JPH09181662A - Cdma送信装置、受信装置及び送受信装置 - Google Patents

Cdma送信装置、受信装置及び送受信装置

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JPH09181662A
JPH09181662A JP7340623A JP34062395A JPH09181662A JP H09181662 A JPH09181662 A JP H09181662A JP 7340623 A JP7340623 A JP 7340623A JP 34062395 A JP34062395 A JP 34062395A JP H09181662 A JPH09181662 A JP H09181662A
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JP
Japan
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signal
spread
code
spreading
transmission
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Withdrawn
Application number
JP7340623A
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English (en)
Inventor
Yuichi Shiraki
裕一 白木
Kiyohito Tokuda
清仁 徳田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA通信で、拡散信号と遅延させた拡散
信号を合成して送信することにより、1系統の送受信装
置でダイバーシティ効果のある通信を行う。 【解決手段】 送信データSD(t)は、拡散符号で拡
散され拡散信号が生成される。この拡散信号は、遅延付
加部33で所定時間遅延される。遅延前と遅延後の拡散
信号は、加算部34で加算され、変調部35で搬送波を
変調し送信される。アンテナ41の受信信号は、検波部
42で復調され、レイク受信部43a,43bに入力さ
れる。レイク受信部43aは、受信信号を拡散符号で相
関検波し、検波出力は所定時間遅延されて第1の受信デ
ータを得る。レイク受信部43bは,受信信号を所定時
間遅延された拡散符号で相関検波し、第2の受信データ
を得る。2つの受信データは合成され、ダイバーシティ
効果のある受信データRD(t)となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信、移動無
線通信等の分野において、ダイバーシティ技術を適用し
た、CDMA(Code Division Multiple Access :符号
分割多元接続)通信システムにおけるCDMA送信装
置,受信装置及び送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信は、空間を伝送路として使用す
るため、自然条件や人為的な条件によって妨害を受けや
すい。特に移動無線通信では、移動局の移動により伝搬
経路が変化するため、電界強度の変動によるフェージン
グの影響が大きい。このため、送信側では複数のチャネ
ルで同一の情報を送信し、受信側では複数のチャネルで
受信した情報を単一の受信情報に合成する、ダイバーシ
ティ技術が使用される。従来、このような分野の技術と
しては、例えば次のような文献に記載されるものがあっ
た。 文献:電子情報通信学会総合大会予稿集、B、(199
5.3)神崎,高橋著「CDMAにおける送信ダイバー
シチ効果の検討」p.413 図2は、前記文献に記載された従来のCDMA送受信装
置の一構成例を示すブロック図である。このCDMA送
受信装置は、例えば、基地局と移動局との間で通信を行
う移動無線通信システムにおいて、基地局に設置される
CDMA送信装置10と、移動局に用いられるCDMA
受信装置20とを備えている。そして、フェージングの
影響を緩和するため、送信装置10と受信装置20で
は、2つのチャネルCH1とCH2を介して通信が行わ
れる。
【0003】送信装置10は、送信データSDを拡散す
る第1と第2の拡散部11a,11bを有している。各
拡散部11a,11bには、別々の拡散符号発生部12
a,12bがそれぞれ接続され、この各拡散部11a,
11bの出力側が変調部13a,13bに接続されてい
る。変調部13a,13bには、共通のキャリア周波数
発振器14が接続されている。変調部13a,13bの
出力側は、それぞれ送信用のアンテナ15a,15bに
接続されている。受信装置20は、受信用のアンテナ2
1を有し、このアンテナ21が準同期検波部22に接続
されている。準同期検波部22の出力側は、第1と第2
のレイク(rake:熊手)受信部23a,23bに接続さ
れている。第1と第2のRAKE受信部23a,23b
には、それぞれ別の拡散符号発生部24a,24bが接
続されている。第1と第2のレイク受信部23a,23
bの出力側は、加算部25の入力側に接続され、加算部
25の出力側に受信データRDが得られる。ここで、送
信装置10の拡散部11a、変調部13a及びアンテナ
15a、受信装置20のアンテナ21、準同期検波部2
2及びレイク受信部23aが第1のチャネルCH1を形
成している。また、送信装置10の拡散部11b、変調
部13b及びアンテナ15b、受信装置20のアンテナ
21、準同期検波部22及びレイク受信部23bが第2
のチャネルCH2を形成している.次に、このCDMA
送受信装置の動作を説明する。送信装置10に送信デー
タSDが入力されると、第1のチャネルCH1では、送
信データSDは、拡散部11aに入力され、拡散符号発
生部12aで発生された拡散符号PNaによって、その
スペクトルが拡散されて拡散信号となる。この拡散信号
は、変調部13aに入力され、キャリア周波数発振器1
4から出力される搬送波を変調する。変調部13aによ
って変調された送信信号SSaは、アンテナ15aから
送信される。
【0004】第2のチャネルは、拡散符号発生部12b
で発生される拡散符号PNbが、拡散符号PNaと直交
している(即ち、相関性がない)ということ以外は、第
1のチャネルと全く同一である。このように、送信装置
10は拡散符号を異にする2チャネルの伝送路によっ
て、送信信号SSa及びSSbを送信する。受信装置2
0では、アンテナ21で受信した信号は準同期検波部2
2に入力され、搬送波成分が除去されて、拡散信号成分
のみが抽出される。この拡散信号成分には、送信装置1
0の拡散符号PNa及びPNbで拡散された送信データ
SDが含まれている。レイク受信部23aは、拡散符号
発生部24aから与えられる拡散符号PNaで、その拡
散信号成分を逆拡散により相関検波し、受信データRD
aを出力する。同様に、レイク受信部23bは、拡散符
号PNbでその拡散信号成分を相関検波し、受信データ
RDbを出力する。受信データRDaとRDbは、元来
同一の筈であるが、伝搬経路が異なるため出力レベルが
相違することがある。そこで、受信データRDaとRD
bは、加算部25で加算されて、受信データRDが得ら
れる。このように、送信装置10から送信された送信デ
ータSDは、2つの異なる拡散符号PNa,PNbを使
って別々に拡散され、別々の経路を通って受信装置20
に伝搬される。このため、伝搬経路の状況により、それ
ぞれ異なるフェージングの影響を受けることになる。従
って、一方の受信が不能の場合でも、他方の受信ができ
れば通信は可能となり、2つの伝搬路が相互に補いあう
ことにより、正常な通信を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CDMA送受信装置では、次のような課題があった。 (1)移動局の受信装置20では、1つのアンテナで2
チャネルを同時に受信できるので、装置規模の増大を抑
えることができるが、基地局の送信装置10では、変調
部13a,13bやアンテナ15a,15bの高周波部
が2系統必要となり、基地局側の装置規模の増大を招
く。 (2)移動局から送信する場合は、送信装置10の規模
が大きいため、送信装置10を移動局で使用することは
現実的でない。 (3)1つの送信装置10に対して2つの拡散符号PN
a,PNbを割当てる必要があり、多数のCDMA送信
装置及び受信装置を収容するDCMA通信システムで
は、拡散符号割当て上の制約が生ずる。 本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、送信
装置の大規模化と拡散符号の割当て上の制約について解
決した、CDMA送信装置、受信装置及び送受信装置を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、CDMA送信装置において、チャネ
ル毎に割当てられた拡散符号を発生する拡散符号発生手
段と、送信データを入力し、この送信データを前記拡散
符号でスペクトル拡散して拡散信号を出力する拡散手段
と、前記拡散信号を所定時間遅延させて遅延拡散信号を
出力する遅延手段と、前記拡散信号に前記遅延拡散信号
を加算して合成拡散信号を出力する加算手段と、前記合
成拡散信号で搬送波を変調して送信信号を送信する変調
手段とを、備えている。第2の発明は、CDMA受信装
置において、送信データをチャネル毎に割当てられた拡
散符号で拡散した拡散信号と該拡散信号を所定時間遅延
させた遅延拡散信号とを重畳した合成拡散信号で搬送波
を変調した送信信号を受信し、この受信信号から受信デ
ータを得るために、次のような手段を備えている。即
ち、このCDMA受信装置では、前記受信信号から搬送
波成分を除去して前記合成拡散信号を抽出する復調手段
と、前記拡散符号と同一の拡散符号を発生する拡散符号
発生手段と、前記拡散符号発生手段で発生された拡散符
号を用い、前記復調手段で復調された合成拡散信号を逆
拡散により相関検波して第1の検波信号を出力する第1
の逆拡散手段と、前記第1の検波信号を前記所定時間と
同一の時間だけ遅延させる第1の遅延手段と、前記拡散
符号発生手段で発生された拡散符号を前記所定時間と同
一の時間だけ遅延させる第2の遅延手段と、前記第2の
遅延手段の出力信号を用い、前記復調手段で復調された
合成拡散信号を逆拡散により相関検波して第2の検波信
号を出力する第2の逆拡散手段と、前記第1の遅延手段
の出力信号と前記第2の検波信号とを合成して受信デー
タを生成する合成手段とを、備えている。
【0007】第3の発明は、CDMA送受信装置におい
て、送信装置と受信装置とを備えている。送信装置は、
チャネル毎に割当てられた拡散符号で送信データを拡散
し、拡散した信号とこの拡散した信号を所定時間だけ遅
延させた信号とを加算した合成拡散信号により搬送波を
変調して送信信号を送信する装置である。また、受信装
置は、前記送信信号を受信し、受信した信号を復調して
前記合成拡散信号を抽出し、前記拡散符号と同一の拡散
符号を用い、該合成拡散信号を逆拡散により相関検波し
て前記所定時間と同一の時間だけ遅延させた第1の検波
信号を生成すると共に、前記拡散符号と同一でかつ前記
所定時間と同一の時間だけ遅延させた拡散符号を用い、
該合成拡散信号を逆拡散により相関検波した第2の検波
信号を生成し、生成された第1と第2の検波信号を合成
して受信データを生成する装置である。第1の発明によ
れば、以上のようにCDMA送信装置を構成したので、
送信データが入力されると、この送信データは、拡散手
段において、チャネルに割当てられた特定の拡散符号で
スペクトル拡散され、拡散信号が生成される。この拡散
信号は、遅延手段によって更に所定時間の遅延が与えら
れる。そして、遅延前の拡散信号と遅延後の拡散信号が
加算手段によって加算され、合成拡散信号が得られる。
この合成拡散信号は、変調手段によって搬送波を変調
し、この変調された搬送波が送信される。これにより、
送信信号は1系統の送信装置から出力されたにも拘ら
ず、同一の送信データを所定の時間間隔で2回送信した
ことと同等の作用がある。
【0008】第2の発明のCDMA受信装置では、受信
信号は、復調手段で復調されて合成拡散信号が抽出され
る。この合成拡散信号には、送信データとそれを所定時
間遅延させた送信データが、チャネルに割当てられた特
定の拡散符号でスペクトル拡散されて含まれている。第
1の逆拡散手段は、この合成拡散信号から遅延前の送信
データを逆拡散により相関検波して第1の検波信号を出
力する。一方、第2の逆拡散手段は、遅延後の送信デー
タを第2の遅延手段で所定時間だけ遅延させた拡散符号
を用いて、逆拡散により相関検波して第2の検波信号を
出力する。第1の遅延手段で、第1の検波信号に所定時
間の遅延を与えることにより、第2の検波信号と時間が
合わされる。時間の合わされた2つの検波信号は、合成
手段で合成されてダイバーシティ効果のある受信データ
が得られる。第3の発明のCDMA送受信装置では、送
信装置において、送信データは、チャネル毎に割当てら
れた拡散符号で拡散される。この拡散された信号は所定
時間だけ遅延させられ、遅延を受けていない拡散信号と
加算されて合成拡散信号が生成される。この合成拡散信
号は搬送波を変調して送信信号となり、受信装置に送信
される。受信装置においては、前記送信信号を受信し、
受信した信号を復調して合成拡散信号が抽出される。こ
の合成拡散信号は、送信で使用した拡散符号と同一の拡
散符号を用い、逆拡散により相関検波され、送信装置側
での遅延時間と同一の時間だけ遅延されて第1の検波信
号が生成される。また、前記拡散符号と同一でかつ前記
遅延時間と同一の時間だけ遅延させた拡散符号を用い、
この合成拡散信号を逆拡散により相関検波した第2の検
波信号が生成される。生成された第1と第2の検波信号
は合成されてダイバーシティ効果のある受信データが得
られる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
CDMA送受信装置の構成ブロック図である。このCD
MA送受信装置は、例えば、基地局と移動局との間で通
信を行う移動無線通信システムにおいて、基地局等に設
置される送信装置30と、移動局等に用いられる受信装
置30とで構成される。送信装置30は、送信データS
D(t)をスペクトル拡散する拡散手段(例えば、拡散
部)31を有している。この拡散部31には、チャネル
毎に割当てられた拡散符号を発生する拡散符号発生手段
(例えば、拡散符号発生部)32が接続さている。この
拡散符号発生部32は、例えばシフトレジスタと排他的
論理和回路等を組合わせて、M系列コード(Maximum le
ngth code )等の疑似雑音符号(拡散符号)を発生する
ものである。拡散部31の出力側は加算手段(例えば、
加算部)34の第1の入力側に接続されている。拡散部
31の出力側は更に所定時間の遅延を与える遅延手段
(例えば、遅延付加部)33を介して加算部34の第2
の入力側に接続されている。加算部34の出力側は、搬
送波を変調して送信信号を送信する変調手段(例えば、
変調部)35に接続され、変調部35にはキャリア周波
数発振器36が接続されている。変調部35の出力側は
送信アンテナ37に接続されている。
【0010】受信装置40は、受信アンテナ41が受信
信号から搬送波成分を除去して拡散信号を復調する復調
手段(例えば、準同期検波部)42に接続されている。
この準同期検波部42の出力側は、拡散符号を用いて逆
拡散により相関検波して検波信号を出力する、第1と第
2の逆拡散手段(例えば、レイク受信部)43a,43
bに接続されている。レイク受信部43aには、送信装
置30の拡散符号発生部32で発生される拡散符号と同
一の拡散符号を発生する拡散符号発生手段(例えば、拡
散符号発生部)44が接続されている。レイク受信部4
3bには、送信装置30の遅延付加部33と同一の遅延
時間を与える、第1の遅延手段(例えば、遅延付加部)
45を介して拡散符号発生部44が接続されている。レ
イク受信部43aの出力側は、遅延付加部45と同一の
遅延時間を与える第2の遅延手段(例えば、遅延付加
部)46を介して、2つの信号の合成を行って受信デー
タを生成する合成手段(例えば、加算部)47の第1の
入力側に入力さる。一方、レイク受信部43aの出力側
はそのまま加算部47の第2の入力側に入力される。そ
して、加算部47の出力側に受信データRD(t)が得
られる。次に、このCDMA送受信装置の動作を説明す
る。
【0011】送信装置30には、時刻をtとして、送信
データSD(t)が与えられる。この送信データSD
(t)は、一定のパルス幅Tbを有するディジタルデー
タであり、拡散部31に入力される。拡散符号発生部3
2は、M系列コード等の拡散符号p(t)を発生し、拡
散部31に出力する。この拡散符号p(t)のパルス幅
Tcは、チップ長と呼ばれ、送信データSD(t)のパ
ルス幅Tbとの間には次式の関係がある。 Tb=n×Tc 但し、n:整数 拡散部31では、送信データSD(t)に拡散符号p
(t)を乗算して、次式の拡散信号q1(t)を出力す
る。この拡散信号q1(t)は、遅延付加部33と加算
部34の第1の入力側に与えられる。 q1(t)=SD(t)p(t) ・・・・(1) 遅延付加部33における遅延時間をTとすると、遅延付
加部33の出力信号q2(t)は次式で表される。この
出力信号q2(t)は、加算部34の第2の入力側に与
えられる。 q2(t)=SD(t−T)p(t−T) ・・・・(2) ここで、T>Tcとすることにより、拡散符号p(t)
の持つ自己相関特性を利用して、受信側での拡散信号q
1(t)と遅延された拡散信号q2(t)の分離を可能
としている。ここで、自己相関特性とは、符号のタイミ
ングが完全に一致したときに相関が1となり、1チップ
以上ずれると相関が0となるという特性をいう。但し、
遅延時間Tをパルス幅Tbの整数倍にすると、出力信号
q1(t)とq2(t)が完全に重なり、受信側で分離
できなくなるので、このような設定は避けなければなら
ない。
【0012】加算部34から出力される合成拡散信号q
(t)は、次式のようになる。 q(t)=q1(t)+q2(t) =SD(t)p(t)+SD(t−T)p(t−T) ・・・・(3) 変調部35では、上記合成拡散信号q(t)で、キャリ
ア周波数発振器36から出力される周波数fcの搬送波
を変調し、送信信号r(t)を出力し、送信アンテナ3
7から送信する。ここで、変調方式を、例えばBPSK
(2相位相変調)とすると、送信信号s(t)は、次式
のようになる。 s(t)=q(t)exp(j2πfc) ・・・・(4) この送信信号s(t)は、無線伝搬路を通過して移動局
の受信装置40の受信アンテナ41で受信される。受信
信号r(t)は、その伝搬路のフェージングによる受信
信号強度の変化の包絡線をα(t)とすると、次式のよ
うに表される。なお、単純化するため、伝搬路における
遅延、反射等は無視している。 r(t)=α(t)s(t) ・・・・(5) この受信信号r(t)は、準同期検波部42に入力さ
れ、例えば、準同期検波による復調方式により、搬送波
成分が除去されて、次式の拡散帯域受信信号u(t)と
なり、レイク受信部43a,43bに与えられる。 u(t)=r(t)exp(−j2πfc) =α(t){SD(t)p(t)+SD(t−T)p(t−T)} ・・・・(6) レイク受信部43aでは、拡散符号発生部44で発生さ
れる拡散符号p(t)を用いて逆拡散による相関検波を
行う。また、相関検波において、瞬時受信信号レベルを
2乗して合成する最大比合成を行う場合は、レイク受信
部43aは伝搬路の包絡線を推定して補正を行い、検波
信号d1(t)は、次式により算出される。
【0013】
【数1】 ここで、α(t)* はα(t)と共役な複素数、Tbは
送信データSD(t)の1ビットの時間、即ち拡散符号
p(t)の1周期の時間である。M系列等の拡散符号p
(t)は、自己相関特性を有している。このため、遅延
時間Tがチップ長Tcより大きい場合、d1(t)が持
つ送信データ成分SD(t−T)が除去され、検波信号
d1(t)は近似的に次式のようになる。 d1(t)=|α(t)|2 SD(t) ・・・・(8) この検波信号d1(t)は、遅延付加部46へ入力さ
れ、遅延時間Tだけ遅延されて加算部47の第1の入力
側に与えられる。一方、レイク受信部43bでは、拡散
符号発生部44で発生された拡散符号p(t)を遅延付
加部45で遅延時間Tだけ遅延させた拡散符号p(t−
T)を用いて逆拡散により相関検波を行い、次式で算出
される検波信号d2(t)を出力する。この検波出力d
2(t)は、加算部47の第2の入力側に与えられる。
【0014】
【数2】 この場合、d2(t)が持つ送信データ成分SD(t)
が除去され、検波信号d2(t)は近似的に次式のよう
になる。 d2(t)=|α(t)|2 SD(t−T) ・・・(10) 加算部47の出力側には次式で示される受信データRD
(t)が得られる。 RD(t)=d1(t−T)+d2(t) ={|α(t−T)|2 +|α(t)|2 }SD(t−T) ・・・(11) この式(11)は、移動局での受信データRD(t)が
異なる2つの時刻t及びt−Tの伝搬路のフェージング
を受けた送信データSDの合成となっていることを示し
ている。2つのフェージングによって変化する受信信号
の瞬時電力|α(t−T)|2 ,|α(t)|2 は、遅
延時間Tを大きくする程、独立したフェージングとして
考えられ、2つの独立なフェージングに対するパスダイ
バーシティ効果が得られる。一般的に、移動体無線通信
において相関性の無いフェージングを得るのに必要な時
間間隔は、移動体の走行に伴うドップラ周波数をfdと
すると、1/2fdといわれている。従って、遅延時間
Tは、T>1/2fdを目安とすればよい。例えば、数
100Hz程度のドップラ周波数を考えると、遅延時間
Tは約5ms程度となる。この様に、本実施形態のCD
MA送受信装置は、送信装置30内で拡散信号を遅延さ
せ、遅延前の拡散信号と加算して得られた合成拡散信号
q(t)で、搬送波を変調して送信している。このた
め、従来の送信装置では2組必要であった高周波部分
が、本送信装置30では1組の高周波部分(変調部35
及び送信アンテナ37)で足りるので、装置の簡素化が
可能となる。更に、単一の拡散符号のみでダイバーシテ
ィ効果が得られるという利点がある。なお、本発明は、
上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
【0015】(a)送信データSD(t)をスペクトル
拡散するための拡散符号p(t)は、上記説明のM系列
に限定することなく、Gold符号等の非M系列でも良い。 (b)変調部35における変調方式は、BPSK(2相
位相変調)を使用しているが、これに限らず、QPSK
(直交位相変調)、DPSK(差動位相変調)等も可能
である。 (c)準同期検波部42における復調方式は、準同期検
波に限らず、送信装置30側の変調部35の変調方式に
対応した復調方式を使用する必要がある。 (d)逆拡散手段43a,43bは、レイク受信部43
a,43bを用いて説明したが、レイク受信部に限定す
ることなく、拡散符号の相関性の検出により送信データ
を復元できるものであれば良い。 (e)受信装置40の合成手段47は、加算部47を用
いて説明したが、単純な加算部のほか、加重加算部でも
良く、最大の信号を選択して出力する選択部としても良
い。 (f)本実施形態では、CDMA送受信装置について説
明したが、送信装置と受信装置を分離し、CDMA送信
装置を単独で、本実施形態とは異なる構成の受信機に対
して送信することも可能である。また、CDMA受信装
置を単独で、本実施形態とは異なる構成の送信機からの
信号を受信することも可能である。 (g)本実施形態では、送信装置30を基地局、受信装
置40を移動局に設置した場合を説明したが、これらの
設置場所は限定されることはない。特に、本発明では送
信装置の簡素化を図っているため、移動局に送信装置ま
たは送受信装置を設置することも可能である。また、移
動無線通信システムに限らず、固定局間の無線通信シス
テムや衛星通信システムに使用しても良い。 (h)本実施形態では、各手段を個別回路を用いて説明
したが、各手段は個別の回路である必要はなく、プログ
ラム制御を行う中央処理装置(CPU)を用いたプロセ
ッサで構成してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、拡散信号とこの拡散信号を所定時間遅延させ
た信号を加算して送信するので、送信アンテナ及び高周
波回路を1系統だけで、マルチパスダイバーシティ効果
のある信号を送信することができる。このため、送信装
置規模を増大せずに、マルチパスダイバーシティに用い
るパス数を増やすことができ、フェージングによる通信
品質の劣化を軽減することができる。このように、送信
装置の規模が増大しないので、基地局に限らず移動局側
でダイバーシティ送信を行うことも可能である。また、
送信データの拡散には、1種類の拡散符号のみを使い、
自己相関特性による分離機能を利用している。このた
め、拡散符号の使用効率が向上し、特に多数の送信装置
を収容する大規模な無線通信システムでは、拡散符号の
割当てについての制約を緩和することができる。第2の
発明によれば、1系統の高周波回路で受信することがで
き、かつ拡散符号が1種類だけであるから、装置規模を
増大せずにダイバーシティ受信が可能になる。第3の発
明によれば、拡散信号とこの拡散信号を所定時間遅延さ
せた信号を加算して送信する送信装置と、その送信され
た信号を受信する受信装置とで構成されているので、送
受信回路が1系統のみでダイバーシティ効果のある通信
が可能となる。このため、装置の簡素化が可能となり、
双方向通信のために送受信装置を一体化することも容易
となる。また、拡散符号は1種類のみであるから、拡散
符号の使用効率が向上し、特に多数の送受信装置を収容
する大規模な無線通信システムでは、拡散符号の割当て
についての制約を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すCDMA送受信装置の
構成ブロック図である。
【図2】従来のDCMA送受信装置の構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
30 CDMA送信装置 31 拡散部 32 拡散符号発生部 33,45,46 遅延付加部 34,47 加算部 35 変調部 36 キャリア周波数発振部 37 送信アンテナ 40 CDMA受信装置 41 受信アンテナ 42 準同期検波部 43a,43b レイク受信部 44 拡散符号発生部 p(t) 拡散符号 RD(t) 受信データ SD(t) 送信データ s(t) 送信信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル毎に割当てられた拡散符号を発
    生する拡散符号発生手段と、 送信データを入力し、この送信データを前記拡散符号で
    スペクトル拡散して拡散信号を出力する拡散手段と、 前記拡散信号を所定時間遅延させて遅延拡散信号を出力
    する遅延手段と、 前記拡散信号に前記遅延拡散信号を加算して合成拡散信
    号を出力する加算手段と、 前記合成拡散信号で搬送波を変調して送信信号を送信す
    る変調手段とを、 備えたことを特徴とするCDMA送信装置。
  2. 【請求項2】 送信データをチャネル毎に割当てられた
    拡散符号で拡散した拡散信号と該拡散信号を所定時間遅
    延させた遅延拡散信号とを重畳した合成拡散信号で搬送
    波を変調した送信信号を受信し、この受信した信号から
    搬送波成分を除去して該合成拡散信号を復調する復調手
    段と、 前記拡散符号と同一の拡散符号を発生する拡散符号発生
    手段と、 前記拡散符号発生手段で発生された拡散符号を用い、前
    記復調手段で復調された合成拡散信号を逆拡散により相
    関検波して第1の検波信号を出力する第1の逆拡散手段
    と、 前記第1の検波信号を前記所定時間と同一の時間だけ遅
    延させる第1の遅延手段と、 前記拡散符号発生手段で発生された拡散符号を前記所定
    時間と同一の時間だけ遅延させる第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段の出力信号を用い、前記復調手段で
    復調された合成拡散信号を逆拡散により相関検波して第
    2の検波信号を出力する第2の逆拡散手段と、 前記第1の遅延手段の出力信号と前記第2の検波信号と
    を合成して受信データを生成する合成手段とを、 備えたことを特徴とするCDMA受信装置。
  3. 【請求項3】 チャネル毎に割当てられた拡散符号で送
    信データを拡散し、拡散した信号とこの拡散した信号を
    所定時間だけ遅延させた信号とを加算した合成拡散信号
    により搬送波を変調して送信信号を送信する送信装置
    と、 前記送信信号を受信し、受信した信号を復調して前記合
    成拡散信号を抽出し、前記拡散符号と同一の拡散符号を
    用い、該合成拡散信号を逆拡散により相関検波して前記
    所定時間と同一の時間だけ遅延させた第1の検波信号を
    生成すると共に、前記拡散符号と同一でかつ前記所定時
    間と同一の時間だけ遅延させた拡散符号を用い、該合成
    拡散信号を逆拡散により相関検波した第2の検波信号を
    生成し、生成された第1と第2の検波信号を合成して受
    信データを生成する受信装置とを、 備えたことを特徴
    とするCDMA送受信装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010065122A (ko) * 1999-12-29 2001-07-11 송문섭 광대역-시디엠에이 무선 가입자망 시스템에서 송신 장치
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