JPH09180262A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JPH09180262A JPH09180262A JP7351786A JP35178695A JPH09180262A JP H09180262 A JPH09180262 A JP H09180262A JP 7351786 A JP7351786 A JP 7351786A JP 35178695 A JP35178695 A JP 35178695A JP H09180262 A JPH09180262 A JP H09180262A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area
- groove
- track
- recording medium
- pregrooves
- Prior art date
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- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ヘッドのシーク動作の際に、トラック上の
プリピットの有無に拘らず安定したプリグルーブ信号を
検出することができる連続サーボ方式の光記録媒体を提
供する。 【解決手段】 基板1上に形成されたプリグルーブ2に
よりトラックが区画された連続サーボ方式の光記録媒体
である。トラック上にプリピット3が存在するプリフォ
ーマット領域のプリグルーブ7が、トラック上にプリピ
ット3が存在しないデータ記録領域のプリグルーブ2よ
りも深く形成されている。プリフォーマット領域のプリ
グルーブ7の深さd’が、データ記録領域のプリグルー
ブ2の深さdを基準にして、1.05d≦d’≦1.2
dである。
プリピットの有無に拘らず安定したプリグルーブ信号を
検出することができる連続サーボ方式の光記録媒体を提
供する。 【解決手段】 基板1上に形成されたプリグルーブ2に
よりトラックが区画された連続サーボ方式の光記録媒体
である。トラック上にプリピット3が存在するプリフォ
ーマット領域のプリグルーブ7が、トラック上にプリピ
ット3が存在しないデータ記録領域のプリグルーブ2よ
りも深く形成されている。プリフォーマット領域のプリ
グルーブ7の深さd’が、データ記録領域のプリグルー
ブ2の深さdを基準にして、1.05d≦d’≦1.2
dである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続サーボ方式で
トラッキングが行われる光記録媒体に関し、さらに詳細
には、プリフォーマット領域のプリグルーブとデータ記
録領域のプリグルーブの深さが異なる光記録媒体に関す
る。
トラッキングが行われる光記録媒体に関し、さらに詳細
には、プリフォーマット領域のプリグルーブとデータ記
録領域のプリグルーブの深さが異なる光記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化技術の発達により、小型で
且つ大容量の記録媒体である光記録媒体が使用されてい
る。かかる光記録媒体は、CDやCD−ROM等の再生
専用記録媒体、一回だけ情報の書き込みが可能な追記型
記録媒体及びデータの書換えが可能な光磁気ディスク等
の書換型記録媒体に分類される。光磁気ディスクには、
ユーザデータが光磁気的に記録再生される領域(以下、
データ記録領域という)の他に、アドレスやシンク等の
フォーマット情報が物理的なピット、例えば、凹凸状の
パターンにより記録された領域(以下、プリフォーマッ
ト領域という)が設けられている。このような光磁気デ
ィスクのトラッキング方式として、サンプルサーボ方式
と連続サーボ方式が知られている。連続サーボ方式で
は、トラッキング用のプリグルーブ(案内溝)が基板上
のデータ記録領域及びプリフォーマット領域のいずれに
も形成されており、各トラックはプリグルーブにより区
画されている。
且つ大容量の記録媒体である光記録媒体が使用されてい
る。かかる光記録媒体は、CDやCD−ROM等の再生
専用記録媒体、一回だけ情報の書き込みが可能な追記型
記録媒体及びデータの書換えが可能な光磁気ディスク等
の書換型記録媒体に分類される。光磁気ディスクには、
ユーザデータが光磁気的に記録再生される領域(以下、
データ記録領域という)の他に、アドレスやシンク等の
フォーマット情報が物理的なピット、例えば、凹凸状の
パターンにより記録された領域(以下、プリフォーマッ
ト領域という)が設けられている。このような光磁気デ
ィスクのトラッキング方式として、サンプルサーボ方式
と連続サーボ方式が知られている。連続サーボ方式で
は、トラッキング用のプリグルーブ(案内溝)が基板上
のデータ記録領域及びプリフォーマット領域のいずれに
も形成されており、各トラックはプリグルーブにより区
画されている。
【0003】図3(a) に、光磁気ディスク用基板のプリ
フォーマット領域とデータ記録領域の境界付近における
基板半径方向の一部断面構造を示す。基板1上には基板
を周回するV字形状のプリグルーブ2が半径方向に一定
間隔で且つ深さdで形成されている。プリフォーマット
領域には、トラック上、特に、プリグルーブ2間のラン
ド部8にプリピット3が形成されている。このプリピッ
ト3はフォーマット情報に応じて周回方向に種々の長さ
で形成されている。上記のプリフォーマット領域は、通
常、光磁気ディスクの外周側及び内周側に形成されてい
る。
フォーマット領域とデータ記録領域の境界付近における
基板半径方向の一部断面構造を示す。基板1上には基板
を周回するV字形状のプリグルーブ2が半径方向に一定
間隔で且つ深さdで形成されている。プリフォーマット
領域には、トラック上、特に、プリグルーブ2間のラン
ド部8にプリピット3が形成されている。このプリピッ
ト3はフォーマット情報に応じて周回方向に種々の長さ
で形成されている。上記のプリフォーマット領域は、通
常、光磁気ディスクの外周側及び内周側に形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3(a) に示したよう
な構造の基板を備えた光磁気ディスクにおいて、ディス
ク上の所定のトラック位置に光ヘッドを位置付けるため
に、回転しているディスクの半径方向に光ヘッドを走査
させながら、プリグルーブからの反射光を検出する操作
が行われている。この操作において、光ヘッドの動作
は、シーク動作と呼ばれ、シーク動作により概ね光ヘッ
ドが所望のトラックまたはその近傍に位置づけられ、さ
らに光ヘッドがその位置でのトラックのアドレス情報を
読み取り、微動作することによって光ヘッドの正確な位
置決めが行われる。シーク動作時に、光磁気ディスクの
ランド部4及びプリグルーブ2からの反射光は、通常、
2分割された光検出器により受光されて、各分割部から
の和信号として検出される。
な構造の基板を備えた光磁気ディスクにおいて、ディス
ク上の所定のトラック位置に光ヘッドを位置付けるため
に、回転しているディスクの半径方向に光ヘッドを走査
させながら、プリグルーブからの反射光を検出する操作
が行われている。この操作において、光ヘッドの動作
は、シーク動作と呼ばれ、シーク動作により概ね光ヘッ
ドが所望のトラックまたはその近傍に位置づけられ、さ
らに光ヘッドがその位置でのトラックのアドレス情報を
読み取り、微動作することによって光ヘッドの正確な位
置決めが行われる。シーク動作時に、光磁気ディスクの
ランド部4及びプリグルーブ2からの反射光は、通常、
2分割された光検出器により受光されて、各分割部から
の和信号として検出される。
【0005】図3(b) に、図3(a) に示した基板を備え
た光磁気ディスクからのシーク動作時の和信号出力を示
す。なお、シーク動作時には光磁気ディスクは所定の角
速度で回転しているために、図3(a) に示したプリピッ
トの部分に対応する信号振幅はプリピット3からの信号
のみならず同じトラック上のプリピット3が存在しない
部分からの信号も検出しており、それらの平均振幅とし
て表される。データ記録領域からのプリグルーブ信号出
力は、プリグルーブの存在によって一定の振幅V0 を示
している。しかしながら、プリフォーマット領域におい
ては、プリグルーブ2のみならずランド部4に形成され
たプリピット3からの信号も検出されるため、プリフォ
ーマット領域のプリグルーブ2からの信号振幅はデータ
記録領域のプリグルーブ2からの信号振幅V0 より小さ
い値(V2 )を示し、プリグルーブとして検出できない
場合もある。このため、上記シーク動作の際、光ヘッド
が所望のトラック上に位置するのに時間がかかったり、
シーク動作が終了しないという事態も生じる得る。
た光磁気ディスクからのシーク動作時の和信号出力を示
す。なお、シーク動作時には光磁気ディスクは所定の角
速度で回転しているために、図3(a) に示したプリピッ
トの部分に対応する信号振幅はプリピット3からの信号
のみならず同じトラック上のプリピット3が存在しない
部分からの信号も検出しており、それらの平均振幅とし
て表される。データ記録領域からのプリグルーブ信号出
力は、プリグルーブの存在によって一定の振幅V0 を示
している。しかしながら、プリフォーマット領域におい
ては、プリグルーブ2のみならずランド部4に形成され
たプリピット3からの信号も検出されるため、プリフォ
ーマット領域のプリグルーブ2からの信号振幅はデータ
記録領域のプリグルーブ2からの信号振幅V0 より小さ
い値(V2 )を示し、プリグルーブとして検出できない
場合もある。このため、上記シーク動作の際、光ヘッド
が所望のトラック上に位置するのに時間がかかったり、
シーク動作が終了しないという事態も生じる得る。
【0006】そこで、本発明の目的は、光ヘッドをトラ
ックを横断する方向に走査する場合に、トラック上のプ
リピットの有無に拘らずプリグルーブから十分な感度で
信号を検出することができる光記録媒体を提供すること
にある。
ックを横断する方向に走査する場合に、トラック上のプ
リピットの有無に拘らずプリグルーブから十分な感度で
信号を検出することができる光記録媒体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、基板上
に形成されたプリグルーブによりトラックが区画され、
且つ該トラック上にプリピットが存在する領域と該トラ
ック上にプリピットが存在しない領域とを有する光記録
媒体において、上記トラック上にプリピットが存在する
領域のプリグルーブが、上記トラック上にプリピットが
存在しない領域のプリグルーブよりも深く形成されてい
ることを特徴とする上記光記録媒体が提供される。
に形成されたプリグルーブによりトラックが区画され、
且つ該トラック上にプリピットが存在する領域と該トラ
ック上にプリピットが存在しない領域とを有する光記録
媒体において、上記トラック上にプリピットが存在する
領域のプリグルーブが、上記トラック上にプリピットが
存在しない領域のプリグルーブよりも深く形成されてい
ることを特徴とする上記光記録媒体が提供される。
【0008】本発明に従えば、トラック上にプリピット
が形成されている領域、例えば、プリフォーマット領域
におけるプリグルーブは、プリピットが形成されていな
い領域、例えば、データ記録領域のプリグルーブに比べ
て溝の深さが深いため、光ヘッドを記録媒体の半径方向
に走査した場合、プリフォーマット領域からのプリグル
ーブの存在を検出するのに十分な信号強度を有する。従
って、シーク動作の際に、プリグルーブの検出信号に誤
りがなく、光ヘッドを所望のトラック位置に容易に位置
づけることができる。
が形成されている領域、例えば、プリフォーマット領域
におけるプリグルーブは、プリピットが形成されていな
い領域、例えば、データ記録領域のプリグルーブに比べ
て溝の深さが深いため、光ヘッドを記録媒体の半径方向
に走査した場合、プリフォーマット領域からのプリグル
ーブの存在を検出するのに十分な信号強度を有する。従
って、シーク動作の際に、プリグルーブの検出信号に誤
りがなく、光ヘッドを所望のトラック位置に容易に位置
づけることができる。
【0009】プリフォーマット領域からのプリグルーブ
の存在を検出するのに十分な振幅強度を得るためには、
上記トラック上にプリピットが存在する領域のプリグル
ーブの深さd’が、上記トラック上にプリピットが存在
しない領域のプリグルーブの深さdを基準にして1.0
5d≦d’≦1.2dであることが好ましい。
の存在を検出するのに十分な振幅強度を得るためには、
上記トラック上にプリピットが存在する領域のプリグル
ーブの深さd’が、上記トラック上にプリピットが存在
しない領域のプリグルーブの深さdを基準にして1.0
5d≦d’≦1.2dであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、本発明に従う光
磁気ディスク用の基板の半径方向の断面構造を示し、特
に、基板内周側のプリフォーマット領域とデータ領域と
の境界近傍の一部断面構造を示している。データ記録領
域には、半径方向に沿って一定間隔で、深さがdのV型
形状のプリグルーブ2が形成されている。また、プリフ
ォーマット領域には、半径方向に沿ってデータ記録領域
と同一の間隔で、深さがd’のV型形状のプリグルーブ
7が形成されている。このプリグルーブ7間のランド部
8にはプリピット3が形成されている。このプリフォー
マット領域のプリグルーブ7の深さd’はデータ記録領
域のプリグルーブ2の深さdよりも深く、例えば、プリ
グルーブ2の深さdがd=λ/6n(n:基板の屈折
率)である場合には、プリフォーマット領域に形成され
ているプリグルーブ7の深さd’はd’=λ/5.7n
〜λ/5nにすることができる。
を参照しながら説明する。図1(a) は、本発明に従う光
磁気ディスク用の基板の半径方向の断面構造を示し、特
に、基板内周側のプリフォーマット領域とデータ領域と
の境界近傍の一部断面構造を示している。データ記録領
域には、半径方向に沿って一定間隔で、深さがdのV型
形状のプリグルーブ2が形成されている。また、プリフ
ォーマット領域には、半径方向に沿ってデータ記録領域
と同一の間隔で、深さがd’のV型形状のプリグルーブ
7が形成されている。このプリグルーブ7間のランド部
8にはプリピット3が形成されている。このプリフォー
マット領域のプリグルーブ7の深さd’はデータ記録領
域のプリグルーブ2の深さdよりも深く、例えば、プリ
グルーブ2の深さdがd=λ/6n(n:基板の屈折
率)である場合には、プリフォーマット領域に形成され
ているプリグルーブ7の深さd’はd’=λ/5.7n
〜λ/5nにすることができる。
【0011】プリグルーブ7の深さd’は、シーク動作
の際にプリフォーマット領域をディスク半径方向に光ヘ
ッドで走査したときに、その反射光からプリグルーブ7
の存在を検知するのに十分な大きさのプリグルーブ信号
が得られるように調整する必要がある。一般には、プリ
グルーブ2(プリピットが形成されていないトラックを
区画するプリグルーブ)の深さdに対して、プリグルー
ブ7(プリピットが形成されているトラックを区画する
プリグルーブ)の深さd’は、d’=1.05d〜1.
2dにするのが好ましい。d’がこの範囲未満である
と、プリピットからの反射信号の影響で十分な振幅のプ
リグルーブ信号が得られなくなるため好ましくない。ま
た、d’がこの範囲を超えると、プリグルーブをリソグ
ラフィーにより形成する際にプリグルーブの溝幅も広が
り、十分な振幅が得られなくなるため好ましくない。
の際にプリフォーマット領域をディスク半径方向に光ヘ
ッドで走査したときに、その反射光からプリグルーブ7
の存在を検知するのに十分な大きさのプリグルーブ信号
が得られるように調整する必要がある。一般には、プリ
グルーブ2(プリピットが形成されていないトラックを
区画するプリグルーブ)の深さdに対して、プリグルー
ブ7(プリピットが形成されているトラックを区画する
プリグルーブ)の深さd’は、d’=1.05d〜1.
2dにするのが好ましい。d’がこの範囲未満である
と、プリピットからの反射信号の影響で十分な振幅のプ
リグルーブ信号が得られなくなるため好ましくない。ま
た、d’がこの範囲を超えると、プリグルーブをリソグ
ラフィーにより形成する際にプリグルーブの溝幅も広が
り、十分な振幅が得られなくなるため好ましくない。
【0012】図1(b) に、図1(a) に示した基板を用い
て後述する方法で製造した光磁気ディスクからのシーク
動作の際の検出信号を示す。この検出信号は、光ヘッド
から再生光を光磁気ディスクのトラックに照射して、そ
の反射光を2分割検出器を用いて受光し、各検出部の和
信号として検出した。2分割検出器は、プリグルーブの
進行方向に対して直角方向に左右に分かれていく回折光
をそれぞれとらえることができる2つの検出部を有する
検出器である。プリフォーマット領域に形成されたプリ
グルーブ7の溝の深さd’を上記のように調整したため
に、深さd’のプリグルーブ7から検出されるV1 は、
従来のプリフォーマット領域のプリグルーブ(深さd)
からの信号振幅(図3(b) のV2 )に比べ一層大きくな
り、プリフォーマット領域におけるプリグルーブの存在
を確実に認識することが可能になる。従って、本発明に
従う光磁気ディスクは、トラックを横断する方向に光ヘ
ッドを走査した場合に、プリグルーブ間のプリピットの
有無やプリピットの長さに拘らず、安定したプリグルー
ブ信号が得られる。
て後述する方法で製造した光磁気ディスクからのシーク
動作の際の検出信号を示す。この検出信号は、光ヘッド
から再生光を光磁気ディスクのトラックに照射して、そ
の反射光を2分割検出器を用いて受光し、各検出部の和
信号として検出した。2分割検出器は、プリグルーブの
進行方向に対して直角方向に左右に分かれていく回折光
をそれぞれとらえることができる2つの検出部を有する
検出器である。プリフォーマット領域に形成されたプリ
グルーブ7の溝の深さd’を上記のように調整したため
に、深さd’のプリグルーブ7から検出されるV1 は、
従来のプリフォーマット領域のプリグルーブ(深さd)
からの信号振幅(図3(b) のV2 )に比べ一層大きくな
り、プリフォーマット領域におけるプリグルーブの存在
を確実に認識することが可能になる。従って、本発明に
従う光磁気ディスクは、トラックを横断する方向に光ヘ
ッドを走査した場合に、プリグルーブ間のプリピットの
有無やプリピットの長さに拘らず、安定したプリグルー
ブ信号が得られる。
【0013】次に、図1(a) に示した構造を有する光磁
気ディスク用基板の製造方法について説明する。図2に
示した原盤露光装置を用いて、光磁気ディスク基板製造
用の原盤にプリピット及びプリグルーブのパターンを露
光する。この装置は、記録用のレーザ光源21、光周波
数変調器33、光量変調器34、光偏向器20、変調及
び偏向された光を原盤23に集光するための集光レンズ
22、図示しないフォーカスサーボ系、ビームエキスパ
ンダ36及び1/4波長板37や反射鏡13等の光学系
から主に構成されている。光源21から出射したレーザ
光は、ピンホール31及び1/2波長板32を介して周
波数変調器33に入射し、そこで記録信号、例えば、ア
ドレス信号、クロック信号等に応じてパルス状に変調さ
れる。変調されたレーザ光は、光量変調器34に入射
し、そこで形成されるプリピットやプリグルーブの溝幅
及び深さに合わせて光量が調整される。その後、偏向器
20に入射し、そこで上記データ信号に同期した偏向信
号に応じて所定方向に偏向された後、集光レンズ22を
通じて原盤23に照射される。原盤23には、レーザ光
により感光するフォトレジストが塗布されている。
気ディスク用基板の製造方法について説明する。図2に
示した原盤露光装置を用いて、光磁気ディスク基板製造
用の原盤にプリピット及びプリグルーブのパターンを露
光する。この装置は、記録用のレーザ光源21、光周波
数変調器33、光量変調器34、光偏向器20、変調及
び偏向された光を原盤23に集光するための集光レンズ
22、図示しないフォーカスサーボ系、ビームエキスパ
ンダ36及び1/4波長板37や反射鏡13等の光学系
から主に構成されている。光源21から出射したレーザ
光は、ピンホール31及び1/2波長板32を介して周
波数変調器33に入射し、そこで記録信号、例えば、ア
ドレス信号、クロック信号等に応じてパルス状に変調さ
れる。変調されたレーザ光は、光量変調器34に入射
し、そこで形成されるプリピットやプリグルーブの溝幅
及び深さに合わせて光量が調整される。その後、偏向器
20に入射し、そこで上記データ信号に同期した偏向信
号に応じて所定方向に偏向された後、集光レンズ22を
通じて原盤23に照射される。原盤23には、レーザ光
により感光するフォトレジストが塗布されている。
【0014】レーザ光源21として、350nm〜48
8nmの波長範囲において特定波長のレーザ光を発生す
るレーザ装置(例えば、Krレーザ,Arレーザあるい
はHeCdレーザ)を用いることができる。光変調器と
して、音響光学(AO)変調器または電気光学(EO)
変調器を用いることができ、光偏向器として、音響光学
偏向器または電気光学偏向器を用いることができる。ま
た、光量変調器として、音響光学変調器や電気光学変調
器を用いることができる。
8nmの波長範囲において特定波長のレーザ光を発生す
るレーザ装置(例えば、Krレーザ,Arレーザあるい
はHeCdレーザ)を用いることができる。光変調器と
して、音響光学(AO)変調器または電気光学(EO)
変調器を用いることができ、光偏向器として、音響光学
偏向器または電気光学偏向器を用いることができる。ま
た、光量変調器として、音響光学変調器や電気光学変調
器を用いることができる。
【0015】上記装置において、プリフォーマット領域
のプリグルーブを露光する際には、露光光強度がデータ
領域のプリグルーブを露光するための光強度よりも強な
るように光量変調器34を調整する。このように露光時
の光強度を調節することによって、原盤製造後の現像処
理によって形成されるプリグルーブの深さを調節するで
きる。なお、この露光光量と後の現像工程で形成される
プリグルーブの深さとの関係は予め求めておくのが好ま
しい。上記のようにして原盤23を光スポット及び連続
光で露光した後、原盤23を現像して、凹凸表面を有す
る原盤23を得る。この原盤に導電膜を付けた後、Ni
めっきを行ってNiスタンパを作製することができる。
このNiスタンパを加工して射出成形用の金型に取付
け、金型のキャビティ内に溶融したポリカーボネート
(PC)樹脂を射出し、冷却して硬化させることにより
光磁気ディスク基板を複製する。樹脂としてポリカーボ
ネート(PC)の代わりに、アモルファスポリオレフィ
ン(APO)またはポリメチルメタクリレート(PMM
A)を用い得る。
のプリグルーブを露光する際には、露光光強度がデータ
領域のプリグルーブを露光するための光強度よりも強な
るように光量変調器34を調整する。このように露光時
の光強度を調節することによって、原盤製造後の現像処
理によって形成されるプリグルーブの深さを調節するで
きる。なお、この露光光量と後の現像工程で形成される
プリグルーブの深さとの関係は予め求めておくのが好ま
しい。上記のようにして原盤23を光スポット及び連続
光で露光した後、原盤23を現像して、凹凸表面を有す
る原盤23を得る。この原盤に導電膜を付けた後、Ni
めっきを行ってNiスタンパを作製することができる。
このNiスタンパを加工して射出成形用の金型に取付
け、金型のキャビティ内に溶融したポリカーボネート
(PC)樹脂を射出し、冷却して硬化させることにより
光磁気ディスク基板を複製する。樹脂としてポリカーボ
ネート(PC)の代わりに、アモルファスポリオレフィ
ン(APO)またはポリメチルメタクリレート(PMM
A)を用い得る。
【0016】得られたポリカーボネート基板を、複数の
スパッタ成膜室を有する連続スパッタ装置を用いて、基
板上に、SiN等の第1誘電体層、TbFeCo合金等
の記録層、SiN等の第2誘電体層、Al等の反射層を
順次積層して、その後、UV系保護樹脂をスピンコート
して光磁気ディスクを製造することができる。
スパッタ成膜室を有する連続スパッタ装置を用いて、基
板上に、SiN等の第1誘電体層、TbFeCo合金等
の記録層、SiN等の第2誘電体層、Al等の反射層を
順次積層して、その後、UV系保護樹脂をスピンコート
して光磁気ディスクを製造することができる。
【0017】上記実施の形態においては光磁気ディスク
を例に挙げて説明してきたが、本発明は、プリグルーブ
有し且つプリグルーブ間のランド部やプリグルーブ上に
プリピットが形成された領域とプリピットが形成されて
いない領域を有する光記録媒体ならば、いかなる光記録
媒体にも適用可能である。従って、光磁気ディスクのみ
ならず、光ディスク及び相変化型光記録媒体にも適用可
能である。
を例に挙げて説明してきたが、本発明は、プリグルーブ
有し且つプリグルーブ間のランド部やプリグルーブ上に
プリピットが形成された領域とプリピットが形成されて
いない領域を有する光記録媒体ならば、いかなる光記録
媒体にも適用可能である。従って、光磁気ディスクのみ
ならず、光ディスク及び相変化型光記録媒体にも適用可
能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の光記録媒体は、トラックを横断
する方向に光ヘッドを走査した場合に、プリグルーブ間
のプリピットの有無に拘らず、安定したプリグルーブ信
号が得られる。従って、本発明の光記録媒体は光ヘッド
の確実なシーク動作を行わせることができる。
する方向に光ヘッドを走査した場合に、プリグルーブ間
のプリピットの有無に拘らず、安定したプリグルーブ信
号が得られる。従って、本発明の光記録媒体は光ヘッド
の確実なシーク動作を行わせることができる。
【図1】本発明に従う光磁気ディスク用の基板の半径方
向の断面構造((a) )及び回転している光磁気ディスク
の半径方向を光ヘッドで走査することによって得られた
検出信号((b) )を示す。
向の断面構造((a) )及び回転している光磁気ディスク
の半径方向を光ヘッドで走査することによって得られた
検出信号((b) )を示す。
【図2】本発明に従う光磁気ディスク用の基板を製造す
るための原盤露光装置の概要を示す。
るための原盤露光装置の概要を示す。
【図3】従来の光磁気ディスク用の基板の半径方向の断
面構造((a) )及び回転している光磁気ディスクの半径
方向を光ヘッドで走査することによって得られた検出信
号((b) )を示す。
面構造((a) )及び回転している光磁気ディスクの半径
方向を光ヘッドで走査することによって得られた検出信
号((b) )を示す。
1 光磁気ディスク基板 2,7 プリグルーブ 3 ピリピット 4,8 ランド部 13,19 反射鏡 21 レーザ光源 22 集光レンズ 31,35 ピンホール 32 1/2波長板 33 周波数変調器 34 光量変調器 36 ビームエキスパンダ 37 1/4波長板
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に形成されたプリグルーブにより
トラックが区画され、且つ該トラック上にプリピットが
存在する領域と該トラック上にプリピットが存在しない
領域とを有する光記録媒体において、 上記トラック上にプリピットが存在する領域のプリグル
ーブが、上記トラック上にプリピットが存在しない領域
のプリグルーブよりも深く形成されていることを特徴と
する上記光記録媒体。 - 【請求項2】 上記トラック上にプリピットが存在する
領域のプリグルーブの深さd’が、上記トラック上にプ
リピットが存在しない領域のプリグルーブの深さdを基
準にして、1.05d≦d’≦1.2dであることを特
徴とする請求項1記載の光記録媒体。 - 【請求項3】 上記トラック上にプリピットが存在する
領域がプリフォーマット領域であり、上記トラック上に
プリピットが存在しない領域がデータ記録領域であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7351786A JPH09180262A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7351786A JPH09180262A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180262A true JPH09180262A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18419602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7351786A Withdrawn JPH09180262A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09180262A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6477136B2 (en) * | 2000-05-24 | 2002-11-05 | Hitachi Maxell, Ltd. | Optical recording medium |
KR100904686B1 (ko) * | 2006-04-28 | 2009-06-25 | 다이요 유덴 가부시키가이샤 | 광 정보 기록 매체 및 그 제조에 이용되는 금형 장치 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP7351786A patent/JPH09180262A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6477136B2 (en) * | 2000-05-24 | 2002-11-05 | Hitachi Maxell, Ltd. | Optical recording medium |
KR100904686B1 (ko) * | 2006-04-28 | 2009-06-25 | 다이요 유덴 가부시키가이샤 | 광 정보 기록 매체 및 그 제조에 이용되는 금형 장치 |
US7859982B2 (en) | 2006-04-28 | 2010-12-28 | Taiyo Yuden, Co., Ltd. | Optical information recording medium and mold apparatus for manufacturing the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |