JPH09176781A - 溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼およびその製造方法 - Google Patents
溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼およびその製造方法Info
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- JPH09176781A JPH09176781A JP33502195A JP33502195A JPH09176781A JP H09176781 A JPH09176781 A JP H09176781A JP 33502195 A JP33502195 A JP 33502195A JP 33502195 A JP33502195 A JP 33502195A JP H09176781 A JPH09176781 A JP H09176781A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性の両者の特性
に優れた板厚50mmまでの調質型60kgf/mm2 級鋼お
よびその製造方法を提供すること。 【解決手段】C:0.06〜0.1%、Si:0.01 〜0.3%、Mn:0.5〜
1.6%、P:0.015%以下、S:0.01% 以下、Mo:0.1% 未満、N
b:0.005〜0.05% 、V:0.1%以下、Al:0.005〜0.08%、N:0.
0005〜0.008%、Ti:0.005% 未満、B:0.00015%以下を含有
し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、Pcm が0.2%
以下で、かつ、Ceq 値およびB 含有量に基づいてY=Ceq+
600Bで表されるY 値が0.42以下なる関係を満たし、さら
に、1000〜1250℃の温度範囲に設定された加熱温度T を
用いて、log(Nb) ×(C+12/14N)=2.26-6770/(T+273.15)
の関係より計算される固溶Nb量を有効Nb量とし、Ceq
量、有効Nb量、V 含有量に基づいてX=625(有効Nb)+250V
+210Ceq で表されるX 値が、X≧40+t(ここでtは鋼板
の板厚(mm)を示す)なる関係を満たす調質型60キ
ロ級鋼。
に優れた板厚50mmまでの調質型60kgf/mm2 級鋼お
よびその製造方法を提供すること。 【解決手段】C:0.06〜0.1%、Si:0.01 〜0.3%、Mn:0.5〜
1.6%、P:0.015%以下、S:0.01% 以下、Mo:0.1% 未満、N
b:0.005〜0.05% 、V:0.1%以下、Al:0.005〜0.08%、N:0.
0005〜0.008%、Ti:0.005% 未満、B:0.00015%以下を含有
し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、Pcm が0.2%
以下で、かつ、Ceq 値およびB 含有量に基づいてY=Ceq+
600Bで表されるY 値が0.42以下なる関係を満たし、さら
に、1000〜1250℃の温度範囲に設定された加熱温度T を
用いて、log(Nb) ×(C+12/14N)=2.26-6770/(T+273.15)
の関係より計算される固溶Nb量を有効Nb量とし、Ceq
量、有効Nb量、V 含有量に基づいてX=625(有効Nb)+250V
+210Ceq で表されるX 値が、X≧40+t(ここでtは鋼板
の板厚(mm)を示す)なる関係を満たす調質型60キ
ロ級鋼。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接性と耐亜鉛メ
ッキ割れ性に優れた調質型60kgf/mm2 級鋼およびその
製造方法に関する。
ッキ割れ性に優れた調質型60kgf/mm2 級鋼およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁、鉄塔等の溶接構造物に高張力鋼を
用いた場合、破壊防止の観点から溶接時の予熱が必要と
されており、施工能率の低下を招いている。この問題を
解決するために、特開平2−8322号公報では、溶接
性を阻害するCを低減し、かつ、C+Si/30+Mn/20+Cu/20+
Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmを0.2
以下とすることにより溶接性に優れた60キロ級高張力
鋼が提案されている。
用いた場合、破壊防止の観点から溶接時の予熱が必要と
されており、施工能率の低下を招いている。この問題を
解決するために、特開平2−8322号公報では、溶接
性を阻害するCを低減し、かつ、C+Si/30+Mn/20+Cu/20+
Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmを0.2
以下とすることにより溶接性に優れた60キロ級高張力
鋼が提案されている。
【0003】一方、鋼材の防錆および美観という観点よ
り、鋼構造物に亜鉛メッキを施す手段が広く用いられて
いる。溶接構造物に亜鉛メッキを施す際には溶接熱影響
部(HAZ)に割れが生じる場合があり、構造物の安全
上その改善が求められている。
り、鋼構造物に亜鉛メッキを施す手段が広く用いられて
いる。溶接構造物に亜鉛メッキを施す際には溶接熱影響
部(HAZ)に割れが生じる場合があり、構造物の安全
上その改善が求められている。
【0004】しかし、上述の公報には公報には耐亜鉛メ
ッキ割れ性に関する記述は一切なく、また低C化を補う
ために合金元素添加量が増加しており、十分な耐亜鉛メ
ッキ割れ性を有するとは考え難い。
ッキ割れ性に関する記述は一切なく、また低C化を補う
ために合金元素添加量が増加しており、十分な耐亜鉛メ
ッキ割れ性を有するとは考え難い。
【0005】このような亜鉛メッキ割れの問題を解決す
るために、これまでにいくつかの提案がなされている。
例えば、特開平2−57669号公報では、鋼材の合金
元素量を一定の範囲に規定するとともに、Ceq(B)=C+Mn
/10+Si/30+Cr/10+Mo/20+V/3+Nb/3+Ti/5+1/4000B ≦0.19
なる関係を満足させることにより耐亜鉛メッキ割れ性に
すぐれた高張力鋼を開示している。
るために、これまでにいくつかの提案がなされている。
例えば、特開平2−57669号公報では、鋼材の合金
元素量を一定の範囲に規定するとともに、Ceq(B)=C+Mn
/10+Si/30+Cr/10+Mo/20+V/3+Nb/3+Ti/5+1/4000B ≦0.19
なる関係を満足させることにより耐亜鉛メッキ割れ性に
すぐれた高張力鋼を開示している。
【0006】しかし、この鋼は、C、Ti含有量が高
く、溶接性に優れるとはいえない。また、60kgf/mm2
級としての引張り強さを確保する板厚も30mmにとど
まる。また、特開平5−17820号公報には、合金元
素量が、SLM-400=227-320C-10Si-76Mn-50Cu-30Ni-92Cr-
88Mo-220V-200Nb+200Ti ≧53%なる関係を満足する鋼片
を900℃以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結
晶終了温度以下かつAr3 点以上で20%以上の熱間圧
延を施し、得られた熱延板を空冷してAr3 −5℃〜A
r3 −50℃の温度から200℃以下まで15〜100
℃/sec の冷却速度で加速冷却し、450℃以上で焼き
戻すことを特徴とする耐亜鉛メッキ割れ性に優れた高張
力鋼の製造方法が開示されている。
く、溶接性に優れるとはいえない。また、60kgf/mm2
級としての引張り強さを確保する板厚も30mmにとど
まる。また、特開平5−17820号公報には、合金元
素量が、SLM-400=227-320C-10Si-76Mn-50Cu-30Ni-92Cr-
88Mo-220V-200Nb+200Ti ≧53%なる関係を満足する鋼片
を900℃以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結
晶終了温度以下かつAr3 点以上で20%以上の熱間圧
延を施し、得られた熱延板を空冷してAr3 −5℃〜A
r3 −50℃の温度から200℃以下まで15〜100
℃/sec の冷却速度で加速冷却し、450℃以上で焼き
戻すことを特徴とする耐亜鉛メッキ割れ性に優れた高張
力鋼の製造方法が開示されている。
【0007】しかし、これら技術においてはC含有量が
高く、上述のように定義されるPcm値は0.2%以上で
あり、溶接性に優れるとはいい難い。また、60kgf/mm
2 級としての引張強さを確保する板厚は9mmと薄い。
高く、上述のように定義されるPcm値は0.2%以上で
あり、溶接性に優れるとはいい難い。また、60kgf/mm
2 級としての引張強さを確保する板厚は9mmと薄い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、溶
接施工時の低温割れ等の防止が可能な60Kgf/mm2 級高
張力鋼および溶接熱影響部の耐亜鉛メッキ割れ性を改善
する鋼材に関しては、それぞれ個別的には提案されてい
るが、両者の特性を兼備した60kgf/mm2 級高張力鋼お
よびその製造方法については未だ提案されていない。
接施工時の低温割れ等の防止が可能な60Kgf/mm2 級高
張力鋼および溶接熱影響部の耐亜鉛メッキ割れ性を改善
する鋼材に関しては、それぞれ個別的には提案されてい
るが、両者の特性を兼備した60kgf/mm2 級高張力鋼お
よびその製造方法については未だ提案されていない。
【0009】また、JIS G 3129の鉄塔用高張
力鋼鋼材は、板厚25mm以下の鋼板および35mm以
下の山型鋼についてのみ規定されており、それ以上の板
厚の耐亜鉛メッキ割れ性に優れる鋼材に関する規格は未
だ示されていない。
力鋼鋼材は、板厚25mm以下の鋼板および35mm以
下の山型鋼についてのみ規定されており、それ以上の板
厚の耐亜鉛メッキ割れ性に優れる鋼材に関する規格は未
だ示されていない。
【0010】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性の両者の特
性に優れた板厚50mmまでの調質型60kgf/mm2 級鋼
およびその製造方法を提供することを目的とする。
であって、溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性の両者の特
性に優れた板厚50mmまでの調質型60kgf/mm2 級鋼
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】溶接性を向上させる手段
として、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/30+Cr/20+Mo/1
5+V/10+5B で定義されるPcmを低下させることが有効で
ある。低C化は、Pcm値を低下させるうえで最も有効で
あるが、60kgf/mm2 級の引張強さを確保するため、他
の合金元素を多量に添加することが必須となる。しか
し、合金元素の過剰の添加は、鋼材の耐亜鉛メッキ割れ
感受性を高める。すなわち、耐亜鉛メッキ割れ性の向上
には、溶接性の向上と同様に鋼中の合金成分量、特にB
量を低減する必要がある。このため、耐亜鉛メッキ割れ
性に優れ、かつ60kgf/mm2 級の引張強さを有する鋼材
の板厚には限界があった。
として、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/30+Cr/20+Mo/1
5+V/10+5B で定義されるPcmを低下させることが有効で
ある。低C化は、Pcm値を低下させるうえで最も有効で
あるが、60kgf/mm2 級の引張強さを確保するため、他
の合金元素を多量に添加することが必須となる。しか
し、合金元素の過剰の添加は、鋼材の耐亜鉛メッキ割れ
感受性を高める。すなわち、耐亜鉛メッキ割れ性の向上
には、溶接性の向上と同様に鋼中の合金成分量、特にB
量を低減する必要がある。このため、耐亜鉛メッキ割れ
性に優れ、かつ60kgf/mm2 級の引張強さを有する鋼材
の板厚には限界があった。
【0012】そこで、本発明者らは、50mmまでの板
厚を対象に、溶接性に優れかつ耐亜鉛メッキ割れ性に優
れた60kgf/mm2 級鋼を達成するべく鋭意研究を行っ
た。その結果、溶接性を損なわない範囲でC量を増加さ
せて、耐亜鉛メッキ割れ感受性を高める合金元素の添加
量を最小限に抑えることにより、溶接性と耐亜鉛メッキ
割れ性に優れる板厚50mmまでの60kgf/mm2 級鋼が
実現されるという知見を得て本発明に至った。
厚を対象に、溶接性に優れかつ耐亜鉛メッキ割れ性に優
れた60kgf/mm2 級鋼を達成するべく鋭意研究を行っ
た。その結果、溶接性を損なわない範囲でC量を増加さ
せて、耐亜鉛メッキ割れ感受性を高める合金元素の添加
量を最小限に抑えることにより、溶接性と耐亜鉛メッキ
割れ性に優れる板厚50mmまでの60kgf/mm2 級鋼が
実現されるという知見を得て本発明に至った。
【0013】すなわち、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni
/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmを0.2%
以下とし、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4
+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基づいてY
=Ceq+600Bで表されるY値がY≦0.42なる関
係を満足し、さらに、1000〜1250℃の温度範囲
に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×(C+12/14
N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算される固溶N
b量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、V含有量
に基づいてX=625(有効Nb)+250V+210
Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここでtは鋼板
の板厚(mm)を示す)なる関係を満足することによ
り、溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性に優れた60kgf/
mm2 級鋼が実現し、さらに、この鋼を1000℃以上、
1250℃以下の温度に加熱後、Ar3 変態点以上より
直接焼入れし、その後、Ac1 変態点以下の温度にて焼
戻しを行うことにより、50mmまでの厚肉化が実現さ
れるという知見を得て本発明を完成するに至ったもので
ある。
/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmを0.2%
以下とし、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4
+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基づいてY
=Ceq+600Bで表されるY値がY≦0.42なる関
係を満足し、さらに、1000〜1250℃の温度範囲
に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×(C+12/14
N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算される固溶N
b量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、V含有量
に基づいてX=625(有効Nb)+250V+210
Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここでtは鋼板
の板厚(mm)を示す)なる関係を満足することによ
り、溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性に優れた60kgf/
mm2 級鋼が実現し、さらに、この鋼を1000℃以上、
1250℃以下の温度に加熱後、Ar3 変態点以上より
直接焼入れし、その後、Ac1 変態点以下の温度にて焼
戻しを行うことにより、50mmまでの厚肉化が実現さ
れるという知見を得て本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0014】すなわち、本発明は、重量比にて、C:
0.06〜0.1%、Si:0.01〜0.3%、M
n:0.5〜1.6%、P:0.015%以下、S:
0.01%以下、Mo:0.1%未満、Nb:0.00
5〜0.05%、V:0.1%以下、Al:0.005
〜0.08%、N:0.0005〜0.008%、T
i:0.005%未満、B:0.00015%以下を含
有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、Pcm=
C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定
義されるPcmが0.2%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+S
i/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 で定義されるCeq値および
B含有量に基づいてY=Ceq+600Bで表されるY値
が0.42以下なる関係を満たし、さらに、1000〜
1250℃の温度範囲に設定された加熱温度Tを用い
て、log(Nb)×(C+12/14N)=2.26-6770/(T+273.15) の関
係より計算される固溶Nb量を有効Nb量とし、Ceq
量、有効Nb量、V含有量に基づいてX=625(有効
Nb)+250V+210Ceqで表されるX値が、X≧
40+t(ここでtは鋼板の板厚(mm)を示す)なる
関係を満たすことを特徴とする、溶接性と耐亜鉛メッキ
割れ性に優れた調質型60キロ級鋼を提供するものであ
る。
0.06〜0.1%、Si:0.01〜0.3%、M
n:0.5〜1.6%、P:0.015%以下、S:
0.01%以下、Mo:0.1%未満、Nb:0.00
5〜0.05%、V:0.1%以下、Al:0.005
〜0.08%、N:0.0005〜0.008%、T
i:0.005%未満、B:0.00015%以下を含
有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、Pcm=
C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定
義されるPcmが0.2%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+S
i/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 で定義されるCeq値および
B含有量に基づいてY=Ceq+600Bで表されるY値
が0.42以下なる関係を満たし、さらに、1000〜
1250℃の温度範囲に設定された加熱温度Tを用い
て、log(Nb)×(C+12/14N)=2.26-6770/(T+273.15) の関
係より計算される固溶Nb量を有効Nb量とし、Ceq
量、有効Nb量、V含有量に基づいてX=625(有効
Nb)+250V+210Ceqで表されるX値が、X≧
40+t(ここでtは鋼板の板厚(mm)を示す)なる
関係を満たすことを特徴とする、溶接性と耐亜鉛メッキ
割れ性に優れた調質型60キロ級鋼を提供するものであ
る。
【0015】また、本発明は、重量比にて、C:0.0
6〜0.1%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.
5〜1.6%、P:0.015%以下、S:0.01%
以下、Mo:0.1%未満、Nb:0.005〜0.0
5%、V:0.1%以下、Al:0.005〜0.08
%、N:0.0005〜0.008%、Ti:0.00
5%未満、B:0.00015%以下を含有し、残部が
Feおよび不可避不純物からなり、Pcm=C+Si/30+Mn/2
0+Cu/20+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcm
が0.2%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+C
r/5+Mo/4+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基
づいてY=Ceq+600Bで表されるY値が0.42以
下なる関係を満たし、さらに、1000〜1250℃の
温度範囲に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×
(C+12/14N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算され
る固溶Nb量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、
V含有量に基づいてX=625(有効Nb)+250V
+210Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここで
tは鋼板の板厚(mm)を示す)なる関係を満たす鋼材
を、1000℃以上、1250℃以下の温度に加熱、圧
延後、Ar3 変態点以上より直接焼入れし、その後、A
c1 変態点以下の温度にて焼戻しを行うことを特徴とす
る、溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キ
ロ級鋼の製造方法を提供するものである。
6〜0.1%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.
5〜1.6%、P:0.015%以下、S:0.01%
以下、Mo:0.1%未満、Nb:0.005〜0.0
5%、V:0.1%以下、Al:0.005〜0.08
%、N:0.0005〜0.008%、Ti:0.00
5%未満、B:0.00015%以下を含有し、残部が
Feおよび不可避不純物からなり、Pcm=C+Si/30+Mn/2
0+Cu/20+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcm
が0.2%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+C
r/5+Mo/4+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基
づいてY=Ceq+600Bで表されるY値が0.42以
下なる関係を満たし、さらに、1000〜1250℃の
温度範囲に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×
(C+12/14N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算され
る固溶Nb量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、
V含有量に基づいてX=625(有効Nb)+250V
+210Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここで
tは鋼板の板厚(mm)を示す)なる関係を満たす鋼材
を、1000℃以上、1250℃以下の温度に加熱、圧
延後、Ar3 変態点以上より直接焼入れし、その後、A
c1 変態点以下の温度にて焼戻しを行うことを特徴とす
る、溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キ
ロ級鋼の製造方法を提供するものである。
【0016】また、本発明は、上記成分に加えて、さら
にCu:0.5%以下、Ni:1.0%以下、Cr:
0.5%以下のうち1種または2種以上を加えた鋼およ
びその製造方法をも提供するものである。
にCu:0.5%以下、Ni:1.0%以下、Cr:
0.5%以下のうち1種または2種以上を加えた鋼およ
びその製造方法をも提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明に係る鋼は、重量比にて、C:0.06
〜0.1%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.5
〜1.6%、P:0.015%以下、S:0.01%以
下、Mo:0.1%未満、Nb:0.005〜0.05
%、V:0.1%以下、Al:0.005〜0.08
%、N:0.0005〜0.008%、Ti:0.00
5%未満、B:0.00015%以下を含有する。ま
た、選択成分としてCu:0.5%以下、Ni:1.0
%以下、Cr:0.5%以下のうち1種または2種以上
を含有する。
明する。本発明に係る鋼は、重量比にて、C:0.06
〜0.1%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.5
〜1.6%、P:0.015%以下、S:0.01%以
下、Mo:0.1%未満、Nb:0.005〜0.05
%、V:0.1%以下、Al:0.005〜0.08
%、N:0.0005〜0.008%、Ti:0.00
5%未満、B:0.00015%以下を含有する。ま
た、選択成分としてCu:0.5%以下、Ni:1.0
%以下、Cr:0.5%以下のうち1種または2種以上
を含有する。
【0018】各成分をこのように限定したのは、以下の
ような理由による。 C:0.06〜0.1% Cは強度を高めるのに有効な元素であるが、0.06%
未満では強度を確保するために他の合金元素の多量添加
が必要となり、耐亜鉛メッキ割れ性を確保できず、また
0.1%を超えると溶接性を損なう。したがって、C含
有量を0.06〜0.1%とする。
ような理由による。 C:0.06〜0.1% Cは強度を高めるのに有効な元素であるが、0.06%
未満では強度を確保するために他の合金元素の多量添加
が必要となり、耐亜鉛メッキ割れ性を確保できず、また
0.1%を超えると溶接性を損なう。したがって、C含
有量を0.06〜0.1%とする。
【0019】Si:0.01〜0.3% Siは脱酸および強度上昇に有効な元素であり、0.0
1%以上添加する。しかし、0.3%を超えるとメッキ
焼けを起こしやすくなるので0.3%以下とする。好ま
しくは0.25%以下である。
1%以上添加する。しかし、0.3%を超えるとメッキ
焼けを起こしやすくなるので0.3%以下とする。好ま
しくは0.25%以下である。
【0020】Mn:0.5〜1.6% Mnは母材強度および継手強度を確保するために0.5
%以上添加する。しかし、1.6%を超えると溶接性を
損なう。
%以上添加する。しかし、1.6%を超えると溶接性を
損なう。
【0021】P:0.015%以下、S:0.01%以
下 Sは耐亜鉛メッキ割れ性を向上させる元素であるが、健
全な母材および溶接継ぎ手を得るためには、これらはい
ずれも不純物元素として規制する必要があり、Pは0.
015%以下、好ましくは0.01%以下に、Sは0.
01%以下に規制する。
下 Sは耐亜鉛メッキ割れ性を向上させる元素であるが、健
全な母材および溶接継ぎ手を得るためには、これらはい
ずれも不純物元素として規制する必要があり、Pは0.
015%以下、好ましくは0.01%以下に、Sは0.
01%以下に規制する。
【0022】Mo:0.1%未満 Moは母材強度上昇に寄与し、60kgf/mm2 級鋼として
の強度を確保するうええで有効な元素である。しかし、
0.1%以上の添加は耐亜鉛メッキ割れ性が損なわれ
る。
の強度を確保するうええで有効な元素である。しかし、
0.1%以上の添加は耐亜鉛メッキ割れ性が損なわれ
る。
【0023】Nb:0.005〜0.05% Nbは母材強度および溶接継手強度の向上のために添加
される。しかし0.005%未満ではその効果が発揮さ
れず、0.05%を超えると溶接継手靭性が損なわれ
る。
される。しかし0.005%未満ではその効果が発揮さ
れず、0.05%を超えると溶接継手靭性が損なわれ
る。
【0024】鋼中のNb炭窒化物の固溶温度は、Nb,
C,N含有量に対して、 log(Nb)×(C+12/14N)=2.26-67
70/(T+273.15) の関係より求めることができるが、上記
のNb添加範囲内でNb炭窒化物の固溶温度は加熱温度
よりも高くなる場合があり得る。後述の計算式:X=6
25(有効Nb)+250V+210Ceqにおいて、有
効Nbの項は焼戻し後のNbの析出強化に伴う母材強度
の上昇分を示すものであり、有効Nbとは熱間圧延前の
加熱段階で固溶したNb量を示す。したがって、計算
式:X=625(有効Nb)+250V+210Ceqに
よる限定を用いるにあたり、Nbの炭窒化物の固溶温度
が加熱温度より高い場合には、Nb,C,N含有量に対
して log(Nb)×(C+12/14N)=2.26-6770/(加熱温度+273.
15) の関係より求まるNb量すなわち固溶Nb量を有効
Nb量として上述の計算式:X=625(有効Nb)+
250V+210Ceqに用いることとする。なお、Nb
炭窒化物の固溶温度が加熱温度より低い場合には、鋼中
に含まれるNbは全て固溶するため、Nb含有量と固溶
Nb(有効Nb量)とは同義となる。
C,N含有量に対して、 log(Nb)×(C+12/14N)=2.26-67
70/(T+273.15) の関係より求めることができるが、上記
のNb添加範囲内でNb炭窒化物の固溶温度は加熱温度
よりも高くなる場合があり得る。後述の計算式:X=6
25(有効Nb)+250V+210Ceqにおいて、有
効Nbの項は焼戻し後のNbの析出強化に伴う母材強度
の上昇分を示すものであり、有効Nbとは熱間圧延前の
加熱段階で固溶したNb量を示す。したがって、計算
式:X=625(有効Nb)+250V+210Ceqに
よる限定を用いるにあたり、Nbの炭窒化物の固溶温度
が加熱温度より高い場合には、Nb,C,N含有量に対
して log(Nb)×(C+12/14N)=2.26-6770/(加熱温度+273.
15) の関係より求まるNb量すなわち固溶Nb量を有効
Nb量として上述の計算式:X=625(有効Nb)+
250V+210Ceqに用いることとする。なお、Nb
炭窒化物の固溶温度が加熱温度より低い場合には、鋼中
に含まれるNbは全て固溶するため、Nb含有量と固溶
Nb(有効Nb量)とは同義となる。
【0025】V:0.1%以下 Vは析出硬化による母材強度上昇に有効な元素である
が、含有量が0.1%を超えると溶接性を阻害する。な
お、本発明の範囲内でのV炭窒化物の固溶温度は、通常
の熱間圧延で採用される温度よりも低く、したがって上
述のNbの項でのべたような配慮は不要である。
が、含有量が0.1%を超えると溶接性を阻害する。な
お、本発明の範囲内でのV炭窒化物の固溶温度は、通常
の熱間圧延で採用される温度よりも低く、したがって上
述のNbの項でのべたような配慮は不要である。
【0026】Al:0.005〜0.08% Alは鋼の脱酸に寄与するとともに、Nと反応して析出
物を生成することによりミクロ組織を微細化し、母材靭
性および継手靭性の向上に寄与する。しかし、0.00
5%未満の添加ではミクロ組織の微細化が不十分とな
り、0.08%を超える添加は母材靭性を損ねる。
物を生成することによりミクロ組織を微細化し、母材靭
性および継手靭性の向上に寄与する。しかし、0.00
5%未満の添加ではミクロ組織の微細化が不十分とな
り、0.08%を超える添加は母材靭性を損ねる。
【0027】N:0.0005〜0.008% NはAlと反応して析出物を生成することによりミクロ
組織を微細化し、母材靭性、溶接継手靭性の向上、およ
び焼戻し時にNb、Vなどと反応して析出硬化に寄与
し、さらに耐亜鉛メッキ割れ性を向上させる。しかし、
0.0005%未満では析出物の量が不足し、0.00
8%を超えると母材靭性および溶接継手靭性を損なう。
組織を微細化し、母材靭性、溶接継手靭性の向上、およ
び焼戻し時にNb、Vなどと反応して析出硬化に寄与
し、さらに耐亜鉛メッキ割れ性を向上させる。しかし、
0.0005%未満では析出物の量が不足し、0.00
8%を超えると母材靭性および溶接継手靭性を損なう。
【0028】Ti:0.005%未満、B:0.000
15%以下 Tiはミクロ組織の細粒化を通じて母材および溶接継手
の靭性を改善する効果を有する。またB添加鋼では、焼
入れ性に有効に働くBの確保のためにしばしば積極的に
添加される。しかし、本発明では耐亜鉛メッキ割れ性を
大きく劣化させるBは積極的には添加せず、不純物とし
て1.5ppm以下に規制されるので、Tiを添加する
必然性はない。本発明ではむしろTi添加による母材性
能の不安定さを懸念し、不純物元素として0.005%
未満に規制する。そして、N含有量の3.4倍を下回る
ことが望ましい。Bは上述のように耐亜鉛メッキ割れ性
確保のため不純物元素として0.00015%(1.5
ppm)以下に規制し、望ましくは0.0001%
(1.0ppm)とする。
15%以下 Tiはミクロ組織の細粒化を通じて母材および溶接継手
の靭性を改善する効果を有する。またB添加鋼では、焼
入れ性に有効に働くBの確保のためにしばしば積極的に
添加される。しかし、本発明では耐亜鉛メッキ割れ性を
大きく劣化させるBは積極的には添加せず、不純物とし
て1.5ppm以下に規制されるので、Tiを添加する
必然性はない。本発明ではむしろTi添加による母材性
能の不安定さを懸念し、不純物元素として0.005%
未満に規制する。そして、N含有量の3.4倍を下回る
ことが望ましい。Bは上述のように耐亜鉛メッキ割れ性
確保のため不純物元素として0.00015%(1.5
ppm)以下に規制し、望ましくは0.0001%
(1.0ppm)とする。
【0029】Cu:0.5%以下、Ni:1.0%以
下、Cr:0.5%以下 これらの合金元素は、本発明においては必須な合金添加
元素ではない。しかし、Cu,Crは母材強度および溶
接継手強度の向上のために、Niは母材強度・靭性およ
び継手強度をともに向上させるために添加することが許
容される。特にMnの一部をこれらの元素に置き換える
ことで靭性の向上や偏析の軽減などを期待できる。C
u、Cr量が0.5%を超えた場合およびNi量が1.
0%を超えた場合には、母材靭性および溶接継手靭性が
低下する。したがって、Cu:0.5%以下、Ni:
1.0%以下、Cr:0.5%以下の1種または2種以
上を含有させる。
下、Cr:0.5%以下 これらの合金元素は、本発明においては必須な合金添加
元素ではない。しかし、Cu,Crは母材強度および溶
接継手強度の向上のために、Niは母材強度・靭性およ
び継手強度をともに向上させるために添加することが許
容される。特にMnの一部をこれらの元素に置き換える
ことで靭性の向上や偏析の軽減などを期待できる。C
u、Cr量が0.5%を超えた場合およびNi量が1.
0%を超えた場合には、母材靭性および溶接継手靭性が
低下する。したがって、Cu:0.5%以下、Ni:
1.0%以下、Cr:0.5%以下の1種または2種以
上を含有させる。
【0030】本発明では、上述のように成分組成を規定
する他に、(1)Pcmが0.2以下、(2)Y=Ceq+
600Bで表されるY値が0.42以下、(3)X=6
25(有効Nb)+250V+210Ceqで表されるX
値が、X≧40+tを満たすことを要件とする。
する他に、(1)Pcmが0.2以下、(2)Y=Ceq+
600Bで表されるY値が0.42以下、(3)X=6
25(有効Nb)+250V+210Ceqで表されるX
値が、X≧40+tを満たすことを要件とする。
【0031】(1)Pcm:0.2以下 Pcmは溶接割れ感受性指数であり、C+Si/30+Mn/20+Cu/2
0+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義される。溶接施工
時の予熱温度の低減を図るために、このPcmを0.2%
以下に抑える。
0+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義される。溶接施工
時の予熱温度の低減を図るために、このPcmを0.2%
以下に抑える。
【0032】(2)Y≦0.42 溶接性および60kgf/mm2 級の引張強さ(TS)を確保
したうえで、さらに耐亜鉛メッキ割れ性を確保するため
に、亜鉛メッキ割れ感受性を高める合金元素の添加量
は、焼き入れ性の指標である炭素当量Ceqおよび耐亜鉛
メッキ割れ性に影響を与えるB含有量に基づいてY=C
eq+600Bで表されるY値を0.42以下とする必要
がある。
したうえで、さらに耐亜鉛メッキ割れ性を確保するため
に、亜鉛メッキ割れ感受性を高める合金元素の添加量
は、焼き入れ性の指標である炭素当量Ceqおよび耐亜鉛
メッキ割れ性に影響を与えるB含有量に基づいてY=C
eq+600Bで表されるY値を0.42以下とする必要
がある。
【0033】(3)X≧40+板厚t(mm) 60kgf/mm2 級の引張強さ(TS)を確保するために、
焼き入れ性の指標であるCeqおよび焼戻し処理時の析出
強化に寄与する有効Nb、V含有量に基づいてX=62
5(有効Nb)+250V+210Ceqで表されるX値
を40+板厚t(mm)以上とする。
焼き入れ性の指標であるCeqおよび焼戻し処理時の析出
強化に寄与する有効Nb、V含有量に基づいてX=62
5(有効Nb)+250V+210Ceqで表されるX値
を40+板厚t(mm)以上とする。
【0034】なお、ここでいう引張強さ60kgf/mm2 級
鋼とは、JIS SM570QおよびJIS SPV4
90Qで代表される高張力鋼を指し、板厚の上限は概ね
〜50mmの範囲である。
鋼とは、JIS SM570QおよびJIS SPV4
90Qで代表される高張力鋼を指し、板厚の上限は概ね
〜50mmの範囲である。
【0035】次に、本発明の製造条件について説明す
る。本発明では、上記組成および関係式を満たす鋼材を
に対して、1000℃以上、1250℃以下の温度に加
熱後、Ar3 変態点以上より直接焼入れし、その後、A
c1 変態点以下の温度にて焼戻しを行う。
る。本発明では、上記組成および関係式を満たす鋼材を
に対して、1000℃以上、1250℃以下の温度に加
熱後、Ar3 変態点以上より直接焼入れし、その後、A
c1 変態点以下の温度にて焼戻しを行う。
【0036】熱間圧延時のスラブ加熱温度を1000℃
以上、1250℃以下とするのは、Nb等の固溶を図る
ために1000℃以上とする必要がある一方、1250
℃を超えるとミクロ組織の粗大化により母材の靭性の劣
化を招くからである。好ましくは1200℃以下であ
る。
以上、1250℃以下とするのは、Nb等の固溶を図る
ために1000℃以上とする必要がある一方、1250
℃を超えるとミクロ組織の粗大化により母材の靭性の劣
化を招くからである。好ましくは1200℃以下であ
る。
【0037】熱間圧延終了後、不完全な焼入組織を避け
るため、鋼板は少なくともAr3 変態点以上の温度から
強制冷却により直接焼入れ処理を施すことが必要であ
る。圧延仕上温度(T℃)と焼入れ開始温度(少なくと
もAr3 変態点以上)との間に温度差を設け、低降伏比
化を図ることも可能である。最後の焼戻し工程は、通常
の調質型高張力鋼と同様Ac1 変態点以下の温度で行わ
れる。
るため、鋼板は少なくともAr3 変態点以上の温度から
強制冷却により直接焼入れ処理を施すことが必要であ
る。圧延仕上温度(T℃)と焼入れ開始温度(少なくと
もAr3 変態点以上)との間に温度差を設け、低降伏比
化を図ることも可能である。最後の焼戻し工程は、通常
の調質型高張力鋼と同様Ac1 変態点以下の温度で行わ
れる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。表
1の鋼種1〜15は本発明の範囲を満たすものであり、
表2の鋼種16〜27は本発明の範囲から外れる比較鋼
である。比較鋼のうち鋼種16〜24,26,27は成
分組成が本発明の範囲から外れており、鋼種25はY=
Ceq+600Bの値が0.42以下を満足しない。な
お、表1、2は各鋼種の成分組成の他、上述したPcm
値、Ceq値、X値、Y値、および板厚t(mm)を示し
ている。
1の鋼種1〜15は本発明の範囲を満たすものであり、
表2の鋼種16〜27は本発明の範囲から外れる比較鋼
である。比較鋼のうち鋼種16〜24,26,27は成
分組成が本発明の範囲から外れており、鋼種25はY=
Ceq+600Bの値が0.42以下を満足しない。な
お、表1、2は各鋼種の成分組成の他、上述したPcm
値、Ceq値、X値、Y値、および板厚t(mm)を示し
ている。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】本発明鋼である鋼種1〜15は、いずれも
本発明の範囲を満足するが、それぞれ以下のような特徴
を有している。鋼種1は、C含有量が0.089%と高
めであるが、Nb添加量およびB添加量が0.01%、
1ppmとやや少ないために、X=625(有効Nb)
+250V+210Ceqで表されるX値およびY=Ceq
+600Bで表されるY値はそれぞれ88および0.4
00となる。
本発明の範囲を満足するが、それぞれ以下のような特徴
を有している。鋼種1は、C含有量が0.089%と高
めであるが、Nb添加量およびB添加量が0.01%、
1ppmとやや少ないために、X=625(有効Nb)
+250V+210Ceqで表されるX値およびY=Ceq
+600Bで表されるY値はそれぞれ88および0.4
00となる。
【0042】鋼種2,3は、C,Nbの含有量が、それ
ぞれ0.091%、0.086%および0.020%、
0。034%と高めなので、X値はそれぞれ93、10
1となる。またB添加量が鋼種2では1.3ppm、鋼
種3では0.2ppmとなっており、Y値はそれぞれ
0.408、0.342であって、B添加量が減少する
につれてY値も減少する。
ぞれ0.091%、0.086%および0.020%、
0。034%と高めなので、X値はそれぞれ93、10
1となる。またB添加量が鋼種2では1.3ppm、鋼
種3では0.2ppmとなっており、Y値はそれぞれ
0.408、0.342であって、B添加量が減少する
につれてY値も減少する。
【0043】鋼種4から鋼種7はMn含有量が高く、X
値はそれぞれ98、100、105、102と高い。Y
値も比較的高く、B添加量が1ppmである鋼種4が
0.410と最も高い。
値はそれぞれ98、100、105、102と高い。Y
値も比較的高く、B添加量が1ppmである鋼種4が
0.410と最も高い。
【0044】鋼種8、鋼種9は、C含有量がそれぞれ
0.070%、0.098%であり、Nb量はそれぞれ
0.019、0.024%であり、C量が低いものがN
bが高くなっているので、X値はそれぞれ98、97と
なりほぼ同じである。またY値については、B添加量が
0.5ppmと低いために、それぞれ0.340、0.
370と小さい値を示している。
0.070%、0.098%であり、Nb量はそれぞれ
0.019、0.024%であり、C量が低いものがN
bが高くなっているので、X値はそれぞれ98、97と
なりほぼ同じである。またY値については、B添加量が
0.5ppmと低いために、それぞれ0.340、0.
370と小さい値を示している。
【0045】鋼種10、鋼種11は、C含有量が0.0
80%、0.079%、Nb量が0.019%、0.0
24%であり、X値は94、97である。また、Y値に
ついては、B量が0.6ppm、0.7ppmと少ない
ために、0.366、0.372と低い。
80%、0.079%、Nb量が0.019%、0.0
24%であり、X値は94、97である。また、Y値に
ついては、B量が0.6ppm、0.7ppmと少ない
ために、0.366、0.372と低い。
【0046】鋼種12はCuを含み、B含有量が1.1
ppmと低く、X値およびY値とも良好な値を示してい
る。また、鋼種13から鋼種15はMnをCu,Ni、
Crに置換した成分系であり、X値は低めである。ま
た、B含有量が1.0〜1.2ppmと少ないのでY値
も低い。これらの鋼の製造条件および特性について表
3、4に示す。
ppmと低く、X値およびY値とも良好な値を示してい
る。また、鋼種13から鋼種15はMnをCu,Ni、
Crに置換した成分系であり、X値は低めである。ま
た、B含有量が1.0〜1.2ppmと少ないのでY値
も低い。これらの鋼の製造条件および特性について表
3、4に示す。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】表3に示すように、本発明鋼はいずれの鋼
種においても60kgf/mm2 級として優れた強度と靭性を
示している。溶接性に関しては、鋼種1から鋼種15ま
での全てにおいて、Pcmが0.2以下であるため、JI
S3158に規定される斜め型溶接割れ試験(予熱温度
25℃)において割れは観察されず、またJIS310
1に規定される溶接熱影響部の最高硬さの値も290H
v以下と良好であった。
種においても60kgf/mm2 級として優れた強度と靭性を
示している。溶接性に関しては、鋼種1から鋼種15ま
での全てにおいて、Pcmが0.2以下であるため、JI
S3158に規定される斜め型溶接割れ試験(予熱温度
25℃)において割れは観察されず、またJIS310
1に規定される溶接熱影響部の最高硬さの値も290H
v以下と良好であった。
【0050】耐亜鉛メッキ割れ性については、鉄と鋼v
ol.79(1993)No.9に示される丸棒引張り
試験法により、耐亜鉛メッキ割れ指数:SLM−400
値を測定し評価した。ここで亜鉛メッキ時の割れ防止に
必要なSLM−400値として53%以上を目標とす
る。表3に示すように、鋼種1〜鋼種15はいずれもS
LM−400値が53%を超えており、耐亜鉛メッキ割
れ性に優れる。
ol.79(1993)No.9に示される丸棒引張り
試験法により、耐亜鉛メッキ割れ指数:SLM−400
値を測定し評価した。ここで亜鉛メッキ時の割れ防止に
必要なSLM−400値として53%以上を目標とす
る。表3に示すように、鋼種1〜鋼種15はいずれもS
LM−400値が53%を超えており、耐亜鉛メッキ割
れ性に優れる。
【0051】表4は比較鋼の鋼種16〜27についての
結果であるが、成分組成が本発明から外れるものについ
ては、鋼種17、19〜21は強度が不足しており、ま
た鋼種16、18、22〜24、26、27はSLM−
400値が劣っていた。さらに、成分組成は本発明の範
囲内であるもののY値が外れている鋼種25はやはりS
LM−400値が劣っていた。
結果であるが、成分組成が本発明から外れるものについ
ては、鋼種17、19〜21は強度が不足しており、ま
た鋼種16、18、22〜24、26、27はSLM−
400値が劣っていた。さらに、成分組成は本発明の範
囲内であるもののY値が外れている鋼種25はやはりS
LM−400値が劣っていた。
【0052】図1は、Y=Ceq+600Bの値と、SL
M−400値との関係を示す図である。図中白丸は本発
明の範囲である鋼種1〜鋼種15を示し、白三角は強度
不足であった鋼種17、19〜21、白四角は鋼種1
6、18、22〜24、26、27であり、黒四角はY
値のみが本発明の範囲から外れている鋼種25である。
この図から、耐亜鉛メッキ割れ性(SLM−400≧5
3%)を有するためには、Yの値が0.42以下でなけ
ればならないことがわかる。
M−400値との関係を示す図である。図中白丸は本発
明の範囲である鋼種1〜鋼種15を示し、白三角は強度
不足であった鋼種17、19〜21、白四角は鋼種1
6、18、22〜24、26、27であり、黒四角はY
値のみが本発明の範囲から外れている鋼種25である。
この図から、耐亜鉛メッキ割れ性(SLM−400≧5
3%)を有するためには、Yの値が0.42以下でなけ
ればならないことがわかる。
【0053】また、表3における鋼種3xは、熱間圧延
時の加熱温度を1000℃と低めに設定したため、0.
034%含有するNbのうち、全ては固溶せず、有効N
b量は0.010%にとどまる。これにより、625
(有効Nb)+250V+210Ceqで表されるX値が
87と低めである。また、鋼種11−2xでは、熱間圧
延時の加熱温度を1050℃に設定しており、固溶Nb
(有効Nb)量は0.017%となるため、X値は92
と低めである。
時の加熱温度を1000℃と低めに設定したため、0.
034%含有するNbのうち、全ては固溶せず、有効N
b量は0.010%にとどまる。これにより、625
(有効Nb)+250V+210Ceqで表されるX値が
87と低めである。また、鋼種11−2xでは、熱間圧
延時の加熱温度を1050℃に設定しており、固溶Nb
(有効Nb)量は0.017%となるため、X値は92
と低めである。
【0054】表4に示すように、比較鋼のうち、鋼種1
6、鋼種17、鋼種18、鋼種24はMoが本発明の範
囲外である。鋼種17、鋼種19、鋼種20、鋼種21
は、CおよびNb含有量が本発明の範囲外であるため強
度不足である。鋼種22、鋼種26、鋼種27では、B
含有量が本発明の範囲外であるため、耐亜鉛メッキ割れ
性に劣る。鋼種23はC含有量が本発明の範囲外である
ため、Pcm値が0.2よりも大きく、JIS3158に
規定される斜めy型溶接割れ試験(予熱温度25℃)に
おいて割れが観察され、またJIS3101に規定され
る溶接熱影響部の最高硬さの値も314Hvと大きい。
鋼種25はY値が0.42を超えるため、SLM−40
0値が51%であって、耐亜鉛メッキ割れ性に劣る。
6、鋼種17、鋼種18、鋼種24はMoが本発明の範
囲外である。鋼種17、鋼種19、鋼種20、鋼種21
は、CおよびNb含有量が本発明の範囲外であるため強
度不足である。鋼種22、鋼種26、鋼種27では、B
含有量が本発明の範囲外であるため、耐亜鉛メッキ割れ
性に劣る。鋼種23はC含有量が本発明の範囲外である
ため、Pcm値が0.2よりも大きく、JIS3158に
規定される斜めy型溶接割れ試験(予熱温度25℃)に
おいて割れが観察され、またJIS3101に規定され
る溶接熱影響部の最高硬さの値も314Hvと大きい。
鋼種25はY値が0.42を超えるため、SLM−40
0値が51%であって、耐亜鉛メッキ割れ性に劣る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性の両者の特性に優れた
板厚50mmまでの調質型60kgf/mm2 級鋼およびその
製造方法が提供される。
溶接性および耐亜鉛メッキ割れ性の両者の特性に優れた
板厚50mmまでの調質型60kgf/mm2 級鋼およびその
製造方法が提供される。
【図1】Y=Ceq+600Bの値とSLM−400値と
の関係を示す図。
の関係を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量比にて、C:0.06〜0.1%、
Si:0.01〜0.3%、Mn:0.5〜1.6%、
P:0.015%以下、S:0.01%以下、Mo:
0.1%未満、Nb:0.005〜0.05%、V:
0.1%以下、Al:0.005〜0.08%、N:
0.0005〜0.008%、Ti:0.005%未
満、B:0.00015%以下を含有し、残部がFeお
よび不可避不純物からなり、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/2
0+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmが0.
2%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo
/4+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基づいて
Y=Ceq+600Bで表されるY値が0.42以下なる
関係を満たし、さらに、1000〜1250℃の温度範
囲に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×(C+12/1
4N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算される固溶
Nb量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、V含有
量に基づいてX=625(有効Nb)+250V+21
0Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここでtは鋼
板の板厚(mm)を示す)なる関係を満たすことを特徴
とする、溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型6
0キロ級鋼。 - 【請求項2】 重量比にて、C:0.06〜0.1%、
Si:0.01〜0.3%、Mn:0.5〜1.6%、
P:0.015%以下、S:0.01%以下、Mo:
0.1%未満、Nb:0.005〜0.05%、V:
0.1%以下、Al:0.005〜0.08%、N:
0.0005〜0.008%、Ti:0.005%未
満、B:0.00015%以下を含有し、さらにCu:
0.5%以下、Ni:1.0%以下、Cr:0.5%以
下のうち1種または2種以上を含有し、残部がFeおよ
び不可避不純物からなり、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+
Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmが0.2
%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4
+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基づいてY
=Ceq+600Bで表されるY値が0.42以下なる関
係を満たし、さらに、1000〜1250℃の温度範囲
に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×(C+12/14
N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算される固溶N
b量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、V含有量
に基づいてX=625(有効Nb)+250V+210
Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここでtは鋼板
の板厚(mm)を示す)なる関係を満たすことを特徴と
する、溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60
キロ級鋼。 - 【請求項3】 重量比にて、C:0.06〜0.1%、
Si:0.01〜0.3%、Mn:0.5〜1.6%、
P:0.015%以下、S:0.01%以下、Mo:
0.1%未満、Nb:0.005〜0.05%、V:
0.1%以下、Al:0.005〜0.08%、N:
0.0005〜0.008%、Ti:0.005%未
満、B:0.00015%以下を含有し、残部がFeお
よび不可避不純物からなり、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/2
0+Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmが0.
2%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo
/4+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基づいて
Y=Ceq+600Bで表されるY値が0.42以下なる
関係を満たし、さらに、1000〜1250℃の温度範
囲に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×(C+12/1
4N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算される固溶
Nb量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、V含有
量に基づいてX=625(有効Nb)+250V+21
0Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここでtは鋼
板の板厚(mm)を示す)なる関係を満たす鋼材を、1
000℃以上、1250℃以下の温度に加熱、圧延後、
Ar3 変態点以上より直接焼入れし、その後、Ac1 変
態点以下の温度にて焼戻しを行うことを特徴とする、溶
接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼
の製造方法。 - 【請求項4】 重量比にて、C:0.06〜0.1%、
Si:0.01〜0.3%、Mn:0.5〜1.6%、
P:0.015%以下、S:0.01%以下、Mo:
0.1%未満、Nb:0.005〜0.05%、V:
0.1%以下、Al:0.005〜0.08%、N:
0.0005〜0.008%、Ti:0.005%未
満、B:0.00015%以下を含有し、さらにCu:
0.5%以下、Ni:1.0%以下、Cr:0.5%以
下のうち1種または2種以上を含有し、残部がFeおよ
び不可避不純物からなり、Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+
Ni/30+Cr/20+Mo/15+V/10+5B で定義されるPcmが0.2
%以下で、かつ、Ceq=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4
+V/14 で定義されるCeq値およびB含有量に基づいてY
=Ceq+600Bで表されるY値が0.42以下なる関
係を満たし、さらに、1000〜1250℃の温度範囲
に設定された加熱温度Tを用いて、log(Nb)×(C+12/14
N)=2.26-6770/(T+273.15) の関係より計算される固溶N
b量を有効Nb量とし、Ceq量、有効Nb量、V含有量
に基づいてX=625(有効Nb)+250V+210
Ceqで表されるX値が、X≧40+t(ここでtは鋼板
の板厚(mm)を示す)なる関係を満たす鋼材を、10
00℃以上、1250℃以下の温度に加熱、圧延後、A
r3 変態点以上より直接焼入れし、その後、Ac1 変態
点以下の温度にて焼戻しを行うことを特徴とする、溶接
性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33502195A JPH09176781A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33502195A JPH09176781A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176781A true JPH09176781A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18283864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33502195A Pending JPH09176781A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 溶接性と耐亜鉛メッキ割れ性に優れた調質型60キロ級鋼およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09176781A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016021169A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | Jfeスチール株式会社 | スポット溶接性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
WO2016021170A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | Jfeスチール株式会社 | レーザ溶接部の耐遅れ破壊特性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33502195A patent/JPH09176781A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016021169A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | Jfeスチール株式会社 | スポット溶接性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
WO2016021170A1 (ja) * | 2014-08-08 | 2016-02-11 | Jfeスチール株式会社 | レーザ溶接部の耐遅れ破壊特性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
JP2016037650A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | Jfeスチール株式会社 | スポット溶接性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
JP2016037651A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | Jfeスチール株式会社 | レーザ溶接部の耐遅れ破壊特性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
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