JPH09179053A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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Publication number
JPH09179053A
JPH09179053A JP7336915A JP33691595A JPH09179053A JP H09179053 A JPH09179053 A JP H09179053A JP 7336915 A JP7336915 A JP 7336915A JP 33691595 A JP33691595 A JP 33691595A JP H09179053 A JPH09179053 A JP H09179053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
scanning device
optical scanning
optical
light
Prior art date
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Application number
JP7336915A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Watanabe
光由 渡▲なべ▼
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を実現すると共に、良好な結像特性を
発揮することのできる光走査装置を提供すること。 【解決手段】 偏向器10は、光偏向素子20とその光
偏向素子20を正弦振動させるための駆動部21と偏向
器筐体22とから構成されており、偏向器筐体22の反
射面側下方の両端においては、筐体2と一体成型された
軸受け20に、偏向器筐体22と一体に形成された円筒
形の回転軸23が取り付けられている。また、偏向器筐
体22の背面下方には調整ねじ取付板24と調整ねじ2
5からなる傾斜調整部26が形成されている。そして、
調整ねじ25を回転させることにより、偏向器筐体22
の傾斜量を調整することができるので、反射鏡45の反
射面の角度を調整することができ、所望の方向へレーザ
ビームを反射させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子計算機から送
られてくるコード化された信号を高速に印字出力する電
子写真方式の記録装置において、レーザビーム等のビー
ムを電子計算機等からの信号に応じて偏向、変調制御す
る光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子計算機からの画像情報の記録
を担う記録装置として、電子写真方式による記録装置が
用いられている。
【0003】以下、このような記録装置に用いられる従
来の光走査装置について図6を用いて説明する。
【0004】図6は従来の光走査装置71を示す平面図
である。
【0005】筐体78には、記録媒体である感光ドラム
73を照射するに必要なレーザビームを形成する全ての
部材が配置されている。
【0006】半導体レーザ74とコリメータレンズ75
とは一体のユニットとしてのレーザユニット76を構成
している。
【0007】この半導体レーザ74はレーザビームを水
平方向に発振するものであり、その発振されたレーザビ
ームはコリメータレンズ75に入射する。コリメータレ
ンズ75を通過したレーザビームは、コリメータレンズ
75の光軸と一致した平行ビームとなる。
【0008】コリメータレンズ75より出射されたレー
ザビームは、シリンドリカルレンズ77によって、6面
の反射面を有する正六面体形状のポリゴンミラー72の
反射面上に、そのポリゴンミラー72の回転軸方向のみ
一旦集束するようにして入射される。
【0009】ポリゴンミラー72は高精度の軸受けに支
えられた軸に取りつけられ、定速回転する図示しないモ
ータにより駆動される。このモータの駆動により回転す
るポリゴンミラー72によって、レーザビームはほぼ水
平に掃引されて等角速度で偏向される。
【0010】なお、ポリゴンミラー72は主にアルミニ
ウムを材料として形成されており、その作成の際には一
般に切削加工法が用いられる。また、モータの種類とし
ては、公知のヒステリシスシンクロナスモータ、DCサ
ーボモータ等が挙げられる。これらは、磁気駆動力によ
り回転力を得ることからコイルの巻線や、鉄板を含む磁
気回路をモータ内に形成することが必要となるため、そ
の容積は比較的大きなものとなる。
【0011】ポリゴンミラー72によりほぼ水平に掃引
されて出射したレーザビームはfθ特性を有する結像レ
ンズ79により前記感光ドラム73上にスポット光とし
て結像される。
【0012】さらに、ポリゴンミラー72により掃引さ
れたレーザビームは、画像領域を妨げない範囲で、ビー
ム検出器ユニット80に導かれる。ビーム検出器ユニッ
ト80は1個の反射ミラー81と小さな入射スリットを
有するスリット板82と応答速度の速い光電変換素子基
板83から成る。そして、この光電変換素子基板83が
掃引されるレーザビームの位置を検出すると、この検出
信号に基づいて、感光ドラム73上に画像データに応じ
た光情報を与えるための半導体レーザ74への入力信号
のスタートタイミングを制御している。
【0013】上記のごとく画像信号に応じて変調された
レーザビームは感光ドラム73に照射され、周知の電子
写真プロセスにより顕像化された後、普通紙等の転写材
上に転写定着されハードコピーとして出力される。
【0014】また、特公昭60−57052号公報、特
公昭60−57053号公報、実公平2−19783号
公報、実公平2−19784号公報、実公平2−197
85号公報に記載されているような、水晶基板を用いる
機械振動子の表面にレーザビームを反射するための反射
鏡を形成してなる光偏向素子を有する光走査装置も提案
されている。
【0015】これら公報に記載された光走査装置は、光
偏向素子の偏向面(反射鏡面)を正弦的に往復振動させ
ることで、反射鏡に入射するレーザビームを偏向走査す
るものである。なお、この往復振動の周波数を偏向周波
数と称する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポリゴンミラーを用いた方式による光走査装置では、上
述した通り、アルミニウム製のポリゴンミラーや、それ
を駆動するためのヒステリシスシンクロナスモータ、D
Cサーボモータ等を使用しているため、外形形状、重量
とも一般的に大きくなってしまい、この光走査装置を組
み込んだ記録装置の小型化に寄与し得ないという問題点
があった。さらに、ポリゴンミラーは2面以上の鏡面を
有しているため、各面間の傾斜角度のばらつきによって
光ビームの反射角にばらつきが生じる現象、いわゆる面
倒れと称される問題が不可避であった。このため、ポリ
ゴンミラーを用いた方式ではfθレンズ等の結像光学系
に面倒れを補償する機能を付加する必要があり、結像光
学系の高コスト化をまねいた。
【0017】また、上記各公報に記載されているような
往復振動子で構成された光偏向素子を用いた光走査装置
では、光走査素子に形成された1面のみの反射鏡を用い
るため面倒れは発生しないものの、光偏向素子に構成さ
れた反射鏡の傾斜角度の個体差や、光偏向素子を光走査
装置の筐体に固定するときに生じる傾斜角度のばらつき
により、光偏向素子からの反射レーザビームが感光ドラ
ム上の所定の位置に結像せず、副走査方向の位置ずれを
生じることがあった。このため、ポリゴンミラー使用時
と同様に、結像光学系に面倒れを補償する機能を付加す
る必要があり、結果的に結像光学系の高コスト化の原因
となっていた。
【0018】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、小型化を実現すると共に、良好
な結像特性を発揮することのできる光走査装置を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の光走査装置は、光ビームを出射する光
ビーム出射手段と、絶縁基板によってバネ部と、バネ部
によって支持される可動部と、その可動部に設けられた
偏向部とを一体的に構成した光偏向素子と、前記光偏向
素子を揺動させて前記偏向部に入射した前記光ビームに
偏向作用を施す光偏向手段と、前記偏向部にて偏向され
た前記光ビームを被走査媒体上に結像させるための結像
光学系とを備えた光走査装置であって、前記偏向部にて
偏向される前記光ビームの進行方向を調整するための調
整手段を有するものである。
【0020】請求項1に記載の光走査装置によれば、偏
向部にて偏向される光ビームの進行方向を調整するため
の調整手段を有しているので、偏向された光ビームは面
倒れが発生することもなく結像光学系を介して正確に被
走査媒体上に結像される。
【0021】請求項2に記載の光走査装置は、請求項1
に記載の光走査装置において、前記光偏向素子と前記光
偏向手段とを保持する第一の筐体と、前記光ビーム出射
手段と前記第一の筐体と前記結像光学系とを保持する第
二の筐体とを備え、前記第二の筐体には、前記第一の筐
体を取り付ける際の取付角度を調整するための角度調整
手段を有するものである。
【0022】請求項2に記載の光走査装置によれば、第
一の筐体の第二の筐体に対する取付角度が調整されるの
で、第一の筐体に保持されている光偏向素子の偏向部に
て偏向された光ビームは面倒れが発生することもなく結
像光学系を介して正確に被走査媒体上に結像される。
【0023】請求項3に記載の光走査装置は、請求項1
に記載の光走査装置において、前記光偏向素子と前記光
偏向手段とを保持する筐体を有し、その筐体は、さら
に、前記光偏向素子の取付角度を調整するための角度調
整手段を有するものである。
【0024】請求項3に記載の光走査装置によれば、光
偏向素子の筐体に対する取付角度が調整されるので、光
偏向素子の偏向部にて偏向された光ビームは面倒れが発
生することもなく結像光学系を介して正確に被走査媒体
上に結像される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。
【0026】図1は、レーザプリンタに適用される光走
査装置1を示す平面図であり、これを用いて、本実施例
の光走査装置の構成及び動作を詳細に説明する。なお、
この図面の一部は、本実施例の構成を説明するために平
面に投影した断面図となっている。
【0027】筐体2には、被走査媒体である感光ドラム
3を照射するに必要なレーザビームを形成する全ての部
材が配置されている。
【0028】図中に斜線が施してある筺体2の一部にお
いて、半導体レーザ4とコリメートレンズ5と鏡筒7
は、筺体2の一部位である円筒開口部6に一体化されて
固定されている。
【0029】半導体レーザ4は、外部から入力される画
像信号に従って強弱に変調されたレーザビームを放射
し、コリメートレンズ5に入射させる。
【0030】コリメートレンズ5は、円筒形状のガラス
レンズからなり、半導体レーザ4から放射されたレーザ
ビームを受けて平行なレーザ光として鏡筒7の開口から
出射させる作用をする。この様な円筒形状のレンズとし
ては、円筒軸垂直方向に屈折率分布を持ったGRINレ
ンズが知られている。
【0031】鏡筒7は、樹脂成型品からなり、コリメー
トレンズ5を、鏡筒7の外形円筒面の中心軸と、コリメ
ートレンズ5の光軸がほぼ一致するように保持する機能
を持つ。
【0032】半導体レーザ4とコリメートレンズ5は、
半導体レーザ4の発光点がコリメートレンズ5の光軸に
略一致し、また半導体レーザ4の発光点がコリメートレ
ンズ5の焦点に一致するように調整される。これらを調
整することにより半導体レーザ4より放射されたレーザ
ビームはコリメートレンズ5通過後、コリメートレンズ
5の光軸と略一致した平行ビームとなり、鏡筒7の開口
により平行ビームの断面形状が所定の形状となるべく規
制されて出射される。
【0033】図2は本発明の光走査装置に用いる光偏向
器10を筐体2に取り付けた部分の詳細図である。
【0034】偏向器10は、光偏向素子20とその光偏
向素子20を正弦振動させるための駆動部21と偏向器
筐体22とから構成されており、偏向器筐体22の反射
面側下方の両端においては、筐体2と一体成型された軸
受け20に、偏向器筐体22と一体に形成された円筒形
の回転軸23が取り付けられている。また、偏向器筐体
22の背面下方には調整ねじ取付板24と調整ねじ25
からなる傾斜調整部26が形成されている。そして、調
整ねじ25を回転させて、その調整ねじ25の先端部2
5aの調整ねじ取付板24下方への突出量を調整するこ
とにより、偏向器筐体22の傾斜量を調整することがで
きるので、偏向器筐体22に設けられている後述する反
射鏡45の反射面の角度を調整することができ、所望の
方向へレーザビームを反射させることが可能となる。
【0035】本実施例の光偏向素子20の構成につい
て、図4を参照して説明する。
【0036】光偏向素子20を構成するフレーム41に
は、上部及び下部に一体形成されたバネ部42,43を
介して可動部44が支持されている。これら、フレーム
41、バネ部42,43及び可動部44は単一の絶縁基
板によって構成されており、またこれらの形状は、フォ
トリソグラフィ及びエッチングの技術を利用して形成さ
れる。ここで、絶縁基板としては、例えば厚さが5×1
-5m程度の水晶基板が使用可能である。なお、フレー
ム41は必ずしも必要ではない。
【0037】また、可動部44には反射鏡45とコイル
パターン46とがフォトリソグラフィ及びエッチングの
技術を利用して形成されている。この反射鏡45の表面
精度は、結像時のビーム形状を乱さないようにするため
に、半導体レーザ4より出射されるレーザビームの波長
の1/4程度とされる。また、上部及び下部のバネ部4
2,43にはそれぞれコイルパターン5への導通のため
のリード線47,48が設けられており、上部側のリー
ド線47にはコイルパターン5を飛び越して接続される
ジャンパ線49が設けられている。
【0038】なお、上述したフレーム41、バネ部4
2,43及び可動部44の形成方法や反射鏡45及びコ
イルパターン46の形成方法については、特公昭60−
57052号公報に詳細に記載されているので、ここで
の説明を省略する。
【0039】また、駆動部11としては例えば永久磁石
が用いられ、所定のバイアス磁界を形成するように配置
される。
【0040】このように構成された本実施例の偏向器1
0では、光偏向素子20のコイルパターン46を駆動部
11により与えられるバイアス磁界中に配置させ、リー
ド線47,48及びジャンパ線49を介してコイルパタ
ーン46に電流を流すことにより、可動部44が上部及
び下部のバネ部42,43を軸として正弦的に往復揺動
運動する。そして、可動部44がこのような揺動運動を
することにより、反射鏡45にて反射されるレーザビー
ムが偏向作用を受けて水平に掃引されるのである。
【0041】なお、可動部44の往復揺動する角度全幅
は偏向面角度変化にて110度であるが、実効的に画像
情報を持つ範囲を走査する光振れ角の全幅はこれより小
さく、例えば90度程度に設定される。また、往復振動
の周波数(偏向周波数)は解像度300dpi、印字速
度6枚/分においては、800Hz程度に設定される。
【0042】結像レンズ12は、1枚玉のプラスチック
レンズからなり、偏向器20による偏向作用を受けたレ
ーザビームを感光ドラム3上に結像させ、さらに感光ド
ラム3上にてレーザビームによる走査線が略等速で主走
査方向に移動するようにF・arcsinθ特性を有し
ている。
【0043】一般の結像レンズでは、光線のレンズへの
入射角がθの時、像面上での結像する位置rについて、
r=f・tanθ(fは結像レンズの焦点距離)となる
関係がある。しかし、本実施例のように、正弦揺動する
偏向器10により反射されるレーザビームは結像レンズ
12への入射角が、時間と共に三角関数的に変化する。
従って、一般の結像レンズを用いると共に一定時間間隔
で半導体レーザ4をONすることにより間欠的にレーザ
ビームを出射させて、そのビームスポット列を感光ドラ
ム3上に結像させると、それらビームスポット列の間隔
は等間隔とはならなくなる。よって、本実施例のように
正弦揺動する偏向器10を用いる光走査装置1において
は、上述のような現象を避けるために、結像レンズ12
として、r=f・arcsinθなる特性を有するもの
が用いられる。このような結像レンズ12をFアークサ
インθレンズと称する。
【0044】そして、結像レンズ12より出射されたレ
ーザビームは感光ドラム3上への照射を妨げない領域内
で導光ミラー13にて光路を折り返されて、筺体2の一
部分として形成されているナイフエッジ18を通過して
ビーム検出器14に導かれる。
【0045】ビーム検出器14はpinフォトダイオー
ド等の光電変換素子からなり、掃引されるレーザビーム
を検出するものであり、この検出を示す検出信号に応じ
て感光ドラム3上に画像信号に応じた光情報を与えるた
めの半導体レーザ4への入力信号のスタートタイミング
を制御している。
【0046】これにより偏向器10の可動部44が揺動
する際の偏向角速度のムラによる水平方向の信号の同期
ずれを大幅に軽減でき、質のよい画像が得られると共に
偏光器10に要求される偏向角速度の精度の許容範囲が
大きくなるものである。
【0047】また、ビーム検出器14は、半導体レーザ
4と同一の一枚の基板15平面上に配設されている。こ
のため、ビーム検出器14と半導体レーザ4を駆動する
ための駆動回路との間の電気信号の経路を短くすること
ができるので、回路系が周囲電気ノイズによって誤動作
を起こす可能性を低くすることができる。さらに、ビー
ム検出器14と半導体レーザ4とが同一の一枚の基板1
5平面上に配設されており、両者の駆動回路が基板15
上に共存しているため、基板15の枚数が低減でき、基
板間を結線するハーネス16の本数を同時に低減するこ
ともできるという効果を合わせもっている。
【0048】基板15はネジ60により筺体2に固定さ
れており、ハーネス16伝い、または、直接の外力によ
り、基板15が力を受けて半導体レーザ4が筺体2から
抜けてしまったり、その位置がずれてしまったりするこ
とを防いでいる。
【0049】ナイフエッジ18は筐体2の一部分として
一体成型にて設けられたている。なお、従来は、薄い金
属を打ち抜き加工した矩形スリット状の部品を位置調整
して筺体2にネジ等で固定して配設されていた。従っ
て、本実施例のように、ナイフエッジ18を筺体2の一
部分として形成したことにより、部品点数を低減できる
という効果が得られる。
【0050】また、この筐体2は一般に広く用いられて
いるガラス繊維入りポリカーボネートにて形成され、各
構成要素を位置精度よく担持し、振動による歪が小さい
ことが必要である。
【0051】上記のごとく偏向され、結像レンズ12よ
り出射されたレーザビームは感光ドラム3上への照射領
域内でオリカエシミラー群19にて光路を折り返され
て、筺体2の一部位である窓17から筺体2外に射出さ
れ、感光ドラム3上に照射され、公知の電子写真プロセ
ス等により顕像化された後、普通紙またはOHPフィル
ム等の特殊紙より成る転写材上に図示しない転写機構及
び定着機構により転写・定着され、ハードコピーとして
出力される。
【0052】次いで、この様に構成された光走査装置1
がもたらす効果について、図1、図2及び図3を用いて
詳細に説明する。
【0053】往復正弦揺動する光偏向素子20を用いた
光走査装置では、一般に一面のみの反射鏡45を使用す
るため、従来のポリゴンミラーを用いた光走査装置にお
けるfθレンズのような、面倒れを補正する機能が付加
された結像レンズを使用する必要がなく、結像光学系の
設計の許容度が広くなり、コストダウン及び小型化が可
能となる。しかし、結像光学系に面倒れを補正するため
の機能を付加しないことにより次のような弊害が生じ
る。
【0054】すなわち、往復正弦揺動する光偏向素子2
0の反射鏡45の反射面の個体間のばらつきや、光偏向
素子20の筐体2への取付角度のばらつきに起因して、
反射鏡45にて反射されたレーザビームの結像レンズ1
2への入射角度が適正角度を逸脱することがあった。図
4を参照してさらに具体的に説明する。図4は、光偏向
素子20の反射鏡45によって反射されたレーザビーム
が結像レンズ12によって結像効果を施され、感光ドラ
ム3上に結像される様子を示す。反射鏡45で反射され
たレーザビームが適正な角度で結像レンズ12に入射す
れば、感光ドラム3の適正位置31に結像されるが、前
述した原因によりレーザビームの反射鏡45への入射角
が適正角度からわずかにずれるだけで、レーザビームの
結像位置は適正位置から外れた位置32にずれる。さら
に、結像されるレーザビームの波面収差も悪化する。そ
して、これを防止するためには、光偏向素子20の反射
鏡45面の角度を製造及び取付段階において、±0.5
°以内の精度に保証する必要があり、作製方法及び材料
が限定され、部品のコストアップにつながった。
【0055】これに対して本実施の形態の光走査装置に
おいては、光偏向素子20及び駆動部21としての永久
磁石を包括的に保持する偏向器筐体22に、上述した回
転軸23と調整ねじ取付部24と調整ねじ25とからな
る傾斜調整部26を設け、光走査装置1をレーザプリン
タに取り付ける段階で、レーザビームを走査しつつ偏向
器筐体22の筐体2に対する取付角度(反射鏡45の傾
斜角度)を調整可能であるため、個々の光偏向素子20
のばらつきにかかわらず、感光ドラム3上の適正位置3
1にレーザビームが結像される。つまり、調整ねじ25
を回転させることにより、偏向器筐体22が回転軸23
を中心として図2に示す矢印方向へ揺動し、感光ドラム
3上の適正位置31にレーザビームが走査された位置で
接着剤により調整ねじ25の位置を固定するという、簡
単な作業により反射鏡45の傾斜角度の調整が可能とな
り、また、適切な結像特性が発揮される。さらに、感光
ドラム3上における波面収差の補正を防止するという効
果も得られる。
【0056】ついで、上述の通り構成された光走査装置
1の動作について図1を用いて説明する。
【0057】半導体レーザ4は画像信号に基づいて変調
され、点滅してレーザビームを発しており、このレーザ
ビームはコリメートレンズ5によって平行ビームにされ
たのち、鏡筒7の開口により整形作用を受けて出射され
る。レーザビームは、偏向器10の光偏向素子20に形
成されている反射鏡45に入射される。光偏向素子20
の可動部44は駆動部11によって正弦的に揺動してい
るため、反射鏡45にて反射されるレーザビームは正弦
的に往復偏向作用を受ける。光偏向素子20により偏向
作用を受けたレーザビームは、さらに結像レンズ12と
してのFアークサインθレンズによって感光ドラム3上
に結像されるべく収束作用を受ける。また、同時に、光
偏向素子20により偏向されたレーザビームが感光ドラ
ム3上を等速度にて走査されるような光路屈折作用を受
ける。
【0058】結像レンズ12により収束作用を受けたレ
ーザビームは、オリカエシミラー19により光路を折り
畳まれて感光ドラム3上に結像し、順次等速走査され
る。また、発光されたレーザビームは画像走査範囲外に
て導光ミラー13により屈折され、ビーム検出器14に
導かれる。ビーム検出器14がレーザビームを検出する
と、その検出信号を出力する。この検出信号は水平同期
信号として用いられ、水平方向における画像の基準位置
を得るために利用される。
【0059】そして、画像情報による光走査作用を受け
た感光ドラム3は公知の電子写真プロセス等により顕像
化された後、普通紙または特殊紙より成る転写材上に周
知の転写機構及び定着機構により転写・定着されハード
コピーとして出力される。
【0060】尚、本発明は上述した実施の形態に限定さ
れるものではなく、適宜変更を加えることが可能であ
る。
【0061】例えば、図5に示すように、光偏向素子2
0と駆動部21とを保持する偏向器筐体33に対して光
偏向素子20を取り付ける際の取付角度を調整するよう
に構成しても、上記と同様の効果が得られる。すなわ
ち、光偏向素子20が傾斜調整用取付板35に接着等に
より取り付けられており、傾斜調整用取付板35には円
筒形の回転軸36が一体に形成されている。そして、こ
の回転軸36が、偏向器筐体33に一体に形成された回
転軸受37に取り付けられている。また、偏向器筐体3
3には調整ねじ38が背面より取り付けれており、調整
ねじ38の先端は傾斜調整用取付板35に押しつけられ
ている。以上のような構成とすることにより、調整ねじ
38を回転させると、回転ねじ38の先端部38aが傾
斜調整用取付板35の押し込み、それに伴って光偏向素
子20が傾斜調整用取付板35と一体となって揺動し、
光偏向素子20の偏向器筐体33に対する取付角度(光
偏向素子20に入射するレーザビームの入射角度及び反
射角度)を調整することが可能となる。よって、このよ
うな簡単な作業により反射鏡45の傾斜角度の調整が可
能となり、また、適切な結像特性が発揮される。
【0062】その他、本発明の趣旨を越えない範囲で様
々な変更が可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の光走査装置によれば、調整手段により、偏向
部で偏向された光ビームの進行方向を調整可能であるか
ら、その光ビームは適正な入射角度で結像光学系に入射
される。よって、走査される光ビームは被走査媒体上の
適切な位置に入射されるので、光ビームの位置ズレを防
止することができ、さらに波面収差の増大をも防止する
ことが可能であるという効果を奏する。
【0064】また、請求項2の光走査装置によれば、光
偏向素子が保持された第一の筐体と、その第一の筐体と
光ビーム出射手段と結像光学系とを保持する第二の筐体
とを有し、さらに、第二の筐体には第一の筐体を取り付
ける際の取付角度を調整するための角度調整手段を有し
ているので、光ビームの結像光学系への入射角度を容易
に調整することができ、その調整された光ビームは適正
な入射角度で結像光学系に入射される。よって、走査さ
れる光ビームは被走査媒体上の適切な位置に入射される
ので、光ビームの位置ズレを防止することができ、さら
に波面収差の増大をも防止することが可能であるという
効果を奏する。
【0065】請求項3の光走査装置によれば、光偏向素
子と光偏向手段とを保持する筐体を有し、その筐体に
は、光偏向素子を筐体に取り付ける際の取付角度を調整
するための角度調整手段を有しているので、光ビームの
結像光学系への入射角度を容易に調整することができ、
その調整された光ビームは適正な入射角度で結像光学系
に入射される。よって、走査される光ビームは被走査媒
体上の適切な位置に入射されるので、光ビームの位置ズ
レを防止することができ、さらに波面収差の増大をも防
止することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した光走査装置の平面図であ
る。
【図2】光走査装置に用いる偏向器の側面図である。
【図3】光走査装置に用いる光偏向素子の斜視図であ
る。
【図4】光走査装置におけるレーザビーム走査の様子を
示す横断面図である。
【図5】別の実施形態の光走査装置に用いる偏向器の横
断面図である。
【図6】従来の光走査装置の平面図である。
【符号の説明】
1 光走査装置 2 筺体 3 感光ドラム 4 半導体レーザ 12 Fアークサインθレンズ 20 光偏向素子 21 駆動部 22 偏向器筐体 25 調整ねじ 26 傾斜調整部 41 フレーム 42,43 バネ部 44 可動部 45 反射鏡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光ビーム出射手段
    と、 絶縁基板によってバネ部と、バネ部によって支持される
    可動部と、その可動部に設けられた偏向部とを一体的に
    構成した光偏向素子と、 前記光偏向素子を揺動させて前記偏向部に入射した前記
    光ビームに偏向作用を施す光偏向手段と、 前記偏向部にて偏向された前記光ビームを被走査媒体上
    に結像させるための結像光学系とを備えた光走査装置に
    おいて、 前記偏向部にて偏向される前記光ビームの進行方向を調
    整するための調整手段を有することを特徴とする光走査
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光走査装置において、 前記光偏向素子と前記光偏向手段とを保持する第一の筐
    体と、 前記光ビーム出射手段と前記第一の筐体と前記結像光学
    系とを保持する第二の筐体とを備え、 前記第二の筐体には、前記第一の筐体を取り付ける際の
    取付角度を調整するための角度調整手段を有することを
    特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光走査装置において、 前記光偏向素子と前記光偏向手段とを保持する筐体を有
    し、 その筐体は、さらに、前記光偏向素子の取付角度を調整
    するための角度調整手段を有することを特徴とする光走
    査装置。
JP7336915A 1995-12-25 1995-12-25 光走査装置 Pending JPH09179053A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8254004B2 (en) 2007-02-07 2012-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Oscillator and optical deflector having oscillator
CN116841136A (zh) * 2023-08-31 2023-10-03 光科芯图(北京)科技有限公司 一种五轴调节装置及曝光系统

Cited By (3)

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US8254004B2 (en) 2007-02-07 2012-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Oscillator and optical deflector having oscillator
CN116841136A (zh) * 2023-08-31 2023-10-03 光科芯图(北京)科技有限公司 一种五轴调节装置及曝光系统
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