JPH0917683A - マルチコンデンサ回路 - Google Patents

マルチコンデンサ回路

Info

Publication number
JPH0917683A
JPH0917683A JP29891095A JP29891095A JPH0917683A JP H0917683 A JPH0917683 A JP H0917683A JP 29891095 A JP29891095 A JP 29891095A JP 29891095 A JP29891095 A JP 29891095A JP H0917683 A JPH0917683 A JP H0917683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
capacitors
capacitor circuit
impedance
conductive means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29891095A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Onozawa
俊彦 小野沢
Junichi Yasu
淳一 安
Katsuhisa Kato
勝久 加藤
Tatsuya Murofushi
達也 室伏
Shunichi Matsuda
俊一 松田
Takashi Sugiyama
隆 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Sony Tektronix Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Tektronix Corp filed Critical Sony Tektronix Corp
Priority to JP29891095A priority Critical patent/JPH0917683A/ja
Publication of JPH0917683A publication Critical patent/JPH0917683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量でありながら広帯域に渡って低インピ
ーダンスを実現する。 【解決手段】 絶縁層26を介して対向した2個の導電
板22及び24には、並列に接続された複数の電解コン
デンサの電極端子が夫々接続される。導電板22及び2
4の端子18及び20部近傍には、導電板22及び24
に夫々接続された補償コンデンサ30〜34を具えてい
る。マルチコンデンサ回路10のインピーダンスは、い
くつかの周波数でピークの山を示すので、これら周波数
で直列共振するコンデンサを補償コンデンサとして利用
することで、インピーダンスのピークの山がへこみ広帯
域までインピーダンスを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコンデンサ
で構成されるマルチコンデンサ回路に関し、特に大容
量、広帯域且つ低インピーダンスを実現し、大電流を扱
うのに適したマルチコンデンサ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】コンデンサは、その両端に電圧を加える
と電荷を蓄える。この特性を利用し、カメラのストロボ
の発光に必要な電流など、比較的短い時間に大きな電流
を流す場合には、コンデンサを一旦充電した後に放電す
ることによりこうした大きな電流を発生させることが行
われている。さらには、半導体素子などの被測定素子
(DUT)の特性を測定するために、大きな電流を供給
するといった場合にも利用されている。
【0003】図7は、このような電源回路(又は充放電
回路)を複数の電解コンデンサで構成した従来のマルチ
コンデンサ回路100の基本的な回路図である。ここで
は、第1、第2及び第3コンデンサ並列接続段12、1
4及び16を、夫々4個の電解コンデンサで構成した例
を示す。このマルチコンデンサ回路は、端子18及び2
0に電圧を印可することによって充電されるとともに、
端子18及び20から放電される。この場合、マルチコ
ンデンサ回路100の容量を増加させる(よって出力電
流を増加させる)には、各段の並列接続されるコンデン
サの数を増やせばよく、また、耐圧を増加させる(よっ
て出力電圧を増加させる)には段数を増やせば良い。マ
ルチコンデンサ回路の出力電圧及び電流は、例えば18
00V及び300A程度である。
【0004】ところでコンデンサには、その電極やリー
ド線にインダクタンスLがあるため、ある周波数におい
て共振を起こす。即ち、コンデンサはそれ自身のキャパ
シタンスCと、その電極やリード線にあるインダクタン
スLの直列共振回路とみなすことができる。図8は、1
つのコンデンサの周波数Fに対するインピーダンスZの
特性曲線を示す。図8が示すように、直列共振周波数f
sにおいてインピーダンスZが最小になり、これより大
きい周波数に対してはコンデンサでありながら、コイル
としての性質が強くなる。なお、周波数対インピーダン
ス特性は、周知の測定器により測定できる。
【0005】図7に示した従来のマルチコンデンサ回路
100では、耐圧、容量をかせぐため複数のコンデンサ
を接続する配線が必要となるため、配線にもキャパシタ
ンス及びインダクタンスがある。図9の実線は、従来の
マルチコンデンサ回路100の周波数Fに対するインピ
ーダンスZの特性曲線を示す。これは、実測によって得
られる。図9の実線は、マルチコンデンサ回路100の
特性曲線は、複数の周波数f1、f2及びf3おいてイ
ンピーダンスZにピークの山が現れ、直列共振周波数f
s1、fs2及びfs3でピークの谷が現れることを示
している。このようにピークがいくつか存在するのは、
マルチコンデンサ回路100が複数のコンデンサで構成
され、よって違う共振周波数をいくつか持つことになる
のが原因である。なお、図8及び図9の周波数F軸及び
インピーダンスZ軸は、対数表示である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に電源は出力イン
ピーダンスが低い方が良いが、上述のマルチコンデンサ
回路は、図9に示すようにインピーダンスにいくつかの
ピークの山が生じてしまう。こうしたマルチコンデンサ
回路のインピーダンスは、例えば高速にスイッチングし
て放電する際には信号にサージ(急激な電流又は電圧変
化)の現れる原因になる。
【0007】そこで本発明は、大容量、広帯域で低イン
ピーダンスのマルチコンデンサ回路を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるマルチコン
デンサ回路は、絶縁物を介して対向した第1及び第2導
電手段と、各電極を第1及び第2導電手段に夫々接続す
ることにより並列に接続された複数のコンデンサと、第
1及び第2導電手段に電流を供給する端子と、第1及び
第2導電手段の端子部近傍で第1及び第2導電手段に接
続された補償コンデンサとを具えている。このとき、補
償コンデンサがない場合のマルチコンデンサ回路のイン
ピーダンスと比較して、補償コンデンサがこのインピー
ダンスを低減することを特徴としている。また、補償コ
ンデンサとしては、マルチコンデンサ回路のインピーダ
ンスがピークの山を示す周波数において直列共振するコ
ンデンサを補償コンデンサとして用いると良い。これに
よって、インピーダンスのピークの山がへこみ、マルチ
コンデンサ回路のインピーダンスを低減させることがで
きる。
【0009】本発明におけるマルチコンデンサ回路は、
複数のコンデンサを並列接続したコンデンサ並列接続段
を複数段直列に接続したものであっても良い。このと
き、第1導電手段はコンデンサ並列接続段夫々が有する
コンデンサを並列接続するとともに隣り合うコンデンサ
並列接続段を直列に接続する。第2導電手段は第1導電
手段と絶縁物(絶縁層)を介して対向し、一端部で第1
導電手段と電気的に接続される。第1及び第2導電手段
の他端部には端子が設けられ、この端子が第1及び第2
導電手段に電流を供給する。補償コンデンサは、上述と
同様に第1及び第2導電手段の端子部近傍で第1及び第
2導電手段に接続する。これによって、回路全体に補償
の効果を働かせるためである。
【0010】更に、第1及び第2導電手段の一方を電流
(信号)の往路とし、他方を電流の復路として、互いで
発生する磁束を打ち消し合うようにして、マルチコンデ
ンサ回路のインダクタンスの発生を低減するようにして
も良い。これによって、より効果的に広帯域にインピー
ダンスを低減することができるようになる。
【0011】また、補償コンデンサと直列に抵抗手段を
接続しても良い。補償コンデンサが夫々の直列共振周波
数を越えてコイルとしての性質が強くなるが、これが原
因で他の容量成分と並列共振を起こしても、抵抗手段が
そのエネルギーを吸収する。よって、マルチコンデンサ
回路のインピーダンス特性のピークをなだらかにするこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、導電板(回路基板)上に
組み立てた本発明によるマルチコンデンサ回路10の実
施の第1形態の斜視図である。以下の説明において、従
来の回路と対応するものには同じ符号を付して説明す
る。
【0013】マルチコンデンサ回路10は、実際には筐
体中に収納され支持されるが、図1等では簡単のため回
路10のみを示す。各コンデンサは、端子が夫々絶縁層
26を介して対向した2個の導電板22及び24に接続
される。導電板(導電手段)は、例えば銅板で形成され
る。
【0014】図2は、本発明によるマルチコンデンサ回
路10の基本的な回路図である。複数のコンデンサ並列
接続段12、14及び16が設けられるのは、従来と同
様である。コンデンサ並列接続段12、14及び16
は、ここでは夫々4個のコンデンサを並列接続する例を
示すが、一般には任意の個数でよい。同様に、耐圧を向
上させるためのコレクタ並列接続段の段数も一般には任
意の数で良く、例えば1段でも良い。
【0015】コンデンサ並列接続段のコンデンサには、
大容量を実現できるものが良く、例えば電解コンデンサ
が使用される。補償コンデンサ30〜34は、これら直
列に接続されたコンデンサ並列接続段に対し並列に接続
される。
【0016】図3は、この1段の例(本発明の実施の第
1形態)を示し、これが本発明の最も単純化した実施の
形態の1つである。図1はこの1段の回路基板の1例の
斜視図を示している。ここでは、12個のコンデンサを
並列に接続している。
【0017】図4は、図1において、各電解コンデンサ
が1対の導電板22及び24にどのように接続されるか
を示す断面図である。各電解コンデンサの一方の電極端
子は、第1導電板22に接続され、他方の電極端子は第
1導電板22に設けられた開口28を通過して第2導電
板24に接続される。夫々半田で導電板に電気的に接続
されるとともに固定される。このとき、開口28の内側
面に絶縁物を施して、電解コンデンサの他方の端子が導
電板22と電気的に接続されることがないようにしても
良い。これによると、端子と導電板22との沿面距離が
長くなるので、耐圧性能が向上する。第1及び第2導電
板22及び24間にある絶縁層26は、例えばポリアミ
ド(絶縁性高分子樹脂)のシートで良い。また、導電板
に塗布したフッ素樹脂等の絶縁物で形成しても良い。例
えば、パウダーコーティングといった絶縁層形成技術に
れば、0.4mm(ミリメータ)程度の薄さで1.5k
ボルト程度の耐圧が得られることがわかっている。
【0018】図5は、コンデンサ並列接続段が1段では
なく、複数段直列に接続した場合の回路基板の1例(本
発明の実施の第2形態)の斜視図である。ここでは、夫
々4個のコンデンサを並列に接続した第1、第2及び第
3コンデンサ並列接続段12、14及び16を3段直列
に接続した例を示す。これは、図2の本発明によるマル
チコンデンサ回路10の基本回路に最も良く対応した形
態である。
【0019】図6は、図5の破線Aにおける断面図を示
す。第1導電板22のうちの導電板22aは第1コンデ
ンサ並列接続段12に含まれるコンデンサの一方の端子
を並列に接続している。第1導電板22のうちの導電板
22bは第1コンデンサ並列接続段12に含まれるコン
デンサの他方の端子を並列に接続するとともに、第2コ
ンデンサ並列接続段14に含まれるコンデンサの一方の
端子を並列に接続する。導電板22cについても同様で
ある。別の見方をすると、第1及び第2コンデンサ並列
接続段12及び14に含まれる電解コンデンサは、互い
に導電板22bで直列に接続される。同様に、第2及び
第3コンデンサ並列接続段14及び16に含まれる電解
コンデンサは、互いに導電板22cで直列に接続され
る。このように第1導電板22は、コンデンサ並列接続
段夫々が有するコンデンサを並列接続するとともに隣り
合う上記コンデンサ並列接続段を直列に接続する。図4
及び図6に示すように、導電板と各電解コンデンサのリ
ード線との接続は、例えば半田づけにより行っても良
い。
【0020】第2導電層24は、第3コンデンサ並列接
続段16に含まれるコンデンサを介して、一端部で第1
導電層22と電気的に接続される。第1及び第2導電層
22及び24は、その一方を回路10に入出力される電
流(信号)の往路とし他方を電流の復路として、電流を
互いに往復させることによって電流が流れることによっ
て生じる磁束を互いに打ち消す構成にしている。これを
効果的に実現するためには、絶縁層26を可能な限り薄
く形成するのが良い。薄ければ、電流が流れたときに発
生する磁束の生じる空間が狭くなるととも、効果的に打
ち消し合うからである。磁束が減少すればマルチコンデ
ンサ回路で発生するインダクタンスが減少し、よってイ
ンピーダンスも低減することになる。その薄さは、上述
の通り、0.4mm程度までが現在のところ実用的であ
るが、耐圧性能を確保できればより薄い方が良い。
【0021】図1が示すように、各補償コンデンサはそ
の一方の端子(リード線)が第1導電板22(図5の第
2実施形態では導電板22a)に接続され、他方の端子
(リード線)が第2導電板24に接続される。図1及び
図5では、説明のため各補償コンデンサのリード線を長
めに描いているが、リード線で発生するインダクタンス
を低減するには可能な限り短くするのが良い。
【0022】補償コンデンサ30〜34は、マルチコン
デンサ回路10のいくつか周波数に現れるインピーダン
スのピークの山を低減するために設けられる。ところ
で、1つのコンデンサのインピーダンスは、図8で示し
たようにその直列共振周波数fsにおいて最低になる。
そこで、図6の実線が示す周波数f1、f2及びf3に
現れるマルチコンデンサ回路10のインピーダンスのピ
ークの山を低減するには、マルチコンデンサ回路と並列
に接続したときにf1、f2及びf3において夫々直列
共振周波数を起こすコンデンサを補償コンデンサとして
選別し利用すれば良い。例えば、補償コンデンサ30に
よる直列共振周波数をf1とし、補償コンデンサ32に
よる直列共振周波数をf2とし、補償コンデンサ34に
よる直列共振周波数をf3とするように選別する。
【0023】図9において、破線は補償コンデンサによ
り補償が施されたマルチコンデンサ回路10の周波数対
インピーダンス特性を示す。破線が示すように、マルチ
コンデンサ回路10の周波数f1、f2及びf3におけ
るインピーダンスのピークの山がへこみ、インピーダン
スを低減することができる。この例では、3つのインピ
ーダンスのピークの山を低減する例を説明したが、さら
に多くのピークの山がある場合も同様に低減できる。
【0024】図10において、実線は補償コンデンサ3
0、32及び34により補正されたマルチコンデンサ回
路10の周波数対インピーダンス特性曲線を示すグラフ
である。補償コンデンサ30、32及び34による補正
後の特性曲線を詳細に分析すると、fs1〜fs3及び
f1〜f3、並びにこれらの間の周波数fm0〜fm5
等において、予想外に大きなピークを示すことがわかっ
た。これについて図11を用いて説明する。
【0025】図11は、図2又は図3に示す本発明によ
るマルチコンデンサ回路の等価回路である。補償コンデ
ンサ以外の充電に使用するコンデンサ(第1、第2及び
第3コンデンサ並列接続段12、14及び16に含まれ
るコンデンサなど)の容量はC0とし、更にこれの浮遊
インダクタンスをL0として等価的に示すことにする。
ただし、充電用コンデンサが複数で構成されるために、
容量C0及び浮遊インダクタンスL0の値も1つではな
く、いくつかの値を有する(ピーク値がいくつかある)
がC0及びL0によって代表するものとする。また、補
償コンデンサ30、32及び34の容量を夫々C1、C
2及びC3で示し、夫々の浮遊インダクタンスをL1、
L2及びL3で示すことにする。
【0026】上述の通り、コンデンサは、夫々の直列共
振周波数fsより大きい周波数に対してはコンデンサで
ありながらコイルとしての性質が強くなる。よって、夫
々の直列共振周波数fsより大きい周波数では、他の補
償用コンデンサ30〜34の容量C1〜C3等との間で
並列共振を起こすことになる。例えば、補償コンデンサ
30の直列共振周波数がf1とすると、周波数f1以下
では補償コンデンサ30はコンデンサC1としての性質
が強い。その一方で、充電用コンデンサはその直列共振
周波数fs1の後ではコイル(インダクタンス)L0と
しての性質が強いので、この容量C1とインダクタンス
L0とにより周波数fm1において並列共振を起こすこ
とになる。この結果、周波数fm1におけるインピーダ
ンスのピークが大きくなってしまう。
【0027】図12は、マルチコンデンサ回路の周波数
対インピーダンス特性曲線のピークの高低をなだらかに
緩衝する本発明による実施の形態の例を示す回路図であ
る。図2及び図3と比較すると、補償コンデンサの一方
の端子と導電板22又は24との間に適当な抵抗器(補
償抵抗器)40、42及び44を設ける点が異なってい
る。これによって、直列及び並列共振のピーク時のエネ
ルギーを吸収し、インピーダンスのピークの山及び谷
(高低又は正負)をなだらかにするように緩衝する。こ
れは、上述した2つの実施形態に等しく適用できる。図
10の破線は、補償抵抗器を設けることによって、マル
チコンデンサ回路のインピーダンス特性のピークの山及
び谷(高低)がなだらかになることを示す。これによっ
て、高い周波数までインピーダンスのピークの山を更に
良好に低くすることが可能となり、サージの発生を広帯
域に渡って低減することができる。
【0028】図13は、補償コンデンサ30、32及び
34、並びに補償抵抗器40、42及び44の接続形態
の1例を示す部分拡大斜視図である。ここでは、図5に
示す例に沿って、導電板22aと各補償コンデンサのリ
ード線の間に適当な値の抵抗器を接続している。設ける
場所は、導電板24と各補償コンデンサのリード線の間
であっても良い。もちろん、図1に示す回路基板の実施
形態にも同様に適用できる。
【0029】補償コンデンサには、夫々の周波数特性に
応じて電解コンデンサ、フィルム・コンデンサ、マイカ
・コンデンサ、セラミック・コンデンサ等を利用する。
例えば、低周波数では、電解コンデンサを用い、中高周
波数ではフィルム・コンデンサ、マイカ・コンデンサ、
セラミック・コンデンサ等を用いる。さらに高い周波数
においては、貫通コンデンサのごときインダクタンスの
少ないコンデンサを利用しても良い。利用する補償コン
デンサの選別は、そのコンデンサの周波数対インピーダ
ンス特性を測定器で実測して行うと良い。また、補償コ
ンデンサを接続した後に、マルチコンデンサ回路10の
周波数対インピーダンス特性を再度測定し、必要に応じ
て補償コンデンサを交換又は付加したり、可変容量のコ
ンデンサを用いて容量を調整するという行程を繰り返し
て周波数補償しても良い。
【0030】補償コンデンサ30〜34は、導電板22
及び24に夫々接続された端子(電力バス)18及び2
0の近傍に設けられる。マルチコンデンサ回路10に
は、端子(電力バス)18及び20を通して電力(電
流)が供給されるが、マルチコンデンサ回路10のキャ
パシタンス及びインダクタンスは導電板全体に分布して
いるので、補償の効果を回路10全体に対して働かせる
ためである。
【0031】本発明の実施例としては、例えば、充電に
使われる第1、第2及び第3コンデンサ並列接続段1
2、14及び16等のコンデンサの容量の合計が300
0μF程度の場合、補償コンデンサの値が0.01μF
〜0.5μF程度、補償抵抗器が数Ω〜0.1Ω程度で
ある。また、補償コンデンサは、マルチコンデンサ回路
の出力電圧が1800V程度とすれば、耐圧が例えば2
kV程度のものを使用すれば良い。
【0032】以上、本発明によるマルチコンデンサ回路
によれば、コンデンサや複数のコンデンサを接続する配
線に存在するキャパシタンスやインダクタンスによって
増加するインピーダンスのピークの山を効果的に低減で
きる。よって、複数のコンデンサの接続による大容量を
実現しながら、広帯域に渡って低インピーダンスを実現
できる。よって、大きな電流を流したときのサージの発
生を効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチコンデンサ回路の第1の実
施形態のおける回路基板の例の斜視図である。
【図2】本発明によるマルチコンデンサ回路の基本を示
す回路図である。
【図3】本発明のマルチコンデンサ回路の単純化した実
施の形態の回路図である。
【図4】図1に示す実施形態において、コンデンサ並列
接続段のコンデンサが2個の導電板にどのように接続さ
れるかを示す図である。
【図5】本発明によるマルチコンデンサ回路の第2の実
施形態のおける回路基板の例の斜視図である。
【図6】図5に示す実施形態において、コンデンサ並列
接続段のコンデンサが導電板にどのように接続されるか
を示す図である。
【図7】従来のマルチコンデンサ回路100の基本的な
回路図である。
【図8】1つのコンデンサの周波数対インピーダンスの
特性を示す図である。
【図9】本発明及び従来のマルチコンデンサ回路の周波
数対インピーダンス特性を示す図である。
【図10】本発明のマルチコンデンサ回路の周波数対イ
ンピーダンス特性を更に詳細に示した図である。
【図11】図1及び図5等に示した本発明のマルチコン
デンサ回路の等価回路である。
【図12】本発明の実施の第3の形態に対応した回路図
である。
【図13】本発明の実施の第3の形態のより具体的な実
施例における回路基板を示す部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 本発明によるマルチコンデンサ回路 12 第1コンデンサ並列接続段 14 第2コンデンサ並列接続段 16 第3コンデンサ並列接続段 18 端子(電力バス端子) 20 端子(電力バス端子) 22 第1導電板 24 第2導電板 26 絶縁物(絶縁層) 28 第1導電板の開口 30 補償コンデンサ 32 補償コンデンサ 34 補償コンデンサ 40 補償抵抗器 42 補償抵抗器 44 補償抵抗器 100 従来のマルチコンデンサ回路
フロントページの続き (72)発明者 室伏 達也 東京都品川区北品川5丁目9番31号ソニ ー・テクトロニクス株式会社内 (72)発明者 松田 俊一 東京都品川区北品川5丁目9番31号ソニ ー・テクトロニクス株式会社内 (72)発明者 杉山 隆 東京都品川区北品川5丁目9番31号ソニ ー・テクトロニクス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列又は直列接続された複数のコンデン
    サを有するマルチコンデンサ回路において、 上記マルチコンデンサ回路の周波数特性を補償する補償
    コンデンサを上記マルチコンデンサ回路に並列に接続し
    上記インピーダンスを低減することを特徴とするマルチ
    コンデンサ回路。
  2. 【請求項2】 絶縁物を介して対向する第1及び第2導
    電手段と、 各電極を上記第1及び第2導電手段に夫々接続すること
    により並列に接続される複数のコンデンサと、 上記第1及び第2導電手段に電流を供給する端子と、 上記第1及び第2導電手段の端子部近傍で上記第1及び
    第2導電手段に接続された補償コンデンサとを具え、 該補償コンデンサによりインピーダンスが低減されるこ
    とを特徴とするマルチコンデンサ回路。
  3. 【請求項3】 複数のコンデンサを並列接続したコンデ
    ンサ並列接続段を複数段直列に接続したマルチコンデン
    サ回路において、 上記コンデンサ並列接続段夫々が有するコンデンサを並
    列接続するとともに隣り合う上記コンデンサ並列接続段
    を直列に接続する第1導電手段と、 該第1導電手段と絶縁物を介して対向し、一端部で電気
    的に接続された第2導電手段と、 上記第1及び第2導電手段の他端部に設けられ、上記第
    1及び第2導電手段に電流を供給する端子と、 上記第1及び第2導電手段の上記端子部近傍で上記第1
    及び第2導電手段に接続された補償コンデンサとを具
    え、 該補償コンデンサによりインピーダンスが低減されるこ
    とを特徴とするマルチコンデンサ回路。
  4. 【請求項4】 上記マルチコンデンサ回路の上記インピ
    ーダンスがピークの山を示す周波数において直列共振を
    起こすコンデンサを上記補償コンデンサとして用いるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のマルチコンデ
    ンサ回路。
  5. 【請求項5】 上記絶縁物は薄い絶縁層であって、上記
    第1及び第2導電手段の一方を上記電流の往路とし、他
    方を上記電流の復路とし、互いで発生する磁束を打ち消
    し合うことでインダクタンスの発生を低減したことを特
    徴とする請求項2、3又は4記載のマルチコンデンサ回
    路。
  6. 【請求項6】 上記補償コンデンサと直列に抵抗手段を
    接続し、上記マルチコンデンサ回路の上記インピーダン
    スのピークを低減することを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載のマルチコンデンサ回路。
JP29891095A 1995-04-27 1995-10-24 マルチコンデンサ回路 Pending JPH0917683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29891095A JPH0917683A (ja) 1995-04-27 1995-10-24 マルチコンデンサ回路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-127026 1995-04-27
JP12702695 1995-04-27
JP29891095A JPH0917683A (ja) 1995-04-27 1995-10-24 マルチコンデンサ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0917683A true JPH0917683A (ja) 1997-01-17

Family

ID=26463071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29891095A Pending JPH0917683A (ja) 1995-04-27 1995-10-24 マルチコンデンサ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0917683A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324311A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Shizuki Electric Co Inc ケース入りコンデンサ
JP2009171293A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Nuflare Technology Inc 標準パルス発生器および標準パルス発生方法
JP2012246905A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Denso Corp スタータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324311A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Shizuki Electric Co Inc ケース入りコンデンサ
JP2009171293A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Nuflare Technology Inc 標準パルス発生器および標準パルス発生方法
JP2012246905A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Denso Corp スタータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7196897B2 (en) Multilayer capacitor
US5006726A (en) Pulse generator including coaxial type capacitor
US7898363B2 (en) Electric element and electric circuit
US5008913A (en) Measuring and damping resistor arrangement for a high-voltage apparatus
US7619873B2 (en) Feedthrough multilayer capacitor
JPH06251981A (ja) 放電ギャップ付き積層チップコンデンサ
US4207493A (en) Cathode ray tube arc-over protection
JPH0917683A (ja) マルチコンデンサ回路
US10327317B2 (en) Mobile wireless terminal
US7952852B2 (en) Through-type multilayer capacitor array
JPH06349678A (ja) 貫通型コンデンサ及びそれを用いた電子装置並びに貫通型コンデンサの実装方法
JPS61501179A (ja) 導電体若しくは半導体の改良
JPH0757971A (ja) 複合セラミックコンデンサ
US4443830A (en) CR Composite part provided with discharge gap
JPH0416012A (ja) ノイズ・フイルタ
US4141070A (en) Electrolytic capacitors
JP3189548B2 (ja) 高電圧発生装置
EP4339627A1 (en) Shielding-type insulation detection structure
JP2001035758A (ja) 積層セラミック電子部品のスクリーニング方法及びスクリーニング装置
JPS5919431Y2 (ja) サ−ジ吸収器
JPH01133313A (ja) 過電圧抑制用複合コンデンサ
JPH07288709A (ja) 高圧発生装置
CN111624388A (zh) 一种差分探头及差分输入降压电路
JPH05315205A (ja) 電解コンデンサの接続方法
JPH0414808A (ja) 四端子構造コンデンサ