JPH09176907A

JPH09176907A - 帽子

Info

Publication number: JPH09176907A
Application number: JP7339049A
Authority: JP
Inventors: Hirohisa Kida; 博久木田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-12-26
Filing date: 1995-12-26
Publication date: 1997-07-08
Anticipated expiration: 2015-12-26
Also published as: JP2835304B2

Abstract

(57)【要約】【課題】軽度の衝撃等から頭を保護するはたらきをも
つと共に、防寒、防熱機能にも優れており、しかも取扱
が簡便である。【解決手段】クラウン１の内側に、クラウン１の形に
沿って袋状の空気層５を設けてあり、前記空気層５に、
吸排気手段６を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、頭を防護する機能
をもつ帽子に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、帽子は服と共にファッションの一
部として被ることが多いが、実質的な用途として、日除
けのために被ったり、雨が降ったときに頭が濡れないよ
うに被ることもある。そのため、帽子の素材に光を通さ
ないものを用いたり、帽子を水密性の素材で構成したり
することがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、帽子を
日除けや雨避けに用いることはあるが、従来、帽子にそ
れ以上の役割をもたせることはなく、特に、衝撃等から
頭を守ることに関しては帽子は殆ど役に立たないもので
あった。

【０００４】そのため、頭を防護するものとしてヘルメ
ットがあるが、ヘルメットは硬質の樹脂で構成してある
ので、被るとゴツゴツした感触があり、また、長時間被
っていると頭が蒸れてしまう不都合があった。

【０００５】また、ヘルメットは、硬質の樹脂で構成し
てあるので、折り畳んだりすることができず、持ち運び
や収納等にかさばって不便なものであった。

【０００６】そこで、本発明者は、帽子に防護機能をも
たせると、前記ゴツゴツ感や頭の蒸れがなくなり、ソフ
トな感触でありながら且つ頭を防護することができると
考えるに至ったものである。

【０００７】本発明は、快適に着用できると共に、軽度
の衝撃等から頭を保護するはたらきを有し、防寒、防熱
機能にも優れており、しかも取扱の簡便な帽子を提供す
ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、クラウンの内
側に、クラウンの形に沿って袋状の空気層を設けてあ
り、前記空気層に、吸排気手段を設けてあることを特徴
とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】帽子は、頭に被るクラウンと、ク
ラウンの下端から水平に突出する鍔からなるが、本発明
は、クラウンを、外皮と、気密性のある中皮と、気密性
且つ柔軟性のある内皮で構成し、中皮と内皮を袋状にし
て、袋の中に空気を入れて空気層を形成し、内皮に、空
気層に空気を吸入或いは排出する吸排気手段を設けるも
のである。

【００１０】また、クラウンは、気密性のある外皮と、
気密性且つ柔軟性のある内皮を袋状に構成するものであ
っても良い。また、本発明は、鍔のある帽子だけでな
く、鍔のない帽子で構成しても良い。

【００１１】

【実施例】本発明を図面に基づいて詳述する。図１のよ
うに、クラウン１の外皮２の内側に、樹脂製の中皮３を
外皮２に沿って密着して設け、更に、中皮３の内側に、
皮革製の内皮４を設けて、内皮４の縁部をクラウン１の
下端に沿って中皮３に接着し、中皮３と内皮４を袋状に
形成する。

【００１２】尚、中皮３の素材は、気密性のあるもので
あれば、樹脂に限るものではなく、また、内皮４の素材
も、気密性及び柔軟性のあるものであれば、皮革に限る
ものではない。また、本発明の形成過程においても、先
に中皮３と内皮４のそれぞれの縁部を接着したものを外
皮２の内面に接着するものであっても良い。

【００１３】内皮４の頭頂部に、袋の中に空気を吸入す
るための吸排気手段６を設ける。吸排気手段６は、内皮
４に開けた吸入口７と、吸入口７から突出した突出部８
と、突出部８の口を密閉する蓋９からなり、突出部８を
空気層５に空気を入れた後に空気層５の中へ押し込む
と、突出をなくすことができる。また、吸排気手段６は
内皮４の適宜の場所に設けても良いが、頭頂部に吸排気
手段６を設けると、帽子を被ったときに吸排気手段６が
つむじの位置にくるので、頭頂部に設けることが最も望
ましい。

【００１４】空気層５の厚さは、１ｃｍ未満では防護の
効果がなく、３ｃｍ以上では帽子として不格好であるの
で、１〜３ｃｍであることが好ましい。

【００１５】本発明の帽子を使用するときは、吸排気手
段６から空気入れ器或いは口で空気を吹き込み、空気層
５を形成した後、突出部８の口に蓋９をして、突出部８
を空気層５へ押し込んで被るものである。また、不要時
には空気層５に充満している空気を吸排気手段６から抜
き、コンパクト化することもできる。

【００１６】

【発明の効果】本発明の帽子は、クラウンに空気層を設
けてあるので、空気層が軽度の衝撃を吸収して、頭を防
護するものであり、例えば、小中学生等の通学時や自転
車に乗る際に着用すれば、危険防止の観点からも好適で
ある。

【００１７】また、空気は熱伝導率が低いので、本発明
は空気層を設けることで防寒及び防熱効果があり、冬は
頭の熱が帽子の外に逃げにくいので頭が暖かく、夏は太
陽の熱が頭に伝わりにくいので熱射病になりにくい。

【００１８】また、本発明は、空気層の空気を抜くと、
通常の帽子と同様に折り畳むことができるので、持ち運
びや収納等にも便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の帽子を示す一部欠切した斜視図であ
る。

【符号の説明】

１クラウン２外皮３中皮４内皮５空気層６吸排気手段７吸入口８突出部９蓋１０鍔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】クラウン（１）の内側に、クラウン
（１）の形に沿って袋状の空気層（５）を設けてあり、
前記空気層（５）に、吸排気手段（６）を設けてあるこ
とを特徴とする帽子。