JPH09181536A - 電力増幅回路 - Google Patents
電力増幅回路Info
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- JPH09181536A JPH09181536A JP7336367A JP33636795A JPH09181536A JP H09181536 A JPH09181536 A JP H09181536A JP 7336367 A JP7336367 A JP 7336367A JP 33636795 A JP33636795 A JP 33636795A JP H09181536 A JPH09181536 A JP H09181536A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】駆動段部及び出力段部を備えたもとで、情報信
号についての電力増幅を行って負荷に供給するにあた
り、出力段部における電力損失が効果的に低減されて効
率の向上が図られるとともに、電源部の小規模化が図ら
れるものとなす。 【解決手段】交流電源電圧が供給される電源トランスフ
ォーマ23を含み、電源トランスフォーマ23の二次側
電圧を整流して直流電源電圧を得て、それを駆動段部1
3,14に供給する第1の電源電圧供給部と、交流電源
電圧を直接的に整流して整流電圧を得る整流部35〜3
8、及び、得られた整流電圧にスイッチング処理を施し
て、出力段部15,16から得られる出力信号における
正極性部分もしくは負極性部分の波高値より絶対値が所
定値だけ大とされる状態を維持する可変電源電圧を発生
するスイッチング電源部40,41を含んで成り、可変
電源電圧を出力段部15,16に供給する第2の電源電
圧供給部とを備える。
号についての電力増幅を行って負荷に供給するにあた
り、出力段部における電力損失が効果的に低減されて効
率の向上が図られるとともに、電源部の小規模化が図ら
れるものとなす。 【解決手段】交流電源電圧が供給される電源トランスフ
ォーマ23を含み、電源トランスフォーマ23の二次側
電圧を整流して直流電源電圧を得て、それを駆動段部1
3,14に供給する第1の電源電圧供給部と、交流電源
電圧を直接的に整流して整流電圧を得る整流部35〜3
8、及び、得られた整流電圧にスイッチング処理を施し
て、出力段部15,16から得られる出力信号における
正極性部分もしくは負極性部分の波高値より絶対値が所
定値だけ大とされる状態を維持する可変電源電圧を発生
するスイッチング電源部40,41を含んで成り、可変
電源電圧を出力段部15,16に供給する第2の電源電
圧供給部とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号の如くの
情報信号についての電力増幅を行い、増幅された情報信
号をスピーカ部等の負荷に供給することにより、負荷に
対する電力供給を行う電力増幅回路に関する。
情報信号についての電力増幅を行い、増幅された情報信
号をスピーカ部等の負荷に供給することにより、負荷に
対する電力供給を行う電力増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】音響装置において、スピーカ部から入力
音声信号に基づく再生音声を得るべく、入力音声信号に
応じた音声出力信号をスピーカ部に供給するにあたって
使用される電力増幅回路は、入力音声信号が前置増幅回
路により増幅されて供給される駆動段部と、駆動段部に
より駆動されて音声出力信号を形成し、それをスピーカ
部に供給する出力段部とを備えて構成される。
音声信号に基づく再生音声を得るべく、入力音声信号に
応じた音声出力信号をスピーカ部に供給するにあたって
使用される電力増幅回路は、入力音声信号が前置増幅回
路により増幅されて供給される駆動段部と、駆動段部に
より駆動されて音声出力信号を形成し、それをスピーカ
部に供給する出力段部とを備えて構成される。
【0003】このような電力増幅回路における出力段部
にあっては、正極性電源電圧を供給する正極性電源部と
負極性電源電圧を供給する負極性電源部との間に接続さ
れた一対の相補性トランジスタ(NPN型トランジスタ
とPNP型トランジスタとの組)を含む、OCL(outpu
t condenser less) 方式をとるB級プッシュプル増幅器
を形成するものとされることが主流となっている。一対
の相補性トランジスタが用いられて成るB級プッシュプ
ル増幅器の動作時においては、駆動段部から供給される
駆動信号(増幅された音声信号)における正極性部分に
応じて一対の相補性トランジスタのうちの一方がオン状
態とされ、正極性電源部からの電力が、オン状態とされ
た一方のトランジスタによる制御を受けるもとで、その
一方のトランジスタを通じてスピーカ部に供給され、ま
た、駆動段部から供給される駆動信号における負極性部
分に応じて一対の相補性トランジスタのうちの他方がオ
ン状態とされ、負極性電源部からの電力が、オン状態と
された他方のトランジスタによる制御を受けるもとで、
その他方のトランジスタを通じてスピーカ部に供給され
る。
にあっては、正極性電源電圧を供給する正極性電源部と
負極性電源電圧を供給する負極性電源部との間に接続さ
れた一対の相補性トランジスタ(NPN型トランジスタ
とPNP型トランジスタとの組)を含む、OCL(outpu
t condenser less) 方式をとるB級プッシュプル増幅器
を形成するものとされることが主流となっている。一対
の相補性トランジスタが用いられて成るB級プッシュプ
ル増幅器の動作時においては、駆動段部から供給される
駆動信号(増幅された音声信号)における正極性部分に
応じて一対の相補性トランジスタのうちの一方がオン状
態とされ、正極性電源部からの電力が、オン状態とされ
た一方のトランジスタによる制御を受けるもとで、その
一方のトランジスタを通じてスピーカ部に供給され、ま
た、駆動段部から供給される駆動信号における負極性部
分に応じて一対の相補性トランジスタのうちの他方がオ
ン状態とされ、負極性電源部からの電力が、オン状態と
された他方のトランジスタによる制御を受けるもとで、
その他方のトランジスタを通じてスピーカ部に供給され
る。
【0004】出力段部は、比較的大なる電力をスピーカ
部に供給することが要求されて、比較的大なる振幅を有
した音声出力信号を形成するものとされることが多い。
それゆえ、出力段部を構成する一対の相補性トランジス
タに加えられる正極性電源部からの正極性電源電圧及び
負極性電源部からの負極性電源電圧は、各々が比較的大
なる電圧絶対値(例えば、5〜12V)をとるようにさ
れる。
部に供給することが要求されて、比較的大なる振幅を有
した音声出力信号を形成するものとされることが多い。
それゆえ、出力段部を構成する一対の相補性トランジス
タに加えられる正極性電源部からの正極性電源電圧及び
負極性電源部からの負極性電源電圧は、各々が比較的大
なる電圧絶対値(例えば、5〜12V)をとるようにさ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの電力増幅
回路における出力段部が形成するOCL方式をとるB級
プッシュプル増幅器について、その動作時における効率
に着目してみると、回路内において熱となって消費され
る電力損失が比較的大であって、効率が然程良好でない
という問題がある。例えば、図6の波形図(横軸:時
間,縦軸:レベル)に示される如く、一対の相補性トラ
ンジスタに正極性電源電圧+Vcc及び負極性電源電圧
−Vccが供給されるもとで、OCL方式をとるB級プ
ッシュプル増幅器からスピーカ部に供給される音声出力
信号SAOがサイン波信号とされると仮定すると、正極
性電源電圧+Vccは、音声出力信号SAOにおける正
極性部分の波高値より大なる電圧値を有し、また、負極
性電源電圧−Vccは、音声出力信号SAOにおける負
極性部分の波高値より大なる電圧絶対値を有したものと
され、斯かるもとで、音声出力信号SAOにおける正極
性部分が一対の相補性トランジスタのうちの一方を通じ
て形成され、また、音声出力信号SAOにおける負極性
部分が一対の相補性トランジスタのうちの他方を通じて
形成される。
回路における出力段部が形成するOCL方式をとるB級
プッシュプル増幅器について、その動作時における効率
に着目してみると、回路内において熱となって消費され
る電力損失が比較的大であって、効率が然程良好でない
という問題がある。例えば、図6の波形図(横軸:時
間,縦軸:レベル)に示される如く、一対の相補性トラ
ンジスタに正極性電源電圧+Vcc及び負極性電源電圧
−Vccが供給されるもとで、OCL方式をとるB級プ
ッシュプル増幅器からスピーカ部に供給される音声出力
信号SAOがサイン波信号とされると仮定すると、正極
性電源電圧+Vccは、音声出力信号SAOにおける正
極性部分の波高値より大なる電圧値を有し、また、負極
性電源電圧−Vccは、音声出力信号SAOにおける負
極性部分の波高値より大なる電圧絶対値を有したものと
され、斯かるもとで、音声出力信号SAOにおける正極
性部分が一対の相補性トランジスタのうちの一方を通じ
て形成され、また、音声出力信号SAOにおける負極性
部分が一対の相補性トランジスタのうちの他方を通じて
形成される。
【0006】斯かる際、音声出力信号SAOにおける正
極性部分が一対の相補性トランジスタのうちの一方を通
じて形成されるとき、図6においてハッチングが付され
て示される音声出力信号SAOにおける正極性部分と正
極性電源電圧+Vccとの間の部分APの面積に対応す
る電力損失が生じ、また、音声出力信号SAOにおける
負極性部分が一対の相補性トランジスタのうちの他方を
通じて形成されるとき、図6においてハッチングが付さ
れて示される音声出力信号SAOにおける負極性部分と
負極性電源電圧−Vccとの間の部分ANの面積に対応
する電力損失が生じる。
極性部分が一対の相補性トランジスタのうちの一方を通
じて形成されるとき、図6においてハッチングが付され
て示される音声出力信号SAOにおける正極性部分と正
極性電源電圧+Vccとの間の部分APの面積に対応す
る電力損失が生じ、また、音声出力信号SAOにおける
負極性部分が一対の相補性トランジスタのうちの他方を
通じて形成されるとき、図6においてハッチングが付さ
れて示される音声出力信号SAOにおける負極性部分と
負極性電源電圧−Vccとの間の部分ANの面積に対応
する電力損失が生じる。
【0007】これらの電力損失は、部分AP及びANの
面積から理解される如くに、比較的大なるものであり、
従って、一対の相補性トランジスタが用いられて構成さ
れるOCL方式をとるB級プッシュプル増幅器を形成す
る出力段部は、その動作時における効率が良好でないこ
とになってしまう。また、斯かる電力損失は、一対の相
補性トランジスタの夫々が発生する熱として消費される
ので、一対の相補性トランジスタの夫々に、それが発生
する熱を迅速に放散させるべく、比較的大型の放熱部
品、あるいは、空冷ファンを付随させることが要求され
る。さらに、一対の相補性トランジスタに供給される正
極性電源電圧及び負極性電源電圧を送出する正極性電源
部及び負極性電源部が、大型で高価な電源トランスフォ
ーマを備えることが必要とされることになる。
面積から理解される如くに、比較的大なるものであり、
従って、一対の相補性トランジスタが用いられて構成さ
れるOCL方式をとるB級プッシュプル増幅器を形成す
る出力段部は、その動作時における効率が良好でないこ
とになってしまう。また、斯かる電力損失は、一対の相
補性トランジスタの夫々が発生する熱として消費される
ので、一対の相補性トランジスタの夫々に、それが発生
する熱を迅速に放散させるべく、比較的大型の放熱部
品、あるいは、空冷ファンを付随させることが要求され
る。さらに、一対の相補性トランジスタに供給される正
極性電源電圧及び負極性電源電圧を送出する正極性電源
部及び負極性電源部が、大型で高価な電源トランスフォ
ーマを備えることが必要とされることになる。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、駆動段部及び
出力段部を備えたもとで、音声信号の如くの情報信号に
ついての電力増幅を行って、増幅された情報信号をスピ
ーカ部等の負荷に供給することにより、負荷に対する電
力供給を行うにあたり、出力段部における電力損失が効
果的に低減されて、動作時における効率の向上が図ら
れ、さらには、電源部が大型で高価な電源トランスフォ
ーマを備えることを要さないことになる電力増幅回路を
提供する。
出力段部を備えたもとで、音声信号の如くの情報信号に
ついての電力増幅を行って、増幅された情報信号をスピ
ーカ部等の負荷に供給することにより、負荷に対する電
力供給を行うにあたり、出力段部における電力損失が効
果的に低減されて、動作時における効率の向上が図ら
れ、さらには、電源部が大型で高価な電源トランスフォ
ーマを備えることを要さないことになる電力増幅回路を
提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力増幅回
路は、入力信号が供給されてその入力信号についての増
幅を行う駆動段部と、駆動段部から得られる駆動信号に
よって駆動され、所定電力の出力信号を発生してその出
力信号を負荷に供給する出力段部と、交流電源電圧が一
次側電圧として供給される電源トランスフォーマ部、及
び、電源トランスフォーマ部から得られる二次側電圧を
整流して直流電源電圧を得る第1の整流部を含んで成
り、第1の整流部から得られる直流電源電圧を駆動段部
に供給する第1の電源電圧供給部と、出力段部に直流電
源電圧を供給する第2の電源電圧供給部とを備え、第2
の電源電圧供給部が、交流電源電圧を直接的に整流して
整流電圧を得る第2の整流部、及び、第2の整流部から
得られる整流電圧にスイッチング処理を施して、出力段
部から得られる出力信号における正極性部分もしくは負
極性部分の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる状
態を維持する可変電源電圧を発生するスイッチング電源
部を含んで成り、可変電源電圧を出力段部に直流電源電
圧として供給するものとされて、構成される。
路は、入力信号が供給されてその入力信号についての増
幅を行う駆動段部と、駆動段部から得られる駆動信号に
よって駆動され、所定電力の出力信号を発生してその出
力信号を負荷に供給する出力段部と、交流電源電圧が一
次側電圧として供給される電源トランスフォーマ部、及
び、電源トランスフォーマ部から得られる二次側電圧を
整流して直流電源電圧を得る第1の整流部を含んで成
り、第1の整流部から得られる直流電源電圧を駆動段部
に供給する第1の電源電圧供給部と、出力段部に直流電
源電圧を供給する第2の電源電圧供給部とを備え、第2
の電源電圧供給部が、交流電源電圧を直接的に整流して
整流電圧を得る第2の整流部、及び、第2の整流部から
得られる整流電圧にスイッチング処理を施して、出力段
部から得られる出力信号における正極性部分もしくは負
極性部分の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる状
態を維持する可変電源電圧を発生するスイッチング電源
部を含んで成り、可変電源電圧を出力段部に直流電源電
圧として供給するものとされて、構成される。
【0010】上述の如くの本発明に係る電力増幅回路に
あっては、駆動段部に対する直流電源電圧の供給が、交
流電源電圧が一次側電圧として供給される電源トランス
フォーマ部、及び、電源トランスフォーマ部から得られ
る二次側電圧を整流して直流電源電圧を得る第1の整流
部を含んで成る、第1の電源電圧供給部によって行われ
るとともに、出力段部に対する直流電源電圧の供給が、
交流電源電圧を直接的に整流して整流電圧を得る第2の
整流部、及び、第2の整流部から得られる整流電圧にス
イッチング処理を施して、出力段部から得られる出力信
号における正極性部分もしくは負極性部分の波高値より
絶対値が所定値だけ大とされる状態を維持する可変電源
電圧を発生するスイッチング電源部を含んで成る、第2
の電源電圧供給部によって行われる。
あっては、駆動段部に対する直流電源電圧の供給が、交
流電源電圧が一次側電圧として供給される電源トランス
フォーマ部、及び、電源トランスフォーマ部から得られ
る二次側電圧を整流して直流電源電圧を得る第1の整流
部を含んで成る、第1の電源電圧供給部によって行われ
るとともに、出力段部に対する直流電源電圧の供給が、
交流電源電圧を直接的に整流して整流電圧を得る第2の
整流部、及び、第2の整流部から得られる整流電圧にス
イッチング処理を施して、出力段部から得られる出力信
号における正極性部分もしくは負極性部分の波高値より
絶対値が所定値だけ大とされる状態を維持する可変電源
電圧を発生するスイッチング電源部を含んで成る、第2
の電源電圧供給部によって行われる。
【0011】そして、駆動段部は、入力信号についての
増幅を行って駆動信号を得るにあたり、第1の電源電圧
供給部から然程大なる電力供給がなされることを要さな
いので、第1の電源電圧供給部は電源トランスフォーマ
部を備えて構成されるが、斯かる電源トランスフォーマ
部は、比較的小型で安価なもので足りることになる。ま
た、出力段部にあっては、駆動段部からの駆動信号に基
づいて出力信号を発生し、その出力信号を負荷に供給す
るにあたって、第2の電源電圧供給部から比較的大なる
電力供給がなされることが要求されるが、第2の電源電
圧供給部は、交流電源電圧を、電源トランスフォーマ部
を用いることなく、直接的に整流して整流電圧を得、そ
の整流電圧にスイッチング処理を施して、出力段部から
得られる出力信号における正極性部分もしくは負極性部
分の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる状態を維
持する可変電源電圧を発生し、その可変電源電圧を出力
段部に直流電源電圧として供給することによって、出力
段部における要求を満たしている。
増幅を行って駆動信号を得るにあたり、第1の電源電圧
供給部から然程大なる電力供給がなされることを要さな
いので、第1の電源電圧供給部は電源トランスフォーマ
部を備えて構成されるが、斯かる電源トランスフォーマ
部は、比較的小型で安価なもので足りることになる。ま
た、出力段部にあっては、駆動段部からの駆動信号に基
づいて出力信号を発生し、その出力信号を負荷に供給す
るにあたって、第2の電源電圧供給部から比較的大なる
電力供給がなされることが要求されるが、第2の電源電
圧供給部は、交流電源電圧を、電源トランスフォーマ部
を用いることなく、直接的に整流して整流電圧を得、そ
の整流電圧にスイッチング処理を施して、出力段部から
得られる出力信号における正極性部分もしくは負極性部
分の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる状態を維
持する可変電源電圧を発生し、その可変電源電圧を出力
段部に直流電源電圧として供給することによって、出力
段部における要求を満たしている。
【0012】従って、第2の電源電圧供給部から出力段
部に供給される可変電源電圧は、出力段部から得られる
出力信号における正極性部分もしくは負極性部分の波高
値より絶対値が所定値だけ大となる状態が維持されるよ
うに、出力信号における正極性部分もしくは負極性部分
の波高値に応じて変化せしめられるので、出力段部にお
ける電力損失が効果的に低減され、それによって、動作
時における効率が著しく向上せしめられる。さらに、第
2の電源電圧供給部は、電源トランスフォーマ部を用い
ることなく、出力段部に対する可変電源電圧の供給を行
うので、小型,軽量化が図られ得ることになる。
部に供給される可変電源電圧は、出力段部から得られる
出力信号における正極性部分もしくは負極性部分の波高
値より絶対値が所定値だけ大となる状態が維持されるよ
うに、出力信号における正極性部分もしくは負極性部分
の波高値に応じて変化せしめられるので、出力段部にお
ける電力損失が効果的に低減され、それによって、動作
時における効率が著しく向上せしめられる。さらに、第
2の電源電圧供給部は、電源トランスフォーマ部を用い
ることなく、出力段部に対する可変電源電圧の供給を行
うので、小型,軽量化が図られ得ることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電力増幅回
路の一例を、それに接続された負荷であるスピーカ部と
共に示す。
路の一例を、それに接続された負荷であるスピーカ部と
共に示す。
【0014】図1に示される例にあっては、入力信号が
音声信号SAとされており、入力端子11を通じて、電
圧増幅部12に供給される。電圧増幅部12において、
必要な電圧増幅が施された音声信号SA’は、駆動段部
13及び駆動段部14の両者に供給される。
音声信号SAとされており、入力端子11を通じて、電
圧増幅部12に供給される。電圧増幅部12において、
必要な電圧増幅が施された音声信号SA’は、駆動段部
13及び駆動段部14の両者に供給される。
【0015】駆動段部13においては、音声信号SA’
における正極性部分についての増幅が行われて正極性側
駆動信号SPDが形成され、その正極性側駆動信号SP
Dが出力段部15に供給される。また、駆動段部14に
おいては、音声信号SA’における負極性部分について
の増幅が行われて負極性側駆動信号SNDが形成され、
その負極性側駆動信号SNDが出力段部16に供給され
る。
における正極性部分についての増幅が行われて正極性側
駆動信号SPDが形成され、その正極性側駆動信号SP
Dが出力段部15に供給される。また、駆動段部14に
おいては、音声信号SA’における負極性部分について
の増幅が行われて負極性側駆動信号SNDが形成され、
その負極性側駆動信号SNDが出力段部16に供給され
る。
【0016】出力段部15は、駆動段部13からの正極
性側駆動信号SPDによって駆動され、正極性側音声出
力信号SPOを形成して、それをスピーカ部17へと送
出する。また、出力段部16は、駆動段部14からの負
極性側駆動信号SNDによって駆動され、負極性側音声
出力信号SNOを形成して、それをスピーカ部17へと
送出する。
性側駆動信号SPDによって駆動され、正極性側音声出
力信号SPOを形成して、それをスピーカ部17へと送
出する。また、出力段部16は、駆動段部14からの負
極性側駆動信号SNDによって駆動され、負極性側音声
出力信号SNOを形成して、それをスピーカ部17へと
送出する。
【0017】出力段部15及び出力段部16から夫々送
出される正極性側音声出力信号SPO及び負極性側音声
出力信号SNOは、混合されて、正極性部分及び負極性
部分の両者を有した音声出力信号SOとされて、スピー
カ部17に供給される。それにより、スピーカ部17か
ら、音声信号SAに基づく再生音声が発せられる。
出される正極性側音声出力信号SPO及び負極性側音声
出力信号SNOは、混合されて、正極性部分及び負極性
部分の両者を有した音声出力信号SOとされて、スピー
カ部17に供給される。それにより、スピーカ部17か
ら、音声信号SAに基づく再生音声が発せられる。
【0018】図1に示される例にあっては、上述の如く
の動作を行う電圧増幅部12,駆動段部13及び14、
及び、出力段部15及び16の夫々に対して直流電源電
圧を供給する電源回路部が設けられている。斯かる電源
回路部にあっては、図示されていない交流電源部、例え
ば、実効値を100Vとする電力用交流電圧を供給する
商用交流電源部に接続される、交流電源接続部20を通
じて導入される電力用交流電圧ACが、ヒューズ21及
び22を通じて、電源トランスフォーマ23における一
次側巻線23Pに供給される。それにより、電源トラン
スフォーマ23における第1の二次側巻線23Sに誘起
される交流電圧ASが、ダイオード24及びダイオード
25を含んで形成される整流部によって整流されるとと
もに、コンデンサ26によって平滑されて、コンデンサ
26の両端間に直流電源電圧Vvが得られる。
の動作を行う電圧増幅部12,駆動段部13及び14、
及び、出力段部15及び16の夫々に対して直流電源電
圧を供給する電源回路部が設けられている。斯かる電源
回路部にあっては、図示されていない交流電源部、例え
ば、実効値を100Vとする電力用交流電圧を供給する
商用交流電源部に接続される、交流電源接続部20を通
じて導入される電力用交流電圧ACが、ヒューズ21及
び22を通じて、電源トランスフォーマ23における一
次側巻線23Pに供給される。それにより、電源トラン
スフォーマ23における第1の二次側巻線23Sに誘起
される交流電圧ASが、ダイオード24及びダイオード
25を含んで形成される整流部によって整流されるとと
もに、コンデンサ26によって平滑されて、コンデンサ
26の両端間に直流電源電圧Vvが得られる。
【0019】コンデンサ26の両端間に得られる直流電
源電圧Vvは、電圧増幅部12における正側電源端子1
2Pと負側電源端子12Nとの間に供給される。それに
より、電圧増幅部12が、正側電源端子12Pに負側電
源端子12Nより直流電源電圧Vvだけ高い電圧が印加
されたものとされ、直流電源電圧Vvが供給されるもと
での動作を行う状態とされる。
源電圧Vvは、電圧増幅部12における正側電源端子1
2Pと負側電源端子12Nとの間に供給される。それに
より、電圧増幅部12が、正側電源端子12Pに負側電
源端子12Nより直流電源電圧Vvだけ高い電圧が印加
されたものとされ、直流電源電圧Vvが供給されるもと
での動作を行う状態とされる。
【0020】また、電源トランスフォーマ23における
第2の二次側巻線23Tに誘起される交流電圧ATが、
ダイオード27及びダイオード28を含んで形成される
整流部によって整流されるとともに、コンデンサ29に
よって平滑されてコンデンサ29の両端間に、正極性直
流電源電圧Vdが得られる。さらに、電源トランスフォ
ーマ23における第2の二次側巻線23Tに誘起される
交流電圧ATが、ダイオード30及びダイオード31を
含んで形成される整流部によって整流されるとともに、
コンデンサ32によって平滑されて、コンデンサ32の
両端間に負極性直流電源電圧−Vdが得られる。
第2の二次側巻線23Tに誘起される交流電圧ATが、
ダイオード27及びダイオード28を含んで形成される
整流部によって整流されるとともに、コンデンサ29に
よって平滑されてコンデンサ29の両端間に、正極性直
流電源電圧Vdが得られる。さらに、電源トランスフォ
ーマ23における第2の二次側巻線23Tに誘起される
交流電圧ATが、ダイオード30及びダイオード31を
含んで形成される整流部によって整流されるとともに、
コンデンサ32によって平滑されて、コンデンサ32の
両端間に負極性直流電源電圧−Vdが得られる。
【0021】コンデンサ29の両端間に得られる正極性
直流電源電圧Vdは、駆動段部13における正側電源端
子13Pと負側電源端子13Nとの間に供給される。そ
れにより、駆動段部13が、正側電源端子13Pに負側
電源端子13Nより正極性直流電源電圧Vdだけ高い電
圧が印加されたものとされ、正極性直流電源電圧Vdが
供給されるもとで動作する状態とされる。
直流電源電圧Vdは、駆動段部13における正側電源端
子13Pと負側電源端子13Nとの間に供給される。そ
れにより、駆動段部13が、正側電源端子13Pに負側
電源端子13Nより正極性直流電源電圧Vdだけ高い電
圧が印加されたものとされ、正極性直流電源電圧Vdが
供給されるもとで動作する状態とされる。
【0022】同様に、コンデンサ32の両端間に得られ
る負極性直流電源電圧−Vdは、駆動段部14における
正側電源端子14Pと負側電源端子14Nとの間に供給
される。それにより、駆動段部14が、負側電源端子1
4Nに正側電源端子14Pより負極性直流電源電圧−V
dだけ低い(電圧絶対値|Vd|だけ負側となる)電圧
が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧−Vdが
供給されるもとでの動作を行う状態とされる。
る負極性直流電源電圧−Vdは、駆動段部14における
正側電源端子14Pと負側電源端子14Nとの間に供給
される。それにより、駆動段部14が、負側電源端子1
4Nに正側電源端子14Pより負極性直流電源電圧−V
dだけ低い(電圧絶対値|Vd|だけ負側となる)電圧
が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧−Vdが
供給されるもとでの動作を行う状態とされる。
【0023】このようにして、直流電源電圧Vvを電圧
増幅部12に供給する、コンデンサ26を含んだ電源電
圧供給部,正極性直流電源電圧Vdを駆動段部13に供
給する、コンデンサ29を含んだ電源電圧供給部、及
び、負極性直流電源電圧−Vdを駆動段部14に供給す
る、コンデンサ32を含んだ電源電圧供給部は、電源ト
ランスフォーマ23を含んで構成されている。しかしな
がら、電圧増幅部12は、音声信号SAに電圧増幅を施
すにあたって、コンデンサ26を含んだ電源電圧供給部
から然程大なる電力供給がなされることを要さず、ま
た、駆動段部13は、音声信号SA’の正極性部分につ
いての増幅を行って正極性側駆動信号SPDを得るにあ
たり、コンデンサ29を含んだ電源電圧供給部から然程
大なる電力供給がなされることを要さず、さらに、駆動
段部14は、音声信号SA’の負極性部分についての増
幅を行って負極性側駆動信号SNDを得るにあたり、コ
ンデンサ32を含んだ電源電圧供給部から然程大なる電
力供給がなされることを要さないので、コンデンサ26
を含んだ電源電圧供給部,コンデンサ29を含んだ電源
電圧供給部及びコンデンサ32を含んだ電源電圧供給部
の一部を構成する電源トランスフォーマ23は、比較的
小型で安価なもので足りるものとされる。
増幅部12に供給する、コンデンサ26を含んだ電源電
圧供給部,正極性直流電源電圧Vdを駆動段部13に供
給する、コンデンサ29を含んだ電源電圧供給部、及
び、負極性直流電源電圧−Vdを駆動段部14に供給す
る、コンデンサ32を含んだ電源電圧供給部は、電源ト
ランスフォーマ23を含んで構成されている。しかしな
がら、電圧増幅部12は、音声信号SAに電圧増幅を施
すにあたって、コンデンサ26を含んだ電源電圧供給部
から然程大なる電力供給がなされることを要さず、ま
た、駆動段部13は、音声信号SA’の正極性部分につ
いての増幅を行って正極性側駆動信号SPDを得るにあ
たり、コンデンサ29を含んだ電源電圧供給部から然程
大なる電力供給がなされることを要さず、さらに、駆動
段部14は、音声信号SA’の負極性部分についての増
幅を行って負極性側駆動信号SNDを得るにあたり、コ
ンデンサ32を含んだ電源電圧供給部から然程大なる電
力供給がなされることを要さないので、コンデンサ26
を含んだ電源電圧供給部,コンデンサ29を含んだ電源
電圧供給部及びコンデンサ32を含んだ電源電圧供給部
の一部を構成する電源トランスフォーマ23は、比較的
小型で安価なもので足りるものとされる。
【0024】さらに、交流電源接続部20を通じて導入
され、ヒューズ21及び22を通じて、電源トランスフ
ォーマ23における一次側巻線23Pに供給される電力
用交流電圧ACが、ダイドーオ35,ダイドーオ36,
ダイドーオ37及びダイドーオ38を含んで形成される
整流部によって直接的に両波整流されるとともに、コン
デンサ39によって平滑され、コンデンサ39の両端間
に整流電圧Voが得られる。この整流電圧Voは、スイ
ッチング電源部40及びスイッチング電源部41の夫々
に供給される。
され、ヒューズ21及び22を通じて、電源トランスフ
ォーマ23における一次側巻線23Pに供給される電力
用交流電圧ACが、ダイドーオ35,ダイドーオ36,
ダイドーオ37及びダイドーオ38を含んで形成される
整流部によって直接的に両波整流されるとともに、コン
デンサ39によって平滑され、コンデンサ39の両端間
に整流電圧Voが得られる。この整流電圧Voは、スイ
ッチング電源部40及びスイッチング電源部41の夫々
に供給される。
【0025】スイッチング電源部40においては、コン
デンサ39の両端間に得られる整流電圧Voが、スイッ
チング回路部42に供給される。スイッチング回路部4
2には、さらに、電圧増幅部12から得られる音声信号
SA’が、フォトカップラー部43を介して供給され
る。そして、スイッチング回路部42においては、整流
電圧Voに対して、音声信号SA’の振幅変化に応じた
制御が行われるもとでのスイッチング処理が施されて、
正極性のパルス電圧列PAが形成され、そのパルス電圧
列PAがトランスフォーマ44における一次側巻線44
Pに供給される。
デンサ39の両端間に得られる整流電圧Voが、スイッ
チング回路部42に供給される。スイッチング回路部4
2には、さらに、電圧増幅部12から得られる音声信号
SA’が、フォトカップラー部43を介して供給され
る。そして、スイッチング回路部42においては、整流
電圧Voに対して、音声信号SA’の振幅変化に応じた
制御が行われるもとでのスイッチング処理が施されて、
正極性のパルス電圧列PAが形成され、そのパルス電圧
列PAがトランスフォーマ44における一次側巻線44
Pに供給される。
【0026】それにより、トランスフォーマ44におけ
る二次側巻線44Sに、正極性のパルス電圧列PAが一
次側巻線44Pの巻線数に対する二次側巻線44Sの巻
線数の比により定まる変圧比をもって変圧されて得られ
る正極性のパルス電圧列PPが誘起される。トランスフ
ォーマ44における二次側巻線44Sに得られたパルス
電圧列PPは、ダイオード45により形成される整流部
によって整流されるともに、コンデンサ46によって平
滑され、コンデンサ46の両端間に正極性直流電源電圧
Vpが得られる。
る二次側巻線44Sに、正極性のパルス電圧列PAが一
次側巻線44Pの巻線数に対する二次側巻線44Sの巻
線数の比により定まる変圧比をもって変圧されて得られ
る正極性のパルス電圧列PPが誘起される。トランスフ
ォーマ44における二次側巻線44Sに得られたパルス
電圧列PPは、ダイオード45により形成される整流部
によって整流されるともに、コンデンサ46によって平
滑され、コンデンサ46の両端間に正極性直流電源電圧
Vpが得られる。
【0027】このようにしてコンデンサ46の両端間に
得られる正極性直流電源電圧Vpは、出力段部15にお
ける正側電源端子15Pと負側電源端子15Nとの間に
供給される。それにより、出力段部15が、正側電源端
子15Pに負側電源端子15Nより正極性直流電源電圧
Vpだけ高い電圧が印加されたものとされ、正極性直流
電源電圧Vpが供給されるもとで、電圧増幅部12から
得られる音声信号SA’に基づく正極性側音声出力信号
SPOを形成し、それをスピーカ部17に音声出力信号
SOとして供給する動作を行う状態とされる。
得られる正極性直流電源電圧Vpは、出力段部15にお
ける正側電源端子15Pと負側電源端子15Nとの間に
供給される。それにより、出力段部15が、正側電源端
子15Pに負側電源端子15Nより正極性直流電源電圧
Vpだけ高い電圧が印加されたものとされ、正極性直流
電源電圧Vpが供給されるもとで、電圧増幅部12から
得られる音声信号SA’に基づく正極性側音声出力信号
SPOを形成し、それをスピーカ部17に音声出力信号
SOとして供給する動作を行う状態とされる。
【0028】斯かる際、スイッチング回路部42におい
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列PAを形成
するためのスイッチング処理が、電圧増幅部12から得
られる音声信号SA’の振幅変化に応じた制御がなされ
るもとで行われることにより、パルス電圧列PAに基づ
くパルス電圧列PPがダイオード45により形成される
整流部によって整流されるとともにコンデンサ46によ
って平滑されて得られる正極性直流電源電圧Vpは、図
2に示される如く、出力段部15において音声信号S
A’に基づき、例えば、サイン波形を有するものとして
形成される正極性側音声出力信号SPOの波高値より所
定値(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持
し、さらに、出力段部15において正極性側音声出力信
号SPOが形成されないときには、零レベルより所定値
(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持する正
極性可変電源電圧とされる。
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列PAを形成
するためのスイッチング処理が、電圧増幅部12から得
られる音声信号SA’の振幅変化に応じた制御がなされ
るもとで行われることにより、パルス電圧列PAに基づ
くパルス電圧列PPがダイオード45により形成される
整流部によって整流されるとともにコンデンサ46によ
って平滑されて得られる正極性直流電源電圧Vpは、図
2に示される如く、出力段部15において音声信号S
A’に基づき、例えば、サイン波形を有するものとして
形成される正極性側音声出力信号SPOの波高値より所
定値(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持
し、さらに、出力段部15において正極性側音声出力信
号SPOが形成されないときには、零レベルより所定値
(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持する正
極性可変電源電圧とされる。
【0029】このように、スイッチング電源部40から
出力段部15に供給される正極性直流電源電圧Vpが、
出力段部15において形成される正極性側音声出力信号
SPOの波高値より所定値(例えば、5V程度)だけ大
とされる状態を維持し、さらに、出力段部15において
正極性側音声出力信号SPOが形成されないときには、
零レベルより所定値(例えば、5V程度)だけ大とされ
る状態を維持する正極性可変電源電圧とされることによ
って、出力段部15において正極性側音声出力信号SP
Oが形成されてスピーカ部17に供給されるに際しての
電力損失は、図2においてハッチングが施されて示され
る、正極性直流電源電圧Vpと正極性側音声出力信号S
POとの間の部分LPの面積に対応するものとなる。こ
のような出力段部15において生じる電力損失は、図6
においてハッチングが付されて示される、音声出力信号
SAOにおける正極性部分と正極性電源電圧+Vccと
の間の部分APの面積に対応する前述の電力損失に比し
て、極めて効果的に低減されたものとされ、それによっ
て、出力段部15の動作時における効率が、図6に示さ
れる部分APの面積に対応する電力損失を生じる場合に
比して、著しく向上せしめられる。
出力段部15に供給される正極性直流電源電圧Vpが、
出力段部15において形成される正極性側音声出力信号
SPOの波高値より所定値(例えば、5V程度)だけ大
とされる状態を維持し、さらに、出力段部15において
正極性側音声出力信号SPOが形成されないときには、
零レベルより所定値(例えば、5V程度)だけ大とされ
る状態を維持する正極性可変電源電圧とされることによ
って、出力段部15において正極性側音声出力信号SP
Oが形成されてスピーカ部17に供給されるに際しての
電力損失は、図2においてハッチングが施されて示され
る、正極性直流電源電圧Vpと正極性側音声出力信号S
POとの間の部分LPの面積に対応するものとなる。こ
のような出力段部15において生じる電力損失は、図6
においてハッチングが付されて示される、音声出力信号
SAOにおける正極性部分と正極性電源電圧+Vccと
の間の部分APの面積に対応する前述の電力損失に比し
て、極めて効果的に低減されたものとされ、それによっ
て、出力段部15の動作時における効率が、図6に示さ
れる部分APの面積に対応する電力損失を生じる場合に
比して、著しく向上せしめられる。
【0030】なお、スイッチング電源部40におけるス
イッチング回路部42に対する電圧増幅部12から得ら
れる音声信号SA’の供給が、フォトカップラー部43
を介して行われることにより、スイッチング電源部40
におけるトランスフォーマ44における一次側巻線44
P側とトランスフォーマ44における二次側巻線44S
側とが相互絶縁状態に保たれる。
イッチング回路部42に対する電圧増幅部12から得ら
れる音声信号SA’の供給が、フォトカップラー部43
を介して行われることにより、スイッチング電源部40
におけるトランスフォーマ44における一次側巻線44
P側とトランスフォーマ44における二次側巻線44S
側とが相互絶縁状態に保たれる。
【0031】また、出力段部15にあっては、正極性側
音声出力信号SPOを形成してスピーカ部17に供給す
るにあたり、スイッチング電源部40を含む電源電圧供
給部から比較的大なる電力供給がなされることが要求さ
れるが、スイッチング電源部40を含む電源電圧供給部
は、電力用交流電圧ACを、電源トランスフォーマ部を
用いることなく、ダイドーオ35,36,37及び38
を含んで形成される整流部によって直接的に両波整流し
て整流電圧Voを得、その整流電圧Voにスイッチング
電源部40によるスイッチング処理を施して、出力段部
15から得られる正極性側音声出力信号SPOの波高値
より所定値だけ大とされる状態を維持する可変電源電圧
である正極性直流電源電圧Vpを発生し、その正極性直
流電源電圧Vpを出力段部15に供給することによっ
て、出力段部15における要求を満たしている。従っ
て、スイッチング電源部40を含む電源電圧供給部は、
電源トランスフォーマ部を用いない、小型,軽量化が図
られたものとされていることになる。
音声出力信号SPOを形成してスピーカ部17に供給す
るにあたり、スイッチング電源部40を含む電源電圧供
給部から比較的大なる電力供給がなされることが要求さ
れるが、スイッチング電源部40を含む電源電圧供給部
は、電力用交流電圧ACを、電源トランスフォーマ部を
用いることなく、ダイドーオ35,36,37及び38
を含んで形成される整流部によって直接的に両波整流し
て整流電圧Voを得、その整流電圧Voにスイッチング
電源部40によるスイッチング処理を施して、出力段部
15から得られる正極性側音声出力信号SPOの波高値
より所定値だけ大とされる状態を維持する可変電源電圧
である正極性直流電源電圧Vpを発生し、その正極性直
流電源電圧Vpを出力段部15に供給することによっ
て、出力段部15における要求を満たしている。従っ
て、スイッチング電源部40を含む電源電圧供給部は、
電源トランスフォーマ部を用いない、小型,軽量化が図
られたものとされていることになる。
【0032】なお、スイッチング電源部40について
は、その動作の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点
から適正な正極性直流電源電圧Vpが得られるまでの立
上り期間が無視できないことになる虞がある。そこで、
スイッチング電源部40についての立上り期間における
出力段部15の動作を補償すべく、立上り電源部47が
設けられている。
は、その動作の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点
から適正な正極性直流電源電圧Vpが得られるまでの立
上り期間が無視できないことになる虞がある。そこで、
スイッチング電源部40についての立上り期間における
出力段部15の動作を補償すべく、立上り電源部47が
設けられている。
【0033】立上り電源部47には、コンデンサ29を
含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源電圧Vdが
供給されるとともに、電圧増幅部12から得られる音声
信号SA’が供給される。そして、立上り電源部47
は、その導通状態が音声信号SA’によって制御され、
音声信号SA’おける正極性部分に迅速に対応し、その
音声信号SA’おける正極性部分の期間に、コンデンサ
29を含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源電圧
Vdを、出力段部15の正側電源端子15Pに補助電源
電圧として供給する。それにより、スイッチング電源部
40についての立上り期間においては、出力段部15
が、正側電源端子15Pに負側電源端子15Nより正極
性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたものとさ
れ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで、電圧
増幅部12から得られる音声信号SA’に基づく正極性
側音声出力信号SPOを形成する動作を行う状態におか
れる。
含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源電圧Vdが
供給されるとともに、電圧増幅部12から得られる音声
信号SA’が供給される。そして、立上り電源部47
は、その導通状態が音声信号SA’によって制御され、
音声信号SA’おける正極性部分に迅速に対応し、その
音声信号SA’おける正極性部分の期間に、コンデンサ
29を含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源電圧
Vdを、出力段部15の正側電源端子15Pに補助電源
電圧として供給する。それにより、スイッチング電源部
40についての立上り期間においては、出力段部15
が、正側電源端子15Pに負側電源端子15Nより正極
性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたものとさ
れ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで、電圧
増幅部12から得られる音声信号SA’に基づく正極性
側音声出力信号SPOを形成する動作を行う状態におか
れる。
【0034】立上り電源部47は、例えば、図3に示さ
れる如くに、NPN型のトランジスタ48が用いられて
構成される。斯かる場合には、トランジスタ48のコレ
クタに正極性直流電源電圧Vdが供給されるとともに、
トランジスタ48のベースに抵抗49を通じて音声信号
SA’が供給され、トランジスタ48のエミッタは出力
段部15の正側電源端子15Pに接続される。そして、
音声信号SA’における正極性部分に応じて、トランジ
スタ48のコレクタに供給された正極性直流電源電圧V
dが、トランジスタ48のコレクタ−エミッタ通路を通
じて、トランジスタ48のエミッタに導出される状態が
とられ、トランジスタ48のエミッタに導出された正極
性直流電源電圧Vdが、出力段部15の正側電源端子1
5Pに供給される。
れる如くに、NPN型のトランジスタ48が用いられて
構成される。斯かる場合には、トランジスタ48のコレ
クタに正極性直流電源電圧Vdが供給されるとともに、
トランジスタ48のベースに抵抗49を通じて音声信号
SA’が供給され、トランジスタ48のエミッタは出力
段部15の正側電源端子15Pに接続される。そして、
音声信号SA’における正極性部分に応じて、トランジ
スタ48のコレクタに供給された正極性直流電源電圧V
dが、トランジスタ48のコレクタ−エミッタ通路を通
じて、トランジスタ48のエミッタに導出される状態が
とられ、トランジスタ48のエミッタに導出された正極
性直流電源電圧Vdが、出力段部15の正側電源端子1
5Pに供給される。
【0035】スイッチング電源部40についての立上り
期間が経過して、スイッチング電源部40から適正な正
極性直流電源電圧Vpが得られる状態となると、出力段
部15の正側電源端子15Pと負側電源端子15Nとの
間に、正極性直流電源電圧Vdに代えて、スイッチング
電源部40からの正極性直流電源電圧Vpが供給され
る。
期間が経過して、スイッチング電源部40から適正な正
極性直流電源電圧Vpが得られる状態となると、出力段
部15の正側電源端子15Pと負側電源端子15Nとの
間に、正極性直流電源電圧Vdに代えて、スイッチング
電源部40からの正極性直流電源電圧Vpが供給され
る。
【0036】一方、スイッチング電源部41において
は、ダイドーオ35,36,37及び38を含んで形成
される整流部により電力用交流電圧ACが直接的に両波
整流されてコンデンサ39の両端間に得られる整流電圧
Voが、スイッチング回路部51に供給される。スイッ
チング回路部51には、さらに、電圧増幅部12から得
られる音声信号SA’が、フォトカップラー部52を介
して供給される。そして、スイッチング回路部51にお
いては、整流電圧Voに対して、音声信号SA’の振幅
変化に応じた制御が行われるもとでのスイッチング処理
が施されて、負極性のパルス電圧列−PBが形成され、
そのパルス電圧列−PBがトランスフォーマ53におけ
る一次側巻線53Pに供給される。
は、ダイドーオ35,36,37及び38を含んで形成
される整流部により電力用交流電圧ACが直接的に両波
整流されてコンデンサ39の両端間に得られる整流電圧
Voが、スイッチング回路部51に供給される。スイッ
チング回路部51には、さらに、電圧増幅部12から得
られる音声信号SA’が、フォトカップラー部52を介
して供給される。そして、スイッチング回路部51にお
いては、整流電圧Voに対して、音声信号SA’の振幅
変化に応じた制御が行われるもとでのスイッチング処理
が施されて、負極性のパルス電圧列−PBが形成され、
そのパルス電圧列−PBがトランスフォーマ53におけ
る一次側巻線53Pに供給される。
【0037】それにより、トランスフォーマ53におけ
る二次側巻線53Sに、パルス電圧列−PBが一次側巻
線53Pの巻線数に対する二次側巻線53Sの巻線数の
比により定まる変圧比をもって変圧されて得られる負極
性のパルス電圧列−PNが誘起される。トランスフォー
マ53における二次側巻線53Sに得られたパルス電圧
列−PNは、ダイオード54により形成される整流部に
よって整流されるともに、コンデンサ55によって平滑
され、コンデンサ55の両端間に負極性直流電源電圧−
Vnが得られる。
る二次側巻線53Sに、パルス電圧列−PBが一次側巻
線53Pの巻線数に対する二次側巻線53Sの巻線数の
比により定まる変圧比をもって変圧されて得られる負極
性のパルス電圧列−PNが誘起される。トランスフォー
マ53における二次側巻線53Sに得られたパルス電圧
列−PNは、ダイオード54により形成される整流部に
よって整流されるともに、コンデンサ55によって平滑
され、コンデンサ55の両端間に負極性直流電源電圧−
Vnが得られる。
【0038】このようにしてコンデンサ55の両端間に
得られる負極性直流電源電圧−Vnは、出力段部16に
おける負側電源端子16Nと正側電源端子16Pとの間
に供給される。それにより、出力段部16が、負側電源
端子16Nに正側電源端子16Pより負極性直流電源電
圧−Vnだけ低い(電圧絶対値|Vn|だけ負側とな
る)電圧が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧
−Vnが供給されるもとで、電圧増幅部12から得られ
る音声信号SA’に基づく負極性側音声出力信号SNO
を形成し、それをスピーカ部17に音声出力信号SOと
して供給する動作を行う状態とされる。
得られる負極性直流電源電圧−Vnは、出力段部16に
おける負側電源端子16Nと正側電源端子16Pとの間
に供給される。それにより、出力段部16が、負側電源
端子16Nに正側電源端子16Pより負極性直流電源電
圧−Vnだけ低い(電圧絶対値|Vn|だけ負側とな
る)電圧が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧
−Vnが供給されるもとで、電圧増幅部12から得られ
る音声信号SA’に基づく負極性側音声出力信号SNO
を形成し、それをスピーカ部17に音声出力信号SOと
して供給する動作を行う状態とされる。
【0039】斯かる際、スイッチング回路部51におい
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列−PBを形
成するためのスイッチング処理が、電圧増幅部12から
得られる音声信号SA’の振幅変化に応じた制御がなさ
れるもとで行われることにより、パルス電圧列−PBに
基づくパルス電圧列−PNがダイオード54により形成
される整流部によって整流されるとともにコンデンサ5
5によって平滑されて得られる負極性直流電源電圧−V
nは、図2に示される如く、出力段部16において音声
信号SA’に基づき、例えば、サイン波形を有するもの
として形成される負極性側音声出力信号SNOの波高値
より所定値(例えば、−5V程度)だけ低い状態(所定
の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負側に大とされ
る状態)を維持し、さらに、出力段部16において負極
性側音声出力信号SNOが形成されないときには、零レ
ベルより所定値(例えば、−5V程度)だけ低い状態
(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負側に大
とされる状態)を維持する負極性可変電源電圧とされ
る。
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列−PBを形
成するためのスイッチング処理が、電圧増幅部12から
得られる音声信号SA’の振幅変化に応じた制御がなさ
れるもとで行われることにより、パルス電圧列−PBに
基づくパルス電圧列−PNがダイオード54により形成
される整流部によって整流されるとともにコンデンサ5
5によって平滑されて得られる負極性直流電源電圧−V
nは、図2に示される如く、出力段部16において音声
信号SA’に基づき、例えば、サイン波形を有するもの
として形成される負極性側音声出力信号SNOの波高値
より所定値(例えば、−5V程度)だけ低い状態(所定
の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負側に大とされ
る状態)を維持し、さらに、出力段部16において負極
性側音声出力信号SNOが形成されないときには、零レ
ベルより所定値(例えば、−5V程度)だけ低い状態
(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負側に大
とされる状態)を維持する負極性可変電源電圧とされ
る。
【0040】このように、スイッチング電源部41から
出力段部16に供給される負極性直流電源電圧−Vn
が、出力段部16において形成される負極性側音声出力
信号SNOの波高値より所定値(例えば、−5V程度)
だけ低い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)
だけ負側に大とされる状態)を維持し、さらに、出力段
部16において負極性側音声出力信号SNOが形成され
ないときには、零レベルより所定値(例えば、−5V程
度)だけ低い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程
度)だけ負側に大とされる状態)を維持する負極性可変
電源電圧とされることによって、出力段部16において
負極性側音声出力信号SNOが形成されてスピーカ部1
7に供給されるに際しての電力損失は、図2においてハ
ッチングが施されて示される、負極性直流電源電圧−V
nと負極性側音声出力信号SNOとの間の部分LNの面
積に対応するものとなる。このような出力段部16にお
いて生じる電力損失は、図6においてハッチングが付さ
れて示される、音声出力信号SAOにおける負極性部分
と負極性電源電圧−Vccとの間の部分ANの面積に対
応する前述の電力損失に比して、極めて効果的に低減さ
れたものとされ、それによって、出力段部16の動作時
における効率が、図6に示される部分ANの面積に対応
する電力損失を生じる場合に比して、著しく向上せしめ
られる。
出力段部16に供給される負極性直流電源電圧−Vn
が、出力段部16において形成される負極性側音声出力
信号SNOの波高値より所定値(例えば、−5V程度)
だけ低い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)
だけ負側に大とされる状態)を維持し、さらに、出力段
部16において負極性側音声出力信号SNOが形成され
ないときには、零レベルより所定値(例えば、−5V程
度)だけ低い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程
度)だけ負側に大とされる状態)を維持する負極性可変
電源電圧とされることによって、出力段部16において
負極性側音声出力信号SNOが形成されてスピーカ部1
7に供給されるに際しての電力損失は、図2においてハ
ッチングが施されて示される、負極性直流電源電圧−V
nと負極性側音声出力信号SNOとの間の部分LNの面
積に対応するものとなる。このような出力段部16にお
いて生じる電力損失は、図6においてハッチングが付さ
れて示される、音声出力信号SAOにおける負極性部分
と負極性電源電圧−Vccとの間の部分ANの面積に対
応する前述の電力損失に比して、極めて効果的に低減さ
れたものとされ、それによって、出力段部16の動作時
における効率が、図6に示される部分ANの面積に対応
する電力損失を生じる場合に比して、著しく向上せしめ
られる。
【0041】なお、スイッチング電源部41におけるス
イッチング回路部51に対する電圧増幅部12から得ら
れる音声信号SA’の供給が、フォトカップラー部52
を介して行われることにより、スイッチング電源部41
におけるトランスフォーマ53における一次側巻線53
P側とトランスフォーマ53における二次側巻線53S
側とが相互絶縁状態に保たれる。
イッチング回路部51に対する電圧増幅部12から得ら
れる音声信号SA’の供給が、フォトカップラー部52
を介して行われることにより、スイッチング電源部41
におけるトランスフォーマ53における一次側巻線53
P側とトランスフォーマ53における二次側巻線53S
側とが相互絶縁状態に保たれる。
【0042】また、出力段部16にあっては、負極性側
音声出力信号SNOを形成してスピーカ部17に供給す
るにあたり、スイッチング電源部41を含む電源電圧供
給部から比較的大なる電力供給がなされることが要求さ
れるが、スイッチング電源部41を含む電源電圧供給部
は、電力用交流電圧ACを、電源トランスフォーマ部を
用いることなく、ダイドーオ35,36,37及び38
を含んで形成される整流部によって直接的に両波整流し
て整流電圧Voを得、その整流電圧Voにスイッチング
電源部41によるスイッチング処理を施して、出力段部
16から得られる負極性側音声出力信号SNOの波高値
より所定値だけ低い状態(所定の電圧絶対値だけ負側に
大とされる状態)を維持する可変電源電圧である負極性
直流電源電圧−Vnを発生し、その負極性直流電源電圧
−Vnを出力段部16に供給することによって、出力段
部16における要求を満たしている。従って、スイッチ
ング電源部41を含む電源電圧供給部は、電源トランス
フォーマ部を用いない、小型,軽量化が図られたものと
されていることになる。
音声出力信号SNOを形成してスピーカ部17に供給す
るにあたり、スイッチング電源部41を含む電源電圧供
給部から比較的大なる電力供給がなされることが要求さ
れるが、スイッチング電源部41を含む電源電圧供給部
は、電力用交流電圧ACを、電源トランスフォーマ部を
用いることなく、ダイドーオ35,36,37及び38
を含んで形成される整流部によって直接的に両波整流し
て整流電圧Voを得、その整流電圧Voにスイッチング
電源部41によるスイッチング処理を施して、出力段部
16から得られる負極性側音声出力信号SNOの波高値
より所定値だけ低い状態(所定の電圧絶対値だけ負側に
大とされる状態)を維持する可変電源電圧である負極性
直流電源電圧−Vnを発生し、その負極性直流電源電圧
−Vnを出力段部16に供給することによって、出力段
部16における要求を満たしている。従って、スイッチ
ング電源部41を含む電源電圧供給部は、電源トランス
フォーマ部を用いない、小型,軽量化が図られたものと
されていることになる。
【0043】なお、スイッチング電源部41について
は、スイッチング電源部40の場合と同様に、その動作
の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点から適正な負
極性直流電源電圧−Vnが得られるまでの立上り期間が
無視できないことになる虞がある。そこで、スイッチン
グ電源部41についての立上り期間における出力段部1
6の動作を補償すべく、立上り電源部56が設けられて
いる。
は、スイッチング電源部40の場合と同様に、その動作
の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点から適正な負
極性直流電源電圧−Vnが得られるまでの立上り期間が
無視できないことになる虞がある。そこで、スイッチン
グ電源部41についての立上り期間における出力段部1
6の動作を補償すべく、立上り電源部56が設けられて
いる。
【0044】立上り電源部56には、コンデンサ32を
含んだ電源電圧供給部からの負極性直流電源電圧−Vd
が供給されるとともに、電圧増幅部12から得られる音
声信号SA’が供給される。そして、立上り電源部56
は、その導通状態が音声信号SA’によって制御され、
音声信号SA’における負極性部分に迅速に対応し、そ
の音声信号SA’における負極性部分の期間に、コンデ
ンサ32を含んだ電源電圧供給部からの負極性直流電源
電圧−Vdを、出力段部16の負側電源端子16Nに補
助電源電圧として供給する。それにより、スイッチング
電源部41についての立上り期間においては、出力段部
16が、負側電源端子16Nに正側電源端子16Pより
負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶対値|Vd
|だけ負側となる)電圧が印加されたものとされ、負極
性直流電源電圧−Vdが供給されるもとで、電圧増幅部
12から得られる音声信号SA’に基づく負極性側音声
出力信号SNOを形成する動作を行う状態におかれる。
含んだ電源電圧供給部からの負極性直流電源電圧−Vd
が供給されるとともに、電圧増幅部12から得られる音
声信号SA’が供給される。そして、立上り電源部56
は、その導通状態が音声信号SA’によって制御され、
音声信号SA’における負極性部分に迅速に対応し、そ
の音声信号SA’における負極性部分の期間に、コンデ
ンサ32を含んだ電源電圧供給部からの負極性直流電源
電圧−Vdを、出力段部16の負側電源端子16Nに補
助電源電圧として供給する。それにより、スイッチング
電源部41についての立上り期間においては、出力段部
16が、負側電源端子16Nに正側電源端子16Pより
負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶対値|Vd
|だけ負側となる)電圧が印加されたものとされ、負極
性直流電源電圧−Vdが供給されるもとで、電圧増幅部
12から得られる音声信号SA’に基づく負極性側音声
出力信号SNOを形成する動作を行う状態におかれる。
【0045】立上り電源部56は、例えば、図4に示さ
れる如くに、PNP型のトランジスタ57が用いられて
構成される。斯かる場合には、トランジスタ57のコレ
クタに負極性直流電源電圧−Vdが供給されるととも
に、トランジスタ57のベースに抵抗58を通じて音声
信号SA’が供給され、トランジスタ57のエミッタは
出力段部16の負側電源端子16Nに接続される。そし
て、音声信号SA’における負極性部分に応じて、トラ
ンジスタ57のコレクタに供給された負極性直流電源電
圧−Vdが、トランジスタ57のコレクタ−エミッタ通
路を通じて、トランジスタ57のエミッタに導出される
状態がとられ、トランジスタ57のエミッタに導出され
た負極性直流電源電圧−Vdが、出力段部16の負側電
源端子16Nに供給される。
れる如くに、PNP型のトランジスタ57が用いられて
構成される。斯かる場合には、トランジスタ57のコレ
クタに負極性直流電源電圧−Vdが供給されるととも
に、トランジスタ57のベースに抵抗58を通じて音声
信号SA’が供給され、トランジスタ57のエミッタは
出力段部16の負側電源端子16Nに接続される。そし
て、音声信号SA’における負極性部分に応じて、トラ
ンジスタ57のコレクタに供給された負極性直流電源電
圧−Vdが、トランジスタ57のコレクタ−エミッタ通
路を通じて、トランジスタ57のエミッタに導出される
状態がとられ、トランジスタ57のエミッタに導出され
た負極性直流電源電圧−Vdが、出力段部16の負側電
源端子16Nに供給される。
【0046】スイッチング電源部41についての立上り
期間が経過して、スイッチング電源部41から適正な負
極性直流電源電圧−Vnが得られる状態となると、出力
段部16の負側電源端子16Nと正側電源端子16Pと
の間に、負極性直流電源電圧−Vdに代えて、スイッチ
ング電源部41からの負極性直流電源電圧−Vnが供給
される。
期間が経過して、スイッチング電源部41から適正な負
極性直流電源電圧−Vnが得られる状態となると、出力
段部16の負側電源端子16Nと正側電源端子16Pと
の間に、負極性直流電源電圧−Vdに代えて、スイッチ
ング電源部41からの負極性直流電源電圧−Vnが供給
される。
【0047】図5は、本発明に係る電力増幅回路の他の
例を、それに接続された負荷であるスピーカ部と共に示
す。この図5に示される例は、上述の図1に示される例
と同様に構成された部分を有しており、斯かる部分につ
いては、図1に示される例と共通の符号が付されて示さ
れ、それらについての重複説明は省略される。
例を、それに接続された負荷であるスピーカ部と共に示
す。この図5に示される例は、上述の図1に示される例
と同様に構成された部分を有しており、斯かる部分につ
いては、図1に示される例と共通の符号が付されて示さ
れ、それらについての重複説明は省略される。
【0048】図5に示される例にあっては、入力信号が
ステレオ音声信号における左音声信号(L信号)SL及
び右音声信号(R信号)SRとされており、L信号SL
が入力端子11Lを通じてL信号電圧増幅部12Lに供
給されるとともに、R信号SRが入力端子11Rを通じ
てR信号電圧増幅部12Rに供給される。L信号電圧増
幅部12Lにおいて、必要な電圧増幅が施されたL信号
SL’は、L信号駆動段部13L及びL信号駆動段部1
4Lの両者に供給され、また、R信号電圧増幅部12R
において、必要な電圧増幅が施されたR信号SR’は、
R信号駆動段部13R及びR信号駆動段部14Rの両者
に供給される。
ステレオ音声信号における左音声信号(L信号)SL及
び右音声信号(R信号)SRとされており、L信号SL
が入力端子11Lを通じてL信号電圧増幅部12Lに供
給されるとともに、R信号SRが入力端子11Rを通じ
てR信号電圧増幅部12Rに供給される。L信号電圧増
幅部12Lにおいて、必要な電圧増幅が施されたL信号
SL’は、L信号駆動段部13L及びL信号駆動段部1
4Lの両者に供給され、また、R信号電圧増幅部12R
において、必要な電圧増幅が施されたR信号SR’は、
R信号駆動段部13R及びR信号駆動段部14Rの両者
に供給される。
【0049】L信号駆動段部13Lにおいては、L信号
SL’における正極性部分についての増幅が行われて正
極性側駆動信号SLPDが形成され、その正極性側駆動
信号SLPDがL信号出力段部15Lに供給される。ま
た、L信号駆動段部14Lにおいては、L信号SL’に
おける負極性部分についての増幅が行われて負極性側駆
動信号SLNDが形成され、その負極性側駆動信号SL
NDがL信号出力段部16Lに供給される。
SL’における正極性部分についての増幅が行われて正
極性側駆動信号SLPDが形成され、その正極性側駆動
信号SLPDがL信号出力段部15Lに供給される。ま
た、L信号駆動段部14Lにおいては、L信号SL’に
おける負極性部分についての増幅が行われて負極性側駆
動信号SLNDが形成され、その負極性側駆動信号SL
NDがL信号出力段部16Lに供給される。
【0050】さらに、R信号駆動段部13Rにおいて
は、R信号SR’における正極性部分についての増幅が
行われて正極性側駆動信号SRPDが形成され、その正
極性側駆動信号SRPDがR信号出力段部15Rに供給
される。また、R信号駆動段部14Rにおいては、R信
号SR’における負極性部分についての増幅が行われて
負極性側駆動信号SRNDが形成され、その負極性側駆
動信号SRNDがR信号出力段部16Rに供給される。
は、R信号SR’における正極性部分についての増幅が
行われて正極性側駆動信号SRPDが形成され、その正
極性側駆動信号SRPDがR信号出力段部15Rに供給
される。また、R信号駆動段部14Rにおいては、R信
号SR’における負極性部分についての増幅が行われて
負極性側駆動信号SRNDが形成され、その負極性側駆
動信号SRNDがR信号出力段部16Rに供給される。
【0051】L信号出力段部15Lは、L信号駆動段部
13Lからの正極性側駆動信号SLPDによって駆動さ
れ、正極性側音声出力信号SLPOを形成して、それを
左側(L側)スピーカ部17Lへと送出する。また、L
信号出力段部16Lは、L信号駆動段部14Lからの負
極性側駆動信号SLNDによって駆動され、負極性側音
声出力信号SLNOを形成して、それをL側スピーカ部
17Lへと送出する。
13Lからの正極性側駆動信号SLPDによって駆動さ
れ、正極性側音声出力信号SLPOを形成して、それを
左側(L側)スピーカ部17Lへと送出する。また、L
信号出力段部16Lは、L信号駆動段部14Lからの負
極性側駆動信号SLNDによって駆動され、負極性側音
声出力信号SLNOを形成して、それをL側スピーカ部
17Lへと送出する。
【0052】L信号出力段部15L及びL信号出力段部
16Lから夫々送出される正極性側音声出力信号SLP
O及び負極性側音声出力信号SLNOは、混合されて、
正極性部分及び負極性部分の両者を有した音声出力信号
SLOとされて、L側スピーカ部17Lに供給される。
それにより、L側スピーカ部17Lから、L信号SLに
基づく再生音声が発せられる。
16Lから夫々送出される正極性側音声出力信号SLP
O及び負極性側音声出力信号SLNOは、混合されて、
正極性部分及び負極性部分の両者を有した音声出力信号
SLOとされて、L側スピーカ部17Lに供給される。
それにより、L側スピーカ部17Lから、L信号SLに
基づく再生音声が発せられる。
【0053】R信号出力段部15Rは、R信号駆動段部
13Rからの正極性側駆動信号SRPDによって駆動さ
れ、正極性側音声出力信号SRPOを形成して、それを
右側(R側)スピーカ部17Rへと送出する。また、R
信号出力段部16Rは、R信号駆動段部14Rからの負
極性側駆動信号SRNDによって駆動され、負極性側音
声出力信号SRNOを形成して、それをR側スピーカ部
17Rへと送出する。
13Rからの正極性側駆動信号SRPDによって駆動さ
れ、正極性側音声出力信号SRPOを形成して、それを
右側(R側)スピーカ部17Rへと送出する。また、R
信号出力段部16Rは、R信号駆動段部14Rからの負
極性側駆動信号SRNDによって駆動され、負極性側音
声出力信号SRNOを形成して、それをR側スピーカ部
17Rへと送出する。
【0054】R信号出力段部15R及びR信号出力段部
16Rから夫々送出される正極性側音声出力信号SRP
O及び負極性側音声出力信号SRNOは、混合されて、
正極性部分及び負極性部分の両者を有した音声出力信号
SROとされて、R側スピーカ部17Rに供給される。
それにより、R側スピーカ部17Rから、R信号SRに
基づく再生音声が発せられる。
16Rから夫々送出される正極性側音声出力信号SRP
O及び負極性側音声出力信号SRNOは、混合されて、
正極性部分及び負極性部分の両者を有した音声出力信号
SROとされて、R側スピーカ部17Rに供給される。
それにより、R側スピーカ部17Rから、R信号SRに
基づく再生音声が発せられる。
【0055】図5に示される例にあっては、上述の如く
の動作を行うL信号電圧増幅部12L,R信号電圧増幅
部12R,L信号駆動段部13L及び14L,R信号駆
動段部13R及び14R,L信号出力段部15L及び1
6L、及び、R信号出力段部15R及び16Rの夫々に
対して直流電源電圧を供給する電源電圧供給部が、図1
に示される例において電圧増幅部12,駆動段部13及
び14、及び、出力段部15及び16の夫々に対して直
流電源電圧を供給する電源電圧供給部と同様に設けられ
ている。
の動作を行うL信号電圧増幅部12L,R信号電圧増幅
部12R,L信号駆動段部13L及び14L,R信号駆
動段部13R及び14R,L信号出力段部15L及び1
6L、及び、R信号出力段部15R及び16Rの夫々に
対して直流電源電圧を供給する電源電圧供給部が、図1
に示される例において電圧増幅部12,駆動段部13及
び14、及び、出力段部15及び16の夫々に対して直
流電源電圧を供給する電源電圧供給部と同様に設けられ
ている。
【0056】斯かる電源電圧供給部におけるコンデンサ
26の両端間に得られる直流電源電圧Vvが、L信号電
圧増幅部12Lにおける正側電源端子12LPと負側電
源端子12LNとの間、及び、R信号電圧増幅部12R
における正側電源端子12RPと負側電源端子12RN
との間に供給される。それにより、L信号電圧増幅部1
2Lが、正側電源端子12LPに負側電源端子12LN
より直流電源電圧Vvだけ高い電圧が印加されたものと
されて、直流電源電圧Vvが供給されるもとでの動作を
行う状態とされ、また、R信号電圧増幅部12Rが、正
側電源端子12RPに負側電源端子12RNより直流電
源電圧Vvだけ高い電圧が印加されたものとされて、直
流電源電圧Vvが供給されるもとでの動作を行う状態と
される。
26の両端間に得られる直流電源電圧Vvが、L信号電
圧増幅部12Lにおける正側電源端子12LPと負側電
源端子12LNとの間、及び、R信号電圧増幅部12R
における正側電源端子12RPと負側電源端子12RN
との間に供給される。それにより、L信号電圧増幅部1
2Lが、正側電源端子12LPに負側電源端子12LN
より直流電源電圧Vvだけ高い電圧が印加されたものと
されて、直流電源電圧Vvが供給されるもとでの動作を
行う状態とされ、また、R信号電圧増幅部12Rが、正
側電源端子12RPに負側電源端子12RNより直流電
源電圧Vvだけ高い電圧が印加されたものとされて、直
流電源電圧Vvが供給されるもとでの動作を行う状態と
される。
【0057】また、電源電圧供給部におけるコンデンサ
29の両端間に得られる正極性直流電源電圧Vdが、L
信号駆動段部13Lにおける正側電源端子13LPと負
側電源端子13LNとの間、及び、R信号駆動段部13
Rにおける正側電源端子13RPと負側電源端子13R
Nとの間に供給される。それにより、L信号駆動段部1
3Lが、正側電源端子13LPに負側電源端子13LN
より正極性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加された
ものとされ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもと
で動作する状態とされるとともに、R信号駆動段部13
Rが、正側電源端子13RPに負側電源端子13RNよ
り正極性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたも
のとされ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで
動作する状態とされる。
29の両端間に得られる正極性直流電源電圧Vdが、L
信号駆動段部13Lにおける正側電源端子13LPと負
側電源端子13LNとの間、及び、R信号駆動段部13
Rにおける正側電源端子13RPと負側電源端子13R
Nとの間に供給される。それにより、L信号駆動段部1
3Lが、正側電源端子13LPに負側電源端子13LN
より正極性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加された
ものとされ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもと
で動作する状態とされるとともに、R信号駆動段部13
Rが、正側電源端子13RPに負側電源端子13RNよ
り正極性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたも
のとされ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで
動作する状態とされる。
【0058】同様に、電源電圧供給部におけるコンデン
サ32の両端間に得られる負極性直流電源電圧−Vd
が、L信号駆動段部14Lにおける正側電源端子14L
Pと負側電源端子14LNとの間、及び、R信号駆動段
部14Rにおける正側電源端子14RPと負側電源端子
14RNとの間に供給される。それにより、L信号駆動
段部14Lが、負側電源端子14LNに正側電源端子1
4LPより負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶
対値|Vd|だけ負側となる)電圧が印加されたものと
され、負極性直流電源電圧−Vdが供給されるもとでの
動作を行う状態とされるとともに、R信号駆動段部14
Rが、負側電源端子14RNに正側電源端子14RPよ
り負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶対値|V
d|だけ負側となる)電圧が印加されたものとされ、負
極性直流電源電圧−Vdが供給されるもとでの動作を行
う状態とされる。
サ32の両端間に得られる負極性直流電源電圧−Vd
が、L信号駆動段部14Lにおける正側電源端子14L
Pと負側電源端子14LNとの間、及び、R信号駆動段
部14Rにおける正側電源端子14RPと負側電源端子
14RNとの間に供給される。それにより、L信号駆動
段部14Lが、負側電源端子14LNに正側電源端子1
4LPより負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶
対値|Vd|だけ負側となる)電圧が印加されたものと
され、負極性直流電源電圧−Vdが供給されるもとでの
動作を行う状態とされるとともに、R信号駆動段部14
Rが、負側電源端子14RNに正側電源端子14RPよ
り負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶対値|V
d|だけ負側となる)電圧が印加されたものとされ、負
極性直流電源電圧−Vdが供給されるもとでの動作を行
う状態とされる。
【0059】さらに、電源電圧供給部におけるコンデン
サ39の両端間に得られる整流電圧Voが、スイッチン
グ電源部40におけるスイッチング回路部42及びスイ
ッチング電源部41におけるスイッチング回路部51の
夫々に供給される。
サ39の両端間に得られる整流電圧Voが、スイッチン
グ電源部40におけるスイッチング回路部42及びスイ
ッチング電源部41におけるスイッチング回路部51の
夫々に供給される。
【0060】このような図5に示される例においては、
各々にL信号電圧増幅部12Lから得られるL信号S
L’及びR信号電圧増幅部12Rから得られるR信号S
R’の両者が供給されるL・R混合部60及び61が設
けられている。これらL・R混合部60及び61の夫々
においては、L信号SL’とR信号SR’とが混合され
て、混合音声信号(L・R信号)SMが形成される。
各々にL信号電圧増幅部12Lから得られるL信号S
L’及びR信号電圧増幅部12Rから得られるR信号S
R’の両者が供給されるL・R混合部60及び61が設
けられている。これらL・R混合部60及び61の夫々
においては、L信号SL’とR信号SR’とが混合され
て、混合音声信号(L・R信号)SMが形成される。
【0061】そして、スイッチング電源部40における
スイッチング回路部42には、コンデンサ39の両端間
に得られる整流電圧Voに加えて、L・R混合部60か
ら得られるL・R信号SMが、フォトカップラー部43
を介して供給される。そして、スイッチング回路部42
においては、整流電圧Voに対して、L・R信号SMの
振幅変化に応じた制御が行われるもとでのスイッチング
処理が施されて、正極性のパルス電圧列PAが形成さ
れ、そのパルス電圧列PAがトランスフォーマ44にお
ける一次側巻線44Pに供給される。
スイッチング回路部42には、コンデンサ39の両端間
に得られる整流電圧Voに加えて、L・R混合部60か
ら得られるL・R信号SMが、フォトカップラー部43
を介して供給される。そして、スイッチング回路部42
においては、整流電圧Voに対して、L・R信号SMの
振幅変化に応じた制御が行われるもとでのスイッチング
処理が施されて、正極性のパルス電圧列PAが形成さ
れ、そのパルス電圧列PAがトランスフォーマ44にお
ける一次側巻線44Pに供給される。
【0062】それにより、トランスフォーマ44におけ
る二次側巻線44Sに、正極性のパルス電圧列PAが一
次側巻線44Pの巻線数に対する二次側巻線44Sの巻
線数の比により定まる変圧比をもって変圧されて得られ
る正極性のパルス電圧列PPが誘起される。トランスフ
ォーマ44における二次側巻線44Sに得られたパルス
電圧列PPは、ダイオード45により形成される整流部
によって整流されるともに、コンデンサ46によって平
滑され、コンデンサ46の両端間に正極性直流電源電圧
Vpが得られる。
る二次側巻線44Sに、正極性のパルス電圧列PAが一
次側巻線44Pの巻線数に対する二次側巻線44Sの巻
線数の比により定まる変圧比をもって変圧されて得られ
る正極性のパルス電圧列PPが誘起される。トランスフ
ォーマ44における二次側巻線44Sに得られたパルス
電圧列PPは、ダイオード45により形成される整流部
によって整流されるともに、コンデンサ46によって平
滑され、コンデンサ46の両端間に正極性直流電源電圧
Vpが得られる。
【0063】このようにしてコンデンサ46の両端間に
得られる正極性直流電源電圧Vpは、L信号出力段部1
5Lにおける正側電源端子15LPと負側電源端子15
LNとの間、及び、R信号出力段部15Rにおける正側
電源端子15RPと負側電源端子15RNとの間に供給
される。それにより、L信号出力段部15Lが、正側電
源端子15LPに負側電源端子15LNより正極性直流
電源電圧Vpだけ高い電圧が印加されたものとされ、正
極性直流電源電圧Vpが供給されるもとで、L信号電圧
増幅部12Lから得られるL信号SL’に基づく正極性
側音声出力信号SLPOを形成し、それをL側スピーカ
部17Lに音声出力信号SLOとして供給する動作を行
う状態とされる。また、R信号出力段部15Rが、正側
電源端子15RPに負側電源端子15RNより正極性直
流電源電圧Vpだけ高い電圧が印加されたものとされ、
正極性直流電源電圧Vpが供給されるもとで、R信号電
圧増幅部12Rから得られるR信号SR’に基づく正極
性側音声出力信号SRPOを形成し、それをR側スピー
カ部17Rに音声出力信号SROとして供給する動作を
行う状態とされる。
得られる正極性直流電源電圧Vpは、L信号出力段部1
5Lにおける正側電源端子15LPと負側電源端子15
LNとの間、及び、R信号出力段部15Rにおける正側
電源端子15RPと負側電源端子15RNとの間に供給
される。それにより、L信号出力段部15Lが、正側電
源端子15LPに負側電源端子15LNより正極性直流
電源電圧Vpだけ高い電圧が印加されたものとされ、正
極性直流電源電圧Vpが供給されるもとで、L信号電圧
増幅部12Lから得られるL信号SL’に基づく正極性
側音声出力信号SLPOを形成し、それをL側スピーカ
部17Lに音声出力信号SLOとして供給する動作を行
う状態とされる。また、R信号出力段部15Rが、正側
電源端子15RPに負側電源端子15RNより正極性直
流電源電圧Vpだけ高い電圧が印加されたものとされ、
正極性直流電源電圧Vpが供給されるもとで、R信号電
圧増幅部12Rから得られるR信号SR’に基づく正極
性側音声出力信号SRPOを形成し、それをR側スピー
カ部17Rに音声出力信号SROとして供給する動作を
行う状態とされる。
【0064】斯かる際、スイッチング回路部42におい
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列PAを形成
するためのスイッチング処理が、L・R混合部60から
得られるL・R信号SMの振幅変化に応じた制御がなさ
れるもとで行われることにより、パルス電圧列PAに基
づくパルス電圧列PPがダイオード45により形成され
る整流部によって整流されるとともにコンデンサ46に
よって平滑されて得られる正極性直流電源電圧Vpは、
L信号出力段部15LにおいてL信号SL’に基づいて
形成される正極性側音声出力信号SLPOの波高値及び
R信号出力段部15RにおいてR信号SR’に基づいて
形成される正極性側音声出力信号SRPOの波高値の夫
々より所定値(例えば、5V程度)だけ大とされる状態
を維持し、さらに、L信号出力段部15L及びR信号出
力段部15Rにおいて正極性側音声出力信号SLPO及
びSRPOが形成されないときには、零レベルより所定
値(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持する
正極性可変電源電圧とされる。
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列PAを形成
するためのスイッチング処理が、L・R混合部60から
得られるL・R信号SMの振幅変化に応じた制御がなさ
れるもとで行われることにより、パルス電圧列PAに基
づくパルス電圧列PPがダイオード45により形成され
る整流部によって整流されるとともにコンデンサ46に
よって平滑されて得られる正極性直流電源電圧Vpは、
L信号出力段部15LにおいてL信号SL’に基づいて
形成される正極性側音声出力信号SLPOの波高値及び
R信号出力段部15RにおいてR信号SR’に基づいて
形成される正極性側音声出力信号SRPOの波高値の夫
々より所定値(例えば、5V程度)だけ大とされる状態
を維持し、さらに、L信号出力段部15L及びR信号出
力段部15Rにおいて正極性側音声出力信号SLPO及
びSRPOが形成されないときには、零レベルより所定
値(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持する
正極性可変電源電圧とされる。
【0065】このように、スイッチング電源部40から
L信号出力段部15L及びR信号出力段部15Rに供給
される正極性直流電源電圧Vpが、L信号出力段部15
Lにおいて形成される正極性側音声出力信号SLPOの
波高値及びR信号出力段部15Rにおいて形成される正
極性側音声出力信号SRPOの波高値の夫々より所定値
(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持し、さ
らに、L信号出力段部15L及びR信号出力段部15R
において正極性側音声出力信号SLPO及びSRPOが
形成されないときには、零レベルより所定値(例えば、
5V程度)だけ大とされる状態を維持する正極性可変電
源電圧とされることによって、L信号出力段部15Lに
おいて正極性側音声出力信号SLPOが形成されてL側
スピーカ部17Lに供給されるに際しての電力損失、及
び、R信号出力段部15Rにおいて正極性側音声出力信
号SRPOが形成されてR側スピーカ部17Rに供給さ
れるに際しての電力損失は、夫々、正極性直流電源電圧
Vpと正極性側音声出力信号SLPOとの間の差の電
圧、及び、正極性直流電源電圧Vpと正極性側音声出力
信号SRPOとの間の差の電圧に対応するものとなる。
このようなL信号出力段部15Lにおいて生じる電力損
失及びR信号出力段部15Rにおいて生じる電力損失の
夫々は、図6においてハッチングが付されて示される、
音声出力信号SAOにおける正極性部分と正極性電源電
圧+Vccとの間の部分APの面積に対応する前述の電
力損失に比して、極めて効果的に低減されたものとさ
れ、それによって、L信号出力段部15Lの動作時にお
ける効率及びR信号出力段部15Rの動作時における効
率の夫々 が、図6に示される部分APの面積に対応す
る電力損失を生じる場合に比して、著しく向上せしめら
れる。
L信号出力段部15L及びR信号出力段部15Rに供給
される正極性直流電源電圧Vpが、L信号出力段部15
Lにおいて形成される正極性側音声出力信号SLPOの
波高値及びR信号出力段部15Rにおいて形成される正
極性側音声出力信号SRPOの波高値の夫々より所定値
(例えば、5V程度)だけ大とされる状態を維持し、さ
らに、L信号出力段部15L及びR信号出力段部15R
において正極性側音声出力信号SLPO及びSRPOが
形成されないときには、零レベルより所定値(例えば、
5V程度)だけ大とされる状態を維持する正極性可変電
源電圧とされることによって、L信号出力段部15Lに
おいて正極性側音声出力信号SLPOが形成されてL側
スピーカ部17Lに供給されるに際しての電力損失、及
び、R信号出力段部15Rにおいて正極性側音声出力信
号SRPOが形成されてR側スピーカ部17Rに供給さ
れるに際しての電力損失は、夫々、正極性直流電源電圧
Vpと正極性側音声出力信号SLPOとの間の差の電
圧、及び、正極性直流電源電圧Vpと正極性側音声出力
信号SRPOとの間の差の電圧に対応するものとなる。
このようなL信号出力段部15Lにおいて生じる電力損
失及びR信号出力段部15Rにおいて生じる電力損失の
夫々は、図6においてハッチングが付されて示される、
音声出力信号SAOにおける正極性部分と正極性電源電
圧+Vccとの間の部分APの面積に対応する前述の電
力損失に比して、極めて効果的に低減されたものとさ
れ、それによって、L信号出力段部15Lの動作時にお
ける効率及びR信号出力段部15Rの動作時における効
率の夫々 が、図6に示される部分APの面積に対応す
る電力損失を生じる場合に比して、著しく向上せしめら
れる。
【0066】なお、スイッチング電源部40におけるス
イッチング回路部42に対するL・R混合部60から得
られるL・R信号SMの供給が、フォトカップラー部4
3を介して行われることにより、スイッチング電源部4
0におけるトランスフォーマ44における一次側巻線4
4P側とトランスフォーマ44における二次側巻線44
S側とが相互絶縁状態に保たれる。
イッチング回路部42に対するL・R混合部60から得
られるL・R信号SMの供給が、フォトカップラー部4
3を介して行われることにより、スイッチング電源部4
0におけるトランスフォーマ44における一次側巻線4
4P側とトランスフォーマ44における二次側巻線44
S側とが相互絶縁状態に保たれる。
【0067】また、L信号出力段部15Lにあっては、
正極性側音声出力信号SLPOを形成してL側スピーカ
部17Lに供給するにあたり、スイッチング電源部40
を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供給がなさ
れることが要求され、また、R信号出力段部15Rにあ
っても、正極性側音声出力信号SRPOを形成してR側
スピーカ部17Rに供給するにあたり、スイッチング電
源部40を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供
給がなされることが要求されるが、スイッチング電源部
40を含む電源電圧供給部は、電力用交流電圧ACを、
電源トランスフォーマ部を用いることなく、ダイドーオ
35,36,37及び38を含んで形成される整流部に
よって直接的に両波整流して整流電圧Voを得、その整
流電圧Voにスイッチング電源部40によるスイッチン
グ処理を施して、L信号出力段部15Lから得られる正
極性側音声出力信号SLPOの波高値及びR信号出力段
部15Rから得られる正極性側音声出力信号SRPOの
波高値の夫々より所定値だけ大とされる状態を維持する
可変電源電圧である正極性直流電源電圧Vpを発生し、
その正極性直流電源電圧VpをL信号出力段部15L及
びR信号出力段部15Rに供給することによって、L信
号出力段部15L及びR信号出力段部15Rの夫々にお
ける要求を満たしている。従って、スイッチング電源部
40を含む電源電圧供給部は、電源トランスフォーマ部
を用いない、小型,軽量化が図られたものとされている
ことになる。
正極性側音声出力信号SLPOを形成してL側スピーカ
部17Lに供給するにあたり、スイッチング電源部40
を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供給がなさ
れることが要求され、また、R信号出力段部15Rにあ
っても、正極性側音声出力信号SRPOを形成してR側
スピーカ部17Rに供給するにあたり、スイッチング電
源部40を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供
給がなされることが要求されるが、スイッチング電源部
40を含む電源電圧供給部は、電力用交流電圧ACを、
電源トランスフォーマ部を用いることなく、ダイドーオ
35,36,37及び38を含んで形成される整流部に
よって直接的に両波整流して整流電圧Voを得、その整
流電圧Voにスイッチング電源部40によるスイッチン
グ処理を施して、L信号出力段部15Lから得られる正
極性側音声出力信号SLPOの波高値及びR信号出力段
部15Rから得られる正極性側音声出力信号SRPOの
波高値の夫々より所定値だけ大とされる状態を維持する
可変電源電圧である正極性直流電源電圧Vpを発生し、
その正極性直流電源電圧VpをL信号出力段部15L及
びR信号出力段部15Rに供給することによって、L信
号出力段部15L及びR信号出力段部15Rの夫々にお
ける要求を満たしている。従って、スイッチング電源部
40を含む電源電圧供給部は、電源トランスフォーマ部
を用いない、小型,軽量化が図られたものとされている
ことになる。
【0068】なお、スイッチング電源部40について
は、その動作の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点
から適正な正極性直流電源電圧Vpが得られるまでの立
上り期間が無視できないことになる虞がある。そこで、
スイッチング電源部40についての立上り期間における
L信号出力段部15L及びR信号出力段部15Rの夫々
の動作を補償すべく、立上り電源部47が設けられてい
る。
は、その動作の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点
から適正な正極性直流電源電圧Vpが得られるまでの立
上り期間が無視できないことになる虞がある。そこで、
スイッチング電源部40についての立上り期間における
L信号出力段部15L及びR信号出力段部15Rの夫々
の動作を補償すべく、立上り電源部47が設けられてい
る。
【0069】立上り電源部47には、コンデンサ29を
含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源電圧Vdが
供給されるとともに、L・R混合部60から得られるL
・R信号SMが供給される。そして、立上り電源部47
は、その導通状態がL・R信号SMによって制御され、
L・R信号SMにおける正極性部分に迅速に対応し、そ
のL・R信号SMにおける正極性部分の期間に、コンデ
ンサ29を含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源
電圧Vdを、L信号出力段部15Lの正側電源端子15
LP及びR信号出力段部15Rの正側電源端子15RP
の夫々に補助電源電圧として供給する。
含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源電圧Vdが
供給されるとともに、L・R混合部60から得られるL
・R信号SMが供給される。そして、立上り電源部47
は、その導通状態がL・R信号SMによって制御され、
L・R信号SMにおける正極性部分に迅速に対応し、そ
のL・R信号SMにおける正極性部分の期間に、コンデ
ンサ29を含んだ電源電圧供給部からの正極性直流電源
電圧Vdを、L信号出力段部15Lの正側電源端子15
LP及びR信号出力段部15Rの正側電源端子15RP
の夫々に補助電源電圧として供給する。
【0070】それにより、スイッチング電源部40につ
いての立上り期間においては、L信号出力段部15L
が、正側電源端子15LPに負側電源端子15LNより
正極性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたもの
とされ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで、
L信号電圧増幅部12Lから得られるL信号SL’に基
づく正極性側音声出力信号SLPOを形成する動作を行
う状態におかれ、また、R信号出力段部15Rが、正側
電源端子15RPに負側電源端子15RNより正極性直
流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたものとされ、
正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで、R信号電
圧増幅部12Rから得られるR信号SR’に基づく正極
性側音声出力信号SRPOを形成する動作を行う状態に
おかれる。
いての立上り期間においては、L信号出力段部15L
が、正側電源端子15LPに負側電源端子15LNより
正極性直流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたもの
とされ、正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで、
L信号電圧増幅部12Lから得られるL信号SL’に基
づく正極性側音声出力信号SLPOを形成する動作を行
う状態におかれ、また、R信号出力段部15Rが、正側
電源端子15RPに負側電源端子15RNより正極性直
流電源電圧Vdだけ高い電圧が印加されたものとされ、
正極性直流電源電圧Vdが供給されるもとで、R信号電
圧増幅部12Rから得られるR信号SR’に基づく正極
性側音声出力信号SRPOを形成する動作を行う状態に
おかれる。
【0071】スイッチング電源部40についての立上り
期間が経過して、スイッチング電源部40から適正な正
極性直流電源電圧Vpが得られる状態となると、L信号
出力段部15Lの正側電源端子15LPと負側電源端子
15LNとの間、及び、R信号出力段部15Rの正側電
源端子15RPと負側電源端子15RNとの間の夫々
に、正極性直流電源電圧Vdに代えて、スイッチング電
源部40からの正極性直流電源電圧Vpが供給される。
期間が経過して、スイッチング電源部40から適正な正
極性直流電源電圧Vpが得られる状態となると、L信号
出力段部15Lの正側電源端子15LPと負側電源端子
15LNとの間、及び、R信号出力段部15Rの正側電
源端子15RPと負側電源端子15RNとの間の夫々
に、正極性直流電源電圧Vdに代えて、スイッチング電
源部40からの正極性直流電源電圧Vpが供給される。
【0072】一方、スイッチング電源部41におけるス
イッチング回路部51には、コンデンサ39の両端間に
得られる整流電圧Voに加えて、L・R混合部61から
得られるL・R信号SMが、フォトカップラー部52を
介して供給される。そして、スイッチング回路部51に
おいては、整流電圧Voに対して、L・R信号SMの振
幅変化に応じた制御が行われるもとでのスイッチング処
理が施されて、負極性のパルス電圧列−PBが形成さ
れ、そのパルス電圧列−PBがトランスフォーマ53に
おける一次側巻線53Pに供給される。
イッチング回路部51には、コンデンサ39の両端間に
得られる整流電圧Voに加えて、L・R混合部61から
得られるL・R信号SMが、フォトカップラー部52を
介して供給される。そして、スイッチング回路部51に
おいては、整流電圧Voに対して、L・R信号SMの振
幅変化に応じた制御が行われるもとでのスイッチング処
理が施されて、負極性のパルス電圧列−PBが形成さ
れ、そのパルス電圧列−PBがトランスフォーマ53に
おける一次側巻線53Pに供給される。
【0073】それにより、トランスフォーマ53におけ
る二次側巻線53Sに、負極性のパルス電圧列−PBが
一次側巻線53Pの巻線数に対する二次側巻線53Sの
巻線数の比により定まる変圧比をもって変圧されて得ら
れる負極性のパルス電圧列−PNが誘起される。トラン
スフォーマ53における二次側巻線53Sに得られたパ
ルス電圧列−PNは、ダイオード54により形成される
整流部によって整流されるともに、コンデンサ55によ
って平滑され、コンデンサ55の両端間に負極性直流電
源電圧−Vnが得られる。
る二次側巻線53Sに、負極性のパルス電圧列−PBが
一次側巻線53Pの巻線数に対する二次側巻線53Sの
巻線数の比により定まる変圧比をもって変圧されて得ら
れる負極性のパルス電圧列−PNが誘起される。トラン
スフォーマ53における二次側巻線53Sに得られたパ
ルス電圧列−PNは、ダイオード54により形成される
整流部によって整流されるともに、コンデンサ55によ
って平滑され、コンデンサ55の両端間に負極性直流電
源電圧−Vnが得られる。
【0074】このようにしてコンデンサ55の両端間に
得られる負極性直流電源電圧−Vnは、L信号出力段部
16Lにおける負側電源端子16LNと正側電源端子1
6LPとの間、及び、R信号出力段部16Rにおける負
側電源端子16RNと正側電源端子16RPとの間に供
給される。それにより、L信号出力段部16Lが、負側
電源端子16LNに正側電源端子16LPより負極性直
流電源電圧−Vnだけ低い(電圧絶対値|Vn|だけ負
側となる)電圧が印加されたものとされ、負極性直流電
源電圧−Vnが供給されるもとで、L信号電圧増幅部1
2Lから得られるL信号SL’に基づく負極性側音声出
力信号SLNOを形成し、それをL側スピーカ部17L
に音声出力信号SLOとして供給する動作を行う状態と
される。また、R信号出力段部16Rが、負側電源端子
16RNに正側電源端子16RPより負極性直流電源電
圧−Vnだけ低い(電圧絶対値|Vn|だけ負側とな
る)電圧が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧
−Vnが供給されるもとで、R信号電圧増幅部12Rか
ら得られるR信号SR’に基づく負極性側音声出力信号
SRNOを形成し、それをR側スピーカ部17Rに音声
出力信号SROとして供給する動作を行う状態とされ
る。
得られる負極性直流電源電圧−Vnは、L信号出力段部
16Lにおける負側電源端子16LNと正側電源端子1
6LPとの間、及び、R信号出力段部16Rにおける負
側電源端子16RNと正側電源端子16RPとの間に供
給される。それにより、L信号出力段部16Lが、負側
電源端子16LNに正側電源端子16LPより負極性直
流電源電圧−Vnだけ低い(電圧絶対値|Vn|だけ負
側となる)電圧が印加されたものとされ、負極性直流電
源電圧−Vnが供給されるもとで、L信号電圧増幅部1
2Lから得られるL信号SL’に基づく負極性側音声出
力信号SLNOを形成し、それをL側スピーカ部17L
に音声出力信号SLOとして供給する動作を行う状態と
される。また、R信号出力段部16Rが、負側電源端子
16RNに正側電源端子16RPより負極性直流電源電
圧−Vnだけ低い(電圧絶対値|Vn|だけ負側とな
る)電圧が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧
−Vnが供給されるもとで、R信号電圧増幅部12Rか
ら得られるR信号SR’に基づく負極性側音声出力信号
SRNOを形成し、それをR側スピーカ部17Rに音声
出力信号SROとして供給する動作を行う状態とされ
る。
【0075】斯かる際、スイッチング回路部51におい
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列−PBを形
成するためのスイッチング処理が、L・R混合部61か
ら得られるL・R信号SMの振幅変化に応じた制御がな
されるもとで行われることにより、パルス電圧列−PB
に基づくパルス電圧列−PNがダイオード54により形
成される整流部によって整流されるとともにコンデンサ
55によって平滑されて得られる負極性直流電源電圧−
Vnは、L信号出力段部16LにおいてL信号SL’に
基づいて形成される負極性側音声出力信号SLNOの波
高値及びR信号出力段部16RにおいてR信号SR’に
基づいて形成される負極性側音声出力信号SRNOの波
高値の夫々より所定値(例えば、−5V程度)だけ低い
状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負側
に大とされる状態)を維持し、さらに、L信号出力段部
16L及びR信号出力段部16Rにおいて負極性側音声
出力信号SLNO及びSRNOが形成されないときに
は、零レベルより所定値(例えば、−5V程度)だけ低
い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負
側に大とされる状態)を維持する負極性可変電源電圧と
される。
て、整流電圧Voに対しての、パルス電圧列−PBを形
成するためのスイッチング処理が、L・R混合部61か
ら得られるL・R信号SMの振幅変化に応じた制御がな
されるもとで行われることにより、パルス電圧列−PB
に基づくパルス電圧列−PNがダイオード54により形
成される整流部によって整流されるとともにコンデンサ
55によって平滑されて得られる負極性直流電源電圧−
Vnは、L信号出力段部16LにおいてL信号SL’に
基づいて形成される負極性側音声出力信号SLNOの波
高値及びR信号出力段部16RにおいてR信号SR’に
基づいて形成される負極性側音声出力信号SRNOの波
高値の夫々より所定値(例えば、−5V程度)だけ低い
状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負側
に大とされる状態)を維持し、さらに、L信号出力段部
16L及びR信号出力段部16Rにおいて負極性側音声
出力信号SLNO及びSRNOが形成されないときに
は、零レベルより所定値(例えば、−5V程度)だけ低
い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だけ負
側に大とされる状態)を維持する負極性可変電源電圧と
される。
【0076】このように、スイッチング電源部41から
L信号出力段部16L及びR信号出力段部16Rに供給
される負極性直流電源電圧−Vnが、L信号出力段部1
6Lにおいて形成される負極性側音声出力信号SLNO
の波高値及びR信号出力段部16Rにおいて形成される
負極性側音声出力信号SRNOの波高値の夫々より所定
値(例えば、−5V程度)だけ低い状態(所定の電圧絶
対値(例えば、5V程度)だけ負側に大とされる状態)
を維持し、さらに、L信号出力段部16L及びR信号出
力段部16Rにおいて負極性側音声出力信号SLNO及
びSRNOが形成されないときには、零レベルより所定
値(例えば、−5V程度)だけ低い状態(所定の電圧絶
対値(例えば、5V程度)だけ負側に大とされる状態)
を維持する負極性可変電源電圧とされることによって、
L信号出力段部16Lにおいて負極性側音声出力信号S
LNOが形成されてL側スピーカ部17Lに供給される
に際しての電力損失、及び、R信号出力段部16Rにお
いて負極性側音声出力信号SRNOが形成されてR側ス
ピーカ部17Rに供給されるに際しての電力損失は、夫
々、負極性直流電源電圧−Vnと負極性側音声出力信号
SLNOとの間の差の電圧、及び、負極性直流電源電圧
−Vnと負極性側音声出力信号SRNOとの間の差の電
圧に対応するものとなる。このようなL信号出力段部1
6Lにおいて生じる電力損失及びR信号出力段部16R
において生じる電力損失の夫々は、図6においてハッチ
ングが付されて示される、音声出力信号SAOにおける
負極性部分と負極性電源電圧−Vccとの間の部分AN
の面積に対応する前述の電力損失に比して、極めて効果
的に低減されたものとされ、それによって、L信号出力
段部16Lの動作時における効率及びR信号出力段部1
6Rの動作時における効率の夫々が、図6に示される部
分ANの面積に対応する電力損失を生じる場合に比し
て、著しく向上せしめられる。
L信号出力段部16L及びR信号出力段部16Rに供給
される負極性直流電源電圧−Vnが、L信号出力段部1
6Lにおいて形成される負極性側音声出力信号SLNO
の波高値及びR信号出力段部16Rにおいて形成される
負極性側音声出力信号SRNOの波高値の夫々より所定
値(例えば、−5V程度)だけ低い状態(所定の電圧絶
対値(例えば、5V程度)だけ負側に大とされる状態)
を維持し、さらに、L信号出力段部16L及びR信号出
力段部16Rにおいて負極性側音声出力信号SLNO及
びSRNOが形成されないときには、零レベルより所定
値(例えば、−5V程度)だけ低い状態(所定の電圧絶
対値(例えば、5V程度)だけ負側に大とされる状態)
を維持する負極性可変電源電圧とされることによって、
L信号出力段部16Lにおいて負極性側音声出力信号S
LNOが形成されてL側スピーカ部17Lに供給される
に際しての電力損失、及び、R信号出力段部16Rにお
いて負極性側音声出力信号SRNOが形成されてR側ス
ピーカ部17Rに供給されるに際しての電力損失は、夫
々、負極性直流電源電圧−Vnと負極性側音声出力信号
SLNOとの間の差の電圧、及び、負極性直流電源電圧
−Vnと負極性側音声出力信号SRNOとの間の差の電
圧に対応するものとなる。このようなL信号出力段部1
6Lにおいて生じる電力損失及びR信号出力段部16R
において生じる電力損失の夫々は、図6においてハッチ
ングが付されて示される、音声出力信号SAOにおける
負極性部分と負極性電源電圧−Vccとの間の部分AN
の面積に対応する前述の電力損失に比して、極めて効果
的に低減されたものとされ、それによって、L信号出力
段部16Lの動作時における効率及びR信号出力段部1
6Rの動作時における効率の夫々が、図6に示される部
分ANの面積に対応する電力損失を生じる場合に比し
て、著しく向上せしめられる。
【0077】なお、スイッチング電源部41におけるス
イッチング回路部51に対するL・R混合部61から得
られるL・R信号SMの供給が、フォトカップラー部5
2を介して行われることにより、スイッチング電源部4
1におけるトランスフォーマ53における一次側巻線5
3P側とトランスフォーマー53おける二次側巻線53
S側とが相互絶縁状態に保たれる。
イッチング回路部51に対するL・R混合部61から得
られるL・R信号SMの供給が、フォトカップラー部5
2を介して行われることにより、スイッチング電源部4
1におけるトランスフォーマ53における一次側巻線5
3P側とトランスフォーマー53おける二次側巻線53
S側とが相互絶縁状態に保たれる。
【0078】また、L信号出力段部16Lにあっては、
負極性側音声出力信号SLNOを形成してL側スピーカ
部17Lに供給するにあたり、スイッチング電源部41
を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供給がなさ
れることが要求され、また、R信号出力段部16Rにあ
っても、負極性側音声出力信号SRNOを形成してR側
スピーカ部17Rに供給するにあたり、スイッチング電
源部41を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供
給がなされることが要求されるが、スイッチング電源部
41を含む電源電圧供給部は、電力用交流電圧ACを、
電源トランスフォーマ部を用いることなく、ダイドーオ
35,36,37及び38を含んで形成される整流部に
よって直接的に両波整流して整流電圧Voを得、その整
流電圧Voにスイッチング電源部41によるスイッチン
グ処理を施して、L信号出力段部16Lから得られる負
極性側音声出力信号SLNOの波高値及びR信号出力段
部16Rから得られる負極性側音声出力信号SRNOの
波高値の夫々より所定値だけ(例えば、−5V程度)だ
け低い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だ
け負側に大とされる状態)を維持する可変電源電圧であ
る負極性直流電源電圧−Vnを発生し、その負極性直流
電源電圧−VnをL信号出力段部16L及びR信号出力
段部16Rに供給することによって、L信号出力段部1
6L及びR信号出力段部16Rの夫々における要求を満
たしている。従って、スイッチング電源部41を含む電
源電圧供給部は、電源トランスフォーマ部を用いない、
小型,軽量化が図られたものとされていることになる。
負極性側音声出力信号SLNOを形成してL側スピーカ
部17Lに供給するにあたり、スイッチング電源部41
を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供給がなさ
れることが要求され、また、R信号出力段部16Rにあ
っても、負極性側音声出力信号SRNOを形成してR側
スピーカ部17Rに供給するにあたり、スイッチング電
源部41を含む電源電圧供給部から比較的大なる電力供
給がなされることが要求されるが、スイッチング電源部
41を含む電源電圧供給部は、電力用交流電圧ACを、
電源トランスフォーマ部を用いることなく、ダイドーオ
35,36,37及び38を含んで形成される整流部に
よって直接的に両波整流して整流電圧Voを得、その整
流電圧Voにスイッチング電源部41によるスイッチン
グ処理を施して、L信号出力段部16Lから得られる負
極性側音声出力信号SLNOの波高値及びR信号出力段
部16Rから得られる負極性側音声出力信号SRNOの
波高値の夫々より所定値だけ(例えば、−5V程度)だ
け低い状態(所定の電圧絶対値(例えば、5V程度)だ
け負側に大とされる状態)を維持する可変電源電圧であ
る負極性直流電源電圧−Vnを発生し、その負極性直流
電源電圧−VnをL信号出力段部16L及びR信号出力
段部16Rに供給することによって、L信号出力段部1
6L及びR信号出力段部16Rの夫々における要求を満
たしている。従って、スイッチング電源部41を含む電
源電圧供給部は、電源トランスフォーマ部を用いない、
小型,軽量化が図られたものとされていることになる。
【0079】なお、スイッチング電源部41について
は、その動作の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点
から適正な負極性直流電源電圧−Vnが得られるまでの
立上り期間が無視できないことになる虞がある。そこ
で、スイッチング電源部41についての立上り期間にお
けるL信号出力段部16L及びR信号出力段部16Rの
夫々の動作を補償すべく、立上り電源部56が設けられ
ている。
は、その動作の立上りが然程迅速でなく、動作開始時点
から適正な負極性直流電源電圧−Vnが得られるまでの
立上り期間が無視できないことになる虞がある。そこ
で、スイッチング電源部41についての立上り期間にお
けるL信号出力段部16L及びR信号出力段部16Rの
夫々の動作を補償すべく、立上り電源部56が設けられ
ている。
【0080】立上り電源部56には、コンデンサ32を
含んだ電源電圧供給部からの負極性直流電源電圧−Vd
が供給されるとともに、L・R混合部61から得られる
L・R信号SMが供給される。そして、立上り電源部5
6は、その導通状態がL・R信号SMによって制御さ
れ、L・R信号SMにおける負極性部分に迅速に対応
し、そのL・R信号SMにおける負極性部分の期間に、
コンデンサ32を含んだ電源電圧供給部からの負極性直
流電源電圧−Vdを、L信号出力段部16Lの負側電源
端子16LN及びR信号出力段部16Rの負側電源端子
16RNの夫々に補助電源電圧として供給する。
含んだ電源電圧供給部からの負極性直流電源電圧−Vd
が供給されるとともに、L・R混合部61から得られる
L・R信号SMが供給される。そして、立上り電源部5
6は、その導通状態がL・R信号SMによって制御さ
れ、L・R信号SMにおける負極性部分に迅速に対応
し、そのL・R信号SMにおける負極性部分の期間に、
コンデンサ32を含んだ電源電圧供給部からの負極性直
流電源電圧−Vdを、L信号出力段部16Lの負側電源
端子16LN及びR信号出力段部16Rの負側電源端子
16RNの夫々に補助電源電圧として供給する。
【0081】それにより、スイッチング電源部41につ
いての立上り期間においては、L信号出力段部16L
が、負側電源端子16LNに正側電源端子16LPより
負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶対値|Vd
|だけ負側となる)電圧が印加されたものとされ、負極
性直流電源電圧−Vdが供給されるもとで、L信号電圧
増幅部12Lから得られるL信号SL’に基づく負極性
側音声出力信号SLNOを形成する動作を行う状態にお
かれ、また、R信号出力段部16Rが、負側電源端子1
6RNに正側電源端子16RPより負極性直流電源電圧
−Vdだけ低い(電圧絶対値|Vd|だけ負側となる)
電圧が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧−V
dが供給されるもとで、R信号電圧増幅部12Rから得
られるR信号SR’に基づく負極性側音声出力信号SR
NOを形成する動作を行う状態におかれる。
いての立上り期間においては、L信号出力段部16L
が、負側電源端子16LNに正側電源端子16LPより
負極性直流電源電圧−Vdだけ低い(電圧絶対値|Vd
|だけ負側となる)電圧が印加されたものとされ、負極
性直流電源電圧−Vdが供給されるもとで、L信号電圧
増幅部12Lから得られるL信号SL’に基づく負極性
側音声出力信号SLNOを形成する動作を行う状態にお
かれ、また、R信号出力段部16Rが、負側電源端子1
6RNに正側電源端子16RPより負極性直流電源電圧
−Vdだけ低い(電圧絶対値|Vd|だけ負側となる)
電圧が印加されたものとされ、負極性直流電源電圧−V
dが供給されるもとで、R信号電圧増幅部12Rから得
られるR信号SR’に基づく負極性側音声出力信号SR
NOを形成する動作を行う状態におかれる。
【0082】スイッチング電源部41についての立上り
期間が経過して、スイッチング電源部41から適正な負
極性直流電源電圧−Vnが得られる状態となると、L信
号出力段部16Lの負側電源端子16LNと正側電源端
子16LPとの間、及び、R信号出力段部16Rの負側
電源端子16RNと正側電源端子16RPとの間の夫々
に、負極性直流電源電圧−Vdに代えて、スイッチング
電源部41からの負極性直流電源電圧−Vnが供給され
る。
期間が経過して、スイッチング電源部41から適正な負
極性直流電源電圧−Vnが得られる状態となると、L信
号出力段部16Lの負側電源端子16LNと正側電源端
子16LPとの間、及び、R信号出力段部16Rの負側
電源端子16RNと正側電源端子16RPとの間の夫々
に、負極性直流電源電圧−Vdに代えて、スイッチング
電源部41からの負極性直流電源電圧−Vnが供給され
る。
【0083】上述の例は、入力信号として音声信号が供
給され、音声出力信号をスピーカ部に供給する、音声信
号を扱う電力増幅回路とされているが、本発明に係る電
力増幅回路は、斯かる例に限られるものではなく、入力
信号として音声信号以外の信号が供給され、電力増幅し
て得た出力信号をスピーカ部以外の負荷に供給する電力
増幅回路を形成することができること勿論である。
給され、音声出力信号をスピーカ部に供給する、音声信
号を扱う電力増幅回路とされているが、本発明に係る電
力増幅回路は、斯かる例に限られるものではなく、入力
信号として音声信号以外の信号が供給され、電力増幅し
て得た出力信号をスピーカ部以外の負荷に供給する電力
増幅回路を形成することができること勿論である。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る電力増幅回路にあっては、駆動段部に対しては、比
較的小型で安価なもので足りる電源トランスフォーマ部
を含んだ第1の電源電圧供給部による直流電源電圧の供
給がなされ、また、出力段部に対しては、整流部とその
整流部から得られる整流電圧にスイッチング処理を施し
て直流電源電圧を得るスイッチング電源部とを含んで成
り、電源トランスフォーマ部を用いない第2の電源電圧
供給部による直流電源電圧の供給がなされる。
係る電力増幅回路にあっては、駆動段部に対しては、比
較的小型で安価なもので足りる電源トランスフォーマ部
を含んだ第1の電源電圧供給部による直流電源電圧の供
給がなされ、また、出力段部に対しては、整流部とその
整流部から得られる整流電圧にスイッチング処理を施し
て直流電源電圧を得るスイッチング電源部とを含んで成
り、電源トランスフォーマ部を用いない第2の電源電圧
供給部による直流電源電圧の供給がなされる。
【0085】そして、第2の電源電圧供給部から出力段
部に供給される直流電源電圧は、出力段部から得られる
出力信号における正極性部分もしくは負極性部分の波高
値より絶対値が所定値だけ大となる状態が維持されるよ
うに、出力信号における正極性部分もしくは負極性部分
の波高値に報じて変化せしめられる可変電源電圧とされ
るので、出力段部における電力損失が効果的に低減さ
れ、それによって、出力段部の動作時における効率が著
しく向上せしめられる。さらに、第2の電源電圧供給部
は、電源トランスフォーマ部を用いることなく、出力段
部に対する可変電源電圧の供給を行うので、小型,軽量
化が図られ得ることになる。
部に供給される直流電源電圧は、出力段部から得られる
出力信号における正極性部分もしくは負極性部分の波高
値より絶対値が所定値だけ大となる状態が維持されるよ
うに、出力信号における正極性部分もしくは負極性部分
の波高値に報じて変化せしめられる可変電源電圧とされ
るので、出力段部における電力損失が効果的に低減さ
れ、それによって、出力段部の動作時における効率が著
しく向上せしめられる。さらに、第2の電源電圧供給部
は、電源トランスフォーマ部を用いることなく、出力段
部に対する可変電源電圧の供給を行うので、小型,軽量
化が図られ得ることになる。
【図1】本発明に係る電力増幅回路の一例を示すブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図2】図1に示される例による直流電源電圧供給の説
明に供される波形図である。
明に供される波形図である。
【図3】図1に示される例における立上り電源部の具体
構成例を示す回路図である。
構成例を示す回路図である。
【図4】図1に示される例における立上り電源部の具体
構成例を示す回路図である。
構成例を示す回路図である。
【図5】本発明に係る電力増幅回路の他の例を示すブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図6】従来の電力増幅回路による直流電源電圧供給の
説明に供される波形図である。
説明に供される波形図である。
11,11L,11R 入力端子 12 電圧増幅部 12L L信号電圧増幅部 12R R信号電圧増幅部 13,14 駆動段部 13L,14L L信号駆動段部 13R,14R R信号駆動段部 15,16 出力段部 15L,16L L信号出力段部 15R,16R R信号出力段部 17 スピーカ部 17L L側スピーカ部 17R R側スピーカ部 20 交流電源接続部 23 電源トランスフォーマ 24,25,27,28,30,31,35〜38,4
5,54 ダイオード 26,29,32,39,46,55 コンデンサ 40,41 スイッチング電源部 42,51 スイッチング回路部 43,52 フォトカップラー部 44,53 トランスフォーマ 47,56 立上り電源部 48 NPN型のトランジスタ 57 PNP型のトランジスタ 60,61 L・R混合部
5,54 ダイオード 26,29,32,39,46,55 コンデンサ 40,41 スイッチング電源部 42,51 スイッチング回路部 43,52 フォトカップラー部 44,53 トランスフォーマ 47,56 立上り電源部 48 NPN型のトランジスタ 57 PNP型のトランジスタ 60,61 L・R混合部
Claims (11)
- 【請求項1】入力信号が供給され、該入力信号について
の増幅を行う駆動段部と、 該駆動段部から得られる駆動信号によって駆動され、所
定電力の出力信号を発生して該出力信号を負荷に供給す
る出力段部と、 交流電源電圧が一次側電圧として供給される電源トラン
スフォーマ部、及び、該電源トランスフォーマ部から得
られる二次側電圧を整流して直流電源電圧を得る第1の
整流部を含んで成り、上記直流電源電圧を上記駆動段部
に供給する第1の電源電圧供給部と、 上記交流電源電圧を直接的に整流して整流電圧を得る第
2の整流部、及び、該第2の整流部から得られる整流電
圧にスイッチング処理を施して、上記出力段部から得ら
れる上記出力信号における正極性部分もしくは負極性部
分の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる状態を維
持する可変電源電圧を発生するスイッチング電源部と含
んで成り、上記可変電源電圧を上記出力段部に供給する
第2の電源電圧供給部と、を備えて構成される電力増幅
回路。 - 【請求項2】駆動段部に供給される入力信号によって導
通状態が制御され、該入力信号に応じた導通状態のもと
で、第2の電源電圧供給部におけるスイッチング電源部
についての動作立上り期間において、第1の電源電圧供
給部からの直流電源電圧を出力段部に供給する立上り電
源部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の電力
増幅回路。 - 【請求項3】第2の電源電圧供給部におけるスイッチン
グ電源部が、駆動段部に供給される入力信号がフォトカ
ップラー部を通じて供給され、該入力信号に基づいて、
出力段部から得られる出力信号における正極性部分もし
くは負極性部分の波高値より絶対値が所定値だけ大とさ
れる状態を維持する可変電源電圧を発生することを特徴
とする請求項1または2記載の電力増幅回路。 - 【請求項4】第2の電源電圧供給部におけるスイッチン
グ電源部が、第2の整流部から得られる整流電圧が供給
され、該整流電圧にスイッチング処理を施してパルス電
圧列を形成するスイッチング回路部と、該スイッチング
回路部から得られるパルス電圧列を取り出すパルストラ
ンスフォーマ部と、該パルストランスフォーマ部により
取り出されたパルス電圧列を整流して、出力段部から得
られる信号の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる
状態を維持する可変電源電圧を形成する第3の整流部と
を含んで構成されることを特徴とする請求項3記載の電
力増幅回路。 - 【請求項5】夫々に入力信号が供給され、各々が上記入
力信号についての増幅を行って、互いに逆相の関係にあ
る第1及び第2の駆動信号を夫々送出する第1及び第2
の駆動段部と、 該第1及び第2の駆動段部の各々から得られる第1及び
第2の駆動信号によって夫々駆動され、互いに逆相の関
係にある所定電力の第1及び第2の出力信号を発生して
該第1及び第2の出力信号を共通の負荷に供給する第1
及び第2の出力段部と、 交流電源電圧が一次側電圧として供給される電源トラン
スフォーマ部及び該電源トランスフォーマ部から得られ
る二次側電圧を整流して正極性電源電圧、及び、負極性
電源電圧を得る第1の整流部を含んで成り、上記正極性
電源電圧を上記第1の駆動段部に供給するとともに、上
記負極性電源電圧を上記第2の駆動段部に供給する第1
の電源電圧供給部と、 上記交流電源電圧を直接的に整流して整流電圧を得る第
2の整流部,該第2の整流部から得られる整流電圧にス
イッチング処理を施して、上記第1の出力段部から得ら
れる第1の出力信号の正極性部分の波高値より所定値だ
け大とされる状態を維持する正極性可変電源電圧を発生
する第1のスイッチング電源部、及び、上記第2の整流
部から得られる整流電圧にスイッチング処理を施して、
上記第2の出力段部から得られる第2の出力信号の負極
性部分の波高値より絶対値が所定値だけ大とされる状態
を維持する負極性可変電源電圧を発生する第2のスイッ
チング電源部を含んで成り、上記第1のスイッチング電
源部から得られる正極性可変電源電圧を上記第1の出力
段部に供給するとともに、上記第2のスイッチング電源
部から得られる負極性可変電源電圧を上記第2の出力段
部に供給する第2の電源電圧供給部と、を備えて構成さ
れる電力増幅回路。 - 【請求項6】第1の駆動段部に供給される入力信号によ
って導通状態が制御され、該入力信号に応じた導通状態
のもとで、第2の電源電圧供給部における第1のスイッ
チング電源部についての動作立上り期間において、第1
の電源電圧供給部からの正極性電源電圧を第1の出力段
部に供給する第1の立上り電源部、及び、第2の駆動段
部に供給される入力信号によって導通状態が制御され、
該入力信号に応じた導通状態のもとで、上記第2の電源
電圧供給部における第2のスイッチング電源部について
の動作立上り期間において、上記第1の電源電圧供給部
からの負極性電源電圧を第2の出力段部に供給する第2
の立上り電源部が設けられたことを特徴とする請求項5
記載の電力増幅回路。 - 【請求項7】第2の電源電圧供給部における第1のスイ
ッチング電源部が、第1の駆動段部に供給される入力信
号が第1のフォトカップラー部を通じて供給され、該入
力信号に基づいて、第1の出力段部から得られる第1の
出力信号の正極性部分の波高値より所定値だけ大とされ
る状態を維持する正極性可変電源電圧を発生するととも
に、上記第2の電源電圧供給部における第2のスイッチ
ング電源部が、第2の駆動段部に供給される入力信号が
第2のフォトカップラー部を通じて供給され、該入力信
号に基づいて、第2の出力段部から得られる第2の出力
信号の負極性部分の波高値より絶対値が所定値だけ大と
される状態を維持する負極性可変電源電圧を発生するこ
とを特徴とする請求項5または6記載の電力増幅回路。 - 【請求項8】第2の電源電圧供給部における第1のスイ
ッチング電源部が、第2の整流部から得られる整流電圧
が供給され、該整流電圧にスイッチング処理を施してパ
ルス電圧列を形成するスイッチング回路部と、該スイッ
チング回路部から得られるパルス電圧列を取り出すパル
ストランスフォーマ部と、該パルストランスフォーマ部
により取り出されたパルス電圧列を整流して、第1の出
力段部から得られる第1の出力信号の正極性部分の波高
値より所定値だけ大とされる状態を維持する正極性可変
電源電圧を形成する第3の整流部とを含んで構成され、
また、上記第2の電源電圧供給部における第2のスイッ
チング電源部が、上記第2の整流部から得られる整流電
圧が供給され、該整流電圧にスイッチング処理を施して
パルス電圧列を形成するスイッチング回路部と、該スイ
ッチング回路部から得られるパルス電圧列を取り出すパ
ルストランスフォーマ部と、該パルストランスフォーマ
部により取り出されたパルス電圧列を整流して、第2の
出力段部から得られる第2の出力信号の負極性部分の波
高値より絶対値が所定値だけ大とされる状態を維持する
負極性可変電源電圧を形成する第4の整流部とを含んで
構成されることを特徴とする請求項7記載の電力増幅回
路。 - 【請求項9】夫々に第1の入力信号が供給され、各々が
上記第1の入力信号についての増幅を行って、互いに逆
相の関係にある第1及び第2の駆動信号を夫々送出する
第1及び第2の駆動段部と、 夫々に第2の入力信号が供給され、各々が上記第2の入
力信号についての増幅を行って、互いに逆相の関係にあ
る第3及び第4の駆動信号を夫々送出する第3及び第4
の駆動段部と、 上記第1及び第2の駆動段部の各々から得られる第1及
び第2の駆動信号によって夫々駆動され、互いに逆相の
関係にある所定電力の第1及び第2の出力信号を発生し
て該第1及び第2の出力信号を共通の負荷に供給する第
1及び第2の出力段部と、 上記第3及び第4の駆動段部の各々から得られる第3及
び第4の駆動信号によって夫々駆動され、互いに逆相の
関係にある所定電力の第3及び第4の出力信号を発生し
て該第3及び第4の出力信号を共通の負荷に供給する第
3及び第4の出力段部と、 交流電源電圧が一次側電圧として供給される電源トラン
スフォーマ部及び該電源トランスフォーマ部から得られ
る二次側電圧を整流して正極性直流電源電圧及び負極性
直流電源電圧を得る第1の整流部とを含んで成り、上記
正極性直流電源電圧を上記第1及び第3の駆動段部の各
々に供給するとともに、上記負極性直流電源電圧を上記
第2及び第4の駆動段部の各々に供給する第1の電源電
圧供給部と、 上記交流電源電圧を直接的に整流して整流電圧を得る第
2の整流部,該第2の整流部から得られる整流電圧にス
イッチング処理を施して、上記第1の出力段部から得ら
れる第1の出力信号の正極性部分及び上記第3の出力段
部から得られる第3の出力信号の正極性部分の夫々の波
高値より所定値だけ大とされる状態を維持する正極性可
変電源電圧を発生する第1のスイッチング電源部、及
び、上記第2の整流部から得られる整流電圧にスイッチ
ング処理を施して、上記第2の出力段部から得られる第
2の出力信号の負極性部分及び上記第4の出力段部から
得られる第4の出力信号の負極性部分の夫々の波高値よ
り絶対値が所定値だけ大とされる状態を維持する負極性
可変電源電圧を発生する第2のスイッチング電源部を含
んで成り、上記第1のスイッチング電源部から得られる
正極性可変電源電圧を上記第1及び第3の出力段部の各
々に供給するとともに、上記第2のスイッチング電源部
から得られる負極性可変電源電圧を上記第2及び第4の
出力段部の各々に供給する第2の電源電圧供給部と、を
備えて構成される電力増幅回路。 - 【請求項10】第1及び第2の駆動段部に供給される第
1の入力信号と第3及び第4の駆動段部に供給される第
2の入力信号とを混合して第1の混合信号を得る第1の
混合部と、該第1の混合部から得られる上記第1の混合
信号によって導通状態が制御され、上記第1の混合信号
に応じた導通状態のもとで、第2の電源電圧供給部にお
ける第1のスイッチング電源部についての動作立上り期
間において、第1の電源電圧供給部からの正極性直流電
源電圧を第1及び第3の出力段部に供給する第1の立上
り電源部と、上記第1及び第2の駆動段部に供給される
第1の入力信号と第3及び第4の駆動段部に供給される
第2の入力信号とを混合して第2の混合信号を得る第2
の混合部と、該第2の混合部から得られる上記第2の混
合信号によって導通状態が制御され、上記第2の混合信
号に応じた導通状態のもとで、上記第2の電源電圧供給
部における第2のスイッチング電源部についての動作立
上り期間において、上記第1の電源電圧供給部からの負
極性直流電源電圧を第2及び第4の出力段部に供給する
第2の立上り電源部とが設けられたことを特徴とする請
求項9記載の電力増幅回路。 - 【請求項11】第2の電源電圧供給部における第1のス
イッチング電源部が、第1の混合部から得られる第1の
混合信号が第1のフォトカップラー部を通じて供給さ
れ、該第1の混合信号に基づいて、第1の出力段部から
得られる第1の出力信号及び第3の出力段部から得られ
る第3の出力信号の夫々の正極性部分の波高値より所定
値だけ大とされる状態を維持する正極性可変電源電圧を
発生するとともに、上記第2の電源電圧供給部における
第2のスイッチング電源部が、第2の混合部から得られ
る第2の混合信号が第2のフォトカップラー部を通じて
供給され、該第2の混合信号に基づいて、第2の出力段
部から得られる第2の出力信号及び第4の出力段部から
得られる第4の出力信号の夫々の負極性部分の波高値よ
り絶対値が所定値だけ大とされる状態を維持する負極性
可変電源電圧を発生することを特徴とする請求項9また
は10記載の電力増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336367A JPH09181536A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 電力増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336367A JPH09181536A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 電力増幅回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09181536A true JPH09181536A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18298411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7336367A Pending JPH09181536A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 電力増幅回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09181536A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6452457B1 (en) * | 1999-03-30 | 2002-09-17 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Electronic apparatus comprising a power amplifier |
FR2847741A1 (fr) * | 2002-11-27 | 2004-05-28 | Bosch Gmbh Robert | Procede de reglage de la tension d'alimentation d'un etage amplificateur et etage amplificateur pour la mise en oeuvre du procede |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7336367A patent/JPH09181536A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6452457B1 (en) * | 1999-03-30 | 2002-09-17 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Electronic apparatus comprising a power amplifier |
FR2847741A1 (fr) * | 2002-11-27 | 2004-05-28 | Bosch Gmbh Robert | Procede de reglage de la tension d'alimentation d'un etage amplificateur et etage amplificateur pour la mise en oeuvre du procede |
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