JPH09179451A - 電気機器及び画像形成装置 - Google Patents

電気機器及び画像形成装置

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JPH09179451A
JPH09179451A JP7350332A JP35033295A JPH09179451A JP H09179451 A JPH09179451 A JP H09179451A JP 7350332 A JP7350332 A JP 7350332A JP 35033295 A JP35033295 A JP 35033295A JP H09179451 A JPH09179451 A JP H09179451A
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image forming
forming apparatus
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JP7350332A
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Naomoto Sato
直基 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流が発生しても電気機器及び画像形
成装置全体の機能を停止させることなく、従来の電気機
器及び画像形成装置に比較して、稼働率の向上した電機
器及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複数の動作モードによって動作を行う電
気機器において、前記電気機器内のリーク電流の発生を
検知して、所定の動作モードによる動作を禁止するため
に必要な情報を前記リーク電流を検知した際に記憶し、
その後、該情報に基づいて前記複数の動作モードのうち
から所定の動作モードを選択し、該選択された動作モー
ドによる動作のみを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機等の電気機器及び画像形成装置に関する
ものであり、特に、複数のモードにより所定の動作又は
画像形成を行うのに適した電気機器及び画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気機器のうち画像形成
装置としては、画像形成装置内の感光体を帯電するため
の帯電装置、感光体上のトナー像を記録紙に転写するた
めの転写装置等に高圧の電源を供給する高圧電源を備え
た画像形成装置であって、リーク電流(「漏れ電流」と
もいう。)の発生を検知して、リーク電流が発生した場
合に高圧電源の出力を停止するようにした画像形成装置
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記リーク電流の発生
原因としては、時間とともに変化する温度、湿度等から
なる画像形成装置のおかれた環境、画像形成装置内の構
成部品の経時劣化、電源から画像形成装置内の各負荷に
供給している出力電流の大きさ等の種々の事情が考えら
れ、リーク電流が発生した特定の条件以外の場合、例え
ば、画像形成装置によって達成される複数の動作モード
例えば画像形成モードのうち、リーク電流が発生した画
像形成モード以外の画像形成モードを実行したような場
合には、リーク電流が再発せず、画像形成装置の機能の
一部を使用できる可能性がある。しかしながら、従来の
画像形成装置は、リーク電流の発生時に、高圧電源の出
力を停止し、画像形成装置全体の機能を停止していたた
め、画像形成装置の稼働率(ある時間内に装置が稼働で
きる最大時間に対する稼働時間の割合)を低下させると
いう問題点があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、リーク電流が発生しても電気機器
及び画像形成装置全体の機能を停止させることなく、従
来の電気機器及び画像形成装置に比較して、稼働率の向
上した電機器及び画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の電気機器は、複数の動作モードによっ
て動作を行う電気機器において、前記電気機器内のリー
ク電流の発生を検知して、所定の動作モードによる動作
を禁止するために必要な情報を前記リーク電流を検知し
た際に記憶し、その後、該情報に基づいて前記複数の動
作モードのうちから所定の動作モードを選択し、該選択
された動作モードによる動作のみを禁止することを特徴
とするものである。
【0006】請求項1の電気機器においては、リーク電
流の発生により電気機器の全機能を停止することなく、
リーク電流が発生したときの動作モードが何かによっ
て、その後もリーク電流が発生しそうな動作モードを選
択し、選択された動作モードによる動作のみを禁止す
る。
【0007】特に、請求項2の電気機器は、請求項1の
電気機器において、前記所定の動作モードを禁止するた
めに必要な情報を、前記情報が記憶されてから所定時間
経過したときに消去することを特徴とするものである。
【0008】請求項2の電気機器においては、前記リー
ク電流が発生したときの動作モードを特定するための情
報が記憶されたときから所定の時間を計測し、該所定時
間が経過したら前記情報についての記憶を消去し、その
後に電気機器における前記情報に基づく動作モードの禁
止が行われないようにする。
【0009】また、特に、請求項3の電気機器は、請求
項1の電気機器において、前記所定の動作モードを禁止
するために必要な情報を、電気機器の電源遮断時に消去
することを特徴とするものである。
【0010】請求項3の電気機器においては、前記所定
の動作モードを禁止するために必要な情報についての記
憶を電気機器の電源の遮断(オフ)に連動して消去し、
その後、電気機器の電源を再投入した後に前記情報に基
づく画像形成の禁止が行われないようにする。
【0011】請求項4の画像形成装置は、複数の画像形
成モードによって画像形成動作が可能な画像形成装置に
おいて、前記画像形成装置内のリーク電流の発生を検知
して、所定の画像家形成モードによる画像形成動作を禁
止するために必要な情報を前記リーク電流の発生を検知
した際に記憶し、その後、該情報に基づいて前記複数の
画像形成モードのうちから所定の画像形成モードを選択
し、該選択された画像形成モードによる画像形成のみを
禁止することを特徴とするものである。
【0012】請求項4の画像形成装置においては、リー
ク電流の発生により画像形成装置の全機能を停止するこ
となく、リーク電流が発生したときの画像形成モードが
何かによって、その後もリーク電流が発生しそうな画像
形成モードを選択し、選択された画像形成モードによる
画像形成のみを禁止する。
【0013】特に、請求項5の画像形成装置は、請求項
4の画像形成装置において、所定の画像形成モードを禁
止するために必要な情報を、前記情報が記憶されてから
所定時間経過したときに消去することを特徴とするもの
である
【0014】請求項5の画像形成装置においては、所定
の画像形成モードを禁止するために必要な情報が記憶さ
れたときから所定の時間を計測し、該所定時間が経過し
たら前記情報についての記憶を消去し、その後に画像形
成装置における前記情報に基づく画像形成の禁止が行わ
れないようにする。
【0015】また、特に、請求項6の画像形成装置は、
請求項4の画像形成装置において、所定の画像形成モー
ドを禁止するために必要な情報を、画像形成装置の電源
遮断時に消去することを特徴とするものである。
【0016】請求項6の画像形成装置においては、前記
リーク電流が発生したときの画像形成モードを特定する
ための情報についての記憶を画像形成装置の電源の遮断
(オフ)に連動して消去し、その後、画像形成装置の電
源を投入した後に前記情報に基づく画像形成の禁止が行
われないようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電気機器である画
像形成装置に適用した一実施形態について説明する。図
1は、画像形成装置における画像形成部の概略構成図で
ある。本実施形態における画像形成装置は、具体的に
は、複写機である。
【0018】上記画像形成部11、図中矢印A方向に回
転駆動される像担持体としての感光体ドラム1は、帯電
器3により表面が一様に帯電される。そして、感光体ド
ラム1表面には、露光装置7により、原稿の画像に対応
した潜像が形成される。この感光体ドラム1上の潜像
は、現像装置2との対向部で現像装置2の現像剤担持体
としての現像ローラ2aから供給される現像剤で現像さ
れてトナー像となる。このトナー像は、給紙トレイ(図
示せず)から給送され、所定の搬送経路を経て、感光体
ドラム1との対向部に搬送されてきた記録紙10に、転
写装置8により転写される。この転写装置による感光体
上のトナー像の記録紙10上への転写は、記録紙10の
感光体1に対向する面と反対の面から、感光体上のトナ
ーの有している電荷と逆極性のバイアス電圧を印加する
ことにより行われる。顕像が転写された記録紙10は転
写装置8の搬送力により定着装置6に搬送され、定着装
置6を通る際に顕像が定着されて、図示しない排紙トレ
イに排出される。一方、顕像転写後の感光体ドラム1上
に残留した未転写トナーは、クリーニング装置5によっ
て感光体ドラム1上から除去され、クリーニング装置1
1に回収される。その後感光体ドラム1の表面は、除電
装置4によって残留電荷が除電される。
【0019】ここで、上記転写装置8は、無端ベルト形
状をした誘電体ベルト8aと、この誘電体ベルト8aに
電荷を供給するための接触電極として機能する転写ロー
ラ8bと、誘電体ベルト8aをアースするためのアース
用ローラ8cとを主たる構成部品としている。
【0020】上記転写装置8において、記録紙10は、
誘電体ベルト8a上の電荷によって形成される電界によ
り、誘電体ベルト8aに静電吸着されて、誘電体ベルト
8aが回転することによって定着装置6方向に搬送され
る。上記誘電体ベルト8a上の電位は、接触電極である
転写ローラ8bが誘電体ベルトに接触している部分から
上記アース用ローラ8cが誘電体ベルトに接触している
部分に近づくにつれ徐々に下がり、アース用ローラ8c
と誘電体ベルト8aの接触部分で、略0ボルトになる。
このため、誘電体ベルト8a上に静電吸着された記録紙
10がアース用ローラ8cの近傍に近づくとその静電吸
着力が弱くなり、記録紙10は、記録紙10自体の剛性
及び腰によって、誘電体ベルト8aから剥離する。上記
転写ローラ8b及び上記アース用ローラ8cは、ともに
バイアス用電源装置11に接続されている。
【0021】図2は、上記バイアス用電源9の回路ブロ
ック図である。このバイアス用電源9は直流電圧を出力
する直流電源であり、また、感光体1上のトナー像を記
録紙10に転写するに足りる高電圧を発生する高圧電源
でもある。図2に基づき、バイアス用電源9の回路構成
について説明する。バイアス用電源9は、トランジスタ
25のオンオフ動作を調整することにより、転写ローラ
8aに供給する電力を一定に制御するものである。
【0022】上記トランジスタ25のオン時間及びオフ
時間は、パルス発生器21によって発生するパルス幅に
よって決定し、このパルス幅は、パルス幅制御部22の
出力によって制御される。トランジスタ25がオンする
と、トランス26の1次巻線26aに電流が流れ、2次
巻線26に電力を誘起する。2次巻線26bに誘起され
た電力はダイオード30、33及びコンデンサ31、3
2によって構成される倍電圧整流回路に整流され、出力
抵抗34を介して転写ローラ8bに供給される。
【0023】上記該転写ローラ8bに電力が供給される
と、転写ローラ8b及び感光体を経由してバイアス用電
源に戻る経路に、転写電流Itが流れる。転写装置8a
によて行われるトナー像の記録紙への転写が良好か否か
は、結局、この転写電流Itの値によって左右される。
従って、誘電体ベルトの抵抗値、記録紙の種類や大き
さ、及び画像形成装置の置かれた環境等の変化があって
も、良好な転写特性を得るべく、上記転写電流を一定の
値に保持するする必要がある。そこで、本実施形態にお
いては、以下のように、フィードバック制御により転写
電流Itを一定に保つようにしている。
【0024】まず、上記転写電流Itを転写電流検出抵
抗27によって転写電流Itの大きさに対応した電圧値
に変換する。この電圧値は、アナログ値をデジタル値に
変換するA/Dコンバータ23を介して、パルス幅制御
部22にフィードバックされる。パルス幅制御部22は
上記A/Dコンバータの出力(デジタル値に変換された
電圧値)に基づき、パルス発生器21が発生するパルス
幅を制御する。具体的には、A/Dコンバータの出力
が、転写電流Itの目標値に対応した電圧よりもも小さ
い場合は、パルス発生器21から出力されるパルスの導
通率を大きくし、A/Dコンバータの出力が上記目標値
に対応した電圧値よりも大きい場合はパルス発生器21
から出力されるパルスの導通率を小さくする。ここで、
導通率とは、オン時間/パルス周期×100(%)であ
る。こうして、転写電流Itは、目標値と等しくなるよ
う制御される。
【0025】本実施形態におけるバイアス用電源9は、
転写電流Itが一定になるように制御する定電流電源で
あり、電圧を一定に制御する定電圧電源と区別される。
上記目標電流値は、本体制御部35によって、パルス幅
制御部22に設定されるものであり、また、上記目標値
は、画像形成装置における複数の画像形成モード毎に異
なるものである。
【0026】ここで、リーク電流の発生がどのように生
ずるかを、上記バイアス用電源9との関係で説明する。
上記バイアス用電源9からの総出力電流は、図2中に図
示したように、転写ローラ8bから誘電体ベルト8a及
び感光体1を介してバイアス電源回路に戻る経路をたど
る上記転写電流Itと、上記転写ローラ8bから誘電体
ベルト8a及びアース用ローラ8cを介してバイアス用
電源回路に戻る経路をたどる分岐電流Iaとの総和とな
る。
【0027】通常であれば、上記誘電体ベルト8aは、
非常に大きな抵抗値を有しているので、分岐電流Ia
は、転写電流Itに比較し充分小さい。しかし、誘電体
ベル8aの転写ローラ8bとアース用ローラ8b間の抵
抗値は、誘電体ベルトの経時劣化、画像形成装置の置か
れた環境等にによって低下することがある。上記転写ロ
ーラ8bと上記アース用ローラ8b間の誘電体ベルトの
抵抗値が何等かの事情により低下すると、バイアス用電
源9の総出力電流のうち、分岐電流Iaとして流れる電
流が増加し、その分、転写電流Itとなって流れる電流
が減少してしまう。
【0028】このような状態になっても、バイアス用電
源9は、本体制御部35によって設定された目標値に、
転写電流Itを維持しようとするため、結果的に、バイ
アス用電源からの総出力電流が大きくなる。バイアス用
電源9からの出力電流が大きくなるので、バイアス用電
源の出力電圧もこれに比例して大きくなる。こうして電
源の出力電圧が異常に大きくなると、この電圧によって
放電が生じ、画像形成装置内でリーク電流が発生してし
まうこととなる。尚、リーク電流が発生すると、リーク
電流によって生じたノイズによって画像形成装置内のC
PU(中央処理装置)が暴走してしまうおそれがある。
【0029】本実施形態においては、画像形成装置内に
おけるリーク電流の発生を、本来転写電流の値を検知す
るために用いる転写電流検出抵抗27を用いて検知して
いる。即ち、転写電流検出抵抗27はリーク電流検知手
段を兼ねている。上記転写電流検出抵抗27は、筺体接
地28に接続されており、リーク電流Imは、画像形成
装置の筺体を通って、筺体接地28から転写電流検出抵
抗27に流れる。すると、転写電流検出抵抗27には、
転写電流Itに加え、リーク電流Imが流れる。この合
成された電流値を転写電流検出抵抗27によって、電圧
変換し、A/Dコンバータ23を介してパルス幅制御部
22に入力する。このパルス幅制御部22において、上
記A/Dコンバータからの出力が所定の基準値を越えた
場合はリーク電流が発生したと判断するのである。
【0030】上記パルス幅制御部22にて、リーク電流
が発生したと判断したときは、本体制御部によってパル
ス幅制御部22に設定されていた転写電流Itの目標値
を第1記憶手段24に格納する。この第1記憶手段に格
納された目標値は、後に、所定の画像形成モードによる
画像形成を禁止するために必要な情報である。そして、
パルス幅制御部22は、設定されている目標電流値にか
かわらず、パルス発生器21から発生するパルスの導通
率を小さくし、バイアス用電源からの出力電流を低下さ
せる。これによりリーク電流が続発することを抑止する
ことができる。
【0031】リーク電流は、他の条件が変わらなけれ
ば、バイアス用電源9からの出力電流が大きいほど、即
ち、出力電圧が大きいほど発生しやすく、該出力電流及
び出力電圧は、パルス幅制御部に設定される転写電流I
tの目標値の値が大きい程大きくなる。一方、前述した
ごとく、転写電流Itの目標値は、転写装置8による適
切なトナー像の転写が行えるよう、画像形成装置におけ
る画像形成モード毎に定められている。
【0032】従って、一度リーク電流が発生したからと
いって、該リーク電流が発生した際の画像形成モードに
おける上記目標値よりも小さな目標値の設定が行われる
画像形成モードにおいては、リーク電流を発生させるこ
となく、画像形成ができる可能性がある。逆に、一度リ
ーク電流を発生させた目標値以上の目標値を設定する必
要のある画像形成モードを再度実行しても、再びリーク
電流が発生する可能性が高い。そこで本実施形態におい
ては、リーク電流を発生させた目標電流値よりも大きな
目標電流値を要する画像形成モードについては、当該画
像形成モードによる画像形成を禁止することにしている
のである。
【0033】本実施形態では、A列4判(以下、単に
「A4」という。)の記録紙への画像形成、A列5判
(以下、単に「A5」という。)の記録紙への画像形
成、及びA列6判(以下、単に「A6」という。)への
画像形成をそれぞれ異なる画像形成モード(動作モー
ド)としている。ここで、転写装置8によるトナー像の
記録紙への転写を記録紙のサイズによらず良好なものと
するためには、記録紙の大きさが小さい程、転写電流I
tを大きくしなければならない。
【0034】これは、記録紙が小さいと、記録紙が大き
い場合に比較し、誘電体ベルト8aから感光体に流れよ
うとする転写電流Itが記録紙以外の部分から流れよう
傾向が余計に強くなるため、記録紙にトナー像を転写す
るに足りる電荷を与えようとするとその分余分に転写電
流を流す必要があるからである。 (以下、余白)
【0035】従って、本実施形態においては、A4サイ
ズの記録紙に画像形成する際に画像形成装置の本体制御
部35から設定される転写電流Itの目標値をIs1と
し、同様にA5サイズの記録紙に画像形成する際の目標
値をIs2とし、さらに、A6サイズの記録紙に画像形
成する際の目標値をIs3とすると、Is1、Is2、
及びIs3の関係は、Is1<Is2<Is3となる。
これに伴い、転写ローラ8bに加えるバイアス電圧も、
A4サイズの記録紙の場合をVs1、A5サイズの記録
紙の場合をVs2、A6サイズの記録紙の場合をVs3
とすると、Vs1<Vs2<Vs3の関係にある。
【0036】図3は、本実施形態のリーク電流発生時の
動作を示すフローチャートである。上述のようにして、
パルス幅制御部22がリーク電流が発生したと判断する
と(ステップ301)、リーク発生信号が信号線39を
経由して、本体制御部35に送られる。この本体制御部
35は、上記リーク発生信号を受け取ると、そのときの
画像形成モードがいかなる記録紙サイズのものかを判断
する(ステップ302)。この結果、記録紙サイズがA
4である場合には、本体制御部内にある第2記憶手段に
リークフラグA4をセットし(ステップ303)、記録
紙サイズがA5である場合には、上記第2記憶手段にリ
ークフラグA4をセットし(ステップ304)、記録紙
サイズがA6である場合には、上記第2記憶手段にリー
クフラグA6をセットする(ステップ305)。これら
のリークフラグも、上記第1記憶手段に格納された目標
電流値と同様に、所定の画像形成モードを禁止するため
に必要な情報である。このような、リーク発生判断(ス
テップ301)から、各リークフラグの設定(ステップ
303、304、305)までの動作が繰り返される。
【0037】上記本体制御部におけるリーク電流が発生
したときの記録紙サイズの判断は、本体制御部の第2記
憶手段37内に格納されている各画像形成モードと転写
電流Itの目標値を予め関係づけた目標値テーブルと、
バイアス用電源側に設けられた第1記憶手段24にリー
ク電流が発生したときに記憶された目標値とを本体制御
部のCPUによって比較することによって行われる。
【0038】図4は、リーク電流が発生したその後の画
像形成の禁止動作を示すフローチャートである。画像形
成装置の操作部36から、画像形成装置を使用する使用
者が記録紙サイズを選択すると(ステップ401)、上
記第1記憶手段24に、A4サイズの記録紙への画像形
成モードでリーク電流が発生したことを示す情報である
リークフラグA4がセットされているか否かを調査する
(ステップ402)。リークフラグA4が設定されてい
る場合は、A4、A5、及びA6サイズのいずれの記録
紙への画像形成をも禁止する(ステップ403)。これ
は、上記3つの記録紙サイズのうちでは、A4サイズに
画像形成する際の転写電流Itの目標値が一番小さく、
この一番小さな目標値が設定されている際にリーク電流
が発生してしまった場合は、これと同一又はこれを越え
る目標値を設定する必要のあるA4、A5及びA6サイ
ズの記録紙への画像形成を行うと、再度リーク電流を発
生させる可能性が大きいからである。
【0039】A4フラグが設定されていない場合には、
A5サイズの記録紙への画像形成モードでリーク電流が
発生したことを示す情報であるリークフラグA5が設定
されているか否かを調査する(ステップ404)。そし
て、リークフラグA5が設定されている場合は、A5サ
イズの記録紙に画像形成する場合以上の目標値を設定す
る必要のあるA5及びA6サイズの記録紙への画像形成
を禁止する(ステップ405)。従って、この場合は、
A4サイズの記録紙への画像形成は可能である。A5フ
ラグが設定されていない場合には、更に、A6サイズの
記録紙への画像形成モードでリーク電流が発生したこと
を示す情報であるリークフラグA6が設定されているか
否かを調査する(ステップ406)。そして、リークフ
ラグA6が設定されている場合は、A6サイズの記録紙
への画像形成を禁止する(ステップ407)。従って、
この場合は、A4及びA5サイズの記録紙への画像形成
は可能である。A6フラグが設定されていない場合に
は、A4、A5、及びA6サイズのすべて記録紙への画
像形成が可能であり、従って、使用者の選択した記録紙
サイズをそのまま許容する(ステップ408)。
【0040】尚、図4のフローチャートには図示してい
ないが、所定サイズの記録紙への画像形成を禁止した場
合には、画像形成装置の操作部36に設けられた表示装
置にて、例えば、A4サイズの記録紙への画像形成を禁
止した場合には、「A4サイズのモードは使えません」
のごとき表示を行う。これによって、画像形成装置を使
用する使用者の画像形成モードの選択を容易なものとす
ることができる。
【0041】ここで、リーク電流は、上述したように誘
電体ベルト8aの経時劣化、画像形成装置の置かれた環
境等によって、その発生状況が左右されるものである。
従って、種々の条件が変化し、以前リーク電流を発生し
た画像形成モードでも、もはや、リーク電流が発生しな
い状態となることも考えられる。例えば、リーク電流の
発生が、誘電体ベルトの経時劣化に起因するような場合
には、誘電体ベルトを新品に交換すれば、以前にリーク
電流が発生した画像形成モードであっても、もはやリー
ク電流が発生することはないと考えられる。このような
場合に、リークフラグを永久に第2記憶手段に格納し、
これに基づいて、永久に所定の画像形成モードを禁止し
続けたのでは、本来使用できる画像形成モードを禁止す
ることとなり都合が悪い。
【0042】上記のような事態を防止するためには、リ
ークフラグを所定時間ごとにクリアすれば良い。図5
は、所定時間毎に、リークフラグをクリアする場合の動
作を示すフローチャートである。尚、図5において、図
3の動作と同一の動作については同一符号を付してい
る。パルス幅制御部22においてリーク電流が発生した
と判断すると(ステップ301)、リーク発生信号が信
号線39を経由して、本体制御部35に送られる。この
本体制御部は、上記リーク発生信号を受け取ると、その
ときの画像形成モードがいかなる記録紙サイズのものか
を判断する(ステップ302)。この結果、記録紙サイ
ズがA4である場合には、本体制御部内にある第2記憶
手段にリークフラグA4をセットし(ステップ30
3)、記録紙サイズがA5である場合には、上記第2記
憶手段にリークフラグA4をセットし(ステップ30
4)、記録紙サイズがA6である場合には、上記第2記
憶手段にリークフラグA6をセットする(ステップ30
5)。
【0043】ステップ301で、リーク電流が発生して
いないと判断され場合は、前回のリーク電流が発生して
いずれかのリークフラグが設定された時点から、所定時
間が経過しているか否かを調査し(ステップ501)、
所定時間が経過している場合は、第2記憶手段に格納さ
れているリークフラグを全てクリアする(ステップ50
2)。このような、リーク発生判断(ステップ301)
から、各リークフラグの設定(ステップ303、30
4、305)及び、所定時間の調査という動作が繰り返
される。本実施形態においては、上記所定時間の計測を
本体制御部35内に設けられたタイマーを用いて、本体
制御部内のCPUによって行っているが、これに限ら
ず、種々の公知の技術を利用することができる。尚、所
定時間は、画像形成装置の特性、画像形成装置の置かれ
た環境状態の変化等を考慮して、適宜選択すれば良い。
【0044】また、リークフラグを格納する記憶手段と
して揮発性のメモリを選択し、画像形成装置の電源オフ
により、自動的に、リークフラグをクリアすることも可
能である。これは、電力の供給を停止するとその内部に
格納した情報を消失するという、揮発性メモリの特性を
利用したものである。このようにすれば、前述のごとき
所定時間が経過したか否かの調査についての処理動作が
不要となって、リークフラグのクリア作業が簡易に行え
る。特に、経時劣化した誘電体ベルトを、新品の誘電体
ベルトに交換するような場合には、画像形成装置の電源
をオフにして交換作業を行うのが通例であるから、上記
のように、画像形成装置の電源オフによって、リークフ
ラグをクリアすることは、有効であると考えられる。
【0045】尚、本実施形態においては、複数の画像形
成モードとして、記録紙サイズが異なる場合を示した
が、本発明は、これに限らず、例えば、黒等の単色によ
って画像形成を行う単色画像形成モードと、2色以上の
多色によって画像形成を行う多色画像形成モードを複数
の画像形成モードとして有するような画像形成装置にも
適用が可能である。
【0046】上記単色画像形成モードと、上記多色画像
形成モードとを比較した場合、一般には、転写電流It
の目標値は、多色画像形成モードの方が大きい。従っ
て、単色の画像形成モードにおいて、リーク電流が発生
した場合は、単色画像形成モードのみならず多色画像形
成モードでの画像形成をも禁止し、多色画像形成モード
において、リーク電流が発生した場合は、多色画像形成
モードによる画像形成のみを禁止すれば良い。これによ
り、多色画像形成モードでリーク電流が発生しても、単
色モードによる画像形成が可能であり、画像形成装置の
全機能を停止する必要がない。
【0047】
【発明の効果】請求項1、2又は3の電気機器によれ
ば、リーク電流を発生したときの動作モードに応じて、
複数の動作モードのうちの所定の動作モードによる動作
のみを禁止し、他の動作モードによる動作を許容するの
で、リーク電流の発生のたびに電気機器の全機能を停止
していた従来の電気機器に比較し、画電気機器の稼働率
を向上させることが可能となるという優れた効果を有す
る。
【0048】特に、請求項2の電気機器によれば、所定
の動作モードによる動作を禁止するために必要な情報が
記憶されてから所定時間経過したときに前記情報を消去
するので、時間とともに変化する電気機器内部の温度や
湿度など、諸条件の変化により、電気機器がリーク電流
を発生する可能性が少ない状態になったにもかかわら
ず、不必要に動作が禁止されるのを防止することが可能
になるという優れた効果を有する。
【0049】また、特に、請求項3の電気機器によれ
ば、所定の動作モードによる動作を禁止するために必要
な情報についての記憶を電気機器の電源の遮断に連動し
て消去するので、電気機器の電源が再投入された場合
に、電気機器内部の構成部品の交換など、諸条件の変化
により、電気機器がリーク電流を発生する可能性が少な
い状態になったにもかかわらず、不必要に動作が禁止さ
れるのを防止することが可能になるという優れた効果を
有する。
【0050】請求項4、5又は6の画像形成装置によれ
ば、リーク電流を発生したときの画像形成モードに応じ
て、複数の画像形成モードのうちの所定の画像形成モー
ドによる画像形成のみを禁止し、他の画像形成モードに
よる画像形成を許容するので、リーク電流の発生のたび
に画像形成装置の全機能を停止していた従来の装置に比
較し、画像形成装置の稼働率を向上させることが可能と
なるという優れた効果を有する。
【0051】特に、請求項5の画像形成装置によれば、
所定の画像家形成モードによる画像形成動作を禁止する
ために必要な情報が記憶されてから所定時間経過したと
きに前記情報を消去するので、時間とともに変化する画
像形成装置内部の温度や湿度など、諸条件の変化によ
り、画像形成装置がリーク電流を発生する可能性が少な
い状態になったにもかかわらず、不必要に画像形成が禁
止されるのを防止することが可能になるという優れた効
果を有する。
【0052】また、特に、請求項6の画像形成装置によ
れば、所定の画像家形成モードによる画像形成動作を禁
止するために必要な情報についての記憶を画像形成装置
の電源の遮断に連動して消去するので、画像形成装置の
電源が再投入された場合に、画像形成装置内部の構成部
品の交換など、諸条件の変化により、画像形成装置がリ
ーク電流を発生する可能性が少ない状態になったにもか
かわらず、不必要に画像形成が禁止されるのを防止する
ことが可能になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態にかかる画像形成装置におけ
る画像形成部の概略構成図。
【図2】図2は、バイアス用電源の回路ブロック図。
【図3】図3は、リーク発生時の動作を示すフローチャ
ート。
【図4】図4は、リーク発生後の画像形成の禁止動作を
示すフローチャート。
【図5】図5は、リークフラグを消去する際の動作を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1 感光体 2 現像装置 3 帯電装置 4 除電装置 5 クリーニング装置 6 帯電装置 7 露光装置 8 転写装置 8a 誘電体ベルト 8b 転写ローラ 8c アース用ローラ 9 バイアス用電源 10 記録紙 11 画像形成部 21 パルス発生器 22 パルス幅制御部 23 A/Dコンバータ 24 第1記憶手段 25 トランジスタ 26 トランス 26a 1次巻線 26b 2次巻線 27 転写電流検出抵抗 28 接地 29 出力部 30、33 ダイオード 31、32 コンデンサ 34 出力抵抗 35 本体制御部 36 操作部 37 第2記憶手段 38、39 信号線 40 表示装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の動作モードによって動作を行う電
    気機器において、 前記電気機器内のリーク電流の発生を検知して、所定の
    動作モードによる動作を禁止するために必要な情報を前
    記リーク電流を検知した際に記憶し、その後、該情報に
    基づいて前記複数の動作モードのうちから所定の動作モ
    ードを選択し、該選択された動作モードによる動作のみ
    を禁止することを特徴とする電気機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の電気機器において、前記所定
    の動作モードを禁止するために必要な情報を、前記情報
    が記憶されてから所定時間経過したときに消去すること
    を特徴とする電気機器。
  3. 【請求項3】 請求項1の電気機器において、前記所定
    の動作モードを禁止するために必要な情報を、電気機器
    の電源遮断時に消去することを特徴とする電気機器。
  4. 【請求項4】 複数の画像形成モードによって画像形成
    動作が可能な画像形成装置において、 前記画像形成装置内のリーク電流の発生を検知して、所
    定の画像家形成モードによる画像形成動作を禁止するた
    めに必要な情報を前記リーク電流の発生を検知した際に
    記憶し、その後、該情報に基づいて前記複数の画像形成
    モードのうちから所定の画像形成モードを選択し、該選
    択された画像形成モードによる画像形成のみを禁止する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の画像形成装置において、所定
    の画像形成モードを禁止するために必要な情報を、前記
    情報が記憶されてから所定時間経過したときに消去する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4の画像形成装置において、所定
    の画像形成モードを禁止するために必要な情報を、画像
    形成装置の電源遮断時に消去することを特徴とする画像
    形成装置。
JP7350332A 1995-12-22 1995-12-22 電気機器及び画像形成装置 Withdrawn JPH09179451A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190594A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成管理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020190594A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成管理装置

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