JPH09174509A - 植刃式フライス - Google Patents

植刃式フライス

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JPH09174509A
JPH09174509A JP7343378A JP34337895A JPH09174509A JP H09174509 A JPH09174509 A JP H09174509A JP 7343378 A JP7343378 A JP 7343378A JP 34337895 A JP34337895 A JP 34337895A JP H09174509 A JPH09174509 A JP H09174509A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な機構で、フライス本体に強固に固定す
ることができ、刃体を研磨しても切削半径が変わらない
植刃式フライスを提供する 【解決手段】 フライス本体12の外周部に複数個の刃物
溝13を設け、この刃物溝13に収容される裏座26と裏座26
によって刃物溝13の回転方向後方面14に押し付け固定さ
れる刃体21と裏座26を固定する手段18とで構成されるも
のであって、刃体21のすくい面を研磨した時の切削半径
の変化を補正する手段を、刃物溝底面に形成した傾斜面
19と該傾斜面19に当接する裏座26に形成した傾斜面31と
したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、木材、木質系材
料及び合成樹脂系材料、軟質金属材料の切削あるいはこ
れらに類似する切削に用いられるフライスに係り、詳し
くは替刃式(植刃式)であって、替刃を再研磨した後に
再度取付けても切削半径がほとんど変化しないフライス
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフライスの刃体を本体に
固定する手段としてはろう付け、ねじ止め、裏座を介す
るもの等の方法があるが、これらのものにおいて刃体を
研磨した場合、ろう付けでは切削半径の変化分を機械の
軸の移動調整等により補正しなければならない。また、
裏座等で刃体を固定する場合は切削半径調整に時間と労
力を要した。そこで、刃体を研磨しても切削半径の変わ
らないフライスが開発され、例えば特開平6−2858
13号公報がある。
【0003】この公報に開示されたものは図14に示す
ように(刃物支持円板とフィンガーカッターの組付けの
一部を示す)、1枚のフィンガーカッター218 とほぼ同
じ厚さの刃物支持円板211 の周縁212 から、回転方向に
斜めの刃物嵌合溝213 およびばね嵌め溝214 を連続させ
て切込み、刃物嵌合溝213 に前記周縁212 から突出する
フィンガーカッター218 を厚さ方向への取り外し自由に
嵌め、前記嵌合溝213の回転方向後側縁の前側215 と後
側216 の間に約45度の滑り傾斜217 を段状に形成し、
フィンガーカッター218 には前記の滑り傾斜217 の内側
から係止する約45度の移動面219 を設け、そのフィン
ガーカッター218 は周縁212 から突出する部分を除いて
前記刃物嵌合溝213 に密嵌する形状として、回転方向前
縁に研ぎの研削を施すスクイ面220 を設け、ばね嵌め溝
214 に嵌めたばね221 を該カッター218 の後縁にかけ、
スクイ面220 を研削して、突出量が減少するのを前記滑
り傾斜217 での前記カッター218 の滑りにより吸収して
スクイ面220 研削に拘らず前記カッター218 尖端をほぼ
同一位置に突出する構成としたものである。また、他の
構成のものとして図15(a)(b)に示すものがあり、この
図15に示されるフライス225 のフライス本体226 の一
側面側の外周側に刃体229 の逃げ面232 と平行にガイド
レール227 が形成され、このガイドレール227 には刃体
229を取付けたガイドプレート228 がスライド可能に取
付けられるとともに、ガイドプレート228 には長孔230
が形成されている。また、前記刃体は刃体スクイ面233
において本体に設けられた傾斜面234 に当接されてい
る。スクイ面233 を研削して突出量が減少するのをこの
ガイドレール227 に沿ってガイドプレート228 を移動さ
せて刃体229 のスクイ面233 を傾斜面234 に当接するこ
とで刃先は切削円D上に位置され、同ガイドプレート22
8 の長孔230 よりセットボルト231 を介して固定するよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ものにおいては、カッター218 のスクイ面220 に研磨を
施した後、同カッター218 を刃物嵌合溝213 に嵌込む
と、同嵌合溝213 の回転方向後側縁の前縁215 に対しカ
ッター218 の後縁218aの間には隙間Δtを生じた状態
で、カッター218 は嵌合溝213 のばね嵌め溝214 に嵌込
まれたばね221 により位置決めされている。また、カッ
ター218 の位置決め基準が刃物嵌合溝213 の回転方向前
側縁であることから、フィンガーカッター218 使用時に
切削力の加わる回転方向後方へ移動して切削径が減縮さ
れる問題がある。また、後者のものにおいても、刃体22
9 に切削力が加わると長孔230 部分でセット固定したも
のであるから、図示回転方向後方へ移動して切削径が減
縮される問題がある。本発明は、上記従来の問題点を解
決するためになされたもので、簡便な機構で、フライス
本体に強固に固定することができ、刃体を研磨しても切
削半径が変わらない植刃式フライスを提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、第1の発明は、フライス本体の外周部
に複数個の刃物溝を設け、この刃物溝に収容される裏座
と、裏座によって刃物溝回転方向後方に押し付け固定さ
れる刃体と、裏座を固定する手段とで構成されるもので
あって、刃体すくい面を研磨した時の切削半径の変化を
補正する手段を、刃物溝底面に形成した傾斜面と該傾斜
面に当接する裏座に形成した傾斜面としたことであり、
第2の発明は、フライス本体の外周部に複数個の刃物溝
を設け、この刃物溝に収容される裏座と、裏座によって
刃物溝回転方向後方に押し付け固定される刃体と、裏座
を固定する手段とで構成されるものであって、刃体すく
い面を研磨した時の切削半径の変化を補正する手段を、
刃体に形成した傾斜面と該傾斜面に当接する裏座に形成
した傾斜面としたことであり、第3の発明は、フライス
本体の外周部に複数個の刃物溝を設け、この刃物溝に収
容される裏座と、裏座によって刃物溝回転方向後方に押
し付け固定される刃体と、裏座を固定する手段とで構成
されるものであって、刃体すくい面を研磨した時の切削
半径の変化を補正する手段を、刃物溝底面に形成した傾
斜面と該傾斜面に当接する裏座に形成した傾斜面及び刃
体に形成した傾斜面と該傾斜面に当接する裏座に形成し
た傾斜面双方に設けたことにより、これら各植刃式フラ
イスは、フライス本体、刃体、裏座、固定用ねじ(円板
カム)の簡便な機構であり、従来の刃体調整機構を有す
るフライスに比べ、フライスの使用時に切削力の加わる
回転方向後方および軸中心方向に刃体、裏座を固定し
て、フライス本体に直接強固に固定することができる。
また、刃先精度においても、図2に示したように、初期
の刃先位置がPである時、刃体すくい面を研磨量aだけ
研磨すると研磨分を補正しない従来技術では、刃先位置
はQとなり切削半径の変位はqとなる。ここで、第1、
第2および第3の発明の構成によって、研磨により後退
した刃先位置の示す軌跡が、例えば初期の刃先位置Pに
おける切削円Dの接線Lになるように、刃物溝の回転方
向後方面の直角方向に対し裏座が角度θをもって移動す
るようにでき、これにより例えば刃体の刃先Qは接線L
上の点Uとなり切削半径の変位はuとなり、刃体を研磨
した時の切削半径の変位に対応した量を突出させること
ができ、この変位量uの精度はフライス自体の加工公差
に匹敵する精度であり使用上はほとんど影響はない。ま
た、図3で示したように初期の刃先位置Pにおける切削
円D上に最終使用時の刃先位置P”が位置するような軌
跡L”になるようθの角度を設定することで初期の切削
半径と最終使用時の切削半径を同じにすることができ
る。同様にこの角度θは、初期と最終使用時の間におけ
る切削半径の最大と最小の値が都合のよい許容範囲に治
まるように変更することができる。また、第4の発明
は、裏座の固定手段をカムとすることで、フライス本体
の肉厚の薄い、例えばフィンガーカッターに適用するこ
とができる。また、第5の発明は、刃物溝の回転方向前
方面に刃物溝底面に形成した傾斜面とほぼ平行のひさし
状の傾斜面を形成し、裏座を刃物溝底面の傾斜面に沿っ
て移動固定したとき常に刃物溝を裏座が外周方向に対し
閉鎖するように形成したことにより、刃物溝に切屑が侵
入することを防止できる。また、第6の発明は、刃体の
半径方向の位置が異なるために起こる切削半径の変化の
補正量の違いを、刃体の外径逃げ角および刃先角を半径
方向位置によって変化させることによって更に補正可能
としたことにより、総形カッターに有効に適用すること
ができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面にしたがって説
明すると、図1ないし図3は本発明の第1実施例を示す
もので、この図1はフライス11のフライス本体12に
刃体21を組付けた一部側面図を断面図的に示すもの
で、このフライス11はフライス本体12、刃体21お
よび裏座26とより構成されている。このフライス本体
12は、例えば刃先径160mmのものであって、このフ
ライス本体12の外周側には、例えば外周の中心角度9
0度の間隔位置には刃体21と裏座26を収容する刃物
溝13が形成されている。この刃物溝13は図示のよう
にほぼ垂直状の回転方向後方面(刃体当接面ともいう)
14とこの回転方向後方面14より所定の間隔を隔てた
位置の平行状に回転方向前方面15と刃物溝底面16と
により略U字形状に形成され、この前方面15には所定
の角度で下傾状に固定用ねじ18を螺合するねじ孔17
が形成されている。また、刃物溝底面16の所定の位置
には回転方向後方面14に直交する線Cに対し同後方面
14に向けて所定の角度θ(tanθ=tan(β+
γ)−tanγ)で上傾状に傾斜面19が形成されてい
る。このように形成された刃物溝13には刃体21と裏
座26とが一体状に組付けられて収容されている。
【0007】この刃体21には刃体すくい面22と反対
側の刃体背面23が刃物溝13の回転方向後方面14と
当接する垂直状に形成され、また、刃体下面24が水平
状に形成されている。また、この下面24側には水平状
に組付け用ねじ挿入孔25が貫設されている。また、こ
の刃体21の刃先形状は図2に示すように例えば刃先角
α(=50゜)、刃先逃げ角β(=20゜)、すくい角
γ(=20゜)に形成されている。この時、所定角度θ
は前記式により25°24´となる。
【0008】また、裏座26は図示垂直部27と水平部
28とにより略L形状に形成されて内側には刃体21の
組付け凹部29が形成され、この組付け凹部29は刃体
21の刃体下面24と刃体すくい面22と当接可能に直
角状に形成されている。また、水平部28の裏座下面3
0には刃物溝底面16に形成した傾斜面19と同角度θ
で水平部28の上面28aを水平に保持する傾斜面31
が形成されている。また、垂直部27には組付け凹部2
9に刃体21を組付けた際、刃体21の組付け用ねじ孔
25と整合するねじ孔32が貫通状に螺設され、また、
垂直部27の裏座前面の所定の位置には固定用ねじ18
の先端部の受け凹部33が凹設されている。
【0009】このように設けられた刃体21は裏座26
の組付け凹部29に対し相互のねじ挿入孔25とねじ孔
32を整合してねじ34により組付け固定された状態で
刃物溝13へ挿入し同裏座26の傾斜面31を刃物溝底
面16に形成した傾斜面19に沿わせる。そして固定用
ねじ18を螺進して裏座26を押圧することで、裏座2
6側は傾斜面19に沿い摺接移動されるとともに、刃体
21側はその刃体背面23が刃物溝13の回転方向後方
面14に沿って外周方向へ摺接移動されて、刃体21の
刃先は所定の接線L上に位置される。
【0010】ここで、刃体21の刃先の切削円Dに対す
る位置精度について説明すると、図2は概念図を示すも
ので、初期の刃体21の刃先位置がPである時、刃体2
1のすくい面を研磨量aだけ研磨すると、研磨分を補正
しない場合では、刃先位置はQとなり切削円Dに対する
変位量=qとなる。ここで、本例フライス11において
は刃体21の研磨により後退した刃先は刃先位置Qの位
置にくるものが、例えば初期刃先位置Pにおける切削円
Dの接線Lになるように、刃物溝13の刃物溝底面16
に、同刃物溝13の回転方向後方面14に対し裏座26
が同底面16の角度θの傾斜面19に沿って移動するよ
うに設けたので、これにより刃体21の刃先位置は接線
L上の位置Uとなり、切削円Dに対する変位量=uとな
る。
【0011】そこで、上記したフライス11で、刃先径
160mm、刃先角α=50°、刃先逃げ角β=20°、
すくい角γ=20°において、繰返し研磨後の総研磨量
a=2mmの時、q=-0.855mmに対しu=0.028mm となり
(a=1mmだと、q=-0.437mm、u=0.007mm とな
る)、刃体21を研磨したときの切削円Dの変位に対応
した量を突出させることができる。この0.028mm の精度
はフライス11自体の加工公差に匹敵する精度であり使
用上ほとんど影響はない。なお、変位量q,uは
【数1】
【数2】 より導かれる。ここでdは切削円Dの直径である。
【0012】なお、上記では刃先位置の示す軌跡Lが初
期の刃先位置Pにおける切削円Dの接線になるように、
刃物溝13の回転方向後方面14の直角方向に対し裏座
26が角度θの傾斜面19に沿って移動するようにした
が、図3に示すように初期の刃先位置Pにおける切削円
D上に最終使用時(実質的に再研磨がこれ以上できない
状態)の刃先位置P”が位置するような軌跡L”になる
よう角度θを設定し(tanθ=tan(β+γ)−t
an(γ+ψ)とした:ψは刃先位置Pでの切削円Dの
接線Lと軌跡L”のなす角度で、ここでは刃先位置Pと
刃先位置P”の中心角の1/2の値である。)、初期の
切削半径と最終使用時の切削半径を同じにすることがで
き、この時、u=0、最大変位量は最終使用時までの総
研磨量aの1/2研磨したときのu´=d/2−d/2
×cosψであり、上記の例では0.006mmである。
同様に角度θは、初期と最終使用時の間における切削半
径の最大と最小の値が許容範囲であるようにすれば変更
することができる。なお、上記実施例においては刃体2
1は裏座26の組付け凹部29に当接してねじ34によ
り一体状に組付け固定するように例示したが、必ずしも
ねじは必要なものではなく、ねじ34に代えピンまたは
凹凸により相互に係合する構成でもよい。
【0013】次に、図4は本発明の第2実施例を示すも
ので、このフライス41はフライス本体42、刃体51
および裏座57とより構成されている。このフライス本
体42は、上記と同様に刃先径160mmのものであっ
て、このフライス本体42の外周側には、上記と同様に
外周の中心角度90度の間隔位置には刃体51と裏座5
7を収容する刃物溝43が形成されている。この刃物溝
43は図示のようにほぼ垂直状の回転方向後方面(刃体
当接面)44とこの後方面44の下端側には水平状の刃
物溝底面45が形成され、この底面45より外周側に向
けて所定の角度で回転方向前方面46が形成され、この
前方面46側には所定の角度で下傾状に固定用ねじ48
を螺合するねじ孔47が形成されている。
【0014】また、刃体51の刃先形状は上記刃体21
と同様に刃先角α=50°、刃先逃げ角β=20°、す
くい角γ=20°に形成されて、それぞれ刃体すくい面
52、逃げ面53と回転方向後方面44に当接される刃
体背面54と水平状の刃体下面とより構成され、この刃
体すくい面52の所定の位置には裏座57と嵌込み係合
する係合凹部55が形成され、この凹部55の上縁側は
刃物溝43の回転方向後方面44に直交する線Cに対し
所定の角度θ(=25°24´)の傾斜面56が形成さ
れている。
【0015】また、裏座57は刃体51の刃体すくい面
52と当接する刃体結合面58と刃物溝43の底面45
と摺接する水平状の裏座下面59と刃物溝43の回転方
向前方面46と所定の間隔で平行状の裏座前面60と上
面61とにより断面略変形四角形状に形成され、裏座前
面60側の所定の位置には固定用ねじ48の受け凹部6
2が形成され、また、垂直状の刃体結合面58の所定の
高さ位置には刃体51の刃体すくい面52に凹設した係
合凹部55と嵌合係合する係合凸部63が突設されると
ともに、この係合凸部63の上縁は係合凹部55の角度
θの傾斜面56と同角度で摺接する傾斜面64が形成さ
れている。
【0016】このように設けられた刃体51は、その係
合凹部55と裏座57の係合凸部63とが嵌込み係合さ
れて相互の傾斜面56,64を当接した状態で刃物溝4
3へ挿入し同裏座57の下面59を刃物溝底面45に当
接載置する。そして固定用ねじ48を螺進して裏座57
を押圧することで、裏座57側は刃物溝底面45に沿い
摺接移動されるとともに、刃体51側はその刃体すくい
面52に凹設した係合凹部55に形成した角度θの傾斜
面56が裏座57の係合凸部63に形成した傾斜面64
に沿い、かつ回転方向後方面44に沿って外周方向へ摺
接移動されて、刃体51の刃先は所定の接線L上に位置
される。
【0017】このように本例フライス41は構成したも
のであるから、第1実施例と同様に数回の研磨によって
すくい面を計2mm研磨すると研磨分を補正しない従来技
術では切削半径は0.855mm小さくなるが、上記した
ように固定用ねじ48を螺進して裏座57を押圧するこ
とで、裏座57側は刃物溝底面45に沿い摺接移動され
るとともに、刃体51側はそのすくい面52に凹設した
係合凹部55に形成した角度θの傾斜面56が裏座57
の係合凸部63に形成した傾斜面64に沿い、かつ回転
方向後方面44に沿って外周方向へ摺接移動され、この
角度θの傾斜面56,64により補正されて刃体51の
刃先は所定の接線L上に位置される。
【0018】また、図5に示されるフライス65は上記
フライス41の変更例を示すものでフライス本体42に
形成される刃物溝43は同様に形成されているので同符
号を付してその説明は省略する。この刃体66の刃先形
状は上記刃体51と同様に刃先角α=50°、刃先逃げ
角β=20°、すくい角γ=20°に形成されて、それ
ぞれ刃体すくい面67、逃げ面68と回転方向後方面4
4に当接される刃体背面69と刃体下面とより構成さ
れ、この刃体下面は刃物溝43の回転方向後方面44に
直交する線Cに対し図示下傾状の所定の角度θ(=25
°24´)の傾斜面70に形成されている。また、裏座
71は上記した裏座57とほぼ同様の変形四角形状に形
成されるとともに、その裏座後面72側の所定の高さ位
置には刃体66の傾斜面70と同角度の傾斜面74と刃
体すくい面67に倣う刃体受け面75とからなる受け凹
部73が形成されている。このように形成されて刃体6
6の角度θの傾斜面70の刃体下面と刃体すくい面67
を裏座71の受け凹部73に当接係合した状態で刃物溝
43に挿入して固定ねじ48で固定していくことで、刃
体66の傾斜面70の刃体下面は裏座71の傾斜面74
と摺接されるとともに、回転方向後方面44に沿って外
周方向へ摺接移動され、この角度θの傾斜面70,74
により補正されて刃体66の刃先は所定の接線L上に位
置される。
【0019】次に、図6は本発明の第3実施例のフライ
ス77を示すもので、同フライス77はフライス本体7
8、刃体87および裏座95とより構成されている。こ
のフライス本体78は、上記と同様に刃先径160mmの
ものであって、このフライス本体78の外周側には、上
記と同様に外周の中心角度90度の間隔位置には刃体8
7と裏座95を収容する刃物溝79が形成されている。
この刃物溝79は図示のようにほぼ垂直状の回転方向後
方面(刃体当接面)80とこの後方面80の下端より水
平状の刃物溝底面81が形成され、この底面81より外
周側に向けて回転方向後方面80とほぼ平行な回転方向
前方面82が形成され、この前方面82の外周側には刃
物溝79内に突出状(ひさし状)に凸部83が形成され
ている。また、この回転方向前方面82側の本体78の
少なくとも片側面には所定の径で所定深さで刃物溝79
に開口する割円凹部84が凹設され、この割円凹部84
の中心には磁石85が埋設状に取付けられて円板カム8
6が取付けられている。このように形成された刃物溝7
9には刃体87と裏座95とが収容されている。
【0020】この刃体87の刃先形状は上記と同様に刃
先角α=50°、刃先逃げ角β=20°、すくい角γ=
20°に形成されて、それぞれ刃体すくい面88、逃げ
面89と回転方向後方面80に当接される刃体背面90
と水平状の刃体下面91とより構成され、この刃体すく
い面88の所定の位置には裏座95と嵌込み係合する係
合凹部92が形成され、この凹部92の上下縁は刃物溝
79の回転方向後方面80に直交する線C1,C2 に対し
所定の角度θ(=25°24´)の傾斜面93,94に
形成されている。
【0021】また、裏座95は刃体87の刃体すくい面
88に当接する刃体結合面96と刃物溝79の底面81
と摺接する水平状の裏座下面97と刃物溝79の回転方
向前方面82と所定の間隔で対設する傾斜状の前面98
と上端部には刃物溝79にひさし状に突設した凸部83
と当接する凸状部99が形成され、また、刃体結合面9
6の所定の高さ位置には刃体87の刃体すくい面88に
凹設した係合凹部92と嵌合係合する係合凸部100 が突
設されるとともに、この係合凸部100 の上下縁には係合
凹部92の上下に角度θで設けた傾斜面93,94と同
角度で摺接する傾斜面101,102 が形成されている。
【0022】このように設けられた刃体87は、その係
合凹部92と裏座95の係合凸部100 とが嵌込み係合さ
れて相互の傾斜面93,94および傾斜面101,102 を嵌
合当接した状態で刃物溝79へ挿入し同裏座95の下面
97を刃物溝底面81に当接載置する。そして円板カム
86を回動して裏座95を押圧することで、裏座95側
は刃物溝底面81に沿い摺接移動されるとともに、刃体
87側はその刃体すくい面88に凹設した係合凹部92
に形成した角度θの傾斜面93,94が裏座95の係合
凸部100 に形成した傾斜面101,102 に沿い、かつ回転方
向後方面80に沿って外周方向へ摺接移動され、刃体8
7の刃先は所定の接線L上に位置される。
【0023】また、図7は上記第3実施例の別態様を示
すもので、このフライス105 は刃先径160mmのもの
で、そのフライス本体106 の中心角度90度間隔位置に
形成される刃物溝107 は図示のように垂直状の回転方向
後方面108 とこの後方面108 の下端より後方面108 に直
交する線Cに対し角度θ(=25°24´)で下傾状の
傾斜面109 の刃物溝底面が形成され、この傾斜面109 の
端部より後方面108 とほぼ平行状に刃物溝前方面110 が
形成されるとともに、この前方面110 の外側端部には傾
斜面109 と平行なひさし状の傾斜面112 を有する凸部11
1 が刃物溝107 内に突出状に設けられている。また、こ
の回転方向前方面110 側のフライス本体106 の少なくと
も片側面には上記と同様に所定の径で所定深さで刃物溝
107 に開口する割円凹部84が凹設され、割円凹部84
の中心には磁石85が埋設状に取付けられて円板カム8
6が取付けられている。このように形成された刃物溝10
7 には刃体115 と裏座120 とが収容されている。
【0024】この刃体115 は図示のように上下側に刃先
を有するもので、同刃先形状は上記と同様に刃先角α=
50°、刃先逃げ角β=20°、すくい角γ=20°に
形成されて、それぞれ刃体すくい面116 、逃げ面117 と
回転方向後方面108 に当接される刃体背面118 が形成さ
れ、刃体すくい面116 のほぼ中央部には裏座120 と嵌込
み係合する係合凹部119 が形成されている。
【0025】また、裏座120 は刃体の115 の上下の刃体
すくい面116 に当接する刃体結合面121 の所定の高さ位
置には刃体115 の係合凹部119 と嵌合係合する係合凸部
123が形成されている。また、刃体結合面121 の下端部
には刃物溝107 の傾斜面109に沿う傾斜面124 が形成さ
れ、この傾斜面124 の端部には刃物溝107 の前方面110
に向って所定の角度で上斜面125 が形成されている。ま
た、刃体結合面121 の上端側には刃物溝107 の凸部111
のひさし状の傾斜面112 に沿う傾斜面126 が形成され、
この傾斜面126 と上斜面125 との間には円板カム86の
受け凹部127 が形成されている。
【0026】このように設けられた刃体115 は、その係
合凹部119 と裏座120 の係合凸部123 とが嵌込み係合さ
れた状態で刃物溝107 の側方より裏座120 の傾斜面124,
126を刃物溝107 の角度θの底面109 と凸部111 の傾斜
面112 に沿わせて挿入する。そして円板カム86を回動
して裏座120 を押圧することで、裏座120 側は刃物溝底
面の傾斜面109 および傾斜面112 に沿い摺接移動される
とともに、刃体115 側は回転方向後方面108 に沿って外
周方向へ摺接移動され、刃体115 の刃先は所定の接線L
上に位置される。このフライス105 においては裏座120
を凸部111 の傾斜面112 に沿ってスライドするように設
けたので刃物溝107 内に切屑が侵入しない利点がある。
【0027】なお、この円板カム86による刃体および
裏座を固定する構成は、固定用ねじで固定できないフラ
イス本体の薄い、例えばフィンガカッタに適用するのに
有利で、図8ないし図10にこれを示す。図8はフィン
ガカッタ131 の側面図、図9は底面図、図10は図8の
A−A線断面図を示すもので、同カッタ131 は薄肉厚状
のカッタ本体132 の一方の面の180°位置の周部には
本体132 の肉厚のほぼ1/2で所定の範囲にバックフィ
ン133 が形成され、また、他方の面側にはこれと直交す
る180°位置に同様にバックフィン133 がそれぞれ形
成され、このバックフィン133 の回転方向前方の端部に
は刃体ガイド面134 がそれぞれ形成され、この刃体ガイ
ド面134 に連続して刃体141 および裏座147 を収容する
刃物溝135 が凹設されている。
【0028】この刃物溝135 は上記したフライス105 の
刃物溝107 とほぼ同様に形成されるもので、バックフィ
ン133 の刃体ガイド面134 により垂直状の回転方向後方
面136 とこの後方面136 の下端より同後方面136 に直交
する線Cに対し角度θ(=25°24´)で下傾状の傾
斜面137 の刃物溝底面が形成され、この傾斜面137 の端
部より後方面136 とほぼ平行状に刃物溝前方面138 が形
成され、この前方面138 には円板カム86を取付ける中
心に磁石85を有する割円凹部84が形成され、この割
円凹部84に連続して刃物溝底面の傾斜面137 と平行な
ひさし状の傾斜面140 を有する凸部139 が刃物溝135 内
に突出状に設けられている。このように形成された刃物
溝135 には刃体141 と裏座147 とが収容されている。
【0029】刃体141 の刃先形状は上記と同様に刃先角
α=50°、刃先逃げ角β=20°、すくい角γ=20
°に形成されて、それぞれ刃体すくい面142 、逃げ面14
3 と回転方向後方面136 に当接される刃体背面144 と水
平状の刃体下面145 とより構成され、この刃体すくい面
142 の所定の位置には裏座147 と嵌込み係合する係合凸
部146 が形成されている。
【0030】また、裏座147 は刃体の141 の刃体すくい
面142 に当接する刃体結合面148 とこの刃体結合面148
の所定の高さ位置には刃体141 の係合凸部146 と嵌合係
合する係合凹部149 が形成されている。また、刃体結合
面148 の下端部には刃物溝135 の傾斜面137 に沿う傾斜
面150 が形成され、この傾斜面150 の端部には刃物溝13
5 の前方面138 に向って所定の角度で上斜面151 が形成
されている。また、刃体結合面148 の上端側には刃物溝
135 の凸部139 の傾斜面140 に沿う傾斜面152が形成さ
れ、この傾斜面152 と上斜面151 との間には円板カム8
6の受け凹部153 が形成されている。
【0031】このように設けられた刃体141 は、その係
合凸部146 と裏座147 の係合凹部149 とが嵌込み係合さ
れた状態で刃物溝135 の側方より裏座147 の傾斜面150,
152を刃物溝135 の角度θの傾斜面137 と凸部139 の傾
斜面140 に沿わせて嵌め込む。そして円板カム86を回
動して裏座147 を押圧することで、裏座147 側は刃物溝
底面の傾斜面137 および傾斜面140 に沿い摺接移動され
るとともに、刃体141側は回転方向後方面136 に沿って
外周方向へ摺接移動され、刃体141 の刃先は所定の接線
L上に位置される。
【0032】次に、図11は本発明の第4実施例を示す
もので、例えば総形カッタ155 の場合を示すもので、刃
先径160mmのフライス本体156 に形成される刃物溝15
7 は図示のように垂直状の回転方向後方面158 の下部に
は略U字形状の逃し凹部159が形成され、この逃がし凹
部159 の回転方向前方の端部には所定の角度θ1 (=2
6°56´)で底面を形成する傾斜面160 が形成され,
この傾斜面160 に連続して円弧状凹部161 が形成される
とともに、回転方向前面となる側には刃物溝157 に開口
する割円孔162 が形成され、外周側には傾斜面160 と平
行なひさし状の傾斜面164 を有する凸部163 が刃物溝15
7 に突出形成されている。
【0033】刃体165 は図示のように上下側に刃先を有
し、かつ側面にも切刃面166 を有するもので、同刃先X
は刃先角α2 =53°、刃先逃げ角β2 =17°、すく
い角γ2 =20°に形成されて、それぞれ刃体すくい面
167 、逃げ面168 と回転方向後方面158 に当接される共
有の刃体背面169 が形成され、また、切刃面166 の下部
刃先Yでの刃先径は140mm、刃先角α1 =50°、刃
先逃げ角β1 =17°、すくい角γ1 =23°に形成さ
れ、相互の刃体すくい面167 間には裏座171 と嵌込み係
合する係合凹部170 が形成されている。
【0034】また、裏座171 の刃体結合面172 の所定の
高さ位置には刃体165 の係合凹部170 と嵌合係合する係
合凸部173 が形成されている。また、刃体結合面172 の
下端部には刃物溝157 の傾斜面160 に沿う傾斜面174 が
形成され、また、刃体結合面172 の上端側には刃物溝15
7 の凸部163 の傾斜面164 に沿う傾斜面175 が形成さ
れ、この傾斜面174,175 の間には円板カム86の受け凹
部176 が形成されている。このように設けられた刃体16
5 は、その係合凹部170 と裏座171 の係合凸部173 とが
嵌込み係合された状態で刃物溝157 の側方より裏座171
の傾斜面174,175を刃物溝157 の角度θ1 の傾斜面160
と凸部163 の傾斜面164 に沿わせて挿入する。そして円
板カム86を回動することで刃体165 および裏座171 は
押圧固定される。
【0035】ここで、数回の研磨ですくい面を合計2mm
研磨すると、刃先逃げ角β=20°、刃先角α=50
°、傾斜面θ=25°24´で一定であると、刃先Xで
の切削半径は0.028mm増加するが、刃先Yでの切削
半径刃0.144mm増加する。ここで刃先Xと刃先Yの
刃先角α1,α2 および刃先逃げ角β1,β2 およびすく
い角γ1,γ2 を上記のように設定することで切削半径の
変位を刃先Xで0.028,刃先Yで0.034とほぼ
同じにすることができる。
【0036】次に、上記実施例においては刃物溝の回転
方向後方面に直交する線Cに対する角度θの傾斜面を刃
物溝底面と裏座に、また、刃体と裏座に形成して例示し
たものであるが、これに限定するものではなく、例えば
刃体溝底面と裏座および刃体と裏座の双方に形成しても
よく、以下、図13にしたがって説明する。
【0037】この図13に示すフライス180 のフライス
本体181 の中心角度90度等角度位置に形成される刃物
溝182 は図示のようにほぼ垂直状の回転方向後方面183
の下端には逃し凹部184 が形成され、この逃し凹部184
より図示のように回転方向後方面183 に直交する線Cに
対し、上傾状に刃物溝底面を形成する所定の角度θaで
傾斜面185 が形成され、同傾斜面185 の端部より外周に
向けて後方面183 と平行状に回転方向前方面186 が形成
され、この前方面186 の外周側には傾斜面185と平行な
ひさし状の傾斜面188 を有する凸部187 が刃物溝182 に
突出形成されている。
【0038】また、刃体190 は刃物溝182 の回転方向後
方面183 に当接される垂直状の刃体背面191 とこの背面
191 と平行な刃体すくい面192 とこの両面191,192 の図
示上下には回転方向後方面183 に直交する線Cに対し、
所定の角度θb の傾斜面193が形成されて、断面略平行
四辺形状に形成されている。よって、刃体190 は上下反
転することで2回切削に利用できる。
【0039】また、裏座195 は図示刃体190 の刃体すく
い面192 と当接する刃体結合面196とこの結合面196 の
下端側には刃体190 の傾斜面193 に沿う刃物溝182 の回
転方向後方面183 に直交する線Cに対しθb の傾斜面19
7 とからなる刃体受け部198が形成され、また、裏座下
面は刃物溝182 の傾斜面185 に沿う傾斜面199 に形成さ
れている。また、裏座前面200 の外周側の上面201 との
角部には凸部187 の受け凹部202 が形成され、同受け凹
部202 には凸部187 の傾斜面188 に沿う傾斜面203 が形
成されている。ここで、回転方向後方面183 に直交する
線Cに対し、所定の角度θa (tanθa −tanθb
=tan(β+γ)−tanγ)で傾斜面185 が形成さ
れている。そして、刃体190 の刃先角α=50°、刃先
逃げ角β=20°、すくい角γ=20°である。この
時、θa =20°,θb =40°である。上記に述べた
実施例1ないし実施例4および変更例は本実施例におけ
るθa =0°もしくはθb =0°の場合である。
【0040】この場合、数回の研磨によってすくい面を
計2mm研磨すると研磨分を補正しない従来技術では切削
半径は0.855mm小さくなる。ここで刃体190 のすく
い面が2mm後退することで裏座195 が刃物溝182 の底面
である傾斜面185 に沿って同寸法回転方向後方面183 方
向へ移動し、刃体190 の傾斜面193 が裏座195 の傾斜面
197 に沿い、かつ回転方向後方面183 に沿って外周方向
へ移動させるため、研磨しても刃先半径は0.028mm
増加するのみでほぼ一定に保持される。
【0041】このように刃体190 のすくい面研磨による
切削半径の変化を刃物溝底面に形成した傾斜面185 と当
該傾斜面185 に当接する裏座195 に形成した裏座下面の
傾斜面199 および刃体190 の傾斜面193 と裏座195 の刃
体受け部198 の傾斜面197 双方によって補正することが
できるものである。なお、実施例では主に刃先が初期刃
先位置における切削円の接線上に位置されるよう角度
θ、θa,θb を設定したが、この角度は適宜変更可能で
あることはさきに述べたとおりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のフライスの刃物溝に刃体
を組付けた一部側面図である。
【図2】刃体のすくい面を研磨した場合の切削径に対す
る刃先変位量の概念図である。
【図3】刃先変位量の補正説明図である。
【図4】本発明の第2実施例のフライスの刃物溝に刃体
を組付けた一部側面図である。
【図5】第2実施例の変更例の刃物溝に刃体を組付けた
一部側面図である。
【図6】本発明の第3実施例のフライスの刃物溝に刃体
を組付けた一部側面図である。
【図7】第3実施例の変更例の刃物溝に刃体を組付けた
一部側面図である。
【図8】フィンガカッタの側面図である。
【図9】フィンガカッタの底面図である。
【図10】図8のA−A線断面図である。
【図11】本発明の第4実施例のフライスの刃物溝に刃
体を組付けた一部側面図である。
【図12】図11の刃体のすくい面側から見た図であ
る。
【図13】切削径に対する刃先補正の傾斜面を刃物溝と
刃体に形成したフライスの一部側面図である。
【図14】従来のフィンガカッタの一部側面図である。
【図15】(a) 同じく他の従来のフライスの一部側面図
である。 (b) 図15(a) の断面図である。
【符号の説明】
11,41,65,77,105,180 フライス 131 フィンガカッタ 155 総形カッタ 12,42,78,106,132,156,181 フライス本体 13,43,79,107,135,157,182 刃物溝 14,44,80,108,136,158,183 回転方向後方面 19,56,70,93,94,109,137,160,185,193
傾斜面 21,51,66,87,115,141,165,190 刃体 22,52,67,88,116,142,167,192 刃体すく
い面 26,57,71,95,120,147,171,195 裏座 31,64,74,101,102,124,150,174,197,199 傾
斜面 86 円板カム 111,139,163,187 凸部 112,140,164,188 傾斜面 θ,θ1,θa,θb 回転方向後方面に直交する線Cに対
する傾斜面の角度である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライス本体の外周部に複数個の刃物溝
    を設け、この刃物溝に収容される裏座と、裏座によって
    刃物溝の回転方向後方面に押し付け固定される刃体と、
    裏座を固定する手段とで構成されるものであって、刃体
    すくい面を研磨した時の切削半径の変化を補正する手段
    を、刃物溝底面に形成した傾斜面と該傾斜面に当接する
    裏座に形成した傾斜面としたことを特徴とする植刃式フ
    ライス。
  2. 【請求項2】 フライス本体の外周部に複数個の刃物溝
    を設け、この刃物溝に収容される裏座と、裏座によって
    刃物溝の回転方向後方面に押し付け固定される刃体と、
    裏座を固定する手段とで構成されるものであって、刃体
    すくい面を研磨した時の切削半径の変化を補正する手段
    を、刃体に形成した傾斜面と該傾斜面に当接する裏座に
    形成した傾斜面としたことを特徴とする植刃式フライ
    ス。
  3. 【請求項3】 フライス本体の外周部に複数個の刃物溝
    を設け、この刃物溝に収容される裏座と、裏座によって
    刃物溝の回転方向後方面に押し付け固定される刃体と、
    裏座を固定する手段とで構成されるものであって、刃体
    すくい面を研磨した時の切削半径の変化を補正する手段
    を、刃物溝底面に形成した傾斜面と該傾斜面に当接する
    裏座に形成した傾斜面及び刃体に形成した傾斜面と該傾
    斜面に当接する裏座に形成した傾斜面双方に設けたこと
    を特徴とする植刃式フライス。
  4. 【請求項4】 裏座を固定する手段がカムであることを
    特徴とする請求項1、請求項2及び請求項3の植刃式フ
    ライス。
  5. 【請求項5】 刃物溝の回転前側壁面に刃物溝底面に形
    成した傾斜面とほぼ平行のひさし状の傾斜面を形成し、
    裏座を刃物溝底面の傾斜面に沿って移動固定したとき常
    に刃物溝を外周方向に対し閉鎖するように形成したこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3及び請求項
    4の植刃式フライス。
  6. 【請求項6】 刃体の半径方向の位置が異なるために起
    こる切削半径の変化の補正量の違いを、刃体の外径逃げ
    角および刃先角を半径方向位置によって変化させること
    によって更に補正したことを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4及び請求項5の植刃式フライ
    ス。
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