JPH09174488A - 円盤体形成用工具及びその形成方法 - Google Patents

円盤体形成用工具及びその形成方法

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JPH09174488A
JPH09174488A JP35162895A JP35162895A JPH09174488A JP H09174488 A JPH09174488 A JP H09174488A JP 35162895 A JP35162895 A JP 35162895A JP 35162895 A JP35162895 A JP 35162895A JP H09174488 A JPH09174488 A JP H09174488A
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blade
forming tool
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disk body
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JP35162895A
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Isao Shoda
功 庄田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向に所定の間隔をおいて突出する各刃台
の回転面側の内周縁部に外周切刃を、各刃台の下端の内
周縁部に端面切刃を形成することにより、融点の低いプ
ラスチック、ゴム等の板材を高精度の円形に切り抜きで
きるようにする。 【解決手段】 柱状のシャンク部の下部に円筒状の主体
を同軸に設け、該主体の下部周壁を切り欠いて周方向に
所定の間隔をおいて下方に突出する複数個の刃台を形成
し、各刃台は下部が上部よりも回転方向に進行する如く
傾斜させ、前記各刃台の回転面側の内周縁部に外周切刃
を形成し、各刃台の下端の内周縁部に端面切刃を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック板、
例えばアクリル樹脂板等のワークを円形に切り抜いて円
盤製品を得る円盤体形成用工具及びその形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、柱状のシャンク部の
下部に円筒状の主体を同軸に設け、該主体の下面に多数
の鋸形の歯を形成してなるホールソーがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、金
属板、木材等に所定の内径の孔を加工することを主体と
するものであり、この孔の加工によって発生した円盤体
は廃材となるものであった。このものは、切削刷るとき
の温度が高くなり、アクリル樹脂板のような熱に弱いワ
ークは、焼け、熱歪みが発生したり、また切り抜かれた
円盤体はバリが発生し、高品質の円板体を得ることがで
きない欠点があった。本発明は上記欠点を解消した新規
な円盤体形成用工具を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の如く構成したものである。即ち、柱
状のシャンク部の下部に円筒状の主体を同軸に設け、該
主体の下部周壁を切り欠いて周方向に所定の間隔をおい
て下方に突出する複数個の刃台を形成し、前記各刃台の
回転面側の内周縁部に外周切刃を、該各刃台の下端の内
周縁部に端面切刃をそれぞれ形成する構成にしたもので
ある。この場合、前記主体の軸心部に下方に突出付勢し
た押え棒を設けるようにすることが好ましい。また、板
主体に多数の連通孔を貫通形成し、該板主体の上面に前
記連通孔と同心の環状溝を形成してなる治具板を設け、
この治具板を加工機の吸着テーブルに載置するととも
に、各連通孔を吸着テーブルの吸引孔に連通させ、該治
具板の上面に板状のワークを載置して各連通孔により吸
着し、前記請求項1又は2記載の円盤体形成用工具を加
工機のヘッドに取付け、該ヘッドにより前記円盤体形成
用工具を回転させつつ、その外周切刃及び端面切刃によ
り前記ワークを治具板の環状溝に沿って切り抜く構成に
したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基い
て説明する。図面において、図1は本発明の第1実施例
を示す正面図、図2はその右側面図、図3は図1の底面
図である。図1において、1はハイス(高速度鋼)によ
り形成された円盤体形成用工具であり、円柱状のシャン
ク部2の下部に円筒状の主体3を同軸に形成し、この主
体3の下部壁を切り欠いて周方向に所定の間隔をおいて
対向する一対のフォーク状の刃台4を形成する。
【0006】上記各刃台4は、下部が上部に対し、回転
方向のリード角θが約20度となる如く傾斜(図2)さ
せ、これらの刃台4の回転面側の内周縁部に外周切刃5
を形成する。この外周切刃5は、図4に示すように、す
くい角αが約25度となる如く、各刃台4の回転面側の
外周を面取りし、また、逃げ角βが約15度〜20度と
なる如く、各刃台4の回転面側の内周を反回転方向に向
かって次第に深くなる円弧面に形成する。
【0007】また、上記各刃台4の下端の内周縁部に端
面切刃6を形成する。この端面切刃6は、各刃台4の下
端の外周を約45度の角度で面取り(図1)して形成す
るとともに、刃台4の反回転側から回転方向に向かって
20〜25の角度で下り傾斜させる。なお、上記各すく
い角α、逃げ角β及びリード角θは、ワークの材質ある
いは硬さ等により適宜設定する。
【0008】図5は、上記円盤体形成用工具1を使用し
て円盤体を形成する形成方法を示す。図5において、1
0はベークライトにより形成された板状の治具板であ
り、板主体10aに吸着用の連通孔11を所定ピッチで
貫通形成するとともに、各連通孔11の上部に大径の凹
部11aを同心に形成する。また、上記板主体10aの
上面に各連通孔11の凹部11aを囲む環状溝12を凹
部11aと同心に形成し、凹部11aと環状溝12との
間に小幅な環状の受け座13を形成する。なお、この受
け座13の外径は前述した端面切刃6の径よりも若干小
径とする。
【0009】そして、上記治具板10を加工機の吸着テ
ーブル14に載置するとともに、各連通孔11を吸着テ
ーブル14の吸引孔14aに連通させる。次いで、上記
治具板10の上面にプラスチック板、例えばシート状に
形成したアクリル樹脂板からなるワーク15を載置し、
各連通孔11及び凹部11aを介して上記ワーク15を
治具板10に吸着固定する。
【0010】次いで、前述した円盤体形成用工具1を加
工機のヘッド(図示省略)に取付け、該ヘッドにより上
記円盤体形成用工具1を回転させるとともに、該円盤体
形成用工具1を所定の連通孔11の軸心上に位置させ、
この状態で降下させ、図5に示すように、その外周切刃
5及び端面切刃6により上記ワーク15を治具板10の
環状溝12に沿って切り抜き、円板体(製品)16を得
る。
【0011】この場合、上記ワーク15の円盤体形成用
工具1の内周部は、連通孔11及び凹部11aに吸引さ
れ、端面切刃6に接近する箇所が治具板10の受け座1
3に強固に支持されているので、円盤体形成用工具1で
切り抜かれる際に、不用意に移動したり、撓んだりしな
くなり、高精度に切り抜かれることになる。また、外周
切刃5及び端面切刃6は、刃台4の内周縁部で径方向に
薄くかつ先鋭に形成されているので、切削抵抗が小さく
なり、切り抜き時に熱が発生しなくなる。このため、融
点の低いプラスチック、ゴム等の板材を切削しても、焼
け、熱歪みが発生なくなるとともに、バリが発生しなく
なる。
【0012】図6、図7は第2実施例を示す。図6にお
いて、20はハイス(高速度鋼)により形成された円盤
体形成用工具であり、円柱状のシャンク部21の下部に
円筒状の主体22を同軸に形成し、この主体22の下部
壁を切り欠いて周方向に所定の間隔をおいて対向する一
対の刃台23を形成し、各刃台23の回転面側の内周縁
部に外周切刃24を、また、各刃台23の下端の内周縁
部に端面切刃25を形成する。これら外周切刃24及び
端面切刃25は前述した第1実施例と略同様の構造とす
る。
【0013】上記シャンク部21の軸心部に上部孔26
aが大径に、下部孔26bが小径となる段付きの保持孔
26を貫通形成し、下部孔26bに押え棒27を上下摺
動可能に嵌挿し、上部孔26aに上記押え棒27を下方
に押圧付勢するばね28を収容する。上記押え棒27
は、その下端27aを凸面状に形成し、その上部に大径
のフランジ27bを形成し、押え棒27の最下動時に上
記フランジ27bを下部孔26b上面の段部に当接さ
せ、このとき下端27aが端面切刃25よりも若干下方
に突出する如くする。
【0014】上記ばね28は、その下端をフランジ27
bに係止し、その上端を上部孔26aの上部に螺合した
調節ねじ29の下部に係止し、該調節ねじ29を上下動
させることによってばね28の反力を調節する。
【0015】上記第2実施例によれば、円盤体形成用工
具20を加工機のヘッド(図示省略)に取付け、これを
回転させつつ治具板10上のワーク15に向けて降下さ
せると、図7に示すように、押え棒27の下面27aが
ワーク15に弾圧接触した状態で、第1実施例と同様に
して外周切刃24及び端面切刃25により上記ワーク1
5を治具板10の環状溝に12沿って切り抜き、円板体
(製品)16を得ることになる。
【0016】この場合、円盤体形成用工具20の内周部
に位置するワーク15は、押え棒27により治具板10
側に押圧されているので、連通孔11の断面積が小さい
ことによるワーク15の吸着力が小さくても、切り抜か
れた円板体16は治具板15側に確実に保持され、動く
ことがなくなり、傷つき、欠けの発生がなくなる。そし
て、上記切り抜き後、円盤体形成用工具20がワーク1
5から上方に移動する際には、押え棒27が上記切り抜
かれた円盤体16を下方に押圧しながら上方に移動する
ので、この円板体16は治具板15から離脱しなくな
る。なお、上記切り抜く際に、押え棒27がワーク15
の上面で回転することになるが、押え棒27の下面27
aは滑らかな凸面となっており、ワーク15が薄肉の場
合には切り抜き時間が短時間であるため、加熱された
り、傷ついたりする実害はない。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、周方向に所定の間隔をおいて突出する各刃台の回転
面側の内周縁部に外周切刃を、各刃台の下端の内周縁部
に端面切刃を形成するようにしたので、融点の低いプラ
スチック、ゴム等の板材を、焼け、熱歪み及びバリを発
生させることなく円形に切り抜くことができる。また、
連通孔の外周部に環状溝を形成した治具板を設け、この
治具板によりワークを吸着し、上記外周切刃及び端面切
刃により上記ワークを治具板の環状溝に沿って切り抜く
ようにしたので、ワークが切り抜き時に不用意に移動し
なくなり、ワークを高精度の円形に切り抜きし、高品質
の円盤体を得ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す円盤体形成用工具の
正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図1のIV-IV 拡大断面図である。
【図5】ワークの切り抜き状態を示す要部断面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す円盤体形成用工具の
断面図である。
【図7】ワークの切り抜き状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 円盤体形成用工具 2 シャンク部 3 主体 4 刃台 5 外周切刃 6 端面切刃 10 治具板 10a 板主体 11 連通孔 11a 凹部 12 環状溝 13 受け座 14 吸着テーブル 14a 吸引孔 15 ワーク 16 円盤体 20 円盤体形成用工具 21 シャンク部 22 主体 23 刃台 24 外周切刃 25 端面切刃 26 保持孔 26a 上部孔 26b 下部孔 27 押え棒 27a 下面 27b フランジ 28 ばね 29 調節ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状のシャンク部の下部に円筒状の主体
    を同軸に設け、該主体の下部周壁を切り欠いて周方向に
    所定の間隔をおいて下方に突出する複数個の刃台を形成
    し、前記各刃台の回転面側の内周縁部に外周切刃を、該
    各刃台の下端の内周縁部に端面切刃をそれぞれ形成した
    ことを特徴とする円盤体形成用工具。
  2. 【請求項2】 前記主体の軸心部に下方に突出付勢した
    押え棒を設けたことを特徴とする請求項1記載の円盤体
    形成用工具。
  3. 【請求項3】 板主体に多数の連通孔を貫通形成し、該
    板主体の上面に前記連通孔と同心の環状溝を形成してな
    る治具板を設け、この治具板を加工機の吸着テーブルに
    載置するとともに、各連通孔を吸着テーブルの吸引孔に
    連通させ、該治具板の上面に板状のワークを載置して各
    連通孔により吸着し、前記請求項1又は2記載の円盤体
    形成用工具を加工機のヘッドに取付け、該ヘッドにより
    前記円盤体形成用工具を回転させつつ、その外周切刃及
    び端面切刃により前記ワークを治具板の環状溝に沿って
    切り抜くことを特徴とする円盤体の形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189492A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Okamoto:Kk 中空ゴム用錐
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CN104741928A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 珠海格力电器股份有限公司 刀头和钻孔翻边工装及钻孔翻边方法
JP2016526943A (ja) * 2013-04-25 2016-09-08 リムサイエンス カンパニー リミテッド 電気制御可能な回転加圧装置及びその制御方法
KR20180136356A (ko) * 2017-09-25 2018-12-24 김경창 전기 배선홈 시공장치

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