JPH09173747A - フィルタエレメント及びその製造方法 - Google Patents

フィルタエレメント及びその製造方法

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JPH09173747A
JPH09173747A JP33954195A JP33954195A JPH09173747A JP H09173747 A JPH09173747 A JP H09173747A JP 33954195 A JP33954195 A JP 33954195A JP 33954195 A JP33954195 A JP 33954195A JP H09173747 A JPH09173747 A JP H09173747A
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和生 米谷
Takashige Takagaki
孝成 高垣
Toshiaki Nakayama
利明 中山
Hideo Kamo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別部材を採用することなく、確実なシール性
を確保するようにしたフィルタエレメント及びその製造
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 フィルタエレメントFのフランジ200
は、濾過体100の外周を取り囲むように環状に形成さ
れており、このフランジ200は、濾過体100の外周
に位置する環板状連結部210と、この環板状連結部2
10の外周に沿い形成した環状シール部220と、この
シール部220の外側に沿い形成した紐状補強部230
とにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタエレメン
トに係り、例えば、自動車の内燃機関用エアクリーナ等
に採用するに適したフィルタエレメント及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエアクリーナにおいて採
用されるフィルタエレメントは、波板状の濾過体と、こ
の濾過体の周囲に形成したフランジとにより構成されて
いる。また、エアクリーナは、互いに組み付けられてハ
ウジングを構成する両ハウジング部材を備えている。
【0003】そして、フィルタエレメントをハウジング
内に組み付けるにあたっては、両ハウジング部材の各フ
ランジ部間にフィルタエレメントのフランジを挟持する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した両ハ
ウジング部材の各フランジ部は、フィルタエレメントの
フランジを挟持できるように、断面コ字状の挟持空間を
有し環状に形成されている。このため、従来は、クリー
ンサイドのハウジング部材のフランジ部とフィルタエレ
メントのフランジとの間のシール性を確保するため、こ
のフィルタエレメントのフランジに別部品であるゴム製
のガスケットを装着していた。しかし、別部品であるガ
スケットを装着することは、部品点数の増加、コスト増
加、フィルタエレメント交換時のガスケット脱落による
シール不良を招くといった問題点をもっていた。
【0005】これに対し、ガスケットを廃止し、フィル
タエレメントのフランジと両ハウジング部材の各フラン
ジ部とを直接に接触させてシール性を確保することも考
えられるが、ハウジング部材のフランジ部の表面形状精
度のために十分なシール性を確保できないという問題が
あった。また、製造コスト、リサイクルのし易さ等で新
たな優秀性を発揮するフィルタエレメントを市場に提供
する場合、消費者の利益、リサイクルの推進の観点から
従来品との互換性を実現することが重要である。ところ
が、ガスケットなしで、従来のガスケット付きフィルタ
エレメントと同様のシール性を実現することが困難であ
ったため、互換性の実現は困難であった。
【0006】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解決し得る新規な改良されたフィルタエレメント及び
その製造方法を提供することを目的とする。また、本発
明の目的は、部品点数の低減を図りながら、確実なシー
ル性を得ることにある。また、本発明の他の目的は、別
部品のガスケットなしでも、確実なシール性を得ること
にある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、流体を濾過す
る濾過材を用いて耐久性に優れたシール部を形成するこ
とにある。本発明のさらに他の目的は、流体を濾過する
濾過材を用いて耐久性に優れ、しかも、フィルタエレメ
ントの組み付け誤差があっても確実なシール性を得るこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至5に記載の発明によれば、フィルタエ
レメントのフランジが、濾過体から外方へ延出する薄肉
の環状連結部と、この連結部から外方へ延出する厚肉の
環状シール部と、このシール部から外方へ延出する薄肉
の環状補強部とを有するように、濾過体と同一の濾材を
積層して成形されている。
【0009】このように、フランジのシール部が厚肉に
形成されているので、このシール部をエアクリーナの両
ハウジング部材の各フランジ部に直接挟持しても、シー
ル部のシール性を十分に向上できる。この場合、上述の
ようなシール部の挟持にあたり、別部品のガスケット等
を廃止できるので、部品点数の低減を図り得る。また、
フィルタエレメントが同一の濾材の積層による濾過体と
フランジの一体成形でもって提供されるので、フィルタ
エレメントの剛性や耐久性を十分に確保し得る。
【0010】また、シール部が連結部及び補強部に挟ま
れて形成されているので、シール部の強度を十分に確保
できる。また、上述のようにフランジのシール部が厚肉
に形成されているので、フィルタエレメントを各種の自
動車等に既設のエアクリーナの両ハウジング部材間に組
み付けるときでも、余分な別部材を採用することなく、
フィルタエレメントのフランジが、シール性を十分に確
保しつつ、両ハウジング部材の各フランジ部間にしっか
りと容易にかつ脱落することなく挟持され得る。このこ
とは、フィルタエレメントが、新旧互換性や汎用性に富
むフィルタエレメントとして提供されることを意味す
る。
【0011】また、請求項2に記載の発明によれば、シ
ール部は連結部及び補強部よりも柔らかく形成されてい
るので、請求項1に記載の発明の作用効果をより一層向
上させ得る。また、請求項3に記載の発明によれば、濾
材が、連続した不織布であり、シール部が不織布の繊維
をそのまま残して形成されており、一方、連結部及び補
強部が不織布の軟化変形により形成されている。
【0012】このように、連続した不織布の活用でもっ
て、フランジのシール性及び強度を十分に確保できる。
また、請求項4に記載の発明のように、シール部が、少
なくともクリーン側にて断面凸な厚肉形状を有するよう
に形成されていれば、フィルタエレメントの正常な濾過
機能を有効に確保できる。
【0013】また、請求項5に記載の発明によれば、シ
ール部が、補強部側から連結部側にかけて末すぼまり状
となる断面無花果形厚肉形状を有するように形成されて
いる。これにより、シール部の両ハウジング部材の各フ
ランジ部との接触部分をできるだけ外周側に位置させる
ことができる。このため、フィルタエレメントの両ハウ
ジング部材に対する組み付け位置が少々ずれていても、
シール性の低下を招くことなく、シール部の両ハウジン
グ部材の各フランジ部との接触を十分に確保できる。こ
のようなことは、フランジが両ハウジング部材の内側へ
引き込まれた場合でも、同様である。
【0014】また、請求項6に記載の発明によれば、不
織布により波板状に積層成形した中間体の外周部を、そ
の内外縁領域にて薄肉状に軟化変形させて連結部及び補
強部とし、当該内外縁領域間の中央領域にて繊維のまま
厚肉状に残しシール部とすることにより、フランジとし
て濾過体と一体に形成する。これにより、請求項1乃至
5に記載の発明のフィルタエレメントが、そのフランジ
の強度及びシール性を十分に確保するように製造され得
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づき説明する。 (第1実施の形態)図1は、自動車の内燃機関用エアク
リーナに採用されるフィルタエレメントFに本発明が適
用された例を示す。
【0016】エアクリーナは、ダスティ側ハウジング部
材10及びクリーン側ハウジング部材20(図2及び図
3参照)からなるハウジング内にフィルタエレメントF
を組み付けて構成されている。フィルタエレメントF
は、濾過体100と、この濾過体100を取り囲むフラ
ンジ200とにより構成されており、これら濾過体10
0及びフランジ200は、同一の連続した濾材により一
体に形成されている。
【0017】上記濾材としては、化学繊維の不織布が採
用されており、この不織布は、主繊維と接着繊維とを混
合して製造されている。上記主繊維としては、例えば、
ポリエステル繊維が採用される。一方、上記接着繊維と
しては、加熱環境下で軟化変形して接触する他の繊維と
接着される繊維であることが成形上の利点から望まし
い。例えば、接着繊維としては、ポリエステル繊維の表
面に、ポリエステル繊維の融点(例えば、240℃)よ
りも低融点(例えば、40℃乃至220℃)の変成ポリ
エステルをコーティングした接着繊維が好適である。
【0018】濾過体100は、並列に並べてひだ山状に
成形した複数の袋状の濾過部110からなり、これら各
濾過部110は、濾過体100の濾過面積を確保するた
めに、フランジ200を含む平面から一側へ突出し波板
状に成形されている。ここで、各濾過部110は、その
幅方向両端面111、112にて、上記濾材で閉塞して
成形されている。
【0019】フランジ200は、濾過体100の外周4
辺を取り囲むように環状に形成されており、このフラン
ジ200は、濾過体の外周に位置する環板状連結部21
0と、この環板状連結部210の外周に沿い形成した環
状シール部220と、このシール部220の外側に沿い
形成した紐状補強部230とにより構成されている。こ
こで、フランジ200は、濾過体100の各山の並び方
向(濾過体100の長手方向)両端に位置する両辺部2
00a、200bにて、上記濾材を数重に重ねて形成さ
れている。一方、フランジ部200は、濾過体100の
各山に沿う方向(濾過体100の幅方向)両端に位置す
る両辺部200c、200dにて、上記濾材を濾過体1
00の山を同ピッチのまま上から押し潰して上記濾材を
多層に重ねて形成されている。
【0020】また、フランジ200は加熱圧縮により形
成されるが、連結部210及び補強部230は、主繊維
の軟化変形も伴いながら高密度化されて薄く固く樹脂状
に形成されている。一方、シール部220は、連結部2
10及び補強部230よりも低密度で厚く柔らかくフェ
ルト状に形成されている。ここで、シール部220は、
図2にて示すごとく、補強部230側から連結部210
側にかけて末すぼまり状に、断面無花果形の厚肉形状に
形成されている。また、シール部220の最大厚さは、
ハウジング部材10の断面板状フランジ11及びハウジ
ング部材20の断面L字状フランジ21の間の間隔(挟
持幅)よりも大きく設定されている。なお、両ハウジン
グ部材10、20の各フランジ部間の挟持幅は、通常、
従来のフィルタエレメントのフランジの板厚にガスケッ
トの厚みを加算した値となっている。
【0021】但し、フランジ200は、上述のごとく、
上記濾材を数重に重ねて形成されているため、シール部
220が、上記濾材の厚さより厚くても、シール部22
0の密度が上記濾材の密度より低くなることはない。し
かして、このように構成したフィルタエレメントFは、
そのフランジ200を両フランジ部11、21の間に挟
持して、両ハウジング部材10、20内に組み付けられ
ている。
【0022】この場合、フィルタエレメントFのフラン
ジ200のシール部220は、連結部210及び補強部
230よりも厚く、かつフェルト状の柔らかさを有する
ので、余分な別部材を採用することなく、ハウジング部
材10、20との接触部における十分なシール性を得る
ことができる。また、シール部220は、ハウジング部
材10のフランジ部11及びハウジング部材20のフラ
ンジ部21の間の挟持幅よりも厚く、柔軟性を有してい
るので、フランジ200は、シール性を十分に確保しな
がら両ハウジング部材10、20の各フランジ部間にし
っかりと容易にかつハウジング内側へ脱落することなく
挟持され得る。このことは、両ハウジング部材10、2
0が、各種の自動車に既設の各種のエアクリーナの両ハ
ウジング部材であっても同様である。このため、フィル
タエレメントFは、新旧互換性や汎用性に富むフィルタ
エレメントとして提供され得る。
【0023】また、上述のごとく、フランジ200にお
いては、連結部210に加え、フランジ200の最外周
を構成する補強部230をも、上記濾材の繊維をも軟化
変形させて高密度化した樹脂状の硬化部として形成して
いるため、柔らかいシール部220が変形することがな
く、かつ、フィルタエレメントFとしての強度を十分に
高く維持できる。さらに、シール部220は、上述のご
とく、上記濾材の繊維をそのまま残しているが、濾過体
100の部分よりも高密度化したフェルト状に形成して
いるので、フィルタエレメントFとしてのシール性をよ
り一層高め得る。但し、シール部220の密度は、連結
部210及び補強部230の密度よりも低い。
【0024】また、シール部220は、上述のごとく、
補強部230側から連結部210側にかけて末すぼまり
状に、断面無花果形の厚肉形状に形成されている。この
ため、両ハウジング部材10、20の各フランジ部とシ
ール部220との接触部をできるだけ外周側に位置させ
ることができる。従って、フィルタエレメントが少々位
置ずれしても、シール部と両ハウジング部材10、20
の各フランジ部との接触を確保でき、良好なシール性を
保持し得る。
【0025】なお、ハウジング部材10内に流入する吸
気流は、図2及び図3にて示すように図示矢印に沿い、
フィルタエレメントF及びハウジング部材20を通り流
出する。ところで、上述のように構成したフィルタエレ
メントFの成形方法を、フランジ200の成形を中心に
説明する。
【0026】まず、図4にて示すごとく、下型300a
及び上型300bからなる成形型Sを準備する。そし
て、下型300aの上方に上型300bを保持して両型
300a、300bの間に、上記濾材を波板状に積層成
形してなる中間体Fa(フィルタエレメントFにおいて
フランジ200を形成する前のもの)を介装する。この
とき、図1の両辺部200a、200bに相当する部位
では、濾材を折り重ねて所要の厚さが与えられている。
【0027】但し、下型300a及び上型300bは、
中間体Faの中央部120(濾過体200に対応する)
を波板状に維持した状態で、中間体Faの外周部130
(フランジ200に対応する)を圧縮成形するように構
成されている。このため、図4にて示すごとく、下型3
00aは、断面略T字状に形成され、一方上型300b
は、断面略コ字状に形成されている。
【0028】しかして、上型300bを、下型300a
に向け下動して、中間体Faの外周部を圧縮しながらこ
の中間体Faを介し下型300aに接合する。これによ
り、中間体Faは、図5にて例示する形状に、圧縮成形
される。よって、図1の両辺部200a、200bで
は、濾材の折り重ね回数に応じた厚さのフランジが得ら
れ、両辺部200c、200dでは、波状濾材を上下に
押し潰した厚さのフランジが得られる。
【0029】ここで、下型300a及び上型300bに
は、断面コ字状の環状溝310及び320が、図4及び
図5にて示すように、フランジ200のシール部202
に対応する位置にて、互いに対向し断面箱状空所を構成
するように形成されている。このため、上述のように中
間体Faを介し上型300bを下型300aに接合した
とき、中間体Faのシール202に対応する部分(以
下、シール対応部131という)は、図5にて示すごと
く、両環状溝310内にて断面略円形状に圧縮形成され
る。
【0030】然る後、図5に示すように成形した中間体
Faを、図6にて示すごとく、両加熱型300c、30
0dの間に介装する。但し、両加熱型300c、300
dには、下型300a及び上型300bの各環状溝31
0、320と同様の各環状溝330、340が形成され
ている。このため、上述のように中間体Faを両加熱型
300c、300dの間に介装したとき、中間体Faの
シール対応部131は、図6にて示すごとく、両環状溝
310、320内に挟持される。
【0031】このような状態にて両加熱型300c、3
00dを主繊維を軟化変形させる程の高温に加熱して、
中間体Faに熱硬化処理を施す。この場合、シール部2
20の両側は、連結部210及び補強部230の表面に
対し鈍角をなしているので、シール部220が表面の軟
化変形して硬化するということはない。その結果、シー
ル部220全体が、フェルト状に保持されて、良好なシ
ール性を確保できる。
【0032】然る後、適宜な金型により、中間体Faの
シール対応部131を、図2にて示すような断面無花果
形の厚肉形状に成形する。これにより、フィルタエレメ
ントFの成形が完了する。ここでは、接着繊維の融点程
度の加熱がなされる。図7及び図8は、上記第1実施の
形態の第1及び第2の変形例の要部をそれぞれ示してい
る。これら第1及び第2の変形例では、上記第1実施の
形態にて述べたフィルタエレメントFのフランジ200
におけるシール部220に代えて、シール部220a及
び220bが、それぞれ、図7及び図8にて示すごと
く、断面四角状及び断面円形の厚肉形状に成形されてい
る。
【0033】これによっても、シール部220a、22
0bの最大厚さを上記第1実施の形態にて述べたシール
部220と同様にしておけば、このシール部220と同
様の作用効果を達成できる。また、図9は、上記第1実
施の形態の第3変形例の要部を示している。この第3変
形例では、上記第1実施の形態にてフランジ200のシ
ール部220に代えて、シール部220cが、図9にて
示すごとく、断面四角状のシール部(図7参照)の各隅
角を丸めた断面厚肉形状に成形されている。
【0034】これによっても、シール部220cの最大
厚さを上記第1実施の形態にて述べたシール部220と
同様にしておけば、このシール部220と同様の作用効
果を達成できる。なお、図7乃至図9にて示した各シー
ル部200a、200b、200cは、連結部210を
含む平面を基準に対称的に形成されているが、これら各
シール部200a、200b、200cは、連結部21
0を含む平面を基準に非対称に形成してもよく、また、
シール部200a、200b、200cの形状を、互い
に半分ずつ組み合わせてシール部としてもよい。
【0035】また、図10は、上記第1実施の形態の第
4変形例の要部を示している。この第4変形例では、上
記第1実施の形態にてフランジ200のシール部220
に代えて、シール部220dが、図10にて示すごと
く、断面半円形の厚肉形状に成形されている。これによ
っても、シール部220dの最大厚さを上記第1実施の
形態にて述べたシール部220と同様にしておけば、こ
のシール部220と同様の作用効果を達成できる。但
し、シール部220dは、両ハウジング部材10、20
の外側からハウジング部材20内へのダスト侵入を防ぐ
ため、ハウジング20側に突出成形されている。
【0036】次に、本発明の第2実施の形態を図11に
基づいて説明する。この第2実施の形態では、第1実施
の形態にて述べたフィルタエレメントFにおいて、濾過
体100に代え、濾過体100Aを採用したことにその
構成上の特徴がある。この濾過体100Aは、複数の袋
状の濾過部140からなるもので、これら複数の袋状の
濾過部140は、図1の濾過体100の幅方向に並列に
並びかつひだ山状に成形されている。従って、複数の濾
過部140の各長手方向は、図1の濾過体100の長手
方向に直交している。その他の構成は上記第1実施の形
態と同様である。なお、シール部形状は、四角形断面と
して図示されているが、断面無花果形の厚肉形状とする
ことが望ましい。
【0037】このように構成した本第2実施の形態によ
れば、複数の濾過部140の各両端部は、上記第1実施
の形態に述べた複数の濾過部110とは異なり、フラン
ジ200の各辺部200a、200bに対向している。
このため、濾過部140の本数は、濾過部110の本数
よりも少なくてよい。従って、上記濾材を波板状に成形
した中間体の中央部を波板状に維持した状態で、当該中
間体の外周部(フランジ200に対応する)を圧縮成形
する際、圧縮される濾過部140の山と谷との数が少な
い。このため、これにより発生する上記中間体のしわの
本数も少なくなる。その結果、フランジ200に外力に
よる亀裂の発生がより一層抑制される。
【0038】通常、交換清掃作業等でフィルタエレメン
トをつかむ部分は、フランジ200のうち短い辺である
ことが多いと予想されるため、フィルタエレメントに対
する曲げ応力は、長い方向に大きくかかると予測され
る。上記のように、フランジ200の短い辺に波板濾材
を上下に潰した曲がり易い部分が位置する方が、上記亀
裂の発生が起こりにくい。
【0039】図12は、上記第2実施の形態の変形例を
示している。この変形例では、濾過体100Aの各濾過
部140の長手方向中央部が、加熱により、図12にて
示すごとく圧縮されて、連結部110と同様のブリッジ
状の硬化部141となっている。これにより、フィルタ
エレメントの両長辺部200c、200dが内側に向け
て湾曲変形することがブリッジ状硬化部141で阻止さ
れ、当該フィルタエレメントの両ハウジング部材10、
20の各フランジ部からの脱落を防止できる。その他の
構成及び作用効果は上記第2実施の形態と同様である。
【0040】また、本発明の第3実施の形態を図13に
基づいて説明する。この第3実施の形態では、第1実施
の形態にて述べたフィルタエレメントFにおいて、濾過
体100に代え、濾過体100Bを採用したことにその
構成上の特徴がある。この濾過体100Bは、複数の袋
状の濾過部150からなるもので、これら複数の袋状の
濾過部150は、フランジ200の各辺に対し略45°
にて交差してひだ山状に並んで成形されている。
【0041】これにより、フランジ200のすべての辺
が濾過部150の山を上下に押し潰して成形されるの
で、フランジ200の全体がほぼ均一な密度及び強度と
なる。このため、フィルタエレメントによるシール性を
安定的に確保できる。その他の構成及び作用効果は上記
第1実施の形態と同様である。また、本発明の第4実施
の形態を図14に基づいて説明する。
【0042】この第4実施の形態では、第1実施の形態
にて述べたフィルタエレメントFにおいて、濾過体10
0に代え、濾過体100Cを採用したことにその構成上
の特徴がある。この濾過体100Cは、複数の袋状の濾
過部160からなるもので、これら複数の袋状の濾過部
160は、図1の濾過体100の各濾過部110とは異
なり、図14にて示すごとく、円弧状に成形されてい
る。
【0043】これにより、各濾過部160ごとの座屈荷
重を向上させて、濾過体100C全体の剛性をより一層
高め得る。その他の構成及び作用効果は上記第1実施の
形態と同様である。また、本発明の第5実施の形態を図
15に基づいて説明する。この第5実施の形態では、上
記第1実施の形態にて述べた濾過体100及びフランジ
200に代えて、濾過体100D(複数の濾過部110
に相当する複数の濾過部170を有する)及びフランジ
200Aが採用されている。
【0044】濾過体100D及びフランジ200Aは、
図15にて示すごとく、共に円形状に構成されており、
これら濾過体100D及びフランジ200Aは、濾過体
100及びフランジ200の角型とは異なり、円形状で
ある点を除き、濾過体100及びフランジ200と実質
的に同様に成形される。これによっても、上記第1実施
の形態にて述べたと同様の作用効果を達成できる。
【0045】なお、上記第5実施の形態では、各濾過部
170を直線状とした例について説明したが、これに限
らず、各濾過部170を同心円状、放射状や渦巻き状、
或いは、三角形状、五角形状、六角形状等の多角形状、
また、楕円形状等各種の形状に形成して実施してもよ
い。また、フランジも濾過体の形状に合わせて変更して
実施してもよい。
【0046】また、図16は、本発明の第6実施の形態
を示している。この第6実施の形態では、菊花型フィル
タエレメントGが、上記第1実施の形態にて述べたフィ
ルタエレメントFに代えて、採用されている。このフィ
ルタエレメントGは、濾過体100Eと、フランジ20
0Bとにより構成されている。濾過体100Eは、図1
の濾過体100を各濾過部110を外側に位置させるよ
うに円筒状に丸め、フランジ200の長手方向両端部2
00a、200bの各連結部(シール部220及び補強
部230を除去しておく)を重ね合わせて加熱による軟
化変形により形成されている。また、フランジ200B
は、フランジ200の幅方向両端部200c、200d
の一方(クリーン側に対応する)により構成されてい
る。
【0047】しかして、このように構成したフィルタエ
レメントGは、図示しない円筒状ハウジング内に同軸的
に収容されて、当該ハウジングの周壁開口部から流入す
る吸気流を、濾過体100E、この濾過体100Eの中
空部及びフランジ200Bを通し、上記ハウジングのク
リーン側開口部から流出させる。なお、このクリーン側
開口部の外周面内端部は、フランジ200Bのシール部
によりシールされている。
【0048】このようなフィルタエレメントの構成によ
っても、上記第1実施の形態と同様の作用効果を達成で
きる。なお、以上に述べた複数の実施の形態のうち、シ
ール部の断面形状が四角形のものは、無花果状とするこ
とが望ましい。また、以上に述べた複数の実施の形態で
は、フランジは、濾過体の端部、言い換えれば、濾過体
に形成された山又は谷の端部を含む平面上に位置してい
るが、山又は谷のほぼ中間からフランジが延在していて
もよい。このような形状は、波板状に加工された中間体
を成形する際の型形状を変更することで作ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタエレメントの第1実施の
形態を示す部分破断斜視図である。
【図2】図1のフィルタエレメントを両ハウジング部材
の各フランジ部に挟持した状態を示す部分拡大断面図で
ある。
【図3】(a)(b)は、それぞれ、図2の各ハウジン
グ部材の斜視図である。
【図4】図1のフィルタエレメントを圧縮成形するため
の下型及び上型の部分拡大断面図である。
【図5】図1のフィルタエレメントの圧縮成形状態を示
す部分拡大断面図である。
【図6】図5のフィルタエレメントを熱硬化させる状態
を示す部分拡大断面図である。
【図7】上記第1実施の形態の第1変形例を示す要部拡
大断面図である。
【図8】上記第1実施の形態の第2変形例を示す要部拡
大断面図である。
【図9】上記第1実施の形態の第3変形例を示す要部拡
大断面図である。
【図10】上記第1実施の形態の第4変形例を示す要部
拡大断面図である。
【図11】本発明の第2実施の形態を示す部分破断斜視
図である。
【図12】上記第2実施の形態の変形例を示す部分破断
斜視図である。
【図13】本発明の第3実施の形態を示す部分破断斜視
図である。
【図14】本発明の第4実施の形態を示す部分破断斜視
図である。
【図15】本発明の第5実施の形態を示す部分破断斜視
図である。
【図16】本発明の第6実施の形態を示す部分破断斜視
図である。
【符号の説明】
F、G・・・フィルタエレメント、 100、100A、100B、100C、100D、1
00E・・・濾過体、 110、140、150、160、170・・・濾過
部、 200、200A、200B・・・フランジ、210・
・・連結部、 220、220a、220b、220c、220d・・
・シール部、 230・・・補強部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加茂 英男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波板状に配列した複数の濾過部(11
    0、140、150、160、170)を有する濾過体
    (100、100A、100B、100C、100D、
    100E)と、前記濾過体から外方へ延出する環状フラ
    ンジ(200、200A、200B)とを備えたフィル
    タエレメントにおいて、 前記フランジが、前記濾過体から外方へ延出する薄肉の
    環状連結部(210)と、この連結部から外方へ延出す
    る厚肉の環状シール部(220、220a、220b、
    220c、220d)と、このシール部から外方へ延出
    する薄肉の環状補強部(230)とを有するように、前
    記濾過体と同一の濾材を積層して成形されていることを
    特徴とするフィルタエレメント。
  2. 【請求項2】 前記シール部は前記連結部及び補強部よ
    りも柔らかく形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のフィルタエレメント。
  3. 【請求項3】 前記濾材が、連続した不織布であり、 前記シール部が前記不織布の繊維をそのまま残して形成
    されており、一方、前記連結部及び補強部が前記不織布
    の軟化変形により形成されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のフィルタエレメント。
  4. 【請求項4】 前記シール部が、少なくともクリーン側
    にて断面凸な厚肉形状を有するように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    フィルタエレメント。
  5. 【請求項5】 前記シール部が、前記補強部側から前記
    連結部側にかけて末すぼまり状となる断面無花果形厚肉
    形状を有するように形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか一つに記載のフィルタエレメン
    ト。
  6. 【請求項6】 不織布により波板状に積層成形した中間
    体の外周部を、その内外縁領域にて薄肉状に軟化変形さ
    せて前記連結部及び補強部とし、当該内外縁領域間の中
    央領域にて繊維のまま厚肉状に残し前記シール部とする
    ことにより、前記フランジとして前記濾過体と一体に形
    成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つ
    に記載のフィルタエレメントの製造方法。
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