えたダイアフラムアクチュエ
ータを吸気制御弁(バタフライバルブ)を開閉させる駆
動源として使用する場合には、図示したように、ロッド
11の先端部をレバー56に回転自在に接続する。図示
した初動姿勢において、レバー56、シャフト57およ
び弁体58を備えた吸気制御弁は全開状態であり、当該
アクチュエータの圧力室8は大気圧状態である。またこ
の初動姿勢は、図4の作動グラフ図において、A点に相
当する。
【0020】図1の初動姿勢から圧力室8に作動圧力と
して負圧が供給されて、この負圧の大きさが所定値に達
すると、図2に示すように、先ず、ばね力の小さい方の
第二のばね17が縮んで、スプリングガイド15、アッ
パーロッド18、第一のばね16、センターフック1
4、スプリングリテーナ10、ダイアフラム7、ダイア
フラムリテーナ9およびロッド11が相互の位置関係を
変更することなく、図上右方向へ作動し、アッパーロッ
ド18のストッパ部18fが圧力室8の内壁の一部を形
成したセットスクリュー5の先端面に当接した時点で、
この作動が停止する。作動中、レバー56がロッド11
に引っ張られてシャフト57を中心としてこのシャフト
57と共に右回りに回転し、これに伴って弁体58が吸
気流路59内で同じく右回りに回転し、半開状態となっ
たところで停止する(図4の作動グラフ図において、A
点→B点→C点)。以上が一段目のストローク動作であ
る。尚、この一段目のストローク動作の終了時点(終了
位置)は、セットスクリュー5によって微調整が可能で
ある。
【0021】次いで、圧力室8内の負圧の大きさが更に
大きくなって別の所定値に達すると、図3に示すよう
に、今度は、ばね力の大きい方の第一のばね16が縮ん
で、センターフック14、スプリングリテーナ10、ダ
イアフラム7、ダイアフラムリテーナ9およびロッド1
1よりなる作動部が各部品の位置関係を変更することな
く、更に右方向へ作動する。作動中、レバー56が更に
ロッド11に引っ張られてシャフト57を中心としてこ
のシャフト57と共に右回りに回転し、これに伴って弁
体58が吸気流路59内で同じく右回りに回転し、レバ
ー56の突起56aがストッパピン60に当接した時点
で、回転が停止するとともにセンターフック14等の作
動が停止して、全閉状態が実現される(図4の作動グラ
フ図において、C点→D点→E点)。以上が二段目のス
トローク動作である。尚、ストッパピン60が無くてセ
ンターフック14等が右方向へ作動し続ければ、この作
動は、センターフック14がスプリングガイド15に当
接した時点で停止することになる。
【0022】したがって以上に説明したように、上記構
成のダイアフラムアクチュエータによれば、ダイアフラ
ム7およびロッド11を含む作動部の作動を途中で一旦
止めることが可能であり、これによって二段式のストロ
ーク作動を実現することができる。尚、圧力室8に供給
した負圧をハウジング1の外部へ排出し始めると、この
ときは第一のばね16が先に伸び始める。
【0023】また上記公報に記載された従来技術との比
較の上でも、以下の効果を奏する。すなわち、先ず第一
に、圧力室8内にダイアフラム7が一つしか設けられて
いないために、一段目の作動特性におけるヒステリシス
h(図4参照)を比較的小さくすることができる。また
特殊なバルブを必要としないとともに、一つのダイアフ
ラム7を作動させれば良く、負圧消費が少ないことか
ら、比較的小さな負圧で作動可能である。
【0024】また上記構成のダイアフラムアクチュエー
タは、以下のように構成を変更しても良い。 ボディ2、ニップル6およびアッパーカップ4を、
ガラス入りナイロンまたはPBT等の樹脂材で一体化す
ることにして、アクチュエータ全体をコンパクト化す
る。 ボディ2およびアッパーカップ4をSPCで一体化
することにして、アクチュエータ全体をコンパクト化す
る。 本発明の第二実施例として図5に示すように、第一
のばね16の径を比較的大きく、第二のばね17の径を
比較的小さく設定するとともに第一のばね16の内側に
第二のばね17の一部を納め、これらに合うように各ば
ね座の形状を変更することにして、アクチュエータ全体
をコンパクト化し、特にアクチュエータの高さ(図上左
右方向の長さ)を小さくする。径寸法の大小関係は反対
であっても良い。 アッパーロッド18のロッド本体18cの外径寸法
と第二の鍔部18dの外径寸法とを同じにして、アッパ
ーロッド18の加工工数を減少させる(換言すると、第
二の鍔部18dを省略して、その分、ロッド本体18c
を延長することになる)。
【0025】第三実施例・・・図6に示すように、ハウ
ジング1を形成したロアーカップ3とアッパーカップ4
の間にゴム状弾性材製のダイアフラム7の周縁部が気密
的に挟持されていて、このダイアフラム7の図上右側に
圧力室8が形成されており、アッパーカップ4に、上記
第一実施例におけるセットスクリュー5およびニップル
6に代わるストッパ突起4bおよび圧力ポート4cが一
体成形されている。ダイアフラム7の中央可撓部がダイ
アフラムリテーナ9およびスプリングリテーナ10に挟
持され、ここにロッド11の基端部が接続され、これら
によって作動部が構成されている。ロッド11はロアー
カップ3に設けられた孔3aからハウジング1の外部に
突出しており、その先端部にナイロングロメット12が
取り付けられている。
【0026】圧力室8の内部において、スプリングリテ
ーナ10の内側にセンターフック14が嵌着されてい
る。このセンターフック14は筒状部14aを備えてお
り、この筒状部14aの基端側に外周側へ張り出したば
ね座14bが設けられ、先端側に内周側へ張り出したフ
ランジ部14cが設けられている。
【0027】圧力室8の内部に、略円盤形を呈するスプ
リングガイド15が軸方向(図上左右方向)に移動自在
に配置されており、センターフック14のばね座14b
とこのスプリングガイド15に設けられた前側ばね座1
5aとの間にコイル状の第一のばね16が介装され、同
じくこのスプリングガイド15に設けられた後側ばね座
15bとアッパーカップ4に設けられたばね座4aとの
間にコイル状の第二のばね17が介装され、第一のばね
16の方が第二のばね17よりばね力が大きく設定され
ている(第一のばね16の方が硬い)。またこの第一の
ばね16と第二のばね17とは、第一のばね16の径が
比較的大きく、第二のばね17の径が比較的小さく設定
されていて、第一のばね16の図上右端部と第二のばね
17の図上左端部とが互いに軸方向に重なり合うように
配置され、またスプリングガイド15の断面形状がこれ
を可能とするように段付きに成形されており、これによ
ってアクチュエータ全体がコンパクト化され、特にアク
チュエータの高さ(図上左右方向の長さ)が小さくなる
ように構成されている。
【0028】スプリングガイド15の中央に透孔15c
が設けられており、この透孔15cに図上右側からアッ
パーロッド18が差し込まれている。このアッパーロッ
ド18は、図上右側から、ストッパ部18f、ロッド本
体18cおよび頭部18aを一体に備えており、ストッ
パ部18fの外径寸法が透孔15cの径寸法より大きい
ことにより、スプリングガイド15がアッパーロッド1
8の右側へ抜け出ることがないようになっている。また
ロッド本体18cがセンターフック14のフランジ部1
4cの内周側に摺動自在に差し込まれ、フランジ部14
cの左側においてアッパーロッド18に平座金22が取
り付けられている。平座金22は、この平座金22を頭
部18aに差し込んでから頭部18aの先端部をカシメ
る(潰す)ことにより、アッパーロッド18に固定され
ている。平座金22の外径寸法はフランジ部14cの内
径寸法より大きく設定されており、これによって第一の
ばね16がセンターフック14とスプリングガイド15
との間隔を押し広げようとしても、平座金22とフラン
ジ部14cとが図示したように互いに係合した時点で、
間隔はそれ以上に広がらないようになっている(間隔が
縮小することは可)。
【0029】上記構成を備えたダイアフラムアクチュエ
ータは、上記第一実施例に係るダイアフラムアクチュエ
ータと同様、図7または図8に示すように、ダイアフラ
ム7およびロッド11を含む作動部の作動を途中で一旦
止めることが可能であって二段式のストローク作動を実
現することができ、しかも一段目の作動特性におけるヒ
ステリシスhが比較的小さく、特殊なバルブを必要とし
ないとともに比較的小さな負圧で作動可能である特徴を
有しており、またその構成から、以下の特有の効果を奏
することが可能である。
【0030】 ハウジング1がロアーカップ3および
アッパーカップ4の二部材によって形成されており、し
かもアッパーカップ4にストッパ突起4bおよび圧力ポ
ート4cが一体成形されているために、ハウジング1の
部品点数が少なく、その形状が簡単であり、その製造が
容易である。 アッパーロッド18が頭部18a、ロッド本体18
cおよびストッパ部18fよりなるものであって、上記
第一実施例のように第二の鍔部18dおよび雄ねじ部1
8eを備えていないために、その形状が簡単であり、そ
の製造が容易である。またこのアッパーロッド18をス
プリングガイド15に直接差込み固定するようにしたた
めに、固定構造が簡単である。
【0031】また上記構成のダイアフラムアクチュエー
タは、以下のように構成を変更しても良い。すなわち、
本発明の第四実施例として図9に示すように、アッパー
カップ4の内部に設けたストッパ突起4bの端面部にゴ
ム状弾性材製の緩衝部材21を取り付け、この緩衝部材
21に対してアッパーロッド18のストッパ部18fを
当接させる。これにより当接時に発生する衝撃を吸収
し、アッパーカップ4ないしアッパーロッド18の耐久
性を向上させることができる。また当接時に発生する衝
接音(異音)が低減されるため、当該アクチュエータが
自動車のエンジンに用いられる場合に、乗り心地を向上
させることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0033】すなわち、ダイアフラムと圧力室の内壁と
の間に、スプリングガイドを真ん中に挾んでばね力の大
きさを互いに異にした二つのばねが配置されていて、こ
の二つのばねが順次縮むように構成されているために、
ダイアフラムおよびロッドを含む作動部の作動を途中で
一旦止めることができ、これによって二段式のストロー
ク作動を実現することができる。また圧力室内にダイア
フラムが一つしか設けられていないために、一段目の作
動特性におけるヒステリシスを小さくすることができ
る。また特殊なバルブを必要としないとともに、一つの
ダイアフラムを作動させれば良く、負圧消費が少ないこ
とから、小さな負圧で作動可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るダイアフラムアクチ
ュエータの断面図
【図2】同ダイアフラムアクチュエータの作動状態を示
す断面図
【図3】同ダイアフラムアクチュエータの作動状態を示
す断面図
【図4】同ダイアフラムアクチュエータの作動特性を示
すグラフ図
【図5】本発明の第二実施例に係るダイアフラムアクチ
ュエータの断面図
【図6】本発明の第三実施例に係るダイアフラムアクチ
ュエータの断面図
【図7】同ダイアフラムアクチュエータの作動状態を示
す断面図
【図8】同ダイアフラムアクチュエータの作動状態を示
す断面図
【図9】本発明の第四実施例に係るダイアフラムアクチ
ュエータの断面図
【図10】従来例に係るダイアフラムアクチュエータの
断面図
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ボディ 3 ロアーカップ 3a 孔 4 アッパーカップ 4a,14b,15a,15b ばね座 4b ストッパ突起 4c 圧力ポート 5 セットスクリュー 6 ニップル 7 ダイアフラム 8 圧力室 9 ダイアフラムリテーナ 10 スプリングリテーナ 11 ロッド 12 ナイロングロメット 13 ブラケット 14 センターフック 14a 筒状部 14c フランジ部 15 スプリングガイド 15c 透孔 16 第一のばね 17 第二のばね 18 アッパーロッド 18a 頭部 18b,18d 鍔部 18c ロッド本体 18e 雄ねじ部 18f ストッパ部 19,22 平座金 20 六角ナット 21 緩衝部材 56 レバー 56a,56b 突起 57 シャフト 58 弁体 59 吸気流路 60 ストッパピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(1)の内部にダイアフラム
    (7)を架設して圧力室(8)を形成し、前記圧力室
    (8)に圧力を供給して前記ダイアフラム(7)および
    前記ダイアフラム(7)に接続したロッド(11)を含
    む作動部を作動させるダイアフラムアクチュエータにお
    いて、 前記圧力室(8)の内部に軸方向に移動可能に配置され
    たスプリングガイド(15)と、前記ダイアフラム
    (7)と前記スプリングガイド(15)の間に配置され
    た第一のばね(16)と、前記スプリングガイド(1
    5)と前記圧力室(8)の内壁の間に配置され、前記第
    一のばね(16)とは異なる大きさのばね力を設定され
    た第二のばね(17)と、前記スプリングガイド(1
    5)に設けられ、前記二つのばね(16)(17)のう
    ち早く縮む方のばね(17)が縮んだときに前記圧力室
    (8)の内壁または前記作動部に当接して前記スプリン
    グガイド(15)、第一のばね(16)および作動部の
    移動または前記作動部の移動を停止させるストッパ部
    (18f)と、を備えていることを特徴とするダイアフ
    ラムアクチュエータ。
JP5363996A 1995-10-31 1996-02-19 ダイアフラムアクチュエータ Pending JPH09184502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5363996A JPH09184502A (ja) 1995-10-31 1996-02-19 ダイアフラムアクチュエータ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30523495 1995-10-31
JP7-305234 1995-10-31
JP5363996A JPH09184502A (ja) 1995-10-31 1996-02-19 ダイアフラムアクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09184502A true JPH09184502A (ja) 1997-07-15

Family

ID=26394350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5363996A Pending JPH09184502A (ja) 1995-10-31 1996-02-19 ダイアフラムアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09184502A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520973A (ja) * 2007-03-09 2010-06-17 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー ダイヤフラムアクチュエータに用いられる有効バネ定数を変えるための装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520973A (ja) * 2007-03-09 2010-06-17 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー ダイヤフラムアクチュエータに用いられる有効バネ定数を変えるための装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6032066B2 (ja)
US20090139588A1 (en) Two-stage valve for controlling fluids
WO2012008202A1 (ja) 電磁弁
JPS5945537B2 (ja) 負圧式倍力装置
JPH09184502A (ja) ダイアフラムアクチュエータ
JPS6230833Y2 (ja)
US20040206232A1 (en) Vacuum unit for producing a stroke movement
JPH0953472A (ja) 排気ブレーキ装置
JPH09196035A (ja) 二部材の連結構造
CN114593261B (zh) 一种电磁阀装置
JP4440798B2 (ja) ダイアフラムバルブ
JP3483761B2 (ja) 空圧作動器
CN114593260B (zh) 一种电磁阀装置
JPH0750564Y2 (ja) 暖機バルブ用アクチエータ
EP3871916A1 (en) Accelerator device of vehicle
JP2569729Y2 (ja) ダイアフラムアクチュエータ
JP3599802B2 (ja) エアーコントロールバルブ
JPH0953473A (ja) 排気ブレーキ装置
JP3547822B2 (ja) エアーコントロールバルブ
JP2529662Y2 (ja) エア・スプリング装置用レベリングバルブ
JPH07190238A (ja) アイドルエアコントロールバルブ
JPH1089525A (ja) 電磁弁
JPH07253173A (ja) 電磁弁構造
JP2529506Y2 (ja) クイックリリースバルブ
JP3876334B2 (ja) 圧力制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030416