JPH09171823A - 電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法 - Google Patents

電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法

Info

Publication number
JPH09171823A
JPH09171823A JP7331783A JP33178395A JPH09171823A JP H09171823 A JPH09171823 A JP H09171823A JP 7331783 A JP7331783 A JP 7331783A JP 33178395 A JP33178395 A JP 33178395A JP H09171823 A JPH09171823 A JP H09171823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
current collector
active
metal foil
material body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7331783A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nemoto
宏 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP7331783A priority Critical patent/JPH09171823A/ja
Publication of JPH09171823A publication Critical patent/JPH09171823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】リチウムイオン電池等の電気化学素子におい
て、金属箔上に堆積される活物質の重量を増大させ、容
量を増大させ、かつ集電体上における活物質の堆積量、
即ち、活物質層の厚さおよび密度を均一にする。 【解決手段】電気化学的に活性の活物質を含有する坏土
5A、5Bを、押出成形用の口金から押し出して活物質
体6A、6Bを製造する。好ましくは、厚膜形状の成形
体を押し出し、この際成形体を、厚さ100μm以上、
1000μm以下の厚膜形状の成形体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、充電と放電とが可能な二
次電池や電気二重層キャパシター等の電気化学素子に好
適な活性部材、これに使用する活物質体、およびこれら
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている二次電池のほとんど
は、鉛蓄電池またはニッケル─カドミウム電池である。
しかし、更に優れた二次電池を求めるニーズによって、
種々の二次電池が開発されてきている。リチウムイオン
電池は、現状では最高のエネルギー密度を与える二次電
池として、携帯電話等に使用されている。また、電気二
重層キャパシターは、半導体メモリーの補助電源として
使用されている。更に、リチウムイオン電池は、他のコ
ードレス機器の電源、電気自動車用電源、メモリーバッ
クアップ用電源、電力貯蔵用電源、人工衛星用電源等の
用途が考えられている。また、現在、有害な排気ガスを
放出しない電気自動車など、比較的に大きな電力が必要
な用途に対して、電力貯蔵量の大きな電池が求められて
いるが、電気二重層キャパシターは、電気自動車の回生
ブレーキのエネルギー蓄積素子として使用が検討されて
いる。
【0003】リチウムイオン二次電池の正極板、負極板
は、金属箔上に活性物質を含有する電極層を形成するこ
とによって作成しており、正極板と負極板との間にセパ
レータを介在させて積層体を製造し、この積層体を巻回
させることによって巻回体を製造する。電気二重層キャ
パシターも、ほぼ同様の方法によって製造されている。
この積層体の幅は例えば50mmであり、長さは例えば
1000〜2000mm程度である。
【0004】リチウムイオン電池においてエネルギー密
度を高めるためには、当然、正極と負極とにおける移動
可能なリチウムイオンの量(即ち、活物質のmAh/
g)を大きくする必要がある。また、電気二重層キャパ
シターにおいてエネルギー密度を高めるためには、活物
質であるカーボンの単位重さあたりの蓄積エネルギーを
大きくする必要がある。しかし、これに加えて、集電体
である金属箔の両面に、可能な限り多量の活物質を堆積
させることによって、電池やキャパシターの全重量に対
する活物質の重量の比率を増大させることが有効であ
る。
【0005】金属箔上に活物質を堆積させるためには、
通常は、ペースト状の活物質を金属箔上にコーティング
し、このコーティング膜を乾燥させて膜を形成してい
る。このコーティングの方法としては、ドクターブレー
ドを使用したり、リバースロールコーターを使用した
り、あるいはスクリーン法を利用したりしている。こう
したコーティングの方法は、例えば、特開平4−242
071号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属箔上の活
物質の堆積量を増大させるためには、前記した理由か
ら、金属箔にコーティングするペーストの量を増大さ
せ、このコーティング膜を厚くすることによって、乾燥
後に金属箔上に保持される活物質の重量を可能な限り増
大させる必要がある。このコーティング膜の厚さは、現
状では10μm〜100μm程度である。しかし、本発
明者が検討したところでは、このコーティング膜の厚さ
を大きくし、例えば200μm以上とすると、コーティ
ング膜を乾燥させた後に、活物質と金属箔との熱膨張差
などの原因によって、膜が金属箔から剥離して両者の接
触が悪くなり、前記電池やキャパシターの内部抵抗が増
大することが判明した。
【0007】また、活物質の堆積量を増大させるため
に、ペースト中の活物質の割合を増加させることも考え
られるが、この場合にはペーストの粘性が上昇し、コー
ティングが困難になった。
【0008】更に、コーティングの膜厚を大きくする
と、ペーストを乾燥した後に、電極の単位面積あたりの
活物質の堆積量にバラツキないし変動が生じやすいこと
も判った。しかも、特に、たとえコーティング時のペー
スト層の厚さをある程度は一定に制御したとしても、ペ
ーストを金属箔上に連続的に塗布ないし印刷する必要が
あるが、このコーティングを実施している最中にも、ペ
ースト中の揮発性成分の蒸発が進むために、ペーストの
粘性や密度が変化してくる。この結果、同じ活性部材中
においても、乾燥後の活物質の堆積量(即ち、活物質層
の厚さおよび密度)にバラツキないし変動が発生した。
このように活物質の堆積量や密度に変動が発生すると、
各部分における容量にバラツキが発生してしまう。
【0009】更に、最近は、金属箔に対していわゆるR
AS加工を行うことによって、金属箔に多数の規則的な
細孔を形成することが行われている。しかし、このよう
に多数の細孔を有する金属箔を集電体として使用した場
合には、集電体の上にペーストをコーティングすると、
細孔の周辺でやはり厚さにバラツキが発生し易いことが
判った。例えば、ドクターブレードやリバースコーティ
ング法による塗布を行うと、細孔の中にペーストの一部
分が不可避的に進入するために、均一な膜厚を得ること
はほとんど不可能であった。
【0010】特にリチウムイオン電池の場合には、次の
問題が発生することが判明してきた。即ち、リチウムイ
オン電池の場合には、充電時に正極および負極が共に1
%程度膨張するという現象が知られている。例えば、充
電の過程においては、正極材料であるLiCO2 からリ
チウムイオンがデインターカレートし、即ちLi+ イオ
ンが抜ける。この結果、陰イオン同士の反発によって結
晶格子が膨張する。また、負極材料であるカーボンに対
しては、リチウムイオンがインターカレートするので、
結晶格子が膨張する。こうした充電時の膨張現象が、電
池の信頼性に著しい影響を与えることが判明した。
【0011】なぜなら、図7に模式的断面図として示す
ように、リチウムイオン電池中においては、正極部材5
1と負極部材52とを交互に積み重ね、この際部材51
と52との間に電解液50およびセパレーター38を介
在させて積層体を作製する。ここで、正極部材51にお
いては、集電体53の両面に正極活物質層54が形成さ
れており、負極部材52においては、集電体53の両面
に負極活物質層55が形成されている。しかし、前記し
たように、各活物質層54、55の厚さに不均一があ
り、例えば56の領域内では活物質層が厚くなり、活物
質の堆積量が増大する。
【0012】電池に充電を行うと、電流は積層体の中で
流れやすい部位に優先的に流れる。この際、活物質層の
厚さの大きい部分では、積層体の厚さ方向に相対的に大
きな圧力が加わっており、かつ活物質層54と55とが
互いに接近している。このために、充電に際して、領域
56中では充電電流が大きく流れる。この結果、領域5
6中では活物質層54と55とが共に相対的に大きく膨
張するために、より一層活物質層54と55との距離が
縮小し、充電電流が流れやすくなる。このために、活物
質の密度が密な領域56中では早期に充電が終了し、即
ちリチウムのインターカレーションが限界に達するが、
活物質の密度が粗な領域57においては充電が終了しな
い。この結果、電池の充電時の見かけ上の容量が低下
し、電池の信頼性が低下する。特に、電池の充電と放電
とを繰り返し実施したときに、見かけ上の容量が一層低
下してくるという問題があった。
【0013】本発明の課題は、リチウムイオン電池や電
気二重層キャパシター等の電気化学素子において、金属
箔上に堆積され、保持されるべき活物質の重量を増大さ
せ、電気化学素子の容量を増大させることである。
【0014】本発明の課題は、更に、集電体上における
活物質の堆積量、即ち、活物質層の厚さおよび密度を均
一にできるようにすることであり、これによって各部分
の容量を一定にすることである。更に、本発明の課題
は、金属箔に対していわゆるRAS加工を実施した場合
のように、金属箔に多数の規則的な細孔を形成した場合
にも、集電体上における活物質の堆積量を均一にできる
ようにすることである。
【0015】更に、本発明の課題は、特にリチウムイオ
ン電池のように充電時に正極活物質層や負極活物質層に
膨張が発生する場合にも、集電体上の活物質層の各部分
における充電電流の流れを均一化し、これによって電池
の見かけ上の容量の減少を防止できるようにすることで
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気化学素
子の活物質体は、活物質体が、電気化学的に活性の活物
質を含有する坏土の押出成形品からなることを特徴とす
る。
【0017】また、本発明は、電気化学素子の活物質を
保持するための集電体と、上記の活物質体とを備えてお
り、集電体の両面に上記の活物質体が固定されているこ
とを特徴とする、電気化学素子の活性部材に係るもので
ある。
【0018】また、本発明は、電気化学素子の活物質体
を製造する方法であって、電気化学的に活性の活物質を
含有する坏土を押出成形用の口金から押し出して活物質
体を製造することを特徴とする。
【0019】また、本発明は、電気化学素子の活物質を
保持するための集電体と、この集電体の両面に固定され
ている活物質体とを備えている活性部材を製造する方法
であって、電気化学的に活性の活物質を含有する坏土を
押出成形用の口金から押し出して活物質体を製造し、こ
の活物質体を集電体に対して圧着することを特徴とす
る。
【0020】最初に、本発明を実現するために適用でき
る、電気化学素子の構成について説明する。
【0021】本発明における電気化学素子には、二次電
池と、電気二重層コンデンサーとが含まれる。こうした
二次電池としては、ニッケル─カドミウム電池、ニッケ
ル─鉄電池、ニッケル─亜鉛電池、ニッケル─水素電
池、リチウムイオン二次電池、リチウムポリマー電池を
挙げることができる。
【0022】二次電池の場合には、活性部材として、正
極活性部材と負極活性部材とを使用する。正極活性部材
は、金属箔からなる集電体と、集電体の両面上に形成さ
れた正極活物質層とからなる。負極活性部材は、金属箔
からなる集電体と、集電体の両面上に形成された負極活
物質層とからなる。電気二重層キャパシターの場合に
は、活性部材は、金属箔からなる集電体と、集電体の両
面上に形成された活物質層からなる。
【0023】二次電池としては、特に、常温有機電解液
型電池が好ましい。有機電解液の溶質としては、LiP
6 、LiAsF6 、LiClO4 、LiBF4、Li
CF3 SO3 、LiSCN、6フッ化リン酸リチウム等
が用いられる。有機電解液の溶媒としては、ジメチルス
ルホキシド、エチレンカーボネート、プロピレンカーボ
ネート、スルホラン、ガンマ−ブチロラクトン、ガンマ
−バレロラクトン、1、2−ジエトキシエタン、1、2
−ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、
1、3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、1、2−
ジブトキシエタン等が用いられる。有機電解液の添加剤
としては、クラウンエーテル、ジグライム、THF、D
MF、デカリン、パラフィン、ヘキサデカン等を例示で
きる。負極としても公知の物質を使用できるが、特に黒
鉛ないしカーボンが好ましく、黒鉛化度の高い天然黒鉛
やメソフェーズ小球体が好ましい。
【0024】二次電池のセパレータの材質としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレンが好ましい。また、二次電
池の場合には、金属箔の材質としては、特にアルミニウ
ム、銅が好ましい。
【0025】更に好ましくは、本発明が適用されたリチ
ウムイオン電池は、正極活物質としてリチウム遷移金属
酸化物を備えており、負極活物質としてカーボンを備え
ており、正極側の活性部材と負極側の活性部材との間を
絶縁するための絶縁体として、前記したような多孔質セ
パレーターを備えており、更に前記したような有機電解
液を備えている。この場合、正極用の集電体としてアル
ミニウム箔を使用することが好ましく、負極用の集電体
として銅箔を使用することが好ましい。
【0026】電気二重層キャパシターにおいては、微粉
砕した活性炭、バインダーおよび溶剤を混合したスラリ
ーを金属箔上に塗布し、この塗布層を乾燥して活物質層
を形成する。このバインダーとしてはポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロースを例示でき、溶剤と
しては水を例示できる。
【0027】電気二重層キャパシターにおいて集電体と
して使用する金属箔としては、特にアルミニウム箔、銅
箔が好ましい。
【0028】以下、本発明の課題解決手段について、更
に詳細に説明する。従来は、集電体の上にコーティング
法ないし印刷法によってペーストを塗布ないし印刷して
コーティング膜を形成し、このコーティング膜を乾燥す
ることによって活物質層を形成していた。しかし、本発
明者は、ペーストを塗布するのではなく、活物質を溶剤
に対して分散する際に活物質の濃度を通常のペーストの
場合よりも多くし、これによって活物質の坏土を作製し
た。この坏土は、通常のペーストよりも高い粘性を有す
るものである。そして、この坏土を土練り機内に投入
し、十分に混練した。この土練り機に対して押出機を連
続させ、押出機の口金から坏土を押し出すことによっ
て、厚膜形状の成形体を得た。
【0029】この際、土練り機および押出機中を流れて
いる坏土は、外気とは接しないので、坏土中の揮発性成
分の組成は、押出の間中、初期組成の一定値に保たれ
る。押し出された成形体を連続的に加熱および乾燥して
半乾燥状態として所定硬度の活物質体を得、この活物質
体を集電体上に圧着した。
【0030】この結果、活物質からなる押出成形体を安
定して作製することに成功し、かつこれを集電体に対し
て安定して圧着して活性部材を製造することに成功し
た。そして、この活性部材において活物質層の厚さが一
定になり、即ち集電体上の各領域における活物質の密度
が均一になったことを確認し、本発明に到達した。
【0031】しかも、金属箔上に堆積され、保持される
べき活物質の重量を従来よりも著しく増大させても、即
ち活物質層の厚さを著しく増加させても、やはり集電体
上における活物質層の厚さが均一に保持されることを確
認した。また、集電体上の各領域で活物質の成分の変化
も見られなかった。
【0032】しかも、本発明者は、金属箔に対していわ
ゆるRAS加工を実施した場合についても本発明を実施
した。この結果、RAS加工のように、金属箔に多数の
規則的な細孔を形成した場合にも、ロールプレス等の圧
着処理を施せば、集電体上における活物質の堆積量を均
一にできることを見いだした。
【0033】更に、本発明者は上記の方法に従って正極
活性部材および負極活性部材を製造し、通常法に従って
各活性部材を積層し、リチウムイオン電池を作製した。
この結果、充電および放電を繰り返し実施しても、充電
および放電の効率にほとんど低下が見られなくなること
を確認した。
【0034】本発明において、好ましくは、厚膜形状の
成形体を作製する。この際、活物質を含有する坏土の成
分および粘度は、以下の割合とすることが好ましい。即
ち、正極活性部材および負極活性部材に対して、外配に
て、ポッリフッ化ビニリデン(PVDF、例えば呉羽化
学製)をバインダーとして3〜20重量%、好ましくは
10重量%、また、ノルマルメチルピロリドン(NM
P、例えば呉羽化学製)を溶媒として20〜100重量
%、好ましくは50重量%加え、日本碍子株式会社製
「NGK粘土硬度計」による坏土の硬度が3〜15にな
るように調整する。NGK粘土硬度計は、荒地の硬さ
(水分量)を測定するためのものである。
【0035】また、乾燥後の活物質層の厚さは、活性部
材の容量を増大させるためには、100μm以上とする
ことが好ましく、200μm以上とすることが更に好ま
しい。また、乾燥後の活物質層の厚さの上限について
は、特に制限はないが、活物質層の厚さが大きすぎる
と、活物質層中における内部電気抵抗が増大する傾向が
あるので、活物質層の厚さは1000μm以下とするこ
とが好ましく、500μm以下とすることが更に好まし
い。
【0036】図1は、本発明の製造方法の好適例を説明
するための模式的ブロック図である。金属箔2を巻き取
りロール1から巻きだす。押出機3A、3Bには、それ
ぞれ活物質を含有する坏土5A、5Bが収容されてい
る。これをプランジャーやピストン4によって押し出
し、押出成形体6A、6Bを得る。各押出成形体6A、
6Bを金属箔2の各面に対してそれぞれ接触させる。
【0037】乾燥機7A、7Bによって、活物質を含有
する坏土からなる押出成形体6A、6Bをそれぞれ乾燥
し、その硬度を向上させる。この乾燥工程は、赤外線加
熱や電磁誘導加熱を使用できるが、特に限定はされな
い。10は、こうした半乾燥されたアセンブリを示す符
号である。
【0038】本発明においては、活物質層の厚さを従来
よりも著しく大きくすることができる。このために、電
池を構成するときに、電解液が各活物質層の厚さ方向へ
と向かって浸透し易いようにする必要がある。このため
には、各押出成形体6A、6Bを半乾燥させた後に、各
活物質層に対して直径10〜50μmの針状の貫通孔を
形成することができる。
【0039】次いで、一対のロール8A、8Bを使用し
て、アセンブリ10をロールプレスすることによって、
各活物質層の表面を平滑にし、かつ緻密にして活性部材
11を得る。この活性部材11をロール9に巻き取る。
なお、矢印Aは金属箔2および活性部材11の進行方向
である。
【0040】本発明の好ましい態様においては、RAS
加工された金属箔からなる集電体を使用する。こうした
集電体は、活性部材間の密着性を高め、付着強度を向上
させる。
【0041】また、本発明の他の好ましい態様において
は、金属箔の両面に、金属箔からなる突起を形成して集
電体を作製する。前記の活物質体を集電体の表面に接触
させ、活物質層を乾燥させたときに、金属箔からなる突
起の作用によって、集電体からの活物質層の剥離を抑制
することができる。特に、活物質層の厚さが100μm
以上であると、このような剥離による内部電気抵抗の上
昇が生じやすいので、突起の作用効果が著しい。しか
も、この突起は活物質層の厚さ方向へと向かって延びる
傾向があり、かつ金属箔の導電率は、活物質の導電率よ
りも、通常5桁以上も大きいために、金属箔からなる突
起によって、活性部材の全体の厚さ方向の内部抵抗を一
層減少させることができる。
【0042】このような突起を有する金属箔からなる集
電体上に、リバースロールコーターやドクターブレード
を使用して一定厚さのコーティング膜を形成することは
できない。
【0043】また、活物質層の内部に、活物質層の厚さ
方向へと向かって延びる金属箔片(突起)を内蔵させる
ことによって、この金属箔片の作用によって活物質層の
厚さ方向の内部抵抗が著しく減少する。従って、活物質
層の厚さを100μm以上、更には200μm以上とす
ることによって、電気化学素子の容量を増大させること
が可能になり、しかも活性部材の内部抵抗を小さく抑制
することができる。
【0044】また、集電体の両面に活物質体を接触させ
た後に、活物質層と集電体とからなるアセンブリを、そ
の厚さ方向へと向かってプレスすることによって、集電
体と活物質層との密着性を一層向上させることができ
る。このプレスの際に、突起が変形し、この突起によっ
て一層強固に活物質層が集電体に向かって結合される。
【0045】また、特に、活物質層と集電体とからなる
アセンブリを、その厚さ方向へと向かってプレスするこ
とによって、金属箔の多数の規則的な細孔中に進入した
坏土が、各細孔中において互いに会合し、接着する。従
って、活物質層の集電体への接着力が、より一層向上す
る。
【0046】この場合に、突起の形状、寸法と細孔の形
状および寸法とは、一致していても良いが、上記の作用
効果を奏する上からは、一致する必要はない。
【0047】また、更に好ましくは、金属箔片からなる
突起に貫通孔を形成する。この場合には、各突起の各貫
通孔の中にもそれぞれ坏土が進入し、この中で固定され
る。この突起および貫通孔の数はきわめて多く、しかも
金属箔の重量は、電気化学素子の全体の重量から見てか
なり多い。
【0048】従って、金属箔の一部分を捨てて貫通孔を
形成し、この各貫通孔の中に活物質を充填することによ
って、電気化学素子の全体に対する活物質の重量比率は
著しく増大する。これと同時に、前記したように活物質
の導電率に比べて金属箔の導電率は顕著に大きいので、
金属箔片からなる突起の中に貫通孔を設けても、突起が
有する活性部材の厚さ方向への集電体としての作用は損
なわれない。
【0049】また、突起の外周輪郭の形状は、三角形、
U字形、T字形等とすることができるが、打ち抜き用の
型の形態を自由に変更できることから、特に制限はな
い。しかし、T字形、U字形とすると、集電体から活物
質層が一層剥離しにくくなる。
【0050】金属箔の厚さは10〜200μmとするこ
とが好ましい。
【0051】以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施
形態を更に詳細に説明する。図2は、本発明の好適な実
施形態において使用する集電体12の一部分を拡大して
示す斜視図であり、図3(a)は、金属箔18の一部分
を示す断面図であり、図3(b)は、集電体12を示す
断面図であり、図3(c)は、集電体12の両面上に活
物質層をそれぞれ形成して得られたアセンブリ10を示
す断面図であり、図3(d)は、図3(c)のアセンブ
リ10をプレス処理して得られた活性部材11を示す断
面図である。
【0052】まず金属箔18を準備する。次いで、図2
および図3(b)に示すように、平面的に見て三角形を
した打ち抜き型を使用し、矢印Cの方向に打ち抜き型を
金属箔18に圧着させてプレスを行う。この際、2つの
辺14Aについては打ち抜きを行うが、一辺17Aは打
ち抜きを行わない。これによって、三角形の細孔15A
が形成され、金属箔片16Aが矢印C方向へと向かって
突出し、細孔15Aの端部の一辺17Aで突起16Aが
金属箔の本体13と連続する。
【0053】これと同様に、平面的に見て三角形をした
打ち抜き型を使用し、矢印Bの方向に打ち抜き型を圧着
させてプレスを行う。この際、2つの辺14Bについて
は打ち抜きを行うが、一辺17Bは打ち抜きを行わな
い。これによって、三角形の細孔15Bが形成され、箔
片16Bが矢印B方向へと向かって突出し、細孔15B
の端部の一辺17Bで突起16Bが金属箔の本体13と
連続する。
【0054】この状態で、集電体12の両面上に活物質
体6A、6Bを接触させ、これらを半乾燥することによ
って、アセンブリ10を作製する。この段階では、活物
質体を構成する坏土が細孔15A、15Bの中に進入す
る。20A、20Bは、こうした坏土の進入部分を示
す。この進入部分20A、20Bは、互いにほぼ接触し
ていることもあるが、この段階では、通常は互いに圧着
されていない。19A、19Bは、半乾燥された活物質
層である。
【0055】次いで、このアセンブリ11に対して、矢
印Dで示すように厚さ方向に圧力を加えることによっ
て、図3(d)に示す活性部材11を作製できる。活性
部材11においては、各活物質層23A、23Bがそれ
ぞれ圧縮され、気孔がなくなって密度が向上している。
これと同時に、細孔15A、15Bの中に活物質が圧入
され、密に充填される。22は、細孔15A、15Bを
充填している活物質を示している。更に、プレス後の集
電体21の突起24A、24Bは、厚さ方向の圧力によ
って変形するが、この際に特に突起の先端の方が大きく
変形するために、図3(d)に示すように、突起24
A、24Bの先端の方が、金属箔の本体13に対して平
行に近い方向に向かって変形する。これによって、各活
物質層23A、23Bの本体13への密着性が一層向上
する。
【0056】図4は、本発明の更に他の好適な実施形態
において使用する集電体25の一部分を拡大して示す斜
視図であり、図5(a)は、図4の集電体25の一部分
を示す断面図であり、図5(b)は、集電体25の両面
上に活物質層をそれぞれ形成して得られたアセンブリ3
0を示す断面図であり、図5(c)は、図5(b)のア
センブリ30をプレス処理して得られた活性部材32を
示す断面図である。
【0057】本実施形態においては、平面的に見て外形
が半円形をした打ち抜き型を使用し、図5(a)におい
て矢印Cの方向に向かって、打ち抜き型を金属箔に圧着
させてプレスを行う。この際、打ち抜き型の形状のうち
半円形の辺については打ち抜きを行うが、直線状の一辺
29Aは打ち抜きを行わない。これによって、半円形状
の細孔26Aが形成され、金属箔片27Aが矢印C方向
へと向かって突出し、細孔26Aの端部の一辺29A
で、突起27Aが金属箔の本体13と連続する。各突起
27Aにおいては、それぞれ半円形状の貫通孔28Aが
形成されている。
【0058】また、図4(a)において矢印Bの方向に
向かって、打ち抜き型を金属箔に圧着させてプレスを行
う。この際、直線状の一辺29Bは打ち抜きを行わな
い。これによって、半円形状の細孔26Bが形成され、
箔片27Bが矢印B方向へと向かって突出し、細孔26
Bの端部の一辺29Bで、突起27Bが金属箔の本体1
3と連続する。各突起27Bにおいては、それぞれ半円
形状の貫通孔28Bが形成されている。
【0059】この状態で、集電体25の両面上に活物質
体を接触させ、これらの活物質体を乾燥することによっ
て、アセンブリ30を作製する。この段階では、活物質
層19A、19Bを構成する坏土が、細孔26A、26
Bの中に進入する。20A、20Bは、こうした坏土の
進入部分を示す。これと同様に、各貫通孔の中にも、活
物質を含む坏土が進入する。
【0060】次いで、このアセンブリ30に対して、矢
印Dで示すように厚さ方向に圧力を加えることによっ
て、図5(c)に示す活性部材32を作製できる。活性
部材32においては、各活物質層23A、23Bがそれ
ぞれ圧縮され、気孔がなくなって密度が向上している。
【0061】これと同時に、プレス後の集電体33の細
孔26A、26Bの中に活物質が圧入され、密に充填さ
れている。22は、細孔26A、26Bを充填している
活物質を示している。更に、突起34A、34Bは、厚
さ方向の圧力によって変形するが、この際に特に突起の
先端の方が大きく変形するために、突起の先端の方が、
金属箔の本体13に対して平行に近い方向に向かって変
形し、これによって、各活物質層23A、23Bの本体
13への接着性が一層向上している。これと同時に、各
突起34A、34Bの貫通孔35A、35Bも変形し、
これらの中に活物質が密に進入する。
【0062】二次電池を作製するためには、例えば、図
6に模式的に示すような方法を適用することができる。
ここでは、供給ロール38A、39、38B、41か
ら、セパレーター42A、正極活性部材43、セパレー
ター42Bおよび負極活性部材45をそれぞれ巻き出
し、積層し、一対のプレス用のロール46Aおよび46
Bを使用することによって各部材を圧着し、積層体47
を作製する。この積層体47をカッター48によって切
断し、所定長さを有する積層体を得、これを巻き取りロ
ール49に巻き取る。
【0063】電気二重層キャパシターを作製する場合に
は、上記において、正極活性部材と負極活性部材との区
別がなくなる。
【0064】
〔実施例1〕
(正極活性部材の製造)前記した手順に従って、リチウ
ムイオン電池を作製した。平均粒径2μmのLiCoO
2 に対して、5重量%のアセチレンブラックと5重量%
のポリフッ化ビニリデンとを加えて良く混合した。この
混合物にノルマルメチルピロリドン溶媒を加えることに
よって、押出に最適な粘性に調整された坏土を作製し
た。この坏土を土練り機内に入れ、十分に混合し、厚さ
300μm、幅200mmの開口寸法を有する口金によ
って、厚膜形状の成形体を押出成形した。
【0065】RAS加工された厚さ50μmのアルミニ
ウム箔の両側に、前記の成形体を接触させた。この成形
体を150℃で約10分間半乾燥させた。こうした得ら
れたアセンブリを、約100kg/cm2 の圧力で連続
的にロールプレスした。作製された厚膜状の正極の表面
は非常に平滑であり、正極の厚さも一定であって、約5
00μmであった。
【0066】(負極活性部材の製造)平均粒径3μmの
人造グラファイトに対して、10重量%のポリフッ化ビ
ニリデンを加えて良く混合した。この混合物にノルマル
メチルピロリドン溶媒を加えることによって、押出に最
適な粘性に調整された坏土を作製した。この坏土を土練
り機内に入れ、十分に混合し、厚さ300μm、幅20
0mmの開口寸法を有する口金によって、厚膜形状の成
形体を押出成形した。
【0067】RAS加工された厚さ50μmの銅箔の両
側に、前記の成形体を接触させた。この成形体を150
℃で約10分間半乾燥させた。こうした得られたアセン
ブリを、約100kg/cm2 の圧力で連続的にロール
プレスした。作製された厚膜状の負極の表面は非常に平
滑であり、負極の厚さも一定であって、約500μmで
あった。
【0068】(リチウムイオン電池の作製)上記の正極
活性部材、厚さ25μmのポリプロピレンセパレータ
ー、負極活性部材および厚さ25μmのポリプロピレン
セパレーターを、この順番で積層し、この積層体をロー
ルに巻き取った。このロールを、真空乾燥機内に収容
し、100℃で1時間乾燥させた。このロールを冷却し
た。エチレンカーボネイトとジエチルカーボネイトとを
1:1の割合で混合した溶媒中に、1mol%のLiP
6 を溶解させて電解液を得、この電解液をロールに浸
透させ、直径60mmの円筒形状のリチウムイオン電池
を作製した。
【0069】(充電−放電試験による評価)充電4.2
Vカット、放電3.0Vカットの条件下で、充放電試験
を行った。充電−放電のサイクルを100サイクル実施
した。100サイクル後の電池の充放電効率は、初期の
充放電容量に対して99%を維持していた。また、初期
における充電時の圧力のピークは1.0kg/cm2
あり、100サイクル目における充電時の圧力のピーク
は1.2kg/cm2 であった。
【0070】〔比較例1〕 (正極活性部材の製造)平均粒径2μmのLiCoO2
に対して、5重量%のアセチレンブラックと5重量%の
ポリフッ化ビニリデンとを加えて良く混合した。この混
合物にノルマルメチルピロリドン溶媒を加えることによ
って、コーティングに最適な粘性に調整されたスラリー
を作製した。このスラリーをリバースコーター装置に充
填した。RAS加工された厚さ50μmのアルミニウム
箔の一方の面上に、前記の装置からスラリーを供給し、
スラリー層を形成した。RAS加工によってアルミニウ
ム箔に形成された細孔の寸法は、約0.5mm×約1.
0mmであった。このスラリー層を150℃で乾燥させ
た。
【0071】リバースコーターのロールとアルミニウム
箔の間隔を調整することにより、またアルミニウム箔の
速度を制御することによって、乾燥後のコーティング膜
の厚さが約300μmになるように調整した。以上のよ
うにしてアルミニウム箔の一方の面上にコーティング膜
を形成した後、他方の面上にも同様のコーティング膜を
形成した。この後、約100kg/cm2 の圧力でアル
ミニウム箔等を連続的にロールプレスし、アルミニウム
箔の両面上のコーティング膜の表面を平滑にした。ロー
ルプレス後の活性部材全体の厚さは、約500μmであ
った。
【0072】(負極活性部材の製造)平均粒径2μmの
人造グラファイトに対して、10重量%のポリフッ化ビ
ニリデンを加えて良く混合した。この混合物にノルマル
メチルピロリドン溶媒を加えることによって、コーティ
ングに最適な粘性に調整されたスラリーを作製した。こ
のスラリーをリバースコーター装置に充填した。RAS
加工された厚さ50μmの銅箔の一方の面上に、前記の
装置からスラリーを供給し、スラリー層を形成した。R
AS加工によって銅箔に形成された細孔の寸法は、約
0.5mm×約1.0mmであった。
【0073】正極と同様に、リバースコーターのロール
と銅箔の間隔を調整することにより、また銅箔の速度を
制御することによって、乾燥後のコーティング膜の厚さ
が約300μmになるように調整した。以上のようにし
て銅箔の一方の面上にコーティング膜を形成した後、他
方の面上にも同様のコーティング膜を形成した。この
後、約100kg/cm2 の圧力で銅箔等を連続的にロ
ールプレスし、銅箔の両面上のコーティング膜の表面を
平滑にした。ロールプレス後の活性部材全体の厚さは、
約500μmであった。
【0074】(リチウムイオン電池の作製)上記の正極
活性部材、厚さ25μmのポリプロピレンセパレータ
ー、負極活性部材および厚さ25μmのポリプロピレン
セパレーターをこの順番で積層し、この積層体をロール
に巻き取った。このロールを、真空乾燥機内に収容し、
100℃で1時間乾燥させた。このロールを冷却した。
エチレンカーボネイトとジエチルカーボネイトとを1:
1の割合で混合した溶媒中に、1mol%のLiPF6
を溶解させて電解液を得、この電解液をロールに浸透さ
せ、直径60mmの円筒形状のリチウムイオン電池を作
製した。
【0075】(充電−放電試験による評価)充電4.2
Vカット、放電3.0Vカットの条件下で、充放電試験
を行った。充電−放電のサイクルを100サイクル実施
した。100サイクル後の電池の充放電効率は、初期の
充放電容量に対して30%にまで低下した。また、初期
における充電時の圧力のピークは1.1kg/cm2
あり、100サイクル目における充電時の圧力のピーク
は1.8kg/cm2 であった。
【0076】このように、100サイクル目において充
放電効率が著しく減少した原因は、次のように考えられ
る。即ち、前述したように、正極および負極を構成する
電極活物質の膜厚や密度に不均一性があると、大面積を
有する電極においては、局部的に充電、放電が早期に終
了する。先に充電が終了した領域では、カット電圧に先
に到達してしまう。この早期に充電が終了した領域が、
全体の充電、放電の終了を支配してしまう。そして、充
電−放電のサイクルを繰り返すと、一層活物質の密度の
疎密が激しくなり、前記の傾向が顕著になるものと考え
られる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、リ
チウムイオン電池や電気二重層キャパシター等の電気化
学素子において、金属箔上に堆積され、保持されるべき
活物質の重量を増大させ、電気化学素子の容量を増大さ
せることができ、かつ集電体上における活物質の堆積
量、即ち、活物質層の厚さおよび密度を均一にできる。
これによって、電池の容量の不均一や、繰り返し使用時
の容量の低下も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の好適例を説明するための模
式的ブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施形態において使用する集電
体12の一部分を拡大して示す斜視図である。
【図3】(a)は、金属箔18の一部分を示す断面図で
あり、(b)は、集電体12を示す断面図であり、
(c)は、集電体12の両面上に活物質層をそれぞれ形
成して得られたアセンブリ10を示す断面図であり、
(d)は、図3(c)のアセンブリ10をプレス処理し
て得られた活性部材11を示す断面図である。
【図4】本発明の更に他の好適な実施形態において使用
する集電体25の一部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】(a)は、図4の集電体25の一部分を示す断
面図であり、(b)は、集電体25の両面上に活物質層
をそれぞれ形成して得られたアセンブリ30を示す断面
図であり、(c)は、(b)のアセンブリ30をプレス
処理して得られた活性部材32を示す断面図である。
【図6】活性部材から電気化学素子を作製するのに好適
な装置を模式的に示す模式図である。
【図7】リチウムイオン電池における問題点を説明する
ための模式的断面図である。
【符号の説明】
3A、3B 押出機 5A、5B 活物質を含有する
坏土 6A、6B 活物質体 7A、7B 乾燥機 1
0、30 アセンブリ 11 活性部材 12、25 ロールプレス前の集電
体 15A、15B、26A、26B 細孔 16
A、16B、24A、24B、27A、27B、34
A、34B 突起 18 金属箔 19A、19
B、23A、23B活物質層 21、33 プレス後
の集電体 35 負極活性部材 42A、42B
セパレーター 43 正極活性部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気化学素子の活物質体であって、前記活
    物質体が、電気化学的に活性の活物質を含有する坏土の
    押出成形品からなることを特徴とする、電気化学素子の
    活物質体。
  2. 【請求項2】前記活物質体が厚膜形状をなしていること
    を特徴とする、請求項1記載の電気化学素子の活物質
    体。
  3. 【請求項3】電気化学素子の活物質を保持するための集
    電体と、請求項1記載の活物質体とを備えており、前記
    集電体の両面に前記活物質体が固定されていることを特
    徴とする、電気化学素子の活性部材。
  4. 【請求項4】前記集電体が金属箔からなり、この金属箔
    に複数の細孔が形成されており、各細孔中に前記活物質
    が充填されていることを特徴とする、請求項3記載の電
    気化学素子の活性部材。
  5. 【請求項5】電気化学素子の活物質体を製造する方法で
    あって、電気化学的に活性の活物質を含有する坏土を押
    出成形用の口金から押し出して活物質体を製造すること
    を特徴とする、電気化学素子の活物質体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記口金から厚膜形状の成形体を押し出
    し、この際前記成形体を、厚さ100μm以上、100
    0μm以下の厚膜形状の成形体とすることを特徴とす
    る、請求項5記載の電気化学素子の活物質体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】電気化学素子の活物質を保持するための集
    電体と、この集電体の両面に固定されている活物質体と
    を備えている活性部材を製造する方法であって、電気化
    学的に活性の活物質を含有する坏土を押出成形用の口金
    から押し出して活物質体を製造し、この活物質体を前記
    集電体に対して圧着することを特徴とする、電気化学素
    子の活性部材の製造方法。
JP7331783A 1995-12-20 1995-12-20 電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法 Pending JPH09171823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7331783A JPH09171823A (ja) 1995-12-20 1995-12-20 電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7331783A JPH09171823A (ja) 1995-12-20 1995-12-20 電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09171823A true JPH09171823A (ja) 1997-06-30

Family

ID=18247593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7331783A Pending JPH09171823A (ja) 1995-12-20 1995-12-20 電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09171823A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002509341A (ja) * 1997-12-12 2002-03-26 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 薄フィルム基材上に設けられたカソード材料の処理装置及び処理方法
JP2012122834A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Lasertec Corp 電池用電極材の厚さ測定装置、及び厚さ測定方法
KR20190078576A (ko) * 2016-10-28 2019-07-04 어드벤 인더스트리스 인코포레이티드 전도성 플레이크-강화, 폴리머-안정화 전극 조성물 및 그 제조방법
WO2020023095A3 (en) * 2018-04-26 2020-09-03 Kim Yeong Woo Devices and methods for preparing a slurry and coating a substrate with a slurry

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002509341A (ja) * 1997-12-12 2002-03-26 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 薄フィルム基材上に設けられたカソード材料の処理装置及び処理方法
JP4959050B2 (ja) * 1997-12-12 2012-06-20 スリーエム カンパニー 薄フィルム基材上に設けられたカソード材料の処理装置及び処理方法
JP2012122834A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Lasertec Corp 電池用電極材の厚さ測定装置、及び厚さ測定方法
KR20190078576A (ko) * 2016-10-28 2019-07-04 어드벤 인더스트리스 인코포레이티드 전도성 플레이크-강화, 폴리머-안정화 전극 조성물 및 그 제조방법
CN110073531A (zh) * 2016-10-28 2019-07-30 爱德温工业公司 导电薄片增强、聚合物稳定的电极组合物和制备方法
JP2020501338A (ja) * 2016-10-28 2020-01-16 アドベン インダストリーズ, インコーポレイテッドAdven Industries, Inc. 導電性フレークで強化された、ポリマー安定化電極用組成物、及び、その製造方法
US11165053B2 (en) 2016-10-28 2021-11-02 Adven Industries Inc. Conductive-flake strengthened, polymer stabilized electrode composition and method of preparing
CN110073531B (zh) * 2016-10-28 2022-09-02 爱德温工业公司 导电薄片增强、聚合物稳定的电极组合物和制备方法
WO2020023095A3 (en) * 2018-04-26 2020-09-03 Kim Yeong Woo Devices and methods for preparing a slurry and coating a substrate with a slurry
CN113056324A (zh) * 2018-04-26 2021-06-29 阿克拉有限公司 用于制备浆料和用浆料涂覆基底的装置和方法
JP2021526077A (ja) * 2018-04-26 2021-09-30 アコラ リミテッド スラリを調製し、基板をスラリでコーティングするための装置及び方法
CN113056324B (zh) * 2018-04-26 2023-07-04 阿克拉有限公司 用于制备浆料和用浆料涂覆基底的装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4466674B2 (ja) 電極及び電気化学デバイス
JP2020501315A (ja) リチウム二次電池用負極の製造方法
JP6805374B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電極、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池
JP6876880B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電極、及びリチウムイオン二次電池
WO2020184502A1 (ja) 非水電解質二次電池用電極、及び非水電解質二次電池
JPH09134726A (ja) 電気化学素子の集電体、電気化学素子および電気化学素子の集電体の製造方法
JP2002151156A (ja) リチウム二次電池の製造方法
JP3752913B2 (ja) 二次電池
US6833009B2 (en) Method of fabrication of composite electrodes in lithium ion battery and cells
CN114982007A (zh) 制造负极的方法
JP6457272B2 (ja) 二次電池の充電ムラ低減方法及び二次電池の製造方法
JP3774980B2 (ja) 非水電解質二次電池用電極の製造方法
JPH09171823A (ja) 電気化学素子の活物質体、電気化学素子の活性部材、電気化学素子の活物質体の製造方法および電気化学素子の活性部材の製造方法
JP3697324B2 (ja) シート状極板の製造方法および非水電解質電池
US20220246899A1 (en) Manufacturing method for electrode of electricity storage device and electrode of electricity storage device
KR102379507B1 (ko) 포스포린 기반 음극을 갖는 고밀도 하이브리드 슈퍼커패시터 및 그 제조 방법
JP2006338993A (ja) 非水電解質二次電池
WO2021130920A1 (ja) 蓄電デバイス及び蓄電デバイス用シート状固体電解質
CN113646946A (zh) 二次电池
JP2001283811A (ja) セパレータ及び非水電解質電池
JP6826240B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電極、及びリチウムイオン二次電池
EP3879598B1 (en) Electrode for lithium ion secondary battery, and lithium ion secondary battery
JP7460261B2 (ja) 二次電池の充放電方法
JP7177210B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電極、及びリチウムイオン二次電池
JP6876879B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電極、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池用電極の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010206