JPH09176770A - 代替冷媒対応圧縮機部材 - Google Patents
代替冷媒対応圧縮機部材Info
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- JPH09176770A JPH09176770A JP34177195A JP34177195A JPH09176770A JP H09176770 A JPH09176770 A JP H09176770A JP 34177195 A JP34177195 A JP 34177195A JP 34177195 A JP34177195 A JP 34177195A JP H09176770 A JPH09176770 A JP H09176770A
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- Japan
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- compressor
- scroll
- refrigerant
- alternative refrigerant
- roller
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】代替冷媒の使用条件下で耐摩耗性を改善し、耐
久性を向上させる。 【解決手段】アルミ合金のシリコン含有量を、共晶点
（１２．６［ｗｔ％］）を越えるものにした。好ましく
は、硬さの点から１８［ｗｔ％］以下、切削の点から初
晶シリコン粒子が偏析なく粒径１０〜４０［μｍ］レベ
ルで分布するものとする。ピン・ディスク式試験から好
結果を得た。オルダムリング、スクロール、スイングロ
ーラー、ベーン等に適用する。
久性を向上させる。 【解決手段】アルミ合金のシリコン含有量を、共晶点
（１２．６［ｗｔ％］）を越えるものにした。好ましく
は、硬さの点から１８［ｗｔ％］以下、切削の点から初
晶シリコン粒子が偏析なく粒径１０〜４０［μｍ］レベ
ルで分布するものとする。ピン・ディスク式試験から好
結果を得た。オルダムリング、スクロール、スイングロ
ーラー、ベーン等に適用する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロン規制に基づ
いて開発された代替冷媒たるＨＦＣ系冷媒に対応した圧
縮機部材に関する。
いて開発された代替冷媒たるＨＦＣ系冷媒に対応した圧
縮機部材に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】代替冷媒たるＨＦＣ系
冷媒は、その組成に塩素基を含まず、摺動部の油膜形成
が困難であるため、該摺動部の潤滑特性が悪く、シリコ
ン含有量が９．６〜１２．０［ｗｔ％］である現行材料
のＡＤＣ１２（ＪＩＳ）では、加速耐久試験で、数百μ
ｍレベル以上の摩耗が発生する問題がある（図１の比較
例参照）。従って、かかる材料を代替冷媒対応の圧縮機
の摺動部材に用いると、従来冷媒を用いる場合に比べ
て、耐久性が悪い問題がある。
冷媒は、その組成に塩素基を含まず、摺動部の油膜形成
が困難であるため、該摺動部の潤滑特性が悪く、シリコ
ン含有量が９．６〜１２．０［ｗｔ％］である現行材料
のＡＤＣ１２（ＪＩＳ）では、加速耐久試験で、数百μ
ｍレベル以上の摩耗が発生する問題がある（図１の比較
例参照）。従って、かかる材料を代替冷媒対応の圧縮機
の摺動部材に用いると、従来冷媒を用いる場合に比べ
て、耐久性が悪い問題がある。
【０００３】本発明の目的は、代替冷媒を使用する条件
下での耐摩耗性を改善し、耐久性を向上できる代替冷媒
対応圧縮機部材を提供する点にある。
下での耐摩耗性を改善し、耐久性を向上できる代替冷媒
対応圧縮機部材を提供する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記目的を達成するため、代替冷媒対応圧縮機部材とし
て、シリコン含有量［ｗｔ％］が、共晶点（１２．６
［ｗｔ％］）を越えるアルミ合金から成るものとした。
上記目的を達成するため、代替冷媒対応圧縮機部材とし
て、シリコン含有量［ｗｔ％］が、共晶点（１２．６
［ｗｔ％］）を越えるアルミ合金から成るものとした。
【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、材料が過度に硬くなるのを回避し、加工性
が悪化するのを防止するため、シリコン含有量を１８
［ｗｔ％］以下にした。
明において、材料が過度に硬くなるのを回避し、加工性
が悪化するのを防止するため、シリコン含有量を１８
［ｗｔ％］以下にした。
【０００６】請求項３記載の発明は、請求項１又は請求
項２記載の発明おいて、特に被切削性を改善するため、
初晶シリコン粒子が粒径１０〜４０［μｍ］レベルで分
布しているものとした。この場合、初晶シリコン粒子に
できるだけ偏析のないことが好ましい。
項２記載の発明おいて、特に被切削性を改善するため、
初晶シリコン粒子が粒径１０〜４０［μｍ］レベルで分
布しているものとした。この場合、初晶シリコン粒子に
できるだけ偏析のないことが好ましい。
【０００７】請求項４記載の発明は、請求項１又は請求
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第１例を提供するものであり、図３に示すように、
リング本体１０と、互いに直行する一対のキー手段１
１，１２とをもつスクロール圧縮機のオルダムリング１
を形成している構成にした。
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第１例を提供するものであり、図３に示すように、
リング本体１０と、互いに直行する一対のキー手段１
１，１２とをもつスクロール圧縮機のオルダムリング１
を形成している構成にした。
【０００８】請求項５記載の発明は、請求項１又は請求
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第２例を提供するものであり、同図３に示すよう
に、鏡板２１に渦巻体２２を突設したスクロール圧縮機
のスクロール２を形成している構成にした。
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第２例を提供するものであり、同図３に示すよう
に、鏡板２１に渦巻体２２を突設したスクロール圧縮機
のスクロール２を形成している構成にした。
【０００９】請求項６記載の発明は、請求項１又は請求
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第３例を提供するものであり、図４に示すように、
ローラー本体３１と該本体３１の径方向外方に一体に突
設するブレード３２とをもつロータリー圧縮機のスイン
グローラー３を形成している構成にした。
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第３例を提供するものであり、図４に示すように、
ローラー本体３１と該本体３１の径方向外方に一体に突
設するブレード３２とをもつロータリー圧縮機のスイン
グローラー３を形成している構成にした。
【００１０】請求項７記載の発明は、請求項１又は請求
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第４例を提供するものであり、図５に示すように、
頭部にローラー当接部をもつ往復動式の板状体から成る
ロータリー圧縮機のベーン４を形成している構成にし
た。
項２若しくは請求項３記載の発明において、好適な適用
例の第４例を提供するものであり、図５に示すように、
頭部にローラー当接部をもつ往復動式の板状体から成る
ロータリー圧縮機のベーン４を形成している構成にし
た。
【００１１】
【発明の作用効果】請求項１記載の発明では、アルミ合
金のシリコン含有量［ｗｔ％］を、共晶点（１２．６
［ｗｔ％］）を越えるものにしたことにより、図１に示
すように、シリコン含有量が９．６〜１２．０［ｗｔ
％］の従来材料に比較して、耐摩耗性を改善でき、耐久
性を向上することができた。図１は、図２に示すピン・
ディスク式摩耗試験において、ピン状の試験片Ｐを相手
側部材たる固定ディスクＤに荷重付与のもとで接触さ
せ、ピン側の試験片Ｐを摺動速度２．０ｍ／ｓで回転さ
せてその摺動距離を７．２ｋｍ（１時間）としたときの
平均接触面圧と摩耗量との関係を現わしたものである。
試験雰囲気を画成する密閉容器Ｈの内部には、ＨＦＣ系
冷媒の代表例として所謂３種混合冷媒たるＲ４０７（そ
の成分比は、Ｒ３２：Ｒ１２５：Ｒ１３４ａ＝２３：２
５：５２である）を８０ｇ、これに適合する油（ＦＶＢ
６８ＤＸ）を６００ｃｃ充填させた。設定油温は１００
℃とした。尚、ディスクＤの材料は鋳鉄（ＦＣ２５０）
である。
金のシリコン含有量［ｗｔ％］を、共晶点（１２．６
［ｗｔ％］）を越えるものにしたことにより、図１に示
すように、シリコン含有量が９．６〜１２．０［ｗｔ
％］の従来材料に比較して、耐摩耗性を改善でき、耐久
性を向上することができた。図１は、図２に示すピン・
ディスク式摩耗試験において、ピン状の試験片Ｐを相手
側部材たる固定ディスクＤに荷重付与のもとで接触さ
せ、ピン側の試験片Ｐを摺動速度２．０ｍ／ｓで回転さ
せてその摺動距離を７．２ｋｍ（１時間）としたときの
平均接触面圧と摩耗量との関係を現わしたものである。
試験雰囲気を画成する密閉容器Ｈの内部には、ＨＦＣ系
冷媒の代表例として所謂３種混合冷媒たるＲ４０７（そ
の成分比は、Ｒ３２：Ｒ１２５：Ｒ１３４ａ＝２３：２
５：５２である）を８０ｇ、これに適合する油（ＦＶＢ
６８ＤＸ）を６００ｃｃ充填させた。設定油温は１００
℃とした。尚、ディスクＤの材料は鋳鉄（ＦＣ２５０）
である。
【００１２】請求項２記載の発明では、シリコン含有量
を１８［ｗｔ％］以下にしたから、材料が過度に硬くな
るのを回避でき、加工性が悪化するのを防止できた。す
なわち、シリコンの含有量が多くなると、材料が硬くな
り、それだけ加工が困難になるが、１８［ｗｔ％］以下
であれば、従来に比べ、加工性が大きく損なわれること
もない。シリコン含有量を１６〜１８％とした試験片に
ついて、そのロックウェル硬さを評価した結果、次の表
１のように、従来材料に対して硬さの増加はあるが、加
工が著しく困難となる程のものでないことを検証した。
を１８［ｗｔ％］以下にしたから、材料が過度に硬くな
るのを回避でき、加工性が悪化するのを防止できた。す
なわち、シリコンの含有量が多くなると、材料が硬くな
り、それだけ加工が困難になるが、１８［ｗｔ％］以下
であれば、従来に比べ、加工性が大きく損なわれること
もない。シリコン含有量を１６〜１８％とした試験片に
ついて、そのロックウェル硬さを評価した結果、次の表
１のように、従来材料に対して硬さの増加はあるが、加
工が著しく困難となる程のものでないことを検証した。
【００１３】
【表１】
【００１４】請求項３記載の発明では、初晶シリコン粒
子が粒径１０〜４０［μｍ］レベルで分布しているか
ら、被切削性を改善することができた。もともと、シリ
コン含有量が共晶点を越えているから、材料表面にはシ
リコンの結晶が出てきており、この状態で切削加工が行
われることになる。この場合、シリコン粒子が大きく、
その粒径が１００［μｍ］レベルであると、切削時、刃
物によって結晶が剥ぎ落とされてしまうことになり、そ
の表面がきたなくなる。しかしながら、初晶シリコン粒
子は、その粒径が１０〜４０［μｍ］レベルと小さく分
布しているから、このような結晶の剥がれ落ちを防止で
き、表面をきれいに仕上げることができるのである。
子が粒径１０〜４０［μｍ］レベルで分布しているか
ら、被切削性を改善することができた。もともと、シリ
コン含有量が共晶点を越えているから、材料表面にはシ
リコンの結晶が出てきており、この状態で切削加工が行
われることになる。この場合、シリコン粒子が大きく、
その粒径が１００［μｍ］レベルであると、切削時、刃
物によって結晶が剥ぎ落とされてしまうことになり、そ
の表面がきたなくなる。しかしながら、初晶シリコン粒
子は、その粒径が１０〜４０［μｍ］レベルと小さく分
布しているから、このような結晶の剥がれ落ちを防止で
き、表面をきれいに仕上げることができるのである。
【００１５】請求項４記載の発明では、以上の材料によ
り、図３に示すように、リング本体１０と、互いに直行
する一対のキー手段１１，１２とをもつスクロール圧縮
機のオルダムリング１を形成している。オルダムリング
１は、その第１キー手段１１，１１を静止部材Ｆ側のキ
ー溝Ｊ，Ｊに摺動させ、かつ、その第２キー手段１２，
１２を公転スクロール２側のキー溝Ｋ，Ｋに摺動させ
て、公転スクロール２を自転を阻止した状態で公転運動
させるものである。こうして、各キー手段１１，１２
は、スクロールの渦巻体によって画成される圧縮室から
の反力と遠心力とにより所定の面圧でキー溝Ｊ，Ｋに押
し付けられ、この状態で往復摺動することになる。かか
る役目を担う材料として、上記の通り耐摩耗性の高いも
のとしているから、その摺動部たるキー手段１１，１２
の耐久性は高く、適用例として好適なものとなる。
り、図３に示すように、リング本体１０と、互いに直行
する一対のキー手段１１，１２とをもつスクロール圧縮
機のオルダムリング１を形成している。オルダムリング
１は、その第１キー手段１１，１１を静止部材Ｆ側のキ
ー溝Ｊ，Ｊに摺動させ、かつ、その第２キー手段１２，
１２を公転スクロール２側のキー溝Ｋ，Ｋに摺動させ
て、公転スクロール２を自転を阻止した状態で公転運動
させるものである。こうして、各キー手段１１，１２
は、スクロールの渦巻体によって画成される圧縮室から
の反力と遠心力とにより所定の面圧でキー溝Ｊ，Ｋに押
し付けられ、この状態で往復摺動することになる。かか
る役目を担う材料として、上記の通り耐摩耗性の高いも
のとしているから、その摺動部たるキー手段１１，１２
の耐久性は高く、適用例として好適なものとなる。
【００１６】請求項５記載の発明では、以上の材料によ
り、同図３に示すように、鏡板２１に渦巻体２２を突設
したスクロール圧縮機のスクロール２を形成している。
図３のものは、公転スクロール２に適用している。公転
スクロール２は、背面側の加圧機構等により鏡板２１の
外周上面を固定スクロール（図示せず）の下面側スラス
ト受面に圧接させたり（逆スラストの場合）、鏡板２２
の外周下面をハウジング側静止部材に設けるスラスト受
面に圧接させたり（正スラストの場合）、そのキー溝
Ｋ，Ｋにオルダムリング１のキー手段１２，１２を摺動
させたりしている。かかる働きをする材料として、上記
の通り耐摩耗性の高いものとしているから、その摺動部
の耐久性は高く、適用例として好適なものとなる。尚、
公転スクロール２と噛み合わせられる固定スクロール側
も同様な材料で形成してもよく、同様に適用例として好
適なものとなる。
り、同図３に示すように、鏡板２１に渦巻体２２を突設
したスクロール圧縮機のスクロール２を形成している。
図３のものは、公転スクロール２に適用している。公転
スクロール２は、背面側の加圧機構等により鏡板２１の
外周上面を固定スクロール（図示せず）の下面側スラス
ト受面に圧接させたり（逆スラストの場合）、鏡板２２
の外周下面をハウジング側静止部材に設けるスラスト受
面に圧接させたり（正スラストの場合）、そのキー溝
Ｋ，Ｋにオルダムリング１のキー手段１２，１２を摺動
させたりしている。かかる働きをする材料として、上記
の通り耐摩耗性の高いものとしているから、その摺動部
の耐久性は高く、適用例として好適なものとなる。尚、
公転スクロール２と噛み合わせられる固定スクロール側
も同様な材料で形成してもよく、同様に適用例として好
適なものとなる。
【００１７】請求項６記載の発明では、以上の材料によ
り、図４に示すように、ローラー本体３１と該本体３１
の径方向外方に一体に突設するブレード３２とをもつロ
ータリー圧縮機のスイングローラー３を形成している。
ローラー本体３１はクランク軸Ｆの偏心軸部Ｅに嵌合さ
れ、一体型のブレード３２は円柱状のブッシュＢに設け
る受入溝Ｍに突入されている。そして、クランク軸Ｆの
回転に伴い、ローラー本体３１を偏心軸部Ｅに対し滑ら
せながらブレード３２を受入溝Ｍに対し往復摺動させ、
吸入口Ｌから吸入する低圧ガスをシリンダ室Ｃ内で圧縮
し、吐出口Ｔから高圧ガスを排出するようにしている。
こうして、スイングローラー３は、特にそのブレード３
２の部分で大きな摺動面圧を受けながら揺動することに
なる。かかる働きをする材料として、上記の通り耐摩耗
性の高いものとしているから、その摺動部の耐久性は高
く、適用例として好適なものとなる。
り、図４に示すように、ローラー本体３１と該本体３１
の径方向外方に一体に突設するブレード３２とをもつロ
ータリー圧縮機のスイングローラー３を形成している。
ローラー本体３１はクランク軸Ｆの偏心軸部Ｅに嵌合さ
れ、一体型のブレード３２は円柱状のブッシュＢに設け
る受入溝Ｍに突入されている。そして、クランク軸Ｆの
回転に伴い、ローラー本体３１を偏心軸部Ｅに対し滑ら
せながらブレード３２を受入溝Ｍに対し往復摺動させ、
吸入口Ｌから吸入する低圧ガスをシリンダ室Ｃ内で圧縮
し、吐出口Ｔから高圧ガスを排出するようにしている。
こうして、スイングローラー３は、特にそのブレード３
２の部分で大きな摺動面圧を受けながら揺動することに
なる。かかる働きをする材料として、上記の通り耐摩耗
性の高いものとしているから、その摺動部の耐久性は高
く、適用例として好適なものとなる。
【００１８】請求項７記載の発明では、以上の材料によ
り、図５に示すように、頭部にローラー当接部をもつ往
復動式の板状体から成るロータリー圧縮機のベーン４を
形成している。このベーン４は、クランク軸Ｆの偏心軸
部Ｅに嵌合される円筒形ローラーＲの外周面にその頭部
を当接させ、シリンダ室Ｃを画成するシリンダ部材Ｓに
設ける受入溝Ｎの内部で往復摺動し、吸入口Ｌに連通す
る低圧室と吐出口Ｔに連通する高圧室とを区画する役目
を担っている。その背面部には、高圧導入穴Ｙ及び付設
バネＺを設けている。このベーン４は特にその頭部とロ
ーラーＲとの当接部で焼き付きが起こり易く、かかるベ
ーン４の材料として、上記の通り耐摩耗性の高いものと
しているから、その摺動部の耐久性は高く、適用例とし
て好適なものとなる。
り、図５に示すように、頭部にローラー当接部をもつ往
復動式の板状体から成るロータリー圧縮機のベーン４を
形成している。このベーン４は、クランク軸Ｆの偏心軸
部Ｅに嵌合される円筒形ローラーＲの外周面にその頭部
を当接させ、シリンダ室Ｃを画成するシリンダ部材Ｓに
設ける受入溝Ｎの内部で往復摺動し、吸入口Ｌに連通す
る低圧室と吐出口Ｔに連通する高圧室とを区画する役目
を担っている。その背面部には、高圧導入穴Ｙ及び付設
バネＺを設けている。このベーン４は特にその頭部とロ
ーラーＲとの当接部で焼き付きが起こり易く、かかるベ
ーン４の材料として、上記の通り耐摩耗性の高いものと
しているから、その摺動部の耐久性は高く、適用例とし
て好適なものとなる。
【００１９】
【発明の実施の形態】図１に示すように、シリコンＳｉ
含有量が、１３．５〜１５．５［ｗｔ％］のものと、１
６〜１８［ｗｔ％］のものとの２種について、従来材料
に比べて耐摩耗性が大きく改善されたことを検証した。
いずれも、初晶シリコン粒子は偏析なく、その粒径が１
０〜４０［μｍ］レベルで分布するものである。
含有量が、１３．５〜１５．５［ｗｔ％］のものと、１
６〜１８［ｗｔ％］のものとの２種について、従来材料
に比べて耐摩耗性が大きく改善されたことを検証した。
いずれも、初晶シリコン粒子は偏析なく、その粒径が１
０〜４０［μｍ］レベルで分布するものである。
【００２０】第１適用例は、図３に示すように、リング
本体１０と、互いに直行する一対のキー手段１１，１２
とをもつスクロール圧縮機のオルダムリング１である。
本体１０と、互いに直行する一対のキー手段１１，１２
とをもつスクロール圧縮機のオルダムリング１である。
【００２１】第２適用例は、同図３に示すように、鏡板
２１に渦巻体２２を突設したスクロール圧縮機のスクロ
ール２である。
２１に渦巻体２２を突設したスクロール圧縮機のスクロ
ール２である。
【００２２】第３適用例は、図４に示すように、ローラ
ー本体３１と該本体３１の径方向外方に一体に突設する
ブレード３２とをもつロータリー圧縮機のスイングロー
ラー３である。
ー本体３１と該本体３１の径方向外方に一体に突設する
ブレード３２とをもつロータリー圧縮機のスイングロー
ラー３である。
【００２３】第４適用例は、図５に示すように、頭部に
ローラー当接部をもつ往復動式の板状体から成るロータ
リー圧縮機のベーン４である。
ローラー当接部をもつ往復動式の板状体から成るロータ
リー圧縮機のベーン４である。
【図１】本発明の作用効果を説明するピン・ディスク式
摩耗試験結果の線図。
摩耗試験結果の線図。
【図２】同ピン・ディスク式摩耗試験の説明図。
【図３】第１及び第２適用例を示すスクロール圧縮機の
要部平面図。
要部平面図。
【図４】第３適用例を示すスイング式ロータリー圧縮機
の要部断面図。
の要部断面図。
【図５】第４適用例を示すスライドベーン式ロータリー
圧縮機の要部断面図。
圧縮機の要部断面図。
１；オルダムリング、１０；リング本体、１１，１２；
キー手段、２；スクロール、２１；鏡板、２２；渦巻
体、３；スイングローラー、３１；ローラー本体、３
２；ブレード、４；ベーン
キー手段、２；スクロール、２１；鏡板、２２；渦巻
体、３；スイングローラー、３１；ローラー本体、３
２；ブレード、４；ベーン
Claims (7)
- 【請求項１】 シリコン含有量［ｗｔ％］が、共晶点
（１２．６［ｗｔ％］）を越えるアルミ合金から成るこ
とを特徴とする代替冷媒対応圧縮機部材。 - 【請求項２】 シリコン含有量を１８［ｗｔ％］以下に
している請求項１記載の代替冷媒対応圧縮機部材。 - 【請求項３】 初晶シリコン粒子が粒径１０〜４０［μ
ｍ］レベルで分布している請求項１又は請求項２記載の
代替冷媒対応圧縮機部材。 - 【請求項４】 リング本体（１０）と、互いに直行する
一対のキー手段（１１，１２）とをもつスクロール圧縮
機のオルダムリング（１）を形成している請求項１又は
請求項２若しくは請求項３記載の代替冷媒対応圧縮機部
材。 - 【請求項５】 鏡板（２１）に渦巻体（２２）を突設し
たスクロール圧縮機のスクロール（２）を形成している
請求項１又は請求項２若しくは請求項３記載の代替冷媒
対応圧縮機部材。 - 【請求項６】 ローラー本体（３１）と該本体（３１）
の径方向外方に一体に突設するブレード（３２）とをも
つロータリー圧縮機のスイングローラー（３）を形成し
ている請求項１又は請求項２若しくは請求項３記載の代
替冷媒対応圧縮機部材。 - 【請求項７】 頭部にローラー当接部をもつ往復動式の
板状体から成るロータリー圧縮機のベーン（４）を形成
している請求項１又は請求項２若しくは請求項３記載の
代替冷媒対応圧縮機部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34177195A JPH09176770A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 代替冷媒対応圧縮機部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34177195A JPH09176770A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 代替冷媒対応圧縮機部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09176770A true JPH09176770A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18348644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34177195A Pending JPH09176770A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 代替冷媒対応圧縮機部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09176770A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6634875B2 (en) * | 2001-03-19 | 2003-10-21 | Hitachi Air Conditioning Systems Co., Ltd. | Scroll compressor having an Oldham's ring containing silicon particles |
| JP2005140133A (ja) * | 2005-03-02 | 2005-06-02 | Sanyo Electric Co Ltd | スクロール圧縮機 |
| JP2009263720A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Nippon Light Metal Co Ltd | 耐力に優れた低熱膨張アルミニウム合金板材およびその製造方法 |
| WO2015174400A1 (ja) * | 2014-05-12 | 2015-11-19 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34177195A patent/JPH09176770A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6634875B2 (en) * | 2001-03-19 | 2003-10-21 | Hitachi Air Conditioning Systems Co., Ltd. | Scroll compressor having an Oldham's ring containing silicon particles |
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| JP2015232322A (ja) * | 2014-05-12 | 2015-12-24 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
| CN106415013A (zh) * | 2014-05-12 | 2017-02-15 | 大金工业株式会社 | 压缩机 |
| CN106415013B (zh) * | 2014-05-12 | 2018-12-21 | 大金工业株式会社 | 压缩机 |
| US10294941B2 (en) | 2014-05-12 | 2019-05-21 | Daikin Industries, Ltd. | Sliding member for a compressor |
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| Date | Code | Title | Description |
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| A02 | Decision of refusal |
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