JPH09236764A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH09236764A
JPH09236764A JP4136496A JP4136496A JPH09236764A JP H09236764 A JPH09236764 A JP H09236764A JP 4136496 A JP4136496 A JP 4136496A JP 4136496 A JP4136496 A JP 4136496A JP H09236764 A JPH09236764 A JP H09236764A
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light beam
optical system
optical
light
incident
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JP4136496A
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Inventor
Mitsuyoshi Watanabe
光由 渡▲なべ▼
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正弦的に揺動する光偏向素子を用いたこと
で、従来の光走査装置より外形形状、重量とも小さくし
ながら、入射面にARコートをもたない結像光学系を用
いても反射光による半導体レーザの誤動作を生じないよ
うにする。 【解決手段】 光ビームが前記結像光学系に入射する位
置において、入射面の法線が該光ビームの光軸と一致し
ないように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子計算機から送
られてくるコード化された信号を高速に印字出力する電
子写真方式の記録装置において、レーザビーム等のビー
ムを電子計算機等からの信号に応じて偏向、変調制御す
る光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子計算機からの画像情報の記録
を担う記録装置として、電子写真方式による記録装置が
用いられている。
【0003】以下、このような記録装置に用いられる従
来の光走査装置について図6を用いて説明する。
【0004】図6は従来の光走査装置71を示す平面図
である。
【0005】筐体78には、記録媒体である感光ドラム
73を照射するに必要なレーザビームを形成する全ての
部材が配置されている。
【0006】半導体レーザ74とコリメータレンズ75
とは一体のユニットとしてのレーザユニット76を構成
している。
【0007】この半導体レーザ74はレーザビームを水
平方向に発振するものであり、その発振されたレーザビ
ームはコリメータレンズ75に入射する。コリメータレ
ンズ75を通過したレーザビームは、コリメータレンズ
75の光軸と一致した平行ビームとなる。
【0008】コリメータレンズ75より出射されたレー
ザビームは、シリンドリカルレンズ77によって、6面
の反射面を有する正六面体形状のポリゴンミラー72の
反射面上に、そのポリゴンミラー72の回転軸方向のみ
一旦集束するようにして入射される。
【0009】ポリゴンミラー72は高精度の軸受けに支
えられた軸に取りつけられ、定速回転する図示しないモ
ータにより駆動される。このモータの駆動により回転す
るポリゴンミラー72によって、レーザビームはほぼ水
平に掃引されて等角速度で偏向される。
【0010】なお、ポリゴンミラー72は主にアルミニ
ウムを材料として形成されており、その作成の際には一
般に切削加工法が用いられる。また、モータの種類とし
ては、公知のヒステリシスシンクロナスモータ、DCサ
ーボモータ等が挙げられる。これらは、磁気駆動力によ
り回転力を得ることからコイルの巻線や、鉄板を含む磁
気回路をモータ内に形成することが必要となるため、そ
の容積は比較的大きなものとなる。
【0011】ポリゴンミラー72によりほぼ水平に掃引
されて出射したレーザビームはfθ特性を有する結像レ
ンズ79により前記感光ドラム73上にスポット光とし
て結像される。
【0012】さらに、ポリゴンミラー72により掃引さ
れたレーザビームは、画像領域を妨げない範囲で、ビー
ム検出器ユニット80に導かれる。ビーム検出器ユニッ
ト80は1個の反射ミラー81と小さな入射スリットを
有するスリット板82と応答速度の速い光電変換素子基
板83から成る。そして、この光電変換素子基板83が
掃引されるレーザビームの位置を検出すると、この検出
信号により感光ドラム73上に画像データに応じた光情
報を与えるための半導体レーザ74への入力信号のスタ
ートタイミングを制御している。
【0013】上記のごとく画像信号に応じて変調された
レーザビームは感光ドラム73に照射され、公知の電子
写真プロセスにより顕像化された後、普通紙等の転写材
上に転写定着されハードコピーとして出力される。
【0014】また、特公昭60−57052号公報、特
公昭60−57053号公報、実公平2−19783号
公報、実公平2−19784号公報、実公平2−197
85号公報に記載されているような、水晶基板を用いる
機械振動子の表面にレーザビームを反射するための反射
鏡を形成してなる光偏向素子を有する光走査装置も提案
されている。
【0015】これら公報に記載された光走査装置は、光
偏向素子の偏向面(反射鏡面)を正弦的に往復振動させ
ることで、反射鏡に入射する光ビームを偏向走査するも
のである。なお、この往復振動の周波数を偏向周波数と
称する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポリゴンミラーを用いた方式による光走査装置では、上
述した通り、アルミニウム製のポリゴンミラーや、それ
を駆動するためのヒステリシスシンクロナスモータ、D
Cサーボモータ等を使用しているため、外形形状、重量
とも一般的に大きくなってしまい、この光走査装置を組
み込んだ記録装置の小型化に寄与し得ないという問題点
があった。さらに、ポリゴンミラーは2面以上のミラー
で構成されているため、各面間の傾斜角度のばらつきに
よって光ビームの反射角にばらつきが生じる現象、いわ
ゆる面倒れと称される問題が不可避であった。このた
め、ポリゴンミラーを用いた方式ではfθレンズ等の結
像光学系に面倒れを補償する機能を付加する必要があ
り、結像光学系の高コスト化をまねいた。
【0017】また、往復振動子で構成された光偏向子を
用いた光走査装置では、偏向子に形成された1面のみの
ミラーを用いるため面倒れは発生しないが、レーザ光の
一部が結像光学系の入射面で反射され、さらに偏向子に
構成されたミラーで反射され、半導体レーザに入射して
誤動作を引き起こす原因となる可能性があった。このた
め、結像光学系の入射面には反射を防止するためのコー
ティング(以下、ARコートと略する。)を施す必要が
あり、光学部品製造において行程の増加とコストの増加
をまねいた。
【0018】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、正弦的に揺動する光偏向素子を
用いたことで、従来の光走査装置より外形形状、重量と
も小さくしながら、ARコートをもたない結像光学系を
用いても反射光による半導体レーザの誤動作を生じない
光走査装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、光ビームを出射する光ビーム出射手段と、バネ部
と、バネ部によって支持される可動部と、その可動部に
設けられた偏向部を有し、絶縁基板によって構成される
光偏向素子と、主走査方向に光ビームを走査するため
に、前記光偏向素子を揺動させて光ビームに偏向作用を
施す光偏向手段と、前記光偏向手段によって偏向された
光ビームが入射される入射面を有し、入射された光ビー
ムを被走査媒体上に結像させるための結像光学系とを備
えた光走査装置において、前記光ビームが前記結像光学
系に入射する位置における前記結像光学系の入射面の法
線が、該光ビームの光軸と一致しないように結像光学系
を配置されたものであり、結像光学系の入射面で反射し
た光ビームは入射光の光軸と異なった光軸を持つ。
【0020】また、請求項2の光走査装置は、請求項1
に記載の光走査装置において、前記結像光学系が、平面
形状の入射面を有し、該入射面の法線が光ビームの光軸
と所定の角度を持つように結像光学系の入射面が傾斜し
て配置されたものであり、結像光学系の入射面で反射し
た光ビームは入射光の光軸と異なった光軸を持つ。
【0021】また、請求項3の光走査装置は、請求項1
に記載の光走査装置において、前記結像光学系が、光ビ
ームの主走査方向と直交する副走査方向に曲率を持ちか
つ光ビームの主走査方向の走査面に平行な対称面を持つ
曲面形状の入射面を有し、光ビームが入射する位置にお
ける前記結像光学系の入射面の法線が光ビームの光軸と
所定の角度を持つように、前記結像光学系の対称面が主
走査方向の走査面に対して所定の距離だけ副走査方向に
平行移動された位置に配置されており、結像光学系の入
射面で反射した光ビームは入射光の光軸と異なった光軸
を持つ。
【0022】また、請求項4の光走査装置は、請求項1
から請求項3の光走査装置において、光ビーム出射手段
は、光ビームが出射される開口が形成された開口部材を
有し、前記開口の主走査方向と直交する副走査方向の径
をD、前記開口部材と前記結像光学系の入射面との距離
をLとしたとき、前記光ビームが前記結像光学系に入射
する位置において、前記光学系の入射面の法線と該光ビ
ームの光軸とのなす角度Aが下記の式の関係を満足する
よう設定されており、結像光学系の入射面で反射した光
ビームは入射光の光軸と異なった光軸を持つ。
【0023】
【数1】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0025】図1は、レーザプリンタに適用される光走
査装置1を示す平面図であり、これを用いて、本実施の
形態の光走査装置の構成及び動作を詳細に説明する。な
お、この図面の一部は、本実施の形態の構成を説明する
ために平面に投影した断面図となっている。
【0026】筐体2には、被走査媒体である感光ドラム
3を照射するに必要なレーザビームを形成する全ての部
材が配置されている。
【0027】図中に斜線が施してある筺体2の一部にお
いて、半導体レーザ4とコリメートレンズ5と鏡筒7
は、筺体2の一部位である円筒部6に一体化されて固定
されている。ここで鏡筒7の開口部8によって、全体の
開口は制限されている。
【0028】半導体レーザ4は、外部から入力される画
像信号に従って強弱に変調されたレーザビームを放射
し、コリメートレンズ5に入射させる。
【0029】コリメートレンズ5は、円筒形状のガラス
レンズからなり、半導体レーザ4から放射されたレーザ
ビームを受けて平行なレーザ光として鏡筒7の開口から
出射させる作用をする。この様な円筒形状のレンズとし
ては、円筒軸垂直方向に屈折率分布を持ったGRINレ
ンズが知られている。
【0030】鏡筒7は、樹脂成型品からなり、コリメー
トレンズ5を、鏡筒7の外形円筒面の中心軸と、コリメ
ートレンズ5の光軸がほぼ一致するように保持する機能
を持つ。
【0031】半導体レーザ4とコリメートレンズ5は、
半導体レーザ4の発光点がコリメートレンズ5の光軸に
略一致し、また半導体レーザ4の発光点がコリメートレ
ンズ5の焦点に一致するように調整される。これらを調
整することにより半導体レーザ4より放射されたレーザ
ビームはコリメートレンズ5通過後、コリメートレンズ
5の光軸と略一致した平行ビームとなり、鏡筒7の開口
により平行ビームの断面形状が所定の形状となるべく規
制されて出射される。
【0032】偏向器10は、光偏向素子20とその光偏
向素子20を正弦振動させるための駆動部21と偏向器
筐体22とから構成されている。
【0033】次に、本実施の形態の光偏向素子20の構
成について、図2を参照して説明する。
【0034】光偏向素子20を構成するフレーム41に
は、上部及び下部に一体形成されたバネ部42,43を
介して可動部44が支持されている。これら、フレーム
41、バネ部42,43及び可動部44は単一の絶縁基
板によって構成されており、またこれらの形状は、フォ
トリソグラフィ及びエッチングの技術を利用して形成さ
れる。ここで、絶縁基板としては、例えば厚さが5×1
0-5m程度の水晶基板が使用可能である。なお、フレー
ム41は必ずしも必要ではない。
【0035】また、可動部44には反射鏡45とコイル
パターン46とがフォトリソグラフィ及びエッチングの
技術を利用して形成されている。この反射鏡45の表面
精度は、結像時のビーム形状を乱さないようにするため
に、半導体レーザ4より出射されるレーザビームの波長
の1/4程度とされる。また、上部及び下部のバネ部4
2,43にはそれぞれコイルパターン5への導通のため
のリード線47,48が設けられており、上部側のリー
ド線47にはコイルパターン5を飛び越して接続される
ジャンパ線49が設けられている。
【0036】なお、上述したフレーム41、バネ部4
2,43及び可動部44の形成方法や反射鏡45及びコ
イルパターン46の形成方法については、特公昭60−
57052号公報に詳細に記載されているので、ここで
の説明を省略する。
【0037】また、駆動部11としては例えば永久磁石
が用いられ、所定のバイアス磁界を形成するように配置
される。
【0038】このように構成された本実施の形態の偏向
器10では、光偏向素子20のコイルパターン46を駆
動部11により与えられるバイアス磁界中に配置させ、
リード線47,48及びジャンパ線49を介してコイル
パターン46に電流を流すことにより、可動部44が上
部及び下部のバネ部42,43を軸として正弦的に往復
揺動運動する。そして、可動部44がこのような揺動運
動をすることにより、反射鏡45にて反射されるレーザ
ビームが偏向作用を受けて水平に掃引されるのである。
【0039】結像レンズ12は、1枚玉のプラスチック
レンズからなり、偏向器20による偏向作用を受けたレ
ーザビームを感光ドラム3上に結像させ、さらに感光ド
ラム3上にてレーザビームによる走査線が略等速で主走
査方向に移動するようにF・arcsinθ特性を有し
ている。
【0040】一般の結像レンズでは、光線のレンズへの
入射角がθの時、像面上での結像する位置rについて、
r=f・tanθ(fは結像レンズの焦点距離)となる
関係がある。しかし、本実施の形態のように、正弦揺動
する偏向器10により反射されるレーザビームは結像レ
ンズ12への入射角が、時間と共に三角関数的に変化す
る。従って、一般の結像レンズを用いると共に一定時間
間隔で半導体レーザ4をONすることにより間欠的にレ
ーザビームを出射させて、そのビームスポット列を感光
ドラム3上に結像させると、それらビームスポット列の
間隔は等間隔とはならなくなる。よって、本実施の形態
のように正弦揺動する偏向器10を用いる光走査装置1
においては、上述のような現象を避けるために、結像レ
ンズ12として、r=f・arcsinθなる特性を有
するものが用いられる。このような結像レンズ12をF
アークサインθレンズと称する。
【0041】図3に本発明の光走査装置に用いる半導体
レーザ4、鏡筒7の開口部8、光偏向子20(図3では
反射鏡45のみを示す。)、結像光学系12の側面から
の位置関係を示す。なお、説明を簡単にするために、反
射鏡45にて光ビームが反射される位置を点B、Cで示
し、入射光の光軸50及び反射光の光軸51を直線で表
す。結像レンズ12の入射面52が副走査方向に曲率を
持たない場合、結像レンズ12は主走査面(図3の紙面
と垂直な面)に対して傾斜させて設置され、半導体レー
ザから出射される光ビームの光軸50が、結像レンズ1
2の入射面52の法線53と一致しないように設定され
ている。このように設定することで、半導体レーザから
出射された光ビームは光軸50にそって進行し、反射鏡
45の点Bで反射され、結像レンズ12の入射面52に
入射する。入射面52に入射した光ビームの一部は入射
面52で光軸52の方向に反射され、さらに反射面45
の点Cで反射され、鏡筒7で遮られ、半導体レーザ4に
入射することはない。なお、このように反射光が半導体
レーザ4に入射しないように設定するためには、開口部
8の副走査方向の径(開口が円でない場合は、副走査方
向における開口の長さとする。)をD、光ビーム出射手
段の開口を設定する鏡筒7と前記結像光学系の入射面5
2との距離をLとしたとき、前記光ビームが結像レンズ
12に入射する位置において、入射面52の法線53と
該光ビームの光軸50とのなす角度Aが下記の式の関係
を満足すればよい。
【0042】
【数1】
【0043】この式に従って角度Aを設定すれば、入射
面52での反射光は鏡筒7に遮られ、結果的に半導体レ
ーザ4に入射せず、半導体レーザの誤動作は発生しな
い。
【0044】また、第2の実施の形態として、結像レン
ズ54の入射面55が光ビームの主走査方向と直交する
副走査方向に曲率を持ち、かつ光ビームの主走査方向の
走査面に平行な面を対称面56とする曲面形状を有して
いる場合は、図4に示すように、結像レンズ54を主走
査面(図4の紙面と垂直な面)に対して傾けることな
く、結像レンズ54の対称面56と走査面の位置を並行
にずらすことによっても、同様の効果が得られる。この
ように設定することで、半導体レーザから出射された光
ビームは光軸50にそって進行し、反射鏡45の点Bで
反射され、結像レンズ54の入射面55に入射する。入
射面55に入射した光ビームの一部は入射面55で光軸
52の方向に反射され、さらに反射面45の点Cで反射
され、開口部材7で遮られ、半導体レーザ4に入射する
ことはない。この場合も入射面55の法線57と該光ビ
ームの光軸50とのなす角度Aが前記の式の関係を満足
すればよいことは同様である。
【0045】次に図1を参照して、半導体レーザ4の制
御について説明する。結像レンズ12より出射されたレ
ーザビームは感光ドラム3上への照射を妨げない領域内
で導光ミラー13にて光路を折り返されて、筺体2の一
部分として形成されているナイフエッジ18を通過して
ビーム検出器14に導かれる。
【0046】ビーム検出器14はpinフォトダイオー
ド等の光電変換素子からなり、掃引されるレーザビーム
を検出するものであり、この検出を示す検出信号に応じ
て感光ドラム3上に画像信号に応じた光情報を与えるた
めの半導体レーザ4への入力信号のスタートタイミング
を制御している。
【0047】これにより偏向器10の可動部44が揺動
する際の偏向角速度のムラによる水平方向の信号の同期
ずれを大幅に軽減でき、質のよい画像が得られると共に
偏光器10に要求される偏向角速度の精度の許容範囲が
大きくなるものである。
【0048】また、ビーム検出器14は、半導体レーザ
4と同一の一枚の基板15平面上に配設されている。こ
のため、ビーム検出器14と半導体レーザ4を駆動する
ための駆動回路との間の電気信号の経路を短くすること
ができるので、回路系が周囲電気ノイズによって誤動作
を起こす可能性を低くすることができる。さらに、ビー
ム検出器14と半導体レーザ4とが同一の一枚の基板1
5平面上に配設されており、両者の駆動回路が基板15
上に共存しているため、基板15の枚数が低減でき、基
板間を結線するハーネス16の本数を同時に低減するこ
ともできるという効果を合わせもっている。
【0049】基板15は、ネジ60により筺体2に固定
されており、ハーネス16伝い、または、直接の外力に
より、基板が力を受けて半導体レーザ4が筺体2から抜
けてしまったり、その位置がずれてしまったりするのを
防ぐという効果を持っている。
【0050】ナイフエッジ18は筐体2の一部分として
設けられたている。なお、従来は、薄い金属を打ち抜き
加工した矩形スリット状の部品を位置調整して筺体2に
ネジ等で固定して配設されていた。従って、本実施の形
態のように、ナイフエッジ18を筺体2の一部分として
形成したことにより、部品点数を低減できるという効果
が得られる。
【0051】また、この筐体2は一般に広く用いられて
いるガラス繊維入りポリカーボネートにて形成され、各
構成要素を位置精度よく担持し、振動による歪が小さい
ことが必要である。
【0052】ついで、上述の通り構成された光走査装置
1の動作について図1を用いて説明する。
【0053】半導体レーザ4は画像信号に基づいて点滅
してレーザビームを発しており、このレーザビームはコ
リメートレンズ5によって平行ビームにされたのち、鏡
筒7の開口により整形作用を受けて出射される。レーザ
ビームは、偏向器10の光偏向素子20に形成されてい
る反射鏡45に入射される。光偏向素子20の可動部4
4は駆動部11によって正弦的に揺動しているため、反
射鏡45にて反射されるレーザビームは正弦的に往復偏
向作用を受ける。光偏向素子20により偏向作用を受け
たレーザビームは、さらに結像レンズ12としてのFア
ークサインθレンズによって感光ドラム3上に結像され
るべく収束作用を受ける。また、同時に、光偏向素子2
0により偏向されたレーザビームが感光ドラム3上を等
速度にて走査されるような光路屈折作用を受ける。
【0054】結像レンズ12により収束作用を受けたレ
ーザビームは、折り返しミラー19により光路を折り畳
まれて感光ドラム3上に結像し、順次等速走査される。
このとき、光ビームの一部が結像レンズ12の入射面で
反射されるが、その反射光は開口部8に遮られることに
より半導体レーザ4に入射することがないため、戻り光
を原因とする半導体レーザの誤動作は生じない。また、
発光されたレーザビームは画像走査範囲外にて導光ミラ
ー13により屈折され、ビーム検出器14に導かれる。
ビーム検出器14がレーザビームを検出すると、その検
出信号を出力する。この検出信号は水平同期信号として
用いられ、水平方向における画像の基準位置を得るため
に利用される。
【0055】そして、画像情報による光走査作用を受け
た感光ドラム3は公知の電子写真プロセス等により顕像
化された後、普通紙または特殊紙より成る転写材上に周
知の転写機構及び定着機構により転写・定着されハード
コピーとして出力される。
【0056】尚、本発明は上述した実施の形態に限定さ
れるものではなく、適宜変更を加えることが可能であ
る。例えば、本実施の形態においては結像レンズ12を
筐体に取り付ける際、光軸に対して結像レンズを傾斜さ
せて取り付けたが、図5に示すように、結像レンズ58
の入射面59のみ傾斜した形状の結像レンズを用いても
よい。また、偏向器筐体と筐体を同一部材で一体的に形
成してもかまわない。これによって部品数の低減と組立
工数の現象の効果が生じる。その他、本発明の趣旨を越
えない範囲で様々な変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
絶縁基板によって、バネ部と、このバネ部によって支持
される可動部とを構成し、該可動部に該光ビームを偏向
するための偏向部をもうけた光偏向手段を用いているの
で、従来の光走査装置より外径形状、重量とも小さくす
ることができ、装置の小型化に大きく貢献する。さら
に、光ビームが結像光学系に入射する位置において、入
射面の法線が該光ビームの光軸と一致しないため、入射
面にARコートをもたない結像光学系を用いても反射光
による半導体レーザの誤動作を生じないという効果を奏
する。
【0058】また、請求項2記載の光走査装置は、前記
結像光学系は、光ビームが該結像光学系に入射する入射
面は平面形状であり、該入射面の法線が光ビームの光軸
と所定の角度を持つように結像光学系の入射面が傾斜し
て配置されているため、入射面にARコートをもたない
結像光学系を用いても反射光による半導体レーザの誤動
作を生じないという効果を奏する。
【0059】また、請求項3記載の光走査装置は、前記
結像光学系が、光ビームの主走査方向と直交する副走査
方向に曲率を持ちかつ光ビームの主走査方向の走査面に
平行な対称面を持つ曲面形状の入射面を有し、光ビーム
が入射する位置における前記結像光学系の入射面の法線
が光ビームの光軸と所定の角度を持つように、前記結像
光学系の対称面が主走査方向の走査面に対して所定の距
離だけ副走査方向に平行移動された位置に配置されてい
るため、入射面にARコートをもたない結像光学系を用
いても反射光による半導体レーザの誤動作を生じないと
いう効果を奏する。
【0060】また、請求項4記載の光走査装置は、光ビ
ーム出射手段が、光ビームが出射される開口が形成され
た開口部材を有し、前記開口の主走査方向と直交する副
走査方向の径をD、前記開口部材と前記結像光学系の入
射面との距離をLとした際、前記光ビームが前記結像光
学系に入射する位置において、前記光学系の入射面の法
線と該光ビームの光軸とのなす角度Aが下記の式の関係
を満足するため、入射面にARコートをもたない結像光
学系を用いても反射光による半導体レーザの誤動作を生
じないという効果を奏する。
【0061】
【数1】
【図面の簡単な説明】
【図1】光走査装置の平面図である。
【図2】光走査装置に用いる光偏向素子の斜視図であ
る。
【図3】光走査装置において、光学系の位置関係を示す
横断面図である。
【図4】第2の実施の形態の光学系の位置関係を示す横
断面図である。
【図5】変形例の実施の形態の光学系の位置関係を示す
横断面図である。
【図6】従来の光走査装置の平面図である。
【符号の説明】
1 光走査装置 2 筺体 3 感光ドラム 4 半導体レーザ 9 光偏向素子 12 結像レンズ 20 光偏向素子 22 偏向器筐体 50 入射光の光軸 51 反射光の光軸 52 入射面 53 法線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光ビーム出射手段
    と、 バネ部と、バネ部によって支持される可動部と、その可
    動部に設けられた偏向部を有し、絶縁基板によって構成
    される光偏向素子と、主走査方向に光ビームを走査する
    ために、前記光偏向素子を揺動させて光ビームに偏向作
    用を施す光偏向手段と、 前記光偏向手段によって偏向された光ビームが入射され
    る入射面を有し、入射された光ビームを被走査媒体上に
    結像させるための結像光学系とを備えた光走査装置にお
    いて、 前記光ビームが前記結像光学系に入射する位置における
    前記結像光学系の入射面の法線が、該光ビームの光軸と
    一致しないように結像光学系を配置することを特徴とす
    る光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記結像光学系が、平面形状の入射面を
    有し、該入射面の法線が光ビームの光軸と所定の角度を
    持つように結像光学系の入射面が傾斜して配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記結像光学系が、光ビームの主走査方
    向と直交する副走査方向に曲率を持ちかつ光ビームの主
    走査方向の走査面に平行な対称面を持つ曲面形状の入射
    面を有し、光ビームが入射する位置における前記結像光
    学系の入射面の法線が光ビームの光軸と所定の角度を持
    つように、前記結像光学系の対称面が主走査方向の走査
    面に対して所定の距離だけ副走査方向に平行移動された
    位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    光走査装置。
  4. 【請求項4】光ビーム出射手段は、光ビームが出射され
    る開口が形成された開口部材を有し、前記開口の主走査
    方向と直交する副走査方向の径をD、前記開口部材と前
    記結像光学系の入射面との距離をLとしたとき、 前記光ビームが前記結像光学系に入射する位置におい
    て、前記光学系の入射面の法線と該光ビームの光軸との
    なす角度Aが、 【数1】 の関係を満足することを特徴とする請求項1から請求項
    3に記載の光走査装置。
JP4136496A 1996-02-28 1996-02-28 光走査装置 Pending JPH09236764A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007171558A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Seiko Epson Corp 光走査装置
JP2008033062A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP2008076557A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置

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