JPH09173938A - 処理液吐出装置およびその吐出ノズルと基板表面とのギャップ調整方法 - Google Patents

処理液吐出装置およびその吐出ノズルと基板表面とのギャップ調整方法

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JPH09173938A
JPH09173938A JP33495895A JP33495895A JPH09173938A JP H09173938 A JPH09173938 A JP H09173938A JP 33495895 A JP33495895 A JP 33495895A JP 33495895 A JP33495895 A JP 33495895A JP H09173938 A JPH09173938 A JP H09173938A
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gap
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discharge nozzle
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JP33495895A
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Inventor
Izuru Izeki
出 井関
Jinichi Takemoto
仁一 竹本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板と吐出ノズルとの現実のギャップを非接
触で検出する。 【解決手段】 吐出ノズル2の退避状態で、発光部4を
発光させ、これが基板表面で反射されて受光部6に到達
した位置、基準受光位置aを検出する。次に、吐出ノズ
ル2を所定の吐出位置に復帰して、発光部4を発光さ
せ、この光が基板10の表面で反射され、吐出ノズル2
の先端で反射され、再び基板10の表面で反射されて受
光部6に到達した位置、受光位置bを検出する。この基
準受光位置aと受光位置bとの差Dおよび、発光部4か
らの光と基板表面とのなす角度θに基づき、D×sin
θを演算し、吐出ノズルの先端と基板表面とのギャップ
gを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル用
のガラス基板、半導体基板、セラミック基板、プリント
基板等の各種基板の表面に処理液を吐出する装置の構
成、特に吐出ノズルと基板とのギャップ調整機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネル用のガラス基板、半導体
装置の半導体基板などの各種基板に対し、その表面にレ
ジスト膜や現像液などの処理液を塗布する装置として、
いわゆるスピンコータが知られている。このスピンコー
タでは、回転可能なスピンチャック上に基板を固定保持
し、保持した基板の中央部にノズルから処理液を滴下す
る。その後、基板をスピンチャックと一体的に回転さ
せ、基板表面に滴下された処理液を遠心力によって広
げ、基板表面全体に処理液を塗布している。このスピン
コータは、基板表面に処理液を均一に塗布することがで
きる一方で、基板の端まで処理液を塗布するために基板
回転時に基板の外に振り切られる余分な処理液が発生
し、処理液の無駄な消費が多いという問題があった。
【0003】そこで、処理液をスリット状の吐出口を有
する吐出ノズルから基板表面に吐出させ、順次この吐出
ノズルを移動させて基板表面に処理液を塗布する吐出装
置、いわゆるスリットコータ(ノズルコータ)が提案さ
れている。
【0004】図7は、このスリットコータの構成を示し
ている。図7に示すように、基板保持部12上には、例
えば液晶表示パネル用のガラス基板などの基板10がほ
ぼ水平に吸着保持される。ノズル駆動部70には、下方
にスリット状の吐出口を有する吐出ノズル2が取り付け
られている。吐出ノズル2は、ノズル駆動部70の駆動
によって、基板10の上方をX方向に移動しながら、そ
の吐出口より処理液3をカーテン状に吐出していく。ま
た、吐出時には、吐出ノズル2の先端部が、吐出した処
理液上部を押圧し、基板表面の処理液層5の膜厚を調整
している。
【0005】このようなスリットコータでは、必要最小
限の処理液を用いて基板表面のほぼ全面に処理液を塗布
でき、処理液の無駄な消費を低減することが可能となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ようなスリットコータでは、吐出ノズル2の先端位置が
基板表面に形成される処理液層5の厚さに直接影響を与
えるため、吐出ノズル2の先端と基板10の表面とのギ
ャップgを精度よく維持する必要がある。
【0007】そこで、従来では、処理液の吐出処理に先
立ち、ノズル駆動部70を駆動して吐出ノズル2の先端
を一旦基板表面に当接させ、その後指定された高さだけ
(例えば、処理液層5の指定膜厚20μmだけ)吐出ノ
ズル2を上昇させ、所定のギャップgを形成していた。
【0008】しかしながら、このような方法で形成され
たギャップgは、ノズル駆動部70の駆動精度のみに依
存しており、必ずしも正確ではなかった。また、清浄性
が要求される基板10の表面に吐出ノズル2の先端が接
触するため、基板10の表面を汚染してしまう可能性も
があった。
【0009】さらに、例えば、液晶表示パネル用のガラ
ス基板のように大面積の基板では、局部的なうねりなど
により、基板全面にわたる平坦性が維持されていない場
合がある。このため、基板10の各位置における基板1
0と吐出ノズル2との実際のギャップgを検出し、この
ギャップgに応じて吐出ノズル2の高さを制御しなけれ
ば、処理液吐出中、基板表面に吐出ノズル2が接触して
しまうという可能性もあった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れ、基板と吐出ノズルとのギャップを非接触で検出し、
吐出ノズルの位置を調整して基板に均一に処理液を吐出
することができる装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の処理液吐出装置は、基板の表面に所定の入
射角で入射する光を出射する発光手段と、発光手段から
出射された光を受光する受光手段とを有する。さらに、
基板表面で反射されて、受光手段に直接入射する光の基
準受光位置と、一旦吐出ノズルの先端で反射されてから
受光手段に入射する光の受光位置とを検出し、上記基準
受光位置と受光位置との差および前記発光部からの光と
前記基板表面とのなす角度に基づいて、基板表面と吐出
ノズルとのギャップを検出するギャップ検出手段を設け
ることを特徴とする。このような手段を設けることによ
り、発光部から出射される光を利用して、吐出ノズルの
先端と基板表面との実際のギャップを非接触で精度よく
検出できる。よって、得られたギャップに基づいて様々
な調整ができ、基板表面に均一に処理液層を形成するこ
とが容易となる。
【0012】さらに、前記基板の各位置において検出し
た前記ギャップを記憶するギャップ記憶手段を有するこ
とを特徴とする。処理液吐出にあたり、この記憶手段か
ら基板の各位置におけるギャップを読み出し、その値に
基づいて検出したギャップに応じて吐出ノズル位置また
は基板表面の位置を調整すれば、基板の各位置でギャッ
プを一定に維持して基板表面に均一な処理液層を形成す
ることができる。
【0013】また、上記構成に加えて吐出ノズルを駆動
するノズル駆動手段を有し、このノズル駆動手段が、検
出された基板表面と吐出ノズルとのギャップに基づい
て、吐出ノズルの位置を調整することを特徴とする。
【0014】さらに別の構成としては、上部に基板を保
持し、かつ保持した基板の表面を変形可能な表面変形機
構を有する基板保持部を有し、この基板保持部が、検出
された基板表面と吐出ノズルとのギャップに基づいて基
板の表面を変形させることを特徴とする。
【0015】次に、上述のような処理液吐出装置の吐出
ノズルと基板表面とのギャップ調整方法は、以下のよう
な特徴を有する。まず、吐出ノズルを退避させた状態
で、発光手段を発光させ、この光が基板表面で反射され
て受光手段に直接入射した場合の基準受光位置を求め
る。次に、吐出ノズルを所定の吐出位置に復帰させ、発
光手段を発光させる。この場合に、基板表面で反射さ
れ、さらに吐出ノズルの先端で反射され、再び基板表面
で反射されて受光手段に入射する光の受光位置を求め
る。そして、求めた基準受光位置と受光位置との差およ
び前記発光部からの光と前記基板表面とのなす角度に基
づいて、基板の各位置における吐出ノズルと基板表面と
のギャップを検出する。次に、基板表面または吐出ノズ
ルの高さの少なくとも一方を検出したギャップに応じて
調整し、その後吐出ノズルより基板に処理液を吐出す
る。
【0016】また、前記基板への処理液吐出に先立って
前記基板の各位置において前記ギャップの検出を行う場
合には、検出したギャップを記憶し、前記基板の各位置
での処理液吐出の際に、対応する各位置での前記記憶し
たギャップに応じて、前記基板表面または前記吐出ノズ
ルの少なくとも一方を調整する。
【0017】このように、非接触で実際の吐出ノズルと
基板表面とのギャップを検出し、ギャップに基づいて基
板または吐出ノズルの位置を調整できる。従って、基板
の各位置における実際のギャップを常時一定とでき、基
板上に形成される処理液層の厚さを均一とすることがで
き、また、非接触でギャップを検出するため、基板表面
の汚染や破損などを確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[ギャップ検出原理] (ノズル先端での反射回数n=1)図1は、本実施形態
における吐出ノズルと基板表面とのギャップの検出原理
を示している。図1において、基板保持部12上に保持
された基板10の上方には、スリット状の吐出口を有す
る吐出ノズル2が配置されている。また、レーザーダイ
オードなどを有する発光部4と、CCDなどからなる受
光部6とが、それぞれ吐出ノズル2を挟んで配置されて
いる。発光部4は、この発光部4から出射される光(例
えば、レーザー光)が、基板10の表面に対して所定の
入射角α(発光部4からの光と基板表面のなす角度とθ
とすると、α=90−θ)で入射するように配置されて
いる。また、受光部6は、その受光表面が、発光部4か
らの光と基板表面とのなす角度θと等しい角度だけ傾く
ように配置されている。
【0019】このような構成において、まず、吐出ノズ
ル2の先端が発光部4からの光を妨げないような位置に
吐出ノズル2を退避した状態または吐出ノズル2が邪魔
にならない位置に発光部4および受光部6を移動させて
(以下、ノズル退避状態という)、発光部4を発光さ
せ、この光が基板表面で反射されて受光部6に到達した
受光位置aを求める。次に、吐出ノズル2を吐出位置と
同じ高さに復帰させまたは発光部4および受光部6を所
定位置に復帰させて(以下、ノズル復帰状態という)、
発光部4を発光させる。発光部4より出射した光は、ま
ず、基板表面で反射され、これが吐出ノズル2の先端に
到達してここで反射され、さらに再び基板表面で反射さ
れて受光部6に到達する。受光部6はこの光の受光位置
bを求める。
【0020】基準受光位置aおよび受光位置bの差をD
とすると、吐出ノズル2と基板10の表面とのギャップ
gは次式によって求められる。
【0021】
【数1】g=D×sinθ …(1) なお、発光部4からの光と基板表面とのなす角度θは、
本実施形態においては、3度〜87度の間に設定してい
る。
【0022】(ノズル先端での反射回数n>1)次に、
吐出ノズル先端で複数回、光が反射した場合における吐
出ノズル先端と基板表面とのギャップgの測定方法につ
いて図2を用いて説明する。
【0023】まず、図1と同様に、吐出ノズル2の退避
状態において、発光部4を発光させ、基板10の表面で
反射されて受光部6に到達した光の基準受光位置aを求
める。次に、吐出ノズル2の復帰状態で発光部4を発光
させ、受光部6におけるこの光の受光位置bを求める。
【0024】ノズル先端における反射回数をn>1
(n:自然数)とした場合において、基準受光位置aと
受光位置bの差dは、次式(2)で示される。
【0025】
【数2】d=n×D …(2) よって、吐出ノズル2と基板表面とのギャップgは、次
式(3)となる。
【0026】
【数3】 g=D×sinθ =(d/n)×sinθ …(3) ここで、吐出ノズル2の先端幅(吐出ノズル2の短辺方
向の幅)をwとすると、この先端幅wは、次式(4)に
示されるような範囲となる。
【0027】
【数4】 2nD×cosθ < w <(2n+1)×D×cosθ …(4) 上記(2)式を用いて式(4)を変形すると次式(5)
が得られる。
【0028】
【数5】 n > (d×cosθ)/(w−2d×cosθ) …(5) 上記(5)式によって近似されるノズル先端における光
の反射回数nを式(3)に代入すると、受光位置ab間
の距離dに基づいて、吐出ノズル2と基板表面との距離
Dを求めることができる。
【0029】なお、発光部4よりの光は、複数回の反射
を経ると減衰が大きくなるため、図1に示すように、ノ
ズル先端における反射回数nが、n=1となるように、
吐出ノズル2、発光部4および受光部6の各配置関係ま
たは角度θを設定することが好ましい。
【0030】[吐出装置の構成]次に、図3を用いて吐
出装置の構成について説明する。基板保持部12の側方
には、一対のディスペンサーガイド14が設けられてお
り、基板保持部12上に基板10が配置されると、ディ
スペンサーガイド14が基板10の短辺を両側から押さ
えて基板10の位置を固定する。また、基板保持部12
には図示しない真空吸着孔が設けられており、この真空
吸着孔によって基板10が基板保持部12に吸着固定さ
れる。なお、上記ディスペンサーガイド14は、処理液
吐出時およびギャップg検出時に妨げとならないよう
に、その上面が、保持する基板表面と同じ高さとなるよ
うに調整されている。
【0031】基板保持部12の上方には、支軸21を介
してノズルY−Z駆動部20に接続された吐出ノズル2
が配置されている。ノズルY−Z駆動部20は、内部に
複数のモーターを有し、吐出ノズル2を基板10の短辺
方向(Y方向)および上下方向(Z方向)に移動させ
て、吐出ノズル2と基板10との位置関係を調整する。
ノズルY−Z駆動部20は、支持ステイ22によって支
持されており、この支持ステイ22は、吐出ノズル2の
移動方向(X方向)に沿って伸びるボールネジ24によ
って基台(図示せず)に連結されている。そして、図示
しないモータが動作してボールネジ24が回転すると、
これに応じて吐出ノズル2が、支持ステイ22およびノ
ズルY−Z駆動部20と一体的に基板10の上方をX方
向に移動する。
【0032】また、ノズルY−Z駆動部20には、発光
部4および受光部6が吐出ノズル2を挟んで取り付けら
れ、発光部4および受光部6は、ぞれぞれ図中X,Y,
Z方向および基板表面に対する傾きが調整可能となって
いる。なお、この発光部4および受光部6は、ノズルY
−Z駆動部20に限らず、吐出ノズル2に直接取り付け
られる構成でもよく、さらに他の保持手段に取り付けら
れる構成であってもよい。
【0033】基板支持部12には、個別に駆動可能な複
数のアクチュエータ16が設けられており、各アクチュ
エータ16を動作させることによって、基板保持部12
の上に固定保持された基板10の表面を局部的に変形さ
せることが可能となっている。
【0034】また、上記吐出装置は、図4に示すような
概略機能ブロックを有している。図4において、ノズル
制御部30は、図3のノズルY−Z駆動部20、ボール
ネジ24を回転させるモーター、さらに後述するギャッ
プ制御機構50などを含み、吐出ノズル2のX,Y,Z
方向への移動を制御する。また、保持部制御部32は、
基板の吸着保持機構や図3のアクチュエータ16および
ディスペンサーガイド14の動作などを制御する。ギャ
ップ検出部34は、受光部6における基準受光位置a、
受光位置bと、発光部4からの光と基板表面との角度θ
とに基づいて、基板の各位置におけるノズル先端と基板
表面とのギャップgを検出する。検出されたギャップg
は、RAMなどからなるギャップ記憶部36に記憶さ
れ、必要に応じて読み出される。制御部40は、装置全
体の動作を管理しており、発光部4、受光部6の動作
や、例えば、処理液の吐出時には、基板各位置での上記
記憶したギャップgを読み出してノズル制御部30また
は保持部制御部32の動作指令などを発生するなどし
て、各部を制御する。
【0035】[吐出ノズルの構成]上記吐出ノズル2の
具体的な構成について、図5を用いて説明する。なお、
この図5は、図3に示す吐出ノズル2のX方向での部分
断面を示しており、図中Z方向は図3のZ方向に対応
し、また図5の紙面奥行き方向は図3のY方向に対応し
ている。
【0036】図5において、吐出ノズル2は、Y方向に
伸びる2つのノズル部材2a,2bが所定の間隙で配置
されて構成され、ノズル部材2a、2bとの間隙には液
溜め41およびスリット42が形成されている。液溜め
41は、図示しない処理液供給部に接続されており、こ
の処理液供給部から供給される処理液3を吐出ノズル2
の長手方向(Y方向)に均一に拡散する。スリット42
はY方向に伸びており、液溜め41の下部に連通され、
かつその下端がノズル吐出口を構成している。
【0037】ノズル部材2bの後部の傾斜面には、ダイ
部材46と支持ブロック52とを有するギャップ調整機
構50が取り付けられている。ダイ部材46は、その厚
み方向(X方向)に弾性変形可能な薄板部材であり、ノ
ズル部材2bの傾斜面に設けられた凹部に沿って配置さ
れている。ダイ部材46は、その下端がノズルの吐出口
近傍に配置され、基板10との間にギャップを形成して
いる。ノズル部材2bの傾斜面凹部とダイ部材46との
間には、所定の隙間が形成されており、この隙間には、
互いに向き合い、ダイ部材46を基板10に向かって斜
め方向に付勢する一対のコーンスプリング45が設けら
れている。
【0038】ノズル部材2bには図示しない真空ポンプ
を有する吸気系に接続された吸引孔44が形成されてお
り、この吸引孔44は、ノズル部材2bの傾斜面凹部と
ダイ部材46との隙間に連通されている。このため、ノ
ズル部材2bとダイ部材46との隙間を介して、吐出ノ
ズル2の吐出口より吐出された処理液を吸引孔44に向
かって吸引でき、基板表面に供給される処理液の量が調
整可能である。
【0039】支持ブロック52において、ダイ部材46
と対向配置される当接板部51には、Y方向に複数の孔
51aが並列形成され、この孔51aにダイ部材46の
表面の突起部46aが嵌合する。また、支持ブロック5
2内において、上記孔51aに嵌合するダイ部材46の
突起46aに対応するそれぞれの部分には、当接板部5
1と一体的に形成されたリンク部54が設けられてい
る。リンク部54と当接板部51とは細い連結部54b
で連結され、リンク部54の下方に形成された突起54
aは、ダイ部材46の突起46aに当接している。支持
ブロック52内には、さらに先端が各リンク部54の上
部に当接する複数の圧電素子58と、この圧電素子58
の変位量のずれを補正するための静電容量変位計60が
設けられている。
【0040】このような構成において、所定の電圧信号
に基づいて所定の圧電素子58が、例えば下方に伸びる
ように変形すると、リンク部54が連結部54bを支点
として回動し、対応するダイ部材46の突起46aがノ
ズル部材2bに向かって押される。これによりダイ部材
46が局部的に変形され、この領域のダイ部材46の下
端と基板10とのギャップが変更される。
【0041】[装置の動作]次に、図1から図6を用い
て装置の動作の一例について説明する。
【0042】装置内に基板が搬入されると(S1)、図
2のディスペンサーガイド14および図示しない真空吸
着部によって基板保持部12上に基板10が固定保持さ
れ、ギャップ検出モードに移行する。
【0043】キャップ検出モードへの移行後、まず、例
えば図3のノズルY−Z駆動部20の制御により吐出ノ
ズル2をZ方向に移動して退避させ(S2)、Xおよび
Y方向に発光部4、受光部6を移動させて、基板上のX
−Y面内の複数箇所において発光部4を発光させ、各位
置における受光部6上の光の基準受光位置aを検出する
(S3)。
【0044】基準受光位置a検出終了後、吐出ノズル2
の所定の吐出位置に復帰させる(S4)。次に、発光部
4および受光部6を再びXおよびY方向に動かし、基準
受光位置aを検出した各位置に再び発光部4および受光
部6を配置する。そして、この状態で発光部4を発光さ
せ、受光部6における光の受光位置bを検出する(S
5)。なお、基準受光位置aおよび受光位置bの検出
は、基板上の各位置において連続して実行してもよい。
また、基準受光位置aおよび受光位置bの検出は、例え
ば、Y方向の座標を固定とし、順次X方向の座標のみを
変更した基板上の各位置において検出してもよい。この
ようにX,Yの一方の座標を固定とすれば、装置の演算
量および記憶量を低減することができる。
【0045】図4のギャップ検出部34は、検出した基
準受光位置aと受光位置bとからその差D(=a−b)
を求め(S6)、式(1)を演算して、基板の所定の位
置における基板表面とノズル先端とのギャップgを求め
(S7)、求められたギャップgを図4のギャップ記憶
部36が記憶する(S8)。
【0046】所定位置におけるギャップgが全て検出さ
れてこれが記憶されると(S9)、次に、必要に応じて
(例えば局部的なギャップの変動が大きい場合)、図3
のアクチュエータ16を動作させて基板10の所望位置
の表面を局部的に変形させる。
【0047】次に、吐出ノズル2を図3のX方向に移動
させ、吐出ノズル2が基板の各位置に到達すると、図4
の制御部40は、ギャップ記憶部36より対応する各位
置におけるギャップgを読み出し、これが目的値とずれ
ている場合には、ノズルY−Z駆動部20を動作させて
吐出ノズル2のZ方向の位置を調整する。なお、すでに
アクチュエータ16を駆動して基板表面を変形させてい
る場合にはその変形量を考慮して吐出ノズル2のZ方向
の位置を調整する。また、必要に応じて図5の圧電素子
58を駆動して局部的にダイ部材46の下端部と基板表
面とのギャップを微調整する。このようにして、基板表
面と吐出ノズルとのギャップgを所望の値(例えば、g
=20μm±10%)に調整した後(S10)、吐出ノ
ズル2の吐出口より基板表面に対して処理液の吐出を行
い、基板表面に処理液層を形成する(S11)。
【0048】1枚の基板に対する処理液の吐出が終了す
ると、次に、例えば、処理液の乾燥処理や、基板の端部
での洗浄処理などが行われる。これらの所定の処理が終
了すると、基板10は本実施形態の処理液吐出装置から
他の製造装置などに向かって搬出され(S12)、次の
新しい基板10が装置内に搬送されると(S1)、この
基板10に対して上記と同様な手順が繰り返し行われ
る。
【0049】また、上記動作例では、処理液の吐出に先
立って、あらかじめ基板の所定の各位置でのギャップg
を検出して、これを記憶する方法を採用している。しか
し、これには限らず、処理液の吐出を行いながらリアル
タイムでノズル先端と基板表面とのギャップgを検出
し、そのギャップgを調整してもよい。
【0050】リアルタイムでギャップgを検出する第一
の方法は、吐出前に基準受光位置aを求めておき、吐出
時にリアルタイムで受光位置bを求めるものである。具
体的には、処理液が受光位置bの測定に干渉しない位
置、例えば基板の長辺方向の端部に沿った位置で非吐出
時に基準受光位置aを検出し、吐出時に、これらの位置
で受光位置bを求める。
【0051】また、第二の方法は、基準受光位置aの検
出および受光位置bの双方の検出を処理液吐出時にリア
ルタイムで行う方法である。この方法の場合には、吐出
ノズル2を吐出位置に配置した状態で基準受光位置aの
検出ができ、かつノズルの吐出口からの処理液が受光位
置bの検出の妨げとならないように各部の位置関係を設
定する必要がある。例えば、吐出ノズルのY方向の幅を
基板の幅(短辺幅)よりも多少短く設定すれば、基板の
Y方向の端部に吐出ノズルの存在しない領域を形成でき
基準受光位置aの検出ができる。また、例えば吐出口の
存在しない吐出ノズルのY方向端部などのノズル先端表
面で、発光部4からの光を反射させれば受光位置bの検
出が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板の各位置における吐出ノズルと基板表面との実際の
ギャップを非接触で検出することができ、基板表面の清
浄性を高く維持すると共に、基板の全面に対して均一に
処理液を吐出することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における吐出ノズルと基板表
面とのギャップの検出原理(n=1)を説明する図であ
る。
【図2】本発明の実施形態における吐出ノズルと基板表
面とのギャップの検出原理(n>1)を説明する図であ
る。
【図3】本発明の実施形態における吐出装置の構成を示
す図である。
【図4】図3の吐出装置の機能ブロックを示す図であ
る。
【図5】図3の吐出ノズル2の構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における吐出装置の動作を示
す図である。
【図7】従来の吐出装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
2 吐出ノズル、4 発光部、6 受光部、10 基
板、12 基板保持部、14 デイスペンサーガイド、
16 アクチュエータ、20 ノズルY−Z駆動部、2
2 支持ステイ、24 ボールネジ、30 ノズル制御
部、32 保持部制御部、34 ギャップ検出部、36
ギャップ記憶部、40 制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 H01L 21/30 564C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出ノズルの先端より基板の表面に処理
    液を吐出する処理液吐出装置であって、 前記基板の表面に所定の入射角で入射する光を出射する
    発光手段と、 前記発光手段から出射された光を受光する受光手段と、 基板表面で反射されて前記受光手段に直接入射する光の
    基準受光位置と、前記基板表面で反射され、次に前記吐
    出ノズルの先端で反射され、再び前記基板表面で反射さ
    れて前記受光手段に入射する光の受光位置と、を検出
    し、前記基準受光位置と前記受光位置との差および前記
    発光部からの光と前記基板表面とのなす角度に基づい
    て、前記基板表面と前記吐出ノズルとのギャップを検出
    するギャップ検出手段と、 を有することを特徴とする処理液吐出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の処理液吐出装置におい
    て、 さらに、前記基板の各位置において検出した前記ギャッ
    プを記憶するギャップ記憶手段を有することを特徴とす
    る処理液吐出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の処理液吐出装
    置において、 前記吐出ノズルを駆動するノズル駆動手段を有し、 前記ノズル駆動手段は、前記基板表面と前記吐出ノズル
    との検出された前記ギャップに基づいて前記吐出ノズル
    の先端位置を調整することを特徴とする処理液吐出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の処
    理液吐出装置において、 さらに、上部に基板を保持し、かつ保持した前記基板の
    表面を変形させることが可能な表面変形機構を有する基
    板保持部を有し、 前記基板保持部は、検出された前記基板表面と前記吐出
    ノズルとのギャップに基づいて前記基板の表面を変形さ
    せることを特徴とする処理液吐出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の処理液
    吐出装置における吐出ノズルと基板表面とのギャップ調
    整方法であって、 前記吐出ノズルを退避させた状態で、前記発光手段を発
    光させ、前記基板表面で反射されて前記受光手段に直接
    入射する光の基準受光位置を求め、 前記吐出ノズルを所定の吐出位置に復帰させて前記発光
    手段を発光させ、前記基板表面で反射され、前記吐出ノ
    ズルの先端で反射され、再び前記基板表面で反射されて
    前記受光手段に入射する光の受光位置を求め、 前記基準受光位置と前記受光位置との差および前記発光
    部からの光と前記基板表面とのなす角度に基づいて、前
    記吐出ノズルの先端と前記基板表面とのギャップを検出
    し、 前記基板表面または前記吐出ノズルの少なくとも一方を
    検出した前記ギャップに応じて調整し、前記吐出ノズル
    から前記基板に処理液を吐出することを特徴とする処理
    液吐出装置の吐出ノズルと基板とのギャップ調整方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の処理液吐出装置の吐出
    ノズルと基板とのギャップ調整方法において、 前記基板への処理液吐出に先立ち、前記基板の各位置に
    おいて前記ギャップの検出を行って、これを記憶し、 前記基板の各位置での処理液吐出の際に、対応する各位
    置での前記記憶したギャップに応じて、前記基板表面ま
    たは前記吐出ノズルの少なくとも一方を調整することを
    特徴とする処理液吐出装置の吐出ノズルと基板とのギャ
    ップ調整方法。
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