JPH09176933A - 三次元繊維構造体 - Google Patents

三次元繊維構造体

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JPH09176933A
JPH09176933A JP7337378A JP33737895A JPH09176933A JP H09176933 A JPH09176933 A JP H09176933A JP 7337378 A JP7337378 A JP 7337378A JP 33737895 A JP33737895 A JP 33737895A JP H09176933 A JPH09176933 A JP H09176933A
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純治 竹内
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Shigeru Nishiyama
西山  茂
Masahiro Shinya
雅弘 新屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の部品と結合して使用し、他の部品と結合
したときその表面が滑らかな状態で連続する繊維強化複
合材に好適な三次元繊維構造体を提供する。 【解決手段】 三次元繊維構造体Fは2枚の板状部1a,
1bがコーナ部2により屈曲状態で接続された断面ほぼL
字状に形成されている。板状部1a,1bは互いに平行に配
列されたx糸層、y糸層及びバイアス糸層からなる積層
糸群3と、各糸層を結合する厚さ方向糸z及び両コーナ
部用糸c1,c2とから構成されている。積層糸群3は内側
層3a及び外側層3bからなり、コーナ部2には両層3a,3b
の間にフィラー繊維4が配列されている。厚さ方向糸z
はコーナ部2以外の部分において各糸層と直交する状態
で配列されて各糸層を結合する。第1のコーナ部用糸c1
は両板状部1a,1bのなす角を2等分する面と平行に配列
され、第2のコーナ部用糸c2は第1のコーナ部用糸c1と
直交する状態で配列されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三次元繊維構造体に
係り、他の部品との結合のためのフランジ部を有する部
品を繊維強化複合材で製造する場合の骨格材として好適
な三次元繊維構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】他の部品との結合のためのフランジ部を
有する繊維強化複合材製の部品を製造する方法として、
繊維を一方向に引き揃えたシートや織物に樹脂を含浸さ
せたプリプレグと呼ばれる平面状素材を多数積層して、
成形金型で加熱プレス成形する方法がある。しかし、こ
の方法で得られた部品は、多数積層された各層間の結合
力が弱く強度が極めて低い。また、平面状素材を成形治
具上に積層して成形するため、屈曲部の肉厚が大きい場
合、屈曲部(コーナ部)の外側における曲率を大きくす
ることが難しい。
【0003】プリプレグを積層して形成した複合材の欠
点である各層間の結合力が弱く強度が極めて低いという
問題を解消する方法として、三次元織物(三次元繊維構
造体、立体織物)を骨格材とし、樹脂あるいは無機物を
マトリックスとして複合材を形成する方法がある。一般
に三次元織物は互いに直交するX,Y,Z軸方向にそれ
ぞれ延びる三種類の糸から成る。X,Y,Z軸方向に延
びる三種類の糸に加えて、X軸方向及びY軸方向の両方
向と交差する方向に配列されたバイアス糸を有する5軸
の三次元織物も提案されている。
【0004】前記フランジ部を有する部品を製造する複
合材の骨格材として三次元織物を使用可能とするために
は、その用途に従って断面形状が四角形以外の形状、例
えばL字状、U字状、V字状等の異形断面の三次元織物
が必要となる。この種の異形断面の三次元織物として、
特公昭61−53458号公報には、図20(a)に示
すように、縦方向(紙面に垂直方向)に配列された縦方
向糸61と、縦方向糸61と直交するとともに図20
(a)において水平に配列された水平糸62と、両糸6
1,62と直交する状態で配列された垂直糸63とから
なるものが開示されている。
【0005】また、特開平4−289241号公報及び
特開平6−184906号公報には、複数の板状部が接
続部において屈曲状態で連続する形状に形成された三次
元織物が開示されている。この三次元織物は隣接する板
状部の接続部(接合部)の強度を高めるため、両板状部
に跨がって連続する糸をその構成要素として持ってい
る。この三次元織物は屈曲状態で連続する板状部を構成
するように、糸の配列方向が異なる糸層が所定数積層形
成された積層糸群を厚さ方向糸で結合して構成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】三次元織物は積層され
た層を結合する糸の存在により層間結合力が高まり、複
合材としたときの強度がプリプレグを積層して形成した
複合材より高くなる。しかし、特公昭61−53458
号公報に開示された三次元織物では、屈曲状態で連続す
る面内に連続して配列される糸、例えば図20(a)に
示す三次元織物64では屈曲部(コーナ部)65を跨い
で二つの面あるいは三つの面に沿って配列される糸が存
在しない。その結果、複合材としたときに屈曲部65の
角度を拡げる方向あるいは狭める方向への力に対する強
度が弱く、物性が不十分となる。
【0007】一方、特開平4−289241号公報及び
特開平6−184906号公報に開示された三次元織物
では前記不都合は解消される。しかし、図20(b)に
示すように、積層糸群67と直交する方向に厚さ方向糸
66を挿入していたため、三次元織物64としてコーナ
部65の内側の曲率半径が小さなものを製造する場合に
は、コーナ部65の内側に厚さ方向糸66が集中する状
態となり、物性が低下するという問題がある。三次元織
物64のコーナ部内側に厚さ方向糸66が集中するのを
回避するため、コーナ部65への厚さ方向糸66の挿入
を省略したり、コーナ部の成す角を2等分する面内に1
本だけ厚さ方向糸66を挿入する場合もある。しかし、
この場合は所望の物性が得られないという問題がある。
【0008】また、三次元織物64はコーナ部65にお
いて一定厚さを保った状態で屈曲するように形成されて
いるため、コーナ部65の外面の曲率は内側に配列され
ている糸層の曲率より小さくなり、コーナ部65の肉厚
が大きい場合、コーナ部65の外面における曲率を大き
くすることが難しい。
【0009】コーナ部65の外面における曲率が小さい
と、その三次元織物を骨格材とした複合材で形成した部
品68を結合した場合、図21(a),(b)に示すよ
うに、2個の部品68の連続面の滑らかさがコーナ部6
5と対応する箇所において損なわれる。その結果、航空
機及びロケット等のレドームやフェアリングカバー等の
機体外表面構成部品で空気力学的性能が強く要求される
部品として使用するのが難しいという問題がある。ま
た、外観上も見苦しくなる。そして、コーナ部65を挟
む二つの面68aが鋭角を成すように形成された部品6
8の場合は、図21(b)に示すように、この問題がよ
り顕著となる。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は他の部品との結合のためフラン
ジ部を有する部品を繊維強化複合材で製造した場合、部
品に必要な強度を確保し、かつ部品同士の接合部を滑ら
かに連続する状態にできる繊維強化複合材の骨格材とし
て好適な三次元繊維構造体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、複数の板状部が屈曲状態
で接合された形状に形成された三次元繊維構造体であっ
て、各板状部が複数の糸層を積層して形成された少なく
とも2軸配向となる積層糸群と、その厚さ方向に配列さ
れた厚さ方向糸とを含む少なくとも3軸で構成され、三
次元繊維構造体の屈曲部と交差する方向に延びるととも
に各板状部の厚さ方向と直交する面に沿って配列され、
かつ両板状部に跨がって連続する糸をその構成要素とし
て持ち、屈曲部の外面の曲率を大きくするために前記積
層糸群の外側寄りにフィラー繊維が屈曲部に沿った方向
に配列され、屈曲部の前記糸層及びフィラー繊維と交差
するように配列されたコーナ部用糸を有する。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記コーナ部
用糸は、隣接する板状部のなす角を2等分又はほぼ2等
分する面に沿って配列された第1のコーナ部用糸と、第
1のコーナ部用糸と直交又はほぼ直交するように配列さ
れた第2のコーナ部用糸とからなり、複数本の第1のコ
ーナ部用糸が前記角の2等分面に対して対称に配列され
ている。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記フィラー繊維は糸
状のものとして配列されている。請求項4に記載の発明
では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前
記フィラー繊維は組物として配列されている。
【0014】請求項1〜請求項4に記載の発明では、屈
曲状態で接合された複数の板状部に跨がって連続する糸
をその構成要素として持っている。従って、この三次元
繊維構造体を骨格材とした複合材のある板状部に荷重が
加わった場合、当該板状部と他の板状部に跨がって配列
されている糸の存在により、屈曲部に作用する応力に対
して当該糸が有効に寄与し、複合材の強度が向上する。
また、積層糸群の外側寄りにおいて屈曲部に沿った方向
に配列されたフィラー繊維の存在により、屈曲部の外面
の曲率が大きく形成されているため、複合材を屈曲部に
おいて他の部品と結合したとき、その表面が滑らかな状
態で連続する。また、屈曲部に積層糸群の糸層及びフィ
ラー繊維と交差するように配列されたコーナ部用糸の存
在により複合材としたときに屈曲部の物性(強度)が高
くなる。
【0015】請求項2に記載の発明では、配列方向の異
なる第1のコーナ部用糸及び第2のコーナ部用糸が前記
各板状部を構成する糸層と交差するように配列されてい
るため、屈曲部の形状を所定の形状に保持し易くなると
ともに、複合材としたときに屈曲部の物性(強度)がよ
り高くなる。また、第1のコーナ部用糸が隣接する板状
部のなす角を2等分又はほぼ2等分する面に沿って配列
されているため、糸層の結合力がより高くなるととも
に、複合材としたときの屈曲部の物性が均一になる。第
2のコーナ部用糸が存在するため、隣接する板状部がな
す角度が変化する方向への力に対する抵抗力が大きくな
る。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記フィラー繊維が糸
状のものとして配列されているため、フィラー繊維の量
を調整することにより屈曲部の外側の形状の自由度が高
くなる。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記フィラー繊維が組
物として配列されているため、所望の屈曲部の外側の形
状に合わせて形成した組物を配置することにより屈曲部
の外側の形状を簡単に所望の形状に形成し易い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図13に従って説明する。図1及び
図2に示すように、三次元繊維構造体Fは2枚の板状部
1a,1bが所定の角度をなすように屈曲状態で接合さ
れた形状に形成されている。この実施の形態では前記角
度が90°に設定され、三次元繊維構造体Fは屈曲部と
してのコーナ部2と直交する断面形状がほぼL字状とな
る形状に形成されている。両板状部1a,1bは互いに
平行に配列されたx糸層、y糸層及びバイアス糸層から
なる積層糸群3と、各糸層を結合する厚さ方向糸zによ
り構成されている。積層糸群3のコーナ部2には、その
外側寄りにフィラー繊維4がコーナ部2に沿った方向に
配列されるとともに、コーナ部用糸c1,c2 が前記糸層
及びフィラー繊維4と交差するように配列されている。
【0019】x糸層は三次元繊維構造体Fの厚さ方向と
直交する面内において、両板状部1a,1bのコーナ部
2に沿った方向に配列された第1の面内配列糸xからな
り、図3(b)に示すように、1本の糸が折り返し状に
配列されることにより形成されている。y糸層はx糸層
と平行な面内で第1の面内配列糸xと直交する方向に配
列された第2の面内配列糸yからなり、図3(a)に示
すように、1本の糸が両板状部1a,1bの各先端部に
おいて折り返すように配列されることにより形成されて
いる。バイアス糸層はx糸層と平行な面内で両面内配列
糸x,yに対して所定の角度(この実施の形態では45
°)で交差するように配列されたバイアス糸Bからな
り、図3(c),(d)に示すように、バイアス糸Bは
コーナ部2と交差する状態で両板状部1a,1bに跨が
って連続するように配列されている。厚さ方向糸zはコ
ーナ部2以外の部分において各糸層と直交する状態で三
次元繊維構造体Fの厚さ方向に配列されて各糸層を結合
する。
【0020】図1、図2及び図4(a),(b)に示す
ように、コーナ部2にはコーナ部2の外面の曲率を大き
くするために、積層糸群3の外側寄りにフィラー繊維4
がコーナ部2に沿った方向に配列されている。フィラー
繊維4は糸状のものとして配列されている。即ち、積層
糸群3はコーナ部2においてフィラー繊維4を挟んで、
内側層3aと外側層3bとに分かれている。内側層3a
と外側層3bとの割合は、複合材に対する要求性能や使
用状態において異なるが、内側層3aの割合は全積層糸
群3の1/2以上となる。コーナ部2の外面の曲率を大
きくするには外側層3bの割合をより少なくし(例え
ば、5層以下)、コーナ部2のフィラー繊維4の挿入部
よりも外側部分の強度を高める場合はそれより多くす
る。
【0021】コーナ部2には積層糸群3の糸層及びフィ
ラー繊維4と交差するように、第1及び第2のコーナ部
用糸c1,c2 がそれぞれ複数本ずつ配列されている。第
1のコーナ部用糸c1 は隣接する板状部1a,1bのな
す角を2等分する面に沿って配列され、第2のコーナ部
用糸c2 は第1のコーナ部用糸c1 と直交又はほぼ直交
するように配列されている。第1のコーナ部用糸c1 は
両板状部1a,1bのなす角を2等分する面に対して対
称に配列されている。即ち、この三次元繊維構造体Fは
面内4軸配向の繊維組織が厚さ方向糸z及び両コーナ部
用糸c1,c2 で結合された三次元繊維構造体となってい
る。なお、図1は、厚さ方向糸z及び両コーナ部用糸c
1,c2 の配列状態を示す模式図である。また、図示の都
合上、図1及び図4に示すものと図2に示すものとは、
厚さ方向糸z及びコーナ部用糸c1,c2 の本数や配列ピ
ッチ等が異なる。
【0022】厚さ方向糸zはコーナ部2に沿った方向の
配列ピッチが一定となるように配列され、第1及び第2
のコーナ部用糸c1,c2 の当該方向の配列ピッチは厚さ
方向糸zの配列ピッチより大きく(この実施の形態では
2倍に)設定されている。また、第1及び第2のコーナ
部用糸c1,c2 は当該方向に対して交互に配列されてお
り、両コーナ部用糸c1,c2 を合わせると、全体では厚
さ方向糸zと同じピッチで配列されている。
【0023】前記のように構成された三次元繊維構造体
Fは、主に樹脂が含浸されて複合材として使用される。
その複合材に図2の矢印W方向の荷重が作用した場合、
三次元繊維構造体Fのコーナ部2に大きな応力が作用す
る。第2の面内配列糸y及びバイアス糸Bが両板状部1
a,1bのコーナ部2と交差する方向に延びるとともに
両板状部1a,1bに跨がって配列されているため、そ
れらの糸(繊維)がコーナ部2に作用する応力に耐える
方向の力を分担するように有効に寄与して複合材の強度
が向上する。両コーナ部用糸c1,c2 がコーナ部2にお
ける各糸層の結合力を高める。第1のコーナ部用糸c1
は各糸層の結合力を高めるのにより大きく寄与し、第2
のコーナ部用糸c2 は隣接する板状部1a,1bがなす
角度が変化する方向への力に対する抵抗力により大きく
寄与する。
【0024】コーナ部2において内側層3aと外側層3
bとの間にフィラー繊維4が配列されることにより、同
じ厚さの積層糸群3を厚さ方向糸z及び両コーナ部用糸
c1,c2 で結合した三次元繊維構造体に比較して、コー
ナ部2の外面の曲率が大きくなる。また、互いに直交又
はほぼ直交する状態に配列された両コーナ部用糸c1,c
2 により内側層3a、フィラー繊維4及び外側層3bが
締め付けられているため、コーナ部2の外形を所望の形
状となるように形成するのが容易となる。そして、第2
のコーナ部用糸c2 はコーナ部2に配列されている外側
層3bをコーナ部外面の曲率が大きくなるように締め付
ける作用を有するため、フィラー繊維4の量と第2のコ
ーナ部用糸c2 の締付け力とを調整することにより、コ
ーナ部外面の曲率を所望の大きさに調整するのが容易と
なる。
【0025】従って、コーナ部外面の曲率が大きな三次
元繊維構造体Fを複合材とした後、図5に実線で示すよ
うに2個の複合材5を連結したとき、その表面が滑らか
な状態で連続する。なお、フィラー繊維4を配列しない
三次元繊維構造体を骨格材とした複合材のコーナ部の外
面を鎖線で示す。
【0026】次に前記の三次元繊維構造体Fの製造方法
の一例を説明する。三次元繊維構造体Fを製造する場
合、図6に示すように、三次元繊維構造体の形状に対応
した形状(この実施の形態ではL字状)の枠体6を使用
する。枠体6は厚さ方向糸zの挿入区域と対応する領域
7を囲むように形成された本体6aと、本体6aの外側
に取り外し可能に所定ピッチで立設された規制部材とし
ての多数のピン8と、枠体6のコーナ部に取り外し可能
にねじ9により固定された支持部材としての支持バー1
0とから構成されている。図7(a)に示すように、支
持バー10の角部には対角線上に位置するようにピン8
の直径より若干大きな幅の溝10aが長手方向に沿って
形成され、溝10aの底部に所定ピッチで形成された孔
に、ピン8が取り外し可能に嵌合されている。
【0027】支持バー10が上側となる状態で枠体6が
支持ブラケット(図示せず)に固定され、その状態で第
1の面内配列糸x、第2の面内配列糸y及びバイアス糸
Bがそれぞれピン8と係合する状態で折り返すようにし
て、図3(a)〜(d)に示すようにそれぞれ配列さ
れ、x糸層、y糸層及びバイアス糸層が積層形成され
る。なお、各糸を構成する繊維としては、高強度、高弾
性率の繊維が使用され、複合材の用途に応じてカーボン
繊維、ガラス繊維、ポリアラミド繊維等種々のものが使
用される。
【0028】枠体6上に前記各糸層が所定の順序で所定
数積層され、図7(b)及び図8に示すように、枠体6
の外側に先ず積層糸群3の内側層3aが形成される。積
層糸群3の密度を高めるとともに厚さを調整するため、
各糸層の配列が完了するたび、あるいは適宜の糸層が形
成された時点毎に糸層を両側から押圧部材(図示せず)
で押圧して積層糸群3が圧縮される。
【0029】所望の層数からなる内側層3aが形成され
た後、積層糸群3の形成を中断し、図7(b)及び図8
に示すように、フィラー繊維4がコーナ部2に沿って配
列される。フィラー繊維4は1列に配列されたピン8の
両端のピン8と係合して折り返すように、かつ断面ほぼ
三角形状となるように所定量配列される。
【0030】次に再び両面内配列糸x,y及びバイアス
糸Bが配列されて、フィラー繊維4を覆う外側層3bが
形成された後、厚さ方向糸z及び両コーナ部用糸c1,c
2 の挿入作業が行われる。この作業時には枠体6の支持
ブラケットに対する固定状態が両面内配列糸x,y及び
バイアス糸Bの配列時とは異なり、例えば厚さ方向糸z
の挿入時には図10に示すように、枠体6は内側が上を
向くように固定される。そして、積層糸群3のコーナ部
2を除いた部分に厚さ方向糸zが挿入される。なお、図
10ではフィラー繊維4の図示を省略している。
【0031】図10に示すように、厚さ方向糸zは複数
本の挿入針11が1列に配列された針支持体12により
複数本ずつ同時に挿入され、挿入針11は穿孔針13が
積層糸群3に開けた孔3cに挿入される。また、厚さ方
向糸zの挿入時には、積層糸群3を押圧する押圧部材と
してのプレスプレート14及びプレスブロック15,1
6が使用される。プレスプレート14は挿入針11列の
配列方向に沿って延びる断面L字状の支持部14aと、
支持部14aと一体的に形成された櫛歯部14bとを備
えている。櫛歯部14bの積層糸群3との当接部には凹
部14cが形成されている。プレスプレート14は櫛歯
部14bで各挿入針11あるいは穿孔針13を挟んだ状
態で積層糸群3を押圧可能となっている。プレスプレー
ト14はその幅が支持バー10と、支持バー10に対し
て平行に延びる本体6aの内面との距離より若干短く形
成され、枠体6と係合せずに積層糸群3を押圧可能とな
っている。プレスブロック15,16は図10に示すよ
うに、四角板状のものが使用される。プレスプレート1
4及びプレスブロック15,16はエアシリンダにより
往復動可能となっている。なお、図示の都合上、図10
に示す概略図と図6及び図8の概略図とは枠体6に立設
されたピン8のピッチや本数等が異なる。
【0032】次に厚さ方向糸zの挿入方法を説明する。
厚さ方向糸zの挿入作業は枠体6の一端側から行われ
る。図11(a)は厚さ方向糸zの2回の挿入サイクル
が完了した後の初期状態を示す。この初期状態から図1
1(b)に示すように、プレスプレート14及び両プレ
スブロック15,16が作用位置に配置されて、積層糸
群3は穿孔針13列と対応する箇所が圧縮状態に保持さ
れる。その状態で穿孔針13が前進され、図11(c)
に示すように穿孔針13は先端が積層糸群3を貫通する
作用位置に配置された後、元の位置に配置される。積層
糸群3は穿孔針13の突出側が両プレスブロック15,
16により押圧されているため、穿孔針13の前進時に
各糸の配列が乱れることはない。積層糸群3を構成する
繊維がプレスプレート14及び両プレスブロック15,
16の圧縮作用によりある程度密に配置された状態にあ
るため、穿孔針13の抜き跡に孔3cが確実に形成され
る。
【0033】次に図11(d)に示すように挿入針11
列が孔3cと対応する位置に配置される。次にプレスブ
ロック15が積層糸群3から離間する待機位置に配置さ
れた後、挿入針11は針孔が積層糸群3を貫通する作用
位置に配置される。挿入針11は前進端に達した後、わ
ずかに後退させられる。その結果、図11(e)に示す
ように、積層糸群3から針孔に連なる厚さ方向糸zはル
ープLを形成した状態となる。挿入針11は穿孔針13
によって形成された孔3cに挿通されるため、挿入針1
1の挿通時の抵抗が小さくなって積層糸群3の糸の配列
の乱れを引き起こさない。
【0034】次に抜け止め糸針17が作動されて挿入針
11の配列方向に沿って前進する。抜け止め糸針17は
その先端が各挿入針11に保持された各厚さ方向糸zの
ループL内を次々に通過し、積層糸群3の端部まで到達
した時点で停止する。このとき、抜け止め糸供給部(図
示せず)に連なる抜け止め糸Pが、抜け止め糸針17の
先端に掛止される。そして、抜け止め糸針17はその先
端にあるベラが閉じてループLを引き込まないようにし
て引き戻され、図10に示すように、抜け止め糸Pが厚
さ方向糸zのループL内に折り返し状に挿通される。
【0035】その後、挿入針11が後退し、積層糸群3
から離脱した待機位置に配置される。また、プレスブロ
ック15が再び作用位置に配置される。この状態で張力
調整部(図示せず)の作用により厚さ方向糸zが引き戻
され、積層糸群3内に挿入された厚さ方向糸zが抜け止
め糸Pにより抜け止めされた状態で締付けられて図11
(f)に示す状態となる。櫛歯部14bの積層糸群3へ
の当接面には凹部14cが形成されているため、厚さ方
向糸zを引き戻すとき、厚さ方向糸zが前記当接面と積
層糸群3との間に挟まれた状態で引っ張られることが回
避されて厚さ方向糸zに無理な力が加わる虞がない。
【0036】次に穿孔針13列及び挿入針11列が図1
1(f)の左方に移動されて図11(a)に示す初期位
置に戻される。また、プレスプレート14及びプレスブ
ロック15,16が待機位置に配置される。以上により
厚さ方向糸zの1回の挿入サイクルが完了する。以下、
前記と同様にして順次厚さ方向糸zの挿入サイクルが実
行される。その結果、積層糸群3を構成する各糸層が厚
さ方向糸zにより結合されて三次元繊維構造体Fの一方
の板状部1aが形成される。次に第2の板状部1bが垂
直に、かつ枠体6の内側から厚さ方向糸zが挿入される
状態となるように、支持ブラケットに対する枠体6の支
持状態が変更される。そして、前記と同様にして第2の
板状部1bへの厚さ方向糸zの挿入が行われる。
【0037】両板状部1a,1bへの厚さ方向糸zの挿
入が完了した後、積層糸群3のコーナ部2への両コーナ
部用糸c1,c2 の挿入が行われる。両コーナ部用糸c1,
c2の挿入時には、厚さ方向糸zの挿入時に使用したも
のと異なる形状のプレスプレート及びプレスブロック
と、コーナ部2に挿入されるコーナ部用糸c1,c2 の本
数に対応した数の挿入針11を備えた針支持体12とが
使用される。図9(a)に示すように、プレスプレート
18は櫛歯部18aが三次元繊維構造体Fのコーナ部2
の形状に対応した形状となるように形成されている。ま
た、プレスブロック19,20も積層糸群3との当接部
が三次元繊維構造体Fのコーナ部2の形状に対応した形
状となるように、図9(b)に示すように、その先端面
が90°の角度をなすように形成されている。なお、図
示の都合上、図9(a)では櫛歯の数を図1等で示す三
次元繊維構造体Fの第1のコーナ部用糸c1 の数と対応
していない。
【0038】そして、図12に示すように、積層糸群3
はそのコーナ部2の外側がプレスブロック19,20側
に位置するとともに、両板状体1a,1bのなす角を2
等分する面が水平となる状態に支持される。この状態
で、前記の厚さ方向糸zの挿入時とほぼ同様にして第1
のコーナ部用糸c1 の挿入が1列ずつ順に行われる。厚
さ方向糸zの挿入時と異なる点は2つあり、一つは第1
のコーナ部用糸c1 の挿入時に、枠体6の支持バー10
に立設されているピン8を順次取り外すとともに、支持
バー10を順次引き抜く点である。いま一つはコーナ部
2の屈曲面に沿って抜け止め糸Pを配列するため、直線
移動する抜け止め糸針17の移動軌跡と積層糸群3の外
面との距離が一定ではない点である。
【0039】厚さ方向糸zの挿入が完了した時点では、
積層糸群3のコーナ部2と対応する位置に支持バー10
が配設され、支持バー10にピン8が立設された状態に
あり、そのままでは第1のコーナ部用糸c1 の挿入がで
きない。そこで第1のコーナ部用糸c1 の挿入に先立っ
て支持バー10に立設されているピン8の基端を孔から
抜いて溝10a内に位置する状態にする。この状態では
支持バー10はその長手方向に沿って積層糸群3に対し
て相対移動可能となる。そして、第1のコーナ部用糸c
1 の挿入箇所と対応する位置への挿入針11、プレスプ
レート18及びプレスブロック19,20の配置に支障
にならない位置まで支持バー10が移動されるととも
に、支障となるピン8が順次除去された状態で第1のコ
ーナ部用糸c1 の挿入が行われる。第1のコーナ部用糸
c1 はコーナ部2に沿った方向に対しては、当該方向へ
の厚さ方向糸zの配列ピッチの2倍のピッチで挿入され
る。
【0040】直線移動する抜け止め糸針17の移動軌跡
と積層糸群3の外面との距離は、厚さ方向糸zの挿入時
と異なって一定とはならない。しかし、各挿入針11の
針孔が一直線上に位置するように配列されているため、
挿入針11が積層糸群3に挿通されて積層糸群3から針
孔に連なる第1のコーナ部用糸c1 のループが形成され
る際に、ループの端部は1列に配置される。従って、ル
ープが形成された状態で抜け止め糸針17が前進する
と、抜け止め糸針17は各ループ内を確実に通過して積
層糸群3の端部まで到達し、積層糸群3から抜け止め糸
供給部に連なる抜け止め糸Pが抜け止め糸針17の先端
に掛止される。そして、抜け止め糸針17が引き戻され
ると、抜け止め糸Pが第1のコーナ部用糸c1 のループ
内に折り返し状に挿通される。そして、その状態から挿
入針11が後退して待機位置に配置された後、張力調整
部の作用により第1のコーナ部用糸c1 が引き戻される
と、抜け止め糸Pはコーナ部の屈曲面に沿った状態で積
層糸群3上に配列される。
【0041】積層糸群3の第1のコーナ部用糸c1 の挿
入区域全域への第1のコーナ部用糸c1 の挿入が終了し
た後、第2のコーナ部用糸c2 の挿入作業が行われる。
この場合、図13に示すように、積層糸群3はそのコー
ナ部2の外側が上となり、両板状部1a,1bのなす角
を2等分する面が垂直となる状態に支持される。また、
プレスブロック19,20として、先端に45°の角度
で傾斜する1つの傾斜面19a,20aを備えた形状の
ものが使用される。そして、その状態で、厚さ方向糸z
の挿入時とほぼ同様にして第2のコーナ部用糸c2 の挿
入が1列ずつ順に行われる。即ち、複数本の第2のコー
ナ部用糸c2 は両板状部1a,1bに対して45°の角
度をなす状態で互いに等ピッチで配列される。また、コ
ーナ部2に沿った方向に対しては、当該方向への厚さ方
向糸zの配列ピッチの2倍のピッチで、かつ第1のコー
ナ部用糸c1 と交互に位置するように挿入される。抜け
止め糸針17は垂直方向ではなくプレスブロック19,
20の傾斜面19a,20aと平行に往復動される。そ
して、第2のコーナ部用糸c2 の挿入完了後、各ピン8
が枠体6から取り外され、三次元繊維構造体Fが枠体6
から取り外されて三次元繊維構造体Fの製造が完了す
る。なお、図12ではフィラー繊維4の図示を省略し、
図13ではフィラー繊維4及び第1のコーナ部用糸c1
の図示を省略している。
【0042】なお、厚さ方向糸zあるいはコーナ部用糸
c1,c2 の挿入作業が進んで、当該糸の残りの挿入領域
が少なくなった状態においては、プレスプレート14,
18を作用位置に配置するとプレスプレート14,18
が枠体6と干渉するので、プレスプレート14,18に
よる押圧を行わずに厚さ方向糸zあるいはコーナ部用糸
c1,c2 の挿入が行われる。しかし、この時点では積層
糸群3の糸挿入区域の大部分への厚さ方向糸zあるいは
コーナ部用糸c1,c2 の挿入が完了している。従って、
積層糸群3の大部分は厚さ方向糸zあるいはコーナ部用
糸c1,c2 で締め付けられた状態にある。一方、厚さ方
向糸zあるいはコーナ部用糸c1,c2 を挿入すべき箇所
の近傍に枠体6が位置するため、プレスブロック15,
16,19,20と枠体6により積層糸群3が圧縮状態
に保持される。その結果、プレスプレート14,18に
よる積層糸群3の押圧操作が行われなくても厚さ方向糸
z等の挿入及び締付けが円滑に行われる。
【0043】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 積層糸群3の外側寄りにおいてコーナ部(屈曲
部)2に沿った方向に配列されたフィラー繊維4の存在
により、コーナ部2の外面の曲率を大きく形成でき、複
合材5をコーナ部2において他の部品と結合したとき、
その表面が滑らかな状態で連続する。従って、外観が良
好になるとともに、航空機及びロケット等のレドームや
フェアリングカバー等の機体外表面構成部品で空気力学
的性能が強く要求される部品を、結合部分を持った構造
で製造できるようになり、大きな複合材成形設備を必要
とせず、設計の自由度も拡がる。
【0044】(ロ) フィラー繊維4として糸状のもの
が配列されているため、フィラー繊維4の量を調整する
ことにより、コーナ部2の外面の曲率の調整が容易とな
り、外形形状の自由度が高くなる。
【0045】(ハ) 配列方向の異なる第1のコーナ部
用糸c1 及び第2のコーナ部用糸c2 がコーナ部2の糸
層と交差するように配列されているため、両コーナ部用
糸c1,c2 の締付け力の調整により、コーナ部2の形状
を所定の形状に形成し易くなるとともに、複合材とした
ときにコーナ部2の物性(強度)がより高くなる。
【0046】(ニ) 第1のコーナ部用糸c1 が隣接す
る板状部1a,1bのなす角を2等分する面に沿って配
列され、かつ複数本の第1のコーナ部用糸c1 が当該面
に対して対称に配列されているため、糸層の結合力がよ
り高くなるとともに、複合材としたときのコーナ部2の
物性が均一になる。第2のコーナ部用糸c2 が存在する
ため、隣接する板状部1a,1bがなす角度が変化する
方向への力に対する抵抗力が大きくなる。
【0047】(ホ) 第1のコーナ部用糸c1 及び第2
のコーナ部用糸c2 同士は、それぞれ互いに平行に所定
ピッチで配列されているため、三次元繊維構造体Fを製
造する際に、平行に配列された複数本の挿入針11の往
復動により第1のコーナ部用糸c1 あるいは第2のコー
ナ部用糸c2 を積層糸群3に複数本同時に簡単に挿入で
きる。
【0048】(ヘ) 両コーナ部用糸c1,c2 のコーナ
部2に沿った方向の配列ピッチが厚さ方向糸zの当該方
向の配列ピッチの2倍に形成され、両コーナ部用糸c1,
c2が交互に配列されている。従って、コーナ部2の物
性の均一化が図れるとともに、各コーナ部用糸c1,c2
を互いに干渉せずに、かつ厚さ方向糸zの一部とも干渉
せずに挿入することが容易となる。また、両コーナ部用
糸c1,c2 を合わせれば、その配列ピッチが厚さ方向糸
zと同じピッチとなり、コーナ部2の強度を大きくでき
る。
【0049】(ト) 三次元繊維構造体Fは全ての面で
5軸又は6軸配向となっているため、直交3軸配列の三
次元繊維構造体を骨格材として使用した複合材に比較し
て斜め方向の力に対する変形量が減少し、引張り荷重や
圧縮荷重に対してのみならず捩り荷重に対しても高い強
度を発揮する。
【0050】(チ) コーナ部用糸c1,c2 の挿入時
に、コーナ部2の形状に対応した形状のプレスプレート
18及びプレスブロック19,20により積層糸群3を
圧縮する。従って、コーナ部の曲率が大きな形状であっ
ても、三次元繊維構造体Fが所望の形状に保持された状
態でコーナ部用糸c1,c2 を挿入でき、コーナ部2を所
定の形状に形成するのが容易となる。
【0051】(リ) 積層糸群3に対して糸層の結合作
用が高い第1のコーナ部用糸c1 の挿入完了後に、第2
のコーナ部用糸c2 の挿入を行うため、コーナ部2にピ
ン8がなくても積層糸群3の各糸層が第1のコーナ部用
糸c1 で結合された状態にある。従って、各糸層を形成
する糸の配列状態が確保された状態で第2のコーナ部用
糸c2 を挿入でき、三次元繊維構造体Fを複合材にした
ときに物性が良くなる。
【0052】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 前記実施の形態において、第1のコーナ部用糸
c1 を隣接する板状部1a,1bのなす角をほぼ2等分
する面と平行に配列してもよい。この場合も実施の形態
とほぼ同様な効果を発揮する。
【0053】(2) 図14に示すように、鋭角状に屈
曲するフランジ部5aを有する複合材5と、鈍角状に屈
曲するフランジ部5aを有する複合材5とを連結して使
用する部品に使用するため、2枚の板状部1a,1bの
なす角度を複合材の使用目的に応じて鋭角あるいは鈍角
とする。2枚の板状部1a,1bのなす角度が鋭角の場
合、コーナ部2の内側の曲率を前記実施の形態と同様に
大きくすると、応力集中が生じ易いため、図15及び図
16(a),(b)に示すように、曲率を小さくする方
がよい。第1のコーナ部用糸c1 は板状部1a,1bの
なす角を2等分又はほぼ2等分する面に沿って配列さ
れ、第2のコーナ部用糸c2 は第1のコーナ部用糸c1
と直交又はほぼ直交するように配列される。この場合も
前記実施の形態と同様な効果を発揮する。なお、図15
及び図16(a),(b)ではフィラー繊維4はコーナ
部2における内側層3aの外側の境界を示す円弧と、外
側層3bの内側の境界を示す2本の直線で囲まれた領域
で表される。
【0054】この三次元繊維構造体Fは枠体6として三
次元繊維構造体Fの形状に対応したものを使用し、プレ
スプレート18及びプレスブロック19,20もコーナ
部2の形状に対応した形状をものを使用して前記実施の
形態と同様にして形成される。コーナ部2が鋭角状の場
合は、内側層3a及び外側層bを構成する糸層の数が前
記実施の形態と同じであってもフィラー繊維4の量が多
くなり、コーナ部外面の曲率が大きな状態となるように
締め付けるのに第2のコーナ部用糸c2 が大きな役割を
果たす。
【0055】(3) フィラー繊維4を糸の状態で配列
する代わりに、目的とするコーナ部2の形状に対応した
形状の組物をフィラー繊維で形成し、その組物を配列し
てもよい。この三次元繊維構造体を製造する場合は、例
えば図17(a)に示すような、ほぼ断面三角形の帯状
の組物21を予め準備する。そして、その組物21を内
側層3aが形成された後、図17(b)に示すように、
コーナ部2のピン8の両側に配置した状態で、外側層3
bを構成する面内配列糸x,yあるいはバイアス糸Bを
配列し、その後に前記実施の形態と同様にして厚さ方向
糸z及び両コーナ部用糸c1,c2 の挿入作業を行う。こ
の場合、フィラー繊維4が組物21として配列されてい
るため、コーナ部の所望の外形形状に合わせて形成した
組物を、コーナ部2の内側層3aと外側層3bとの間に
配置することにより、コーナ部2の外形形状を所望の形
状に形成し易くなる。
【0056】(4) フィラー繊維4を組物21として
配列する代わりに、1枚の織布をロール状に丸めた状態
や折り畳んだ状態あるいは複数枚の幅の異なる織布を重
ねた状態でコーナ部2の内側層3a及び外側層3bとの
間に配置し、コーナ部用糸c1,c2 で締め付け固定して
もよい。組物21を配列する場合は目的とするコーナ部
2の形状に対応して予め所定形状の組物を準備する必要
があるが、織布を配列する場合はコーナ部2の形状の違
いに対応して異なる織布を準備する必要はなく、織布の
使用量を調整することで対応できる。また、組物21あ
るいは織布と糸状のフィラー繊維4を混合して配列して
もよい。
【0057】(5) 第1のコーナ部用糸c1 と、第2
のコーナ部用糸c2 とが直交又はほぼ直交するように配
列されればよく、第1のコーナ部用糸c1 を板状部1
a,1bのなす角を2等分又はほぼ2等分する面と平行
に配列せずに、その配列方向が当該面と交差するように
配列してもよい。
【0058】(6) 両コーナ部用糸c1,c2 のコーナ
部2に沿った方向の配列間隔は、厚さ方向糸zのピッチ
の2倍に限らず、厚さ方向糸zのピッチと同じにした
り、その他のピッチで配列してもよい。しかし、ピッチ
を小さくするとコーナ部用糸c1,c2 の挿入が難しくな
る。また、両コーナ部用糸c1,c2 は必ずしも交互に配
列する必要はなく、第1のコーナ部用糸c1 の間に複数
本、例えば2本の第2のコーナ部用糸c2 を配列した
り、第2のコーナ部用糸c2 の間に複数本、例えば2本
の第1のコーナ部用糸c1 を配列してもよい。
【0059】(7) 第1のコーナ部用糸c1 の第2の
コーナ部用糸c2 の配列方向のピッチを不等ピッチとし
たり、第2のコーナ部用糸c2 の第1のコーナ部用糸c
1 の配列方向のピッチを不等ピッチとしてもよい。ま
た、複数本の第1のコーナ部用糸c1 を、板状部1a,
1bのなす角を2等分又はほぼ2等分する面に対して非
対称に配列してもよい。 (8) 三次元繊維構造体Fの形状は2個の平板が接合
された形状に限らず、例えば図18に示すコ字状とした
り、航空機及びロケット等のレドームの一部を構成する
ため、図19(a),(b)に示すように、端部内側に
フランジ22が形成された回転体形状のものに適用して
もよい。なお、図19(b)は図19(a)の三次元繊
維構造体Fから製造した複合材5を他の複合材5と連結
した状態の模式断面図である。また、図19(c)に示
す箱状や図19(d)に示す有底円筒状のもの、あるい
は19(e)に示す円筒の内側にフランジ22が形成さ
れた形状のものにも適用できる。これらの三次元繊維構
造体Fも2個の平板が接合された形状の三次元繊維構造
体Fの場合と同様に、対応する形状の枠体に多数のピン
又はパイプ等で構成される規制部材が装着されたものを
使用して製造することができる。
【0060】(9) 積層糸群3は少なくとも面内2軸
配向であればよく、バイアス糸Bをなくして面内2軸配
向としたり、互いに交差するように配列される対を成す
バイアス糸Bを第2の面内配列糸yに対して±60°の
傾斜角度をなすように配列するとともに第1の面内配列
糸xをなくして面内3軸配向としてもよい。また、面内
4軸配向の構成においても積層糸群3を構成するバイア
ス糸Bの傾斜角度を45°以外にしてもよい。
【0061】(10) コーナ部用糸は第1及び第2の
コーナ部用糸c1,c2 の両方が必須ではなく、いずれか
一方のコーナ部用糸のみでフィラー繊維4(組物21や
織布を含む)及びコーナ部2の各糸層を締付け固定した
構成としてもよい。この場合、コーナ部2の外面の曲率
を大きくすることが優先する場合は第2のコーナ部用糸
c2 を設け、コーナ部2の各糸層の結合力を大きくする
ことが優先する場合は第1のコーナ部用糸c1 を設け
る。第1のコーナ部用糸c1 のみを設けた場合の三次元
繊維構造体Fは、例えば図4(a)及び図16(a)に
示す構成となり、第2のコーナ部用糸c2 のみを設けた
場合の三次元繊維構造体Fは、例えば図4(b)及び図
16(b)に示す構成となる。
【0062】(11) 積層糸群3の厚さや繊維の種類
によっては穿孔針13による孔開けを行わずに、挿入針
11を積層糸群3に直接挿入してもよい。 (12) 抜け止め糸Pを使用せずに、厚さ方向糸z及
びコーナ部用糸c1,c2 を1本ずつチェーンステッチ方
式で挿入してもよい。また、厚さ方向糸z及びコーナ部
用糸c1,c2 の挿入針を、積層糸群3に対して外側から
内側に向かって貫通する操作と、積層糸群3に対して内
側から外側に向かって貫通する操作とを繰り返して厚さ
方向糸zあるいはコーナ部用糸c1,c2 を挿入してもよ
い。
【0063】(13) 第1のコーナ部用糸c1 及び第
2のコーナ部用糸c2 の積層糸群3への挿入順序は、ど
ちらを先にしてもよい。しかし、積層糸群3の各糸層の
結合力を高める機能が優れている第1のコーナ部用糸c
1 の挿入を先に行う方が好ましい。一方、第2のコーナ
部用糸c2 の挿入後に第1のコーナ部用糸c1 を挿入す
るようにすると、コーナ部の形状を第2のコーナ部用糸
c2 によって良好に保持しながら第1のコーナ部用糸c
1 を挿入することができる。
【0064】(14) 厚さ方向糸zの挿入が終了する
前にコーナ部用糸c1,c2 の挿入を行ってもよい。 前記実施の形態及び変更例から把握できる請求項記載以
外の発明について、以下にその効果とともに記載する。
【0065】(1) 請求項1に記載の発明において、
コーナ部用糸は隣接する板状部のなす角を2等分又はほ
ぼ2等分する面と平行に配列され、複数本のコーナ部用
糸が当該面に対して対称に配列されている。この場合、
コーナ部用糸が屈曲部における各糸層の結合力を高め
る。
【0066】(2) 請求項1に記載の発明において、
コーナ部用糸は隣接する両板状部の延長面と交差するよ
うに配列されている。この場合、コーナ部用糸は屈曲部
における各糸層の結合力を高めるとともに、隣接する板
状部1a,1bがなす角度が変化する方向への力に対す
る抵抗力が大きくなる。また、このコーナ部用糸はコー
ナ部に配列されている積層糸群の外側層をコーナ部外面
の曲率が大きくなるように締め付ける作用を有するた
め、フィラー繊維の量とコーナ部用糸の締付け力とを調
整することにより、コーナ部外面の曲率を大きくするの
が容易となる。
【0067】(3) 請求項2〜請求項4のいずれか1
項に記載の発明において、第1及び第2のコーナ部用糸
が存在する場合、各コーナ部用糸の前記屈曲部に沿った
方向の配列ピッチは、厚さ方向糸の当該方向の配列ピッ
チより大きく設定されるとともに、第1及び第2のコー
ナ部用糸が当該方向に対して交互に配列されている。こ
の場合、コーナ部用糸を厚さ方向糸と同じピッチで均等
に配列するのが容易となる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、三次元繊維構造体の屈曲部の外
面の曲率を大きく形成でき、かつ屈曲部の物性(強度)
を高めることができる。従って、軽くて強い複合材で航
空機及びロケット等のレドームやフェアリングカバー等
の機体外表面構成部品で空気力学的性能が要求される部
品を、結合部分を持った構造で製造でき、大きな複合材
成形設備を必要とせず、設計の自由度が拡がり、製品の
軽量化が図れる。
【0069】請求項2に記載の発明では、互いに直交又
はほぼ直交する第1及び第2のコーナ部用糸が存在する
ため、屈曲部の形状を所定の形状に形成し易くなるとと
もに、複合材としたときに屈曲部の物性(強度)がより
高くなる。
【0070】請求項3に記載の発明では、フィラー繊維
が糸状のものとして配列されているため、フィラー繊維
の量を調整することにより屈曲部の外側の形状の自由度
が高くなる。
【0071】請求項4に記載の発明では、フィラー繊維
が組物として配列されているため、所望の屈曲部の外側
の形状に合わせて形成した組物を配置することにより屈
曲部の外側形状を所望の形状に形成するのが容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のコーナ部用糸の配列状態を示
す模式図。
【図2】 三次元繊維構造体の概略斜視図。
【図3】 各糸層の配列状態を示す模式図。
【図4】 (a)は第1のコーナ部用糸の配列状態を示
す模式図、(b)は第2のコーナ部用糸の配列状態を示
す模式図。
【図5】 複合材の連結状態を示す側面図。
【図6】 枠体の概略斜視図。
【図7】 (a)は枠体の部分側面図、(b)はフィラ
ー繊維を配置した状態の部分側面図。
【図8】 内側層及びフィラー繊維が配置された状態の
概略斜視図。
【図9】 (a)はプレスプレートの概略斜視図、
(b)はプレスブロックの概略斜視図。
【図10】 厚さ方向糸の挿入状態を示す概略斜視図。
【図11】 厚さ方向糸の挿入手順を示す模式断面図。
【図12】 第1のコーナ部用糸挿入時の積層糸群の配
置を示す模式図。
【図13】 第2のコーナ部用糸挿入時の積層糸群の配
置を示す模式図。
【図14】 変更例の複合材を連結した状態の側面図。
【図15】 同じく三次元繊維構造体の模式図。
【図16】 同じく(a)は第1のコーナ部用糸の配列
状態を示す模式図、(b)は第2のコーナ部用糸の配列
状態を示す模式図。
【図17】 別の変更例を示し、(a)は組物の概略斜
視図、(b)は図7(b)に対応する部分側面図。
【図18】 別の変更例の三次元繊維構造体の概略斜視
図。
【図19】 (a)は別の変更例の三次元繊維構造体の
概略斜視図、(b)は複合材を連結した状態の模式断面
図、(c)〜(e)は別の三次元繊維構造体の概略斜視
図。
【図20】 (a)は従来技術の三次元織物の断面図、
(b)は別の従来技術の三次元織物の模式図。
【図21】 従来の複合材の連結状態を示す側面図。
【符号の説明】
1a,1b…板状部、2…屈曲部としてのコーナ部、3
…積層糸群、3a…内側層、3b…外側層、4…フィラ
ー繊維、21…組物、B…バイアス糸、c1 …第1のコ
ーナ部用糸、c2 …第2のコーナ部用糸、F…三次元繊
維構造体、x…第1の面内配列糸、y…第2の面内配列
糸、z…厚さ方向糸、P…抜け止め糸。
フロントページの続き (72)発明者 竹内 純治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山本 哲也 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業 株式会社名古屋航空宇宙システム製 作所内 (72)発明者 西山 茂 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業 株式会社名古屋航空宇宙システム製 作所内 (72)発明者 新屋 雅弘 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業 株式会社名古屋航空宇宙システム製 作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状部が屈曲状態で接合された形
    状に形成された三次元繊維構造体であって、各板状部が
    複数の糸層を積層して形成された少なくとも2軸配向と
    なる積層糸群と、その厚さ方向に配列された厚さ方向糸
    とを含む少なくとも3軸で構成され、三次元繊維構造体
    の屈曲部と交差する方向に延びるとともに各板状部の厚
    さ方向と直交する面に沿って配列され、かつ両板状部に
    跨がって連続する糸をその構成要素として持ち、屈曲部
    の外面の曲率を大きくするために前記積層糸群の外側寄
    りにフィラー繊維が屈曲部に沿った方向に配列され、屈
    曲部の前記糸層及びフィラー繊維と交差するように配列
    されたコーナ部用糸を有する三次元繊維構造体。
  2. 【請求項2】 前記コーナ部用糸は、隣接する板状部の
    なす角を2等分又はほぼ2等分する面に沿って配列され
    た第1のコーナ部用糸と、第1のコーナ部用糸と直交又
    はほぼ直交するように配列された第2のコーナ部用糸と
    からなり、複数本の第1のコーナ部用糸が前記角の2等
    分面に対して対称に配列されている請求項1に記載の三
    次元繊維構造体。
  3. 【請求項3】 前記フィラー繊維は糸状のものとして配
    列されている請求項1又は請求項2に記載の三次元繊維
    構造体。
  4. 【請求項4】 前記フィラー繊維は組物として配列され
    ている請求項1又は請求項2に記載の三次元繊維構造
    体。
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