JPH09180761A - スパイラル形リチウムイオン二次電池 - Google Patents

スパイラル形リチウムイオン二次電池

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JPH09180761A
JPH09180761A JP7341832A JP34183295A JPH09180761A JP H09180761 A JPH09180761 A JP H09180761A JP 7341832 A JP7341832 A JP 7341832A JP 34183295 A JP34183295 A JP 34183295A JP H09180761 A JPH09180761 A JP H09180761A
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positive electrode
electrode sheet
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sheet
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JP7341832A
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Kazuo Takada
和夫 高田
Tatsuya Yamazaki
龍也 山崎
Masanori Nakanishi
正典 中西
Yoshiro Harada
吉郎 原田
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Original Assignee
FDK Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池外面に圧力が加わり内部の電極群が潰さ
れた場合に、発火や発煙などを防止すること。 【解決手段】 スパイラル形リチウムイオン二次電池
は、電池ケース内部に正極シート22と負極シート24
とがセパレータを介し積層捲回されて形成された電極群
を備えている。正極シート22及び負極シート24は矢
印A方向に捲回され、それぞれ捲回終端部には正極活物
質14あるいは負極活物質18が塗布されていない正極
集電体30あるいは負極集電体32がむき出しの無塗布
部22b,24aを備えている。ここで、圧力で電池ケ
ースが変形し電極群が潰される際には正極シート22及
び負極シート24の無塗布部22b,24aどうしが短
絡し、ここを通じて短絡電流の大半が流れるので、リチ
ウムイオンをドープした負極活物質18が引火される虞
はなく、発火または発煙が防止されて電池の安全性の向
上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパイラル状の電
極群を備えたリチウムイオン二次電池に係り、特に、電
池外面に圧力が加わって電極群が潰された場合に生じる
発火または発煙などを防止可能な電極群の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池では、一般的
に、正極活物質がリチウム−金属複合酸化物などからな
り、他方負極活物質がリチウムイオンをドープ(吸蔵)
して層間化合物を形成できる炭素質材料などからなる。
この電池では、充電が行われると正極活物質からリチウ
ムイオンが脱ドープ(放出)されて負極活物質にドープ
される。他方、放電時には負極活物質からリチウムイオ
ンが脱ドープされて正極活物質にドープされるようにな
っている。
【0003】このようなリチウムイオン二次電池として
は、例えば、図8に示すように、電池ケース2の内部に
スパイラル状の電極群4を備えたスパイラル形リチウム
イオン二次電池が知られている。ここで、電極群4は、
帯状の正極シート6と負極シート8とが、例えばポリプ
ロピレンなどよりなるセパレータ10を介して相互に積
層捲回されて形成されている。正極シート6は、アルミ
ニウム箔などからなるシート状の正極集電体12の両面
に、前記リチウム−金属複合酸化物の粉末を主体とした
ペースト状の正極用混練剤が正極活物質14として塗布
されて形成されている。他方、負極シート8は、銅箔な
どからなるシート状の負極集電体16の両面に、前記炭
素質粉体材料を主体としたペースト状の負極用混練剤が
負極活物質18として塗布されて形成されている。そし
て、この電極群4においては、セパレータ10を間に挟
み、その両側にそれぞれ正極活物質14及び負極活物質
18が配置され、さらにそれらの外側にそれぞれ正極集
電体12及び負極集電体16が配置された多重構造とな
っていて、前述したリチウムイオンによる充放電反応が
行われ得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
池にあっては、電池ケース2の外面に何らかの圧力が加
わり電池ケース2が内方に変形して、電池ケース2内部
の電極群4が潰されると、発火または発煙が生じること
があった。これは、電極群4が潰される際、セパレータ
10が電極群4の変形に伴い伸長される形になり、そこ
に視認できないような微小な範囲で間隙のようなものが
生じて、正極シート6と負極シート8とが、前記圧力に
より極めて密着されることも相俟って、セパレータ10
を貫通して相互に短絡されるのが原因であると推測され
ている。この短絡により、貫通箇所の正極活物質14及
び負極活物質18を通じて大量に急激な電流が流れるた
め、リチウムイオンをドープした負極活物質18が引火
され、発煙または発火が引き起こされるものと考えられ
ている。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、電池外面に圧力が加わり電極群が潰さ
れた場合であっても、発火や発煙などが防止されるスパ
イラル形リチウムイオン二次電池を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係るスパイラル形リチウム電池にあって
は、帯状の正極集電体の表面に正極活物質を塗布してな
る正極シートと、帯状の負極集電体の表面に負極活物質
を塗布してなる負極シートとがセパレータを介して積層
されてスパイラル状に捲回されてなる電極群を内部に備
えたスパイラル形リチウムイオン二次電池において、該
負極シートは、捲回終端部に該負極活物質が塗布されず
該負極集電体がむき出しの無塗布部を備え、捲回によっ
て該負極シートの該無塗布部が該セパレータを介し該正
極シートと相互に対向しながら該電極群の外周を周回し
ている構成となっている。
【0007】これにより、電池外面に圧力が加わり内部
の電極群が潰されていくと、まず、電極群の外周を周回
している負極シートの無塗布部と正極シートとが圧力に
より極めて密着されて相互に短絡される。この短絡にあ
っては、正極集電体及び負極集電体の相互間に負極活物
質が介在しないので、ここを通じて短絡電流が流れても
発火または発煙などの虞はない。また、これに伴い、負
極活物質が塗布された負極シートの無塗布部以外の他の
部分と正極シートとが密着し、ここで短絡があった場合
でも、正極集電体及び負極集電体の相互間に正極活物質
及び負極活物質の双方が介在しているので、ここを短絡
電流が流れるにあたっては、前記無塗布部に比べ短絡抵
抗が大きくなり、そのほとんどが抑制されてしまう。従
って、短絡電流の大半は、負極活物質の介在しない部分
を通じて流れることになるので、リチウムイオンがドー
プされた負極活物質が引火することを防止でき、発火ま
たは発煙を防止できる。
【0008】好ましくは、前記正極シートは、捲回終端
部に前記正極活物質が塗布されず前記正極集電体がむき
出しの無塗布部を備え、捲回によって該正極シートの該
無塗布部と前記負極シートの前記無塗布部とが前記セパ
レータを介して相互に対向しながら前記電極群の外周を
周回している。正極活物質及び負極活物質はセパレータ
を介して互いに対向し合っている場合に活物質として働
くため、この構成によれば、前記の場合のように負極活
物質と対向しない正極活物質が占めていたスペースを、
両活物質が対向するように利用することにより容量向上
が可能である。その上、正極シート及び負極シート双方
の無塗布部どうしが密着し、ここで正極集電体と負極集
電体とが短絡された場合には、それらの相互間には正極
活物質及び負極活物質の介在がないので、短絡電流がよ
り流れやすくなって、無塗布部以外の他の部分を流れる
短絡電流を一層抑制でき、負極活物質の引火防止をより
確実に行うことができる。
【0009】さらに、正極シートまたは前記負極シート
の前記無塗布部のどちらか一方、あるいは両方はその表
面が粗面化されていることで、前記短絡が生じやすくな
って、負極活物質の引火防止がより確実に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るスパイラル形
リチウム二次電池の実施の形態について、添付図面に基
づき詳述する。尚、従来と同一の構成要素には同一符号
を付すものとする。本発明に係るスパイラル形リチウム
二次電池は、正極活物質がリチウム−金属複合酸化物な
どからなり、他方、負極活物質がリチウムイオンをドー
プ(吸蔵)して層間化合物を形成できる炭素質材料など
からなる。この電池では、充電が行われると正極活物質
からリチウムイオンが脱ドープ(放出)されて負極活物
質にドープされる。他方、放電時には負極活物質からリ
チウムイオンが脱ドープされ正極活物質にドープされ
る。
【0011】図1は、本発明に係るスパイラル形リチウ
ム二次電池の内部構造を示したものである。この電池
は、非水電解液で満たされた中空円筒状の電池ケース2
の内部に電極群20を備えている。電極群20は、帯状
の正極シート22と同じく帯状の負極シート24とが、
例えばポリプロピレンなどよりなるセパレータ10を介
して互いに積層捲回されて形成されたものである。これ
により、この電極群20は、セパレータ10の各相互間
に正極シート22と負極シート24とが交互に配された
多重構造を備える。
【0012】また、正極シート22及び負極シート24
は、それぞれ正極リード板26あるいは負極リード板2
8を備え、正極リード板26は電極群20の上方に突出
し正極端子側に接続され、他方、負極リード板28は電
極群20の下方に突出し負極端子側に接続されている。
【0013】図2は、正極シート22及び負極シート2
4を示したものである。ここでは、正極シート22及び
負極シート24は、共に紙面左端部が巻芯側となって矢
印A方向に捲回される。正極シート22は、アルミニウ
ム箔などの金属からなるシート状の正極集電体30の表
裏両面に、リチウム−金属複合酸化物、例えばLiNi
2 やLiCoO2 などの粉末を主体としたペースト状
の正極用混練剤が正極活物質14として塗布されて形成
されている。正極シート22の両面には、紙面左端部、
即ち捲回始端部と、紙面右端部、即ち捲回終端部とに位
置して、正極活物質14が塗布されず正極集電体30が
むき出し状態の無塗布部22a,22bが形成されてい
る。このうち捲回始端部に位置する無塗布部22aに
は、前記正極リード板26が正極集電体30の表面に接
続されて設けられている。
【0014】他方、負極シート24は、銅箔などの金属
からなるシート状の負極集電体32の両面に、炭素質粉
体材料を主体としたペースト状の負極用混練剤が負極活
物質18として塗布されて形成されている。この負極シ
ート24の両面には、その紙面右端部、即ち捲回終端部
に位置して、負極活物質18が塗布されず負極集電体3
2がむき出し状態の無塗布部24aが形成されている。
この無塗布部24aには、さらに末端部に位置して前記
負極リード板28が負極集電体32の表面に接続されて
設けられている。
【0015】これら正極シート22または負極シート2
4の捲回終端部に位置する無塗布部22b,24aは、
共に、電極群20として捲回されたときに、電極群20
の外周を十分周回できる程度若しくはそれ以上の長さを
有している。尚、ここで、正極シート22に対する無塗
布部22bの形成はシート両面に対して行われている
が、片面のみであってもかまわない。
【0016】これら正極シート22及び負極シート24
は、図3に示すように、セパレータ10とともに積層捲
回されて電極群20として形成される。そして、スパイ
ラル状の電極群20として捲回された後、負極シート2
2及び正極シート24の無塗布部22b,24aは、共
に、セパレータ10を介して相互に対向しながら電極群
20の最外周を周回するようになる。
【0017】図4は、電池ケース2の内部に収装された
電極群20の横断面外縁部を断片的に示したものであ
る。ここで、電池外面に何らかの圧力が加わり電池ケー
ス2が内方に変形して、内部の電極群20が潰されてい
くと、まず、正極シート22及び負極シート24の双方
の無塗布部22b,24aは、圧力の加わった部分で互
いにセパレータ10を介して極めて密着した状態にな
る。そして、セパレータ10の伸長なども要因となっ
て、この部分で負極シート24の負極集電体32と正極
シート24の正極集電体30とが相互に短絡される。こ
のとき、正極集電体30と負極集電体32との間には負
極活物質18が介在しないので、ここを通じて短絡電流
Bが流れたとしても発火または発煙などの虞はない。
【0018】そして、さらに圧力が大きく加わるなどし
て、正極シート22及び負極シート24の無塗布部22
b,24a以外の他の部分、例えば電極群20の巻芯部
分などで短絡があったとしても、正極集電体30及び負
極集電体32の相互間に正極活物質14及び負極活物質
18の両方が介在しているので、短絡電流が流れるにあ
たり、前記無塗布部22b,24a間に比べて短絡抵抗
が大きくなってしまい、短絡電流のほとんどが抑制され
てしまう。これらのことから、短絡電流の大半は、正極
シート22及び負極シート24の無塗布部22b,24
a間を通じて流れるので、リチウムイオンがドープされ
た負極活物質18が引火することを防止でき、発火また
は発煙などを防止して電池の安全性を向上させることが
できる。
【0019】特に、正極シート22及び負極シート24
の無塗布部22b,24aは、電極群20の外周を周回
しているので、何れの方向から圧力が加わっても十分な
対応が可能である。
【0020】また、正極シート22及び負極シート24
において捲回終端部に形成される無塗布部22b,24
aにあっては、負極シート24のみに形成され、正極シ
ート22には形成されない場合がある。図5は、この場
合の正極シート22及び負極シート24を示したもので
ある。負極シート24は前述と全く同様の態様である。
他方、正極シート22は、従来のものと同様、その紙面
右端部、即ち捲回終端部にシート両面とも正極活物質1
4が塗布されている。これら正極シート22及び負極シ
ート24は、図6に示すように、前記場合と同様に、セ
パレータ10とともに積層捲回される。
【0021】そして、図7に示すように、電極群20が
潰されていくと、負極シート24の無塗布部24aと正
極シート22とが極めて相互に密着されて、ここで短絡
が生じる。この場合には、正極活物質14のみが介在し
て負極活物質18の介在がないため、前記場合と同様
に、短絡電流Cが流れても、負極活物質18の引火によ
る発火または発煙などの虞はない。そして、さらに圧力
が大きく加わって、負極シート24の無塗布部24a以
外の部分で短絡が生じた場合でも、正極集電体30と負
極集電体32の間に正極活物質14及び負極活物質18
の両方が介在して短絡抵抗が大きくなり、短絡電流が抑
制されることになる。従って、正極シート22が前記無
塗布部22bを備えていなくても、負極活物質18の引
火を十分防止でき、電池の安全性の向上を図ることがで
きる。
【0022】殊に、正極シート22に無塗布部分22b
を形成する必要はないが、該部分に塗布された正極活物
質は負極活物質と対向していないため、活物質として利
用されていない。そこで、前記正極シート22に無塗布
部22bを形成し、そのスペースを両活物質が対向する
ように利用することによって、電池容量の向上が可能と
なる。
【0023】尚、前記正極シート22または前記負極シ
ート24の無塗布部22b,24aは、その表面が粗面
化されているのが好ましい。粗面化は、例えばやすりな
どで軽く擦って少し削り取るなどして行われる。無塗布
部22b,24aの表面が粗面化されていれば、短絡が
生じやすくなり、負極活物質における引火防止をより確
実に行えるので、電池の安全性をさらに向上をさせるこ
とができる。
【0024】次に、以上のスパイラル形リチウムイオン
二次電池について従来と比較するために行った圧縮試験
について詳述する。この試験で用いた電池は、以下の表
1に示すように、正極シート及び負極シート双方の捲回
終端部に前記無塗布部が形成されていない従来例と、図
2のように正極シート22及び負極シート24双方に無
塗布部22b,24aが形成されている実施例1と、図
5のようにこれが負極シート22にのみ形成されている
実施例2と、図2に示す無塗布部22b,24aの双方
が粗面化されている実施例3とである。これら4種類の
電池は、共に、正極集電体として幅54mm、厚さ20
μmのアルミニウムシート、また負極集電体として幅5
6mm、厚さ12μmの銅シートを用いて前述のような
電極群を製作し、円筒形リチウムイオン二次電池(φ1
8×65mm)として組み立てられたものである。試験
は、4.2Vに充電された状態の4種の電池各々につき
10個ずつ試験体を用意して、これらの電池全てについ
て横側から厚さ9mm程度になるまでプレス圧縮し、発
火または発煙の有無を調べた。
【0025】
【表1】 この表1より、従来例については、10個のうち発火し
たもの5個、発煙したもの5個確認された。これに対
し、実施例1乃至3については、発火個数及び発煙個数
が共に0個で、従来例よりも安全性が高いことが認めら
れる。従って、正極シートまたは負極シートの捲回終端
部に無塗布部を形成することで、発火または発煙を防止
でき、電池の安全性の向上を図ることができることが判
る。
【0026】
【発明の効果】以上発明の実施の形態で説明したように
本発明に係るスパイラル形リチウム電池によれば、負極
シートの捲回終端部に負極活物質が塗布されていない負
極集電体がむき出しの無塗布部が形成され、セパレータ
を介し正極シートと相互に対向しながら電極群の外周を
周回しているので、電池外面に圧力が加わり電極群が潰
される際には、負極シートの無塗布部で負極活物質を介
すことなく正極集電体と負極集電体とが短絡する。そし
て、さらに圧力が加わり、無塗布部以外の他の部分で短
絡が生じても、相互間に正極活物質及び負極活物質の両
方が介在するので短絡抵抗が大きくなり、短絡電流の大
半は負極活物質の介在しない前記無塗布部を通じて流れ
る。従って、リチウムイオンをドープした負極活物質が
引火して発火または発煙が生じることを防止でき、電池
の安全性の向上を図ることができる。
【0027】さらに、正極シートの捲回終端部にも正極
活物質が塗布されていない無塗布部が形成され、正極シ
ート及び負極シート双方の無塗布部がセパレータを介し
て相互に対向しながら前記電極群の外周を周回していれ
ば、無塗布部の相互間には負極活物質及び正極活物質双
方の介在がなく、短絡電流がより流れやすくなって、無
塗布部以外の他の部分で流れる短絡電流を一層抑制で
き、負極活物質の引火防止を確実に防止して電池の安全
性の向上をさらに図ることができる。
【0028】また、正極シートまたは負極シートの無塗
布部のどちらか一方、あるいは両方において表面が粗面
化されていれば、短絡が生じやすくなり、負極活物質の
引火防止を確実に行えるので、電池の安全性をさらに向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパイラル形リチウム電池の内部
構造を示した縦断面図である。
【図2】正極シート及び負極シートを示した平面図であ
る。
【図3】正極シート、負極シート及びセパレータの積層
捲回前の配置状態を示した斜視図である。
【図4】電極群が潰される際における電極群の外縁部を
断片的に示した部分横断面図である。
【図5】正極シート及び負極シートの他の実施例を示し
た平面図である。
【図6】他の実施例に係る正極シート、負極シート及び
セパレータの積層捲回前の配置状態を示した斜視図であ
る。
【図7】電極群が潰される際における他の実施例の電極
群の外縁部を断片的に示した部分横断面図である。
【図8】従来のスパイラル形リチウム電池の内部構造を
示した縦断面図である。
【符号の説明】
2 電池ケース 4 電極群 6 正極シート 8 負極シー
ト 10 セパレータ 12 正極集
電体 14 正極活物質 16 負極集
電体 18 負極活物質 20 電極群 22 正極シート 22a 無塗
布部(捲回始端部側) 22b 無塗布部(捲回終端部側) 24 負極シ
ート 24a 無塗布部 26 正極リ
ード板 28 負極リード板 30 正極集
電体 32 負極集電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 吉郎 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の正極集電体(30)の表面に正極
    活物質(14)を塗布してなる正極シート(22)と、
    帯状の負極集電体(32)の表面に負極活物質(18)
    を塗布してなる負極シート(24)とがセパレータ(1
    0)を介して積層されてスパイラル状に捲回されてなる
    電極群(20)を内部に備えたスパイラル形リチウムイ
    オン二次電池において、該負極シート(24)はその捲
    回終端部に該負極活物質(18)が塗布されず該負極集
    電体(32)がむき出しの無塗布部(24a)を備え、
    捲回によって該負極シート(24)の該無塗布部(24
    a)が該セパレータ(10)を介して該正極シート(2
    2)と相互に対向しながら該電極群(20)の外周を周
    回していることを特徴とするスパイラル形リチウムイオ
    ン二次電池。
  2. 【請求項2】 前記正極シート(22)は、その捲回終
    端部に前記正極活物質(14)が塗布されず前記正極集
    電体(30)がむき出しの無塗布部(22b)を備え、
    捲回によって該正極シート(22)の該無塗布部(22
    b)と前記負極シート(24)の前記無塗布部(24
    a)とが前記セパレータ(10)を介して相互に対向し
    ながら前記電極群(20)の外周を周回していることを
    特徴とする請求項1記載のスパイラル形リチウムイオン
    二次電池。
  3. 【請求項3】 前記正極シート(22)または前記負極
    シート(24)の前記無塗布部(22b,24a)のど
    ちらか一方、あるいは両方はその表面が粗面化されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のスパイラル
    形リチウムイオン二次電池。
JP7341832A 1995-12-27 1995-12-27 スパイラル形リチウムイオン二次電池 Pending JPH09180761A (ja)

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JP7341832A JPH09180761A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 スパイラル形リチウムイオン二次電池

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