JPH0917496A - ブロックコネクタ - Google Patents

ブロックコネクタ

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JPH0917496A
JPH0917496A JP18341095A JP18341095A JPH0917496A JP H0917496 A JPH0917496 A JP H0917496A JP 18341095 A JP18341095 A JP 18341095A JP 18341095 A JP18341095 A JP 18341095A JP H0917496 A JPH0917496 A JP H0917496A
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Shigekazu Wakata
繁一 若田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アウターハウジングのような別体を使用する
ことなく組み付ける。 【構成】 コネクタユニットとしての本体コネクタ20
とサブコネクタ30,30とが互いにスライド係合機構
にて隣接面に平行な面でスライドして係合しつつ、それ
ぞれの端子収容室21,31に連通する凹部25,35
に相手側の凸部36,26が入り込んで端子金具40を
係止し、別体のアウターハウジングを必要とすることな
く合体可能であり、互いの隣接面ごとに相手側のコネク
タユニット内の端子金具40を係止したため、別体のリ
テーナは全く必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロックコネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブロックコネクタとし
て、図3に示すような実開平5−90841号公報に開
示されたものが知られている。図において、それぞれ筒
状に形成されてない部に端子金具1を収容可能なインナ
ーハウジング(コネクタユニット)2は、底面には端子
金具収容室に連通する凹部3を備え、上面には同凹部3
に対応する凸部4を備えている。各インナーハウジング
2は、内部には仕切壁5を形成した枠体状のアウターハ
ウジング6内に積み重ねて収容可能となっており、積み
重ねたときに下段のインナーハウジング2の凸部4が上
段のインナーハウジング2の凹部3に入り込む。凹部3
は端子金具収容室に連通しており、同凸部4は端子金具
収容室内で図示しないランスと一次係止している端子金
具1の縁部後端に当接し、いわゆる二重係止を図ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のブロッ
クコネクタにおいては、次のような課題があった。それ
ぞれのインナーハウジング2同士は積み重ねるだけであ
るので、枠体状のアウターハウジングが必要となる。ま
た、最下段のインナーハウジング2には凸部4が入り込
まないので、二重係止するためには独自のリテーナが必
要となる。本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、アウターハウジングのような別体を使用することな
く組み付けることが可能なブロックコネクタの提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、内部の端子収容室内に端子
金具を収容可能に筒状に形成されて互いに係合組立可能
なコネクタユニットと、コネクタユニット同士の隣接面
に対して平行方向であって端子金具の挿入方向と交差す
る方向にスライド移動して係合可能で係合後は同隣接面
と直交方向に引き抜き不能となるスライド係合機構と、
それぞれの隣接面には端子収容室に連通するとともに相
手側コネクタユニットに対面する凹部とスライド移動時
に相手側コネクタユニットの凹部を介して端子収容室内
に進入して端子金具を係止する凸部とから凹凸係止機構
とを具備する構成としてある。
【0005】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載のブロックコネクタにおいて、上記凹凸係止機構の
凸部はスライドして端子金具に対面する面をテーパー面
とした構成としてある。
【0006】
【作用】上記のように構成した請求項1に係る発明にお
いては、コネクタユニット同士は、スライド係合機構に
よりその隣接面に対して平行方向であって端子金具の挿
入方向と交差する方向にスライド移動して互いに係合
し、係合後は隣接面に対して直交する方向に引き抜き不
能となって合体する。また、それぞれの隣接面には端子
収容室に連通するとともに相手側コネクタユニットに対
面する凹部と、スライド移動するときに相手側コネクタ
ユニットの凹部を介して端子収容室内に進入する凸部と
からなる凹凸係止機構を形成してあるので、スライド移
動して同凸部が相手側コネクタユニットの凹部内に進入
するときに、当該凸部がそれぞれ相手側コネクタユニッ
ト内の端子金具を係止する。
【0007】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、凹凸係止機構の凸部における端子金
具に対面する面にテーパー面を形成してあり、端子金具
が正規位置にない場合であってもスライドするときにテ
ーパー面を付き当てて正規位置まで移動せしめる。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、別体のア
ウターハウジングなどを使用しなくても各コネクタユニ
ット同士がスライドして抜けないように合体できるの
で、組付作業を容易にすることが可能なブロックコネク
タを提供することができる。また、互いの隣接面に形成
した凹部と凸部とによって端子金具を係止させることに
より、並設させたときに一端に位置したとしても別体の
リテーナなどを必要としない。さらに、凸部と凹部がス
ライドして嵌合するときにスライド方向が端子金具の挿
入方向と交差しているため、端子金具の保持力を向上さ
せることもできる。むろん、スライドして入らないとき
には端子金具が正規位置にない半挿入状態であることを
検知できる。
【0009】また、請求項2に係る発明によれば、凸部
にテーパー面を形成したことにより、半挿入状態の端子
金具を正規位置まで押し込むことができる。特に、隣接
面に平行な面でスライドするようにしているため、スラ
イド距離が長くなり、ゆっくりとスムーズに端子金具を
移動させることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るブロックコネク
タを斜視図により示している。本実施例においては、本
体コネクタ20とサブコネクタ30とがそれぞれコネク
タユニットを構成し、互いに係合組立されてブロックコ
ネクタ10を形成している。
【0011】同図において、一のコネクタユニットとし
ての本体コネクタ20は端子収容室21を水平方向に七
室並設せしめた薄箱形に形成され、上面には幅方向中央
の前端より上方へ突出してから後方に延設されたロック
アーム22を備えている。このロックアーム22を挟み
込むように、本体コネクタ20の上面の両側部分には対
となる他のコネクタユニットとしてのサブコネクタ3
0,30が装着可能となっている。同サブコネクタ3
0,30はそれぞれ端子収容室31を水平方向に二室並
設せしめて形成され、後述するスライド係合機構にてそ
の下面を本体コネクタ20の上面に対してスライドさせ
ながら凹凸係合せしめて組み立て可能となっている。こ
れらの本体コネクタ20とサブコネクタ30の端子収容
室21,31は、前方に箱状の嵌合部41を備えるとと
もに後方に電線と接続するバレル部42を備え、かつ、
上記嵌合部41の下面にはスタビライザ43を形成した
端子金具40を収容可能となっている。
【0012】本実施例においては、互いに係合組立され
るコネクタユニットとして本体コネクタ20の上面左右
にサブコネクタ30,30が配置されるようになってい
るが、後述するように互いにスライドして組み付け可能
であれば自由な組付形状とすることができる。また、端
子収容室の配列においても、後述する凹凸係止機構によ
り端子収容室内に相手側コネクタユニットの凸部が入り
込んで端子金具を係止可能となっておれば、自由な配列
とすることができる。
【0013】本体コネクタ20の上面には前端側と後端
側に幅方向に配向された二本の係合凸条23,24を形
成してあるとともに、各サブコネクタ30,30におい
てはその下面に同係合凸条23,24に対応する係合溝
33,34を形成してある。ここにおいて、係合凸条2
3,24は上方に向かうほど幅広となる末広がり状の断
面となっているとともに、係合溝33,34においても
同係合凸条23,24の断面に対応して下方に向かうほ
ど幅狭となった断面となっている。
【0014】従って、本体コネクタ20とサブコネクタ
30とを互いの隣接面を平行にして左右にずらした状態
から、係合凸条23,24の左右の端部を係合溝33,
34の側方の開口に対面させて同係合凸条23,24と
係合溝33,34の内部へとスライドさせていくと、サ
ブコネクタ30,30は本体コネクタ20の上面の正規
の位置へと移動する。係合凸条23,24と係合溝3
3,34とがはまり合った状態においては、それぞれの
断面形状が垂直方向への抜けを防止する。
【0015】本実施例においては、本体コネクタ20の
上面でサブコネクタ30,30が幅方向にスライドして
合体するようになっているが、端子金具の挿入方向と交
差する方向であれば、必ずしも幅方向にスライドする必
要はない。すなわち、互いのコネクタユニットの隣接面
を基準としてこの面に平行な面でスライドして係合する
ことにより、同隣接面に垂直な方向への移動を規制する
ようになっていればよい。従って、水平面で移動する場
合に限らず、垂直方向にスライド移動し、水平方向への
抜け止めを図るようなものであっても良い。係る係合構
造は、上述したような係合凸条23,24と係合溝3
3,34に見られる略台形の断面に限らず、互いに係合
し合うような断面L字形の突堤などで形成することもで
きる。
【0016】本体コネクタ20とサブコネクタ30,3
0における係合凸条23,24と係合溝33,34の間
には、それぞれ互いに対面するように幅方向に配向した
凹部25,35と凸部26,36を形成してある。各凹
部25,35はそれぞれ端子収容室21,31に連通す
るとともに本体コネクタ20とサブコネクタ30の側面
まで開口しており、図2に示すように、本体コネクタ2
0においては、端子金具40を収容したときに前方部分
の嵌合部41の後端に合わせて形成してあり、サブコネ
クタ30においては同嵌合部41の下方から突出するス
タビライザ43の後端位置に合わせて形成してある。一
方、凸部26,36はそれぞれ対となる凹部35,25
内に進入可能な突堤状に形成されており、凸部26につ
いては凹部35内に進入したときにスタビライザ43の
後端縁に対面するし、凸部36については凹部25内に
進入したときに嵌合部41の後端角部に対面する。本実
施例においては、係る凹部25,35と凸部36,26
とによって凹凸係止機構を構成している。
【0017】本実施例においては、凹部25と凸部26
および凹部35と凸部36とが隣接して形成されている
が、対となる凹部25と凸部36および凹部35と凸部
26とが対面していればよく、必ずしも隣接して形成さ
れている必要はない。また、凸部26,36が相手側の
凹部35,25に入り込んで端子金具40の後端縁部に
対面するにあたり、基本的には後方への抜け止めを図る
ことができるように対面すれば良く、本実施例のように
嵌合部41やスタビライザ43の後端に対面していなく
ても良い。ただし、一般的には嵌合部41とスタビライ
ザ43の位置は前後にずれており、このずれを利用して
凹部と凸部とを隣接し合うように形成するとよい。
【0018】凸部26,36については、同一厚みの突
堤とするのではなく、幅方向に沿って奥に向かうほど徐
々に厚みを増すように形成することもできる。このよう
にした場合には、端子金具40が正規の位置まで挿入さ
れていない場合に、凸部26,36がテーパー面で端子
金具40を正規位置まで押し込むことができる。特に、
幅方向にスライドされるようになっているのでスライド
距離が長く、テーパー面の角度を緩やかにとればスムー
ズに押し込むことができる。また、凹部25と凸部36
および凹部35と凸部26とが互いにスライド可能に対
面するだけでなく、正規位置で横方向にずれないように
凹凸係合するようにしておいても良い。
【0019】次に、上記構成からなる本実施例の動作を
説明する。まず、本体コネクタ20とサブコネクタ3
0,30の端子収容室21,31内に端子金具40を収
容する。次に、本体コネクタ20とサブコネクタ30と
を互いの隣接面を平行にして左右にずらした状態から、
係合凸条23,24の左右の端部を係合溝33,34の
側方の開口に対面させ、同係合凸条23,24と係合溝
33,34の内部へとスライドさせていく。係合凸条2
3,24の左右の端部を係合溝33,34とが対面する
状態では凹凸係止機構の凹部25,35と凸部36,2
6とも側面同士で対面し、係合凸条23,24が係合溝
33,34の内部へと入っていくのと同時に凸部26,
36も凹部35,25を介して端子収容室21,31内
へと入っていく。
【0020】端子収容室21,31内で端子金具40が
正規位置まで挿入されていればそれぞれの凸部26,3
6は嵌合部41やスタビライザ43の後端に接するよう
にして奥まで挿入されていく。しかし、端子金具40が
正規位置まで挿入されていないときには凸部26,36
が嵌合部41やスタビライザ43に当接し、押し込むこ
とはできない。作業者は、サブコネクタ30をスライド
できないことにより、端子金具40が半挿入であること
が分かる。一方、凸部26,36にテーパー面を形成し
てある場合には、端子金具40の挿入状態によっては半
挿入であってもテーパー面によって正規位置まで押し込
むこともできる。
【0021】サブコネクタ30,30が本体コネクタ2
0の上面の正規位置まで挿入されると、係合凸条23,
24と係合溝33,34とがしっかりと嵌合し合って合
体し、本体コネクタ20とサブコネクタ30,30とが
上下方向に離反してしまうことはない。すなわち、アウ
ターハウジングのような別体を必要とすることなく合体
せしめることができる。また、係合凸条23,24と係
合溝33,34とが嵌合し合うのとともに、凹部25,
35と凸部36,26とがはまり合っているので、本体
コネクタ20とサブコネクタ30,30とが前後方向に
ずれようとするのも防止する。従って、本ブロックコネ
クタ10を相手側の雄側コネクタと脱着させるときに前
後方向に挿抜させても離反してしまうことはない。
【0022】このように、コネクタユニットとしての本
体コネクタ20とサブコネクタ30,30とが互いにス
ライド係合機構にて隣接面に平行な面でスライドして係
合しつつ、それぞれの端子収容室21,31に連通する
凹部25,35に相手側の凸部36,26が入り込んで
端子金具40を係止するようにしたため、別体のアウタ
ーハウジングを必要とすることなく合体可能であるとと
もに、互いの隣接面ごとに相手側のコネクタユニット内
の端子金具40を係止するようにしたため、別体のリテ
ーナは全く必要としないようにすることができる。
【0023】なお、本実施例に示すようなブロックコネ
クタ10は、大きなハーネスを製造する場合に、予め小
分けした複数のハーネスを用意しておき、それぞれをア
ッシーする際に別々のハーネスで組み付けられたコネク
タユニット同士を一体化して一つのコネクタを形成する
ことにより、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブロックコネクタの分
解斜視図である。
【図2】同ブロックコネクタの断面図である。
【図3】従来のブロックコネクタの分解斜視図である。
【符号の説明】
10…ブロックコネクタ 20…本体コネクタ 21…端子収容室 23,24…係合凸条 25…凹部 26…凸部 30…サブコネクタ 31…端子収容室 33,34…係合溝 35…凹部 36…凸部 40…端子金具 41…嵌合部 43…スタビライザ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の端子収容室内に端子金具を収容可
    能に筒状に形成されて互いに係合組立可能なコネクタユ
    ニットと、 コネクタユニット同士の隣接面に対して平行方向であっ
    て端子金具の挿入方向と交差する方向にスライド移動し
    て係合可能で係合後は同隣接面と直交方向に引き抜き不
    能となるスライド係合機構と、 それぞれの隣接面には端子収容室に連通するとともに相
    手側コネクタユニットに対面する凹部とスライド移動時
    に相手側コネクタユニットの凹部を介して端子収容室内
    に進入して端子金具を係止する凸部とから凹凸係止機構
    とを具備することを特徴とするブロックコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のブロックコネクタ
    において、上記凹凸係止機構の凸部はスライドして端子
    金具に対面する面をテーパー面としていることを特徴と
    するブロックコネクタ。
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