JPH09180369A - デジタルデータの誤記録防止方法 - Google Patents

デジタルデータの誤記録防止方法

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JPH09180369A
JPH09180369A JP33725595A JP33725595A JPH09180369A JP H09180369 A JPH09180369 A JP H09180369A JP 33725595 A JP33725595 A JP 33725595A JP 33725595 A JP33725595 A JP 33725595A JP H09180369 A JPH09180369 A JP H09180369A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要かつ十分なデータの誤記録の防止を図り
つつ、記録作業の効率を向上させることができるように
する。 【解決手段】 (1)記録すべきデジタルデータS1 を記
録/再生部20及びデータ遅延部30に入力し、(2)記
録/再生部によってデジタルデータS1 を記録するとと
もに、記録したデジタルデータを順次再生して、再生デ
ータS2 を出力し、(3)この再生データS2 の出力タイ
ミングに同期させて、データ遅延部からデジタルデータ
1 を順次出力し、(4)記録/再生部から出力された再
生データS2とデータ遅延部から出力されたデジタルデ
ータS1 を差分比較器40に入力して、これらデータの
差分量S3 を算出し、(5)この算出結果を判別器50に
入力して、差分量があらかじめ定められた範囲外のと
き、記録/再生部における記録動作を停止する手順とし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像,音声などの
情報をデジタル方式によって記録した元素材のデジタル
データを、デジタル方式によって再記録するときのデジ
タルデータの誤記録防止方法に関し、特に、必要かつ十
分なデータの誤記録の防止を図りつつ、記録作業の効率
を向上させることができるデジタルデータの記録方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のデジタルデータの誤記録防
止方法について、図7を参照しつつ説明する。図7は、
従来のデジタルデータの誤記録防止方法を実施するため
の装置を示すブロック図である。
【0003】同図において、従来のデジタルデータの誤
記録防止方法は、 (1)デジタルVTR,光ディスク再生装置及び半導体メ
モリ装置等のデータ送出部10から記録すべき元素材の
デジタルデータS1 を出力し、記録/再生部20及びデ
ータ遅延部30に入力する。 (2)記録/再生部20によってデジタルデータS1 を記
録するとともに、記録したデジタルデータを再生し、再
生したデジタルデータ(以下、再生データS2 という)
を順次出力する。 (3)この再生データS2 の出力タイミングに同期させ
て、データ遅延部30からデジタルデータS1 を順次出
力する。 (4)記録/再生部20から出力される再生データS2
と、データ遅延部30から出力されるデジタルデータS
1 とを差分比較器40に入力して、これらデータの差分
量を算出する。すなわち、これら再生データS2 とデジ
タルデータS1 をデジタル的に比較する。 (5)この結果、両データS1 ,S2 に僅かでも差分量が
生じた場合、すなわち、両データS1 ,S2 が不一致の
場合は、これを誤記録とみなして即座にデータの記録動
作を停止し、データの記録を初めからやり直すという手
順となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】映像や音声などの情報
をデジタル方式で記録する場合、上述した再生データS
2 とデジタルデータS1 との間に多少の差分量が生じた
としても、データを部分的に補正することにより、ほぼ
正常な記録が行なわれたものとみなすことができる場合
が多々ある。
【0005】ところが、上述した従来のデジタルデータ
の誤記録防止方法では、これら再生データS2 とデジタ
ルデータS1 の差分量(不一致の度合い)が許容範囲に
含まれるか否かを判別することができなかった。このた
め、再生データS2 とデジタルデータS1 の差分量の大
小にかかわらず、差分量が検出されたときは、一律にデ
ータの記録動作を停止して記録を初めからやり直さなけ
ればならず、記録作業の効率が悪いという問題があっ
た。
【0006】ここで、再生データS2 とデジタルデータ
1 の差分量(不一致の度合い)が許容範囲に含まれる
か否かを、記録された映像や音声にもとづき作業者が判
断することも可能であるが、これには熟練した技術と多
大な労力を必要とするという問題があった。
【0007】また、上述した従来のデジタルデータの誤
記録防止方法では、誤記録が発生した場合、記録/再生
部20におけるデジタルデータS1 の記録動作を停止さ
せることしかできず、記録/再生部20におけるデジタ
ルデータS1 の誤記録を自動的に正してデータ記録を最
後まで行なうということができなかった。
【0008】このため、作業者が誤記録の発生に気付か
ない場合は、不完全な記録データをマスター素材として
使用してしまうことがあり、また、マスター素材の存在
により、デジタルデータS1 の貴重な元素材を消去して
しまうという事態が生じた。
【0009】なお、特開平1−220574号では、同
一データをそれぞれ別個に記憶する少なくとも三つの記
憶回路と、この三つの記憶回路に記憶された各データを
読み出し、かつ、各データの一致を検出して画像記録動
作を制御する信号処理回路とからなる画像記録装置が提
案されている。
【0010】このような画像記録装置では、前記信号処
理回路が読み出した三つのデータの一致を検出し、少な
くとも二つのデータが一致したときに、該データの記録
動作を行なうことにより、画像の誤記録を防止してい
た。
【0011】しかし、この画像記録装置でも、三つのデ
ータがそれぞれ異なる場合は、画像記録を行なわない構
成としてあったので、上述した従来技術と同様、三つの
データの不一致の度合いが許容範囲内であってもデータ
の記録動作が停止され、記録作業の効率が悪いという問
題があった。
【0012】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たものであり、もとのデジタルデータと記録後のデジタ
ルデータとの不一致の度合いが許容範囲に含まれるか否
かを容易に判別することを可能とし、必要かつ十分なデ
ータの誤記録の防止を図りつつ、記録作業の効率を向上
させることができるデジタルデータの誤記録防止方法の
提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のデジタルデータの誤記録防止方法
は、映像,音声などの情報をデジタル方式によって記録
するときのデジタルデータの誤記録防止方法であって、
(1)記録すべきデジタルデータS1 を記録/再生部及び
データ遅延部に入力し、(2)前記記録/再生部によって
デジタルデータS1 を記録するとともに、記録したデジ
タルデータを順次再生して、再生データS2 を出力し、
(3)この再生データS2 の出力タイミングに同期させ
て、前記データ遅延部からデジタルデータS1 を順次出
力し、(4)前記記録/再生部から出力された再生データ
2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデータ
1 を差分比較器に入力して、これらデータの差分量を
算出し、(5)この算出結果を判別器に入力して、前記差
分量があらかじめ定められた範囲外のとき、前記記録/
再生部における記録動作を停止する手順としてある。
【0014】このような手順によれば、デジタルデータ
1 と再生データS2 の差分量があらかじめ定められた
範囲内のとき、すなわち、各データS1 ,S2 の不一致
の度合いが許容範囲外のときは、データの誤記録が生じ
たものとみなして、前記記録/再生部における記録動作
が停止される。
【0015】一方、デジタルデータS1 と再生データS
2 の差分量があらかじめ定められた範囲内のとき、すな
わち、各データS1 ,S2 の不一致の度合いが許容範囲
内のときは、前記記録/再生部における記録動作がその
後も継続して行なわれる。これによって、必要かつ十分
なデータの誤記録の防止を図りつつ、記録作業の効率を
向上させることができる。
【0016】請求項2記載のデジタルデータの誤記録防
止方法は、記録すべきデジタルデータS1 をデータ圧縮
部によって圧縮してから前記記録/再生部に入力し、そ
の後、前記記録/再生部から出力される再生データS2
をデータ伸張部によって伸張する手順としてある。
【0017】このような手順によれば、デジタルデータ
1 を圧縮して記録する場合にも、請求項1記載の誤記
録防止方法を応用することができる。
【0018】請求項3記載のデジタルデータの誤記録防
止方法は、前記記録/再生部から出力された再生データ
2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデータ
1の差分量があらかじめ定められた範囲外のとき、デ
ジタルデータS1 の圧縮率を変更してから再記録を行な
う手順としてある。
【0019】このような手順によれば、デジタルデータ
1 の圧縮率が適切な値であるときは、各データS1
2 の差分量が設定範囲内となり、デジタルデータS1
の記録が継続して行なわれる。一方、デジタルデータS
1 の圧縮率が適切な値でないときは、圧縮率を変更して
再び記録が行なわれる。以後、各データS1 ,S2 の差
分量が設定範囲内となるまで、すなわち、正常な記録を
行なうことができる値になるまで、デジタルデータS1
の圧縮率の変更を繰り返す制御が行なわれる。
【0020】請求項4記載のデジタルデータの誤記録防
止方法は、前記記録/再生部から出力された再生データ
2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデータ
1の差分量があらかじめ定められた範囲外のとき、デ
ジタルデータS1 の先頭から、又は、デジタルデータS
1 中のエラー発生箇所から再記録を行なう手順としてあ
る。
【0021】このような手順によれば、各データS1
2 の差分量が設定範囲外のとき(すなわち、誤記録が
生じた場合)でも、デジタルデータS1 の再記録をスム
ーズに行なうことができる。特に、デジタルデータS1
中のエラー発生箇所から再記録を行なう手順とした場合
は、記録動作を停止してデジタルデータS1 の記録を初
めからやり直す必要がなくなるので、記録作業をより効
率よく行なうことができる。
【0022】請求項5記載のデジタルデータの誤記録防
止方法は、前記記録/再生部から出力された再生データ
2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデータ
1の差分量があらかじめ定められた範囲外のとき、警
告を発する手順としてある。
【0023】このような手順によれば、各データS1
2 の差分量が設定範囲外のとき、すなわち、誤記録が
発生したときに、音響又は表示などの聴覚的あるいは視
覚的な警告手段により、誤記録の発生を迅速に作業者に
認識させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタルデータの
誤記録防止方法の実施形態について、図面を参照しつつ
説明する。まず、本発明の第一の実施形態に係るデジタ
ルデータの誤記録防止方法について説明する。図1は、
本発明の第一の実施形態に係るデジタルデータの誤記録
防止方法を実施するための装置を示すブロック図であ
る。
【0025】図1において、10はデジタルVTR,光
ディスク再生装置及び半導体メモリ装置等のデータ送出
部であり、映像や音声などの情報をデジタル方式で記録
した光ディスク,テープ等の記録媒体を有する。このデ
ータ送出部10は、前記記録媒体に記録した映像や音声
など(元素材)のデジタルデータS1 を、記録/再生部
20及びデータ遅延部30に出力する。
【0026】記録/再生部20は、データ送出部10か
らのデジタルデータS1 を記録/再生するための光学的
あるいは磁気的手段(磁気ヘッド又は光ヘッド等)を具
備するとともに、デジタルデータS1 を記録するための
光ディスク,テープ等の記録媒体を有する。また、記録
/再生部20は、この記録媒体にデジタルデータS1
記録し、記録したデジタルデータを順次再生して、再生
データS2 を出力する。
【0027】データ遅延部30は、データ送出部10か
らのデジタルデータS1 を入力し、このデジタルデータ
1 を、記録/再生部20の再生データS2 の出力タイ
ミングと同じタイミングで出力する。
【0028】40は差分比較器であり、記録/再生部2
0からの再生データS2 と、データ遅延部30からのデ
ジタルデータS1 とを入力し、これらデータS1 ,S2
の差分量S3 を算出する。
【0029】50は判別器であり、差分比較器40が算
出した各データS1 ,S2 の差分量S3 が、あらかじめ
定められた設定範囲に含まれるか否かを判別する。
【0030】次に、上記構成からなる装置を用いた本実
施形態のデジタルデータの誤記録防止方法について説明
する。
【0031】(1)まず、データ送出部10からデジタル
データS1 を出力し、これを記録/再生部20及びデー
タ遅延部30に入力する。 (2)記録/再生部20によってデジタルデータS1 を記
録するとともに、記録したデジタルデータを順次再生し
て、再生データS2 を出力する。 (3)この再生データS2 の出力タイミングに同期させ
て、データ遅延部30からデジタルデータS1 を順次出
力する。 (4)記録/再生部20から出力された再生データS2
データ遅延部30から出力されたデジタルデータS1
差分比較器40に入力して、これらデータの差分量S3
を算出する。 (5)この算出結果を判別器50に入力して、差分量S3
があらかじめ定められた範囲外のとき、判別器50から
信号を送信して、記録/再生部20におけるデジタルデ
ータS1 の記録動作を停止する。 (6)また、差分量S3 があらかじめ定められた範囲内の
ときは、引き続き、記録/再生部20におけるデジタル
データS1 の記録動作を継続する。
【0032】ここで、差分比較器40における各データ
1 ,S2 の差分量比較方法としては、例えば、各デー
タS1 ,S2 の上位数ビットのみを比較対照とするもの
がある。また、判別器50における差分量S3 の判別方
法としては、例えば、各データS1 ,S2 が映像の情報
である場合、1フレーム中525本の走査線のうち、連
続して五本以上のデータの差分量S3 が設定範囲を越え
なければ良好とするものがある。
【0033】このような本実施形態のデジタルデータの
誤記録防止方法によれば、各データS1 ,S2 の差分量
3 (不一致の度合い)が許容範囲内のときは、デジタ
ルデータS1 の記録動作がその後も継続して行なわれる
ので、このような場合に、記録動作を停止させて、記録
を初めからやり直す必要がなくなる。これにより、必要
かつ十分なデータの誤記録の防止を図りつつ、記録作業
の効率を向上させることができる。
【0034】さらに、記録すべきデジタルデータS1
記録後の再生データS2 との不一致(差分量S3 )が許
容範囲に含まれるか否かを、判別器40によって自動的
に判別することができ、これによって、労力の軽減を図
ることができる。
【0035】次に、本発明の第二の実施形態に係るデジ
タルデータの誤記録防止方法について説明する。図2は
本発明の第二の実施形態に係るデジタルデータの誤記録
防止方法を実施するための装置を示すブロック図であ
る。
【0036】図2において、本実施形態のデジタルデー
タの誤記録防止方法は、上述した第一実施形態の誤記録
防止方法に、(1)データ送出部10が出力したデジタル
データS1 を、データ圧縮部60によって圧縮してから
記録/再生部20に入力し、(2)その後、記録/再生部
20から出力される再生データS2 をデータ伸張部70
によって伸張し、圧縮する前の状態に戻してから差分比
較器40に入力する手順を追加した方法としてある。
【0037】このような本実施形態のデジタルデータの
誤記録防止方法によれば、上述した第一実施形態の誤記
録防止方法を、デジタルデータS1 を圧縮して記録する
場合にも応用することができる。
【0038】次に、本発明の第三の実施形態に係るデジ
タルデータの誤記録防止方法について説明する。図3は
本発明の第三の実施形態に係るデジタルデータの誤記録
防止方法を実施するための装置を示すブロック図であ
る。
【0039】図3において、本実施形態のデジタルデー
タの誤記録防止方法を実施するための装置は、上述した
第二実施形態における図2の装置に、データ圧縮部60
及びデータ伸張部70を制御するための制御部80を追
加した構成としてある。
【0040】上記構成からなる装置を用いた本実施形態
のデジタルデータの誤記録防止方法は、記録/再生部2
0から出力された再生データS2 とデータ遅延部30か
ら出力されたデジタルデータS1 の差分量S3 があらか
じめ定められた範囲外のとき、制御部80から制御信号
を送信し、データ圧縮部60におけるデジタルデータS
1 の圧縮率と、データ伸張部70における再生データS
2 の伸張率とを変更して、デジタルデータS1 の再記録
を行なう手順としてある。
【0041】このような本実施形態のデジタルデータの
誤記録防止方法によれば、デジタルデータS1 の圧縮率
が適切な値であるときは、各データS1 ,S2 の差分量
3が設定範囲内となり、デジタルデータS1 の記録が
継続して行なわれる。
【0042】一方、デジタルデータS1 の圧縮率が適切
な値でないときは、制御部80が制御信号を送信し、デ
ジタルデータS1 の圧縮率及び再生データS2 の伸張率
を変更して再度、デジタルデータS1 の記録が行なわれ
る。以後、各データS1 ,S2 の差分量S3 が設定範囲
内となるまで、すなわち、デジタルデータS1 が正常な
記録を行なうことができる値になるまで、制御部80に
よって該圧縮率の変更を繰り返す制御が行なわれる。
【0043】次に、本発明の第四の実施形態に係るデジ
タルデータの誤記録防止方法について説明する。図4は
本発明の第四の実施形態に係るデジタルデータの誤記録
防止方法を実施するための装置を示すブロック図であ
る。
【0044】図4において、本実施形態のデジタルデー
タの誤記録防止方法を実施するための装置は、上述した
第一実施形態における図1の装置に、データ送出部10
及び記録/再生部20を制御するための制御部80を追
加した構成としてある。
【0045】次に、上記構成からなる装置を用いた本実
施形態のデジタルデータの誤記録防止方法について、図
4及び図5を参照しつつ説明する。図5(a),
(b),(c),(d),(e)は本実施形態のデジタ
ルデータの誤記録防止方法における各部の信号の流れを
示す説明図である。
【0046】(1)データ送出部10に内蔵した光ヘッド
等のデータ読取手段によって、光ディスク等の記録媒体
からデータの読取りをスタートする。すると、データ送
出部10から前記記録媒体のA,B,C…領域に対応す
るデジタルデータS1 が順に出力される(図5(a)参
照)。これらデジタルデータS1 は記録/再生部20及
びデータ遅延部30に順に入力される。 (2)記録/再生部20は、内蔵された光ヘッド等のデー
タ記録手段によって、A,B,C…領域に対応するデジ
タルデータS1 を光ディスク等の記録媒体に順に記録す
る(図5(b)参照)。そして、記録したデータをA領
域から順に再生し、再生信号S2 を差分比較器40に出
力する。 (3)一方、データ遅延部30は、この再生信号S2 と同
じタイミングで、デジタルデータS1 をA領域から順に
差分比較器40に出力する。 (4)差分比較器40は、記録/再生部20から出力され
た再生データS2 とデータ遅延部30から出力されたデ
ジタルデータS1 の差分量S3 を算出する(図5(c)
参照)。 (5)ここで、例えば、記録/再生部20においてデータ
の誤記録が生じ(図5(b)の「*」)、F領域の再生
データS2 とデジタルデータS1 の差分量S3 があらか
じめ定めた範囲外となったとき(図5(d)の「大」)
は、判別器50から制御部80へ信号が送信され(図5
(e)参照)、この信号を受信した制御部80がデータ
送出部10及び記録/再生部20に制御信号を送信す
る。 (6)データ送出部10は、制御部80からの制御信号に
もとづいて、内蔵された記録媒体(光ディスク)の、誤
記録の生じた領域Fの直前の領域Eに前記データ読取手
段(光ヘッド)を戻し、スタンバイ終了後、領域Fから
データの読取りを再スタートする(図5(a)参照)。 (7)また、記録/再生部20は、制御部80からの制御
信号にもとづいて、内蔵された記録媒体(光ディスク)
の、誤記録の生じた領域Fの直前の領域Eに前記データ
記録手段(光ヘッド)を戻し、読取りを再スタートした
データ送出部10からのデジタルデータS1 の再記録を
開始する。
【0047】このような手順によれば、各データS1
2 の差分量S3 が設定範囲外のとき(すなわち、誤記
録が生じた場合)でも、デジタルデータS1 の再記録を
スムーズに行なうことができる。特に、デジタルデータ
1 中のエラー発生箇所から再記録を行なう手順として
あるので、記録動作を停止してデジタルデータS1 の記
録を初めからやり直す必要がなくなるので、記録作業を
より効率よく行なうことができる。
【0048】また、デジタルデータS1 の誤記録が発生
した場合は、自動的に誤記録を正してデータ記録を最後
まで行なう手順としてあるので、常に正確に記録された
データを得ることができる。この結果、不完全な記録デ
ータをマスター素材として使用してしまうようなことが
なくなり、さらに、正確に記録されたデータを得た後で
あれば元素材を消去してしまっても何ら不都合が生じな
い。
【0049】なお、上述した実施形態におけるデータ送
出部10及び記録/再生部20に内蔵された記録媒体
は、光ディスクに限らず、デジタル記録の行なえる磁気
テープとしてもよい。このような場合、データ送出部1
0のデータ読取手段、及び、記録/再生部20のデータ
記録手段を磁気ヘッドとする。また、このような構成に
おいて誤記録が生じた場合は、前記磁気テープをエラー
発生箇所まで巻き戻し、データの再記録を行なうことと
する。
【0050】さらに、上述した第四の実施形態に係るデ
ジタルデータの誤記録防止方法では、誤記録が生じた場
合にエラー発生箇所から再記録を行なう手順としたが、
これに限らず、誤記録が生じた場合は、デジタルデータ
1 の記録を初めからやり直す手順としてもよい。
【0051】次に、本発明の第五の実施形態に係るデジ
タルデータの誤記録防止方法について説明する。図6は
本発明の第五の実施形態に係るデジタルデータの誤記録
防止方法を実施するための装置を示すブロック図であ
る。
【0052】図6において、本実施形態のデジタルデー
タの誤記録防止方法を実施するための装置は、上述した
第一実施形態における図1の装置に、誤記録の発生を知
らせる警告発生部90を追加した構成としてある。この
警告発生部90は、ブザーなどの聴覚的なもの、又は、
LED等の発光体あるいはディスプレイ上に警告メッセ
ージを表示するといった視覚的なもの、もしくは、これ
ら両方の手段とすることができる。
【0053】上記構成からなる装置を用いた本実施形態
のデジタルデータの誤記録防止方法は、記録/再生部2
0から出力された再生データS2 とデータ遅延部30か
ら出力されたデジタルデータS1 の差分量S3 があらか
じめ定められた範囲外のとき、判別部50から警告発生
部90に信号を送信し、警告発生部90を作動させて警
告を発する手順としてある。
【0054】このような手順によれば、各データS1
2 の差分量が設定範囲外のとき、すなわち、誤記録が
発生したときに、音響又は表示などの聴覚的あるいは視
覚的な警告手段により、誤記録の発生を迅速に作業者に
認識させることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明のデジタルデータ
の誤記録防止方法によれば、もとのデジタルデータと記
録後のデジタルデータとの不一致の度合いが許容範囲に
含まれるか否かを容易に判別することを可能とし、必要
かつ十分なデータの誤記録の防止を図りつつ、記録作業
の効率を向上させることができる。
【0056】また、データの記録を前記許容範囲内にお
いて常に正確に行なうことができるので、不完全な記録
データをマスター素材として使用してしまうようなこと
がなくなり、さらに、正確に記録されたデータを得た後
であれば元素材を消去してしまっても何ら不都合が生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るデジタルデータ
の誤記録防止方法を実施するための装置を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第二の実施形態に係るデジタルデータ
の誤記録防止方法を実施するための装置を示すブロック
図である。
【図3】本発明の第三の実施形態に係るデジタルデータ
の誤記録防止方法を実施するための装置を示すブロック
図である。
【図4】本発明の第四の実施形態に係るデジタルデータ
の誤記録防止方法を実施するための装置を示すブロック
図である。
【図5】同図(a),(b),(c),(d),(e)
は本実施形態のデジタルデータの誤記録防止方法におけ
る各部の信号の流れを示す説明図である。
【図6】本発明の第五の実施形態に係るデジタルデータ
の誤記録防止方法を実施するための装置を示すブロック
図である。
【図7】従来のデジタルデータの誤記録防止方法を実施
するための装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 データ送出部 20 記録/再生部 30 データ遅延部 40 差分比較器 50 判別器 60 データ圧縮部 70 データ伸張部 80 制御部 90 警報発生部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像,音声などの情報をデジタル方式に
    よって記録するときのデジタルデータの誤記録防止方法
    であって、(1)記録すべきデジタルデータS1 を記録/
    再生部及びデータ遅延部に入力し、(2)前記記録/再生
    部によってデジタルデータS1 を記録するとともに、記
    録したデジタルデータを順次再生して、再生データS2
    を出力し、(3)この再生データS2 の出力タイミングに
    同期させて、前記データ遅延部からデジタルデータS1
    を順次出力し、(4)前記記録/再生部から出力された再
    生データS2 と前記データ遅延部から出力されたデジタ
    ルデータS1 を差分比較器に入力して、これらデータの
    差分量を算出し、(5)この算出結果を判別器に入力し
    て、前記差分量があらかじめ定められた範囲外のとき、
    前記記録/再生部における記録動作を停止することを特
    徴とするデジタルデータの誤記録防止方法。
  2. 【請求項2】 記録すべきデジタルデータS1 をデータ
    圧縮部によって圧縮してから前記記録/再生部に入力
    し、その後、前記記録/再生部から出力される再生デー
    タS2 をデータ伸張部によって伸張することとした請求
    項1記載のデジタルデータの誤記録防止方法。
  3. 【請求項3】 前記記録/再生部から出力された再生デ
    ータS2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデ
    ータS1 の差分量があらかじめ定められた範囲外のと
    き、デジタルデータS1 の圧縮率を変更してから再記録
    を行なうこととした請求項2記載のデジタルデータの誤
    記録防止方法。
  4. 【請求項4】 前記記録/再生部から出力された再生デ
    ータS2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデ
    ータS1 の差分量があらかじめ定められた範囲外のと
    き、デジタルデータS1 の先頭から、又は、デジタルデ
    ータS1 中のエラー発生箇所から再記録を行なうことと
    した請求項1,2又は3記載のデジタルデータの誤記録
    防止方法。
  5. 【請求項5】 前記記録/再生部から出力された再生デ
    ータS2 と前記データ遅延部から出力されたデジタルデ
    ータS1 の差分量があらかじめ定められた範囲外のと
    き、警告を発することとした請求項1,2,3又は4記
    載のデジタルデータの誤記録防止方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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