JPH09178523A - 吸入空気流量測定装置用センサ - Google Patents

吸入空気流量測定装置用センサ

Info

Publication number
JPH09178523A
JPH09178523A JP7349435A JP34943595A JPH09178523A JP H09178523 A JPH09178523 A JP H09178523A JP 7349435 A JP7349435 A JP 7349435A JP 34943595 A JP34943595 A JP 34943595A JP H09178523 A JPH09178523 A JP H09178523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resistor
sensor
intake air
permalloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7349435A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Naito
浩昭 内藤
Takashi Matsuda
隆 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP7349435A priority Critical patent/JPH09178523A/ja
Publication of JPH09178523A publication Critical patent/JPH09178523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入空気流量測定装置用センサにおいて、架
橋部及び接合部の機械的強度を高めること、とりわけエ
ンジンのバックファイアを想定した流れ方向sin3
°,流速200m/s以上の空気が急に流れても架橋部
が破壊されないようにすることを課題とする。 【解決手段】 本発明は、吸入空気流量測定装置用セン
サにおいて、鉄又はステンレススチール基板11の上にパ
ーマロイ又はニッケル層12、絶縁層13、白金パターン14
の抵抗体、オーバーコートガラス層15が順次形成され、
白金パターン14の抵抗体の下方の鉄又はステンレススチ
ール基板11がエッチングにより除去され空洞部17が形成
されたことを構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸入空気流量測定
装置用センサに係り、特に、車両用内燃機関の吸入空気
量を検出する空気流量測定装置に用いられるセンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】吸入空気流量測定装置は、吸入空気の流
れの中に感温抵抗体(センサ)を設置し、この感温抵抗
体に制御された発熱用電流を供給して感温抵抗体の温度
を一定に維持させ、感温抵抗体に流す電流値から吸入空
気量を検出するように構成されている。この場合、吸入
空気によって感温抵抗体が奪われる熱量に相当する電力
が感温抵抗体へ常時供給され、感温抵抗体の温度が一定
に維持されている。通常の吸入空気流量測定装置では、
この測定装置の存在による被検出空気の温度変化を補償
するため、温度補償用の感温抵抗体(発熱抵抗体)を流
量検出用の感温抵抗体(温度検知抵抗体)に併用してい
る。そして、この場合には、流量検出用の感温抵抗体と
温度補償用の感温抵抗体との温度差が一定になるように
制御している。
【0003】図2は、従来の吸入空気流量測定装置用セ
ンサを示す(例えば特開昭63−282662号公報参
照)。吸入空気流量測定装置用センサには、薄膜の一対
の上流側温度検知(感温)抵抗体1・下流側温度検知抵
抗体2と1個の発熱抵抗体3とがあり、一対の温度検知
抵抗体1・2の層(上側の層)と発熱抵抗体3の層(下
側の層)とが各々別々の層になって架橋部8に形成され
ている。このように抵抗体を2層構造にして、温度検知
抵抗体1・2が発熱抵抗体3の上部に配置され、これら
の抵抗体1〜3は架橋部8によってシリコン基体4と非
接触状態に維持されている。シリコンウエハーからなる
シリコン基体4の表面に、スパッタリングにより4000オ
ングストロームの厚みの第1窒化シリコン層5が形成さ
れる。第1窒化シリコン層5の上に厚み800 オングスト
ロームのパーマロイ(35〜80パーセントのNiを含む鉄合
金)の層がスパッタリングにより形成され、フォトマス
ク、フォトレジストとエッチング液を用いて架橋部8の
幅全体にわたる発熱抵抗体3が形成される。パーマロイ
エレメントの発熱抵抗体3を完全に覆うように、4000オ
ングストロームの厚みの第2窒化シリコン層6がスパッ
タリングにより形成される。第2窒化シリコン層6の上
に厚み800 オングストロームのパーマロイの層がスパッ
タリングにより形成され、発熱抵抗体3と同様にして上
流側温度検知抵抗体1と下流側温度検知抵抗体2とが形
成される。パーマロイエレメントの上流側温度検知抵抗
体1と下流側温度検知抵抗体2を完全に覆うように、40
00オングストロームの厚みの第3窒化シリコン層7がス
パッタリングにより形成され、これにより上流側温度検
知抵抗体1と下流側温度検知抵抗体2の酸化が防止され
る。
【0004】このように、一対の温度検知抵抗体1・2
の層と発熱抵抗体3の層とは平行で近接して配置され、
一対の温度検知抵抗体1・2と発熱抵抗体3との間には
4000オングストロームの厚みの窒化シリコンの熱絶縁層
が存在することとなる。抵抗体1〜3は、ともに約0.08
μmの厚みで線間に約5μmの間隔を有する幅約5μm
の線からなり、前記のとおり窒化シリコン層5〜7に包
まれて薄膜部材を形成する。この薄膜部材の下のシリコ
ン基体4の中に約125 μmの深さの空気スペース9が加
工され、同時に薄膜部材の架橋部8が形成され、架橋部
8は空気スペース9の一つ又はそれ以上のエッジにおい
て、シリコン基体4の表面10の最上部に接続される。シ
リコン基体4と非接触状態に維持された架橋部8は熱容
量が小さくなるので、温度検知抵抗体1・2の温度変化
は鋭敏となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のセンサは、架橋
部の厚みが例えば1.2μmという薄い層であるので、
架橋部の機械的強度が低く、また架橋部と基体との接合
部の機械的強度も低くなる。このように架橋部の強度不
足のため、流れ方向sin3°,流速200m/s以上
の空気が流れる(エンジンのバックファイアを想定)と
架橋部が破壊されることが分かった。本発明は、吸入空
気流量測定装置用センサにおいて、架橋部及び接合部の
機械的強度を高めること、とりわけ流れ方向sin3
°,流速200m/s以上の空気が急に流れても架橋部
が破壊されないようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸入空気流量
測定装置用センサにおいて、鉄又はステンレススチール
基板の上にパーマロイまたはニッケル層、絶縁層、白金
パターンの抵抗体、オーバーコートガラス層が順次形成
され、白金パターンの抵抗体の下方の鉄又はステンレス
スチール基板がエッチングにより除去され空洞部が形成
されたことを構成とする。前記構成において、絶縁層の
材料を窒化物となし、鉄又はステンレススチール基板の
厚みを約100μmとし、パーマロイまたはニッケル層
の厚みを約10μmとし、絶縁層の厚みを約0.3μm
とし、白金パターンの抵抗体の厚みを約0.7μmと
し、オーバーコートガラス層の厚みを約2μmとするこ
とができる。なお、本発明のセンサは、温度補償用及び
流量検出用の双方に使用できる感温抵抗体である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1(a) 及び図1(b) は、本発明
の吸入空気流量測定装置用センサを示す。図1(b) に示
すように、吸入空気流量測定装置用センサにおいて、鉄
又はステンレススチール基板11の上にパーマロイまたは
ニッケル層12、絶縁層13、白金パターン(抵抗体)14、
オーバーコートガラス層15が順次形成され、白金パター
ン14の下方の鉄又はステンレススチール基板11がエッチ
ングにより除去され空洞部17が形成されている。絶縁層
13は、パーマロイまたはニッケル層12と白金パターン14
とを絶縁する層であり、窒化化合物(たとえば窒化シリ
コン)の膜が用いられる。図1(a) に示すように、所定
幅で略ジグザクに折れ曲がった1本の連続した白金パタ
ーン14が形成され、白金パターン14の両端に端子20及び
23が形成される。そして、白金パターン14の中間部分が
端子21及び22に接続される。端子20から端子23に至る抵
抗体が発熱抵抗体となり、その中間部分の端子21から端
子22に至る抵抗体が温度検知抵抗体となる。
【0008】次に吸入空気流量測定装置用センサの製造
方法について説明する。先ず、鉄又はステンレススチー
ル基板11の上面にパーマロイまたはニッケル層12を蒸着
又は電気メッキにより形成する。パーマロイまたはニッ
ケル層12の上面に絶縁層13をCVD(化学蒸着)又は真
空蒸着の方法により形成する。絶縁層13の上面に白金パ
ターン14をスパッタ蒸着・真空蒸着及びフォトリソグラ
フィにより形成する。次に鉄又はステンレススチール基
板11の下面から図1(a) で点線で示す範囲(白金パター
ン14よりも約2倍の面積)にわたり裏面エッチングを行
う。このエッチングは、基板11の材質が鉄の場合には3
8〜42Be' 塩化第二鉄液を用い、基板11の材質がス
テンレススチールの場合には38〜42Be' 塩化第二
鉄液、塩化第二鉄液+硝酸等を用い、基板11を除去す
る。ただし、鉄又はステンレススチール基板11を完全に
除去することなく、薄い鉄又はステンレススチール基板
11の膜を残してもよい。次に白金パターン14を含む絶縁
層13の上面全体を、CVD(化学蒸着)、電気泳動、ス
クリーン印刷等の方法により、オーバーコートガラス層
15でオーバーコートする。こうして吸入空気流量測定装
置用センサが製造される。
【0009】鉄又はステンレススチール基板11、パーマ
ロイまたはニッケル層12及び絶縁層13は、機械的強度が
高く、耐熱性耐熱衝撃性に優れていることが明白であ
る。白金パターン14の抵抗体の端子20と端子23との間に
発熱用電流を流し、吸入空気温度に対して発熱抵抗体の
温度を常に+200°C一定に維持する。吸入空気によ
り白金パターンの発熱抵抗体及び温度検知抵抗体が冷や
され、電流が変化する。端子21及び端子22から温度検知
抵抗体を流れる電流値の変化を検出し、吸入空気量を測
定することができる。
【0010】
【実施例】吸入空気流量測定装置用センサにおいて、最
適の実施例は、冷間圧延鋼SPCC材または、オーステ
ナイト系ステンレスSUS304材の基板11の厚みを1
00μmとし、30〜50%のNiを含む鉄合金層の厚みを
10μmとし、絶縁層13の厚みを0.3μmとし、白金
パターン(抵抗体)14の厚みを0.7μmとし、オーバ
ーコートガラス層15の厚みを約2μmのとしたものであ
ることが判明した。この実施例の吸入空気流量測定装置
用センサについて実験したところ、吸入空気流量測定装
置用センサにおいてエンジンのバックファイアを想定し
た流れ方向sin3°,流速200m/s以上の空気が
急に流れても、パーマロイまたはニッケル層12、絶縁層
13、白金パターン(抵抗体)14及びオーバーコートガラ
ス層15からなる最も薄い部分が破壊されないことが判明
した。また、口径φ2のエアガンにて所定のエアー圧を
基板に対して直角に加圧する比較テストにおいては、従
来品はエアー圧1kg/cm2 で基板が破壊したのに対
して、本発明は、3.5kg/cm2 でも破壊しなかっ
た。
【0011】
【発明の効果】本発明の吸入空気流量測定装置用センサ
は、鉄又はステンレススチール基板の上にパーマロイま
たはニッケル層、絶縁層、白金パターンの抵抗体、オー
バーコートガラス層が順次形成され、白金パターンの抵
抗体の下方の鉄又はステンレススチール基板がエッチン
グにより除去され空洞部が形成されている。パーマロイ
またはニッケル層の機械的強度は相当高く、架橋部たる
最も薄い部分の大部分がパーマロイまたはニッケル層で
構成されているので、吸入空気流量測定装置用センサの
架橋部及び架橋部と基板との接合部の強度が従来例より
も相当高い。特に、パーマロイまたはニッケル層の厚み
を約10μmとした場合には、架橋部及び架橋部と基板
との接合部の強度が十分あり、流れ方向sin3°,流
速200m/s以上の空気が流れても架橋部が破壊され
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、図1(a) は平面
図、図1(b) は図1(a) のB−B線断面図である。
【図2】従来の吸入空気流量測定装置用センサの断面図
である。
【符号の説明】
11 鉄又はステンレススチール基板 12 パーマロイまたはニッケル層 13 絶縁層 14 白金パターン 15 オーバーコートガラス層 17 空洞部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄又はステンレススチール基板の上にパ
    ーマロイまたはニッケル層、絶縁層、白金パターンの抵
    抗体、オーバーコートガラス層が順次形成され、白金パ
    ターンの抵抗体の下方の鉄又はステンレススチール基板
    がエッチングにより除去され空洞部が形成された吸入空
    気流量測定装置用センサ。
  2. 【請求項2】 絶縁層の材料を窒化物となし、鉄又はス
    テンレススチール基板の厚みを約100μmとし、パー
    マロイまたはニッケル層の厚みを約10μmとし、絶縁
    層の厚みを約0.3μmとし、白金パターンの抵抗体の
    厚みを約0.7μmとし、オーバーコートガラス層の厚
    みを約2μmとした請求項1記載の吸入空気流量測定装
    置用センサ。
JP7349435A 1995-12-22 1995-12-22 吸入空気流量測定装置用センサ Pending JPH09178523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7349435A JPH09178523A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 吸入空気流量測定装置用センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7349435A JPH09178523A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 吸入空気流量測定装置用センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09178523A true JPH09178523A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18403732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7349435A Pending JPH09178523A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 吸入空気流量測定装置用センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09178523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004092688A1 (ja) * 2003-04-16 2004-10-28 Fujikin Incorporated 耐食金属製熱式質量流量センサとこれを用いた流体供給機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004092688A1 (ja) * 2003-04-16 2004-10-28 Fujikin Incorporated 耐食金属製熱式質量流量センサとこれを用いた流体供給機器
KR100714779B1 (ko) * 2003-04-16 2007-05-04 가부시키가이샤 후지킨 내식 금속제 열식 질량 유량 센서 및 이것을 이용한 유체공급 기기
CN100406854C (zh) * 2003-04-16 2008-07-30 株式会社富士金 耐蚀金属制热式质量流量传感器及采用它的流体供给设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5780173A (en) Durable platinum/polyimide sensing structures
JPH0339691Y2 (ja)
KR100276038B1 (ko) 감열식 유량 검출 소자 및 그것을 사용한 유량센서
JP4873659B2 (ja) 流体の沸点をダイレクトに求める方法
EP0937966A2 (en) Thermal air flow sensor
US6805003B2 (en) Mass flow sensor and mass flowmeter comprising the same
US20030029232A1 (en) Coupon for measuring corrosion rates and system
JP2002188947A (ja) 流量測定装置
JPH10213470A (ja) 薄膜式抵抗体及びその製造方法、流量センサ、湿度センサ、ガスセンサ、温度センサ
JP2000131112A (ja) 感熱式流量センサ
US4841769A (en) Apparatus for measuring velocity of flow
US20030010110A1 (en) Thermally balanced mass air flow sensor
JPH09178523A (ja) 吸入空気流量測定装置用センサ
JPH09178524A (ja) 吸入空気流量測定装置用センサ
JPH04230003A (ja) 抵抗素子
JPH0264417A (ja) 流速センサ
JP3649412B2 (ja) Coセンサ
JPH0755523A (ja) 流量センサ
JP2000275078A (ja) 薄膜ヒータ
JPH0829226A (ja) 熱式半導体フローセンサ及びその製造方法
JP4005823B2 (ja) 熱式センサおよびその設置方法ならびにマスフローメータ
JP3638786B2 (ja) 流量検出素子及び流量センサ
JPH0618465A (ja) 複合センサ
JP2000227352A (ja) 熱式流量センサ
JPH11295127A (ja) 流量検出素子及び流量センサ並びに流量検出素子の製造方法