JPH09177340A - 簡易トイレ建屋用側面壁と便器体用側面壁と簡易トイレ - Google Patents

簡易トイレ建屋用側面壁と便器体用側面壁と簡易トイレ

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JPH09177340A
JPH09177340A JP35058795A JP35058795A JPH09177340A JP H09177340 A JPH09177340 A JP H09177340A JP 35058795 A JP35058795 A JP 35058795A JP 35058795 A JP35058795 A JP 35058795A JP H09177340 A JPH09177340 A JP H09177340A
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simple toilet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害発生時等において、速やかに現地に搬送
・搬入することができ、又、組立・解体が容易であっ
て、災害発生時等に的確に対応することを可能にする簡
易トイレ建屋用側面壁と便器体用側面壁と簡易トイレを
提供するこ。 【解決手段】 ダンボール紙よりなり折り畳み可能に構
成された1個又は2個以上の側面壁要素を備え、上記側
面壁要素を組み立てることにより4箇所の角部を構成
し、各角部において少なくとも3個の折曲片により三角
形の中空柱部を形成するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、簡易トイレ建屋用
側面壁と便器体用側面壁と簡易トイレに係り、特に、材
質をいわゆる「ダンボール紙」としして軽量化を図ると
ともに、非使用時には折り畳んだ状態で格納しておくこ
とができ、使用時には、簡単な組立作業によって組み立
てることができ、例えば、災害発生時等に速やかに対応
することができるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、地震等の災害が発生した場合に
は、水、電気、ガス等のいわゆる「ライフライン」が破
壊されるとともに、家屋の倒壊等も発生することが予想
される。そのような場合には、多数の被災者がいわゆる
避難所と称される場所に非難することになる。ところ
で、そのような避難所においては、既設のトイレはその
数が限られており、避難所に非難する多数の被災者には
到底対応することはできなくなってしまう。
【0003】そこで、いわゆる「簡易トイレ」と称され
るものが使用されることになる。従来この種の「簡易ト
イレ」は、例えば、建設現場等で使用されるものをその
まま使用するのが一般的である。それらの簡易トイレ
は、プラスチックや薄い金属板等よりなり、既に組み立
てられていて、その組み立てたものをトラック等によっ
て現地に搬送・搬入し、所定の場所に敷設していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、従来の簡易トイレ
は、非難所等の現地に搬送・搬入する以前、すなわち、
出荷する時点で既に組み立てられており(正確に言え
ば、組立可能には構成されていない)、嵩張るとともに
重量も重く、そのようなものをトラック等によって非難
所等の現地に搬送・搬入するために、搬送・搬入に手間
が掛かってしまうという問題があった。又、トラック等
によって現地に搬送・搬入するにしても、一度に多くの
簡易トイレを搬送・搬入することはできず、搬送・搬入
に手間取ってしまうという問題があった。特に、災害発
生時には、交通も遮断されることが予想され、そのよう
な状態では、上記のうよな搬送・搬入自体が困難になっ
てしまうものである。又、使用後に撤去する場合も同様
であり、撤去作業に手間取ってしまうという問題があっ
た。このように、従来の簡易トイレでは、災害発生時の
非難所のように、緊急を要する場合に的確に対応するこ
とは不可能であった。
【0005】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、災害発生時等におい
て、速やかに現地に搬送・搬入することができ、又、組
立・解体が容易であって、災害発生時等に的確に対応す
ることを可能にする簡易トイレ建屋用側面壁と便器体用
側面壁と簡易トイレを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による簡易トイレ建屋用側面壁は、ダンボール
紙よりなり折り畳み可能に構成された1個又は2個以上
の側面壁要素を備え、上記側面壁要素を組み立てること
により4箇所の角部を構成し、各角部において少なくと
も3個の折曲片により三角形の中空柱部を構成すること
を特徴とするものである。又、本願発明による便器体用
側面壁は、ダンボール紙よりなり折り畳み可能に構成さ
れた1個又は2個以上の側面壁要素を備え、上記側面壁
要素を組み立てることにより外周部に任意個数の三角形
の中空柱部を構成することを特徴とするものである。そ
の際、ダンボール紙よりなり折り畳み可能に構成された
1個又は2個以上の側面壁要素を備え、上記側面壁要素
を組み立てることにより4箇所の角部を構成し、各角部
において少なくとも3個の折曲片により三角形の中空柱
部を構成することが考えられる。又、本願発明による簡
易トイレは、請求項1記載の簡易トイレ建屋用側面壁
と、上記簡易トイレ建屋用側面壁により囲まれた内部空
間の底部に配置・固定されダンボール紙を組み立てるこ
とにより構成される底部材と、上記簡易トイレ建屋用側
面壁の上端に被冠・固定されダンボール紙よりなる屋根
部材と、上記底部材上に配置・固定される請求項2又は
請求項3記載の便器体用側面壁と、上記便器体用側面壁
の上端に取付・固定される便器体用底部材と、便座と上
記便器体用側面壁の上端に取付・固定される便座と、上
記便器体用側面壁内に配置され汚物を収容する袋体と、
を具備したことを特徴とするものである。
【0007】すなわち、簡易トイレ建屋を構成する簡易
トイレ建屋用側面壁、便器体を構成する便器体用側面壁
において、角部や外周部に三角形の中空柱部が構成され
るように工夫したものである。そして、これらは、非使
用時には折り畳んだ状態で格納することができ、使用時
に組み立てることにより、上記三角形の中空柱部を構成
するものである。このような三角形の中空柱部を設ける
ことにより、簡易トイレ建屋や便器体の機械的強度を高
めることができ、ダンボール紙といえども、長期にわた
って安定した機能を提供することが可能になる。又、簡
易トイレは、上記簡易トイレ建屋用側面壁と便器体用側
面壁を使用して構成したものである。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、図1乃至図17を参照して
本発明の第1の実施の形態を説明する。まず、図1乃至
図4に示すように、簡易トイレの建屋を構成するための
簡易トイレ建屋用側面壁1がある。この簡易トイレ建屋
用側面壁1は、全て、ダンボール紙の一種であるプラス
チックダンボール紙から構成されている。上記簡易トイ
レ建屋用側面壁1は、図4に示すように、二つの側面壁
要素1a(図4中白抜き状で示す側)、側面壁要素1b
(図4中破断線で示す側)とから構成されていて、これ
ら二つの側面壁要素1a、1bの端部を合致させて接合
・固定することにより、簡易トイレ建屋用側面壁1を構
成している。
【0009】上記簡易トイレ建屋用側面壁1の組立時に
おける角部の構成を説明する。図5は、図4のI部を拡
大して示す図であり、側面壁要素1b側の端部と側面壁
要素1a側の端部とによって、横断面形状が三角形をな
す中空柱部3が構成されている。さらに詳細に説明する
と、組立前には図6に示すような状態にあって、側面壁
要素1b側には、折曲片5a、5b、5c、5d、5
e、5fが設けられている。一方、側面壁要素1a側の
端部には折曲片7aが設けられている。そして、これら
折曲片5a、5b、5c、5d、5e、5f及び折曲片
7aを折曲・接合することにより、図5に示すような状
態とする。それによって、内側に既に説明した中空柱部
3が構成されることになる。
【0010】図5、図6に示した角部Iは、側面壁要素
1bの端部と側面壁1aの端部とによって構成されたも
のであったが、その角部Iと対称位置にある角部IIも
同様の構成であり、但し、この場合には、側面壁要素1
a側に折曲片5a、5b、5c、5d、5e、5fが設
けられていて、側面壁要素1b側に折曲片7aが設けら
れている。又、図4に示す角部III、IVに関して
は、全ての折曲片5a、5b、5c、5d、5e、5f
及び7aが、側面壁要素1a又は側面壁要素1bに連続
して設けられた構成になっており、それらによって、同
様の中空柱部3が構成されることになる。
【0011】又、各角部I〜IVにおいては、外側で折
曲片5a、5e、5f、7aの4枚が重合されることに
なり、この部分が図5中仮想線で示す締結具8によって
接合・固定されることになる。上記締結具8は、いわゆ
るワンタッチ式であり、軸部材8aの先端が二つ割にな
っていて、ばね作用を呈するように構成されている。そ
して、軸部材8aを、予め形成された貫通穴より差し込
んで、反対側に配置されたワッシャー8bを通す。それ
によって、軸部材8aの先端部は貫通時には内側に押し
戻され、貫通後は外側にばね作用によって広がる。それ
によって、固定されることになる。このような締結具8
によって高さか方向複数箇所を固定することにより、簡
易トイレ建屋用側面壁1を組み立てるものである。
【0012】簡易トイレ建屋用側面壁1の前面側には
(側面壁要素1aの一面)、図1に示すように、開閉扉
9が開閉自在に取り付けられている。この開閉扉9は、
側面壁要素1aの一面の一部を切るとともに、一辺をミ
シン目状のヒンジ部11として残した構成になってお
り、上記ヒンジ部11を介して前後方向に回動自在に構
成されている。上記開閉扉9の所定箇所には把手13が
取り付けられている。この把手13の裏側には係止片1
5が取り付けられいる。そして、開閉扉9を開放する場
合には、把手13を回転させて係止片15を上方向に回
転移動させる。それによって、係止片15と簡易トイレ
建屋用側面壁1側との係止が解除され、開閉扉9の開放
が許容される。これに対して、開閉扉9の開閉を規制す
る場合には、把手13を把持して開閉扉9を閉じた後、
把手13を回転させて、係止片15を横方向に回転移動
させる。それによって、係止片15が簡易トイレ建屋用
側面壁1に係止して、開閉扉9の開閉が規制されること
になる。
【0013】又、簡易トイレ建屋用側面壁1の上端は、
図2、図3に示すように、前面側から後面側に向かって
下り勾配に形成されている。これは、その上に後述する
屋根部材21が設置された場合に、例えば、雨水等が後
面側に向かって流下していくようにするめためである。
【0014】次に、簡易トイレ建屋用側面壁1と屋根部
材21との関係を説明する。まず、簡易トイレ建屋用側
面壁1の角部I〜IVにおいては、その上部が除去され
ていて、図7に示すように、傾斜部23として構成され
ている。又、各角部I〜IVにおいては、既に説明した
ように、図5に示す折曲片7a、5a、5e、5fの4
枚が重合された構成になっている。一方、屋根部材21
であるが、これは、図9に示すように、天井壁部21a
と、4個の側壁部21bと、側壁部21b相互間に設け
られた突出カバー部21cとから構成されている。この
うよな構成の屋根部材21を簡易トイレ建屋用側面壁1
の上に被冠することになり、その際、4個の突出カバー
部21cが、4個の角部の突出した部分、すなわち、折
曲片7a、5a、5e、5fの4枚が重合された部分に
被冠されることになる。尚、図5において、既に説明し
た締結具8による固定に関しては、上記突出カバー部2
1cを被冠した後に行ってもよいし、それとは別に行っ
てもよい。
【0015】又、簡易トイレ建屋用側面壁1の上端と屋
根部材21の各側面部21bとの関係をみてみると、図
8に示すような構成になっている。すなわち、簡易トイ
レ建屋用側面壁1側には、折曲壁25が設けられてい
て、一方、各側面部21bには、U字状に形成された袋
部27が設けられている。そして、上記折曲壁25を袋
部27内に入れた状態で、図5に示した締結具8と同じ
構成の図示しない締結具によって取付・固定されること
になる。
【0016】次に、簡易トイレ建屋用側面壁1内の底部
の構成について説明する。底部には、まず、図12乃至
図14に示すような荷重支持体41が敷設されている。
この荷重支持体41は、板状をなす第1部材43を所定
のピッチで配置し、その上に横断面形状が逆U字状なす
第2部材45を嵌め合わせた構成になっている。さらに
詳細に説明すると、第2部材45側には、第1部材43
が係合するスリット47が所定のピッチで形成されてい
る。一方、第1部材43側には、第2部材45が位置す
る部分に、凹部49が形成されている。そして、第2部
材45を第1部材43上に配置し、各スリット47に第
1部材43を係合させるようにして降下させることによ
り、図12乃至図14に示すような状態の荷重支持体4
1が構成される。その際、第2部材45の上板45aが
第1部材43側の凹部49に係合することになるので、
全体として、面一の状態となる。尚、第1部材43と第
2部材45との係合構造は、様々なものが考えられるの
で、図示したものに限定されることはない。
【0017】上記構成をなす荷重支持体41の上には、
図10及び図11に示すようなカバー51が被冠される
こになる。このカバー51は、天板51aと、4個の側
面板51bとから構成されていて、4個の角部は傾斜面
51cとして構成されている。このような構成のカバー
51を、図12乃至図14に示す荷重支持体41の上に
被冠されることになる。上記カバー51aの所定位置に
は、4個の切込部53が設けられている。この切込部5
3を介して、図15乃至図17に示す便器体61が取り
付けられることになる。
【0018】次に、上記便器体61の構成を説明する。
便器体61は、まず便器体用側面壁63を備えていて、
この便器体用側面壁63の構成は、図4に示すように、
既に説明した簡易トイレの建屋としての簡易トイレ建屋
用側面壁1の構成と同じであり、それを縮小した構成に
なっている。すなわち、図4に示すように、側面壁要素
63aと側面壁要素63bとから構成されていて、4個
の角部i、ii,iii、ivには、中空柱部65が設
けられている。この4個の中空柱部65を構成するため
の折曲片等の構成は、簡易トイレの建屋としての簡易ト
イレ建屋用側面壁1の場合と同じである。
【0019】上記構成をなす便器体用側面壁63の下端
には、図15に示すように、4箇所において、突出片6
7が突設されている(図15ではその内1個のみを示
す)。そして、これら4個の突出片67を、既に説明し
たカバー51の切込部53に差し込むことにより、便器
体用側面壁63をカバー51上に取り付けるものであ
る。又、便器体用側面壁63の上端にも別の4個の突出
片69が突設されている。これら4個の突出片69を介
して、図16及び図17に示す便座71が取り付けられ
ることになる。すなわち、便座71側には、4個の切込
部73が設けられていて、これら4個の切込部73に便
器体用側面壁63側の4個の突出片69を差し込むこと
により、便座71を側面壁61の上端に取り付けるもの
である。
【0020】上記便座71は、図17に示すように、ダ
ンボール紙製の基板75と、この基板75上に貼着され
たスポンジ77とから構成されている。又、上記便座7
1の上面には、複数個の孔79が設けられている。これ
ら複数個の孔79を介して、汚物を収容するための袋体
(図3に示す)81を取り付けるものである。すなわ
ち、袋体81を図3に示すような状態で敷設し、その
際、便座71上に被冠する部分において、孔79の上の
部分を孔79内に差し込む。それによって、袋体81の
上部が便座71に取付・固定されることになる。
【0021】又、使用する場合には、便座71上に着座
して排便等を行い、排便等を行った後、袋体81内に図
示しない薬剤を散布する。これは、消臭と固化を図るた
めであり、又、袋体81内に一定量溜まった場合には、
それを取り出して、焼却処分することになる。そして、
新しい袋体81を取り付けて再度使用することになる。
【0022】以上本実施の形態によると次のような作用
・効果を奏することができる。まず、全ての部品が非使
用時には折曲げてコンパクトな状態にしておくことがで
るので、その格納が容易であるとともに、緊急時に現地
に搬送・搬入する場合においても、多数のものを一度に
運ぶことができ、緊急時に迅速に対応することができ
る。特に、殆どの部材が極めて軽量なプラスチックダン
ボールから構成されており、その搬送は極めて容易であ
る。又、現地に搬入した後、組み立てる場合において
も、極めて簡単な作業のみによって組み立てることがで
き、緊急時に速やかに対応することができる。又、その
構成においては、簡易トイレ建屋用側面壁1の各角部I
〜IVに中空柱部3が構成されるようになっており、そ
れによって、簡易トイレ建屋用側面壁1の機械的強度を
高めることができ、長期にわたって安定した状態を保つ
ことができる。又、便器体61においても、その便器体
用側面壁63には各角部i〜ivに、中空柱部3が構成
されるようになっており、それによって、便器体用側面
壁63の機械的強度を高めることができる。便器体61
の場合には、特に、使用者の体重が繰り返し作用するこ
とになるので、上記4個の柱部による機械的強度の向上
は極めて効果的なことである。又、底部の構成において
も、荷重支持第41によって上方向からの荷重に対して
は、充分な機械的強度が確保されている。又、便器体6
1においては、袋体81を簡単な作業によって、便座7
1に取り付けることができるので、使いがっても良好で
ある。又、屋根においては、前面側から後面側に向かっ
て、下り勾配になっているので、雨水等は全て後面側に
流下することになり、使用者が出入りする前面側におい
ては、雨水の流下による不具合はないものである。又、
全てプラスチックダンボール製であるので、不要になっ
た場合には、焼却・処理して排気することができ、煩雑
な撤去作業、処理作業を要することはない。
【0023】次に、図18乃至図20を参照して本発明
の第2の実施の形態を説明する。この実施の形態におい
ては、前記第1の実施の形態における便器体の構成を代
えたものである。すなわち、この実施の形態における便
器体81は、上部材83、便器体用側面壁85、下部材
87とから構成されている。上記上部材83は、天板8
3aと、4個の側面壁83bとからなり、天板83aの
中央には、穴83cが形成されている。又、天板83a
には図示しない袋体の上縁部の一部を差し込むための穴
83dが設けられている。又、下部材87は、底板87
aと、4個の側面壁87bとから構成されている。
【0024】便器体用側面壁85は、図20に示すよう
に、側面壁要素85aと側面壁要素85bとから構成さ
てれいる。上記各側面壁要素85a、85bは、組み立
てることにより、夫々四角形をなすように構成されてい
て、それを夫々のスリット87を介して、組み立てるこ
とにより、図20に示すような状態を得ることができ
る。尚、図20では、側面壁要素85aの上半分に形成
されたスリット87のみが示されているが、同位置にお
いて、側面壁要素85a側にも同様のスリット87が下
半分に形成されている。夫々のスリットが、上下方向中
間位置まで延長されている。
【0025】よって、このような構成の便器体81を使
用した場合にも、外周部に合計8個の三角形状の中空柱
部89を得ることができ、それによって、上下方向から
の荷重に対して充分に対応することが可能となり、前記
第1の実施の形態の場合と同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0026】次に、図21乃至図23を参照して、本発
明の第3の実施の形態を説明する。る。この実施の形態
も別の構成をなす便器体91を示すものであり、便器体
91は、上部材93、便器体用側面壁95、下部材97
とから構成されている。上記上部材93は、天板93a
と、4個の側面壁93bとからなり、天板93aの中央
には、穴93cが形成されている。又、天板93aには
図示しない袋体の上縁部の一部を差し込むための穴93
dが設けられている。又、下部材97は、底板97a
と、4個の側面壁97bとから構成されている。
【0027】次に、便器体用側面壁95の構成を説明す
る。まず、4個の側面壁要素95a、95b、95c、
95dがあり、側面壁要素95aと側面壁要素95bが
対向配置され、又、側面壁要素95cと側面壁要素95
dが対向配置されることになる。又、各側面壁要素95
a〜95dが相互に交差する部分においては、相互に上
半分又は下半分のスリット99が形成されていて、対向
するスリットの部分を係合させる構成になっている。
又、各側面壁要素95a〜95dの所定箇所にはスリッ
ト101、103が形成されていて、そこには、4枚の
板状の側面壁要素105が下半分に形成された図示しな
いスリットを介して係合されている。そして、三角形の
中空柱部107を形成している。よって、この実施の形
態においても、前記第1及び第2の実施の形態における
便器体の場合と同様の作用・効果を奏することができ
る。
【0028】次に、図24乃至図26を参照して本発明
の第4の実施の形態を説明する。この実施の形態も別の
構成をなす便器体121を示すものであり、便器体12
1は、上部材123、便器体用側面壁125、下部材1
27とから構成されている。上記上部材123は、天板
123aと、4個の側面壁123bとからなり、天板1
23aの中央には、穴123cが形成されている。又、
天板123aには図示しない袋体の上縁部の一部を差し
込むための穴123dが設けられている。又、下部材1
27は、底板127aと、4個の側面壁127bとから
構成されている。
【0029】次に、便器体用側面壁125の構成につい
て説明する。まず、4個の側面壁要素125a、125
b、125c、125dがある。各側面壁要素125a
〜125dは、両端に夫々折曲片129、131を備え
ている。そして、隣接する折曲片129、129を合致
させるとともに、折曲片131、131を下半分又は上
半分に形成されたスリット133を介して係合させるこ
とにより、相互に連結されている。そして、折曲片13
1、131を90°の角度まで開いた状態とする。これ
は、全ての連結箇所において同様の構成になっている。
【0030】一方、別の側面壁要素135があり、この
側面壁要素135は、両端に下半分または上半分に形成
されたスリット137を備えていて、それらスリット1
37、137を係合させることにより、図示するように
8角形状とする。そして、そのようなものを既に説明し
た側面壁要素125a〜125dの内側に配置して図示
するような状態とする。それによって、4隅に4個の三
角形の中空柱部139が形成されることになる。よっ
て、この実施の形態の場合においても、前記第1乃至第
3の実施の形態の場合と同様の作用・効果を奏すること
ができる。
【0031】尚、本発明は前記第1乃至第4の実施の形
態に限定されるものではない。まず、前記第1乃至第4
の実施の形態においては、災害発生時に使用することを
念頭において説明したが、例えば、キャンプ等において
も同様に使用可能である。又、緊急用として各家庭に常
備しておくこともできる。又、第1実施の形態における
角部において、少なくとも3個の折曲片5b、5c、5
dが有れば三角形の中空柱部を構成することができる。
又、便器体単独で使用することも可能である。又、前記
第1の実施の形態において、側面壁1、側面壁63を、
二つの側面壁要素から構成したが、1個でもよいし、3
個以上であってもよい。これは、他の実施の形態の場合
も同じであり、何個の側面壁要素により構成するかにつ
いては、任意に設定すればよい。又、ダンボール紙とし
ては、プラスチックダンボール紙以外のものであっても
よい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によると、簡
易トイレ用建屋を構成する簡易トイレ用建屋用側面壁、
便器体を構成する便器体用側面壁において、角部や外周
部に三角形の柱部が構成されるように工夫したので、簡
易トイレ用建屋や便器体の機械的強度を高めることがで
き、ダンボール紙といえども、長期にわたって安定した
機能を提供することが可能になる。又、その組立が容易
であるとともに、コンパクトな状態で格納できるので、
搬送、据え付け等に関しても容易であるとともに、不要
になったときには容易に撤去して焼却・処理することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レの外観を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レの外観を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レ建屋用側面壁の一面を撤去して簡易トイレの内部を示
す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で屋根部材
を撤去するとともに便座を撤去して簡易トイレの内部を
示す平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レ建屋用側面壁の角部の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レ建屋用側面壁の角部を組み立てる様子を示す平面図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レ建屋用側面壁の角部の上端の様子を示す一部斜視図で
ある。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で簡易トイ
レ建屋用側面壁の上端と屋根部材の上端との結合関係を
示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で屋根部材
の角部の構成を示す一部斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態を示す図で底部に
おけるカバーの構成を示す平面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態を示す図で底部に
おけるカバーの構成を示す側面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態を示す図で底部に
おける荷重支持体の構成を示す平面図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態を示す図で図12
のXIII−XIII断面図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態を示す図で図12
のXIV−XIV断面図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態を示す図で便器体
の便器体用側面壁の構成を示す側面図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態を示す図で便器体
の便座の構成を示す平面図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態を示す図で便器体
の便座の構成を示す側面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態を示す図で便器体
の構成を示す側面図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態を示す図で便器体
の構成を示す平面図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態を示す図で便器体
の便器体用側面壁の構成を示す平面図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態を示す図で便器体
の構成を示す側面図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態を示す図で便器体
の構成を示す平面図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態を示す図で便器体
の便器体用側面壁の構成を示す平面図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態を示す図で便器体
の構成を示す側面図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態を示す図で便器体
の構成を示す平面図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態を示す図で便器体
の便器体用側面壁の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 簡易トイレ建屋用側面壁 1a 側面壁要素 1b 側面壁要素 3 中空柱部 5a 折曲片 5b 折曲片 5c 折曲片 5d 折曲片 5e 折曲片 5f 折曲片 7a 折曲片 21 屋根部材 41 荷重指示体 51 カバー 61 便器体 63 便器体用側面壁 63a 側面壁要素 63b 側面壁要素 65 中空柱部 71 便座

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンボール紙よりなり折り畳み可能に構
    成された1個又は2個以上の側面壁要素を備え、上記側
    面壁要素を組み立てることにより4箇所の角部を構成
    し、各角部において少なくとも3個の折曲片により三角
    形の中空柱部を構成することを特徴とする簡易トイレ建
    屋用側面壁。
  2. 【請求項2】 ダンボール紙よりなり折り畳み可能に構
    成された1個又は2個以上の側面壁要素を備え、上記側
    面壁要素を組み立てることにより外周部に任意個数の三
    角形の中空柱部を構成することを特徴とする便器体用側
    面壁。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の便器体用側面壁におい
    て、ダンボール紙よりなり折り畳み可能に構成された1
    個又は2個以上の側面壁要素を備え、上記側面壁要素を
    組み立てることにより4箇所の角部を構成し、各角部に
    おいて少なくとも3個の折曲片により三角形の中空柱部
    を構成することを特徴とする便器体用側面壁。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の簡易トイレ建屋用側面壁
    と、上記簡易トイレ建屋用側面壁により囲まれた内部空
    間の底部に配置・固定されダンボール紙を組み立てるこ
    とにより構成される底部材と、上記簡易トイレ建屋用側
    面壁の上端に被冠・固定されダンボール紙よりなる屋根
    部材と、上記底部材上に配置・固定される請求項2又は
    請求項3記載の便器体用側面壁と、上記便器体用側面壁
    の下端に取付・固定される便器体用底部材と、便座と上
    記便器体用側面壁の上端に取付・固定される便座と、上
    記便器体用側面壁内に配置され汚物を収容する袋体と、
    を具備したことを特徴とする簡易トイレ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056190A (ja) * 2001-08-07 2003-02-26 Yamada Dan Board Kk 組立式簡易トイレボックス
JP2007332758A (ja) * 2006-05-15 2007-12-27 Fuji Autetsuku:Kk 組立式個室および接続具
WO2008041408A1 (fr) * 2006-10-02 2008-04-10 One's I Co., Ltd. Compartiment préfabriqué et fixation
GB2623120A (en) * 2022-10-07 2024-04-10 Hill Rebecca A fibreboard toilet screen device

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