WO2004058464A1 - フライス及びフライス用位置決めゲージ - Google Patents

Abstract

フライス10は、円筒形のボディ11の両端間の外周面にて、少なくとも1条の螺旋状溝12を削成して形成された螺旋状の凸条体13と、凸条体の長手方向の複数箇所にて凸条体を略軸方向に切り欠くことにより切断されてなる切欠き部16と、切欠き部に着脱可能に装着されたボディの外周面から突出する切れ刃を有するチップ17とを設ける。凸条体の長手方向の複数箇所に、軸心に対して直角に延びた直線状部14が設けられる。切欠き部は、直線状部においてボディの回転前方側に設けられる。

Description

明 細 書 決めゲージ 技術分野

本発明は、 木材、 木質系材料及びプラスチッ ク材料 の切削に用レ ら れる木材加工機械又は木材加工に類する加ェ機械等のェ作機械主軸に装 着して使用されるフ ライス、 及びフラィスにおける替刃の位置決めを行 うためのフライス用位置決めゲージに関する 背景技術

従来、 この種のフライスと しては、 例えば特開平 9 — 7 6 2 0 5号公 報に示すよう に、 円柱形のボディ の外周面に少なく とも 1 条の螺旋溝を 削成する ことによ り螺旋形の凸条体を設け、 ΰ条体の一部を切り欠いて 切欠き部を削成し、 切欠き部内に ΰ条体の幅よ りわずかに長い替刃を装 着固定したものが知 られている。 このフライスは、 回転軸方向に対して わずかに傾斜した仮想の螺旋に沿って等間隔 （回転軸に平行な方向で測 定して替刃長さよ り わずかに短めの間隔） に配置された一組の替刃で被 切削材の表面を切削し、 削 り残し部分を回転後方に位置するつぎの一組 が切削するものであ り、 この切削パターンの繰り返しによ り 、 被削材の 一表面を仕上げるものである。

しかし、 このフライスは、 その端部において凸条体の幅が三角形状に 減少するため、 この部分の凸条体の剛性が低下する。 すなわち、 端部の 三角形状部分に設けた切欠き部に固定される替刃に加わる切削抵抗を、 剛性の低下した三角形状部分で受ける ことになるため、 替刃の取り付け が不安定になり 、フライスの信頼性が損なわれるおそれがある。一般に、 同一径のフラィスにおいて、 凸条体の条数を増やすこ とによ り、 有効切 削刃数が増やされるため、 送材速度を高める こ とによ り切削の効率を高 める こ とがでさる 。 しかし、 凸条体の条数を増やすこ とによ り上記三角 形状部分の面積が益々小さ く なり、 替刃取り付け部分の信頼性がさ らに 低下する こ とになる。

また、 上記替刃を切欠き部内にポル トで締め付ける構造のフライスの 場合、 個々の替刃の締め付け状態に差が生じやすく 、 また締め付け時の ポル トの回転力 締め付けに影響し、 替刃刃先の傾きや位置ずれ等の原 因となる 。 そのため、 刃先位置精度が悪く な り 、 被切削材加工面に目立 つた切削条痕が生じる等、 切削面の品質低下をもたらすという問題があ る。 特に 、 替刃の締め付けに過不足がある と、 替刃の位置精度が悪くな るばか りでな < 、切削中における替刃の破損の原因になるおそれもある。 これに対して 替刃の切欠き部への取り付けを、 ポル ト による締付け によ らず 、 ホ丁ィ の回転の遠心力を利用 して、 替刃及び楔状の固定部材 を自動的に切欠さ部内に固定する形式のフライスも用い られている （実 願昭 5 9 一 2 0 1 1 6 6号のマイ ク ロフィルム、 実願平 1 — 7 8 8 4 8 号のマイ ク口フィ ルム）。 この替刃取付け方法によれば、 ポル トで締め付 ける手間もな < ポル ト締め付け時の回転力が替刃に作用せず、 いずれ の替刃にも安定したほぼ均一な力が作用するため、 替刃の取り付けが素 早く かつ均等に行われる。

しかし の場合、 替刃を凸条体の切欠き部に装着しょう とする と、 替刃を固定する固定部材の長さが短く 、 その端面が凸条体のねじれ角に 合わせて傾斜する形となる。 そのため、 長さが 2 0 m m前後の固定部材 と替刃を斜めに切り欠いた切欠き部に挿入し、 指先の感覚で替刃を所定 位置に収める こ とは手間のかかる煩雑な作業となる。 さ らに、 凸条体に ねじれ角分の傾きがある こ とによ り、 替刃取り付けに錯覚も生じやすい ため、 取付後の確認作業が必要になる。 また、 遠心力による替刃を固定 する力を確実に作用させたいものの 、固定部材自体が傾斜した形となり、 替刃に対して傾斜した分だけ横にはみ出たよう に重ねられる。そのため、 替刃が斜めに切り欠かれた切欠き部に精度良く 固定されたかどうかにつ いて、 心理的な不安が残る。 特に 、 フライス端部位置にある替刃の固定 には、 Jt ΒΠ凸条体の幅の減少による剛性の不足の問題も加わ り、 替刃を 固定する力の低下の問題が残される

本発明は 、 上記した問題を解決しよう とするもので、 フライス端部に おける凸条体の剛性を確保しつつ 、 替刃の装着の容易なフライスを提供 する し こ 、 及び替刃の位置決めに用い られる位置決めゲージを提供する し とを目的とする。

発明の開示

上記目的を達成するために本発明の構成上の特徴は、 円柱形又は円筒 形のボディ の外周面にて、 少な < とも 1 条の螺旋状溝を削成する こ とに よ り形成された螺旋状の ΰ条体と 、 凸条体の長手方向の複数箇所にて ΰ 条体を軸方向に平行に切 り欠く し とによ り切断されてなる切欠き部と、 切欠き部に着脱可能に装着された凸条体の外周面から突出する切れ刃を 有する替刃とを設けたフ ライスにおいて、 凸条体の長手方向の複数箇所 にて、 凸条体の一部としてボディ の軸心に対して直角に延びた直線状部 を設け、 切欠き部を直線状部に設けたこ とにある。

上記のよう に構成した本発明においては、 フライスに設けた凸条体の 長手方向の複数箇所に、 軸心に対して直角に延びた直線状部を設け、 直 線状部に切欠き部を設けたこ とによ り、 フライスの端部において、 切欠 き部のボディ 回転後方側の凸条体の幅が従来に比べて部分的に広げられ る。 そのため、 この部分の凸条体の剛性が高め られ、 直線状部における ボディ 回転前方側位置に切欠き部を設ける こ とで、 凸条体が切欠き部に 固定される替刃に加わる切削抵抗 分に受けとめる こ とができる。 特 に、 凸条体の条数を増やしても、 体の端部における剛性の低下を抑 える こ とができる。 その結果、 本 においては、 フラィスの切削性能 を維持しつつその耐久性を高める ができる よ 7こ、 凸条体の直線状 部に切欠き部が設けられている こ よ り、 替刃の取り付けの際に、 凸 条体が傾斜していないため、 従来 う にねじれ角分の傾きによる錯覚 を生じる こ ともない。 そのため、 の取付作業が簡易かつ適正に行わ れ 、 作業コス ト を低減させる こと きる

また 、 上記フライスにおいて、 き部に、 替刃と楔形状の固定部材 とが揷入され、 ボディ の回転時に る 心力を利用 して、 替刃が固定 部材によつて切欠き部に固定され う にする こ とができる このよう に 、 替刃が、 ボディ の回転時にお ¾ 、力《利用して 、 固定部材によ り 自動的に切欠き部に固定されるため、ポル トで締め付ける手間もなく 、 ポル ト締め付け時の回転力が替刃に作用しなく 、 複数の替刃に安定した ほぼ均一な力が作用するため、 替刃のセッ 卜が素早く かつ均等に行われ る

また 、 本発明の他の特徴は、 請求の範囲第 2項に記載のフライスの切 欠き部に装着される替刃の位置決めに用いられるフライス用位置決めゲ 一ジであつて、 直線状部の基準となる少なく とも一方の側面に合わせて 直線状部の外周側に重ね合わされる断面略 L字型又は U字型の取付基部 と、 直 状部に隣接した替刃と固定部材が装着された切欠き部にて固定 部材を軸心方向に押し込む押圧部と、 直線状部の幅方向に対する替刃の 位置を決める位置決め部とを一体で設けたことにある。

上記他の特徴においては、 請求の範囲第 2項のフライスに対して、 位 置決めゲージが、 断面略 L字型又は U字型の取付基部にて直線状部の基 準となる少なく とも一方の側面に合わせて直線状部の外周側に重ね合わ される さ らに、 直線状部に隣接した替刃と固定部材が装着された切欠 さ部にて 、 押圧部によ り 固定部材を軸心方向に押し込めて、 替刃を切欠 さ部に対して緩めた状態で 、 位置決め部によ り直線状部の幅方向に対す る替刃の幅方向端部の正確な 1 置が決め られる。 替刃の正確な位置決め がされた後に、 位置決めゲ —ジを凸条体から取り外すこ とによ り、 押圧 部によつて軸心方向に押し込められた固定部材が径方向外方に戻され、 位置決めされた替刃を押して切欠き部内に位置決めした状態で仮止めす る とができる。 図面の簡単な説明

第 1 図は 、 本発明の一実施形態に係るフライスを示す側面図である。 第 2 図は 、 同フライスを示すボディ展開図である。

第 3 図は 、 同フライスの切欠き部における替刃の取り付け状態を詳細 に示す拡大部分側面図である。

第 4 図は 、同フライスの替刃を示す平面図，正面図及び側面図である。 第 5 図は 、 同フライスの固定部材を示す正面図 , 平面図及び側面図で め O

第 6 図は 、 フライスの替刃の位置決めに用いられる位置決め部材を示 す正面図 9 平面図及び側面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下 、 本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する 。 第 1 図及び第

2 図は 、 同実施形態に係るフライス 1 0 を側面図及びポディ の展開図に よ り示したものである。 フライス 1 0 は、 その軸心位 id.にモルダ ―に取 り付けるための取付孔 1 1 aが形成された円筒形のポ丁ィ 1 1 を備えて おり、 ポディ 1 1 の外周面全面には軸方向一端 (第 1 図の前面.） と他端 間に、 回転方向に螺旋状に延びた 3条の螺旋溝 1 2 A， 1 2 B , 1 2 C が削成されてお り、 これら螺旋溝 1 2 A, 1 2 B ， 1 2 Cに.挟まれて突 出した 3本の凸条体 1 3 A， 1 3 B , 1 3 Cが設けられている。 凸条体

1 3 A , 1 3 B , 1 3 Cについては、 それぞれ同一構造であ り 、 以下凸 条体 1 3 Aについて説明する。 なお、 フライス 1 0の回転方向は、 第 1 図に示すボディ側面から見て反時計方向 （図示矢印 R方向） である。 凸条体 1 3 Aは、 第 2図のボディ 展開図 （ポディ の周方向 1 3のみ を示す） に示すよう に、 軸方向一端 （図示下端） から軸直角面に対して 略 1 6 。 傾斜してお り 、 ボディ外周の中心角で 6 0 ° に相当する長さを 単位と して、 単位長さ内の中心角で略 2 5 ° の範囲に、 軸線に対して直 角方向に平面視で直線状に延びる複数の直線状部 1 4を設けている。 直 線状部 1 4は、 ボディ 1 1 の軸心に対して略 2 0 に傾斜した仮想ねじ れ線 L と凸条体 1 3 Aとの交点位置に設けられている。 各直線状部 1 4 の回転前方側は、 わずかに径方向に凹んだ刃底となる曲面状の凹部 1 5 になっている。 各直線状部 1 4には、 回転前方側にて軸方向に平行に切 り欠かれて切断された切欠き部 1 6が設けられている

切欠き部 1 6は、 第 3図に詳細に示すよう に、 直線状部 1 4を軸方向 に平行に所定幅で切欠いて切断した側面視で略 U字形状の凹部となつて いる。 切欠き部 1 6は、 回転前方側のチップ座 1 6 a と、 回転後方側の 溝壁 1 6 b と、 径方向内方の底面部 1 6 c とによ り 囲まれてお り、 チ V プ座 1 6 a及び溝壁 1 6 bの軸心側端部と、 底面部 1 6 c との境界は 、 滑らかな略曲線状にされている。 チップ座 1 6 a表面は、 径方向に対し て回転方向に向けて略 1 5 ° 傾斜してお り、 溝壁 1 6 b表面は、 径方向 に対して回転方向に向けて略 3 0 ° 傾斜してお り 、 その結果、 切欠き部

1 6の開口側が底面部 1 6 c側に対して狭め られている。 チップ座 1 6 aは、 その先端が凹部 1 5 につづいて径方向外方にわずかに突出してい るが、 その外端がボディ 1 1 の外周からわずかに軸心方向にへこんで配 設されている。 チップ座 1 6 a表面は、 外周側がわずかに周方向に突出 した係止凸部 1 6 a 1 になっている。 切欠き部 1 6 には、 替刃であるチ ップ 1 7 及び固定部材 2 1 が揷嵌される。

チッ プ 1 7 は、 第 4図に示すよう に、 長方形の金属製やサーメ ッ ト製 の薄板であ り、 長手方向長さが直線状部 1 4の幅よ り好ま しく は長く な つてお り、 略平坦な取付面 1 8 と押圧面 1 9 とを設けている。 チップ 1 7 は、 幅方向両側にて切り欠かれて取付面 1 8側に突出する と共に長手 方向両端に延びた一対の切れ刃 1 7 a を設けている。 すなわち、 一方の 切れ刃 1 7 aが摩耗等した場合には、 チップ 1 7 を装着しなおして他方 の切れ刃 1 7 a を使用する ことができる。 取付面 1 8 の両切れ刃 1 7 a のわずかに内側には、 幅の細い線状の一対の係合凸部 1 8 aが設けられ てお り、 一対の係合凸部 1 8 aの間はその外側の平面よ り わずかに凹ん だ係止凹部 1 8 になっている。

固定部材 2 1 は、 第 5 図に示すよう に、 金属製の略直方体状の厚板で あ り、 長手方向長さが直線状部 1 4 の幅寸法と略同一になっている。 固 定部材 2 1 は、 対向する前後面 2 2 , 2 3 と、 両側面 2 4 と、 上面 2 5 と、 底面 2 6 とを有してお り、 前面 2 2 の底面 2 6側から略垂直に突出 する突出部 2 7 を有し、全体として略 L字状になっている。後面 2 3 は、 前面 2 2 に対して幅方向に沿って上面 2 5 から底面 2 6 に向けて厚みが 大きく なるよう に傾斜した傾斜部分とそれに続く前面 2 2 に平行な平行 部と、 底面 2 6側で突出部 2 7側に傾斜した傾斜面とを有している。 上 面 2 5 は、 ボディ 1 1 の外周に合わせて傾斜してお り 、 その中心に挿入 孔 2 5 a を設けている。 底面 2 6 には、 揷入孔 2 5 a よ り深い固定孔 2 6 aが設けられている。 固定孔 2 6 a には、 コイルバネ 2 8及びコイル パネ 2 8 に係合して底面 2 6 からわずかに突出したポール 2 9が揷嵌さ れている。 突出部 2 7 は、 先端側にてその底面側が切り欠かれている。 固定部材 2 1 は、 切欠き部 1 6 内に揷嵌された状態で上面 2 5 a'を押 圧する ことによ り、 ポール 2 9がコイルパネ 2 8 の付勢力に対抗して固 定孔 2 6 a内に弹性的に沈み込む。 チップ座 1 6 a と固定部材 2 1 の隙 間にチップ 1 7 を揷入し、 チップ 1 7 の係止凹部 1 8 b をチップ座 1 6 aの係止凸部 1 6 a 1 に係合させた状態で、 固定部材 2 1 の押圧状態を 解除して径方向外方に戻すこ とによ り、 チッ プ 1 7 の押圧面 1 9が固定 部材 2 1 の前面 2 2側から押圧されて、チップ座 1 6 a に仮止めされる。 つぎに、 チップ 1 7及び固定部材 2 1 を切欠き部 1 6 に位置決めする ための位置決めゲージ 3 1 について説明する。 位置決めゲージ 3 1 は、 第 6 図に示すよう に、 略長方形の厚板である基部 3 2 を有し、 基部 3 2 の平坦面側の幅方向一端にて長手方向の両端からから略垂直に突出した 一対の係合凸部 3 3 とによ り略 U字型の取付基部を形成している。 基部 3 2 は、 一方の面が平坦面で、 他方の面が幅方向中間で凹んだ凹凸面に なっている。 係合凸部 3 3 は、 略角棒状であ り、 各係合凸部 3 3 の対向 面間の距離が、 直線状部 1 4 の幅と同一になっている。 また、 基部 3 2 の平坦面側の幅方向他端側には、 長手方向の中間位置に棒状のピン 3 4 が突設されてお り 、 さ らに長手方向一方側には位置決め部 3 5 が平坦面 から突出して設けられている。

この位置決めゲージ 3 1 は、 チップ 1 7 と固定部材 2 1 が装着された 切欠き部 1 6 に隣接する直線状部 1 4 に対して一対の係合凸部 3 3 で挟 んで重ね合わされる。 これによ り、 位置決めゲ一ジ 3 1 が直線状部 1 4 に対して位置決めされる。 つぎに、 ピン 3 4 を固定部材 2 1 の揷入孔 2 5 a に揷入する こ とで固定部材 2 1 の位置を決め、 ピン 3 4 の左右に延 在する押圧部 3 6 で固定部材 2 1 の上面 2 5 を押圧する こ とによ り、 固 定部材 2 1 が軸心方向に押されチップ 1 7 がフ リーな状態にされる。 こ のチップ 1 7 を位置決め部 3 5 に押し当てる こ とによ り、 チップ 1 7 の 幅方向の正確な位置決めが行われる その後、 位置決めゲージ 3 1 を直 線状部 1 4から取り外すこ とによ り 、 楔状の固定部材 2 1 がコィルバネ

2 8 に付勢されたボール 2 9 に押圧されて径方向外方に突出し、 相対的 にチッ プ座 1 6 a方向の力がチップ 1 7 に作用してチッ プ座 1 6 a に押 圧する こ とによ り、 チップ 1 7が精度良く位置決めされた状態で切欠き 部 1 6 に仮止めされる。

このよ に 、 チッ プ 1 7 が切欠き部 1 6 に仮止めされた状態で、 ボデ ィ 1 1 を回転させる こ とによ り、 ポディ 1 1 の回転に伴う遠心力が作用 し、 固定部材 2 1 が径方向外方に強力に押されて、 チップ 1 7 が固定部 材 2 1 によ Ό 自動的に切欠き部 1 6 に強固に固定される。 そのため、 チ ップ 1 7 をポル トで締め付ける手間 なく 、 ポル ト締め付け時の回転力 がチップ 1 7 に作用せず、 いずれのチ V プ 1 7 にも安定したほぼ均一な 力が作用するため、 チ.ップ 1 7 の切 Ό欠き部 1 6 への取り付けが、 素早 く かつ精度良く行われる。

上記のよう に構成した実施形態においては、 フライス 1 0 に設けた凸 条体 1 3 A 1 3 Cの長手方向の複数箇所に、 軸心に対して直角に延び た直線状部 1 4 を設け、 直線状部 1 4 におけるボディ 回転前方側に切欠 き部 1 6 を設けたこ とによ り、 フラィス 1 0 の端部の切欠き部 1 6 にお いて凸条体の幅が従来に比べて部分的に広げられる。 そのため、 この部 分の凸条体 1 3 A〜 1 3 Cの剛性が高め られ、 凸条体が切欠き部 1 6 に 固定されるチッ プ 1 7 に加わる切削抵抗を十分に受けとめる こ とができ る。特に、 凸条体の条数を増やすこ とによ り、 凸条体の傾斜が急になり、 その分、 ボディ の端部における凸条体の幅が短く なるが、 この部分を直 線状部とする こ とによ り、凸状体の幅を広げる こ とができる。そのため、 ボディ 端部における凸条体の剛性の低下を抑える こ とができる。 その結 本実施形態においては フライスの切削性能を維持しつつその耐久 性を高める こ とができる なお、 切削抵抗に対する剛性が問題にならな い場合は 、 切欠き部の位置は 、 直線状部の中間あるいはポディ 回転後方 でもよい

また 凸条体 1 3 A 1 3 Cの直線状部 1 4 に切欠き部 1 6が設けら れた とによ り 、 チップ 1 7 の取り付けの際に、 凸条体 1 3 A 1 3 C が傾斜していないため、 従来の う にねじれ角分の傾きがある こ とによ り錯覚を生じる こ ともない そのため、 チッ プ 1 7 の取付作業が簡易か つ適正に行われ 、 作業コス 卜を低減させる こ ともできる。

さ ら に 、 チッ プ 1 7 が ポディ 1 1 の回転によ り生しる； a心力を利用 して 固定部材 2 1 によ Ό 白動的に切欠き部 1 6 に固定されるため 、 ホ ル トで締め付ける手間もな < 、 ホル ト締め付け時の回転力がチップ 1 7 に作用せず、いずれのチップ 1 7 にも安定したほぼ均一な力が作用する。 そのため、 チップ 1 7 の切欠き部 1 6 内への取り付けが素早くかつ精度 良く行われる

なお、 上 pL実施形態においては、 チッ プ 1 7 の切欠き部 1 6へ固定に ついて、 ポディ 1 1 の回転による 心力を利用して、 楔状の固定部材 2

1 を用いる と丑に 切欠き部 1 6 の外周側を狭めた構造 用いる こ とに よ り行われているが 、 'し、力を利用して固定する手段としてはこれに限 らない。 例えば 上記特許文献 1 に示すよう に 、 チップを裏座及び楔状 の遠心固定板によ て挟んで固定する方法でもよい。 また、 上記特許文 献 2 に示すよう に チップを裏座に重ねた遠心固定很によつてチップ座 に押し付ける とによって固定するよう にしてもよい 。 その他、 チップ が長手方向にずれるのを防ぐための機構を組み込んでもよい 。さ ら には、 チップの切欠さ部への固定については、 必要に応じて不ディ の回転によ る遠心力を利用する ことなく 、ポル ト止めによ り 固定する こ ともできる。 また、 上記実施形態においては、 チッ プ 1 7 は、 その係止凹部 1 8 b をチ Vプ座 1 6 a の係止凸部 1 6 a 1 に係合させる とによ りチッ プ座

1 6 a に取り付けられているが、これと逆に、チップに係合凸部を設け、 チッ プ座に係合凹部を設けて、 両者を係合させる こ とによ り 、 チッ プを チ Vプ座に固定する こ とも可能である。

また 、 上記実施形態においては、 位置決めゲージ 3 1 は、 取付基部が 基部と一対の係合凸部を有した U字状となっているが これに代えて、 基部に 1 つの係合凸部を取り付け L字状の取付基部としてもよい。 ま た 上記実施形態においてはモルダーに取り付けて使用するための取付 孔を有するフライ スについて説明しているが、 その他 回転軸を有し自 動鉋 ψに装着して使用されるフライスについても本発明を同様に適用す る とができる。

産 上の利用可能性

本発明は、 フライスに設けた凸条体に、 軸心に対して直角に延びた直 線状部を設ける と共に直線状部に切欠き部を設けて替刃を取り付けるよ う にしたこ とによ り、 フライスの切削性能を維持しつ その耐久性を高 める とができ、 さ らに、 チップの取付作業が簡易かつ適正に行われ、 作業 3ス トを低減させる こ ともできるため、 有用でめる 。 また、 本発明 は フライス用位置決めゲ —ジによ り、 精度良くかつ簡易に替刃が位置 決めされるので、 有用である

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 円柱形又は円筒形のボディ の外周面にて、 少なく とも 1 条の螺旋 状溝を削成する こ とによ り形成された螺旋状の凸条体と 、 該凸条体の長 手方向の複数箇所にて該凸条体を軸方向に平行に切り欠 < こ とによ り切 断されてなる切欠き部と 、 該切欠き部に着脱可能に装着された 、

記凸条 体の外周面から突出する切れ刃を有する 刃とを設けたフラィスにおい て

前記凸条体の長手方向の複数箇所にて 、 該凸条体の一部と して前記ポ ティ の軸心に対して直角に延びた直線状部を設け、 前記切欠さ部を該直 線状部に設けたこ とを特徴とするフライス。

2 . wi記切欠き部に、 前記替刃と楔形状の固定部材とが揷入され、 刖 記 ティ の回転時における遠心力を利用して 、 該替刃が該固定部材によ つて該切欠き部に固定される こ とを特徴とする請求の範囲第 1項に 3載 のフライス。

3 . 請求の範囲第 2項に記載のフライスの前記切欠き部に装着される 刖記替刃の位置決めに用いられるフライス用位置決めゲージであつて、

、

刖 gd m.線状部の基準となる少なく とも一方の側面に合わせて該直線状部 の外周側に重ね合わされる断面略 L字型又は U字型の取付基部と 、 該直 線状部に隣接した前記替刃と固定部材が装着された前記切欠さ部にて該 固定部材を軸心方向に押し込む押圧部と 、 HU記直線状部の幅方向に対す る刖 替刃の位置を決める位置決め部とを一体で設けたこ とを特徵とす るフライス用位置決めゲ一ジ。