JPH09178487A - 圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法 - Google Patents

圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法

Info

Publication number
JPH09178487A
JPH09178487A JP7335085A JP33508595A JPH09178487A JP H09178487 A JPH09178487 A JP H09178487A JP 7335085 A JP7335085 A JP 7335085A JP 33508595 A JP33508595 A JP 33508595A JP H09178487 A JPH09178487 A JP H09178487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resonance frequency
vibrator
surface portion
angular velocity
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7335085A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsushi Nomura
達士 野村
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7335085A priority Critical patent/JPH09178487A/ja
Priority to US08/630,824 priority patent/US5765046A/en
Publication of JPH09178487A publication Critical patent/JPH09178487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振
周波数との差を調節する具体的な方法を提供すること。 【解決手段】 第1の面部分A1または第2の面部分B
1のうち、一方の面部分に対してYAGレーザのパルス
照射を、共振周波数差が小さくなる間、継続して行なう
工程と、共振周波数差が小さくならなくなったとき、他
方の面部分に対してYAGレーザのパルス照射を、共振
周波数差が小さくなる間、継続して行なう工程とを交互
に繰り返し行なって、共振周波数差を最終目標値まで到
達させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧電振動角速度計で
使用する振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周
波数との差を調節する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電振動角速度計において、
コリオリ力を効率よく検出するためには、振動子(振動
体と称する場合もある。)の駆動側の共振周波数と検出
側の共振周波数とを一致させた方が良い事は公知であ
る。
【0003】例えば、文献1:「特開平2−29881
2号公報」に開示されている、金属三角柱(振動子に相
当する。)の側面に圧電セラミック板を貼り付けた構成
の圧電振動角速度計では、振動子のエッヂ部を削ること
により振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波
数との差(以下、単に共振周波数差と称する場合があ
る。)を調節する。さらに、文献1には、従来より振動
子の側面を削ることによって共振周波数差を調節するこ
とが行われていることも記載されている。
【0004】また、この出願に係る発明者が発明した、
図7に示すような、圧電材料から成る第1の部材12
と、圧電材料から成る第2の部材14とを貼り合わせて
一体的に構成された振動子10と、第1および第2の部
材12、14の間に設けられた基準電極16と、基準電
極16と相対する第1の部材12の面上に設けられた駆
動電極18と、基準電極16と相対する第2の部材14
の面上に設けられた検出電極20とを具えた構成の圧電
振動角速度計(特願平6−207082)200では、
その側面をやすりで削ることにより共振周波数差を調節
する方法が考えられていた。ただし、この圧電振動角速
度計200は、幅1mm程度、高さ1mm程度、長さ9
mm程度と超小型であり、従って、その側面をやすりで
削る場合には、一般に第1および第2の部材12、14
を同時に削ることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文献1
中には、振動子のエッヂ部や側面を削ることにより、共
振周波数差を調節することは開示されているが、その具
体的方法については開示されていない。
【0006】また、図7に示す構成の圧電振動角速度計
200の側面をやすりで削る場合には、共振周波数差を
100Hz程度までしか小さくすることが出来なかっ
た。実際には、振動子の駆動側の共振周波数と検出側の
共振周波数とが偶然一致する場合もあるが、それは正に
偶然であった。
【0007】従って、この発明の目的は、振動子の駆動
側の共振周波数と検出側の共振周波数との差を調節する
具体的な方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の第
1の圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法に
よれば、圧電材料から成る圧電振動角速度計用振動子の
側面に対して所定の削り量で削り加工を行ない、振動子
の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差を調
節する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法
において、振動子の有する第1の側面を上下部分に分割
し、上部分を第1の面部分とし下部分を第2の面部分と
した場合、第1の面部分に対して、振動子の駆動側の共
振周波数と検出側の共振周波数との差が中間値に達する
まで行なう削り加工と、第2の面部分に対して、振動子
の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が中
間値に達するまで行なう削り加工とを、最終的に前記振
動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差
が最終目標値に達するまで交互に繰り返し行なうことを
特徴とする。
【0009】その場合、第1の面部分または第2の面部
分に対して予備削り加工を行なった結果、振動子の駆動
側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が小さくな
る場合には、予備削り加工が行なわれた面部分を削り加
工を最初に行なう面部分と決定し、小さくならない場合
には、他方の面部分を削り加工を最初に行なう面部分と
決定する。
【0010】ここで、中間値とは、削り加工を行なう場
所を変える際の基準となる値であり、この中間値は、一
方の面部分に対して削り加工を継続して行なっていた場
合、共振周波数差が増加し始めるときの値の場合もある
し、経験的に共振周波数差がどの値のとき増加し始める
かがわかっている場合には、その値である場合もある。
【0011】なお、削り加工を第1の面部分または第2
の面部分のいずれか一方に対して行なうことにより、振
動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差
が最終目標値に達する場合もある。
【0012】また、この発明の第2の圧電振動角速度計
用振動子の共振周波数調節方法によれば、圧電材料から
成る圧電振動角速度計用振動子の側面に対して所定の削
り量で削り加工を行ない、振動子の駆動側の共振周波数
と検出側の共振周波数との差を調節する圧電振動角速度
計用振動子の共振周波数調節方法において、振動子の有
する、対向する第1の側面および第2の側面をそれぞれ
上下部分に分割し、第1の側面の上部分を第1の面部分
とし第1の側面の下部分を第2の面部分とし第2の側面
の上部分を第3の面部分とし第2の側面の下部分を第4
の面部分とした場合、第1の面部分に対して、振動子の
駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が中間
値に達するまで行なう削り加工と、第3の面部分に対し
て、振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数
との差が中間値に達するまで行なう削り加工とを、最終
的に前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周
波数との差が最終目標値に達するまで交互に繰り返し行
なうことを特徴とする。
【0013】その場合、第1の面部分または第3の面部
分に対して予備削り加工を行なった結果、振動子の駆動
側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が小さくな
る場合には、予備削り加工が行なわれた面部分を削り加
工を最初に行なう面部分と決定し、小さくならない場合
には、他方の面部分を削り加工を最初に行なう面部分と
決定する。
【0014】また、この発明の第3の圧電振動角速度計
用振動子の共振周波数調節方法によれば、圧電材料から
成る圧電振動角速度計用振動子の側面に対して所定の削
り量で削り加工を行ない、振動子の駆動側の共振周波数
と検出側の共振周波数との差を調節する圧電振動角速度
計用振動子の共振周波数調節方法において、振動子の有
する、対向する第1の側面および第2の側面をそれぞれ
上下部分に分割し、第1の側面の上部分を第1の面部分
とし第1の側面の下部分を第2の面部分とし第2の側面
の上部分を第3の面部分とし第2の側面の下部分を第4
の面部分とし、第1および第4の面部分を第1の組とし
第2および第3の面部分を第2の組とした場合、第1の
組を構成する一方または双方の面部分に対して、振動子
の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が中
間値に達するまで行なう削り加工と、第2の組を構成す
る一方または双方の面部分に対して、振動子の駆動側の
共振周波数と検出側の共振周波数との差が中間値に達す
るまで行なう削り加工とを、最終的に前記振動子の駆動
側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が最終目標
値に達するまで交互に繰り返し行なうことを特徴とす
る。
【0015】その場合、第1の組を構成する一方の面部
分または第2の組を構成する一方の面部分に対して予備
削り加工を行なった結果、振動子の駆動側の共振周波数
と検出側の共振周波数との差が小さくなる場合には、予
備削り加工が行なわれた面部分が含まれる組を構成する
いずれか一方の面部分を削り加工を行なう最初に行なう
面部分と決定し、小さくならない場合には、予備削り加
工が行なわれた面部分が含まれる組と異なる組を構成す
るいずれか一方の面部分を削り加工を最初に行なう面部
分と決定する。
【0016】なお、削り加工を第1の組または第2の組
を構成する一方または双方の面部分に対して行なうこと
により、振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周
波数との差が最終目標値に達する場合もある。
【0017】以上のような、第1〜第3の圧電振動角速
度計用振動子の共振周波数調節方法を用いると、圧電材
料から成る圧電振動角速度計用振動子の側面に対して所
定の削り量で削り加工を行なうことにより、振動子の駆
動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差を最終目
標値まで到達させることができる。
【0018】第1〜第3の圧電振動角速度計用振動子の
共振周波数調節方法は、四角柱状の形状を有する、圧電
材料から成る第1の部材と、四角柱状の形状を有する、
圧電材料から成る第2の部材とを貼り合わせて一体的に
構成された振動子に適用することが出来る。その場合、
第1および第2の部材の長辺に平行であって、第1およ
び第2の部材の貼り合わせ面に直交する側面が第1およ
び第2の側面であり、第1の側面であって、貼り合わせ
面によって上下部分に分割された上部分が第1の面部分
であり、第1の側面であって、貼り合わせ面によって上
下部分に分割された下部分が第2の面部分であり、第2
の側面であって、貼り合わせ面によって上下部分に分割
された上部分が第3の部分であり、第2の側面であっ
て、貼り合わせ面によって上下部分に分割された下部分
が第4の部分である。
【0019】この場合、削り加工を、レーザ光を用いて
行うのが良い。レーザ光を用いた場合には、材料に応じ
て、ビーム径およびビームパワーを任意に変化させるこ
とができる。
【0020】また、第1〜第3の圧電振動角速度計用振
動子の共振周波数調節方法において、削り加工を、振動
子を支持部材に固定した状態で行うのが良い。その場
合、振動子を、振動子の振動節点となる位置で固定する
のが最適である。振動子を支持部材に固定した状態で、
振動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行なう
と、さらなる他の製造工程が存在しないため、最も効率
の良い圧電振動角速度計を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態について説明する。これらの図において、各
構成成分は、この発明が理解できる程度にその形状、大
きさ、および配置関係を概略的に示してあるにすぎな
い。また、説明に用いる各図において、同様な構成成分
については同一の番号を付して示してある。また、以下
の説明で述べる、使用材料、形成方法、および幅等の寸
法はこの発明の実施の形態の好適例にすぎない。従っ
て、この発明がこれらの条件にのみ限定されるものでは
ないことは理解されたい。
【0022】図1(A)、(B)は、この実施の形態の
説明に用いる圧電振動角速度計の概略図である。ただ
し、図1(B)はこの圧電振動角速度計を図1(A)の
矢印a方向から見た側面図である。図1(A)、(B)
に示す圧電振動角速度計100は、この出願に係る発明
者が発明したもの(特願平6−207082)と類似し
た構成のものであり、圧電材料であるチタン酸ジルコン
酸鉛(PZTと称する場合がある。)から成る第1の部
材12および第2の部材14を貼り合わせて一体的に構
成されたバイモルフ型の振動子10を具えている。ここ
で、第1および第2の部材12および14は、長辺の長
さを9mm、長辺に垂直な2辺の長さ、すなわち部材1
2、14の幅および厚さをそれぞれ1.0mm、0.5
mmとする四角柱状の形状を有している。
【0023】第1および第2の部材12および14の間
には、第1および第2の部材12および14の貼り合わ
せ面の全面に渡って基準電極16が介在して設けられて
いる。また、基準電極16と相対する第2の部材14の
面上には、駆動電極18が全面に渡って設けられ、基準
電極16と相対する第1の部材12の面上には、2つの
検出電極20aおよび20bが、対向する2辺に沿って
互いに離間して設けられている。各電極には、リード線
(図示せず)が取り付けられている。2つの検出電極2
0aおよび20b間の第1の部材12の領域には、検出
電極20a、20bに沿って、すなわち第1の部材12
の長辺に平行に溝部22が形成されている。従って、検
出電極20a、20bは、ちょうど溝部22の両端の堤
部24a、24bに設けられた構成となっている。基準
電極16、駆動電極18並びに2つの検出電極20aお
よび22bとして、銀電極が用いられている。なお、溝
部22の深さ、すなわち堤部24a、24bの高さは3
0μmであり、溝部22の幅は0.2mmである。ま
た、堤部24a、24bの幅、すなわち検出電極20
a、20bの幅は0.4mmである。
【0024】この圧電振動角速度計100を用いてコリ
オリ力成分を検出するためには、先ず、基準電極16と
駆動電極18との間に、振動子励振用電圧を印加する。
その際、振動子10は、基準電極16(貼り合わせ面)
に垂直な方向に振動する。通常は図示しない自励振回路
により駆動側共振周波数で振動する。
【0025】このような状態において、圧電振動角速度
計100が、長辺方向に平行な軸の回りに、ある角速度
で回転すると、2つの検出電極20aおよび20bに
は、駆動に起因する信号およびコリオリ力に起因する信
号が同じ周波数で発生する。
【0026】駆動に起因する信号は、2つの検出電極2
0aおよび20bに同位相で発生するのに対し、コリオ
リ力に起因する信号は2つの検出電極20aおよび20
bに逆位相で発生する。従って、2つの検出電極20a
および20bの差動を取ることによりコリオリ力成分の
検出が可能となる。
【0027】この圧電振動角速度計100は、航空機、
船舶、自動車等のナビゲーションシステムやこれらの姿
勢制御等、或いはスチールカメラ、ビデオカメラの手振
れや振動感知に使用される。
【0028】この構成の圧電振動角速度計100を製造
する場合には、先ず、両面に銀電極が形成され、既に電
極方向に分極処理が施されている圧電材料から成る板を
2枚用意する(図2(A))。そして、これら2枚の板
26および28の一方の銀電極面同士をエポキシ系接着
剤を用いて貼り合わせる(図2(B))。ここで、板2
6を構成する圧電材料を30、銀電極を32および34
で示し、板28を構成する圧電材料を36、銀電極を3
8および40で示し、銀電極34および38が貼り合わ
さって形成される銀電極を41で示している。
【0029】その後、ダイシングソーを用いて、2枚の
板26および28の貼り合わせ面に対向する一方の表面
側、すなわち銀電極32の表面側に、溝部22を形成す
る(図2(C))。溝部22は一定の幅および間隔で平
行に形成され、従って、銀電極は一定の幅および間隔で
平行に残存する。
【0030】その後、ダイシングソーを用いて、残存し
た銀電極32aの中央部をそれぞれ切断する(図3)
と、複数個、例えば4個の圧電振動角速度計100が得
られる。
【0031】その後、図示はしないが、各電極にリード
線が取り付けられる。
【0032】以上のようにして製造した複数個の圧電振
動角速度計の中から選び出した任意の1つの圧電振動角
速度計100について、振動子10の駆動側の共振周波
数、すなわち基準電極16と駆動電極18との間の共振
周波数、および振動子10の検出側の共振周波数、すな
わち基準電極16と検出電極20a、20bとの間の共
振周波数を測定したところ、駆動側の共振周波数は約3
8.5kHzであり、検出側の共振周波数は約39.1
kHzであった。振動子10の駆動側および検出側の共
振周波数はインピーダンス・アナライザを用いて測定し
た。
【0033】以下、この圧電振動角速度計100を用い
て、振動子10の駆動側の共振周波数と検出側の共振周
波数との差を調節する方法について説明する。この実施
の形態では、第1および第2の部材12および14の長
辺に平行であって、基準電極16に直交する一方の側
面、すなわち、図1中、A1で示される第1の部材12
の側面(以下、A1で表される第1の部材12の側面を
第1の面部分と称する場合がある。)、および図1中で
B1で示される第2の部材12の側面(以下、B1で表
される第2の部材14の側面を第2の面部分と称する場
合がある。)にYAGレーザをパルス照射(ビーム径2
00μm、パワー密度10W)して、振動子10の駆動
側の共振周波数と検出側の共振周波数との差を調節し
た。第1および第2の面部分A1およびB1に対するY
AGレーザのパルス照射は、振動子10の振動節点とな
る位置XおよびY間で第1および第2の部材12、14
の長辺に平行な方向に、照射位置を少しずつ、ずらしな
がら行なった。XおよびY間にYAGレーザを照射する
場合、最も効果的に共振周波数差を調節することが出来
る。図1中、YAGレーザのパルス照射場所S1 および
2 をハッチングを付して示している。YAGレーザを
1回パルス照射すれば、第1の面部分A1および第2の
面部分B1は直径200μm、深さ30μmの大きさで
削り加工が行なわれる。なお、圧電振動角速度計100
の使用方法により、共振周波数差の許容範囲が決められ
るが、ここでは、共振周波数差を0Hz近傍とすること
を最終目標とした。図1中、第1の面部分A1と相対す
る第1の部材12の側面を第3の面部分A2で示し、第
2の面部分B1と相対する第2の部材14の側面を第4
の面部分B2で示す。
【0034】図4は、縦軸に駆動側の共振周波数f1
(kHz)および駆動側の共振周波数f2 (kHz)を
取り、横軸にYAGレーザのパルス照射回数Nを取って
示した、共振周波数の変化図であり、図5は、縦軸に駆
動側の共振周波数と駆動側の共振周波数との差Δf(H
z)を取り、横軸にYAGレーザのパルス照射回数Nを
取って示した、共振周波数差の変化図である。ただし、
図4中、曲線aは駆動側の共振周波数f1 の変化を示
す、曲線bは検出側の共振周波数f2 の変化を示してい
る。また、表1は、駆動側の共振周波数f1 (kH
z)、検出側の共振周波数f2 (kHz)、および共振
周波数差Δf(Hz)の各パルス照射回数Nにおける測
定値を示している。
【0035】
【表1】
【0036】この実施の形態では、先ず、第2の面部分
B1に対して、YAGレーザをパルス照射した。この場
合、最初に601Hzであった共振周波数差Δfは、Y
AGレーザをパルス照射することにより低下した。共振
周波数差Δfの低下は、主に検出側の共振周波数f2
低下するために生じた。具体的には、共振周波数差Δf
は、YAGレーザのパルス照射回数が68回目のとき、
94Hzまで低下した。しかし、さらに、YAGレーザ
をパルス照射しても、共振周波数差Δfは低下しなかっ
た。具体的には、共振周波数差Δfは、YAGレーザの
パルス照射回数が69回目のとき、94Hzとなり、7
1回目(図5中のp点)のとき、103Hzとなった。
このため、第2の面部分B1に対するYAGレーザのパ
ルス照射を71回目で終了した。この場合の共振周波数
差Δfは、103Hz(中間値)であり、最終目標値よ
り大きかった。
【0037】その後、第1の面部分A1に対して、YA
Gレーザをパルス照射すると、共振周波数差Δfは低下
した。この場合も、共振周波数差Δfの低下は、主に検
出側の共振周波数f2 が低下するために生じた。具体的
には、共振周波数差Δfは、YAGレーザのパルス照射
回数が75回目のとき、45Hzまで低下した。しか
し、さらに、YAGレーザをパルス照射しても、共振周
波数差Δfは低下しなかった。具体的には、共振周波数
差Δfは、YAGレーザのパルス照射回数が76回目
(図5中のq点)のとき、55Hzとなった。このた
め、第1の面部分A1に対するYAGレーザのパルス照
射を76回目で終了した。この場合の共振周波数差Δf
は、55Hz(中間値)であり、最終目標値より大きか
った。
【0038】その後、YAGレーザを、再度、第2の面
部分B1に対して照射すると、共振周波数差Δfは低下
した。具体的には、共振周波数差Δfは、YAGレーザ
のパルス照射回数が79回目のとき、5Hzまで低下し
た。共振周波数差Δfが最終目標である0Hz近傍にま
で達したので、YAGレーザのパルス照射を79回目で
終了した。
【0039】この実施の形態では、最初に、第2の面部
分B1に対して、YAGレーザをパルス照射することが
共振周波数差Δfの低下に寄与した。しかしながら、必
ずしも常に、第2の面部分B1にパルス照射することが
共振周波数差Δfの低下に寄与するとは限らず、第1の
面部分A1に対してYAGレーザをパルス照射すること
が共振周波数差Δfの低下に寄与する場合もある。最初
に、第1および第2の面部分A1、B1のいずれの面部
分に対して、YAGレーザをパルス照射すれば良いのか
については、何度も実験を繰り返したが因果関係をつか
む事はできなかった。第1および第2の部材12および
14の部分的な特性のばらつきかもしれないし、電極の
加工のばらつきによるのかも知れない。このため、例え
ば、第1の面部分A1に、予備削り加工としてYAGレ
ーザを5回パルス照射し、共振周波数差Δfが小さくな
る場合には、第1の面部分A1を最初にYAGレーザを
パルス照射する面部分と決定し、小さくならない場合に
は、第2の面部分B1を最初にYAGレーザをパルス照
射する面部分と決定することが出来る。
【0040】以上説明したように、第1の面部分A1ま
たは第2の面部分B1のうち、一方の面部分に対してY
AGレーザのパルス照射を、共振周波数差Δfが小さく
なる間、継続して行なう工程と、共振周波数差が小さく
ならなくなったとき、他方の面部分に対してYAGレー
ザのパルス照射を、共振周波数差Δfが小さくなる間、
継続して行なう工程とを交互に繰り返し行なうことによ
り、共振周波数差Δfを最終目標値まで到達させること
が出来る。この実施の形態では、最終目標値を0Hz近
傍とした。
【0041】なお、場合によっては、最初にYAGレー
ザをパルス照射する面部分に対するYAGレーザのパル
ス照射を、共振周波数差Δfが小さくなる間、継続して
行なうことにより、共振周波数差Δfを最終目標値まで
到達させることが出来る。
【0042】これまでは、第1および第2の面部分A1
およびB1に対して、YAGレーザをパルス照射して、
振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との
差を調節する方法について説明したが、何度も実験を繰
り返すことにより、第1および第2の面部分A1および
B1の代わりに、第1の面部分A1および第3の面部分
A2に対してYAGレーザをパルス照射しても、同等な
効果が期待できることがわかった。同様に、第1および
第2の面部分A1およびB1の代わりに、第2の面部分
B1および第4の面部分B2に対してYAGレーザをパ
ルス照射しても、同等な効果が期待できることがわかっ
た。
【0043】また、さらに、第1および第4の面部分A
1およびB2を第1の組とし第2および第3の面部分B
1およびA2を第2の組とした場合、第1の組または第
2の組の一方の組を構成する一方または双方の面部分に
対してYAGレーザのパルス照射を、共振周波数差Δf
が小さくなる間、継続して行なう工程と、他方の組を構
成する一方または双方の面部分に対してYAGレーザの
パルス照射を、共振周波数差Δfが小さくなる間、継続
して行なう工程とを交互に繰り返し行なっても同等な効
果が期待できることがわかった。例えば、最初に、第1
の組を構成する第1の面部分A1および第4の面部分B
2のいずれか一方または双方の面部分に対してYAGレ
ーザをパルス照射し、次に、第1の組を構成する第1の
面部分A1および第4の面部分B2のいずれか一方また
は双方の面部分に対してYAGレーザをパルス照射す
る。その後、再度、第1の組を構成する第1の面部分A
1および第4の面部分B2のいずれか一方または双方の
面部分に対してYAGレーザをパルス照射する。
【0044】図6(A)、(B)は、圧電振動角速度計
100を固定した状態で、第1〜第4の面部分A1、A
2、B1およびB2に対して、YAGレーザをパルス照
射する例の説明に用いる図である。図6(A)は正面図
であり、図6(B)は、図6(A)中の矢印b方向から
見た側面図である。図6(A)、(B)に示す例では、
圧電振動角速度計100を固定するため、直径が圧電振
動角速度計100の断面における対角線の長さとほぼ同
じか、やや小さい内部貫通穴を有するシリコン樹脂から
成る支持部材42および44を用いている。この場合、
圧電振動角速度計100は、支持部材42および44の
内部貫通穴に通され、振動子の振動節点となる位置Xお
よびYで圧電振動角速度計100のエッチ部と支持部材
42および44とがシリコン接着剤によって固定されて
いる。また、支持部材42および44の下面は、アルミ
ナから成る台基板46上に接着剤によって固定されてい
る。
【0045】このように、圧電振動角速度計100を固
定した後、第1〜第4の面部分A1、A2、B1および
B2に対して、YAGレーザをパルス照射する場合に
は、圧電振動角速度計100を製造するための最終工程
にて、共振周波数差を調節することが可能になる。後工
程が存在しないため、最も効率の良い圧電振動角速度計
100を提供することができる。なお、図6(A)中、
YAGレーザのパルス照射場所S1 およびS2 をハッチ
ングを付して示している。
【0046】また、各電極からのリード線48a〜48
dは支持部材42と圧電振動角速度計100の端面との
間にて半田付けしているが、振動子10の振動節点とな
る位置XおよびYで各電極にリード線を半田付けすれ
ば、リード線を取り付ける事による振動への影響を最小
にする事ができる。
【0047】この発明は、上述した実施の形態に限定さ
れるものではないことは明らかである。例えば、上述の
実施の形態では、2つの検出電極20aおよび20bの
間に溝部22が形成されている構成の圧電振動角速度計
を用いて説明したが、溝部22が形成されていない構成
の圧電振動角速度計であっても適応可能である。この場
合、2つの検出電極20aおよび20bは、スクリーン
印刷法を用いて形成すれば良い。また、2つの検出電極
20aおよび20bの間に自励振フィードバック用の電
極が設けられた構成の圧電振動角速度計であっても適応
可能である。
【0048】また、上述の実施の形態では、YAGレー
ザを用いて削り加工を行なったが、レーザとして炭酸ガ
スレーザ、エキシマレーザーなどを用いてもよい。その
他、微細なドリルを用いたり、他の精密な切削加工方法
を用いて削り加工を行なっても良い。
【0049】また、上述の実施の形態では、削り加工方
法として、レーザスポットを少しずつ、ずらして行う一
種の直線削り加工を用いたが、ドットが連続的に並んだ
穴加工を用いても良い。この場合、穴の形状は円形であ
る必要はない。また、削り加工は一本である必要はな
く、複数本の削り加工を行なっても良い。
【0050】
【発明の効果】上述した説明から明らかな様に、この発
明の圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法に
よれば、圧電材料から成る圧電振動角速度計用振動子の
側面に対して所定の削り量で削り加工を行なうことによ
り、振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数
との差を最終目標値まで到達させることができる。
【0051】また、振動子を支持部材に固定した状態
で、振動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行
なうと、さらなる他の製造工程が存在しないため、最も
効率の良い圧電振動角速度計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は実施の形態の説明に用い
る圧電振動角速度計の概略図である。
【図2】(A)〜(C)は実施の形態の説明に用いる圧
電振動角速度計の製造工程図である。
【図3】図2につづく実施の形態の説明に用いる圧電振
動角速度計の製造工程図である。
【図4】駆動側の共振周波数および検出側の共振周波数
の変化図である。
【図5】駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との
差の変化図である。
【図6】(A)および(B)は圧電振動角速度計を固定
した状態で、振動子の側面に削り量で削り加工を行なう
例の説明に用いる図である。
【図7】従来の説明に用いる圧電振動角速度計の概略図
である。
【符号の説明】
10:振動子 12:第1の部材 14:第2の部材 100:圧電振動角速度計

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料から成る圧電振動角速度計用振
    動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行ない、
    該振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数と
    の差を調節する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法において、 前記振動子の有する第1の側面を上下部分に分割し、該
    上部分を第1の面部分とし該下部分を第2の面部分とし
    た場合、該第1の面部分または該第2の面部分に対し
    て、前記削り加工を、前記振動子の駆動側の共振周波数
    と検出側の共振周波数との差が最終目標値に達するまで
    行なうことを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共
    振周波数調節方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧電振動角速度計用振
    動子の共振周波数調節方法において、 前記第1の面部分または前記第2の面部分に対して予備
    削り加工を行なった結果、前記振動子の駆動側の共振周
    波数と検出側の共振周波数との差が小さくなる場合に
    は、当該予備削り加工が行なわれた面部分を前記削り加
    工を行なう面部分と決定し、小さくならない場合には、
    他方の面部分を前記削り加工を行なう面部分と決定する
    ことを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共振周波
    数調節方法。
  3. 【請求項3】 圧電材料から成る圧電振動角速度計用振
    動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行ない、
    該振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数と
    の差を調節する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法において、 前記振動子の有する第1の側面を上下部分に分割し、該
    上部分を第1の面部分とし該下部分を第2の面部分とし
    た場合、該第1の面部分に対して、前記振動子の駆動側
    の共振周波数と検出側の共振周波数との差が中間値に達
    するまで行なう前記削り加工と、該第2の面部分に対し
    て、前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周
    波数との差が中間値に達するまで行なう前記削り加工と
    を、最終的に前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側
    の共振周波数との差が最終目標値に達するまで交互に繰
    り返し行なうことを特徴とする圧電振動角速度計用振動
    子の共振周波数調節方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の圧電振動角速度計用振
    動子の共振周波数調節方法において、 前記第1の面部分または前記第2の面部分に対して予備
    削り加工を行なった結果、前記振動子の駆動側の共振周
    波数と検出側の共振周波数との差が小さくなる場合に
    は、当該予備削り加工が行なわれた面部分を前記削り加
    工を最初に行なう面部分と決定し、小さくならない場合
    には、他方の面部分を前記削り加工を最初に行なう面部
    分と決定することを特徴とする圧電振動角速度計用振動
    子の共振周波数調節方法。
  5. 【請求項5】 圧電材料から成る圧電振動角速度計用振
    動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行ない、
    該振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数と
    の差を調節する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法において、 前記振動子の有する、対向する第1の側面および第2の
    側面をそれぞれ上下部分に分割し、該第1の側面の該上
    部分を第1の面部分とし該第1の側面の該下部分を第2
    の面部分とし該第2の側面の該上部分を第3の面部分と
    し該第2の側面の該下部分を第4の面部分とした場合、
    該第1の面部分に対して、前記振動子の駆動側の共振周
    波数と検出側の共振周波数との差が中間値に達するまで
    行なう前記削り加工と、該第3の面部分に対して、前記
    振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との
    差が中間値に達するまで行なう前記削り加工とを、最終
    的に前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周
    波数との差が最終目標値に達するまで交互に繰り返し行
    なうことを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共振
    周波数調節方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の圧電振動角速度計用振
    動子の共振周波数調節方法において、 前記第1の面部分または前記第3の面部分に対して予備
    削り加工を行なった結果、前記振動子の駆動側の共振周
    波数と検出側の共振周波数との差が小さくなる場合に
    は、当該予備削り加工が行なわれた面部分を前記削り加
    工を最初に行なう面部分と決定し、小さくならない場合
    には、他方の面部分を前記削り加工を最初に行なう面部
    分と決定することを特徴とする圧電振動角速度計用振動
    子の共振周波数調節方法。
  7. 【請求項7】 圧電材料から成る圧電振動角速度計用振
    動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行ない、
    該振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数と
    の差を調節する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法において、 前記振動子の有する、対向する第1の側面および第2の
    側面をそれぞれ上下部分に分割し、該第1の側面の該上
    部分を第1の面部分とし該第1の側面の該下部分を第2
    の面部分とし該第2の側面の該上部分を第3の面部分と
    し該第2の側面の該下部分を第4の面部分とし、該第1
    および第4の面部分を第1の組とし該第2および第3の
    面部分を第2の組とした場合、該第1の組または該第2
    の組を構成する一方または双方の面部分に対して、前記
    削り加工を、前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側
    の共振周波数との差が最終目標値に達するまで行なうこ
    とを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の圧電振動角速度計用振
    動子の共振周波数調節方法において、 前記第1の組を構成する一方の面部分または前記第2の
    組を構成する一方の面部分に対して予備削り加工を行な
    った結果、前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側の
    共振周波数との差が小さくなる場合には、当該予備削り
    加工が行なわれた面部分が含まれる組を構成する一方ま
    たは双方の面部分を前記削り加工を行なう面部分と決定
    し、小さくならない場合には、当該予備削り加工が行な
    われた面部分が含まれる組と異なる組を構成する一方ま
    たは双方の面部分を前記削り加工を行なう面部分と決定
    することを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共振
    周波数調節方法。
  9. 【請求項9】 圧電材料から成る圧電振動角速度計用振
    動子の側面に対して所定の削り量で削り加工を行ない、
    該振動子の駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数と
    の差を調節する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法において、 前記振動子の有する、対向する第1の側面および第2の
    側面をそれぞれ上下部分に分割し、該第1の側面の該上
    部分を第1の面部分とし該第1の側面の該下部分を第2
    の面部分とし該第2の側面の該上部分を第3の面部分と
    し該第2の側面の該下部分を第4の面部分とし、該第1
    および第4の面部分を第1の組とし該第2および第3の
    面部分を第2の組とした場合、該第1の組を構成する一
    方または双方の面部分に対して、前記振動子の駆動側の
    共振周波数と検出側の共振周波数との差が中間値に達す
    るまで行なう前記削り加工と、該第2の組を構成する一
    方または双方の面部分に対して、前記振動子の駆動側の
    共振周波数と検出側の共振周波数との差が中間値に達す
    るまで行なう前記削り加工とを、最終的に前記振動子の
    駆動側の共振周波数と検出側の共振周波数との差が最終
    目標値に達するまで交互に繰り返し行なうことを特徴と
    する圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の圧電振動角速度計用
    振動子の共振周波数調節方法において、 前記第1の組を構成する一方の面部分または前記第2の
    組を構成する一方の面部分に対して予備削り加工を行な
    った結果、前記振動子の駆動側の共振周波数と検出側の
    共振周波数との差が小さくなる場合には、当該予備削り
    加工が行なわれた面部分が含まれる組を構成するいずれ
    か一方の面部分を前記削り加工を行なう最初に行なう面
    部分と決定し、小さくならない場合には、当該予備削り
    加工が行なわれた面部分が含まれる組と異なる組を構成
    するいずれか一方の面部分を前記削り加工を最初に行な
    う面部分と決定することを特徴とする圧電振動角速度計
    用振動子の共振周波数調節方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法にお
    いて、 前記振動子を、四角柱状の形状を有する、圧電材料から
    成る第1の部材と、四角柱状の形状を有する、圧電材料
    から成る第2の部材とを貼り合わせて一体的に構成され
    たものとし、 前記第1および第2の側面を、前記第1および第2の部
    材の長辺に平行であって、前記第1および第2の部材の
    貼り合わせ面に直交する側面とし、 前記第1の面部分を、前記第1の側面であって、前記貼
    り合わせ面によって上下部分に分割された該上部分と
    し、 前記第2の面部分を、前記第1の側面であって、前記貼
    り合わせ面によって上下部分に分割された該下部分と
    し、 前記第3の部分を、前記第2の側面であって、前記貼り
    合わせ面によって上下部分に分割された該上部分とし、 前記第4の部分を、前記第2の側面であって、前記貼り
    合わせ面によって上下部分に分割された該下部分とする
    ことを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共振周波
    数調節方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の圧電振動角速度計
    用振動子の共振周波数調節方法において、前記削り加工
    を、レーザ光を用いて行うことを特徴とする圧電振動角
    速度計用振動子の共振周波数調節方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法に
    おいて、前記削り加工を、前記振動子を支持部材に固定
    した状態で行うことを特徴とする圧電振動角速度計用振
    動子の共振周波数調節方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の圧電振動角速度計
    用振動子の共振周波数調節方法において、前記振動子の
    固定位置を、前記振動子の振動節点となる位置とするこ
    とを特徴とする圧電振動角速度計用振動子の共振周波数
    調節方法。
JP7335085A 1994-08-31 1995-12-22 圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法 Pending JPH09178487A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7335085A JPH09178487A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法
US08/630,824 US5765046A (en) 1994-08-31 1996-04-10 Piezoelectric vibration angular velocity meter and camera using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7335085A JPH09178487A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09178487A true JPH09178487A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18284609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7335085A Pending JPH09178487A (ja) 1994-08-31 1995-12-22 圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09178487A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0900999A2 (en) * 1997-09-04 1999-03-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrating gyroscope and adjusting method therefor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0900999A2 (en) * 1997-09-04 1999-03-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrating gyroscope and adjusting method therefor
US6023973A (en) * 1997-09-04 2000-02-15 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrating gyroscope and adjusting method therefor
EP0900999A3 (en) * 1997-09-04 2000-07-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrating gyroscope and adjusting method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5765046A (en) Piezoelectric vibration angular velocity meter and camera using the same
JPH0875475A (ja) 共振子、当該共振子を用いた光走査装置、視覚認識装置、振動センサ及び振動ジャイロ
JP4437337B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
US6307299B1 (en) Method of correcting a resonance frequency of a small rotary actuator
JPH09178487A (ja) 圧電振動角速度計用振動子の共振周波数調節方法
JP2008078869A (ja) 振動子の製造方法
JPH0743166A (ja) 角速度センサ
JPH11271064A (ja) 角速度センサ
JPH07174569A (ja) 共振型振動素子
JP5042597B2 (ja) 圧電振動片の製造方法、圧電振動片および圧電デバイス
JP2005345404A (ja) 圧電振動ジャイロ用振動子及びその製造方法
JP2008267983A (ja) 圧電振動ジャイロ及びその調整方法
JP2001141463A (ja) マイクロ構造物及びその製造方法
JPH10115527A (ja) 共振子
JP2009156700A (ja) 揺動体の振動状態検出方法及び共振周波数調整方法
JPH09269229A (ja) 圧電振動角速度計用振動子の感度調節方法
JP3336780B2 (ja) 振動子の共振周波数調整方法およびその装置
JPH09287956A (ja) 角速度センサ
JP2003014464A (ja) 振動ジャイロおよびその調整方法
JP2007057411A (ja) 振動体及びその製造方法並びに物理量センサ
JPH07301535A (ja) 振動素子の周波数調整機構
JPH09287955A (ja) 圧電振動角速度計の製造方法
JP2022011408A (ja) 振動素子の製造方法、振動素子および振動デバイス
JPS61181913A (ja) 角速度センサの製造方法
JPH09105635A (ja) 振動角速度計用振動子及びその製造方法