JPH09177475A - 単一のシールド機による異径,異形状のシールドトンネルの構築方法および装置 - Google Patents

単一のシールド機による異径,異形状のシールドトンネルの構築方法および装置

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JPH09177475A
JPH09177475A JP35280095A JP35280095A JPH09177475A JP H09177475 A JPH09177475 A JP H09177475A JP 35280095 A JP35280095 A JP 35280095A JP 35280095 A JP35280095 A JP 35280095A JP H09177475 A JPH09177475 A JP H09177475A
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tunnel
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のシールド機を用い、そのシールド機の
径を変えずに、シールドトンネルを小径→大径に、大径
→小径に、円形断面→矩形断面に、さらには矩形断面→
円形断面に、それぞれ簡単に切り替えて構築し得る異
径,異形状のシールドトンネルの構築方法を提供するこ
と。 【解決手段】 単一のシールド機1によりシールド掘進
の途中で、構築すべきシールドトンネルの径または/お
よび形状を切り替えるシールドトンネルの構築方法であ
って、あらかじめまたはシールドの断面変化時に、シー
ルド内に内筒13を設置し、シールドの断面変化時に、
前記内筒13とシールド機1とを結合または切り離し、
一次シールドセグメントと二次シールドセグメントの一
方または両方にシールド推進力を支持し、掘進するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一のシールド機
による異径,異形状のシールドトンネルの構築方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上下水道,電線,通信線,ガス管等を地
中に埋設するために、シールド工法により地中にトンネ
ルを構築する。かかるトンネルとして、需要の変化や用
途により、様々な径および形状のものが必要となる。
【0003】従来は、このような要求に対して、異なっ
た管径および形状のトンネルを施工する場合には、新た
に立坑を築造し、各別のシールド機を使用して施工して
いた。
【0004】また、従来大型の機械式シールド機内に、
小型シールド機のシールド筒の前方部分を突出可能に設
け、管径が変化する場合に、順次小型のシールド機を再
掘進させ、施工していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近時、交通
量の増大、民家,工場等、建造物が密集していることか
ら、立坑築造のための用地確保が困難になって来てい
る。したがって、新たに立坑を築造する従来技術では、
民家,工場等の密集地帯を回避しなければならないた
め、路線が必要以上に長くなり、工期が延びる問題があ
り、工事費も嵩む問題があった。
【0006】また、大型シールド機内に小型シールド機
のシールド筒の前方部分を突出可能に設け、順次小型の
シールド機を繰り出して掘削する従来技術では、トンネ
ルの断面を順次小さくすることは可能であるが、断面を
小さくした後、再度断面を大きくすることはできないと
いう問題がある。さらに、この従来技術では小型のシー
ルド機を再発進させる際に、地盤改良を行う必要があ
る。このため、公害の原因となる薬液を注入しなければ
ならないという問題もあり、切り放し作業のため、地山
内に作業員が入らなければならず、危険作業を伴う問題
があり、シールド機の一部を埋め殺ししなければなら
ず、工事費が高くなる問題もあった。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、単一のシールド機を用
い、しかもシールド機の径を変えないで、シールドトン
ネルを小径→大径に、大径→小径に、円形断面→矩形断
面に、さらには矩形断面→円形断面に、それぞれ簡単に
切り替えて構築でき、かつ経済的に施工し得る異径,異
形状のシールドトンネルの構築方法を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、単一のシール
ド機を用い、しかもシールド機の径を変えずに小径→大
径に、反対に大径→小径に、簡単に切り替え、かつ確実
に、しかも経済的に構築し得る異径のシールドトンネル
の構築方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、単一のシール
ド機を用い、しかもシールド機の径を変えずに円形断面
→矩形断面に、簡単に切り替え、かつ確実に、しかも経
済的に構築し得る異形状のシールドトンネルの構築方法
を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、単一のシール
ド機を用い、しかもシールド機の径を変えずに矩形断面
→円形断面に、簡単に切り替え、かつ確実に、しかも経
済的に構築し得る異形状のシールドトンネルの構築方法
を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、内筒を利用し
て地山とセグメント間のすき間に裏込め材を的確に注入
し得るシールドトンネルの構築方法を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の他の目的は、単一のシール
ド機を用い、しかもシールド機の径を変えずに小径→大
径に、大径→小径に、簡単に切り替え、かつ的確に構築
し得る異径のシールドトンネルの構築装置を提供するこ
とにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、単一のシール
ド機を用い、しかもシールド機の径を変えずに円形断面
→矩形断面に、簡単に切り替え、かつ的確に構築し得る
異形状のシールドトンネルの構築装置を提供することに
ある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、単一のシー
ルド機を用い、しかもシールド機の径を変えずに矩形断
面→円形断面に、簡単に切り替え、かつ的確に構築し得
る異形状のシールドトンネルの構築装置を提供すること
にある。
【0015】そして、本発明の他の目的は、内筒を利用
して地山とセグメント間のすき間に裏込め材を的確に注
入し得るシールドトンネルの構築装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明方法は、単一のシールド機1によりシールド
掘進の途中で、構築すべきシールドトンネルの径または
/および形状を切り替えるシールドトンネルの構築方法
であって、あらかじめまたはシールドの断面変化時に、
シールド内に断面調整用内筒13を設置し、シールド断
面が相対的に大きい径から小さい径のシールドトンネル
の掘進に切り替えるときは、大径のセグメントの前面に
断面調整用内筒13(以下、「内筒13」という。)を
設置し、シールドに固定し、大径のセグメントにシール
ド推進力を支持してシールド機1を推進させ、内筒13
をシールド機1と一緒に前進させ、この内筒13の内側
で小径のセグメントを組み立て、シールド断面が相対的
に小さい径から大きい径のシールドトンネルの掘進に切
り替えるときは、あらかじめ大径のセグメントを組立て
る位置でシールド機1に固定しておいた内筒13を切離
し、小径のセグメントにシールド推進力を支持してシー
ルド機1を推進させ、シールドテール部11内で大径の
セグメントを組み立て、異径または/異形状のシールド
トンネルを構成するようにしている。
【0017】また、前記目的を達成するため、本発明方
法は、単一のシールド機1によりシールド掘進の途中
で、構築すべきシールドトンネルを小径から大径に切り
替えるシールドトンネルの構築方法であって、基本シー
ルドのシールドテール部11の内部後方に、その内部で
一次シールドセグメントを組み立て可能な形状に形成さ
れ、かつその内部に内筒テールシール14を有する内筒
13をあらかじめ着脱可能に固着し、シールドトンネル
の断面を変える地点で、前記シールド機1から内筒13
を切り離し、一次シールドセグメントと断面の大きい二
次シールドセグメントとを、シールド推進力を支持可能
に連結し、シールドトンネルを構成するようにしてい
る。
【0018】また、前記目的を達成するため、本発明方
法は単一のシールド機1によりシールド掘進の途中で、
構築すべきシールドトンネルを大径から小径に切り替え
るシールドトンネルの構築方法であって、シールドトン
ネルの断面を変化させる地点で、一次シールドセグメン
トと断面の小さい二次シールドセグメントとをシールド
推進力を支持可能に連結し、前記一次シールドセグメン
トと二次シールドセグメントとにシールド推進力を支持
して、内筒13を収容するスペースを確保するための掘
進を行い、シールド機1のシールドテール部の内部後方
に、その内部で二次シールドセグメントを組立可能な形
状に形成され、かつその内部に内筒テールシール14を
有する内筒13を着脱可能に固着し、一次シールドセグ
メントと二次シールドセグメントとにシールド推進力を
支持してシールドトンネルを構成するようにしている。
【0019】また、前記目的を達成するため、本発明方
法では、前記内筒13の内部に、裏込め注入管23を挿
通している。
【0020】また、前記目的を達成するため、本発明方
法では、前記シールド推進力を支持するため、内筒13
と、その内部に組み立てられたセグメントとを締結ボル
ト22により締結するようにしている。
【0021】また、前記目的を達成するため、本発明方
法では、前記シールド推進力を支持するため、小径から
大径に切り替えるときは、内筒13と、その内部に組み
立てられたセグメントとにわたって、また、大径から小
径に切り替えるときは、大径セグメントとその内側で小
径セグメントが組立てられる位置にわたって、その前面
に連結板26を取り付けるようにしている。
【0022】また、前記目的を達成するため、本発明方
法は円形断面のシールドトンネル31の構築から矩形断
面のシールドトンネル32の構築に切り替えるシールド
トンネルの構築方法であって、前記円形断面のシールド
トンネル31に対応させて組み立てられた前列のセグメ
ント33の外周に、外形が構築すべき矩形断面のシール
ドトンネル32に対応する形状に形成され、かつ内形が
円形断面のシールドトンネル31に対応する形状に形成
された内筒35をあらかじめ収容し、前記内筒35と円
形断面のセグメント33の前端面に連結板27を固定
し、矩形断面のシールドトンネル32に適応する位置に
シールドジャッキ17を盛り替え、前記連結板27にシ
ールド推進力を支持してシールドジャッキ17を伸長さ
せ、シールド機1を推進させた後、矩形断面のシールド
トンネル32に対応させて、矩形のセグメント34を組
み立てるようにしている。
【0023】また、前記目的を達成するため、本発明方
法は、矩形断面のシールドトンネル32の構築から円形
断面のシールドトンネル31の構築に切り替えるシール
ドトンネルの構築方法であって、前記矩形断面のシール
ドトンネル32に対応させて組み立てられた最前列のセ
グメント34の前端面に、連結兼土留め板28を固定
し、円形断面のシールドトンネル31に適応する位置に
シールドジャッキ17を盛り替え、前記連結兼土留め板
28にシールド推進力を支持してシールドジャッキ17
を伸長させ、シールド機1を推進させて内筒36を収容
するスペースを確保し、前記スペース内に、内形が構築
すべき円形断面のシールドトンネル31に対応する形状
に形成され、かつ外形がシールド筒2の内周に沿って移
動可能な形状に形成された内筒36を収容し、前記内筒
36の内周に円形のセグメント33を組み立て、この円
形のセグメント33にシールド推進力を支持してシール
ドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を推進させる
とともに、前記シールド機1と一緒に内筒36を前進さ
せ、この内筒36の内周側に円形のセグメント33を組
み立てるようにしている。
【0024】また、前記目的を達成するため、本発明方
法では、前記内筒35または内筒36の内部に、裏込め
注入管23を挿通している。
【0025】また、前記目的を達成するため、本発明装
置では、構築すべきシールドトンネルにおける最大径の
シールドトンネルを掘削可能なシールド機1と、シール
ドジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの径に適
応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛り替え
手段と、内径が小径セグメント20の外周に嵌合するよ
うに形成され、かつ外径が大径のシールドトンネルに対
応する形状に形成され、小径のシールドトンネルの構築
から大径のシールドトンネルの構築への切り替え時に、
小径セグメント20の外周側に収容する内筒13と、小
径のシールドトンネルの構築から大径のシールドトンネ
ルの構築への切り替え時には、前列の小径セグメント2
0に内筒13あるいは大径セグメント21を締結し、大
径のシールドトンネルの構築から小径のシールドトンネ
ルの構築への切り替え時には、前列の大径セグメント2
1に小径セグメント20を締結するための締結ボルト2
2と、小径のシールドトンネルの構築時に、シールド筒
2に固定の部材に前記内筒13を連結する連結手段とを
備えて構成している。
【0026】また、前記目的を達成するため、本発明装
置では前記締結ボルト22に代わる連結板26を備え、
小径のシールドトンネルの構築から大径のシールドトン
ネルの構築への切り替え時には、内筒13と小径セグメ
ント20の前端面に前記連結板26を固定し、大径のシ
ールドトンネルの構築から小径のシールドトンネルの構
築への切り替え時には、大径セグメント21の前端面に
前記連結板26を固定するようにしている。
【0027】また、前記目的を達成するため、本発明装
置は円形断面のシールドトンネル31の構築から矩形断
面のシールドトンネル32の構築に切り替える装置であ
って、構築すべきシールドトンネルにおける最大径のシ
ールドトンネルを掘削可能なシールド機1と、シールド
ジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの形状に適
応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛り替え
手段と、外形が構築すべき矩形断面のシールドトンネル
32に対応する形状に形成され、かつ内形が円形断面の
シールドトンネル31に対応する形状に形成され、円形
のセグメント33の外周側に収容する内筒35と、リン
グ状に形成され、かつ前記内筒35と円形のセグメント
33の前端面に固定される連結板27とを備えて構成し
ている。
【0028】さらに、前記目的を達成するため、本発明
装置は矩形断面のシールドトンネル32の構築から円形
断面のシールドトンネル31の構築に切り替える装置で
あって、構築すべきシールドトンネルにおける最大径の
シールドトンネルを掘削可能なシールド機1と、シール
ドジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの形状に
適応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛り替
え手段と、最前列の矩形のセグメント34の前端面に配
置され、かつ固定される連結兼土留め板28と、内形が
構築すべき円形断面のシールドトンネル31に対応する
形状に形成され、かつ外形がシールド筒2の内周に沿っ
て移動可能な形状に形成された内筒36と、シールド筒
2に固定の部材に前記内筒36を連結する連結手段とを
備えて構成している。
【0029】そして、前記目的を達成するため、本発明
装置では前記シールド筒側から内筒の内部を通って、地
山とセグメント間のすき間に、裏込め材を注入する裏込
め材注入手段を設けている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は小径のシールドトンネルの掘進状態を示す
縦断面図、図2は小径→大径のシールドトンネルの構築
に切り替える過程を示す縦断面図、図3は大径のシール
ドトンネルの掘進状態を示す縦断面図、図4は大径→小
径のシールドトンネルの構築に切り替える過程を示す縦
断面図、図5は内筒を設置して小径のシールドトンネル
の施工に段取り替えをした状態の縦断面図、図6は小径
のシールドトンネルの掘進状態を示す縦断面図、図7は
図1のA−A線切断拡大断面図である。
【0032】これら図1〜図7に示す第1実施例では、
シールド機1と、内筒13と、この内筒の連結手段であ
る固定金物15と、シールドジャッキ17の取り付け位
置の盛り替え手段を構成している取り付け部材19とを
用いる。
【0033】前記シールド機1は、シールド筒2と、カ
ッタビット4および攪拌翼5ならびにフィッシュテール
6を有する回転カッタ3と、隔壁7と、これに取り付け
られた回転カッタ用の駆動装置8と、これに連結されか
つ回転カッタ3を回転させるシャフト9と、排土装置
(スクリューコンベア)10と、シールドテール部11
側に設けられた外筒テールシール12と、スプレッダ1
8を有しかつ円周方向に間隔をおいて複数基適正配置さ
れたシールドジャッキ17と、裏込め注入管23等を備
えている。そして、このシールド機1には構築すべきシ
ールドトンネルにおける最大径のシールドトンネルを掘
進可能なものを使用する。
【0034】前記内筒13は、例えばセグメントと同等
の材質,強度に形成されていて、小径セグメント20の
重量および摩擦力に耐え、かつシールドジャッキ17の
推力を伝え得る強度に形成されている。この内筒13の
内径は、小径セグメント20の外周に嵌合するように形
成され、外径は大径セグメント21の外径と同一に形成
されている。この内筒13は、リング状に一体に形成し
てもよく、円周方向に複数個に分割された分割片をリン
グ状に組み合わせて結合してもよい。また、内筒13の
小径セグメント20側には、フッ素樹脂加工や鉄板を埋
め込むなど、摩擦低減加工を施している。さらに、前記
内筒13は外筒と小径セグメント20間に収容され、小
径のシールドトンネルの構築時には、シールド筒2に固
定の部材であるリングビーム16に、固定金物15を介
して着脱自在に連結される。そして、前記内筒13には
内筒テールシール14が設けられている。
【0035】前記シールドジャッキ17の取り付け部材
19は、シールド筒2の内壁に固定されている。この取
り付け部材19は、シールドジャッキ17を大径のシー
ルドトンネルの掘進時にはシールド筒2の半径方向の外
側寄りの位置に盛り替え、小径のシールドトンネルの掘
進時にはシールド筒2の半径方向の内側寄りの位置に盛
り替え得るようになっている。
【0036】しかして、小径のシールドトンネルを掘進
するときは、図1に示すように、シールドテール部11
に内筒13をセットしておく。この状態では、シールド
筒2内に泥水や土砂が入り込まないように、外筒テール
シール12により掘削された地山と内筒13間がシール
され、内筒テールシール14により内筒13と小径セグ
メント20間がシールされる。
【0037】また、前記内筒13を固定金物15によ
り、シールド筒2に固定の部材であるリングビーム16
に連結し、シールド機1と一緒に移動可能に取り付け
る。
【0038】また、シールドジャッキ17を掘進すべき
小径のシールドトンネルに適応する位置、つまりこの場
合はシールドジャッキ17の取り付け部材19における
シールド筒2の半径方向の内部寄りの位置に取り付けて
おく。
【0039】さらに、シールド筒2の内部から内筒13
の内部に裏込め注入管23を挿通し、内筒テール部から
裏込め材を注入可能にセットしておく。
【0040】前述のごとく各部材をセットしたうえで、
通常の方法(以下、「常法」という。)により回転カッ
タ3で切羽30を掘削し、その掘削土砂を排土装置10
に取り込み、この実施例では一部を裏込め材として利用
し、残部を排土する。
【0041】前記切羽30を所定量掘削後、この小径の
シールドトンネルの掘進時には図1から分かるように、
シールドテール部11内で、内筒13の内周面に沿って
小径セグメント20を組み立て、この小径セグメント2
0にシールド推進力を支持してシールドジャッキ17を
伸長させ、シールド機1を推進させる。このとき、内筒
13がシールド機1と一緒になって前進する。ここで、
内筒13の小径セグメント20側に、フッ素樹脂加工や
鉄板を埋め込むなどの摩擦低減加工を施していること
が、内筒13の前進時に役立つ。
【0042】前記シールド機1の推進時に、この実施例
では裏込め注入管23を内筒13の内部に通して内筒テ
ール部より、地山と小径セグメント20間のすき間に小
径裏込め材24を注入する。この小径裏込め材24に
は、通常使用されている裏込め材を用いてもよいが、こ
の実施例では掘削土砂に固化材を添加し、混練したもの
を使用する。これにより、廃棄される土砂の量が減り、
環境に及ぼす影響が少なく、経済的でもある。
【0043】以上の作業を繰り返して行い、小径のシー
ルドトンネルを構築する。
【0044】小径のシールドトンネルの構築から大径の
シールドトンネルの構築に切り替える場合は、次のよう
にする。
【0045】まず、図2に示すように、前列の小径セグ
メント20と内筒13とを締結ボルト22により締結
し、小径セグメント20に内筒13を固定する。
【0046】また、シールド筒2側に固定の部材である
リングビーム16と内筒13とを切り離す。
【0047】さらに、シールドジャッキ17の取り付け
位置を大径のシールドトンネルの掘進に適応する位置、
つまり図2から分かるように、内筒13、大径セグメン
ト21および一次シールドセグメントである小径セグメ
ント20にシールド推進力を支持してシールド機1を推
進させ得る位置に盛り替え、シールドジャッキ17をそ
の取り付け部材19に取り付け、最初はシールドジャッ
キ17を縮小させておく。
【0048】以上のように各部材をセットした後、常法
により切羽30を掘削し、掘削当初は内筒13と一次シ
ールドセグメントである小径セグメント20にシールド
推進力を支持してシールドジャッキ17を伸長させ、シ
ールド機1を推進させ、裏込め注入管23により地山と
内筒13の外周間のすき間に裏込め材を注入し、シール
ドジャッキ17を縮小させ、シールドテール部11で二
次シールドセグメントである大径セグメント21を組み
立てる。
【0049】前述の作業を繰り返し、そのとき図3から
分かるように、シールド機1の2回目以降の推進には大
径セグメント21、内筒13および小径セグメント20
にシールド推進力を支持してシールドジャッキ17を伸
長させ、シールド機1を推進させ、裏込め注入管23を
通じて、地山と大径セグメント21間のすき間に大径裏
込め25を注入し、大径のシールドトンネルを構築して
行く。
【0050】大径のシールドトンネルの構築後、小径の
シールドトンネルの掘進に切り替える場合には、次のよ
うにする。
【0051】すなわち、図4に示すように、この場合の
一次シールドセグメントである前列の大径セグメント2
1の内周に、締結ボルト22によりこの場合の二次シー
ルドセグメントである小径セグメント20を締結する。
【0052】また、シールドジャッキ17をその取り付
け部材19における小径セグメント20に対応する位置
に盛り替え、そのシールドジャッキ17を縮小させてお
く。
【0053】この状態で、常法により切羽30を掘削
し、小径セグメント20および大径セグメント21にシ
ールド推進力を支持してシールドジャッキ17を伸長さ
せ、シールド機1を推進させ、大径セグメント21の前
面に内筒13を収容するスペースを確保する。
【0054】ついで、前述のごとく確保されたスペース
内に図5に示すように、内筒13をセットする。また、
内筒13をシールド筒2に固定の部材であるリングビー
ム16に固定金物15を介して連結する。さらに、内筒
13の内部に裏込め注入管23を挿通し、内筒13のテ
ール部から裏込め材を注入可能にセットする。さらにま
た、シールドテール部11において内筒13の内周側に
小径セグメント20を組み立てる。
【0055】この状態で、常法により切羽30を掘削す
る。ついで、図6に示すように、小径セグメント20お
よび大径セグメント21にシールド推進力を支持してシ
ールドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を推進さ
せる。
【0056】このとき、図6から分かるように、リング
ビーム16、固定金物15を介して内筒13をシールド
筒2と一体に前進させると同時に、裏込め注入管23を
通じて内筒13のテール部から、地山と小径セグメント
20の外周間のすき間に小径裏込め24を注入する。シ
ールド機1を所定の長さ、推進させた後、シールドジャ
ッキ17を縮小させる。さらに、内筒13の内側で二次
シールドセグメントである小径セグメント20を組み立
てる。
【0057】このような作業を繰り返して行い、大径の
シールドトンネルの構築から切り替えて、小径のシール
ドトンネルを構築する。
【0058】以上の説明から分かるように、この実施例
によれば、小径→大径のシールドトンネルの構築、反対
に大径→小径のシールドトンネルの構築に際して、その
都度立坑を築造することなく、施工することができる。
【0059】また、前記小径および大径のシールドトン
ネルを単一のシールド機1を用い、しかもシールド機1
の径を変えずに構築することができるので、シールドト
ンネルを小径→大径に、反対に大径→小径に簡単に切り
替えることが可能である。また、シールドジャッキ用の
取り付け部材19に、構築すべきシールドトンネルに適
応する位置に盛り替え得るように改造するだけの僅かな
改良を加えるだけで、既存のシールド機をも使用できる
し、ほかには締結ボルト22を備えるだけの簡素な付帯
部材で施工することができる。
【0060】従来技術では、大径のシールドトンネルを
掘削後、小径のシールド機を搬入し、かかる小径のシー
ルド機を発進させる際に、薬液を注入して地盤改良を行
う必要があり、この薬液注入作業は切り放し作業のた
め、作業員が地山内に入らなければならず、危険を伴う
作業であった。これに対して、本発明のこの実施例では
地盤改良の必要がなく、したがって公害の原因となる薬
液の注入を必要としないし、薬液注入のための危険な作
業を解消することができる。
【0061】さらには、裏込め材として掘削土砂に固化
材を添加し、混練したものを使用すれば、廃棄される土
砂を減量でき、環境に及ぼす影響を抑制できるばかりで
なく、経済的でもある。
【0062】図8は本発明の第2実施例を示す縦断側面
図である。
【0063】この図8に示す第2実施例では、前記第1
実施例における内筒13と小径セグメント20とを締結
ボルト22で締結する代わりに、リング状の連結板26
を用いる。この連結板26は、円周方向に複数個に分割
された分割片をリング状に組み合わせて結合したもので
ある。
【0064】この第2実施例において、小径→大径のシ
ールドトンネルの掘進に切り替える場合には、内筒13
と最前列の小径セグメント20の前端面に連結板26を
固定する。そして、シールドジャッキ17を大径のシー
ルドトンネルを掘進するために適応する位置に盛り替
え、前記連結板26および一次シールドセグメントであ
る小径セグメント20にシールド推進力を支持して伸長
させる。
【0065】そのほかの作業は、前記第1実施例におけ
る図3に示す場合と同様である。
【0066】また、この第2実施例において大径→小径
のシールドトンネルの掘進に切り替える場合も、前列の
大径セグメント21の前端面に連結板26を固定する。
【0067】ついで、前記連結板26および一次シール
ドセグメントである大径セグメント21にシールド推進
力を支持してシールドジャッキ17を伸長させ、大径の
シールドトンネルの掘削要領でシールド機1を推進さ
せ、内筒13を収容するためのスペースを確保する。
【0068】そのほかの作業は、前記第1実施例におけ
る図5および図6に示す場合と同様である。
【0069】以上の説明からも分かるように、この第2
実施例においても、小径→大径のシールドトンネルの構
築に、また反対に大径→小径のシールドトンネルの構築
に、その都度立坑を築造することなく切り替えることが
できるし、単一のシールド機1を用い、しかもシールド
機1の径を変えることなく施工することができる。
【0070】さらに、図9は本発明の第3実施例を示す
縦断側面図である。
【0071】この図9に示す第3実施例では、連結板を
用いることに代えて、セグメント同士を締結する。
【0072】つまり、小径→大径のシールドトンネルの
掘進に切り替える場合には、一次シールドセグメントで
ある小径セグメント20にシールド推進力を支持し、シ
ールド機1を推進させ、二次シールドセグメントである
大径セグメント21を収容するスペースを確保する。
【0073】ついで、前述のごとく確保されたスペース
内に大径セグメント21を収容し、その内側に小径セグ
メント20を組み立て、この小径セグメント20を大径
セグメント21に締結ボトル22´により締結する。
【0074】そして、シールドジャッキ17を大径のシ
ールドトンネルを掘進するために適応する位置に盛り替
え、前記大径セグメント21、これに締結された小径セ
グメント20、および一次シールドセグメントである小
径セグメント20にシールド推進力を支持してシールド
機1を推進させ、大径セグメント21を組み立てる。以
後、前記作業を繰り返して行い、大径のシールドトンネ
ルを構築する。
【0075】次に、大径→小径のシールドトンネルの掘
進に切り替える場合には、一次シールドセグメントであ
る大径セグメント21の前列の内側に小径セグメント2
0を締結する。さらに、シールドジャッキ17を小径の
シールドトンネルの掘進に適応する位置に盛り替える。
【0076】ついで、前記大径セグメント21に締結さ
れた小径セグメント20、および一次シールドセグメン
トである大径セグメント21にシールド推進力を支持
し、シールドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を
推進させ、内筒13を収容するためのスペースを確保す
る。
【0077】その他の作業は、前記第2実施例と同様で
あり、作用も同様である。
【0078】なお、前記第1,第2および第3実施例と
も、小径→大径に、反対に大径→小径に、多段階に切り
替え得るようにしてもよい。
【0079】次に、図10は本発明の第4実施例を示す
縦断側面図である。
【0080】この図10に示す第4実施例は、連結板2
7と、内筒35とを用いて円形断面のシールドトンネル
31の構築から矩形断面のシールドトンネル32の構築
に切り替える場合を示す。
【0081】前記連結板27は、外径がシールド筒2の
内径とほぼ同径で、内径は円形のセグメント33とほぼ
同径のリング状に形成されている。この連結板27は、
円周方向に分割された分割片をリング状に組み合わせ
る。
【0082】前記内筒35は、外形が構築すべき矩形断
面のシールドトンネル32に対応する形状に形成され、
内形は円形断面のシールドトンネル31に対応する形状
に形成されている。この内筒35の後部には、円形のセ
グメント33の外周面に接してシールする内筒テールシ
ール35′が設けられている。また、内筒35の内部に
は、裏込め注入管23が挿通されている。前記内筒35
は、リング状に一体に形成してもよく、円周方向に複数
個に分割された分割片をリング状に組み合わせ、結合し
てもよい。
【0083】そして、円形断面のシールドトンネルから
矩形断面のシールドトンネルの掘進に切り替えるとき
は、内筒35と前列のセグメント33の前端面に連結板
27を固定する。また、シールドジャッキ17を矩形断
面のシールドトンネル32を構築するために適応する位
置に盛り替える。
【0084】この状態で、前記連結板27および一次シ
ールドセグメントである円形のセグメント33にシール
ド推進力を支持してシールドジャッキ17を伸長させ、
シールド機1を推進させる。
【0085】ついで、シールドジャッキ17を縮小さ
せ、シールドテール部11内で矩形断面のシールドトン
ネル32に対応する矩形のセグメント34を組み立て
る。以後、矩形のセグメント34、連結板27および一
次シールドセグメントである円形のセグメント33にシ
ールド推進力を支持し、シールド機1を推進させる。
【0086】以上の作業により、円形断面のシールドト
ンネル31の構築から矩形断面のシールドトンネル32
の構築に、その都度立坑を築造することなく切り替える
ことができるし、単一のシールド機1を用い、しかもシ
ールド機1の径を変えずに施工することができる。
【0087】なお、この第4実施例の他の作業は、前記
第1実施例における図2および図3に示す小径→大径の
シールドトンネルの構築に切り替える場合と同様であ
る。
【0088】また、この第4実施例では小断面の円形か
ら大断面の矩形のシールドトンネルの構築に限らず、小
断面の矩形から大断面の円形のシールドトンネルの構築
に切り替えることもできる。
【0089】続いて、図11は本発明の第5実施例を示
す縦断側面図、図12は図11のB−B線切断拡大断面
図である。
【0090】これら図11および図12に示す第5実施
例は、連結兼土留め板28と、内筒36とを用いて、矩
形断面のシールドトンネル32の構築から円形断面のシ
ールドトンネル31の構築に切り替える場合を示す。
【0091】前記連結兼土留め板28は、リング状に形
成されており、その後方にはに推力伝達プレート29が
一体に設けられている。前記推力伝達プレート29は、
矩形断面のシールドトンネル32に対応する矩形のセグ
メント34にボルト結合可能に形成されている。
【0092】前記内筒36は、内形が構築すべき円形断
面のシールドトンネル31に対応する形状に形成され、
外形はシールド筒2の内周に沿って移動可能な形状に形
成されている。この内筒36の内部には、図12に示す
ように、裏込め注入管23が挿通されている。また、内
筒36の後部には円形のセグメント33の外周面に接し
てシールする内筒テールシール36′が設けられてい
る。
【0093】なお、前記連結兼土留め板28および内筒
36とも、円周方向に複数個に分割された分割片をリン
グ状に組み立て、結合する。
【0094】この第5実施例において、矩形断面のシー
ルドトンネル32の構築から円形断面のシールドトンネ
ル31の構築に切り替えるに当たっては、矩形断面のシ
ールドトンネル32のセグメント34の前端面に、連結
兼土留め板28を配置する。そして、連結兼土留め板2
8の後方の推力伝達プレート29を最前列のセグメント
34に締結ボルト22により締結する。
【0095】この状態から、連結兼土留め板28、推力
伝達プレート29および一次シールドセグメントである
矩形のセグメント34にシールド推進力を支持してシー
ルドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を推進さ
せ、内筒36を収容するために必要なスペースを確保す
る。
【0096】ついで、シールドジャッキ17を円形断面
のシールドトンネル31を構築するために適応する位置
に盛り替える。さらに、シールド筒2に固定の部材であ
るリングビーム16に固定金物15を介して内筒36を
連結し、図11に示すように、この内筒36の内周側
に、円形断面のシールドトンネル31に対応する円形の
セグメント33を組み立てる
【0097】そのほかの作業は、前記第1実施例におけ
る図5および図6に示す場合と同様である。
【0098】これにより、矩形断面のシールドトンネル
32の構築から円形断面のシールドトンネル31の構築
に、その都度立坑を築造することなく切り替えることが
でき、また単一のシールド機1を用い、しかもシールド
機1の径を変えないで施工することができるし、薬液注
入などによる地盤改良を行わずに施工することができ
る。
【0099】なお、この第5実施例では大断面の矩形か
ら小断面の円形のシールドトンネルの構築に切り替える
場合に限らず、大断面の円形から小断面の矩形のシール
ドトンネルの構築に切り替えることもできる。
【0100】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
発明によれば、あらかじめまたはシールドの断面変化時
に、シールド断面が相対的に大きい径から小さい径のシ
ールドトンネルの掘進に切り替えるときは、大径のセグ
メント前面に内筒13を設置し、大径のセグメントにシ
ールド推進力を支持してシールド機1を推進させ、内筒
13をシールド機1と一緒に前進させ、この内筒13の
内側で小径のセグメントを組み立て、シールド断面が相
対的に小さい径から大きい径のシールドトンネルの掘進
に切り替えるときは、あらかじめ大径のセグメントを組
立てる位置でシールド機1に固定しておいた内筒13を
切離し、小径のセグメントにシールド推進力を支持して
シールド機1を推進させ、シールドテール部11内で大
径のセグメントを組み立て、異径または/異形状のシー
ルドトンネルを構成するようにしているので、単一のシ
ールド機を用い、しかもシールド機の径を変えないで、
シールドトンネルを小径→大径に、大径→小径に、円形
断面→矩形断面に、さらには矩形断面→円形断面に、そ
れぞれ簡単に切り替えて構築し得る効果を有する外、経
済的に施工し得る効果がある。
【0101】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、基本シールドのシールドテール部11の内部後方
に、その内部で一次シールドセグメントを組み立て可能
な形状に形成され、かつその内部に内筒テールシール1
4を有する内筒13をあらかじめ着脱可能に固着し、シ
ールドトンネルの断面を変える地点で、前記基本シール
ドから内筒13を切り離し、一次シールドセグメントと
断面の大きい二次シールドセグメントとを、シールド掘
進反力を支持可能に連結し、シールドトンネルを掘進す
るようにしているので、単一のシールド機を用い、しか
もシールド機の径を変えないで、シールドトンネルを小
径→大径に簡単に切り替えて構築し得る効果があり、経
済的に施工し得る効果もある。
【0102】また、本発明の請求項3記載の発明によれ
ば、シールドトンネルの断面を変化させる地点で、一次
シールドセグメントと断面の小さい二次シールドセグメ
ントとをシールド掘進反力を支持可能に連結し、前記一
次シールドセグメントと二次シールドセグメントとにシ
ールド掘進反力を支持して、内筒13を収容するスペー
スを確保するための掘進を行い、基本シールドのシール
ドテール部の内部後方に、その内部で二次シールドセグ
メントを組立可能な形状に形成され、かつその内部に内
筒テールシール14を有する内筒13を着脱可能に固着
し、一次シールドセグメントと二次シールドセグメント
とにシールド掘進反力を支持してシールドトンネルを掘
進するようにしているので、単一のシールド機を用い、
しかもシールド機の径を変えないで、シールドトンネル
を大径→小径に簡単に切り替えて構築し得る効果があ
り、経済的に施工し得る効果もある。
【0103】また、本発明の請求項4記載の発明によれ
ば、前記内筒13の内部に、裏込め注入管23を挿通し
ているので、前記内筒13を利用して地山とセグメント
間のすき間に、裏込め材を的確に注入し得る効果があ
る。
【0104】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、前記シールド掘進反力を支持するため、内筒13
と、その内部に組み立てられたセグメントとを締結ボル
ト22により締結するようにしているので、異径または
/および異形状のシールドトンネルを的確に切り替えて
掘進し得る効果がある。
【0105】また、本発明の請求項6記載の発明によれ
ば、前記シールド推進力を支持するため、小径から大径
に切り替えるときは、内筒13と、その内部に組み立て
られたセグメントとにわたって、また、大径から小径に
切り替えるときは、大径セグメントとその内側で小径セ
グメントが組立てられる位置にわたって、その前面に連
結板26を取り付けるようにしているので、異径または
/および異形状のシールドトンネルを的確に切り替えて
掘進し得る効果がある。
【0106】また、本発明の請求項7記載の発明によれ
ば、円形断面のシールドトンネル31に対応させて組み
立てられた前列のセグメント33の外周に、外形が構築
すべき矩形断面のシールドトンネル32に対応する形状
に形成され、かつ内形が円形断面のシールドトンネル3
1に対応する形状に形成された内筒35をあらかじめ収
容し、前記内筒35と円形断面のセグメント33の前端
面に連結板27を固定し、矩形断面のシールドトンネル
32に適応する位置にシールドジャッキ17を盛り替
え、前記連結板27にシールド推進力を支持してシール
ドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を推進させた
後、矩形断面のシールドトンネル32に対応させて、矩
形のセグメント34を組み立てるようにしているので、
単一のシールド機を用い、しかもシールド機の径を変え
ずに円形断面→矩形断面に、簡単にかつ的確に切り替え
てシールドトンネルを構築し得る効果がある。
【0107】また、本発明の請求項8記載の発明によれ
ば、矩形断面のシールドトンネル32に対応させて組み
立てられた最前列のセグメント34の前端面に、連結兼
土留め板28を固定し、円形断面のシールドトンネル3
1に適応する位置にシールドジャッキ17を盛り替え、
前記連結兼土留め板28にシールド推進力を支持してシ
ールドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を推進さ
せて内筒36を収容するスペースを確保し、前記スペー
ス内に、内形が構築すべき円形断面のシールドトンネル
31に対応する形状に形成され、かつ外形がシールド筒
2の内周に沿って移動可能な形状に形成された内筒36
を収容し、前記内筒36の内周に円形のセグメント33
を組み立て、この円形のセグメント33にシールド掘進
反力を支持してシールドジャッキ17を伸長させ、シー
ルド機1を推進させるとともに、前記シールド機1と一
緒に内筒36を前進させ、この内筒36の内周側に円形
のセグメント33を組み立てるようにしているので、単
一のシールド機を用い、しかもシールド機の径を変えず
に矩形断面→円形断面に、簡単にかつ的確に切り替えて
シールドトンネルを構築し得る効果がある。
【0108】また、本発明の請求項9記載の発明によれ
ば、内筒35または内筒36の内部に、裏込め注入管2
3を挿通しているので、シールド機1と一緒に内筒を前
進させるとき、その内筒の内部を通って後部から、地山
とセグメント間のすき間に、裏込め材を的確に注入し得
る効果がある。
【0109】また、本発明の請求項10記載の発明によ
れば、構築すべきシールドトンネルにおける最大径のシ
ールドトンネルを掘削可能なシールド機1と、シールド
ジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの径に適応
する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛り替え手
段と、内径が小径セグメント20の外周に嵌合するよう
に形成され、かつ外径が大径のシールドトンネルに対応
する形状に形成され、小径のシールドトンネルの構築か
ら大径のシールドトンネルの構築への切り替え時に、小
径セグメント20の外周側に収容する内筒13と、小径
のシールドトンネルの構築から大径のシールドトンネル
の構築への切り替え時には、前列の小径セグメント20
に内筒13あるいは大径セグメント21を締結し、大径
のシールドトンネルの構築から小径のシールドトンネル
の構築への切り替え時には、前列の大径セグメント21
に小径セグメント20を締結するための締結ボルト22
と、小径のシールドトンネルの構築時に、シールド筒2
に固定の部材に前記内筒13を連結する連結手段とを備
えて構成しているので、単一のシールド機を用い、しか
もシールド機の径を変えないで、小径→大径に、大径→
小径に簡単にかつ的確に切り替え、シールドトンネルを
構築し得る効果がある。
【0110】また、本発明の請求項11記載の発明によ
れば、前記締結ボルト22に代わる連結板26を備え、
小径のシールドトンネルの構築から大径のシールドトン
ネルの構築への切り替え時には、内筒13と小径セグメ
ント20の前端面に前記連結板26を固定し、大径のシ
ールドトンネルの構築から小径のシールドトンネルの構
築への切り替え時には、大径セグメント21の前端面に
前記連結板26を固定するようにしているので、本発明
においても、単一のシールド機を用い、しかもシールド
機の径を変えないで、小径→大径に、大径→小径に簡単
にかつ的確に切り替え、シールドトンネルを構築し得る
効果がある。
【0111】また、本発明の請求項12記載の発明によ
れば、構築すべきシールドトンネルにおける最大径のシ
ールドトンネルを掘削可能なシールド機1と、シールド
ジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの形状に適
応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛り替え
手段と、外形が構築すべき矩形断面のシールドトンネル
32に対応する形状に形成され、かつ内形が円形断面の
シールドトンネル31に対応する形状に形成され、円形
のセグメント33の外周側に収容する内筒35と、リン
グ状に形成され、かつ前記内筒35と円形のセグメント
33の前端面に固定される連結板27とを備えて構成し
ているので、単一のシールド機を用い、しかもシールド
機の径を変えないで、円形断面→矩形断面に簡単にかつ
的確に切り替え、シールドトンネルを構築し得る効果が
ある。
【0112】さらに、本発明の請求項13記載の発明に
よれば、構築すべきシールドトンネルにおける最大径の
シールドトンネルを掘削可能なシールド機1と、シール
ドジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの形状に
適応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛り替
え手段と、最前列の矩形のセグメント34の前端面に配
置され、かつ固定される連結兼土留め板28と、内形が
構築すべき円形断面のシールドトンネル31に対応する
形状に形成され、かつ外形がシールド筒2の内周に沿っ
て移動可能な形状に形成された内筒36と、シールド筒
2に固定の部材に前記内筒36を連結する連結手段とを
備えて構成しているので、単一のシールド機を用い、し
かもシールド機の径を変えないで、矩形断面→円形断面
に簡単にかつ的確に切り替えて、シールドトンネルを構
築し得る効果がある。
【0113】そして、本発明の請求項15記載の発明に
よれば、前記シールド筒側から内筒の内部を通って、地
山とセグメント間のすき間に、裏込め材を注入する裏込
め材注入手段を設けているので、内筒を利用して地山と
セグメント間のすき間に裏込め材を的確に注入し得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、小径のシー
ルドトンネルの掘進状態を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例において、小径→大径のシールドト
ンネルの構築に切り替える過程を示す縦断面図である。
【図3】第1実施例において、大径のシールドトンネル
の掘進状態を示す縦断面図である。
【図4】第1実施例において、大径→小径のシールドト
ンネルの構築に切り替える過程を示す縦断面図である。
【図5】第1実施例において、内筒を設置して小径のシ
ールドトンネルの施工に段取り替えした状態を示す縦断
面図である。
【図6】第1実施例において、小径のシールドトンネル
の掘進状態を示す縦断面図である。
【図7】図1のA−A線切断拡大断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示すもので、連結板を使
用し、小径→大径のシールドトンネルの掘進に切り替え
た状態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示すもので、セグメント
同士を連結して小径→大径のシールドトンネルの掘進に
切り替えた状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第4実施例を示すもので、連結板を
使用し、円形断面→矩形断面のシールドトンネルの構築
に切り替えた状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第5実施例を示すもので、連結兼土
留め板を使用して、矩形断面→円形断面のシールドトン
ネルの構築に切り替えた状態を示す縦断面図である。
【図12】図11のB−B線切断拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シールド機 2 シールド筒 3 回転カッタ 8 駆動装置 10 排土装置 11 シールドテール部 13 内筒 14 内筒テールシール 15 内筒の連結手段である固定金物 16 シールド筒に固定の部材であるリングビーム 17 シールドジャッキ 19 シールドジャッキの盛り替え手段を構成している
取り付け部材 20 小径セグメント 21 大径セグメント 22,22′ 締結ボルト 23 裏込め注入管 26 異径のシールドトンネルの構築に用いる連結板 27 円形断面→矩形断面のシールドトンネルの構築に
用いる連結板 28 矩形断面→円形断面のシールドトンネルの構築に
用いる連結兼土留め板 30 切羽 31 円形断面のシールドトンネル 32 矩形断面のシールドトンネル 33 円形のセグメント 34 矩形のセグメント 35 円形断面→矩形断面のシールドトンネル構築用の
内筒 35′ 内筒テールシール 36 矩形断面→円形断面のシールドトンネル構築用の
内筒 36′ 内筒テールシール

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のシールド機1によりシールド掘進
    の途中で、構築すべきシールドトンネルの径または/お
    よび形状を切り替えるシールドトンネルの構築方法であ
    って、 あらかじめまたはシールドの断面変化時に、シールド内
    に断面調整用内筒13を設置し、 シールド断面が相対的に大きい径から小さい径のシール
    ドトンネルの掘進に切り替えるときは、大径のセグメン
    ト21の前面に断面調整用内筒13を設置して、シール
    ドに固定し、大径のセグメントにシールド推進力を支持
    してシールド機1を推進させ、断面調整用内筒13をシ
    ールド機1と一緒に前進させ、この断面調整用内筒13
    の内側で小径のセグメントを組み立て、 シールド断面が相対的に小さい径から大きい径のシール
    ドトンネルの掘進に切り替えるときは、あらかじめ大径
    のセグメントを組立てる位置でシールド機1に固定して
    おいた断面調整用内筒13を切離し、小径のセグメント
    にシールド推進力を支持してシールド機1を推進させ、
    シールドテール部11内で大径のセグメントを組み立
    て、 異径または/異形状のシールドトンネルを構成する、 ことを特徴とする異径,異形状のシールドトンネルの構
    築方法。
  2. 【請求項2】 単一のシールド機1によりシールド掘進
    の途中で、構築すべきシールドトンネルを小径から大径
    に切り替えるシールドトンネルの構築方法であって、 シールド機1のシールドテール部11の内部後方に、そ
    の内部で一次シールドセグメントを組み立て可能な形状
    に形成され、かつその内部に内筒テールシール14を有
    する断面調整用内筒13をあらかじめ着脱可能に固着
    し、 シールドトンネルの断面を変える地点で、前記基本シー
    ルドから断面調整用内筒13を切り離し、 一次シールドセグメントと断面の大きい二次シールドセ
    グメントとを、シールド推進力を支持可能に連結し、シ
    ールドトンネルを構成する、ことを特徴とする異径のシ
    ールドトンネルの構築方法。
  3. 【請求項3】 単一のシールド機1によりシールド掘進
    の途中で、構築すべきシールドトンネルを大径から小径
    に切り替えるシールドトンネルの構築方法であって、 シールドトンネルの断面を変化させる地点で、一次シー
    ルドセグメントと断面の小さい二次シールドセグメント
    とをシールド推進力を支持可能に連結し、 前記一次シールドセグメントと二次シールドセグメント
    とにシールド推進力を支持して、断面調整用内筒13を
    収容するスペースを確保するための掘進を行い、シール
    ド機1のシールドテール部の内部後方に、その内部で二
    次シールドセグメントを組立可能な形状に形成され、か
    つその内部に内筒テールシール14を有する断面調整用
    内筒13を着脱可能に固着し、 一次シールドセグメントと二次シールドセグメントとに
    シールド推進力を支持してシールドトンネルを構成す
    る、ことを特徴とする異径のシールドトンネルの構築方
    法。
  4. 【請求項4】 前記断面調整用内筒13の内部に、裏込
    め注入管23を挿通したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のシールドトンネルの構築方法。
  5. 【請求項5】 前記シールド推進力を支持するため、断
    面調整用内筒13と、その内部に組み立てられたセグメ
    ントとを締結ボルト22により締結したことを特徴とす
    る請求項1,2,4のいずれかに記載のシールドトンネ
    ルの構築方法。
  6. 【請求項6】 前記シールド推進力を支持するため、小
    径から大径に切り替えるときは断面調整用内筒13と、
    その内部に組み立てられたセグメントとにわたって、ま
    た、大径から小径に切り替えるときは、大径セグメント
    とその内側で小径セグメントが組立てられる位置にわた
    って、その前面に連結板26を取り付けたことを特徴と
    する請求項1〜4いずれかに記載のシールドトンネルの
    構築方法。
  7. 【請求項7】 円形断面のシールドトンネル31の構築
    から矩形断面のシールドトンネル32の構築に切り替え
    るシールドトンネルの構築方法であって、 前記円形断面のシールドトンネル31に対応させて組み
    立てられた前列のセグメント33の外周に、外形が構築
    すべき矩形断面のシールドトンネル32に対応する形状
    に形成され、かつ内形が円形断面のシールドトンネル3
    1に対応する形状に形成された内筒35をあらかじめ収
    容し、 前記内筒35と円形断面のセグメント33の前端面に連
    結板27を固定し、 矩形断面のシールドトンネル32に適応する位置にシー
    ルドジャッキ17を盛り替え、前記連結板27にシール
    ド推進力を支持してシールドジャッキ17を伸長させ、
    シールド機1を推進させた後、 矩形断面のシールドトンネル32に対応させて、矩形の
    セグメント34を組み立てる、ことを特徴とする異形状
    のシールドトンネルの構築方法。
  8. 【請求項8】 矩形断面のシールドトンネル32の構築
    から円形断面のシールドトンネル31の構築に切り替え
    るシールドトンネルの構築方法であって、 前記矩形断面のシールドトンネル32に対応させて組み
    立てられた最前列のセグメント34の前端面に、連結兼
    土留め板28を固定し、 円形断面のシールドトンネル31に適応する位置にシー
    ルドジャッキ17を盛り替え、前記連結兼土留め板28
    にシールド推進力を支持してシールドジャッキ17を伸
    長させ、シールド機1を推進させて内筒36を収容する
    スペースを確保し、 前記スペース内に、内形が構築すべき円形断面のシール
    ドトンネル31に対応する形状に形成され、かつ外形が
    シールド筒2の内周に沿って移動可能な形状に形成され
    た内筒36を収容し、 前記内筒36の内周に円形のセグメント33を組み立
    て、この円形のセグメント33にシールド推進力を支持
    してシールドジャッキ17を伸長させ、シールド機1を
    推進させるとともに、 前記シールド機1と一緒に内筒36を前進させ、この内
    筒36の内周側に円形のセグメント33を組み立てる、
    ことを特徴とする異形状のシールドトンネルの構築方
    法。
  9. 【請求項9】 前記内筒35または内筒36の内部に、
    裏込め注入管23を挿通したことを特徴とする請求項7
    または8記載のシールドトンネルの構築方法。
  10. 【請求項10】 構築すべきシールドトンネルにおける
    最大径のシールドトンネルを掘削可能なシールド機1
    と、 シールドジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの
    径に適応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ盛
    り替え手段と、 内径が小径セグメント20の外周に嵌合するように形成
    され、かつ外径が大径のシールドトンネルに対応する形
    状に形成され、小径のシールドトンネルの構築から大径
    のシールドトンネルの構築への切り替え時に、小径セグ
    メント20の外周側に収容する断面調整用内筒13と、 小径のシールドトンネルの構築から大径のシールドトン
    ネルの構築への切り替え時には、前列の小径セグメント
    20に断面調整用内筒13あるいは大径セグメント21
    を締結し、大径のシールドトンネルの構築から小径のシ
    ールドトンネルの構築への切り替え時には、前列の大径
    セグメント21に小径セグメント20を締結するための
    締結ボルト22と、 大径のシールドトンネルの構築時に、シールド筒2に固
    定の部材に前記断面調整用内筒13を連結する連結手段
    と、を備えて構成したことを特徴とする異径のシールド
    トンネルの構築装置。
  11. 【請求項11】 前記締結ボルト22に代わる連結板2
    6を備え、小径のシールドトンネルの構築から大径のシ
    ールドトンネルの構築への切り替え時には、断面調整用
    内筒13と小径セグメント20の前端面に前記連結板2
    6を固定し、大径のシールドトンネルの構築から小径の
    シールドトンネルの構築への切り替え時には、大径セグ
    メント21の前端面に前記連結板26を固定することを
    特徴とする請求項6記載の異径のシールドトンネルの構
    築装置。
  12. 【請求項12】 円形断面のシールドトンネル31の構
    築から矩形断面のシールドトンネル32の構築に切り替
    える装置であって、 構築すべきシールドトンネルにおける最大径のシールド
    トンネルを掘削可能なシールド機1と、 シールドジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの
    形状に適応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ
    盛り替え手段と、 外形が構築すべき矩形断面のシールドトンネル32に対
    応する形状に形成され、かつ内形が円形断面のシールド
    トンネル31に対応する形状に形成され、円形のセグメ
    ント33の外周側に収容する内筒35と、 リング状に形成され、かつ前記内筒35と円形のセグメ
    ント33の前端面に固定される連結板27と、を備えて
    構成したことを特徴とする異形状のシールドトンネルの
    構築装置。
  13. 【請求項13】 矩形断面のシールドトンネル32の構
    築から円形断面のシールドトンネル31の構築に切り替
    える装置であって、 構築すべきシールドトンネルにおける最大径のシールド
    トンネルを掘削可能なシールド機1と、 シールドジャッキ17を構築すべきシールドトンネルの
    形状に適応する位置に盛り替え可能なシールドジャッキ
    盛り替え手段と、 最前列の矩形のセグメント34の前端面に配置され、か
    つ固定される連結兼土留め板28と、 内形が構築すべき円形断面のシールドトンネル31に対
    応する形状に形成され、かつ外形がシールド筒2の内周
    に沿って移動可能な形状に形成された内筒36と、 シールド筒2に固定の部材に前記内筒36を連結する連
    結手段と、を備えて構成したことを特徴とする異形状の
    シールドトンネルの構築装置。
  14. 【請求項14】 前記シールド筒側から内筒の内部を通
    って、地山とセグメント間のすき間に、裏込め材を注入
    する裏込め材注入手段を設けたことを特徴とする請求項
    11〜13のいずれかに記載のシールドトンネルの構築
    装置。
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