JPH09172434A - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

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Publication number
JPH09172434A
JPH09172434A JP7332099A JP33209995A JPH09172434A JP H09172434 A JPH09172434 A JP H09172434A JP 7332099 A JP7332099 A JP 7332099A JP 33209995 A JP33209995 A JP 33209995A JP H09172434 A JPH09172434 A JP H09172434A
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JP
Japan
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time
line
communication
unit
communication data
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Application number
JP7332099A
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English (en)
Inventor
Noritake Okada
憲武 岡田
Hideaki Fukushima
秀晃 福嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線接続型の通信システムにおいて、共有効
率を向上させるための回線切断が、その利用形態、再接
続時間の折り合いによって通信速度の低下を招くことを
防止する。 【解決手段】 通信データ監視部24は、通信開始時に
一定時間、通信部22を経由する通信データを監視し、
通信データ間隔時間をタイムアウト時間設定部25に通
知し、タイムアウト時間設定部25からタイムアウト時
間T3を受け取る。タイムアウト時間T3を受け取った
後は、通信部22を経由する通信データを監視し、計測
値(通信が行われていない時間)を計測し、その時間が
タイムアウト時間T3をこえた場合に、切断部23へ回
線切断指示を行う。タイムアウト時間設定部25は、通
信開始時に通信データ監視部24より受け取った通信デ
ータ間隔時間Tから、統計的に平均通信データ間隔時間
T2を求め、再接続時間T1との関係からタイムアウト
時間T3を求め、通信データ監視部24に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、情報処理装置によ
る伝送路利用を好適に制御する通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々なネットワークを介したデー
タ送信が盛んに行われている。一般にネットワークはパ
ケット交換型ネットワークと回線接続型ネットワークと
に大別される。パケットとは送り元及び宛て先が付され
たひとまとまりの伝送単位であり、パケット交換では送
り元が送信すべきデータをパケットに分割して、蓄積交
換を介して宛て先へと伝送する。このような通信方式を
前提にしているからパケット交換型ではネットワークが
多くの情報処理装置によって共有される。これに対して
回線接続型ネットワークでは、ネットワーク上において
回線さえ接続できればパソコン、ワークステーション、
ワープロ等の情報処理装置は何時までも伝送路を占有で
きる。逆にいえばネットワーク上の伝送路は少数の情報
処理装置によって占有されがちになる。ネットワークを
回線接続で用いる場合に伝送路をより多くの情報処理装
置で共有させるため(この共有の度合は共有効率と称さ
れる)、従来から様々な通信方式が提案されていた。
【0003】情報処理装置によるアクセスは概して間欠
的であるから、情報処理装置はデータ送信が必要なとき
のみ間欠的に伝送路上で回線を接続すればよい。間欠的
に回線を接続すれば一台当たりの情報処理装置の回線利
用時間が短くなるため、より多くの情報処理装置が伝送
路を利用できる。このように間欠的に回線を接続して共
有効率を向上させる技術は特開平5−252229号公
報に提案されている。本公報おける通信システムでは伝
送路とパソコンとの間に通信制御装置を介在させてい
る。通信制御装置は通信制御のためのデバイスドライバ
と、ユーザによってタイムアウト時間が設定されたタイ
マとを実装している。このタイムアウト時間はどれだけ
の時間が経過すれば伝送路の使用を他の情報処理装置に
空け渡すかを示している。また通信制御装置に接続され
ているパソコンに、どれだけの時間において伝送路の利
用を許可するかを示している。
【0004】デバイスドライバはパソコンからデータが
出力されると伝送路上に回線を接続し、タイマがタイム
アウトすると回線を切断する。回線が接続済みの状態で
パソコン側から或は相手側からデータが送信されると、
デバイスドライバはタイマにリセットを掛ける。このよ
うな制御によって、データ送信が続く限りデバイスドラ
イバは接続状態を維持し、データ送信の合間のアイドル
状態がタイムアウト時間を越えると回線を切断する。回
線接続を間欠的にすると一台当たりのパソコンが伝送路
を利用する時間が短くなる。そのため、より多くの情報
処理装置が伝送路を利用できる。
【0005】このような制御では、当然のことながらタ
イムアウト時間を短くする程より速くタイムアウトが発
生し、回線を接続している期間がより短くなる。即ちタ
イムアウト時間は共有効率を増減させるための制御量と
して用いることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、通信データ間隔(データ送信の合間の時間間
隔、アイドル状態の時間長を示す)が利用形態に応じて
変動するため、伝送路を回線接続型で用いる場合にはタ
イムアウト時間の設定は通信データ間隔を考慮して慎重
に行う必要がある。設定したタイムアウト時間と再接続
時間、通信データ間隔との折り合いが悪ければ、通信制
御装置によるデータ送信の間延びが目立つようになり、
通信速度が低下しまうという問題点がある。
【0007】再接続時間とは回線切断に要する時間と再
接続に要する時間との総和である。また通信の利用形態
には、例えばパソコンが電子メール等のファイルを伝送
路に送信する場合(1)、伝送路を介した2つのパソコン
がインテリジェント端末として機能し、サーバ−クライ
アント型で伝送路を介してサーバの通信サービスを受け
る場合(2)、パソコンがダム端末として機能し、伝送路
を介したホストコンピュ−タの通信サービスを受ける場
合(3)等がある(ダム端末としての利用とは、パソコン
が『表示』・『キー入力』といったコンソール機能のみ
担い、それ以外の機能をホストコンピュ−タに委ねるこ
とをいい、インテリジェント端末と逆の意味で用いられ
る。)。
【0008】電子メールを送信する場合(1)、パソコン
はファイルを一度に送信してしまうため電子メールを送
信すればデバイスドライバはすぐに回線を切断してもよ
い。電子メールの送信は単発であるから送信を済ませた
後に回線切断すれば回線を空ける時間が大きくなる。パ
ソコンがサーバの通信サービスを受ける場合(2)、ユー
ザがキータイプした文字コード等送信すべきデータをバ
ッファに蓄積しておき、実行キー等が押下されればバッ
ファ内のデータをまとめてサーバに送信する。サーバへ
の送信が、例えば行単位になるので回線接続を間欠的に
してもよいが、ユーザのタイプ速度が早く、実行キーが
押下される間隔が短い場合には回線切断は控えたほうが
いい。ホストコンピュ−タの通信サービスを受ける場合
(3)、情報処理装置ではユーザがキーを押下する度にそ
のキーコードをホストコンピュ−タに送信する。キー押
下の度にコードを送信するので、送信の時間間隔が非常
に短いから、その度に回線を切断にするのは望ましくな
い。タイムアウト時間の設定には以上のような柔軟な調
整が要求されるが、このような調整をユーザに要求する
のはとても困難であり、ユーザに煩わしさを与えてしま
う。ユーザ側もこのような調整は怠りがちであり、多く
の場合メーカが出荷時に設定したタイムアウト時間をそ
のまま用いている。或はマニュアル通りに設定したタイ
ムアウト時間をそのまま用いている。
【0009】短目に設定された再接続時間でホストコン
ピュ−タの通信サービスを受ける場合(3)を考える。こ
の場合通信データ間隔時間は再接続時間より短くなるか
ら、キータイプによって回線を接続し、タイムアウトで
回線を切断しても間髪を入れず次のキータイプによって
データが出力されて来る。そのため、折角回線を切断し
ても直にデバイスドライバは回線を接続し直さなければ
ならない。通信制御装置からのデータの送信はこの回線
接続の後になるからその分だけデータ送信が間延びして
しまう。このような間延びがキータイプの度に生じるの
で、従来の通信制御装置ではホストコンピュ−タをアク
セスする場合の通信速度が一気に落ちてしまう。サーバ
の通信サービスを受ける場合(2)でも、ユーザの操作速
度が早ければ上記と同様に回線が未接続の状態でパソコ
ンからデータが出力されてしまい、そのデータの伝送路
への出力は回線接続の後になるのでこれが高頻度に繰り
返されると結果として通信速度が落ちてしまう。
【0010】本発明は通信速度の低下という弊害を伴わ
ずに共有効率を上げることができる通信制御装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この問題点を解決するた
めに本発明は、利用形態と再接続時間から最適なタイム
アウト時間を設定するように構成している。
【0012】
【発明の実施の形態】上記目的を達成するために請求項
1に記載の発明は、通信サービスの要求側情報処理装置
と通信サービスの供給側情報処理装置との間に介在する
伝送路に設けられ、要求側情報処理装置から接続要求が
送信されると要求側と回線接続する接続手段と、接続さ
れた回線におけるデータ送信及び受信終了を検出する検
出手段と、所定のタイムアウト時間が設定され、接続手
段による回線接続時或は検出手段による検出時に接続さ
れた回線について計時を始めるタイマと、タイマがタイ
ムアウトすると該回線を切断する切断手段とを有する通
信制御装置において、回線におけるデータ送信の合間の
アイドル状態の時間長を回線毎に計測する計測手段と、
計測された時間長に対して最適なタイムアウト時間を算
出する算出手段と、前記タイマに設定されたタイムアウ
ト時間を、算出されたタイムアウト時間に更新する更新
手段とを備えることを特徴としたものであり、要求側情
報処理装置から接続要求が送信されると要求側と接続手
段によって回線接続される。接続状態で検出手段によっ
て接続された回線におけるデータ送信及び受信終了が検
出される。接続手段による回線接続時或は検出手段によ
る検出時にはタイマによって接続された回線について計
時が始められる。回線におけるデータ送信の合間のアイ
ドル状態の時間長が計測手段によって回線毎に計測さ
れ、計測された時間長に対して最適なタイムアウト時間
が算出手段によって算出される。前記タイマには所定の
タイムアウト時間が設定されているが、このタイムアウ
ト時間は更新手段によって算出手段によって算出された
タイムアウト時間に更新される。タイマがタイムアウト
すると切断手段によって該回線が切断されるという作用
を有する。
【0013】また請求項2に記載の発明は、前記算出手
段は回線切断するのに要する時間と回線接続するのに要
する時間との和である再接続時間を記憶する記憶部と、
前記再接続時間と計測手段による計測値との長短を判定
する判定部と、計測値の方が長い場合、回線におけるタ
イムアウト時間を再接続時間より小さい値に決定し、計
測値の方が短い場合、前記タイマのタイムアウト時間を
計測値以上の値に決定する決定部とを備え、更新手段
は、タイマに設定されたタイムアウト時間を、決定部に
よって決定されたタイムアウト時間に更新することを特
徴としたものであり、記憶部には、回線切断されるのに
要する時間と回線接続されるのに要する時間との和であ
る再接続時間が記憶されている。前記再接続時間と計測
手段による計測値との長短が判定部によって判定され、
計測値の方が長い場合、決定部によって回線におけるタ
イムアウト時間が再接続時間より小さい値に決定され、
計測値の方が短い場合、前記タイマのタイムアウト時間
が計測値以上の値に決定される。決定後、更新手段によ
ってタイマに設定されたタイムアウト時間が、決定部に
よって決定されたタイムアウト時間に更新されるという
作用を有する。
【0014】また請求項3に記載の発明は、前記判定手
段は更に、計測手段によって計測された複数の計測値を
履歴として記憶し、記憶されている時間の平均をとる平
均部と、とられた平均と再接続時間との長短を比較し、
比較結果を前記判定結果とする比較部とを備えることを
特徴としたものであり、計測手段によって計測された複
数の計測値が履歴として記憶されており、記憶されてい
る時間の平均が平均部によってとられる。とられた平均
と再接続時間との長短が比較部によって比較され、比較
結果が前記判定結果とされるという作用を有する。
【0015】また請求項4に記載の発明は、更新手段は
更に、再接続時間を記憶する記憶部と、要求側情報処理
装置から接続要求が送信されたタイミングから、接続手
段が要求側と回線接続し終えるまでの時間を計測する第
1計測部と、タイマがタイムアウトしたタイミングか
ら、切断手段が回線を切断し終えるまでの時間を計測す
る第2計測部と、第1計測部及び第2計測部によって計
測された時間の和をとり、記憶部に記憶されている再接
続時間をその和に書き換える書き換え部とを備えること
を特徴としたものであり、記憶部には再接続時間が記憶
されている。また要求側情報処理装置から接続要求が送
信されたタイミングから、接続手段が要求側と回線接続
し終えるまでの時間が第1計測部によって計測される。
タイマがタイムアウトしたタイミングから、切断手段が
回線が切断し終えるまでの時間も第2計測部によって計
測される。第1計測部及び第2計測部によって計測され
た時間の和がとられ、記憶部に記憶されている再接続時
間が書き換え部によってその和に書き換えられるという
作用を有する。
【0016】また請求項5に記載の発明は、前記通信制
御装置は更に、接続された回線において送信されたデー
タが含んでいるデータ種別を識別する識別手段と、デー
タ種別が論理リンクを維持するための通信データである
と識別されると、タイマの計時開始を禁止する禁止手段
とを備えることを特徴としたものであり、これによって
接続された回線において送信されたデータが含んでいる
データ種別が識別手段によって識別される。データ種別
が論理リンクを維持するための通信データであると識別
されると、禁止手段によってタイマの計時開始が禁止さ
れるという作用を有する。
【0017】以下実施の形態について図面を参照しなが
ら説明する。図1に実施の形態に係る通信システムの構
成を示す。これは事業所内等に構築された通信システム
である。本通信システムは大きく分けて回線接続型無線
ネットワーク200とパケット交換型有線ネットワーク
1000とで構成され、その間の伝送路上に通信制御装
置20が介在している。回線接続型無線ネットワーク2
00の域内はラップトップ型のパソコン221及びパソ
コン222が存在し、パケット交換型有線ネットワーク
1000には、DBサーバ30、ホストコンピュ−タ4
0が接続されている。パケット交換型有線ネットワーク
1000が有線であるからDBサーバ30、ホストコン
ピュ−タ40は置き場所が決まっている。これに対して
パソコン221、パソコン222は無線ネットワークの
配下にあるから持ち運べることができ、回線交換型無線
ネットワーク200の範囲内であれば置き場所を自由に
変えることができる。回線交換型無線ネットワーク20
0のエリアは事業所の隅々までを網羅しているので、職
員(ユーザ)は、自分の机や会議室、休憩場等好きな場
所にパソコン221、パソコン222を持ち運ぶことが
できる。非常にモビリティが高い通信システムである。
【0018】本通信システムではDBサーバ30、ホス
トコンピュ−タ40が通信サービスの供給側であり、パ
ソコン221、パソコン222が通信サービスの要求側
である。従って通信制御装置20は要求側−供給側の両
者の間に介在している。本通信システムは、TDMA/
TDD方式による親機−子機間の無線伝送路を回線接続
型無線ネットワーク200として互いに共用し合う。本
通信システムの回線接続型無線ネットワーク200は一
周波数帯の無線搬送波を1回線(1無線回線)として用
いる。換言すれば同時に通信可能なチャネルが1チャネ
ルのみである。通信制御装置20はこの一伝送路の共有
効率を向上すべく回線の切断・接続を制御する。本実施
の形態ではTDMA/TDD(Time Division Multiple
Access/ Time Division Duplex)方式による親子電話
での多重度を”1”にしている。これはパケット交換型
有線ネットワーク1000の伝送レートと、回線接続型
無線ネットワーク200の伝送レートとの間には大きな
速度差があり、多重を行わないことで無線回線の伝送レ
ートをよりパケット交換型有線ネットワーク1000に
近づけているからである。このように多重度を制限する
一方、通信制御装置20がパソコン221、パソコン2
22との回線接続を間欠的に制御している。本通信シス
テムは通信制御装置20による回線制御によって共有効
率の向上を図っている。
【0019】回線接続型無線ネットワーク200内に置
かれているパソコン221、222はTDMA/TDD
方式親子電話の無線インターフェィスカードである子機
211、212を装着している。子機211、子機21
2はTDMA/TDD方式親子電話における移動局とし
てのレイヤ1〜レイヤ3の機能を有する。具体的にはπ
/4シフトQPSkによる通信データの変復調機能や、無線
搬送波の増幅機能、誤り訂正・再送制御を含む伝送制御
手順実行機能、回線接続、回線切断等の回線管理機能等
を実現する。子機211、子機212はパソコン22
1、パソコン222上のアプリケ−ションプログラムの
制御によって出力されたデータを無線回線上に送信し、
DBサーバ30、ホストコンピュ−タ40から無線回線
によって送信されて来るデータをアプリケ−ションプロ
グラムに引き渡す。子機211とパソコン221、子機
212とパソコン222はそれぞれ一体となって機能す
るため、以下の説明では両者を一体としてパソコン22
1、222として説明する。
【0020】パソコン221は、サーバ−クライアント
型の利用形態でDBサーバをアクセスするためのオペレ
ーションシステムが起動しており、通信制御装置20を
介してDBサーバ30による通信サービスを受けるイン
テリジェント端末である。パソコン222は、ホストコ
ンピュ−タの端末として機能するためのアプリケ−ショ
ンプログラム(端末エミュレータ)が起動しており、通
信制御装置20を介してホストコンピュータ40の通信
サービスを受けるダム端末である。
【0021】以上のパソコン221、パソコン222は
無線回線の使用を望んでおり、無線伝送路でのアクセス
を競合し合っている。パケット交換型有線ネットワーク
1000はDBサーバ30やホストコンピュ−タ40
等、多様な使われ方の端末を互いを接続している。DB
サーバ30、ホストコンピュ−タ40はパケット交換型
有線ネットワーク1000内を行き来するパケットでア
クセスされる。DBサーバ30、ホストコンピュ−タ4
0等のパケット交換型有線ネットワーク1000上の端
末はファイル転送プロトコル(File Transration Proto
col(FTP))、テレコミュニケーションネットワーク(Te
lcommunications Network(TELNET))等でパソコン22
1、パソコン222に通信サービスを供給する。
【0022】通信制御装置20はTDMA/TDD方式
親子電話の親機201をIインタフェースのデジタルイ
ンタフェースで装着し、パケット交換型有線ネットワー
ク1000をデジタルインタフェースで装着しているゲ
ートウェイである。ゲートウェイとは、異なった通信体
系のネットワークを相互接続するための通信機器であ
り、通信制御装置20は異種ネットワーク間の通信プロ
トコルのギャップを解消し得る機能を有している。本実
施の形態では、通信制御装置20は回線接続型無線ネッ
トワーク200−パケット交換型有線ネットワーク10
00を互いに接続しているため、特に回線接続型−パケ
ット交換型間のプロトコルギャップを解消している。
【0023】次に、図2の構成図を参照しながら通信制
御装置20の内部構成について説明を行う。通信制御装
置20は、図2に示すように、接続部21と、通信部2
2と、切断部23と、通信データ監視部24と、タイマ
値設定部25とを備えている。本図における通信アプリ
ケーション50は、DBサーバ30、ホストコンピュー
タ40上で動作するアプリケーションプログラムを説明
するため、便宜上通信制御装置20上で表現している。
【0024】接続部21は、サービスの要求側と通信制
御装置20との間の伝送路上で回線接続が可能な場合、
要求側−通信制御装置20間を回線接続する。またサー
ビスの供給側と通信制御装置20との間の伝送路上で回
線接続が可能な場合、供給側−通信制御装置20間を回
線接続する。本実施の形態では要求側であるパソコン2
21、パソコン222と通信制御装置20との間の伝送
路が回線接続可能であるので接続部21は通信制御装置
20−パソコン221間、通信制御装置20−パソコン
222間を回線接続する。具体的に示すと接続部21は
パソコン221、パソコン222から呼接続要求(呼接
続要求は子機211、212が発する接続要求であ
る。)を受け取ると、子機211−親機201間、子機
212−親機201間でTDMA/TDD方式親子電話
のレイヤ3の接続シーケンスを行わせ、無線伝送路にお
ける通信回線を接続する。回線接続型無線ネットワーク
200の通信回線が接続されていない状態で通信アプリ
ケーション50から送信データを受け取った場合も親機
201−パソコン221、親機201−パソコン222
の回線接続を行う。供給側に対してはDBサーバ30、
ホストコンピュ−タ40と通信制御装置20とがパケッ
ト交換網で接続されているので回線接続が不可能である
がFTPやTELNET等による通信サービスをパソコン22
1、パソコン222に仲介する。そのためTCP/IP
通信によるコネクションを通信制御装置20−DBサー
バ30、通信制御装置20−ホストコンピュ−タ40の
間に確立する。
【0025】尚、通信制御装置20が回線交換型ネット
ワークである図中の公衆網2000を接続した場合、接
続部21は公衆網上にあるサービス供給側の情報処理装
置との回線を接続する。公衆網の一例としてはPSTN網、
ISDN網があり、接続部21はこれらを介した回線接続を
行うことができる。通信部22は、接続部21が通信回
線を接続した後の回線へのデータの入出力を行う。通信
制御装置20は回線接続型無線ネットワーク200−パ
ケット交換型有線ネットワーク1000の間に介在して
いるから、この入出力は無線バイトストリーム−パケッ
トの双方向変換によってなされる。パソコン221−接
続部21間の回線が確立されて、DBサーバ30宛のデ
ータが無線回線を通じて送信されると、通信部22はこ
れから無線送信のためのヘッダを除外して、実データ部
のみからパケットを組み立ててDBサーバ30宛に送信
する。パソコン222−接続部21間の回線が確立され
て、ホストコンピュ−タ40宛のデータが無線回線を通
じて送信されると、通信部22はこれから無線送信のた
めのヘッダを除外して、実データ部のみからパケットに
組み立ててホストコンピュ−タ40宛に送信する。
【0026】通信データ監視部24は定期的なタイマー
割り込みによりインクリメントされる計測値タイマを備
え、通信データを監視する。具体的にはパソコン22
1、パソコン222が発した呼接続要求が無線回線を介
して到着すると回線接続型ネットワーク上に回線を接続
し、計測値タイマをリセットする(カウント値を0にす
る)。リセット後、タイマがタイムアウトすると切断部
23へ回線切断指示を行う。回線が接続済みの状態でパ
ケット交換型有線ネットワーク1000や親機201か
らデータが到着すると、通信データ監視部24は再度タ
イマにリセットを掛ける。このような制御によって、デ
ータ送信が続く限り通信データ監視部24は接続した回
線を維持し、データ送信の合間がタイムアウト時間を越
えるとタイムアウトによって回線を切断する。
【0027】また通信開始時に通信データ監視部24は
一定時間通信部22を経由する通信データを監視し、こ
れらの通信データの合間のアイドル状態の時間間隔(通
信データ間隔時間Ti(i=0,1,2,3,4,5・・・n))をタイマ値
設定部25に通知する。またタイマ値設定部25がi=0,
1,2,3,4,5・・・nにおける通信データ間隔時間の平均通信
データ間隔時間T2を算出して、通信データ間隔T2と
再接続時間T1との大小関係からタイムアウト時間T3
を設定しそれを通信データ監視部24に通知すると、通
信データ監視部24は設定されたタイムアウト時間T3
を受け取って計測値タイマに設定する。以上の説明では
計測値タイマは通信データ送受信の度にリセットが掛け
られてしまうが、通信データの種別によっては計測値タ
イマのリセットが不要なものもある。
【0028】それの代表的なものはTCP/IP等の通
信プロトコルにおいてアプリケーションレベルの通信が
行われていない期間も論理リンクの維持のために定期的
に発生する通信データである。これに該当する通信デー
タは論理リンク維持といったプロトコル種別を有してい
る。共有効率を考えるとこのような通信データによって
計測値タイマにリセットを掛けるのは望ましくないの
で、これを無視するように通信データ監視部24を設定
することが可能である。ユーザが『リンク維持無視』に
通信データ監視部24を設定すると、通信データ監視部
24は受信した通信データからプロトコル種別を検出し
それを識別する。識別結果が論理リンク維持であると通
信データ監視部24はタイマのリセットを禁止する。こ
の間、DBサーバ30、ホストコンピュ−タ40、パソ
コン221、222は論理リンクが維持されているもの
としてリンク応答を行うが、通信データ監視部24はこ
れに対する代理応答を行い、恰もリンクが維持されてい
るように見せかける。
【0029】このように論理リンク維持のためのデータ
を無視しつつもリンク応答に対する代理応答を行えば、
要求側−供給側のアプリケ−ション層ではこれが認めら
れているものとして処理を続行するので、通信制御装置
20が回線を解放している間も要求側−供給側のアプリ
ケ−ション層から見れば、見掛け上論理リンクが接続さ
れた状態になっている。故に通信制御装置20が接続を
解放しても要求側−供給側のアプリケ−ションプログラ
ムはリンクが維持されているものとして何等変わり無く
処理を続行する。
【0030】切断部23は通信データ監視部24より回
線切断指示を受け取ると、子機211−親機201間、
子機212−親機201間でTDMA/TDD方式親子
電話のレイヤ3の切断シーケンスを行わせ、無線伝送路
における通信回線を切断する。切断を終えると接続部2
1に回線が切断されたことを通知する。タイマ値設定部
25は通信開始時に通信データ監視部24より受け取っ
た通信データ間隔時間Ti(i=0,1,2,3,4,5・・・n)の統計を
とって、これらの平均を算出する。これによって平均通
信データ間隔時間T2が求まる。またタイマ値設定部2
5は再接続時間T1を記憶しており、求めた平均通信デ
ータ間隔時間T2を再接続時間T1と比較してその大小
関係からタイムアウト時間T3を設定して通信データ監
視部24に通知する。
【0031】例えばタイムアウト時間T3は以下のよう
に設定される。平均通信データ間隔時間T2>再接続時
間T1の場合、回線切断−接続を行うのに充分な余裕が
あるわけだから、パソコン221、パソコン222から
通信データを受けとれば直に回線を切断しても何の問題
はない。そのため、タイマ値設定部25はタイムアウト
時間T3を限りなく0に近い微小な値(例えばT1/
N)に設定する。クライアント/サーバ型の利用形態で
は概してT2>T1の場合が多いので、タイムアウト時
間T3は限りなく0に近い値が設定されることになる。
【0032】T2≦T1の場合、『発明が解決しようと
する課題』で提示した”送信間延びの多発”が問題とな
る。通信システムにおいて端末エミュレータを起動させ
てホストコンピュ−タ40をアクセスする場合はT2≦
T1の関係が成立し得る。この”送信間延びの多発”を
避けるには平均通信データ間隔時間T2内にタイムアウ
トが起こることを禁止する必要がある。そのため、タイ
マ値設定部25はタイムアウト時間T3をT2より大き
な値(例えば再接続時間T1)に設定する。このような
設定によって極僅かな平均通信データ間隔時間T2内に
タイムアウトが起こるといった現象が回避される。この
タイマ値設定部25による計測値タイマの柔軟な調整
で、通信速度の低下を招かずに回線接続型無線ネットワ
ーク200を解放させる期間を伸ばすことができ、より
多くのパソコンが回線を使用できるようになっている。
【0033】上記の説明はクライアント/サーバ型の利
用形態、端末エミュレータの利用形態おける代表的な現
象を示している。これに加えてタイマ値設定部25によ
るタイムアウト時間T3の設定は上記の利用形態におけ
る例外的な現象にも充分対処し得る。クライアント/サ
ーバ型の利用形態において、パソコン221、パソコン
222に対して非常に高速な操作なされ平均通信データ
間隔時間T2<再接続時間T1の関係になってもタイマ
値設定部25は計測した平均通信データ間隔時間T2を
手掛かりにしてこのT2<T1の関係を感知し、これに
基づいてタイムアウト時間T3を長目に設定してタイム
アウトが起こりにくくする。
【0034】端末エミュレータを起動させていてもキー
タイプが遅く通信データの合間が非常に大きい場合に
は、タイマ値設定部25は計測した平均通信データ間隔
時間T2を手掛かりにしてT2≦T1と判定するのでタ
イムアウト時間T3を0に近く設定し、タイムアウトが
起こり易くする。尚、本実施の形態においてタイマ値設
定部25が平均通信データ間隔時間T2を平均によって
求めているのは、平均通信データ間隔時間T2の算出を
単純にしてタイマ値設定部25の負荷を軽減させている
からである。タイマ値設定部25の処理能力に余裕があ
れば他の統計的値(例えば最頻値など)を用いてより緻
密に平均通信データ間隔時間T2を分析させてもよい。
【0035】タイマ値設定部25が記憶する再接続時間
T1は、メーカ側が出荷時に最適と思われるものを設定
しておくことも可能であり、ユーザがこれを増減させる
ことも可能である。しかしより厳密なタイムアウト時間
T3を要求する場合にはタイマ値設定部25は接続部2
1による接続シーケンスがどれだけの時間を要したか、
切断部23による切断シーケンスがどれだけの時間を要
したかを測定し、測定結果の総和を取って絶えず最新の
再接続時間T1を求める。このような設定では回線接続
−切断を絶えず監視するという労力が生じるためタイマ
値設定部25の負担はより重くなるが、接続・切断に要
する時間の現状を確実に把握することができ、タイムア
ウトの設定を緻密に行うことができる。タイマ値設定部
25の処理能力に余裕を見込める場合はこの再接続時間
を測定させてより緻密なタイムアウトの設定を行わせる
べきである。
【0036】以上のように構成された本発明の実施の形
態における通信制御装置について、その動作を説明す
る。 <クライアント−サーバ型で通信サービスを受ける場合
> {パソコン221とDBサーバ30の通信}図3は、パ
ソコン221とDBサーバ30の通信シーケンスのPA
D(Problem analyze diagram)図であり、各々が通信
開始手順、タイムアウト時間設定手順、通信切断手順、
通信再接続手順を示している。PAD図において右端
が"M”字状にカットされた枠は"選択処理"を表現して
おり、左端に縦線”|”が入った枠が反復処理を表現し
ている。
【0037】<通信開始手順>パソコン221上のDB
クライアントアプリケーションが起動し、DBサーバ3
0上のDBサーバアプリケーションと通信を行うため
に、通信制御装置20へと接続要求を発行する。通信制
御装置20内の接続部21は接続要求を受け取り、無線
回線の接続を行う(ステップS1)。DBクライアント
アプリケーションからの通信データが、通信制御装置2
0を介してパケット交換型有線ネットワーク1000内
のDBサーバ30へと届けられる。
【0038】パケット交換型有線ネットワーク1000
はパケット交換型であるから通信制御装置20はDBサ
ーバ30に対しては回線を接続することなくDBサーバ
30宛のパケットがDBサーバ30へ届けられる。 <タイムアウト時間設定手順>上記のようにして、パソ
コン221とDBサーバ30が通信を開始する。パソコ
ン221とDBサーバ30の通信形態はクライアント/
サーバ型であり、通信制御装置20内の通信データ監視
部24において監視される通信データは時間軸上で図4
に示すパターンになる。図4において、通信データ間隔
時間T(i=1,2)はパソコン221でキーコード入力を行
単位に行っている時間であり、通信が行われていない時
間と考えられる。ここでパソコン221に対して実行キ
ーの押下がなされると、通信制御装置20に接続要求を
送信し、ハッチングを掛けた四角形に示す通信データを
通信制御装置20宛に送信する。
【0039】通信データ監視部24は通信部22におけ
る通信状態を監視している。このような監視を行いつつ
も通信開始から一定時間を隔ててタイマー値設定部25
に通信データ間隔時間Ti(i=0,1,2,3,4,5・・・n)を通知し
(ステップS3)、タイマ値設定部25に統計処理を依
頼する。依頼に応じてタイマ値設定部25は平均通信デ
ータ間隔時間T2を算出し、通信データ監視部24に解
答する(ステップS4)。平均通信データ間隔時間T2
を受けた通信データ監視部24はこれを再接続時間T1
と比較し(ステップS5)、タイムアウト時間T3を設
定してその結果を通信データ監視部24に通知する。T
2>T1の場合(ステップS5でNo)、T3を再接続時
間T1/N(≒0)に設定する(ステップS6)。
【0040】<通信切断手順>通信データ監視部24
は、タイマー値設定部25からタイムアウト時間T3を
受け取り通信データを監視する。通信データ監視部24
はタイマー割り込みにより計測値タイマを定期的にイン
クリメントする(ステップS13)。新たに通信データ
送信が検出されれば計測値タイマのカウント値T4を0
にする(ステップS12)。クライアントとして利用さ
れていれば、短めのタイムアウト時間T3が設定される
のでカウント値T4>タイムアウト時間T3の関係が頻
繁に成立し(ステップS11でYes)、データ送信終了
の度に無線回線が切断される(ステップS14)。 <通信再接続手順>パソコン221から新たに通信デー
タが発生した場合(画面入力を終えて実行キー等を入力
した場合)、あるいはDBサーバ30から新たに通信デ
ータが発生した場合、<通信開始手順>と同様の手順を
とり、再接続が行われる。
【0041】次に、図6のシーケンス図を参照しなが
ら、パソコン221がクライアント−サーバ型で通信サ
ービスを受ける場合の制御を説明する。パソコン221
が時点t1において接続要求を送信すると、通信制御装
置20は時点t2においてこれを受信し、時点t3にお
いて接続シーケンスを行ってパソコン221−通信制御
装置20間の回線を接続する。回線接続後、時点t4に
おいて、回線接続型無線ネットワーク200を介してパ
ソコン221から送信されてくる通信データを受信し、
それと共にタイマをリセットする。タイムアウト時間T
3には0に近い値が設定されているので直にタイムアウ
トが時点t5においてタイムアウトが発生し、通信制御
装置20はパソコン221と回線切断のために切断シー
ケンスを行う。このような切断シーケンスで回線接続型
無線ネットワーク200が解放され、他のパソコンが無
線伝送路を利用することができる。同様の処理が時点t
6〜時点t14においてもなされて、所定量の通信デー
タが通信制御装置20に蓄えられると通信制御装置20
はこれらからパケットを作成し、作成したパケットをパ
ケット交換型有線ネットワーク1000を介してDBサ
ーバ30に送信する。クライアント−サーバ型で通信サ
ービスを受ける場合では通信データがパソコン221か
ら送信される度に無線伝送路が解放されるので、他のパ
ソコンが利用できる時間はその分だけ増加する。またタ
イムアウト時間T3が非常に短かく、通信データの受信
に間髪を入れず発生しているので、無線伝送路を解放し
ている時間も長めになる。このような制御で通信制御装
置20は無線伝送路を解放している時間を大き目にして
いる。
【0042】<ホストコンピュ−タ−ダム端末型で通信
サービスを受ける場合> {パソコン222とホストコンピュータ40の通信}次
にパソコン222とホストコンピュータ40の通信動作
について述べる。 <通信開始手順>パソコン222上の端末エミュレータ
が起動し、ホストコンピュータ40と通信を行うため
に、通信制御装置20へ接続要求を発行する。通信制御
装置20内の接続部21は接続要求を受け取り、通信回
線の接続を行う(図3に示したステップS1)。端末エ
ミュレータからの通信データが、通信制御装置20を介
して、パケット交換型有線ネットワーク1000内のホ
ストコンピュータ40へと届けられる。パケット交換型
有線ネットワーク1000は、パケット交換型であり、
回線を接続することなくホストコンピュータ40宛のパ
ケットがホストコンピュータ40へ届けられる。
【0043】<タイムアウト時間設定手順>通信データ
監視部24は、通信開始から一定時間を隔ててタイマー
値設定部25に通信データ間隔時間Ti(i=0,1,2,3,4,5・
・・n)を通知し(ステップS3)、タイマ値設定部25に
統計処理を依頼する。依頼に応じてタイマ値設定部25
は平均通信データ間隔時間T2を算出し、通信データ監
視部24に解答する(ステップS4)。平均通信データ
間隔時間T2を受けた通信データ監視部24はこれを再
接続時間T1と比較し(ステップS5)、タイムアウト
時間T3を設定してその結果を通信データ監視部24に
通知する。T2≦T1であるので(ステップS5でN
o)、T3を再接続時間T1の時間長に設定する(ステ
ップS7)。
【0044】<通信切断手順>通信データ監視部24
は、タイマー値設定部25からタイムアウト時間T3を
受け取り、通信データを監視する。通信データ監視部2
4はタイマー割り込みにより計測値タイマを定期的にイ
ンクリメントする(ステップS13)。新たに通信デー
タが検出されれば計測値タイマを調整してカウント値T
4を0にリセットする(ステップS12)。端末エミュ
レータを起動させていれば、通信データの受信によって
絶えずタイマがリセットされるのでカウント値T4>タ
イムアウト時間T3の関係が成立せず、無線回線が接続
されたままになる。
【0045】上記のようにして、パソコン222とホス
トコンピュータ40が通信を開始する。端末エミュレー
タを起動したパソコン222の利用形態ではパソコン2
22に対してユーザがキー入力を行うたびに、通信デー
タを無線回線上に送信する。したがって、通信制御装置
20内の通信データ監視部24で、監視される通信デー
タは時間軸上で図5に示すパターンになる。図5におい
て、通信データ間隔時間Tはパソコン221でキー入力
とキー入力の間の時間を表している。
【0046】上記のインクリメントによってカウント値
T4が増加しても、タイムアウト時間T3が大き目に設
定されたので端末エミュレータのような利用形態では回
線が切断されることはない。キー入力が一定期間行われ
ない場合はタイマがタイムアウトするので通信データ監
視部24は切断部23へ回線切断指示を行う。この指示
を受けて切断部23はTDMA/TDD方式親子電話に
おけるレイヤ3の切断シーケンスをおこなって通信回線
を切断する。そして切断の旨を接続部21に通知する。
【0047】<通信再接続手順>パソコン222から新
たに通信データが発生した場合、すなわち、キー入力が
行われた場合、<通信開始手順>と同様の手順をとり、
再接続が行われる。次に図7のシーケンス図を参照しな
がらホストコンピュ−タの通信サービスを受ける場合の
制御を説明する。
【0048】時点t20においてパソコン221から接
続要求が送信されると、通信制御装置20は接続シーケ
ンスを行い、時点t21においてパソコン222−通信
制御装置20間の回線を接続する。回線接続後、回線接
続型無線ネットワーク200を介してパソコン222か
らキー押下の度に送信されてくる通信データを受信し、
それと共にタイマを時点t22においてリセットする。
タイムアウト時間T3は再接続時間T1より大きく値が
設定されているので、キー押下の間隔ではタイムアウト
が発生せず、回線は維持されたままである。同様の処理
が時点t22〜時点t25においてもなされて、所定量
の通信データが通信制御装置20に蓄えられるとこれら
からパケットを作成し、作成したパケットをパケット交
換型有線ネットワーク1000を介してホストコンピュ
−タ40に送信する。パソコン221の前に着座してい
るユーザが手を休めると、時点t26においてタイムア
ウトが発生し、通信制御装置20は時点t27におい
て、パソコン221と回線切断のためにシーケンスを行
う。このような切断シーケンスで伝送路が解放される。
【0049】以上のように本実施の形態によれば通信速
度の低下という弊害を招かないで共有効率を向上させる
ことができる。尚本実施形態では注目度が高いTDMA
/TDD方式親子電話、パケット交換型有線ネットワー
クを混在した通信システムを一例にして説明を進めた
が、本発明の要旨は以上の説明に限定されないのはいう
までもなく、その要旨を変更しない限り様々な変更実施
を行うことが可能である。以下の(a)〜(c)に変更
実施の一例を上げる。
【0050】(a)本実施の形態においては、通信制御
装置20、DBサーバ30、ホストコンピュータ40を
それぞれ別の機器として説明したが、DBサーバ30、
ホストコンピュータ40の機能が通信制御装置20内に
あってもよい。また、実施の形態において本発明の通信
制御装置は、無線回線と有線ネットワークのゲートウェ
イとして説明したが、パソコン221、222内に含ま
れる機能であってもよい。この場合でも切断シーケンス
で回線接続型無線ネットワーク200が解放され、他の
パソコンが無線伝送路を利用することができる。また複
数個のISDN端末からISDN回線を共有する通信システムに
適用してもよい。
【0051】(b)本実施の形態では伝送レート向上の
ために無線回線数を1回線にしているが、無線搬送波を
多重度を挙げる場合にも対処できる。以上の通信制御装
置の各部が回線についての各種情報を例えば回線番号な
どを手掛かりにしてタスクとして管理し、これらを時分
割で制御すると、無線搬送波に複数回線が多重されてい
る場合でも充分対処できる。
【0052】(c)本実施の形態では、再接続時間T1
と通信データ間隔T2との大小比較でタイムアウト時間
T3を決定したが、計測された通信データ間隔T2をパ
ラメータとして反映させるような決定方法であれば、ど
のようなものを適用してもよい。例えば再接続時間T1
と通信データ間隔T2との差分に応じてタイムアウト時
間T3を増減させたり、再接続時間T1と通信データ間
隔T2との比率に応じてタイムアウト時間T3を増減さ
せてもよい。タイマ値設定部25が所定の算出式の被演
算子に再接続時間T1、通信データ間隔T2を適用して
この算出式の計算を行い、計算結果をタイムアウト時間
T3として設定してもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1の通信制御装置によれば伝送路
を回線接続型で用いる場合に通信データ間隔が利用形態
に応じて変動しても、タイムアウト時間は更新手段によ
って通信データ間隔に最適な値に自動的に更新される。
これによってタイムアウト時間が柔軟に調整される。そ
のためユーザに煩雑さを与えることなく共有効率を向上
させることができる。
【0054】請求項2の通信制御装置によれば伝送路を
回線接続型で用いる場合に通信データ間隔が利用形態に
応じて変動しても、タイムアウト時間は更新手段によっ
て再接続時間、通信データ間隔との大小関係に応じて動
的に更新される。換言すればタイムアウト時間が柔軟な
調整される。そのためユーザはタイムアウト時間の設定
に煩わされることはない。またホストコンピュ−タの通
信サービスを受ける場合等で計測手段によって計測され
た通信データ間隔時間が再接続時間より短くなると、タ
イムアウト時間を長めに更新してタイムアウトが起こり
にくくし、そうでないとタイムアウト時間を短い目にし
てタイムアウトが起こり易くするので、”データ送信の
間延びの多発”といった弊害を伴わずに共有効率を向上
させることができる。
【0055】また請求項3記載の発明によれば請求項2
の効果に加えて、過去の再接続時間の平均から平均通信
データ間隔時間を求めるので、より緻密なタイムアウト
設定を行うことができる。また請求項4記載の発明によ
れば、過去の接続・切断に要した時間から再接続時間を
求め、これに応じてタイムアウト時間を決定するので精
度の高いタイムアウト時間の設定を行うことができる。
【0056】また請求項5記載の発明によれば請求項1
の効果に加えて、TCP/IP等の通信プロトコルにお
いてアプリケーションレベルの通信が行われていない期
間も論理リンクの維持のために定期的に発生する通信デ
ータを識別し、タイマのリセットを禁止するので、タイ
ムアウト発生がこのような通信データによって妨げられ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における通信制御装置を備えた通信
システムの構成図である。
【図2】実施の形態における通信制御装置の構成図であ
る。
【図3】実施の形態におけるパソコンとDBサーバ間及
びパソコンとホストコンピュータ間の通信手順のPAD図
である。
【図4】実施の形態におけるパソコンとDBサーバ間で
観測される時間軸上での通信データを示した図である。
【図5】本発明の一実施の形態におけるパソコンとホス
トコンピュータ間で観測される時間軸上での通信データ
を示した図である。
【図6】実施の形態におけるパソコン−DBサーバ間の
シーケンス図である。
【図7】実施の形態におけるパソコン−ホストコンピュ
ータ間のシーケンス図である。
【符号の説明】
20 通信制御装置 21 接続部 22 通信部 23 切断部 24 通信データ監視部 25 タイマ値設定部 30 DBサーバ 40 ホストコンピュータ 50 通信アプリケーション 200 回線接続型無線ネットワーク 201 親機 211 子機 212 子機 221 パソコン 222 パソコン 1000 パケット交換型有線ネットワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信サービスの要求側情報処理装置と通
    信サービスの供給側情報処理装置との間に介在する伝送
    路に設けられ、要求側情報処理装置から接続要求が送信
    されると要求側と回線接続する接続手段と、接続された
    回線におけるデータ送信及び受信終了を検出する検出手
    段と、所定のタイムアウト時間が設定され、接続手段に
    よる回線接続時或は検出手段による検出時に接続された
    回線について計時を始めるタイマと、タイマがタイムア
    ウトすると該回線を切断する切断手段とを有する通信制
    御装置において、 回線におけるデータ送信の合間のアイドル状態の時間長
    を回線毎に計測する計測手段と、 計測された時間長に対して最適なタイムアウト時間を算
    出する算出手段と、 前記タイマに設定されたタイムアウト時間を、算出され
    たタイムアウト時間に更新する更新手段とを備えること
    を特徴とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、 回線切断するのに要する時間と回線接続するのに要する
    時間との和である再接続時間を記憶する記憶部と、 前記再接続時間と計測手段による計測値との長短を判定
    する判定部と、 計測値の方が長い場合、回線におけるタイムアウト時間
    を再接続時間より小さい値に決定し、計測値の方が短い
    場合、前記タイマのタイムアウト時間を計測値以上の値
    に決定する決定部とを備え、 更新手段は、 タイマに設定されたタイムアウト時間を、決定部によっ
    て決定されたタイムアウト時間に更新することを特徴と
    する請求項1記載の通信制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は更に、 計測手段によって計測された複数の計測値を履歴として
    記憶し、記憶されている時間の平均をとる平均部と、 とられた平均と再接続時間との長短を比較し、比較結果
    を前記判定結果とする比較部とを備えることを特徴とす
    る請求項2記載の通信制御装置。
  4. 【請求項4】 前記更新手段は更に、 再接続時間を記憶する記憶部と、 要求側情報処理装置から接続要求が送信されたタイミン
    グから、接続手段が要求側と回線接続し終えるまでの時
    間を計測する第1計測部と、 タイマがタイムアウトしたタイミングから、切断手段が
    回線を切断し終えるまでの時間を計測する第2計測部
    と、 第1計測部及び第2計測部によって計測された時間の和
    をとり、記憶部に記憶されている再接続時間をその和に
    書き換える書き換え部とを備えることを特徴とする請求
    項2又は3記載の何れかの通信制御装置。
  5. 【請求項5】 前記通信制御装置は更に、 接続された回線において送信されたデータが含んでいる
    データ種別を識別する識別手段と、 データ種別が論理リンクを維持するための通信データで
    あると識別されると、タイマの計時開始を禁止する禁止
    手段とを備えることを特徴とする請求項1〜4記載の何
    れかの通信制御装置。
JP7332099A 1995-12-20 1995-12-20 通信制御装置 Pending JPH09172434A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060145A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システムおよび無線通信方法
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JP2022015055A (ja) * 2020-07-08 2022-01-21 凸版印刷株式会社 経路管理システム、経路管理方法及びプログラム

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