JPH09180212A - 光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents
光学ピックアップ及び光ディスク装置Info
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- JPH09180212A JPH09180212A JP35419995A JP35419995A JPH09180212A JP H09180212 A JPH09180212 A JP H09180212A JP 35419995 A JP35419995 A JP 35419995A JP 35419995 A JP35419995 A JP 35419995A JP H09180212 A JPH09180212 A JP H09180212A
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- signal
- optical
- optical disc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、何れの方式の光ディスクであって
も、光ディスクの再生が正しく行われるようにした、光
学ピックアップ及び光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 トラッキングサーボを行なうためのトラ
ッキングエラー信号が、第1の種類の光ディスクの場合
には、前記2つのサイドビームによる検出信号の差信号
を利用した3スポット法により検出され、第1の種類の
光ディスクよりも高密度記録に対応した第2の種類の光
ディスクの場合には、前記メインビームによるメインス
ポットに関して、トラッキングエラーに応じて互いに位
相が変化する検出信号に基づく位相比較法により検出さ
れるように構成する。
も、光ディスクの再生が正しく行われるようにした、光
学ピックアップ及び光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 トラッキングサーボを行なうためのトラ
ッキングエラー信号が、第1の種類の光ディスクの場合
には、前記2つのサイドビームによる検出信号の差信号
を利用した3スポット法により検出され、第1の種類の
光ディスクよりも高密度記録に対応した第2の種類の光
ディスクの場合には、前記メインビームによるメインス
ポットに関して、トラッキングエラーに応じて互いに位
相が変化する検出信号に基づく位相比較法により検出さ
れるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD),CD−ROMや光磁気ディスク等(以下、
「光ディスク」という)の信号記録及び/又は再生用の
光学ピックアップ及び光ディスク装置に係り、特に複数
種類の光ディスクの再生が可能であるようにした光学ピ
ックアップ及び光ディスク装置に関するものである。
ク(CD),CD−ROMや光磁気ディスク等(以下、
「光ディスク」という)の信号記録及び/又は再生用の
光学ピックアップ及び光ディスク装置に係り、特に複数
種類の光ディスクの再生が可能であるようにした光学ピ
ックアップ及び光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク再生用の光学ピックア
ップは、例えば、発光手段としての半導体レーザ素子
と、半導体レーザ素子からの光を光ディスク上に照射す
る対物レンズと、この対物レンズを二軸方向に移動可能
に保持する対物レンズアクチュエータとしての二軸アク
チュエータと、光ディスクからの戻り光を検出する光検
出器と、この光検出器の検出信号に基づいて、二軸アク
チュエータの対物レンズをフォーカシン方向及びトラッ
キング方向に駆動制御するサーボ回路とから構成されて
いる。
ップは、例えば、発光手段としての半導体レーザ素子
と、半導体レーザ素子からの光を光ディスク上に照射す
る対物レンズと、この対物レンズを二軸方向に移動可能
に保持する対物レンズアクチュエータとしての二軸アク
チュエータと、光ディスクからの戻り光を検出する光検
出器と、この光検出器の検出信号に基づいて、二軸アク
チュエータの対物レンズをフォーカシン方向及びトラッ
キング方向に駆動制御するサーボ回路とから構成されて
いる。
【0003】このような光学ピックアップでは、光源か
らの光ビームを光ディスクの信号記録面に照射し、この
信号記録面で反射された戻り光を光検出器の受光面で受
けて、記録信号を検出するようにしている。
らの光ビームを光ディスクの信号記録面に照射し、この
信号記録面で反射された戻り光を光検出器の受光面で受
けて、記録信号を検出するようにしている。
【0004】そして、正確な再生信号の検出のために
は、光源からの光ビームが光ディスクの信号記録面の正
しい位置にスポットを形成する必要がある。そのため、
光学ピックアップでは、光源からの光ビームを光ディス
クの信号記録面に集光させる対物レンズを、所定のサー
ボ信号に基づいて微動させるようにしている。この対物
レンズのサーボとしては、光ディスクの記録トラックに
対して、このディスクの形方向に沿って対物レンズを微
動させるトラッキングサーボと、光軸に沿って光ディス
クの信号記録面に接近,離間させる方向に対物レンズを
微動させるフォーカシングサーボとが行われている。
は、光源からの光ビームが光ディスクの信号記録面の正
しい位置にスポットを形成する必要がある。そのため、
光学ピックアップでは、光源からの光ビームを光ディス
クの信号記録面に集光させる対物レンズを、所定のサー
ボ信号に基づいて微動させるようにしている。この対物
レンズのサーボとしては、光ディスクの記録トラックに
対して、このディスクの形方向に沿って対物レンズを微
動させるトラッキングサーボと、光軸に沿って光ディス
クの信号記録面に接近,離間させる方向に対物レンズを
微動させるフォーカシングサーボとが行われている。
【0005】ここで、トラッキングサーボは次のように
行われている。光源からの光をグレーティング素子等で
少なくとも3つの光ビームに回折し、光ディスクの信号
記録面上で、メインスポットと、このメインスポットの
両側に、このメインスポットと半トラック分ずつ前後に
ずれて2つのサイドスポットとが形成される。この2つ
のサイドスポットを光検出器の別々の受光部で受けて、
検出信号の差をとることにより、トラッキングエラー信
号が検出され、これに基づいて対物レンズを微動するよ
うにしている(3スポット法)。
行われている。光源からの光をグレーティング素子等で
少なくとも3つの光ビームに回折し、光ディスクの信号
記録面上で、メインスポットと、このメインスポットの
両側に、このメインスポットと半トラック分ずつ前後に
ずれて2つのサイドスポットとが形成される。この2つ
のサイドスポットを光検出器の別々の受光部で受けて、
検出信号の差をとることにより、トラッキングエラー信
号が検出され、これに基づいて対物レンズを微動するよ
うにしている(3スポット法)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
は、コンピュータの補助記憶装置,音声・画像情報のパ
ッケージメディアとして、高密度化が進められている。
従来の光ディスクを第1の種類の光ディスクとすると、
この高密度化を実現するために提案されている第2の種
類の光ディスクは、光ディスクの記録トラックの間隔を
狭くして、高密度記録を実現している。ところが、従来
の光ディスクである第1の種類の光ディスクと、第2の
種類の光ディスクをひとつの光学ピックアップで再生等
しようとすると、第2の光ディスクには上述の3スポッ
ト法が適用できない。
は、コンピュータの補助記憶装置,音声・画像情報のパ
ッケージメディアとして、高密度化が進められている。
従来の光ディスクを第1の種類の光ディスクとすると、
この高密度化を実現するために提案されている第2の種
類の光ディスクは、光ディスクの記録トラックの間隔を
狭くして、高密度記録を実現している。ところが、従来
の光ディスクである第1の種類の光ディスクと、第2の
種類の光ディスクをひとつの光学ピックアップで再生等
しようとすると、第2の光ディスクには上述の3スポッ
ト法が適用できない。
【0007】即ち、第2の種類の光ディスクは、第1の
種類の光ディクより、記録トラックの間隔が狭いので、
サイドビームによるスポットとトラックの相対位置が変
化してしまい、上述の3スポット法によりトラッキング
エラー信号を得ることができない。かくして、従来の光
学ピックアップによっては、複数の異なる形式の光ディ
スクを再生することが不可能であるという問題があっ
た。
種類の光ディクより、記録トラックの間隔が狭いので、
サイドビームによるスポットとトラックの相対位置が変
化してしまい、上述の3スポット法によりトラッキング
エラー信号を得ることができない。かくして、従来の光
学ピックアップによっては、複数の異なる形式の光ディ
スクを再生することが不可能であるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、何れの方式の
光ディスクであっても、適切なフォーカシングサーボを
行って、光ディスクの再生が正しく行われるようにし
た、光学ピックアップ及びこれを利用した光ディスク装
置を提供することを目的としている。
光ディスクであっても、適切なフォーカシングサーボを
行って、光ディスクの再生が正しく行われるようにし
た、光学ピックアップ及びこれを利用した光ディスク装
置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、複数の種類の光ディスクを再生可能な光学ピック
アップであって、光源から出射された光ビームを光ディ
スクの信号記録面上に合焦するように照射する対物レン
ズと、この光ビームを分割して、光ディスクの信号記録
面上に、少なくともメインビームと、2つのサイドビー
ムによるスポットを形成するための光分割手段と、前記
光源から光ディスクに照射される光ビームと、この光デ
ィスクの信号記録面で反射さる戻り光ビームとを分離す
る光分離手段と、光ディスクの信号記録面からの戻り光
ビームのうち、前記メインビームを受光する第1の受光
部と、この第1の受光部の両側に配置され前記2つのサ
イドビームを受光する第2,第3の受光部とを有する光
検出器と、前記光検出器のうち第2の受光部からの信号
と第3の受光部からの信号との差信号により第1のトラ
ッキングエラー信号を得る演算部と、前記光検出器のう
ち第1の受光部からの信号に基づき、トラッキングエラ
ーに応じた位相の変化により第2のトラッキングエラー
信号を得る演算部とを有する演算回路とを備えた、光学
ピックアップにより、達成される。
れば、複数の種類の光ディスクを再生可能な光学ピック
アップであって、光源から出射された光ビームを光ディ
スクの信号記録面上に合焦するように照射する対物レン
ズと、この光ビームを分割して、光ディスクの信号記録
面上に、少なくともメインビームと、2つのサイドビー
ムによるスポットを形成するための光分割手段と、前記
光源から光ディスクに照射される光ビームと、この光デ
ィスクの信号記録面で反射さる戻り光ビームとを分離す
る光分離手段と、光ディスクの信号記録面からの戻り光
ビームのうち、前記メインビームを受光する第1の受光
部と、この第1の受光部の両側に配置され前記2つのサ
イドビームを受光する第2,第3の受光部とを有する光
検出器と、前記光検出器のうち第2の受光部からの信号
と第3の受光部からの信号との差信号により第1のトラ
ッキングエラー信号を得る演算部と、前記光検出器のう
ち第1の受光部からの信号に基づき、トラッキングエラ
ーに応じた位相の変化により第2のトラッキングエラー
信号を得る演算部とを有する演算回路とを備えた、光学
ピックアップにより、達成される。
【0010】上記目的は、本発明によれば、異なる種類
の光ディスクを読み取り可能な光ディスク装置であっ
て、光源から出射した光ビームを分割して、光ディスク
の信号記録面上に、少なくともメインビームと、2つの
サイドビームによるスポットを対物レンズを介して照射
する手段と、光ディスクの信号記録面からの戻り光ビー
ムのうち、前記メインビームを受光する第1の受光部
と、この第1の受光部の両側に配置され前記2つのサイ
ドビームを受光する第2,第3の受光部とを有する光検
出手段と、前記対物レンズを少なくともトラッキング方
向に移動可能な対物レンズ駆動手段と、前記光検出手段
のうち第2の受光部からの信号と第3の受光部からの信
号との差信号により第1のトラッキングエラー信号を得
る演算部と、前記光検出器のうち第1の受光部からの信
号に基づき、トラッキングエラーに応じた位相の変化に
より第2のトラッキングエラー信号を得る演算部とを有
し、読み取るディスクの種類の応じて前記第1、第2の
トラッキングエラー信号のうちの一方を取り出し、前記
対物レンズ駆動手段に供給するサーボ手段とを備えた、
光ディスク装置により、達成される。
の光ディスクを読み取り可能な光ディスク装置であっ
て、光源から出射した光ビームを分割して、光ディスク
の信号記録面上に、少なくともメインビームと、2つの
サイドビームによるスポットを対物レンズを介して照射
する手段と、光ディスクの信号記録面からの戻り光ビー
ムのうち、前記メインビームを受光する第1の受光部
と、この第1の受光部の両側に配置され前記2つのサイ
ドビームを受光する第2,第3の受光部とを有する光検
出手段と、前記対物レンズを少なくともトラッキング方
向に移動可能な対物レンズ駆動手段と、前記光検出手段
のうち第2の受光部からの信号と第3の受光部からの信
号との差信号により第1のトラッキングエラー信号を得
る演算部と、前記光検出器のうち第1の受光部からの信
号に基づき、トラッキングエラーに応じた位相の変化に
より第2のトラッキングエラー信号を得る演算部とを有
し、読み取るディスクの種類の応じて前記第1、第2の
トラッキングエラー信号のうちの一方を取り出し、前記
対物レンズ駆動手段に供給するサーボ手段とを備えた、
光ディスク装置により、達成される。
【0011】上記構成によれば、異なる種類の光ディス
クを再生することに対応して、光検出器からの検出信号
に基づいてトラッキングサーボを行なうための第1、第
2のトラッキングエラー信号得るようにしている。
クを再生することに対応して、光検出器からの検出信号
に基づいてトラッキングサーボを行なうための第1、第
2のトラッキングエラー信号得るようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図14を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
を図1乃至図14を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0013】図1は、本発明による光学ピックアップを
組み込んだ光ディスク装置の一実施形態を示している。
図1において、光ディスク装置10は、光ディスク11
を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ12
と、光学ピックアップ13を備えている。ここで、スピ
ンドルモータ12は、光ディスクドライブコントローラ
14により駆動制御され、所定の回転数で回転される。
光ディスク11は、複数の種類の光ディスクを選択し
て、それぞれ再生できるようになっている。
組み込んだ光ディスク装置の一実施形態を示している。
図1において、光ディスク装置10は、光ディスク11
を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ12
と、光学ピックアップ13を備えている。ここで、スピ
ンドルモータ12は、光ディスクドライブコントローラ
14により駆動制御され、所定の回転数で回転される。
光ディスク11は、複数の種類の光ディスクを選択し
て、それぞれ再生できるようになっている。
【0014】また、光学ピックアップ13は、この回転
する光ディスク11の信号記録面に対して、光を照射し
て、信号の記録を行ない、またはこの信号記録面からの
戻り光を検出するために、信号復調器15に対して戻り
光に基づく再生信号を出力する。
する光ディスク11の信号記録面に対して、光を照射し
て、信号の記録を行ない、またはこの信号記録面からの
戻り光を検出するために、信号復調器15に対して戻り
光に基づく再生信号を出力する。
【0015】これにより、信号復調器15にて復調され
た記録信号は、エラーコレクション回路16を介して誤
り訂正され、インターフェイス17を介して、外部コン
ピュータ等に送出される。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク11に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
た記録信号は、エラーコレクション回路16を介して誤
り訂正され、インターフェイス17を介して、外部コン
ピュータ等に送出される。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク11に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
【0016】上記光学ピックアップ13には、例えば光
ディスク11上の所定の記録トラックまで、トラックジ
ャンプ等により移動させるためのヘッドアクセス制御部
18が接続されている。さらに、この移動された所定位
置において、光学ピックアップ13の対物レンズを保持
する二軸アクチュエータ(後述)に対して、当該対物レ
ンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動
させるためのサーボ回路19が接続されている。
ディスク11上の所定の記録トラックまで、トラックジ
ャンプ等により移動させるためのヘッドアクセス制御部
18が接続されている。さらに、この移動された所定位
置において、光学ピックアップ13の対物レンズを保持
する二軸アクチュエータ(後述)に対して、当該対物レ
ンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動
させるためのサーボ回路19が接続されている。
【0017】図2は、上記光ディスク装置10に組み込
まれた光学ピックアップを示している。図2において、
光学ピックアップ20は、半導体レーザ素子21,光分
割手段としてのグレーティング22,光分離手段として
のビームスプリッタ23,立上げミラー24,コリメー
タレンズ25,対物レンズ26及び光検出器27と、対
物レンズ26を二軸方向に移動させるための二軸アクチ
ュエータ30とから構成されている。
まれた光学ピックアップを示している。図2において、
光学ピックアップ20は、半導体レーザ素子21,光分
割手段としてのグレーティング22,光分離手段として
のビームスプリッタ23,立上げミラー24,コリメー
タレンズ25,対物レンズ26及び光検出器27と、対
物レンズ26を二軸方向に移動させるための二軸アクチ
ュエータ30とから構成されている。
【0018】上記半導体レーザ素子21は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子21から出射した光ビームは、
グレーティング22に導かれる。
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子21から出射した光ビームは、
グレーティング22に導かれる。
【0019】グレーティング22は、入射光を回折させ
る回折格子であって、半導体レーザ素子21から出射し
た光ビームを、0次回折光から成る主ビーム及びプラス
マイナス1次回折光から成るサイドビームの少なくとも
3本の光ビームに分割するために使用される。したがっ
て、少なくとも3本の光ビームを分割生成できれば、ホ
ログラム素子等の他の分割素子を用いてもよい。
る回折格子であって、半導体レーザ素子21から出射し
た光ビームを、0次回折光から成る主ビーム及びプラス
マイナス1次回折光から成るサイドビームの少なくとも
3本の光ビームに分割するために使用される。したがっ
て、少なくとも3本の光ビームを分割生成できれば、ホ
ログラム素子等の他の分割素子を用いてもよい。
【0020】ビームスプリッタ23は、その反射面が光
軸に対して45度傾斜した状態で配設されており、グレ
ーティング22からの光ビームと光ディスク11の信号
記録面からの戻り光を分離する。即ち、半導体レーザ素
子21からの光ビームは、ビームスプリッタ23の反射
面23aで反射され、戻り光は、ビームスプリッタ23
を透過する。
軸に対して45度傾斜した状態で配設されており、グレ
ーティング22からの光ビームと光ディスク11の信号
記録面からの戻り光を分離する。即ち、半導体レーザ素
子21からの光ビームは、ビームスプリッタ23の反射
面23aで反射され、戻り光は、ビームスプリッタ23
を透過する。
【0021】立上げミラー24は、図3及び図4に示す
ように、光路折曲げ手段であって、ビームスプリッタ2
3で反射された光ビームを上方に向かって90度反射さ
せると共に、光ディスク11からの戻り光を水平方向に
反射させる。この場合、立上げミラー24は、その傾斜
方向が、光ディスク11のトラック方向,即ちトラック
の接線方向(図2の鎖線Lで示す)に対して、45度の
角度をなすように選定され、配置されている。これによ
って、後述するように、図12,13で示す第1の受光
部において、非点収差法により、フォーカスエラーを検
出し、位相比較法により、トラッキングエラーを検出す
ることができる。
ように、光路折曲げ手段であって、ビームスプリッタ2
3で反射された光ビームを上方に向かって90度反射さ
せると共に、光ディスク11からの戻り光を水平方向に
反射させる。この場合、立上げミラー24は、その傾斜
方向が、光ディスク11のトラック方向,即ちトラック
の接線方向(図2の鎖線Lで示す)に対して、45度の
角度をなすように選定され、配置されている。これによ
って、後述するように、図12,13で示す第1の受光
部において、非点収差法により、フォーカスエラーを検
出し、位相比較法により、トラッキングエラーを検出す
ることができる。
【0022】コリメータレンズ25は、図3及び図4に
示すように、凸レンズであって、立上げミラー24で反
射された光ビームを平行光に変換する。この場合、コリ
メータレンズ25は、立上げミラー24により折曲げら
れた光路、即ち光ディスクの信号記録面に対して垂直な
光路内に配設されることになる。これにより、ビームス
プリッタ23と立上げミラー24の間の距離が比較的短
く選定され得ることになり、二軸アクチュエータ30そ
して光学ピックアップ20さらには光ディスク装置10
が小型に構成され得ることになる。また、コリメータレ
ンズ25が対物レンズ26と立上げミラー24との間に
配設されていることから、支持軸32が比較的長く形成
されることになり、レンズホルダー33が安定して保持
され得ることになる。
示すように、凸レンズであって、立上げミラー24で反
射された光ビームを平行光に変換する。この場合、コリ
メータレンズ25は、立上げミラー24により折曲げら
れた光路、即ち光ディスクの信号記録面に対して垂直な
光路内に配設されることになる。これにより、ビームス
プリッタ23と立上げミラー24の間の距離が比較的短
く選定され得ることになり、二軸アクチュエータ30そ
して光学ピックアップ20さらには光ディスク装置10
が小型に構成され得ることになる。また、コリメータレ
ンズ25が対物レンズ26と立上げミラー24との間に
配設されていることから、支持軸32が比較的長く形成
されることになり、レンズホルダー33が安定して保持
され得ることになる。
【0023】さらに、コリメータレンズ25は、図5に
示すように、支持軸32側の側縁が、鎖線25aで示す
ようにカットされており、支持軸32及びその周りに配
設されたフォーカス用コイル34,フォーカス用ヨーク
36,フォーカス用マグネット37と干渉しないように
なっている。また、このようなカット25aは、コリメ
ータレンズ25の光ディスク11のトラック方向の長さ
が十分に取れることから、トラッキング等に関して影響
は殆どない。
示すように、支持軸32側の側縁が、鎖線25aで示す
ようにカットされており、支持軸32及びその周りに配
設されたフォーカス用コイル34,フォーカス用ヨーク
36,フォーカス用マグネット37と干渉しないように
なっている。また、このようなカット25aは、コリメ
ータレンズ25の光ディスク11のトラック方向の長さ
が十分に取れることから、トラッキング等に関して影響
は殆どない。
【0024】対物レンズ26は、図3及び図4に示すよ
うに、凸レンズであって、コリメータレンズ25からの
平行光を、回転駆動される光ディスク11の信号記録面
の所望のトラック上に結像させる。
うに、凸レンズであって、コリメータレンズ25からの
平行光を、回転駆動される光ディスク11の信号記録面
の所望のトラック上に結像させる。
【0025】ここで、対物レンズ26は、軸摺回動型の
二軸アクチュエータ30により、二軸方向即ちフォーカ
シング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持され
ていると共に、さらに異なる二種類の光ディスクに対応
するように設計された二つの対物レンズ26a,26b
から成り、後述のように、上記二軸アクチュエータ30
の可動部であるレンズホルダーにより、択一的に光路中
に挿入され得るように、支持されている。
二軸アクチュエータ30により、二軸方向即ちフォーカ
シング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持され
ていると共に、さらに異なる二種類の光ディスクに対応
するように設計された二つの対物レンズ26a,26b
から成り、後述のように、上記二軸アクチュエータ30
の可動部であるレンズホルダーにより、択一的に光路中
に挿入され得るように、支持されている。
【0026】光検出器27は、ビームスプリッタ23を
透過した戻り光ビームに対して、受光部を有するように
構成されている。この光検出器27の分割受光部の構成
は図12及び図13に示されている。
透過した戻り光ビームに対して、受光部を有するように
構成されている。この光検出器27の分割受光部の構成
は図12及び図13に示されている。
【0027】そして、半導体レーザ素子21,グレーテ
ィング22,ビームスプリッタ23,立上げミラー2
4,コリメータレンズ25及び光検出器27は、二軸ア
クチュエータ30の固定部である二軸ベース31上に固
定配置されている。
ィング22,ビームスプリッタ23,立上げミラー2
4,コリメータレンズ25及び光検出器27は、二軸ア
クチュエータ30の固定部である二軸ベース31上に固
定配置されている。
【0028】図7及び図8は、上記二軸アクチュエータ
30の構成を示している。図7及び図8において、二軸
アクチュエータ30は、図2の光学ピックアップ20に
てガイド28に沿って光ディスク11の半径方向に移動
可能に支持された光学ベース29にスキュー調整されて
取り付けられた二軸ベース31と、二軸ベース31上に
て垂直に延びる支持軸32と、この支持軸32に対し
て、軸方向に移動可能に且つ軸の周りに回動可能に支持
されたほぼ長円形もしくは長方形のレンズホルダー33
と、レンズホルダーの回転軸から所定距離で且つ異なる
角度位置にて光軸が支持軸に平行に保持された二つの対
物レンズ26a,26bと、を含んでいる。
30の構成を示している。図7及び図8において、二軸
アクチュエータ30は、図2の光学ピックアップ20に
てガイド28に沿って光ディスク11の半径方向に移動
可能に支持された光学ベース29にスキュー調整されて
取り付けられた二軸ベース31と、二軸ベース31上に
て垂直に延びる支持軸32と、この支持軸32に対し
て、軸方向に移動可能に且つ軸の周りに回動可能に支持
されたほぼ長円形もしくは長方形のレンズホルダー33
と、レンズホルダーの回転軸から所定距離で且つ異なる
角度位置にて光軸が支持軸に平行に保持された二つの対
物レンズ26a,26bと、を含んでいる。
【0029】ここで、上記二つの対物レンズ26aは、
例えば第2の種類の光ディスクである高密度光ディスク
用の開口数NAの比較的大きい(例えばNA=0.6)
レンズであって、第1の種類の光ディスク(例えばC
D)用の開口数の比較的小さい(NA=0.38)対物
レンズ26bよりも大径に形成されている。そして、比
較的小径の対物レンズ26bが、光ディスク11の回転
中心側に配設されている。
例えば第2の種類の光ディスクである高密度光ディスク
用の開口数NAの比較的大きい(例えばNA=0.6)
レンズであって、第1の種類の光ディスク(例えばC
D)用の開口数の比較的小さい(NA=0.38)対物
レンズ26bよりも大径に形成されている。そして、比
較的小径の対物レンズ26bが、光ディスク11の回転
中心側に配設されている。
【0030】さらに、上記レンズホルダー33は、図8
に示すように、その下方に取り付けられた同心の円筒状
に形成されたフォーカス用コイル34と、その回転軸に
関して互いに反対側の端面に取り付けられた一対のトラ
ッキング用コイル35,35と、を備えている。
に示すように、その下方に取り付けられた同心の円筒状
に形成されたフォーカス用コイル34と、その回転軸に
関して互いに反対側の端面に取り付けられた一対のトラ
ッキング用コイル35,35と、を備えている。
【0031】これに対して、二軸アクチュエータ30の
二軸ベース31上には、上記フォーカス用コイル34に
対して、互いに反対側で外側から対向するように配設さ
れた一対のフォーカス用ヨーク36,36と、その内側
に取り付けられた一対のフォーカス用マグネット37,
37と、上記トラッキング用コイル35に対して、それ
ぞれ外側から対向するように配設されたトラッキング用
ヨーク38,38と、その内側に取り付けられた一対の
トラッキング用マグネット39,39が備えられてい
る。
二軸ベース31上には、上記フォーカス用コイル34に
対して、互いに反対側で外側から対向するように配設さ
れた一対のフォーカス用ヨーク36,36と、その内側
に取り付けられた一対のフォーカス用マグネット37,
37と、上記トラッキング用コイル35に対して、それ
ぞれ外側から対向するように配設されたトラッキング用
ヨーク38,38と、その内側に取り付けられた一対の
トラッキング用マグネット39,39が備えられてい
る。
【0032】上記フォーカス用コイル34は、トラッキ
ング用コイル35と別個に、支持軸32の周面に対して
比較的近接して配設されるように、小径に形成されてお
り、これに対応して、フォーカス用ヨーク36及びマグ
ネット37も、支持軸32に近接している。これによ
り、フォーカス用コイル34は、全体に小型に構成され
ると共に、有効導体長を大きくすることができる。
ング用コイル35と別個に、支持軸32の周面に対して
比較的近接して配設されるように、小径に形成されてお
り、これに対応して、フォーカス用ヨーク36及びマグ
ネット37も、支持軸32に近接している。これによ
り、フォーカス用コイル34は、全体に小型に構成され
ると共に、有効導体長を大きくすることができる。
【0033】また、上記トラッキング用マグネット39
は、それぞれ軸方向の中心から左右に関して、互いに逆
極性となるように、構成されている。例えば、トラッキ
ング用マグネット39は、図9に示すように、支持軸3
2に関して、時計周りにS極39a,N極39bとなる
ように配設されている。
は、それぞれ軸方向の中心から左右に関して、互いに逆
極性となるように、構成されている。例えば、トラッキ
ング用マグネット39は、図9に示すように、支持軸3
2に関して、時計周りにS極39a,N極39bとなる
ように配設されている。
【0034】さらに、上記トラッキング用コイル35の
周方向の両側には、それぞれ軸方向に延びる磁性体、例
えば鉄片40,41が取り付けられている。これによ
り、鉄片40または41の何れか一方が、トラッキング
用マグネット39の二つの極39a,39bの境界39
cに対向するように、吸着されることにより、レンズホ
ルダー33は、第一の対物レンズ26aが光路中に挿入
される第一の中点位置、または第二の対物レンズ26b
が光路中に挿入される第二の中点位置に、移動され得る
ようになっている。尚、図7においては、レンズホルダ
ー33は、上記第一の中点位置と第二の中点位置の中間
に位置するように、示されている。
周方向の両側には、それぞれ軸方向に延びる磁性体、例
えば鉄片40,41が取り付けられている。これによ
り、鉄片40または41の何れか一方が、トラッキング
用マグネット39の二つの極39a,39bの境界39
cに対向するように、吸着されることにより、レンズホ
ルダー33は、第一の対物レンズ26aが光路中に挿入
される第一の中点位置、または第二の対物レンズ26b
が光路中に挿入される第二の中点位置に、移動され得る
ようになっている。尚、図7においては、レンズホルダ
ー33は、上記第一の中点位置と第二の中点位置の中間
に位置するように、示されている。
【0035】これにより、例えば対物レンズ26aが光
路中に挿入されているときには、図9に示すように、鉄
片41が、対向するトラッキング用マグネット39の二
つの磁極39a,39bの境界39cに対向することに
より、レンズホルダー33は、第一の中点位置にあっ
て、矢印で示すように磁束が流れることにより、レンズ
ホルダー33は、第一の中点位置に保持され得ることに
なる。ここで、トラッキング用コイル35に対して、駆
動電流が流されることにより、第一の中点位置を基準と
して、レンズホルダー33は支持軸32の周りに揺動さ
れることにより、対物レンズ26aが実質的に接線方向
であるトラッキング方向に移動され、トラッキングが行
なわれる。
路中に挿入されているときには、図9に示すように、鉄
片41が、対向するトラッキング用マグネット39の二
つの磁極39a,39bの境界39cに対向することに
より、レンズホルダー33は、第一の中点位置にあっ
て、矢印で示すように磁束が流れることにより、レンズ
ホルダー33は、第一の中点位置に保持され得ることに
なる。ここで、トラッキング用コイル35に対して、駆
動電流が流されることにより、第一の中点位置を基準と
して、レンズホルダー33は支持軸32の周りに揺動さ
れることにより、対物レンズ26aが実質的に接線方向
であるトラッキング方向に移動され、トラッキングが行
なわれる。
【0036】ここで、トラッキング用コイル35に対し
て、逆電流が流されると、図10に示すように、トラッ
キング用コイル35に発生する磁界が、トラッキング用
マグネット39の磁極39aと反発して、トラッキング
用コイル35が、磁極39bに対向するように移動す
る。これにより、反対側の鉄片40が、トラッキング用
マグネット39の磁極39a,39bの境界39cに対
向することになり、レンズホルダー33は、第二の中点
位置に移動され、対物レンズ26bが光路中に挿入され
ることになる。
て、逆電流が流されると、図10に示すように、トラッ
キング用コイル35に発生する磁界が、トラッキング用
マグネット39の磁極39aと反発して、トラッキング
用コイル35が、磁極39bに対向するように移動す
る。これにより、反対側の鉄片40が、トラッキング用
マグネット39の磁極39a,39bの境界39cに対
向することになり、レンズホルダー33は、第二の中点
位置に移動され、対物レンズ26bが光路中に挿入され
ることになる。
【0037】さらに、上記半導体レーザ素子21は、図
11に示すように、光ディスクの種類に応じて、その出
力パワーが、再生しようとする光ディスクの種類に応じ
て、光検出器にて適正な光量となるように、レーザ光調
整回路42によって、調整される。図11において、レ
ーザ光調整回路42は、半導体レーザ素子21に駆動電
圧を印加するレーザコントロール電源43と、半導体レ
ーザ素子21に隣接して半導体レーザ素子21からの光
を受光するモニタ用フォトトランジスタ44と、を備え
ており、フォトトランジスタ44からの検出信号に基づ
いて、レーザコントロール電源43が、半導体レーザ素
子21に対して供給する駆動電流を適宜に調整すること
により、半導体レーザ素子21からの出射される光ビー
ムの発光光量が適正に調整される。
11に示すように、光ディスクの種類に応じて、その出
力パワーが、再生しようとする光ディスクの種類に応じ
て、光検出器にて適正な光量となるように、レーザ光調
整回路42によって、調整される。図11において、レ
ーザ光調整回路42は、半導体レーザ素子21に駆動電
圧を印加するレーザコントロール電源43と、半導体レ
ーザ素子21に隣接して半導体レーザ素子21からの光
を受光するモニタ用フォトトランジスタ44と、を備え
ており、フォトトランジスタ44からの検出信号に基づ
いて、レーザコントロール電源43が、半導体レーザ素
子21に対して供給する駆動電流を適宜に調整すること
により、半導体レーザ素子21からの出射される光ビー
ムの発光光量が適正に調整される。
【0038】さらに、上記フォトトランジスタ44への
接続ラインが、切換えスイッチ45を介して、二つの可
変抵抗46,47を通ってアース接続されている。この
二つの可変抵抗46,47のうち、可変抵抗46が、例
えば第2の種類の光ディスクである高密度光ディスクに
最適な発光光量を与えるように、調整される。可変抵抗
47は、例えば第1の種類の光ディスクに最適な発光光
量を与えるように、調整される。これにより、再生しよ
うとする光ディスクの形式に応じて、切換えスイッチ4
5が切換えられることにより、半導体レーザ素子21
は、再生しようとする光ディスクの形式に最適な発光光
量で発光することになる。
接続ラインが、切換えスイッチ45を介して、二つの可
変抵抗46,47を通ってアース接続されている。この
二つの可変抵抗46,47のうち、可変抵抗46が、例
えば第2の種類の光ディスクである高密度光ディスクに
最適な発光光量を与えるように、調整される。可変抵抗
47は、例えば第1の種類の光ディスクに最適な発光光
量を与えるように、調整される。これにより、再生しよ
うとする光ディスクの形式に応じて、切換えスイッチ4
5が切換えられることにより、半導体レーザ素子21
は、再生しようとする光ディスクの形式に最適な発光光
量で発光することになる。
【0039】また、上記光検出器27は、図12の左側
に示すように、グレーティング22により分割された3
本のビームのうち、中央のメインビームを受光する第一
の受光部27aと、サイドビームを受光する第二及び第
三の受光部27b,27cとから構成されている。第一
の受光部27aは、さらに縦横に4分割された4つの受
光部A,B,C,Dに分割されている。また、第二及び
第三の受光部27b,27cは、各受光部27b,27
a,27cが並んだ方向に関して、それぞれ二分割され
た受光部E,F,G,Hに分割されている。
に示すように、グレーティング22により分割された3
本のビームのうち、中央のメインビームを受光する第一
の受光部27aと、サイドビームを受光する第二及び第
三の受光部27b,27cとから構成されている。第一
の受光部27aは、さらに縦横に4分割された4つの受
光部A,B,C,Dに分割されている。また、第二及び
第三の受光部27b,27cは、各受光部27b,27
a,27cが並んだ方向に関して、それぞれ二分割され
た受光部E,F,G,Hに分割されている。
【0040】ここで、縦横に4分割された4つの受光部
A,B,C,Dを有する第一の受光部27aは、後述す
るように、非点収差法にてフォーカシングサーボを行う
のに必要な受光部の分割配置となっており、これと同時
に第2の種類のディスクに関して後述する位相差法によ
りトラッキングエラー信号の生成が可能な配置となって
いる。このようにするために、図3及び図4の立上げミ
ラー24は、その傾斜方向が、光ディスク11のトラッ
ク方向(接線方向)に対して、45度の角度をなすよう
に選定され、配置されている。これにより、ビームスプ
リッタ23から立ち上げミラー24に入射する光軸と、
光ディスクからの戻り光が立ち上げミラー24により反
射されてビームスプリッタ23に入射する戻りの光軸
が、図2のL1で示すトラック方向(接線方向)に対し
て45度傾斜して、かつスピンドルモータから離れる方
向になっている。このために、後述する光検出器の第の
受光部27aにおいては、非点収差法によるフォーカス
エラー検出と、位相比較法によるトラッキングエラー検
出とを両方行えるようになっている。
A,B,C,Dを有する第一の受光部27aは、後述す
るように、非点収差法にてフォーカシングサーボを行う
のに必要な受光部の分割配置となっており、これと同時
に第2の種類のディスクに関して後述する位相差法によ
りトラッキングエラー信号の生成が可能な配置となって
いる。このようにするために、図3及び図4の立上げミ
ラー24は、その傾斜方向が、光ディスク11のトラッ
ク方向(接線方向)に対して、45度の角度をなすよう
に選定され、配置されている。これにより、ビームスプ
リッタ23から立ち上げミラー24に入射する光軸と、
光ディスクからの戻り光が立ち上げミラー24により反
射されてビームスプリッタ23に入射する戻りの光軸
が、図2のL1で示すトラック方向(接線方向)に対し
て45度傾斜して、かつスピンドルモータから離れる方
向になっている。このために、後述する光検出器の第の
受光部27aにおいては、非点収差法によるフォーカス
エラー検出と、位相比較法によるトラッキングエラー検
出とを両方行えるようになっている。
【0041】ここで、各受光部A,B,C,D,E,
F,G,Hからの検出信号は、それぞれオペアンプによ
り電流電圧変換された後、前述したエラーコレクション
回路16によって、トラッキングエラー信号及びフォー
カシングエラー信号が生成され、それぞれサーボ回路1
9に入力されるようになっている。エラーコレクション
回路16によるトラッキングエラー信号及びフォーカシ
ングエラー信号の生成は、光ディスクの形式に応じて、
以下のようにして行なわれる。
F,G,Hからの検出信号は、それぞれオペアンプによ
り電流電圧変換された後、前述したエラーコレクション
回路16によって、トラッキングエラー信号及びフォー
カシングエラー信号が生成され、それぞれサーボ回路1
9に入力されるようになっている。エラーコレクション
回路16によるトラッキングエラー信号及びフォーカシ
ングエラー信号の生成は、光ディスクの形式に応じて、
以下のようにして行なわれる。
【0042】即ち、第1の種類の光ディスクの場合に
は、図12に示すように、フォーカシングエラー信号F
CSは、第一の受光部27aの各受光部A,B,C,D
からの検出信号Sa,Sb,Sc,Sdから、所謂非点
収差法に基づいて、加算器49,50及び減算器51に
より、
は、図12に示すように、フォーカシングエラー信号F
CSは、第一の受光部27aの各受光部A,B,C,D
からの検出信号Sa,Sb,Sc,Sdから、所謂非点
収差法に基づいて、加算器49,50及び減算器51に
より、
【数1】 により演算される。また、トラッキングエラー信号TR
Kは、第二の受光部27bの各受光部E,F及び第三の
受光部G,Hからの検出信号Se,Sf,Sg,Shか
ら、所謂3スポット法に基づいて、加算器52,53及
び減算器54により、
Kは、第二の受光部27bの各受光部E,F及び第三の
受光部G,Hからの検出信号Se,Sf,Sg,Shか
ら、所謂3スポット法に基づいて、加算器52,53及
び減算器54により、
【数2】 により演算される。
【0043】これに対して、例えば第2の種類の高密度
光ディスクの場合には、図13に示すように、フォーカ
シングエラー信号FCSは、第1の種類の光ディスクの
場合と同様にして、第一の受光部27aの各受光部A,
B,C,Dからの検出信号Sa,Sb,Sc,Sdか
ら、所謂非点収差法に基づいて、加算器49,50及び
減算器51により、
光ディスクの場合には、図13に示すように、フォーカ
シングエラー信号FCSは、第1の種類の光ディスクの
場合と同様にして、第一の受光部27aの各受光部A,
B,C,Dからの検出信号Sa,Sb,Sc,Sdか
ら、所謂非点収差法に基づいて、加算器49,50及び
減算器51により、
【数1】により演算される。また、第2の種類の光ディ
スクのトラッキングエラー信号TRKは、第1の種類の
光ディスクの場合のように、所謂3スポット法によって
は得られないので、第一の受光部27aの各受光部A,
B,C,Dからの検出信号Sa,Sb,Sc,Sdか
ら、位相比較回路55により、加算器49の出力信号
(Sa+Sc)と加算器50の出力信号(Sb+Sd)
を位相比較することにより(位相比較法)、得られる。
スクのトラッキングエラー信号TRKは、第1の種類の
光ディスクの場合のように、所謂3スポット法によって
は得られないので、第一の受光部27aの各受光部A,
B,C,Dからの検出信号Sa,Sb,Sc,Sdか
ら、位相比較回路55により、加算器49の出力信号
(Sa+Sc)と加算器50の出力信号(Sb+Sd)
を位相比較することにより(位相比較法)、得られる。
【0044】図14は、このトラッキングエラー検出法
としての位相比較法を説明するための図である。図14
(a)の中央の縦列は、光ディスクの信号記録面上のピ
ットPに光ビーム(メインビーム)のスポットS1がオ
ントラックしている状態を示す。この中央の縦列を挟ん
で左の縦列はスポットS1がトラックから図において左
にデトラックした状態を示す。各縦列のピットPはスポ
ットS1に対して相対的に縦列の下から上へ次第に移動
している状態を示しており、信号記録面上のスポットS
1の側にそれぞれ示すスポットS2は、図14(b)の
分割受光部上に形成されるスポットの暗くなる部分が影
の状態で示されている。
としての位相比較法を説明するための図である。図14
(a)の中央の縦列は、光ディスクの信号記録面上のピ
ットPに光ビーム(メインビーム)のスポットS1がオ
ントラックしている状態を示す。この中央の縦列を挟ん
で左の縦列はスポットS1がトラックから図において左
にデトラックした状態を示す。各縦列のピットPはスポ
ットS1に対して相対的に縦列の下から上へ次第に移動
している状態を示しており、信号記録面上のスポットS
1の側にそれぞれ示すスポットS2は、図14(b)の
分割受光部上に形成されるスポットの暗くなる部分が影
の状態で示されている。
【0045】図14(a)の左の列において、スポット
S1はピットPの左側にデトラックしている。このと
き、スポットS2では、先ず暗部が左下に表れるので、
分割受光部BとDに対応した加算器50の出力信号(S
b+Sd)の出力信号が低下する。次いで、出力信号
(Sa+Sc)も低下する。つまり、(Sb+Sd)の
出力信号が、(Sa+Sc)の出力信号より先に変化し
ているので、(Sb+Sd)の出力信号は(Sa+S
c)の出力信号より位相が進む。これとは逆に、図14
(a)の右の列では、スポットS1はピットPの右側に
デトラックしている。この場合は上記と逆に、(Sa+
Sc)の出力信号は、(Sb+Sd)の出力信号より位
相が進むことになる。
S1はピットPの左側にデトラックしている。このと
き、スポットS2では、先ず暗部が左下に表れるので、
分割受光部BとDに対応した加算器50の出力信号(S
b+Sd)の出力信号が低下する。次いで、出力信号
(Sa+Sc)も低下する。つまり、(Sb+Sd)の
出力信号が、(Sa+Sc)の出力信号より先に変化し
ているので、(Sb+Sd)の出力信号は(Sa+S
c)の出力信号より位相が進む。これとは逆に、図14
(a)の右の列では、スポットS1はピットPの右側に
デトラックしている。この場合は上記と逆に、(Sa+
Sc)の出力信号は、(Sb+Sd)の出力信号より位
相が進むことになる。
【0046】図13の位相比較回路55は、加算器49
の出力信号(Sa+Sc)と加算器50の出力信号(S
b+Sd)を上記の原理に基づいて位相比較することに
より、トラッキングエラー信号を生成している。尚、上
記位相比較回路55は、例えば上記二つの信号(Sa+
Sc)及び(Sb+Sd)に関して、これらの和信号の
立上り及び立下りを検出して、この立上り及び立下りの
タイミングで、それぞれこれらの差信号をサンプルホー
ルドし、サンプルホールド信号の差を取ることにより、
トラッキングエラー信号とするものであるが、これに限
らず、他の任意の構成の位相比較回路を使用することも
可能である。例えば、検出信号のレベルが低くなると、
この欠陥部分に大きな雑音が混入し易くなるので、位相
比較をおこなうべき二つの信号(Sa+Sc)及び(S
b+Sd)に同相のバイアス信号を加えるようにしても
よい。
の出力信号(Sa+Sc)と加算器50の出力信号(S
b+Sd)を上記の原理に基づいて位相比較することに
より、トラッキングエラー信号を生成している。尚、上
記位相比較回路55は、例えば上記二つの信号(Sa+
Sc)及び(Sb+Sd)に関して、これらの和信号の
立上り及び立下りを検出して、この立上り及び立下りの
タイミングで、それぞれこれらの差信号をサンプルホー
ルドし、サンプルホールド信号の差を取ることにより、
トラッキングエラー信号とするものであるが、これに限
らず、他の任意の構成の位相比較回路を使用することも
可能である。例えば、検出信号のレベルが低くなると、
この欠陥部分に大きな雑音が混入し易くなるので、位相
比較をおこなうべき二つの信号(Sa+Sc)及び(S
b+Sd)に同相のバイアス信号を加えるようにしても
よい。
【0047】ここで、上述したトラッキングエラー信号
の3スポット法及び位相比較法の切換えは、再生しよう
とする光ディスクの形式を判別することにより、行なわ
れる。図15は、光ディスクの形式の判別に基づいて、
異なるトラッキングエラー信号を得るための構成を示す
ブロック図である。図において、対物レンズ26は、二
軸アクチュエータ30によって、トラッキング方向に微
動される。この二軸アクチュエータ30は、トラッキン
グサーボ回路64により駆動される。このトラッキング
サーボ回路64は図1のサーボ回路19の一部を構成し
ており、トラッキングエラー信号の演算回路62と対物
レンズの駆動回路61を含んでいる。このトラッキング
エラー信号の演算回路62は、図12及び図13にそれ
ぞれ示した3スポット法と位相比較法のトラッキングエ
ラー信号演算部を有している。そして、このトラッキン
グエラー信号の演算回路62は、選択部としてのディス
ク判別部63の指示に応じて、3スポット法もしくは位
相比較法の演算部を選択して、トラッキングエラー信号
を各演算部で算出し、対物レンズ駆動部61に与える。
ディスク判別部63は、再生しようとする光ディスクの
種類が、第1の種類の光ディスクであるか第2の種類の
光ディスクであるかを判断し、それぞれの種類のディス
クに応じたトラッキングエラー信号の演算を上記トラッ
キングエラー信号の演算回路62に指示する。具体的に
は、ディスク判別部63は、例えば光検出器から、その
時セットされた光ディスクのIDの読み取り結果を得
て、第1の種類の光ディスクか第2の種類の光ディスク
かの判断を行う。あるいは、ディスク判別部63は、光
検出器27もしくは他の光検出器により、セットされた
光ディスクの基板厚の差による光の反射光量の違いに基
づく検出結果を得て、上記光ディスクの種類を判別す
る。また、光検出器27は、その時セットされた光ディ
スクについて、径方向の一定距離についてトラック本数
を計測し、その計測結果をディスク判別部63に出力す
る。ディスク判別部63はこれに基づいて、光ディスク
の種類の判別し、判別結果をトラッキングエラー信号の
演算回路62に出力する等種々の方法により、光ディス
クの判別を行うことができる。さらに、このようにその
時セットされた光ディスクの種類を自動的に判別しない
で、ユーザが選択部62としての操作子を選択して、そ
の時自分がセットした光ディスクの種類に関する情報を
トラッキングエラー信号の演算回路62に与えるように
してもよい。
の3スポット法及び位相比較法の切換えは、再生しよう
とする光ディスクの形式を判別することにより、行なわ
れる。図15は、光ディスクの形式の判別に基づいて、
異なるトラッキングエラー信号を得るための構成を示す
ブロック図である。図において、対物レンズ26は、二
軸アクチュエータ30によって、トラッキング方向に微
動される。この二軸アクチュエータ30は、トラッキン
グサーボ回路64により駆動される。このトラッキング
サーボ回路64は図1のサーボ回路19の一部を構成し
ており、トラッキングエラー信号の演算回路62と対物
レンズの駆動回路61を含んでいる。このトラッキング
エラー信号の演算回路62は、図12及び図13にそれ
ぞれ示した3スポット法と位相比較法のトラッキングエ
ラー信号演算部を有している。そして、このトラッキン
グエラー信号の演算回路62は、選択部としてのディス
ク判別部63の指示に応じて、3スポット法もしくは位
相比較法の演算部を選択して、トラッキングエラー信号
を各演算部で算出し、対物レンズ駆動部61に与える。
ディスク判別部63は、再生しようとする光ディスクの
種類が、第1の種類の光ディスクであるか第2の種類の
光ディスクであるかを判断し、それぞれの種類のディス
クに応じたトラッキングエラー信号の演算を上記トラッ
キングエラー信号の演算回路62に指示する。具体的に
は、ディスク判別部63は、例えば光検出器から、その
時セットされた光ディスクのIDの読み取り結果を得
て、第1の種類の光ディスクか第2の種類の光ディスク
かの判断を行う。あるいは、ディスク判別部63は、光
検出器27もしくは他の光検出器により、セットされた
光ディスクの基板厚の差による光の反射光量の違いに基
づく検出結果を得て、上記光ディスクの種類を判別す
る。また、光検出器27は、その時セットされた光ディ
スクについて、径方向の一定距離についてトラック本数
を計測し、その計測結果をディスク判別部63に出力す
る。ディスク判別部63はこれに基づいて、光ディスク
の種類の判別し、判別結果をトラッキングエラー信号の
演算回路62に出力する等種々の方法により、光ディス
クの判別を行うことができる。さらに、このようにその
時セットされた光ディスクの種類を自動的に判別しない
で、ユーザが選択部62としての操作子を選択して、そ
の時自分がセットした光ディスクの種類に関する情報を
トラッキングエラー信号の演算回路62に与えるように
してもよい。
【0048】本実施形態による光学ピックアップを組み
込んだ光ディスク装置10は、以上のように構成されて
おり、次のように動作する。先づ例えば第2の種類の光
ディスクである高密度光ディスクの再生を行なう場合に
は、レンズホルダー33は、図2に示すように、第一の
中点位置にあって、対物レンズ26aが光路中に挿入さ
れていると共に、レンズホルダー33に取り付けられた
一方の鉄片41がトラッキング用マグネット39の境界
39cに対向している。ここで、光ディスク装置10の
スピンドルモータ12が回転することにより、光ディス
ク11が回転駆動される。そして、光学ピックアップ2
0が、ガイド28に沿って、光ディスク11の半径方向
に移動されることにより、対物レンズ26aの光軸が、
光ディスク11の所望のトラック位置まで移動されるこ
とにより、アクセスが行なわれる。
込んだ光ディスク装置10は、以上のように構成されて
おり、次のように動作する。先づ例えば第2の種類の光
ディスクである高密度光ディスクの再生を行なう場合に
は、レンズホルダー33は、図2に示すように、第一の
中点位置にあって、対物レンズ26aが光路中に挿入さ
れていると共に、レンズホルダー33に取り付けられた
一方の鉄片41がトラッキング用マグネット39の境界
39cに対向している。ここで、光ディスク装置10の
スピンドルモータ12が回転することにより、光ディス
ク11が回転駆動される。そして、光学ピックアップ2
0が、ガイド28に沿って、光ディスク11の半径方向
に移動されることにより、対物レンズ26aの光軸が、
光ディスク11の所望のトラック位置まで移動されるこ
とにより、アクセスが行なわれる。
【0049】この状態にて、光学ピックアップ20に
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、グレーテ
ィング22により3本の光ビームに分割された後、ビー
ムスプリッタ23の反射面23aで反射され、立上げミ
ラー24で光ディスク11に向かって反射される。さら
に、光ビームは、コリメータレンズ25により平行光に
変換され、対物レンズ26aを介して、光ディスク11
の信号記録面に結像される。この際、対物レンズ26a
によって、開口数が高密度光ディスクに対応した適宜
に、例えばNA=0.6に設定されており、光ビーム
は、光ディスク11の信号記録面に正しく結像すること
になる。光ディスク11からの戻り光は、再び対物レン
ズ26a及びコリメータレンズ25,立上げミラー24
を介して、ビームスプリッタ23を透過し、光検出器2
7に結像する。これにより、光検出器27の検出信号に
基づいて、光ディスク11の記録信号が再生され得る。
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、グレーテ
ィング22により3本の光ビームに分割された後、ビー
ムスプリッタ23の反射面23aで反射され、立上げミ
ラー24で光ディスク11に向かって反射される。さら
に、光ビームは、コリメータレンズ25により平行光に
変換され、対物レンズ26aを介して、光ディスク11
の信号記録面に結像される。この際、対物レンズ26a
によって、開口数が高密度光ディスクに対応した適宜
に、例えばNA=0.6に設定されており、光ビーム
は、光ディスク11の信号記録面に正しく結像すること
になる。光ディスク11からの戻り光は、再び対物レン
ズ26a及びコリメータレンズ25,立上げミラー24
を介して、ビームスプリッタ23を透過し、光検出器2
7に結像する。これにより、光検出器27の検出信号に
基づいて、光ディスク11の記録信号が再生され得る。
【0050】その際、光検出器27からの検出信号か
ら、信号復調器15により、図13に示すように位相比
較法によってトラッキングエラー信号が検出されると共
に、非点収差法によりフォーカシングエラー信号が検出
される。そして、光ディスクドライブコントローラ14
を介して、サーボ回路19が、フォーカス用コイル34
及びトラッキング用コイル35及びへの駆動電流をサー
ボ制御する。これにより、フォーカス用コイル35の駆
動電流の制御によって、フォーカス用コイル35に発生
する磁界が、フォーカス用マグネット37及びフォーカ
ス用コイル36による磁界と作用することにより、レン
ズホルダー33が、支持軸32に沿ってフォーカシング
方向に移動調整され、フォーカシングが行なわれる。ま
た、トラッキング用コイル35に発生する磁界が、トラ
ッキング用マグネット39及びトラッキング用ヨーク3
8による磁界と作用することにより、レンズホルダー3
3が、第一の中点位置を基準として、支持軸32の周り
に揺動調整され、対物レンズ26aが実質的に接線方向
であるトラッキング方向に移動調整されて、トラッキン
グサーボが行なわれる。
ら、信号復調器15により、図13に示すように位相比
較法によってトラッキングエラー信号が検出されると共
に、非点収差法によりフォーカシングエラー信号が検出
される。そして、光ディスクドライブコントローラ14
を介して、サーボ回路19が、フォーカス用コイル34
及びトラッキング用コイル35及びへの駆動電流をサー
ボ制御する。これにより、フォーカス用コイル35の駆
動電流の制御によって、フォーカス用コイル35に発生
する磁界が、フォーカス用マグネット37及びフォーカ
ス用コイル36による磁界と作用することにより、レン
ズホルダー33が、支持軸32に沿ってフォーカシング
方向に移動調整され、フォーカシングが行なわれる。ま
た、トラッキング用コイル35に発生する磁界が、トラ
ッキング用マグネット39及びトラッキング用ヨーク3
8による磁界と作用することにより、レンズホルダー3
3が、第一の中点位置を基準として、支持軸32の周り
に揺動調整され、対物レンズ26aが実質的に接線方向
であるトラッキング方向に移動調整されて、トラッキン
グサーボが行なわれる。
【0051】次に、例えば第1の種類の光ディスク(例
えばCD)の再生を行なう場合には、トラッキング用コ
イル35に逆電流が流されることにより、上述のよう
に、レンズホルダー33に取り付けられた他方の鉄片4
0が、トラッキング用コイル39の境界39cに対向す
るように、レンズホルダー33が、支持軸32の周りに
回動され、第二の中点位置に移動される。これにより、
対物レンズ26bが光路中に挿入される。
えばCD)の再生を行なう場合には、トラッキング用コ
イル35に逆電流が流されることにより、上述のよう
に、レンズホルダー33に取り付けられた他方の鉄片4
0が、トラッキング用コイル39の境界39cに対向す
るように、レンズホルダー33が、支持軸32の周りに
回動され、第二の中点位置に移動される。これにより、
対物レンズ26bが光路中に挿入される。
【0052】ここで、同様にして、光ディスク装置10
のスピンドルモータ12が回転して、光ディスク11が
回転駆動される。そして、光学ピックアップ20が、ガ
イド28に沿って、光ディスク11の半径方向に移動さ
れることにより、対物レンズ26bの光軸が、光ディス
ク11の所望のトラック位置まで移動されることによ
り、アクセスが行なわれる。
のスピンドルモータ12が回転して、光ディスク11が
回転駆動される。そして、光学ピックアップ20が、ガ
イド28に沿って、光ディスク11の半径方向に移動さ
れることにより、対物レンズ26bの光軸が、光ディス
ク11の所望のトラック位置まで移動されることによ
り、アクセスが行なわれる。
【0053】この状態にて、光学ピックアップ20に
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、グレーテ
ィング22により3本の光ビームに分割された後、ビー
ムスプリッタ23の反射面23aで反射され、立上げミ
ラー24で光ディスク11に向かって反射される。さら
に、光ビームは、コリメータレンズ25により平行光に
変換され、対物レンズ26bを介して、光ディスク11
の信号記録面に結像される。
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、グレーテ
ィング22により3本の光ビームに分割された後、ビー
ムスプリッタ23の反射面23aで反射され、立上げミ
ラー24で光ディスク11に向かって反射される。さら
に、光ビームは、コリメータレンズ25により平行光に
変換され、対物レンズ26bを介して、光ディスク11
の信号記録面に結像される。
【0054】この際、対物レンズ26bによって、開口
数が第1の種類の光ディスクに対応した適宜に、例えば
NA=0.38に設定されており、光ビームは、光ディ
スク11の信号記録面に正しく結像することになる。光
ディスク11からの戻り光は、再び対物レンズ26b及
びコリメータレンズ25,立上げミラー24を介して、
ビームスプリッタ23を透過し、光検出器27に結像す
る。これにより、光検出器27の検出信号に基づいて、
光ディスク11の記録信号が再生され得る。
数が第1の種類の光ディスクに対応した適宜に、例えば
NA=0.38に設定されており、光ビームは、光ディ
スク11の信号記録面に正しく結像することになる。光
ディスク11からの戻り光は、再び対物レンズ26b及
びコリメータレンズ25,立上げミラー24を介して、
ビームスプリッタ23を透過し、光検出器27に結像す
る。これにより、光検出器27の検出信号に基づいて、
光ディスク11の記録信号が再生され得る。
【0055】その際、光検出器27からの検出信号か
ら、信号復調器15により、図12に示すように、3ス
ポット法によりトラッキングエラー信号が検出されると
共に、非点収差法によりフォーカシングエラー信号が検
出される。そして、光ディスクドライブコントローラ1
4を介して、サーボ回路19が、フォーカス用コイル3
4及びトラッキング用コイル35及びへの駆動電流をサ
ーボ制御する。これにより、フォーカス用コイル35の
駆動電流の制御によって、フォーカス用コイル35に発
生する磁界が、フォーカス用マグネット37及びフォー
カス用コイル36による磁界と作用することにより、レ
ンズホルダー33が、支持軸32に沿ってフォーカシン
グ方向に移動調整され、フォーカシングが行なわれる。
また、トラッキング用コイル35に発生する磁界が、ト
ラッキング用マグネット39及びトラッキング用ヨーク
38による磁界と作用することにより、レンズホルダー
33が、第二の中点位置を基準として、支持軸32の周
りに揺動調整され、対物レンズ26aが実質的に接線方
向であるトラッキング方向に移動調整されて、トラッキ
ングが行なわれる。
ら、信号復調器15により、図12に示すように、3ス
ポット法によりトラッキングエラー信号が検出されると
共に、非点収差法によりフォーカシングエラー信号が検
出される。そして、光ディスクドライブコントローラ1
4を介して、サーボ回路19が、フォーカス用コイル3
4及びトラッキング用コイル35及びへの駆動電流をサ
ーボ制御する。これにより、フォーカス用コイル35の
駆動電流の制御によって、フォーカス用コイル35に発
生する磁界が、フォーカス用マグネット37及びフォー
カス用コイル36による磁界と作用することにより、レ
ンズホルダー33が、支持軸32に沿ってフォーカシン
グ方向に移動調整され、フォーカシングが行なわれる。
また、トラッキング用コイル35に発生する磁界が、ト
ラッキング用マグネット39及びトラッキング用ヨーク
38による磁界と作用することにより、レンズホルダー
33が、第二の中点位置を基準として、支持軸32の周
りに揺動調整され、対物レンズ26aが実質的に接線方
向であるトラッキング方向に移動調整されて、トラッキ
ングが行なわれる。
【0056】尚、上記実施形態による光ディスク装置1
0及び光学ピックアップ20においては、トラッキング
用マグネット39の磁極39aがS極,磁極39bがN
極に設定されているが、逆極性であってもよい。この場
合、トラッキング用コイル35に流す電流の向きを逆に
すれば、同様に、レンズホルダー33は、第一の中点位
置及び第二の中点位置で、それぞれトラッキングが行わ
れることになる。また、上記実施形態による光ディスク
装置10及び光学ピックアップ20においては、レンズ
ホルダー33に、二つの対物レンズ26a,26bが保
持されているが、これに限らず、三つ以上の対物レンズ
が保持されていて、トラッキング用コイル35とトラッ
キング用マグネット39の相互作用によって、各対物レ
ンズが選択的に光路中に挿入されるようにしてもよいこ
とは明らかである。
0及び光学ピックアップ20においては、トラッキング
用マグネット39の磁極39aがS極,磁極39bがN
極に設定されているが、逆極性であってもよい。この場
合、トラッキング用コイル35に流す電流の向きを逆に
すれば、同様に、レンズホルダー33は、第一の中点位
置及び第二の中点位置で、それぞれトラッキングが行わ
れることになる。また、上記実施形態による光ディスク
装置10及び光学ピックアップ20においては、レンズ
ホルダー33に、二つの対物レンズ26a,26bが保
持されているが、これに限らず、三つ以上の対物レンズ
が保持されていて、トラッキング用コイル35とトラッ
キング用マグネット39の相互作用によって、各対物レ
ンズが選択的に光路中に挿入されるようにしてもよいこ
とは明らかである。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、何
れの方式の光ディスクであっても、光ディスクの再生が
正しく行われるようにした、光学ピックアップ及び光デ
ィスク装置が提供され得ることになる。
れの方式の光ディスクであっても、光ディスクの再生が
正しく行われるようにした、光学ピックアップ及び光デ
ィスク装置が提供され得ることになる。
【図1】本発明による光学ピックアップを組み込んだ光
ディスク装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図
である。
ディスク装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの構成を示す平面図である。
プの構成を示す平面図である。
【図3】図2の光学ピックアップにおける半導体レーザ
素子から立上げミラー,コリメータレンズそして対物レ
ンズに至る光路に沿って見た縦断面図である。
素子から立上げミラー,コリメータレンズそして対物レ
ンズに至る光路に沿って見た縦断面図である。
【図4】図2の光学ピックアップにおける二軸アクチュ
エータの断面図である。
エータの断面図である。
【図5】図2の光学ピックアップにおける光学系を示す
平面図である。
平面図である。
【図6】図2の光学ピックアップにおける光学系を示す
側面図である。
側面図である。
【図7】図2の光学ピックアップにおける二軸アクチュ
エータの斜視図である。
エータの斜視図である。
【図8】図7の二軸アクチュエータの分解斜視図であ
る。
る。
【図9】図7の二軸アクチュエータにおけるレンズホル
ダーの第一の中点位置における磁気回路を示す概略平面
図である。
ダーの第一の中点位置における磁気回路を示す概略平面
図である。
【図10】図7の二軸アクチュエータにおけるレンズホ
ルダーの第一の中点位置から第二の中点位置への移動時
の状態を示す概略平面図である。
ルダーの第一の中点位置から第二の中点位置への移動時
の状態を示す概略平面図である。
【図11】図2の光学ピックアップにおける半導体レー
ザ素子のレーザ光調整装置の構成を示す回路図である。
ザ素子のレーザ光調整装置の構成を示す回路図である。
【図12】図2の光学ピックアップにおける第1の種類
の光ディスク再生の場合のトラッキングエラー検出回路
の構成例を示す回路図である。
の光ディスク再生の場合のトラッキングエラー検出回路
の構成例を示す回路図である。
【図13】図2の光学ピックアップにおける高密度光デ
ィスク再生の場合のトラッキングエラー検出回路の構成
例を示す回路図である。
ィスク再生の場合のトラッキングエラー検出回路の構成
例を示す回路図である。
【図14】本実施形態の光学ピックアップのトラッキン
グエラーの検出原理を説明するための図である。
グエラーの検出原理を説明するための図である。
【図15】本実施形態の光学ピックアップにおける光デ
ィスクの種類の判別に基づいて、異なるトラッキングエ
ラー信号を得るための構成を示すブロック図である。
ィスクの種類の判別に基づいて、異なるトラッキングエ
ラー信号を得るための構成を示すブロック図である。
10 光ディスク装置 11 光ディスク 12 スピンドルモータ 13 光学ピックアップ 14 光ディスクドライブコントローラ 15 信号復調器 16 エラーコレクション回路 17 インターフェイス 18 ヘッドアクセス制御部 20 光学ピックアップ 21 半導体レーザ素子 22 グレーティング 23 ビームスプリッタ 24 立上げミラー 25 コリメータレンズ 26,26a,26b 対物レンズ 27 光検出器 28 ガイド 29 光学ベース 30 二軸アクチュエータ 31 二軸ベース 32 支持軸 33 レンズホルダー 34 フォーカス用コイル 35 トラッキング用コイル 36 フォーカス用ヨーク 37 フォーカス用マグネット 38 トラッキング用ヨーク 39 トラッキング用マグネット 39a,39b 磁極 40,41 鉄片 42 レーザ光調整装置 43 レーザコントロール装置 44 モニタ用受光素子 45 切換えスイッチ 46,47 可変抵抗 48 オペアンプ 49,50,52,53 加算器 51,54 減算器 55 位相比較回路
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の種類の光ディスクを再生可能な光
学ピックアップであって、 光源から出射された光ビームを光ディスクの信号記録面
上に合焦するように照射する対物レンズと、 この光ビームを分割して、光ディスクの信号記録面上
に、少なくともメインビームと、2つのサイドビームに
よるスポットを形成するための光分割手段と、 前記光源から光ディスクに照射される光ビームと、この
光ディスクの信号記録面で反射される戻り光ビームとを
分離する光分離手段と、 光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームのうち、前
記メインビームを受光する第1の受光部と、この第1の
受光部の両側に配置され前記2つのサイドビームを受光
する第2,第3の受光部とを有する光検出器と、前記光
検出器のうち第2の受光部からの信号と前記第3の受光
部からの信号との差 信号により第1のトラッキングエ
ラー信号を得る演算部と、前記光検出器のうちの第1の
受光部からの信号に基づき、トラッキングエラーに応じ
た位相の変化により第2のトラッキングエラー信号を得
る演算部とを有する演算回路とを備えたことを特徴とす
る光学ピックアップ。 - 【請求項2】 前記演算回路は、再生する光ディスクの
種類に応じて、前記第1、第2のトラッキングエラー信
号のうち何れか一方を取り出すための選択部を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。 - 【請求項3】 異なる種類の光ディスクを読み取り可能
な光ディスク装置であって、 光源から出射した光ビームを分割して、光ディスクの信
号記録面上に、少なくともメインビームと、2つのサイ
ドビームによるスポットを対物レンズを介して照射する
手段と、 光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームのうち、前
記メインビームを受光する第1の受光部と、この第1の
受光部の両側に配置され前記2つのサイドビームを受光
する第2,第3の受光部とを有する光検出手段と、 前記対物レンズを少なくともトラッキング方向に移動可
能な対物レンズ駆動手段と、 前記光検出手段のうち第2の受光部からの信号と第3の
受光部からの信号との差信号により第1のトラッキング
エラー信号を得る演算部と、前記光検出器のうち第1の
受光部からの信号に基づき、トラッキングエラーに応じ
た位相の変化により第2のトラッキングエラー信号を得
る演算部とを有し、読み取るディスクの種類の応じて前
記第1、第2のトラッキングエラー信号のうちの一方を
取り出し、前記対物レンズ駆動手段に供給するサーボ手
段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35419995A JPH09180212A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 光学ピックアップ及び光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35419995A JPH09180212A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 光学ピックアップ及び光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180212A true JPH09180212A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18435955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35419995A Pending JPH09180212A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 光学ピックアップ及び光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09180212A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09288828A (ja) * | 1996-04-19 | 1997-11-04 | Nec Corp | 2種類の対物レンズの駆動装置 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP35419995A patent/JPH09180212A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09288828A (ja) * | 1996-04-19 | 1997-11-04 | Nec Corp | 2種類の対物レンズの駆動装置 |
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