JPH09174245A - 筒体エッジ部の溶接方法と溶接装置 - Google Patents

筒体エッジ部の溶接方法と溶接装置

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JPH09174245A
JPH09174245A JP34174295A JP34174295A JPH09174245A JP H09174245 A JPH09174245 A JP H09174245A JP 34174295 A JP34174295 A JP 34174295A JP 34174295 A JP34174295 A JP 34174295A JP H09174245 A JPH09174245 A JP H09174245A
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JP
Japan
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welding
current waveform
set value
tubular body
peak
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JP34174295A
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Joichi Goto
城一 後藤
Kazuhiko Yokoya
和彦 横矢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒体10の絞り成形時や蓋板11の巻締によ
る取付時に、筒体10のエッジ部側の溶接個所が剥離し
たりして不良品を発生することなく、良品を確実に製造
できる筒体エッジ部の溶接方法と溶接装置を提供する。 【解決手段】 筒体10の中央部を溶接する第1電流波
形Aの第1ピーク設定値S1に対し、この第1ピーク設
定値S1よりも高い第2ピーク設定値S2をもつ第2電
流波形Bで筒体エッジ部を溶接するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば飲料水等を
充填する缶を製造するときに使用される筒体エッジ部の
溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような缶の製造手段とし
て、金属板の両端縁部を重合させて筒状にシームレス溶
接を行い、この後筒体の開口両側に蓋板を取付けること
が行われている。そして、前記筒体を溶接する場合、従
来では、その中央部分やエッジ部分を区別することな
く、前記筒体の全体を同一の電流波形で均一に溶接する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上の筒体を溶
接するとき、その中央部とエッジ部とを同一の電流波形
で溶接すれば、次のような問題が発生する。即ち、前記
筒体の開口側に取付ける蓋板は、通常アルミニウムで形
成され、このアルミニウム製の蓋板は高価であることか
ら、缶の製造コストを低廉とするために、前記蓋板を出
来るだけ小形とする必要があり、また、例えば前記筒体
の全体を同一径に形成すると、その開口側に取付けられ
る蓋板の外径が前記筒体よりも大となって、缶の輸送時
などに前記蓋板が他の缶の筒体を傷付けたりすることも
あるので、前記蓋板は筒体よりも小形に形成する必要が
ある。そして、前記蓋板を小形とする場合には、該蓋板
とほぼ同一径となるように前記筒体のエッジ部を絞り成
形して、該エッジ部をネックインさせる必要がある。
【0004】しかし、従来のように、前記筒体の中央部
とエッジ部とを同一の電流波形で溶接するときには、こ
の筒体の全体を均一に溶接することはできるが、以上の
ように、前記筒体のエッジ部を絞り成形するとき、その
成形圧力で前記エッジ部の溶接個所が剥離したりして不
良品の発生を招くことがあった。また、前記蓋板は、前
記筒体エッジ部の開口側に巻締手段により取付けられる
ことから、このときの巻締力によっても、前記筒体エッ
ジ部の溶接個所が剥離したりして不良品の発生原因とな
ることもある。
【0005】さらに、前記筒体の重合部を溶接するとき
には、該筒体の多数個を所定間隔置きに上下一対の溶接
ロール電極間に連続供給し、該各電極間の通過時に前記
重合部の溶接を行うのであるが、斯かる溶接時に、1つ
の筒体が溶接を終了して後続する次の筒体が前記各電極
間に供給されるとき、この各電極は、溶接終了した筒体
と次の筒体との間に一旦落ち込んでから、次位筒体のエ
ッジ側重合部上に乗り上げることになるので、このエッ
ジ側重合部に乗り上げるときの衝突力により、前記各電
極がエッジ側重合部と離間する方向にジャンピングを起
して、このエッジ側重合部の溶接強度が不足気味とな
り、特に、前記筒体を高速度で溶接するときには、前記
衝突力が大となって大きなジャンピングが起り易くなっ
て、前記エッジ側重合部の溶接強度が弱くなり、前記筒
体の絞り成形時や前記蓋板の巻締め時に不良品が発生す
ることもあった。
【0006】そこで、本発明は、筒体の中央部を溶接す
る電流波形のピーク設定値よりも高いピーク設定値をも
つ電流波形で筒体のエッジ部を溶接することにより、た
とえ溶接ロール電極がジャンピングを起こすことがあっ
ても、筒体エッジ部の溶接強度を強化することができ
て、筒体の絞り成形時や蓋板の巻締による取付時に、筒
体エッジ部の溶接個所が剥離したりして不良品を発生し
たりすることなく、良品を確実に製造することができる
筒体エッジ部の溶接方法及び溶接装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、筒体中央部を溶接する第1
電流波形Aの第1ピーク設定値S1に対し、この第1ピ
ーク設定値S1よりも高い第2ピーク設定値S2をもつ
第2電流波形Bで筒体エッジ部を溶接するようにした。
【0008】請求項2記載の発明は、第1電流波形Aを
基本波形として第2電流波形Bを形成し、その第2ピー
ク設定値S2を前記第1電流波形Aの第1ピーク設定値
S1よりも高く設定している。
【0009】請求項3記載の発明は、第1電流波形Aに
対し第2電流波形Bの位相をずらすことにより、この第
2電流波形Bの第2ピーク設定値S2を、前記第1電流
波形Aの第1ピーク設定値S1よりも高く設定してい
る。
【0010】請求項4記載の発明は、溶接装置が、筒体
中央部を溶接する第1ピーク設定値S1をもった第1電
流波形Aと、その第1ピーク設定値S1よりも高い第2
ピーク設定値S2をもった筒体エッジ部を溶接する第2
電流波形Bとを形成する制御部4を備えている。
【0011】
【作用及び効果】請求項1記載の発明によれば、筒体の
中央部を溶接する第1電流波形Aの第1ピーク設定値S
1よりも高く設定された第2ピーク設定値S2をもつ第
2電流波形Bで前記筒体のエッジ部を溶接することによ
り、この筒体エッジ部の溶接強度を強化することがで
き、この結果、前記筒体の絞り成形時や蓋板の巻締によ
る取付時に、該筒体のエッジ部の溶接個所が剥離したり
して不良品を発生したりすることなく、良品を確実に製
造することができる。しかも、以上のように、前記第2
電流波形Bで前記筒体のエッジ部を溶接することによ
り、この筒体エッジ部の溶接強度を強化できるため、前
記筒体を高速度で溶接する場合、たとえ溶接ロール電極
が大きなジャンピングを起したとしても、前記筒体エッ
ジ部の溶接強度が低下するのを阻止することができ、換
言すれば、この筒体エッジ部の強度低下を招くことな
く、前記筒体の高速溶接を行うことができる。
【0012】請求項2及び請求項3記載の各発明によれ
ば、第2電流波形Bの第2ピーク設定値S2を、第1電
流波形Aの第1ピーク設定値S1に対し高くなるように
簡単に設定できて、所期の目的を確実に達成することが
できる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、制御部4か
ら出力される第1及び第2電流波形A,Bにより、溶接
個所が剥離したりすることのない良好な筒体を確実に製
造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に好適に使用される
溶接装置を示しており、この装置は、三相交流電源1、
コンバータ2、インバータ3、該インバータ3を制御す
る制御部4、出力電流をモニターするホールCT5、溶
接トランス6を備え、この溶接トランス6の二次側に上
下一対の溶接ロール電極7,7を設けている。また、前
記溶接トランス6の二次側には、抵抗8とインダクタン
ス9とが負荷されている。この溶接装置は、周知の物で
あるため詳細な説明は省略する。
【0015】また、図2は本発明を使用して製造する場
合に好適な飲料用缶を示しており、この缶は、筒体10
と、該筒体10よりも径小とされたアルミニウムもしく
は鉄製の蓋板11とを備え、前記筒体10のエッジ部側
には、前記蓋板11とほぼ同一径となるように絞り成形
が施されてネックイン部12が形成され、このネックイ
ン部12の端部に前記蓋板11が巻締手段で取付けられ
ている。
【0016】しかして、本発明では、以上の溶接装置に
より前記筒体10を形成するとき、前記制御部4で次の
ような溶接電流波形を形成して、この溶接電流波形で前
記筒体10の溶接を行うのである。即ち、図3及び図4
の実施形態で示すように、溶接周波数fの半サイクル1
/2f間に、前記筒体10の中央部を溶接する2つの第
1ピーク設定値S1をもつ山形状の第1電流波形Aを形
成すると共に、この第1電流波形Aに連続して、前記半
サイクル間に前記筒体10のネックイン部12となるエ
ッジ部側を溶接するための前記第1ピーク設定値S1よ
りも高い2つの第2ピーク設定値S2をもった山形状の
第2電流波形Bを形成する。
【0017】このとき、図3の実施形態では、前記第1
電流波形Aを基本波形として第2電流波形Bを形成し、
その第2ピーク設定値S2を前記第1電流波形Aの第1
ピーク設定値S1よりも高く設定している。つまり、前
記第1電流波形Aの第1ピーク設定値S1間に形成され
る落込電流設定値S3と、前記第2電流波形Bの第2ピ
ーク設定値S2間に形成される落込電流設定値S3とが
同一となるように設定すると共に、前記第1電流波形A
の第1ピーク設定値S1を部分的に高くなるように設定
することにより、この第1ピーク設定値S1よりも高い
第2ピーク設定値S2をもつ前記第2電流波形Bを形成
している。
【0018】また、図4の実施形態では、前記第2電流
波形Bに形成される各第2ピーク設定値S2を、前記第
1電流波形Aの第1ピーク設定値S1よりも高く設定す
るため、この第1電流波形Aに対し前記第2電流波形B
の位相を高さ及び幅方向にずらしている。つまり、前記
第2電流波形Bの位相を高さ及び幅方向にずらすことに
より、前記第1電流波形Aの第1ピーク設定値S1間に
形成される落込電流設定値S3に対し、前記第2電流波
形Bの第2ピーク設定値S2間に形成される落込電流設
定値S4を高くし、かつ、前記第1電流波形Aの第1ピ
ーク設定値S1に対し、前記第2電流波形Bの第2ピー
ク設定値S2を高くしている。図3,図4の実施形態を
採用することにより、前記第2電流波形Bの第2ピーク
設定値S2を、前記第1電流波形Aの第1ピーク設定値
S1に対し高くなるように簡単に設定することができ
る。
【0019】そして、前記筒体10を溶接する場合に
は、先ず、この筒体10の中央部を第1電流波形Aで溶
接し、次に、前記筒体10のエッジ部側を前記第2電流
波形Bにより溶接する。このとき、前記第2電流波形B
には、前記第1電流波形Aの第1ピーク設定値S1より
も高く設定された第2ピーク設定値S2が形成されてい
るので、たとえ前記各溶接ロール電極6が前記筒体10
の離間方向にジャンピングを起こすことがあっても、前
記筒体10のエッジ部側の溶接強度を高めることができ
る。この結果、前記筒体10のエッジ部側を絞り成形し
て前記ネックイン部12を形成したり、また、このネッ
クイン部12の端部に前記蓋板11を巻締により取付け
たりするとき、前記ネックイン部12の溶接個所が剥離
したりして不良品の発生を招いたりすることなく、良品
が確実に製造される。
【0020】しかも、以上のように、前記第2電流波形
Bで前記筒体10のエッジ部側を溶接することにより、
このエッジ部側の溶接強度を強化できるため、前記筒体
10を高速度で溶接する場合、たとえ前記溶接ロール電
極6が大きなジャンピングを起したとしても、前記エッ
ジ部側の溶接強度が低下するのを阻止でき、換言すれ
ば、このエッジ部側の強度低下を招くことなく、前記筒
体10の高速溶接を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる溶接装置のブロック図。
【図2】 缶の一部を省略して示す正面図。
【図3】 本発明に用いる溶接電流波形を示す図。
【図4】 溶接電流波形の他の実施形態を示す図。
【符号の説明】
4……制御部 10……筒体 A……第1電流波形 B……第2電流波形 S1…第1ピーク設定値 S2…第2ピーク設定値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体中央部を溶接する第1電流波形
    (A)の第1ピーク設定値(S1)に対し、この第1ピ
    ーク設定値(S1)よりも高い第2ピーク設定値(S
    2)をもつ第2電流波形(B)で筒体エッジ部を溶接す
    ることを特徴とする筒体エッジ部の溶接方法。
  2. 【請求項2】 第1電流波形(A)を基本波形として第
    2電流波形(B)を形成し、その第2ピーク設定値(S
    2)を前記第1電流波形(A)の第1ピーク設定値(S
    1)よりも高く設定している請求項1記載の筒体エッジ
    部の溶接方法。
  3. 【請求項3】 第1電流波形(A)に対し第2電流波形
    (B)の位相をずらすことにより、この第2電流波形
    (B)の第2ピーク設定値(S2)を、前記第1電流波
    形(A)の第1ピーク設定値(S1)よりも高く設定し
    ている請求項1記載の筒体エッジ部の溶接方法。
  4. 【請求項4】 筒体中央部を溶接する第1ピーク設定値
    (S1)をもった第1電流波形(A)と、その第1ピー
    ク設定値(S1)よりも高い第2ピーク設定値(S2)
    をもった筒体エッジ部を溶接する第2電流波形(B)と
    を形成する制御部(4)を備えていることを特徴とする
    溶接装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5756173A (en) * 1980-09-19 1982-04-03 Daiwa Can Co Ltd Electric resistance seaming and welding method of lateral joint of hollow cylindrical body
JPS5825886A (ja) * 1981-08-10 1983-02-16 Toyo Kohan Co Ltd 溶接缶胴の製造方法およびその装置
JPH04333380A (ja) * 1991-03-06 1992-11-20 Elpatronic Ag 抵抗溶接方法及び該方法を実施する装置

Patent Citations (3)

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