JPH09179180A - カメラのフィルム給送装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送装置

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Publication number
JPH09179180A
JPH09179180A JP3376996A JP3376996A JPH09179180A JP H09179180 A JPH09179180 A JP H09179180A JP 3376996 A JP3376996 A JP 3376996A JP 3376996 A JP3376996 A JP 3376996A JP H09179180 A JPH09179180 A JP H09179180A
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JP
Japan
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film
feeding
perforation
camera
film feeding
Prior art date
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Application number
JP3376996A
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English (en)
Inventor
Satoshi Miyazaki
敏 宮崎
Junichi Ito
順一 伊藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フィルムの給送開始時にフィルム
の位置が正規の位置からズレていたとしても、正確にフ
ィルムを正規の位置に給送する。 【解決手段】 フィルムの1フレームに対し、所定の位
置にパーフォレーションを2個有しているフィルムを使
用するカメラのフィルム給送装置において、フィルム1
9の送り動作を行うフィルム給送手段9と、フィルムの
移動によるパーフォレーションPnf, Pnsの有無を検出
する第1の検出手段13と、フィルムが所定量送られた
ことを検出する第2の検出手段15とを有し、フィルム
給送開始より、第2の検出手段によってフィルムが所定
量送られたことを検出するまで、第1の検出手段を不動
作にすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラのフィル
ム給送装置、詳しくは1フレームに対して所定の位置に
パーフォレーションが2個設けられているフィルムを使
用するカメラにおけるフィルム給送制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、1フレームに対して所定の位置に
パーフォレーションを2個宛て有するフィルムと、その
フィルムを使用するカメラのフィルム給送制御装置が種
々提案されている。このフィルムは各フレームの撮影領
域に対して、2個のパーフォレーションがそれぞれ特定
の位置に設けられているため、フィルム送りにおいて、
カメラの露光用アパーチャとフィルムの撮影領域とを正
確に合致させるフィルム給送が可能となったほか、ラボ
処理においてもフィルムの正確な位置合わせが可能とな
るため、自動ラボ装置でのエラーも無くなることが期待
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ム給送においては、フィルム給送用モータの電源電圧や
その他温度等の環境によってはフィルムの停止位置に微
妙なズレが生じるし、また、振動によってもフィルムが
移動してしまう。また、フィルム給送中に電源電池が抜
かれると、フィルムが正規の停止位置とは異なる位置に
停止してしまう。このズレが生じると、これにより、フ
ィルム給送の際に一度パーフォレーションのカウントを
誤まると、以降のフィルムは露光位置からズレてしま
い、ラボ処理においても不具合を生じることになる。
【0004】そこで本発明は、上記の不具合を解消する
ために、フィルムの給送開始時にフィルムの位置がズレ
ていたとしても、正確にフィルムを給送することのでき
るカメラのフィルム給送装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明によるフィルム給送装置は、1フレーム
に対し所定の位置にパーフォレーションを2個有してい
るフィルムを使用するカメラのフィルム給送装置におい
て、上記フィルムの送り動作を行うフィルム給送手段
と、このフィルム給送手段による上記フィルムの移動時
に上記パーフォレーションの有無を検出しパーフォレー
ション信号を出力する第1の検出手段と、上記パーフォ
レーション信号に基づいて上記フィルムの1フレーム分
の送り動作が終了した時点で上記フィルムの送り動作を
停止するフィルム給送制御手段と、上記フィルム給送手
段によって上記フィルムが所定量送られたことを検出す
る第2の検出手段と、上記フィルム給送手段による上記
フィルムの給送開始より第2の検出手段によって上記フ
ィルムが所定量送られたことを検出するまで上記フィル
ム給送制御手段による上記送り動作の停止を禁止する禁
止手段とを具備したことを特徴とし、また、上記第2の
検出手段は上記フィルムの移動量に応じた信号に基づ
き、または上記フィルムの移動時間に基づいて上記フィ
ルムが所定量送られたことを検出することを特徴とし、
更に、上記フィルム給送手段による上記フィルムの給送
開始に応じて上記第2の検出手段による検出動作を開始
させこの第2の検出手段によって上記フィルムが所定量
送られたことを検出する前に上記第1の検出手段によっ
て上記パーフォレーションが検出されたときには上記第
2の検出手段をリセットし再動作を開始させる制御手段
を有することを特徴とし、そして、フィルムの1フレー
ムの給送開始後、所定量のフィルムが送られるまでは、
フィルム停止動作を禁止するようにしたことを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示の例によって説明する。図1は、本発明の第1実施の
形態を示すカメラのフィルム給送装置のブロック構成図
である。このカメラは、その撮影からフィルム巻上げま
での一連の動作が制御回路1によってシーケンス的に制
御されるようになっている。
【0007】従って、この制御回路1には、電源となる
電池2、レリーズボタンを半押ししたときにオンするス
イッチ3、レリーズボタンを全押ししたときにオンする
スイッチ4、被写体の輝度を測定する測光回路5、この
測光回路5により得られた輝度情報を基に適正露光とな
るように、不図示のシャッターを駆動するシャッター駆
動回路6、被写体までの距離を測定する測距回路7、こ
の測距回路7によって得られた距離情報に基づき、図示
しない撮影レンズを合焦位置まで駆動する撮影レンズ駆
動回路8がそれぞれ接続されると共に、フィルム給送用
モータ9を駆動するモータ駆動回路10、モータの回転
を検出するモータ回転検出回路11、パーフォレーショ
ン検出回路13、フィルムの移動量を検出する回路1
5、バーコード読取回路16がそれぞれ接続されてい
る。
【0008】なお、フィルム19はフィルムカートリッ
ジ18(図2参照)から送り出されて上記モータ9によ
り駆動されるフィルム巻取スプール17に巻き取られる
ようになっており、上記フィルムカートリッジ18には
同カートリッジのスプールと同時に回転するバーコード
円板18aが設けられている。
【0009】図3は、フィルム給送に関連する各センサ
の構成を示したものである。上記モータ回転検出回路1
1は、パルス信号に変換された上記フィルム巻取スプー
ル17の回転、つまりモータ9の回転を検出するように
なっている。即ち、図3に示すように、放射状に等間隔
に複数のスリットを設けた回転円板23を不図示のギヤ
ーを介してモータ9に結合し、この回転円板23を挟む
ようにしてフォトインタラプタ(以下、PIと略記す
る)24を設け、回転円板23の回転により、PI24
の光路が断続的に遮られることによって発生するパルス
信号を検出するようになっている。
【0010】上記パーフォレーション検出回路13は、
フィルム19の給送中にパーフォレーションの有無を検
出するためのフォトリフレクタ(以下、PRと略記す
る)12を有し、フィルム部とパーフォレーション部と
の赤外光の反射率の差からパーフォレーションの有無を
検出するようになっている。
【0011】上記フィルム移動量検出回路15は、フィ
ルム面に圧接され、フィルムの移動に伴い滑りなく回転
するローラ14を設けると共に、このローラ14に、放
射状に等間隔に複数のスリットを設けた回転円板21を
不図示のギヤーを介して結合し、この回転円板21を挟
むようにしてフォトインタラプタ(以下、PIと略記す
る)22を設け、ローラ14の回転(フィルムの移動)
により、PI22の光路が断続的に遮られることによっ
て発生するパルス信号を検出するようになっている。
【0012】上記バーコード読取回路16は、上記フィ
ルムカートリッジ18のスプールと同時に回転するバー
コード円板18aからバーコードにコード化された情報
を読み取るようになっている。即ち、バーコード円板1
8aは、上面に放射状にコード化されたフィルム感度や
撮影可能なフレーム数等の情報がバーコードで設けられ
ており、その上面に対向しバーコードの回転中心に対し
て略180度の対称位置にフォトリフレクタ(以下、P
Rと略記する)20a,20bをそれぞれ配置し、この
PR20a,20bでバーコードパターンの赤外光の反
射率の差からコード化された情報を読み取るようになっ
ている。図4は、フィルム1フレーム分を給送したとき
の、上記図3で説明した各センサからの信号の様子をタ
イムチャートで示したものである。
【0013】図2は、本発明のフィルム給送装置に使用
される上記フィルム19を示したものであって、フィル
ム19は上記フィルムカートリッジ18から引き出され
た状態で示している。フィルム19上における各フレー
ムの撮影領域は点線で囲まれた領域に規定され、フィル
ムリーダーf側からF1,F2,……F24で表してある。な
お、図2は24枚撮りのフィルムを例にとってある。
【0014】各フレームには対応するパーフォレーショ
ンが2個づつ設けられており、Pnf, Pnsで表してあ
る。添字のnはフレームナンバー,fはフィルムリーダ
ー寄り、sはカートリッジ寄りであることを示す。ま
た、このフィルムは、そのフィルム面に薄い磁気層が設
けられているので、撮影に関する各種情報を磁気記録す
ることも可能になっている。
【0015】ここで、図5のタイムチャートを用いてフ
ィルムの1フレームの給送動作について説明すると、フ
ィルムの給送はパーフォレーション検出用PR12を用
いて制御される。上記PR12は、nフレーム目の撮影
領域Fn がカメラの露光アパーチャー上にあるときのパ
ーフォレーションPnfと一致する位置に配置してあるの
で、nフレーム目の撮影が終了してフイルムを(n+
1)フレーム目に給送するとき、図5(a)で示すよう
に、フィルム給送を開始してからPR信号の2回目の立
ち下がりエッジでモータを停止させるようにすればよ
い。仮に、フィルムの給送開始時点でフィルムの位置が
給送方向にズレていた場合にも、図5(b)に示すよう
に、正しく(n+1)フレーム目が設定されるので、以
降の撮影には問題が生じない。
【0016】しかし、給送開始時点でフィルムの位置が
給送方向と逆の方向にズレていた場合には、図5(c)
に示す如く、1パーフォレーション手前で停止し、以降
の撮影は総てズレた位置となってしまう。
【0017】図6は、上記不具合を解消した本発明のフ
ィルム給送装置によるフィルム給送動作を説明するため
のフローチャートである。なおSはステップを表してい
る。フィルムへの露光が終了すると、次の撮影準備のた
めにフイルムを1フレーム分給送する。S100は、フ
ィルム巻取スプール17を駆動するモータ9にモータ駆
動回路10を介して給電開始(フィルム給送開始)をす
る処理で、同時にフィルム移動量検出用PI22のパル
スをカウントするPIカウンタをクリアし(S11
0)、パーフォレーション検出用PR12のパルスをカ
ウントするPRカウンタをクリアしておく(S12
0)。
【0018】S130,S140では、フィルムが所定
量送られる毎に発生するPI22のパルスをカウントす
る。S150では、パーフォレーション検出用PR12
からの出力をモニタして、信号がHi (ハイ)レベルか
らLo (ロウ)レベルに変化した場合、即ち、パーフォ
レーションのリーダーf側の端がPR12の位置に送ら
れると、S160へ、そうでなければS130に戻っ
て、再びPI信号をモニタする。
【0019】上記S160では、PIカウンタの内容が
N以上かN未満かを判断し、N以上であれば、PRカウ
ンタに1を加算し、N未満であればS130に戻る。こ
こで、Nには図5(c)の場合に、PnfがPR12を通
過するのに十分で、かつ図5(a),(b)の場合も含
めてPnsが検出されないフィルム送り量に相当するPI
22のパルス数を設定してある。従って、フィルムの給
送開始後、フィルムが所定量移動するまでは、パーフォ
レーションが検出されても、これを無視することにな
る。
【0020】S180では、信頼性の低い区間を無視し
たPRカウンタの内容が2、即ち、1フレーム分のフィ
ルムが確実に送られたと判断された場合、S190でモ
ータ9を停止させ、フィルムの給送を終了する。一方、
まだ1フレーム分のフィルムが送られていない(PRカ
ウンタ≠2)ならば、S130に戻ってフィルムの給送
を継続する。
【0021】このように上記本発明の第1実施の形態に
よれば、図5(c)で示すような場合にも、図7に示す
ように、制御回路1で認識するパーフォレーションPR
の信号は図5(b)と等価になり、正しく給送すること
が可能である。
【0022】なお、上記第1実施の形態で説明したフィ
ルム移動量検出のための機構及び回路の詳細な構成は、
本発明には直接関係がないので、その説明を省略してい
るが、本来は磁気情報記録のタイミングをとるために設
けているものであり、この機能を流用することで本発明
は達成することができ、コストの増加なく目的を達成す
ることができる。
【0023】次に、本発明の第2実施の形態について説
明すると、上記第1実施の形態においては、図6におけ
るS110,S130,S140,S160は何れもフ
ィルム移動量検出用PI22にかかわる処理であった
が、この第2実施の形態においては、これらを総てモー
タ回転検出用PI24に置き換える。
【0024】モータの回転量は、フィルム巻取スプール
17の回転量と1対1の相関がとれるので、これを用い
てフィルムの移動量を推定すれば、上記第1実施の形態
と全く同等の効果を得ることができる。
【0025】但し、スプール17の回転量は、既に巻き
取ったフィルムの量、即ち、スプールの実効径によって
フィルムの移動量とは1対1の相関がとれないので、S
160のNを、既に巻き取ったフィルムの量を例えばフ
ィルムカウンタから判断し、その都度、適当な値に設定
してやれば、より確度を上げることができる。
【0026】図8は、本発明の第3実施の形態を示すフ
ローチャートである。図8は前記第1実施形態の図6に
相当するものであり、同一または相当する動作処理につ
いては、その説明が重複するのを避けるため、同一の符
号を付し、その説明は省略し、相違点のみについて説明
する。
【0027】即ち、この第3実施の形態では、S110
aで制御回路1内のタイマをスタートさせ、フィルムの
給送開始からの計時を開始している。そして、S160
aではタイマが時間T以上か否かを判断し、PRのカウ
ント許可/不許可を決定している。このように第3実施
の形態では、フィルムの給送開始後、所定時間内のPR
信号を無視することにより、同等の効果を得ている。
【0028】図9は、本発明の第4実施の形態を示した
フローチャートである。なお、この図9も前記第1実施
形態の図6に相当するものであり、同一または相当する
動作処理については、その説明が重複するのを避けるた
め、同一の符号を付し、その説明は省略し、相違点のみ
について説明する。この例ではフィルムの給送開始後、
バーコード円板18a、即ちフィルムカートリッジのス
プールが所定角度回転する間、PRの信号を無視するこ
とで、前記第1実施形態と同等の効果を得るようにした
ものである。
【0029】S110b,S110cではバーコードP
R20a及び20bで読み取る信号変化の回数をカウン
トするカウンタ(BPR1カウンタ,BPR2カウン
タ)をそれぞれクリアし、S130b,S140b及び
S130c,S140cでそれぞれのパルス数をカウン
トし、S160b,S160cにおいて、何れかのPR
でバーコード円板18aの所定角度以上の回転を検出す
るまでPR信号を無視するものである。
【0030】但し、フィルムカートリッジスプールの回
転角度とフィルム移動量の関係は巻き取られたフィルム
の量によって変化するので、S160b,S160cで
のNはフィルムカウンタの内容やバーコードより読み取
った撮影可能フレーム数の情報に基づいて、その都度適
当な値を設定することで確度は向上する。また、バーコ
ード読取り用のPRを用いることで部品点数やコストの
増加なしに目的を達成することができる。
【0031】なお、上述した第1実施形態から第4実施
形態の説明においては、図1に示したカメラのフィルム
給送装置の構成を用いることを前提としているが、第1
実施形態ではモータ回転検出回路11,バーコード読取
回路16はなくても良く、また、第2実施形態ではフィ
ルム移動量検出回路15,バーコード読取回路16、ま
た、第3実施形態ではモータ回転検出回路11,フィル
ム移動量検出回路15,バーコード読取回路16はなく
ても良く、更に、第4実施形態ではモータ回転検出回路
11,フィルム移動量検出回路15は無くても良い。
【0032】更にまた、本発明の実施形態では、1フレ
ームに対して2つのパーフォレーションを有するフィル
ムを使用する例について説明したが、パーフォレーショ
ンの数は2つに限らず、3以上であっても良く、上記実
施形態で用いたような不等間隔に配置されている場合で
あれば、効果が大きい。
【0033】また、以上説明した実施形態では、フィル
ムのずれ量が比較的小さい場合に有効であるが、実際の
カメラではフィルムの給送中に電池が脱落してしまった
場合のように、フィルムがどの位置に停止しているのか
分らなくなってしまうことも考慮しておかなければなら
ない。このようなときにも二重露出が行われないような
フィルムの給送制御を、以下に図を用いて説明する。
【0034】図10は、カメラに電池が装填された際の
カメラの動作を示したフローチャートで、本発明の説明
に必要な部分を抜粋してある。カメラに電池が装填され
ると、制御回路1に一旦リセットがかかり、S300以
降の動作が実行される。S300では制御回路1に内蔵
された不揮発性のメモリ(EEPROM)より、後述す
る露出動作中フラグを読み出している。この時点で露出
動作中フラグがセットされているのは、前に電池が抜き
取られた時点でフィルムの給送が行われていたことを示
しており、フィルムがどの位置に停止しているか判断す
ることができない。そこで、S310でフラグを判断
し、S320でフィルムを正規の位置に戻すための復帰
給送を実行する。
【0035】なお、S320の動作については後で詳細
に説明するが、この復帰給送動作によって二重露出が行
われるのを防ぐことが可能となる。
【0036】S320でフィルムが正規の位置に戻った
後、S330,S340で不揮発性メモリの露出動作中
フラグを消去する。従って、S310の復帰給送中に電
池が抜き取られた場合でも再度電池が装填されれば、再
びS310で復帰給送が実行されることになる。S35
0ではレリーズボタンが押し込まれているかを判断し、
押し込まれておれば、S360以下を実行し、そうでな
ければ他の処理に移行する。
【0037】S360〜S410は露出〜フィルム給送
を実行している。S360,S370では露出動作に先
駆けて不揮発性メモリに露出動作中フラグをセットして
いる。これによりS400,S410でフラグがクリア
されるまで、即ち、露出からフィルム給送動作中に電池
が抜き取られたとしても、次に電池が装填されたときに
はS320で復帰給送が行われるので、二重露出の不具
合は発生しない。
【0038】なお、S380は露出動作、S390は図
6,図8,図9で説明したような通常のフィルム給送動
作を行う。
【0039】次に図10中のS320のフィルム復帰給
送の動作について、図11のフローチャートを用いて説
明する。なお、この動作は図6で説明した給送動作に相
当するフィルム復帰給送動作であり、その相違点のみを
説明する。また、同じ処理については同一の符号を付し
てある。
【0040】S150でパーフォレーションのリーダー
f側の端がPR12の位置に送られると、S160eで
PIカウンタの内容がN以上かN未満かを判断し、N未
満であれば、S200でPIカウンタの内容を0にクリ
アしてからS130に戻り、再びPIの信号をモニタす
る。この処理により、フィルム給送が開始された後、フ
ィルムが所定量送られる以前にパーフォレーションが検
出されても、給送停止のために参照することはなく、更
に、その時点から所定量が送られるまではパーフォレー
ション信号を無視することになる。
【0041】このことによる効果を、図12を用いて説
明すると、点Aは本来給送を開始する点で、点Bは本来
給送の停止動作を開始する点であり、LはPRの信号を
無視するフィルムの移動距離に相当する距離を表してい
る。復帰給送の開始位置が領域Cの場合、仮にP(n-1)
s, Pnfを検出しても無視されるので、Pns, P(n+1)f
の信号を用いて停止制御が行われるため、点Bで停止動
作に入り、フィルムは正規位置に戻ることになる。
【0042】また、開始位置が領域Dであれば、Pns,
P(n+1)fが無視されることとなり、停止制御はP(n+1)
s, P(n+2)fを用いて行うことになる。即ち、n+2フ
レーム目で停止するので、n+1フレーム目の正規位置
では停止しないものの、n+2フレーム目で考えれば正
規位置に停止することとなり、二重露出を防止し、か
つ、その後のフレームの露出には悪影響が及ばない。
【0043】なお、ここでのLは、例えばPnfのリーダ
ーf側の端からPnsのリーダーf側の端までの長さより
短く、Pnsのリーダーf側の端からP(n+1)fのリーダー
f側の端までの長さより長い量を設定しておけば良い。
【0044】図13は、図8で説明した給送動作に相当
する復帰給送動作を説明するためのフローチャートで、
図8と同じ処理には同一の符号を付してある。S160
fでタイマーが時間T未満の場合には、S200aでタ
イマーをリセット再スタートさせることで、同様の効果
を得ることができる。
【0045】『付記』なお、本発明の上記実施形態によ
れば、以下のごとき構成が得られる。
【0046】(1) フィルム1フレームに対し、所定の
位置にパーフォレーションを2個有しているフィルムを
使用するカメラのフィルム給送装置において、フィルム
の送り動作を行うフィルム給送手段と、フィルム移動に
よるパーフォレーションの有無を検出する第1の検出手
段と、フィルムが所定量送られたことを検出する第2の
検出手段と、を有し、フィルムの給送開始より第2の検
出手段によってフィルムが所定量送られたことを検出す
るまで第1の検出手段を不作動にすることを特徴とする
カメラのフィルム給送装置。
【0047】(2) 1フレームに対し、所定の位置にパ
ーフォレーションを2個有しているフィルムを使用する
カメラのフィルム給送装置において、上記フィルムの送
り動作を行うフィルム給送手段と、このフィルム給送手
段による上記フィルムの移動時に、上記パーフォレーシ
ョンの有無を検出し、パーフォレーション信号を出力す
る第1の検出手段と、上記パーフォレーション信号に基
づいて上記フィルムの1フレーム分送り動作が終了した
時点で上記フィルムの送り動作を停止するフィルム給送
制御手段と、上記フィルム給送手段によって、上記フィ
ルムが所定量送られたことを検出する第2の検出手段
と、上記フィルム給送手段による上記フィルムの給送開
始より第2の検出手段によって上記フィルムが所定量送
られたことを検出するまで、上記フィルム給送制御手段
による上記送り動作の停止を禁止する禁止手段と、を具
備したことを特徴とするカメラのフィルム給送装置。
【0048】(3) 1フレームに対し、所定の位置にパ
ーフォレーションを複数有しているフィルムを使用する
カメラのフィルム給送装置において、上記パーフォレー
ションを検出し、上記パーフォレーションに応じてパル
ス信号を出力する第1の検出手段と、この第1の検出手
段によって出力されたパルス信号が所定数に達した際
に、上記フィルムの給送を停止する給送停止手段と、上
記フィルムの所定量の送りに応じて検出信号を出力する
第2の検出手段と、上記検出信号が出力されるまでは、
上記給送停止手段による給送の停止を禁止する禁止手段
と、を具備したことを特徴とするカメラのフィルム給送
装置。
【0049】(4) 上記第2の検出手段は、フィルムの
移動に従動する回転部材の回転信号を検出する(1) ない
し(3) に記載のカメラのフィルム給送装置。
【0050】(5) 上記第2の検出手段は、巻取スプー
ルの回転信号を検出する(1) ないし(3) に記載のカメラ
のフィルム給送装置。
【0051】(6) 上記第2の検出手段は、タイマー手
段による計時時間に基づいて検出する(1) ないし(3) に
記載のカメラのフィルム給送装置。
【0052】(7) 上記第2の検出手段は、フィルムカ
ートリッジの回転信号に基づいて検出する(1) ないし
(3) に記載のカメラのフィルム給送装置。
【0053】(8) 上記第2の検出手段は、フィルムカ
ートリッジに設けられているバーコードの回転信号に基
づいて検出する(7) に記載のカメラのフィルム給送装
置。
【0054】(9) 上記フィルム給送手段による上記フ
ィルムの給送開始に応じて上記第2の検出手段による検
出動作を開始させ、上記第2の検出手段によって上記フ
ィルムが所定量送られたことを検出する前に、上記第1
の検出手段によって上記パーフォレーション信号が出力
された場合には、上記第2の検出手段による上記所定量
の検出動作をリセットし、再動作を開始させる制御手段
を有する(1) に記載のカメラのフィルム給送装置。
【0055】(10) 上記フィルムは、上記パーフォレー
ションを2個以上有する(1) に記載のカメラのフィルム
給送装置。
【0056】(11) 1フレームに対し、所定の位置にパ
ーフォレーションを2個有しているフィルムを使用する
カメラのフィルム給送装置において、上記フィルムの送
り動作を行うフィルム給送手段と、このフィルム給送手
段による上記フィルムの移動時に、上記パーフォレーシ
ョンの有無を検出し、パーフォレーション信号を出力す
る第1の検出手段と、上記パーフォレーション信号に基
づいて上記フィルムの1フレーム分送り動作が終了した
時点で上記フィルムの送り動作を停止するフィルム給送
制御手段と、上記フィルム給送手段によって上記フィル
ムが所定量送られたことを検出する第2の検出手段と、
上記フィルム給送手段による上記フィルムの給送開始に
連動して上記第2の検出手段を動作させ、かつ、上記第
2の検出手段によって、上記フィルムが所定量送られた
ことを検出する以前に上記第1の検出手段によって、上
記パーフォレーションが検出されたときには上記第2の
検出手段をリセットし、再動作を開始させる制御手段
と、上記第2の検出手段によって、上記フィルムが所定
量送られたことを検出するまで、上記フィルム給送制御
手段による上記送り動作の停止を禁止する禁止手段と、
を具備したことを特徴とするカメラのフィルム給送装
置。
【0057】(12) フィルムに設けられたパーフォレー
ションを検出し、パーフォレーション信号を出力するパ
ーフォレーション検出手段と、所定数の上記パーフォレ
ーション信号を検出した際にフィルムの給送を停止する
給送停止手段と、フィルム給送手段によって所定量だけ
フィルム給送される前に、上記パーフォレーション信号
が出力された場合に上記給送停止手段による停止動作を
禁止する禁止手段と、を具備したカメラのフィルム給送
装置。
【0058】(13) 上記所定量のフィルム給送は、上記
フィルムの移動に連動して発生するパルス信号または上
記フィルム移動中の時間に基づいて検出される(12)に記
載のカメラのフィルム給送装置。
【0059】(14) 上記禁止手段は、上記フィルム給送
手段によって所定量だけフィルム給送される前に、上記
パーフォレーション信号が出力された場合には、上記所
定量の検出動作をリセットし、再度検出動作を再開する
(12)に記載のカメラのフィルム給送装置。
【0060】(15) 上記リセット動作は、上記フィルム
の移動に連動して発生するパルス信号のカウント値をリ
セットするか、または上記フィルムの移動中の計時動作
をリセットする(14)に記載のカメラのフィルム給送装
置。
【0061】(16) 上記給送停止手段は、上記パーフォ
レーション信号をカウントし、所定数に達した際に上記
フィルム給送を停止する(14)に記載のカメラのフィルム
給送装置。
【0062】(17) 上記パーフォレーションのカウント
は、上記パーフォレーションに基づいて発生するパルス
状のパーフォレーション信号の前縁エッジ信号または後
縁エッジのいずれか一方をカウントする(16)に記載のカ
メラのフィルム給送装置。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルムの給送開始からフィルムが所定量送られるまでパ
ーフォレーション検出信号を無視することで、誤ったパ
ーフォレーション信号を排除することにより、給送開始
時のフィルム位置が仮にズレていたとしても正確なフィ
ルム給送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラのフィルム給送装置のブロ
ック構成図、
【図2】本発明のフィルム給送装置に使用されるフィル
ムを示す正面図、
【図3】フィルム給送に関連する各センサの構成を示す
要部の斜視図、
【図4】フィルム1フレーム分を給送したときの各セン
サからの信号の様子を示すタイムチャート、
【図5】フィルムの1フレームの給送動作を説明するた
めのタイムチャートであって、(a)は正常送り時、
(b)はフィルムの位置が給送方向にズレていた場合、
(c)はフィルムの位置が給送方向とは逆方向にズレて
いた場合をそれぞれ示すタイムチャート、
【図6】本発明の第1実施の形態におけるフィルム給送
装置によるフィルム給送動作を示すフローチャート、
【図7】本発明によるフィルム1フレームの給送動作を
示すタイムチャート、
【図8】本発明の第3実施の形態におけるフィルム給送
装置によるフィルム給送動作を示すフローチャート、
【図9】本発明の第4実施の形態におけるフィルム給送
装置によるフィルム給送動作を示すフローチャート、
【図10】カメラに電池が装填された際のカメラの動作
を示すフローチャート、
【図11】フィルムの復帰給送の動作を示すフローチャ
ート、
【図12】本発明による効果を説明するためのフィルム
給送動作を示すタイムチャート、
【図13】フィルムの復帰給送の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1……………………………制御回路 Pnf, Pns…………………パーフォレーション 11…………………………モータ回転検出回路(第2の
検出手段) 12,20a,20b……PR(フォトリフレクタ) 13…………………………パーフォレーション検出回路
(第1の検出手段) 14…………………………ローラ(回転部材) 15…………………………フィルムの移動量を検出する
回路(第2の検出手段) 16…………………………バーコード読取回路(第2の
検出手段) 18a………………………バーコード円板 19…………………………フィルム 21、23…………………スリット回転円板 22、24…………………PI(フォトインタラプタ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレームに対し、所定の位置にパー
    フォレーションを2個有しているフィルムを使用するカ
    メラのフィルム給送装置において、 上記フィルムの送り動作を行うフィルム給送手段と、 このフィルム給送手段による上記フィルムの移動時に、
    上記パーフォレーションの有無を検出し、パーフォレー
    ション信号を出力する第1の検出手段と、 上記パーフォレーション信号に基づいて上記フィルムの
    1フレーム分送り動作が終了した時点で上記フィルムの
    送り動作を停止するフィルム給送制御手段と、 上記フィルム給送手段によって、上記フィルムが所定量
    送られたことを検出する第2の検出手段と、 上記フィルム給送手段による上記フィルムの給送開始よ
    り第2の検出手段によって上記フィルムが所定量送られ
    たことを検出するまで、上記フィルム給送制御手段によ
    る上記送り動作の停止を禁止する禁止手段と、 を具備したことを特徴とするカメラのフィルム給送装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第2の検出手段は、上記フィルム
    の移動量に応じた信号に基づき、または上記フィルムの
    移動時間に基づいて、上記フィルムが所定量送られたこ
    とを検出することを特徴とする請求項1に記載のカメラ
    のフィルム給送装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルム給送手段による上記フィ
    ルムの給送開始に応じて上記第2の検出手段による検出
    動作を開始させ、この第2の検出手段によって上記フィ
    ルムが所定量送られたことを検出する前に上記第1の検
    出手段によって上記パーフォレーションが検出されたと
    きには、上記第2の検出手段をリセットし、再動作を開
    始させる制御手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載のカメラのフィルム給送装置。
  4. 【請求項4】 フィルムの1フレームの給送開始後、
    所定量のフィルムが送られるまでは、フィルム停止動作
    を禁止するようにしたことを特徴とするカメラのフィル
    ム給送装置。
JP3376996A 1995-10-24 1996-02-21 カメラのフィルム給送装置 Withdrawn JPH09179180A (ja)

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JP7-275946 1995-10-24
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