JPH09180874A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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Publication number
JPH09180874A
JPH09180874A JP34278895A JP34278895A JPH09180874A JP H09180874 A JPH09180874 A JP H09180874A JP 34278895 A JP34278895 A JP 34278895A JP 34278895 A JP34278895 A JP 34278895A JP H09180874 A JPH09180874 A JP H09180874A
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JP
Japan
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temperature
control
heating
reference resistor
induction heating
Prior art date
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Application number
JP34278895A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Machida
忍 町田
Katsuaki Suzuki
克彰 鈴木
Shinobu Ukai
しのぶ 鵜飼
Yumiko Hara
由美子 原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱制御モードに応じて温度データを使い分
け、温度制御の精度を向上させること。 【解決手段】 選択された加熱制御モードにより、温度
検出手段14の基準抵抗器を温度素子2に接続または開
放することで2種類の温度データを作成し、その温度デ
ータに基づき加熱制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭において使
用される誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の誘導加熱調理器について説
明する。図5において、51は負荷鍋、52は温度素
子、53は商用電源、54は商用電源53を整流する整
流回路、55は加熱コイル、56はIGBT等で構成さ
れたスイッチング素子、57はインバータ回路、58は
整流回路54と加熱コイル55とスイッチング素子56
とインバータ回路57で構成された誘導加熱部、59は
商用電源53の電圧低下を検知する電圧検知手段、60
はキー等で構成された入力手段、61は入力手段60に
よって決定された状態等を表示する表示手段、62は誘
導加熱部制御手段、63は温度調節手段である。
【0003】従来の誘導加熱調理器は入力手段60によ
って選択された加熱制御モード、設定温度と、加熱制御
モードに関わらず温度素子52で検知した温度に基づ
き、温度調節手段63が誘導加熱部58を制御するため
の信号を伝送する誘導加熱部制御手段62に信号を伝送
し、誘導加熱部制御手段62が誘導加熱部58内のスイ
ッチング素子56を高速でオンオフ制御し、その制御と
インバータ回路57により加熱コイル55に電流を流
し、インバータ回路57はコイル55に流れる電流値や
スイッチング素子56の両端電圧を検知し、それらの情
報を誘導加熱部制御手段62に伝送しながら、負荷鍋5
1を誘導加熱していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、どのような加熱制御モードにも関わらず
温度測定方法が一つしかないので細かい温度制御をする
ための温度データを更に必要とする場合対応できない。
そこで温度検出手段内に基準抵抗器を設け、それを接続
又は開放という切り替え動作を行なって2種類の温度デ
ータを作成するような方法を取り、基準抵抗器の接続、
開放を一定周期で行なう場合、切り替え周期が短いとそ
れによって生じる雑音が増え調理器性能に悪い影響を及
ぼす。
【0005】さらに、切り替えによる雑音対策の為にコ
ンデンサを並列に接続すれば良いが基準抵抗器の値が大
きい場合、コンデンサ容量との積によって求められる時
定数が大きくなるので、温度データ安定までの時間が長
くなり頻繁に切り替えを行なうことができず使い勝手が
悪い。
【0006】また温度素子52の断線検知も、頻繁に基
準抵抗器の切り替えを行なうことができない上記の構成
では、基準抵抗器開放時あるいは接続時のどちらかでし
か行なうことができない。
【0007】更に、温度がある判断基準値より大きい場
合にすぐ火力を下げてしまう温度制御では、温度素子5
2の変化状態を無視しているため、場合によっては不本
意な温度制御が行なわれるので、実際の調理に不具合を
生じる問題点を有していた。
【0008】本発明は上記問題点を解決するもので、温
度測定において温度検出手段内に基準抵抗器を設けその
基準抵抗器を加熱制御モードに応じて温度素子に接続、
または開放し加熱制御に応じて温度データを作成し、基
準抵抗器接続後は温度データが安定してから温度測定を
して安定した温度制御を行ない、温度素子の断線を検知
するために、基準抵抗器を開放している時と、接続して
いる時それぞれに断線判別基準を設け、断線判別の為だ
けに行なう基準抵抗器の頻繁な切り替えを防止し、基準
抵抗器を必要としない加熱制御以外は常に基準抵抗器を
開放にしておくことにより異常時からの復帰時すぐに温
度測定を行なうことができ、更に温度素子によって検知
された温度が判断基準値よりも高い場合でも温度低下中
の時は、火力を下げずに温度変化の安定を待たせること
により、不本意な火力調整を防ぐことができる、誘導加
熱調理器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、加熱コイルとスイッチング手段を含む誘導
加熱部と、前記加熱コイルの上にプレート等を介して載
置される負荷鍋と、温度素子と複数の基準抵抗器を設け
た温度検出器を有し前記負荷鍋の温度検知を行う温度検
出手段と、前記負荷鍋の加熱制御モードの選択を行なう
入力手段と、前記温度検出手段による検知温度に応じて
前記負荷鍋の温度を調整するための温度調節手段と、こ
の温度調整手段の出力に応じて前記誘導加熱部への出力
を制御する誘導加熱部制御手段とを備え、前記温度検出
手段は、前記加熱制御モードに応じて前記基準抵抗器を
切り替えてなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、温度測定
において基準抵抗器を設け基準抵抗器を温度素子に接続
又は開放することにより、精度の高い温度データが作成
できそれをもとに細かい温度制御ができる。
【0011】請求項2記載の発明は、基準抵抗器接続後
は所定の時間温度測定をする事を禁じ温度データが安定
してから温度測定を行なうので、安定した温度制御を行
なうことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、温度素子の断線を
検知するために、基準抵抗器を開放している時と、接続
している時それぞれの動作状態において断線判別基準を
設けることにより、断線判別の為に基準抵抗器を切り替
える必要がなくなる。
【0013】請求項4記載の発明は、瞬時停電等の異常
が起きても復帰後基準抵抗器の切り替え動作による、温
度データ安定待ちをせずにすぐに温度測定が再開でき
る。
【0014】請求項5記載の発明は、温度変化状態を検
知することにより温度素子によって検知された温度が判
定値よりも高い場合でも温度低下中の時は、火力を下げ
ずに温度変化の安定を待たせることができるので、不本
意な火力調整がなく使い勝手のよい誘導加熱調理器がで
きる。
【0015】以下本発明の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の誘導加熱調理器を示す
構成図である。同図において、1は負荷鍋、2は温度素
子、3は商用電源、4は商用電源3を整流する整流回
路、5は加熱コイル、6はIGBT等のスイッチング素
子、7はインバータ回路、8は整流回路4と加熱コイル
5とスイッチング素子6とインバータ回路7で構成され
た誘導加熱部、9は商用電源3の電圧低下を検知する電
圧検知手段、10はキー等で構成された入力手段、11
は入力手段10によって決定された状態等を表示する表
示手段、12は誘導加熱部制御手段、13は温度調節手
段、14は温度検出手段である。
【0016】図2は本発明の温度検出手段14を示す構
成図である。同図において、21は直流電源、22は温
度素子で温度によって抵抗値が変化するサーミスタ等で
構成されていて、23と24は抵抗器で抵抗器23は抵
抗器24より大きい値であり、25はコンデンサで抵抗
器23と並列接続されていて、26は切り替え手段、2
7は温度調節手段、28はダイオードである。入力手段
10から加熱制御モードと設定温度の信号が表示手段1
1に伝送されると表示手段11はその信号内容を表示
し、同時に温度調節手段13にも加熱制御モードと希望
温度の信号、温度検出手段14には選択された加熱制御
モードの信号が伝送される。温度検出手段14は入力手
段10からの信号が、高い温度制御を行なう加熱制御か
どうかを判別する。図2において、もし高い温度制御を
行なう加熱制御であれば切り替え手段26は基準抵抗器
24を接続し、直流電源21を抵抗器23と基準抵抗器
24との合成抵抗値と温度素子22によって分圧した電
圧Vtを温度データとして温度調節手段27に伝送す
る。もし低い温度制御を行なう加熱制御であれば切り替
え手段26は基準抵抗器24を接続せず、直流電源21
を抵抗器23と温度素子22によって分圧した電圧Vt
を温度データとして温度調節手段27に伝送する。この
ように基準抵抗器24を接続するかしないかで温度調節
手段27に伝送されるVtが変わってくるので2種類の
温度データを測定することができる。なお、切り替え手
段26は選択された加熱制御を終了するまで切り替えら
れた状態を維持する。
【0017】図1において、温度調節手段13は温度検
出手段14から伝送された温度データと、入力手段10
から伝送された設定温度の信号をもとに、負荷鍋1内の
溶液が設定温度になるように加熱コイル5に電流を流す
ための制御信号を誘導加熱部制御手段12に伝送する。
誘導加熱部制御手段12は温度調節手段13から送られ
てきた信号に基づき誘導加熱部8内のスイッチング素子
6を高速でオンオフ制御し、その制御とインバータ回路
7により加熱コイル5に電流を流し負荷鍋1の誘導加熱
を行なう。なお誘導加熱部制御手段12は、電圧検知手
段9が商用電源3の電圧値低下を検知した時、あるいは
雷等の印加によりスイッチング素子6のエミッタ・コレ
クタ両端電圧がある所定値を超えた場合や、加熱コイル
5に流れる電流値が所定値を超える場合、スイッチング
素子6のオンオフ制御をやめ誘導加熱を停止させる。
【0018】尚、切り替え手段26はマイコンポートを
使用してマイコンによるプログラム制御させても良い。
【0019】以上のように本実施の形態によれば、温度
検出手段において基準抵抗器を設け切り替え手段により
それを温度素子と接続するか開放するかにより、加熱制
御に応じた2種類の温度データが測定できるので、温度
検出手段を2つ設ける必要がなくなり経済的である。
【0020】(実施の形態2)図3は本発明の温度検出
手段を示す構成図である。同図において、31は直流電
源、32は温度素子で温度により抵抗値が変化するサー
ミスタ等で構成されていて、33と34は抵抗器で抵抗
器33の方が抵抗器34よりも大きい値であり、35は
コンデンサで抵抗器33と並列に接続されていて、36
は切り替え手段、37は切り替え安定待ち手段、38は
温度調節手段である。39はダイオードで、40は抵抗
器33、34とコンデンサ35と切り替え手段36と切
り替え安定待ち手段37とダイオード39からなる温度
検出手段である。図1において温度検出手段14は入力
手段10からの信号が、高い温度制御を行なう加熱制御
かどうかを判別する。
【0021】図3において、もし低い温度制御を行なう
加熱制御であれば切り替え手段36は基準抵抗器34を
接続せず、同時に切り替え安定待ち手段37に基準抵抗
器開放信号を伝送する。直流電源31を抵抗器33と温
度素子32によって分圧した電圧Vtは温度データとし
てまず切り替え安定待ち手段37に伝送されるが、切り
替え安定待ち手段37は切り替え手段36から基準抵抗
器開放信号を受けてから所定時間Tの間温度データを温
度調節手段38に伝送しない。
【0022】この時間Tは抵抗器33とコンデンサ35
の積によって求められる時定数である。つまり時間T未
満のときは電圧Vtは過渡状態にあり温度データとして
使用できないので、もしそのまま温度データとして使用
すると正しい温度制御ができなくなる。時間Tが経過す
ると電圧Vtは定常状態にあると判断し、切り替え安定
待ち手段37は温度調節手段38に温度データVtを伝
送する。この時間Tは設計の段階で求められるので、予
め切り替え安定手段36に記憶させておく。もし高い温
度制御を行なう加熱制御であれば、切り替え手段36は
基準抵抗器34を接続し、切り替え安定待ち手段37に
も基準抵抗器開放信号を伝送しない。直流電源31を抵
抗器33と抵抗器34との合成抵抗値と温度素子32に
よって分圧した電圧Vtは温度データとして切り替え安
定待ち手段37に伝送される。切り替え安定待ち手段3
7は切り替え手段36から基準抵抗器開放信号は受けて
いないので温度データをそのまま温度調節手段38に伝
送する。これは切り替え手段36が抵抗器33と抵抗器
34を並列接続させているので合成抵抗値が小さくなり
時定数が小さいので、電圧Vtの過渡状態を考慮する必
要がなくすぐに定常状態と見なせるからである。
【0023】尚、切り替え手段36はマイコンポートを
使用してマイコンによるプログラム制御させても良い。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、切り
替え手段により基準抵抗器を温度素子から開放したあ
と、基準抵抗器開放信号を切り替え安定待ち手段に伝送
して温度データが定常状態になるのを待ち、過渡状態に
おける不安定な温度データではなく、定常状態における
安定した温度データを使うようにすることにより正確な
温度制御を行なうことができ、温度制御の精度向上を計
れる。
【0025】(実施の形態3)図1において温度検出手
段14は入力手段10からの信号が、高い温度制御を行
なう加熱制御かどうかを判別する。図3において温度検
出手段40は、もし高い温度制御を行なう加熱制御であ
れば切り替え手段36は基準抵抗器34を接続し、切り
替え安定待ち手段37には基準抵抗器開放信号は伝送し
ない。もし低い温度制御を行なう加熱制御なら、切り替
え手段36は基準抵抗器34の接続を行なわず、切り替
え安定待ち手段37に基準抵抗器開放信号を伝送する。
切り替え手段36が基準抵抗器34を接続している時と
開放している時とでは温度素子32が同じ抵抗値でも電
圧Vtは違う値を示す。つまり温度素子32の断線を検
知する為の電圧Vtも変わってくる。もし断線検知する
方法が、切り替え手段36が基準抵抗器34を開放して
いる時だけだとする。
【0026】まず低い温度制御を行なう加熱制御の時は
切り替え手段36は基準抵抗器34を接続しないのでそ
のまま断線判別基準により温度素子32の断線判別を行
なう。一方、高い温度制御を行なう加熱制御の時は切り
替え手段36は基準抵抗器34を接続しているので、切
り替え手段36が基準抵抗器34開放している時と電圧
Vtの値が違うため断線判別基準をそのまま使うことが
できない。この場合一度基準抵抗器34を開放した上で
時間T待ってから温度データを読み込み、そのデータで
断線判別を行ないその後すぐに切り替え手段36は基準
抵抗器34を接続して再度温度測定を行なうことにな
る。そこで切り替え手段36が基準抵抗器34を接続し
ている時の断線判別基準をVton、開放している時の
断線判別基準をVtoffとし、その時の加熱制御モー
ドにより電圧VtがVtonまたはVtoffより大き
ければ温度素子32は正常とみなしその時のVtを温度
データとして使用し、小さければ温度素子32は断線状
態にあると判断するようにすることで断線検知毎に基準
抵抗器の切り替えを行なわなくてすむ。
【0027】以上のように本発明によれば、断線判別方
法において切り替え手段が基準抵抗器を接続をしている
場合と、開放している場合に分けてそれぞれに断線判別
基準を設けることにより、断線判別処理毎に切り替え手
段により基準抵抗器を切り替える必要がないので、切り
替え動作による時間Tの間温度測定を禁止する必要もな
いのでスムーズに温度測定と断線判別を行なうことがで
きる。同時に切り替え手段の頻繁な切り替え動作による
雑音発生も防ぐことができる。
【0028】(実施の形態4)図3において、上記実施
の形態一と同一構成要素には同じ番号を付し説明は省略
する。図3において、低い温度制御を行なう加熱制御で
あれば切り替え手段36は基準抵抗器34を開放し、同
時に切り替え安定待ち手段37に基準抵抗器開放信号を
伝送する。また、高い温度制御を行なう加熱制御なら切
り替え手段36は基準抵抗器34を接続し、切り替え安
定待ち手段37に基準抵抗器開放信号を伝送しない。ま
た、加熱制御を行なっていない時基準抵抗器34は開放
はしておくが、基準抵抗器開放信号は伝送しない。そし
てこの状態を初期状態とする。
【0029】例えば高い温度制御を行なう加熱制御の場
合に瞬時停電が起きたとする。瞬時停電が起きると温度
検出手段40は切り替え手段36を初期状態にする。そ
して瞬時停電から復帰すると元の温度制御を再開するの
で切り替え手段36は基準抵抗器34を接続する。この
瞬時停電中の場合、切り替え手段36を初期状態にして
も瞬時停電中は温度を測定しないので問題はなく、瞬時
停電復帰後基準抵抗器34を接続しても、接続後の温度
測定は電圧Vtの過渡現象を考慮する必要がないのです
ぐに温度測定を行なうことができる。
【0030】一方、低い温度制御を行なう加熱制御の場
合に瞬時停電が起きたとする。瞬時停電が起きると温度
検出手段40は切り替え手段36を初期状態にするが、
すでに基準抵抗器34は開放されている。瞬時停電から
復帰すると元の温度制御を再開するので切り替え手段3
6は基準抵抗器34を開放しようとするが、すでに基準
抵抗器34は開放されているので電圧Vtの過渡現象を
考慮する必要なく温度測定をすぐに行なうことができ
る。
【0031】以上のように本発明によれば、温度測定用
の基準抵抗器を常に開放させておき特定の加熱制御の場
合にのみ基準抵抗器の接続を行ない温度測定をすること
により、どちらの加熱制御においても瞬時停電からの復
帰後過渡現象を考慮せずすぐに温度測定を再開できるの
で温度制御が遅れるような問題もなく温度制御の性能が
向上する。
【0032】(実施の形態5)図1において、上記実施
の形態一と同一構成要素には同じ番号を付し説明は省略
する。図4は調理中の温度変化例を示すものである。同
図において、横軸は時間、縦軸は温度を表わし、破線は
火力を下げるかどうかの判断基準温度θである。温度検
出手段14が時間t1において検知した温度をθ1とす
る。この時に火力を下げるかどうかの判断を行なうとθ
1>θであり、かつ図4からわかるように温度はほぼ安
定状態でかつ若干上昇中なので火力を下げるように温度
調節手段13は誘導加熱部制御手段12に信号を伝送す
る。温度検出手段14が時間t2において検知した温度
をθ2とする。この時に火力を下げるかどうかの判断を
行なうとθ2>θであるが、図4からわかるように温度
はオーバーシュート後の下降中であるので火力を下げず
加熱を続けるよう温度調節手段13は誘導加熱部制御手
段12に信号を伝送する。温度検出手段14が時間t3
において検知した温度をθ3とする。この時に火力を下
げるかどうかの判断を行なうとθ3<θであるので火力
を下げず加熱を続けるように温度調節手段13は誘導加
熱部制御手段12に信号を伝送する。
【0033】以上のように本発明によれば、火力を下げ
るかどうかの判断は、基準判断温度よりも高いか低いか
だけで判断するのではなく、「温度素子の変化状態が上
昇していること」という条件も付加する事により、温度
素子が検知する温度がオーバーシュート状態から安定状
態に移行している最中でも火力が下がることがないので
実使用においても不本意に火力が下がることなく使いや
すくなり、温度制御の性能がさらに向上する。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、温度測定において基準抵抗器を設け高い温度制御
の時は基準抵抗器を温度素子に接続し、低い温度制御の
時は基準抵抗器を温度素子から開放することにより加熱
制御に応じた温度データを作成することができる。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、基準
抵抗器接続後は所定の時間温度測定をする事を禁じ、温
度データが安定してから温度測定をすることにより、正
確な温度制御が行なえる。
【0036】また、請求項3記載の発明によれば、温度
素子の断線を検知するために、基準抵抗器を開放してい
る時と、接続している時それぞれに断線判別基準を設る
ことにより、断線判別の度に基準抵抗器の切り替え動作
をしなくて済むので、頻繁な切り替え動作による雑音発
生を防ぐことができる。
【0037】また、請求項4記載の発明によれば、基準
抵抗器が開放されている状態を初期状態とし、高い温度
制御を行なう加熱制御以外はこの状態を維持しておくこ
とにより、低い温度制御を行なう加熱制御時、瞬時停電
等の異常が起きて温度検出手段が初期状態となっても、
異常復帰後基準抵抗器の切り替え動作を行なわなくてよ
いのですぐに温度測定が再開できる。
【0038】更に、請求項5記載の発明によれば、温度
素子によって検知された温度が判断基準値よりも高い場
合でも温度低下中の時は、火力を下げずに温度の安定を
待たせることにより、火力調整の使い勝手のよい高性能
な誘導加熱調理器ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導加熱調理器の構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態の誘導加熱調理器に
おける温度検出手段の構成図
【図3】本発明の第2〜第4の実施の形態の誘導加熱調
理器における温度検出手段の構成図
【図4】本発明の第5の実施の形態の誘導加熱調理器の
時間に対する温度特性図
【図5】従来の誘導加熱調理器の構成図
【符号の説明】
1 負荷鍋 2 温度素子 3 商用電源 4 整流回路 5 加熱コイル 6 スイッチング素子 7 インバータ回路 8 誘導加熱部 9 電圧検知手段 10 入力手段 11 表示手段 12 誘導加熱部制御手段 13 温度調節手段 14 温度検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 由美子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルとスイッチング手段を含む誘
    導加熱部と、前記加熱コイルの上にプレート等を介して
    載置される負荷鍋と、温度素子と複数の基準抵抗器を設
    けた温度検出器を有し前記負荷鍋の温度検知を行う温度
    検出手段と、前記負荷鍋の加熱制御モードの選択を行な
    う入力手段と、前記温度検出手段による検知温度に応じ
    て前記負荷鍋の温度を調整するための温度調節手段と、
    この温度調整手段の出力に応じて前記誘導加熱部への出
    力を制御する誘導加熱部制御手段とを備え、前記温度検
    出手段は、前記加熱制御モードに応じて前記基準抵抗器
    を切り替えてなる誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 温度検出手段は、基準抵抗器の切り替え
    後に所定時間温度検知を禁止する切り替え安定待ち手段
    を有してなる請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 温度検出手段は、加熱制御モードに応じ
    て温度素子の断線判別を行なう断線判別基準を設けた断
    線判別手段を有してなる請求項1記載の誘導加熱調理
    器。
  4. 【請求項4】 温度検出手段は、通常時温度検出器の基
    準抵抗器は開放しておく切り替え初期設定手段を有して
    なる請求項1記載の誘導加熱調理器。
  5. 【請求項5】 温度調節手段は、温度検出手段により検
    知された負荷鍋の温度が設定基準値を越えていれば加熱
    火力を低下させ、温度下降の状態にあるときは加熱続行
    の信号を出力する温度上昇下降判別手段を有してなる請
    求項1記載の誘導加熱調理器。
JP34278895A 1995-12-28 1995-12-28 誘導加熱調理器 Pending JPH09180874A (ja)

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JP34278895A JPH09180874A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 誘導加熱調理器

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JP34278895A JPH09180874A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 誘導加熱調理器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106033229A (zh) * 2015-03-17 2016-10-19 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电阻式热盘的功率调节电路和烹饪器具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106033229A (zh) * 2015-03-17 2016-10-19 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电阻式热盘的功率调节电路和烹饪器具

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