JPH09181988A - 記録・再生装置内蔵テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 記録・再生装置のみを動作させるとき、或い
は２個のチューナとも同一のチャンネルを選択するとき
には、高品位な映像を記録できる記録・再生装置内蔵テ
レビジョン受像機を提供する。 【解決手段】 同一筺体内にテレビジョン装置と記録・
再生装置とが内蔵され、テレビジョン装置用の第１のチ
ューナ２と、受信電波から所望のチャンネルを同調選択
する記録・再生装置用の第２のチューナ３と、第１又は
第２のチューナからの映像信号を輝度信号と色信号とに
分離する高性能な第１のＹＣ分離回路４と、第２のチュ
ーナ３からの映像信号を輝度信号と色信号とに分離する
低性能な第２のＹＣ分離回路５とを備え、記録・再生装
置のみを動作させるときには、第２のチューナ３により
選択されたチャンネルの映像信号を第１のＹＣ分離回路
４に導くとともに、第１のＹＣ分離回路４にて分離され
た輝度信号及び色信号を記録・再生装置に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、同一筺体内にテレ
ビジョン装置と記録・再生装置とが内蔵された記録・再
生装置内蔵テレビジョン受像機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の記録・再生装置内蔵テレ
ビジョン受像機について、図２とともに以下説明する。
ここで、図２は従来の記録・再生装置内蔵テレビジョン
受像機の概略構成を示すブロック図である。

【０００３】図２において、１はテレビジョン放送電波
を受信するアンテナ、２はアンテナ１で受信した電波か
ら所望のチャンネルを同調選択するテレビジョン装置用
のＴＶ側チューナ、３はアンテナ１で受信した電波から
所望のチャンネルを同調選択する記録・再生装置用のＶ
ＴＲ側チューナ、４はＴＶ側チューナ２より出力される
映像信号を輝度信号Ｙと色信号Ｃとに分離する高性能Ｙ
Ｃ分離回路、５はＶＴＲ側チューナ３より出力される映
像信号を輝度信号Ｙと色信号Ｃとに分離する低性能ＹＣ
分離回路である。

【０００４】６は低性能ＹＣ分離回路５にて分離された
輝度信号Ｙ及び色信号Ｃを記録・再生するＶＴＲ部、７
は前記高性能ＹＣ分離回路４にて分離された輝度信号Ｙ
及び色信号Ｃと前記ＶＴＲ部６にて再生された輝度信号
Ｙ及び色信号Ｃとを切換出力する切換回路、８は切換回
路７で選択出力された輝度信号Ｙ及び色信号Ｃに対して
所定の映像信号処理を施す映像処理回路、９は映像を表
示するためのブラウン管である。

【０００５】尚、上記構成において、ＶＴＲ側チューナ
３、低性能ＹＣ分離回路５、及びＶＴＲ部６によって記
録・再生装置が構成され、その他の構成要素によってテ
レビジョン装置が構成されている。

【０００６】上記のように構成してなる記録・再生装置
内蔵テレビジョン受像機の場合、テレビジョン装置とし
ては、アンテナ１より受信された電波に対して、ＴＶ側
チューナ２にて所望のチャンネルに対応した映像信号を
選択出力し、高性能ＹＣ分離回路４にて輝度信号Ｙと色
信号Ｃとに分離した後、切換回路７を介して映像処理回
路８によってブラウン管９に映像表示を行う。

【０００７】次に、記録・再生装置としては、アンテナ
１より受信された電波に対して、ＶＴＲ側チューナ３に
て所望のチャンネルに対応した映像信号を選択出力し、
低性能ＹＣ分離回路５にて輝度信号Ｙと色信号Ｃとに分
離した後、ＶＴＲ部６によりＶＴＲ用磁気テープに記録
する。また、ＶＴＲ部６により再生された輝度信号Ｙ及
び色信号Ｃは、切換回路７を介して映像処理回路８によ
ってブラウン管９に映像表示される。

【０００８】すなわち、切換回路７は、アンテナ１より
受信されたテレビジョン信号をブラウン管９に映像表示
する場合には、スイッチポジションを端子７ａ側に切換
え、ＶＴＲ部６にて再生された再生信号をブラウン管９
に映像表示する場合には、スイッチポジションを端子７
ｂ側に切換えるよう制御される。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、従来
の記録・再生装置内蔵テレビジョン受像機においては、
ＹＣ分離回路４，５がテレビジョン装置専用と記録・再
生装置専用とにそれぞれ設けられており、さらにコスト
ダウンのために記録・再生装置専用のＹＣ分離回路５と
して低性能なものを用いている。

【００１０】そして、上記従来の記録・再生装置内蔵テ
レビジョン受像機の場合、記録・再生装置にてテレビジ
ョン信号を記録する際、同一筺体内に高性能ＹＣ分離回
路４が存在するのにも拘わらず、記録・再生装置専用と
して設けられた低性能ＹＣ分離回路５しか使用すること
ができず、高品位な映像を記録することができないとい
う問題があった。

【００１１】本発明は、上述したような点に鑑みてなさ
れたものであって、記録・再生装置のみを動作させると
き、或いは２個のチューナとも同一のチャンネルを選択
するときには、高品位な映像を記録することができる記
録・再生装置内蔵テレビジョン受像機を提供することを
目的としている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の記録・再生装置
内蔵テレビジョン受像機は、同一筺体内にテレビジョン
装置と記録・再生装置とが内蔵され、受信電波から所望
のチャンネルを同調選択するテレビジョン装置用の第１
のチューナと、受信電波から所望のチャンネルを同調選
択する記録・再生装置用の第２のチューナと、前記第１
又は第２のチューナからの映像信号を輝度信号と色信号
とに分離する高性能な第１のＹＣ分離回路と、前記第２
のチューナからの映像信号を輝度信号と色信号とに分離
する低性能な第２のＹＣ分離回路とを備えた記録・再生
装置内蔵テレビジョン受像機であって、前記記録・再生
装置のみを動作させるときには、前記第２のチューナに
より選択されたチャンネルの映像信号を前記第１のＹＣ
分離回路に導くとともに、該第１のＹＣ分離回路にて分
離された輝度信号及び色信号を前記記録・再生装置に入
力するように構成している。

【００１３】また、本発明の記録・再生装置内蔵テレビ
ジョン受像機は、前記第１及び第２のチューナにて同一
のチャンネルを選択するときには、前記第１のＹＣ分離
回路の出力を前記テレビジョン装置及び記録・再生装置
に導くように構成している。

【００１４】そして、本発明の記録・再生装置内蔵テレ
ビジョン受像機においては、記録・再生装置のみを動作
させるとき、或いは第１及び第２のチューナにて同一の
チャンネルを選択するときには、高性能な第１のＹＣ分
離回路を用いて分離された輝度信号及び色信号を記録信
号として記録・再生装置に供給することができるため、
高品位な映像を記録することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の記録・再生装置内
蔵テレビジョン受像機の一実施形態について、図１とと
もに説明するが、上述した従来例と同一部分には同一符
号を付し、その説明は省略する。ここで、図１は本実施
形態の記録・再生装置内蔵テレビジョン受像機の概略構
成を示すブロック図である。

【００１６】本実施形態の記録・再生装置内蔵テレビジ
ョン受像機は、図１に示すように、図２とともに上述し
た従来例の構成に加えて、高性能ＹＣ分離回路４に入力
する映像信号をＴＶ側チューナ２の出力とＶＴＲ側チュ
ーナ３の出力とで切換える切換回路１１と、ＶＴＲ部６
に入力する輝度信号Ｙ及び色信号Ｃを高性能ＹＣ分離回
路４の出力と低性能ＹＣ分離回路５の出力とで切換える
切換回路１２とを設けている。

【００１７】次に、上記のように構成してなる記録・再
生装置内蔵テレビジョン受像機の動作について説明す
る。まず、テレビジョン装置としてのみ動作する場合
は、切換回路１１は１１ａ側に、切換回路７は端子７ａ
側にそれぞれ切換えられ、アンテナ１より受信された電
波に対して、ＴＶ側チューナ２にて所望のチャンネルに
対応した映像信号を選択出力し、切換回路１１を介して
高性能ＹＣ分離回路４にて輝度信号Ｙと色信号Ｃとに分
離した後、切換回路７を介して映像処理回路８によって
ブラウン管９に映像表示を行う。

【００１８】記録・再生装置としてのみ動作する場合
は、切換回路１１は１１ｂ側に、切換回路１２は１２ａ
側にそれぞれ切換えられ、アンテナ１より受信された電
波に対して、ＶＴＲ側チューナ３にて所望のチャンネル
に対応した映像信号を選択出力し、切換回路１１を介し
て高性能ＹＣ分離回路４にて輝度信号Ｙと色信号Ｃとに
分離した後、ＶＴＲ部６によりＶＴＲ用磁気テープに記
録する。また、切換回路７を端子７ｂ側に切換えること
により、ＶＴＲ部６により再生された輝度信号Ｙ及び色
信号Ｃは、切換回路７を介して映像処理回路８によって
ブラウン管９に映像表示される。

【００１９】また、テレビジョン装置及び記録・再生装
置ともに同一信号を受信する場合は、切換回路１２は１
２ａ側に、切換回路７は端子７ａ側に切換えられ、アン
テナ１より受信された電波に対して選択出力された所望
のチャンネルに対応した映像信号を、切換回路１１を介
して高性能ＹＣ分離回路４にて輝度信号Ｙと色信号Ｃと
に分離した後、切換回路７を介して映像処理回路８によ
ってブラウン管９に映像表示を行うとともに、切換回路
１２を介してＶＴＲ部６によりＶＴＲ用磁気テープに記
録する。

【００２０】尚、この場合は、ＴＶ側チューナ２及びＶ
ＴＲ側チューナ３は同一のチャンネルに対応した映像信
号を出力しているので、切換回路１１は端子１１ａ側で
も端子１１ｂ側でもどちらに切換えられた状態でもよ
い。

【００２１】上述したとおり、本実施形態の記録・再生
装置内蔵テレビジョン受像機においては、記録・再生装
置のみを動作させるとき、及び２個のチューナ２，３と
も同一のチャンネルを選択するときには、高性能ＹＣ分
離回路４を用いて分離した輝度信号Ｙ及び色信号Ｃを記
録信号としてＶＴＲ部６に供給することができるので、
高品位な映像を記録することができる。

【００２２】尚、ＶＴＲ部６に供給する記録信号に高性
能ＹＣ分離回路４の出力を用いることができない動作モ
ードとして、ブラウン管９に表示する映像とＶＴＲ部６
で記録する映像とが同一でない場合が存在し、この場合
の記録映像の品位は上述した従来例のものと同等なもの
となるが、この種の記録・再生装置内蔵テレビジョン受
像機における回路システム構成上やむを得ないことであ
る。

【００２３】これは、この種の記録・再生装置内蔵テレ
ビジョン受像機においては、ＶＴＲ部６で記録する映像
よりも、ブラウン管９に表示する映像の方を高品位にす
る必要があることが多いためである。

【００２４】

【発明の効果】本発明の記録・再生装置内蔵テレビジョ
ン受像機は、上述したような構成としているので、記録
・再生装置のみを動作させるとき、或いは第１及び第２
のチューナにて同一のチャンネルを選択するときには、
高性能な第１のＹＣ分離回路を用いて分離された輝度信
号及び色信号を記録信号として記録・再生装置に供給す
ることができるため、高品位な映像を記録することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の記録・再生装置内蔵テレビジョン受像
機の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。

【図２】従来の記録・再生装置内蔵テレビジョン受像機
の概略構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ ＴＶ側チューナ ３ ＶＴＲ側チューナ ４ 高性能ＹＣ分離回路 ５ 低性能ＹＣ分離回路 ６ ＶＴＲ部 ７ 切換回路 ８ 映像処理回路 ９ ブラウン管 １１ 切換回路 １２ 切換回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 同一筺体内にテレビジョン装置と記録・
   再生装置とが内蔵され、 受信電波から所望のチャンネルを同調選択するテレビジ
   ョン装置用の第１のチューナと、 受信電波から所望のチャンネルを同調選択する記録・再
   生装置用の第２のチューナと、 前記第１又は第２のチューナからの映像信号を輝度信号
   と色信号とに分離する高性能な第１のＹＣ分離回路と、 前記第２のチューナからの映像信号を輝度信号と色信号
   とに分離する低性能な第２のＹＣ分離回路とを備えた記
   録・再生装置内蔵テレビジョン受像機であって、 前記記録・再生装置のみを動作させるときには、前記第
   ２のチューナにより選択されたチャンネルの映像信号を
   前記第１のＹＣ分離回路に導くとともに、該第１のＹＣ
   分離回路にて分離された輝度信号及び色信号を前記記録
   ・再生装置に入力することを特徴とする記録・再生装置
   内蔵テレビジョン受像機。
2. 【請求項２】 同一筺体内にテレビジョン装置と記録・
   再生装置とが内蔵され、 受信電波から所望のチャンネルを同調選択するテレビジ
   ョン装置用の第１のチューナと、 受信電波から所望のチャンネルを同調選択する記録・再
   生装置用の第２のチューナと、 前記第１又は第２のチューナからの映像信号を輝度信号
   と色信号とに分離する高性能な第１のＹＣ分離回路と、 前記第２のチューナからの映像信号を輝度信号と色信号
   とに分離する低性能な第２のＹＣ分離回路とを備えた記
   録・再生装置内蔵テレビジョン受像機であって、 前記第１及び第２のチューナにて同一のチャンネルを選
   択するときには、前記第１のＹＣ分離回路の出力を前記
   テレビジョン装置及び記録・再生装置に導くことを特徴
   とする記録・再生装置内蔵テレビジョン受像機。