JPH09171732A - 導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−ン - Google Patents
導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−ンInfo
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- JPH09171732A JPH09171732A JP34963995A JP34963995A JPH09171732A JP H09171732 A JPH09171732 A JP H09171732A JP 34963995 A JP34963995 A JP 34963995A JP 34963995 A JP34963995 A JP 34963995A JP H09171732 A JPH09171732 A JP H09171732A
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- horns
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡潔で安価な構成の一対のア−クホ−ンで木
枝による短絡事故を確実に防止する。 【解決手段】 碍子連3を挟んで対向する一対のア−ク
ホ−ン1,2を、それぞれ下部に開口部10を設けた円
弧状リング部11と、円弧状リング部11の頂部に中間
部を固着し且つ基部をホ−ン取付金具4,5に取付ける
棒状ホ−ン12とで構成し、一対のア−クホ−ン1,2
の上方から落下する木枝の引っ掛かりをなくす。
枝による短絡事故を確実に防止する。 【解決手段】 碍子連3を挟んで対向する一対のア−ク
ホ−ン1,2を、それぞれ下部に開口部10を設けた円
弧状リング部11と、円弧状リング部11の頂部に中間
部を固着し且つ基部をホ−ン取付金具4,5に取付ける
棒状ホ−ン12とで構成し、一対のア−クホ−ン1,2
の上方から落下する木枝の引っ掛かりをなくす。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は導体耐張碍子装置の鳥害
防止用ア−クホ−ンに関するものである。
防止用ア−クホ−ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に導体1連耐張碍子装置の碍子連両
端側に配設されたア−クホ−ン51,52は、図5およ
び図7で示すように一つのホ−ン取付金具53に基部を
取付けるリングホ−ン54と棒状ホ−ン55からなり、
碍子の傘部(ひだ部)56をおおうリングホ−ン54の
円弧状リング部57には上部に開口部59を設け、この
開口部59の上方に棒状ホ−ン55の先端部寄り中間部
を位置せしめている。
端側に配設されたア−クホ−ン51,52は、図5およ
び図7で示すように一つのホ−ン取付金具53に基部を
取付けるリングホ−ン54と棒状ホ−ン55からなり、
碍子の傘部(ひだ部)56をおおうリングホ−ン54の
円弧状リング部57には上部に開口部59を設け、この
開口部59の上方に棒状ホ−ン55の先端部寄り中間部
を位置せしめている。
【0003】円弧状リング部57の開口部59を上部に
設けているのは、ア−クは必ず上向きとなって円弧状リ
ング部57の上部の開口部59から棒状ホ−ン55に移
行すると考えられていたからである。このため、対向す
る二つの円弧状リング部57,57の開口部59,59
の上方から鳥が木枝58その他の棒状物を落とすと、木
枝58等が円弧状リング部57,57の下部に引っ掛か
って短絡事故を起こすことがあった。また、接地側の円
弧状リング部57の下部に引っ掛かって垂れ下がった木
枝とジャンパ線60とで短絡事故を起こすことがあっ
た。
設けているのは、ア−クは必ず上向きとなって円弧状リ
ング部57の上部の開口部59から棒状ホ−ン55に移
行すると考えられていたからである。このため、対向す
る二つの円弧状リング部57,57の開口部59,59
の上方から鳥が木枝58その他の棒状物を落とすと、木
枝58等が円弧状リング部57,57の下部に引っ掛か
って短絡事故を起こすことがあった。また、接地側の円
弧状リング部57の下部に引っ掛かって垂れ下がった木
枝とジャンパ線60とで短絡事故を起こすことがあっ
た。
【0004】そこで、前記短絡事故を防止する手段とし
て、図6および図8に示すように接地側のア−クホ−ン
61の棒状ホ−ン55に、円弧状リング部57の上部開
口部59の上方にあって木枝等を円弧状リング部57の
外側方へ案内する遮へい材62,62を突設したもの、
あるいはこの一対の遮へい材62,62に代えて円弧状
の遮へい材63(図9)を着脱可能に取付けたものが提
案された(実開平5−15231号)。
て、図6および図8に示すように接地側のア−クホ−ン
61の棒状ホ−ン55に、円弧状リング部57の上部開
口部59の上方にあって木枝等を円弧状リング部57の
外側方へ案内する遮へい材62,62を突設したもの、
あるいはこの一対の遮へい材62,62に代えて円弧状
の遮へい材63(図9)を着脱可能に取付けたものが提
案された(実開平5−15231号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、遮へい材
は、その構造が煩雑であったり、部品点数が多いために
製作費がアップする不都合があった。また、ア−クホ−
ンを構成する棒状ホ−ン55とリングホ−ン54はホ−
ン取付金具53に取付ける際共締めとなるために動くの
で、接地側ア−クホ−ン51,61と課電側ア−クホ−
ン52との間隔の調整に手間どるという不具合がある。
は、その構造が煩雑であったり、部品点数が多いために
製作費がアップする不都合があった。また、ア−クホ−
ンを構成する棒状ホ−ン55とリングホ−ン54はホ−
ン取付金具53に取付ける際共締めとなるために動くの
で、接地側ア−クホ−ン51,61と課電側ア−クホ−
ン52との間隔の調整に手間どるという不具合がある。
【0006】また、前記公報には図6で示す接地側のア
−クホ−ン61に代えて図10および図11に示すよう
なア−クホ−ン64が提案されている。このア−クホ−
ン64は、下部に開口部59を有する円弧状リング部6
5と、この円弧状リング部65をホ−ン取付金具53に
接続するための接続金具66と、この接続金具66の傾
斜部にバンド67,67とねじ68,68で着脱可能に
取付けられた棒状ホ−ン69からなるもので、前述の遮
へい材は不要となるが、反面、部品点数が多いので、製
作費がアップする難点がある。
−クホ−ン61に代えて図10および図11に示すよう
なア−クホ−ン64が提案されている。このア−クホ−
ン64は、下部に開口部59を有する円弧状リング部6
5と、この円弧状リング部65をホ−ン取付金具53に
接続するための接続金具66と、この接続金具66の傾
斜部にバンド67,67とねじ68,68で着脱可能に
取付けられた棒状ホ−ン69からなるもので、前述の遮
へい材は不要となるが、反面、部品点数が多いので、製
作費がアップする難点がある。
【0007】また、この接地側のア−クホ−ン64の開
口部59は下部に設けるので、これと対向する課電側ア
−クホ−ン52の円弧状リング部57の開口部59は、
前述の理由によって上部に設けている。このため、木枝
の一方の枝分かれ部が運悪くア−クホ−ン64の棒状ホ
−ン69の先端部に嵌まり、木枝の他方がア−クホ−ン
52の円弧状リング部57の下部に引っ掛かると、短絡
事故が起きる。従って、従来品では木枝等による短絡事
故を確実に防止することができなかった。
口部59は下部に設けるので、これと対向する課電側ア
−クホ−ン52の円弧状リング部57の開口部59は、
前述の理由によって上部に設けている。このため、木枝
の一方の枝分かれ部が運悪くア−クホ−ン64の棒状ホ
−ン69の先端部に嵌まり、木枝の他方がア−クホ−ン
52の円弧状リング部57の下部に引っ掛かると、短絡
事故が起きる。従って、従来品では木枝等による短絡事
故を確実に防止することができなかった。
【0008】本発明は前記の実情に鑑みてなされたもの
で、簡潔で安価な構成の一対のア−クホ−ンによってホ
−ン取付金具位置でのホ−ン間隔の調整およびア−クホ
−ンの取付けを容易ならしめると共に、木枝等による短
絡事故を確実に防止できるようにした導体耐張碍子装置
の鳥害防止用ア−クホ−ンを提供することを目的とす
る。
で、簡潔で安価な構成の一対のア−クホ−ンによってホ
−ン取付金具位置でのホ−ン間隔の調整およびア−クホ
−ンの取付けを容易ならしめると共に、木枝等による短
絡事故を確実に防止できるようにした導体耐張碍子装置
の鳥害防止用ア−クホ−ンを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る導体耐張碍
子装置の鳥害防止用ア−クホ−ンは、碍子連3を挟んで
対向配設された一対のア−クホ−ン1,2が、いずれも
下部に開口部10を設けた円弧状リング部11と、この
円弧状リング部11の頂部に中間部を固着し且つ基部を
ホ−ン取付金具4,5に取付ける棒状ホ−ン12からな
ることを特徴としている。
子装置の鳥害防止用ア−クホ−ンは、碍子連3を挟んで
対向配設された一対のア−クホ−ン1,2が、いずれも
下部に開口部10を設けた円弧状リング部11と、この
円弧状リング部11の頂部に中間部を固着し且つ基部を
ホ−ン取付金具4,5に取付ける棒状ホ−ン12からな
ることを特徴としている。
【0010】従って、ア−クホ−ン1,2は簡潔で安価
な構成であり、固着手段に溶接を用いれば部品点数が最
少となる。ア−クホ−ン1,2はホ−ン取付金具4,5
に片面取付けとなるので、共締めとなる従来のものに比
べ、ホ−ン間隔の調整およびア−クホ−ンの取付けが容
易となる。
な構成であり、固着手段に溶接を用いれば部品点数が最
少となる。ア−クホ−ン1,2はホ−ン取付金具4,5
に片面取付けとなるので、共締めとなる従来のものに比
べ、ホ−ン間隔の調整およびア−クホ−ンの取付けが容
易となる。
【0011】一対のア−クホ−ン1,2は、開口部10
が円弧状リング部11の下部にあるから、ア−クホ−ン
1,2の上方から落下する木枝が両円弧状リング部1
1,11に引っ掛かることがない。また、一方のア−ク
ホ−ンの棒状ホ−ン12の先端部に木枝の一端側が引っ
掛かろうとしても木枝の他端側が他方の円弧状リング部
の外側方を滑って落下するので、ア−クホ−ン1,2に
引っ掛かることがない。従って、木枝等による短絡事故
を確実に防止することができる。
が円弧状リング部11の下部にあるから、ア−クホ−ン
1,2の上方から落下する木枝が両円弧状リング部1
1,11に引っ掛かることがない。また、一方のア−ク
ホ−ンの棒状ホ−ン12の先端部に木枝の一端側が引っ
掛かろうとしても木枝の他端側が他方の円弧状リング部
の外側方を滑って落下するので、ア−クホ−ン1,2に
引っ掛かることがない。従って、木枝等による短絡事故
を確実に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】ア−クホ−ン1,2の円弧状リン
グ部11は下部に開口部10を設けているので、上部に
開口部を有する従来品の円弧状リング部57とは逆の構
造であり、開口部を上部に設ける前述の理由からすれば
好ましいア−ク消弧性能が得られないことになる。しか
しながら、本発明者等はその消弧性能試験を行った結
果、円弧状リング部57の上部に開口部59を設ける従
来の標準品とほぼ同程度のア−ク消弧性能が得られるこ
とが明らかとなった。この消弧性能試験に使用したア−
クホ−ン1,2の円弧状リング部11の開口部10は、
既設標準リングホ−ン54の開口部59が図7に示すよ
うに90°の幅(碍子の傘部56より大)をとるのに対
し、この幅よりも狭く、その一つは碍子18の頭部19
に挿入可能な程度の幅にとり、いま一つはホ−ン取付金
具4,5およびこのホ−ン取付金具に取付けたUクレビ
ス6に挿入可能な程度の幅にとっている。ここで、ア−
ク消弧性能とは、碍子表面で発生したア−クを速やかに
円弧状リングに移行させ、碍子を保護する性能をいい、
円弧状リングに移行する時間で表す。
グ部11は下部に開口部10を設けているので、上部に
開口部を有する従来品の円弧状リング部57とは逆の構
造であり、開口部を上部に設ける前述の理由からすれば
好ましいア−ク消弧性能が得られないことになる。しか
しながら、本発明者等はその消弧性能試験を行った結
果、円弧状リング部57の上部に開口部59を設ける従
来の標準品とほぼ同程度のア−ク消弧性能が得られるこ
とが明らかとなった。この消弧性能試験に使用したア−
クホ−ン1,2の円弧状リング部11の開口部10は、
既設標準リングホ−ン54の開口部59が図7に示すよ
うに90°の幅(碍子の傘部56より大)をとるのに対
し、この幅よりも狭く、その一つは碍子18の頭部19
に挿入可能な程度の幅にとり、いま一つはホ−ン取付金
具4,5およびこのホ−ン取付金具に取付けたUクレビ
ス6に挿入可能な程度の幅にとっている。ここで、ア−
ク消弧性能とは、碍子表面で発生したア−クを速やかに
円弧状リングに移行させ、碍子を保護する性能をいい、
円弧状リングに移行する時間で表す。
【0013】
【実 施 例】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、1は接地側のア−クホ−ン、2は課
電側のア−クホ−ンで、碍子連3に連結したホ−ン取付
金具4,5に連結されている。接地側ホ−ン取付金具4
は鉄塔支持ア−ムに固着された耐張装置取付金具にUク
レビス6,7を介して回動可能に取付けられ、また、課
電側ホ−ン取付金具5は連結リンク9を介して圧縮クラ
ンプ8を連結している。
る。図1において、1は接地側のア−クホ−ン、2は課
電側のア−クホ−ンで、碍子連3に連結したホ−ン取付
金具4,5に連結されている。接地側ホ−ン取付金具4
は鉄塔支持ア−ムに固着された耐張装置取付金具にUク
レビス6,7を介して回動可能に取付けられ、また、課
電側ホ−ン取付金具5は連結リンク9を介して圧縮クラ
ンプ8を連結している。
【0014】ア−クホ−ン1,2は、図2および図3に
示すように、下部に開口部10を設けた円弧状リング部
11の頂部に、棒状ホ−ン12の先端軸部14寄りの中
間斜軸部13を溶着してなるものである。棒状ホ−ン1
2は、中間斜軸部13の一端に鈍角で折れ曲がって連接
する先端軸部14と他端に鈍角で折れ曲がって連接する
基軸部15とを互に平行に且つ逆向きにとり、基軸部1
5にはホ−ン取付座4,5にボルト,ナットで取付ける
バカ孔22,22を有する取付座16を形成している。
示すように、下部に開口部10を設けた円弧状リング部
11の頂部に、棒状ホ−ン12の先端軸部14寄りの中
間斜軸部13を溶着してなるものである。棒状ホ−ン1
2は、中間斜軸部13の一端に鈍角で折れ曲がって連接
する先端軸部14と他端に鈍角で折れ曲がって連接する
基軸部15とを互に平行に且つ逆向きにとり、基軸部1
5にはホ−ン取付座4,5にボルト,ナットで取付ける
バカ孔22,22を有する取付座16を形成している。
【0015】ア−クホ−ン1,2の円弧状リング部11
の開口部10の幅は、図2に示すものでは、碍子18の
頭部19に挿入可能な程度にとっており、図4に示すも
のは、ホ−ン取付金具4,5およびホ−ン取付金具4,
5に連結するUクレビス6に挿入可能な程度にとってい
る。
の開口部10の幅は、図2に示すものでは、碍子18の
頭部19に挿入可能な程度にとっており、図4に示すも
のは、ホ−ン取付金具4,5およびホ−ン取付金具4,
5に連結するUクレビス6に挿入可能な程度にとってい
る。
【0016】従って、図2に示すア−クホ−ン1,2で
は碍子18の頭部19に開口部10から挿入し、また、
図4に示すものではホ−ン取付金具4,5又はこれにつ
ながるUクレビス6に開口部10から挿入し、そして碍
子18の傘部20を円弧状リング部11でおおった状態
の下でア−クホ−ン1,2の取付座16をボルト,ナッ
トでホ−ン取付金具4,5に仮付けし、ア−クホ−ン間
隔を調整してから固定している。
は碍子18の頭部19に開口部10から挿入し、また、
図4に示すものではホ−ン取付金具4,5又はこれにつ
ながるUクレビス6に開口部10から挿入し、そして碍
子18の傘部20を円弧状リング部11でおおった状態
の下でア−クホ−ン1,2の取付座16をボルト,ナッ
トでホ−ン取付金具4,5に仮付けし、ア−クホ−ン間
隔を調整してから固定している。
【0017】招弧性能試験は、図2および図4に示すア
−クホ−ン1,2と図7に示す既設標準ア−クホ−ン5
1,52について行った。試験方法は、電圧38.1K
V、電流200A、課電時間0.5秒、A,B,Cの3
箇所に0.2mmφの銅線を碍子表面に添わせてア−クを
発生させ、ア−クが円弧状リング部11,57に移行す
るまでの招弧時間を電圧降下法で測定した。
−クホ−ン1,2と図7に示す既設標準ア−クホ−ン5
1,52について行った。試験方法は、電圧38.1K
V、電流200A、課電時間0.5秒、A,B,Cの3
箇所に0.2mmφの銅線を碍子表面に添わせてア−クを
発生させ、ア−クが円弧状リング部11,57に移行す
るまでの招弧時間を電圧降下法で測定した。
【0018】招弧時間は、既設標準ア−クホ−ン51,
52の場合、ア−ク発生位置Aでは0.0159秒〜
0.072秒と他の位置B,Cより長くなり、図2に示
すア−クホ−ン1,2の場合、ア−ク発生位置Cでは
0.0246秒〜0.126秒と他の位置A,Bより長
くなったが、いずれも碍子の損傷がないので、実用上問
題にならない。図4に示すア−クホ−ン1,2の場合、
開口幅が他のア−クホ−ンに比べて非常に狭いため、招
弧時間が0.0079秒〜0.0099秒と短く、他よ
り良好な結果を得た。
52の場合、ア−ク発生位置Aでは0.0159秒〜
0.072秒と他の位置B,Cより長くなり、図2に示
すア−クホ−ン1,2の場合、ア−ク発生位置Cでは
0.0246秒〜0.126秒と他の位置A,Bより長
くなったが、いずれも碍子の損傷がないので、実用上問
題にならない。図4に示すア−クホ−ン1,2の場合、
開口幅が他のア−クホ−ンに比べて非常に狭いため、招
弧時間が0.0079秒〜0.0099秒と短く、他よ
り良好な結果を得た。
【0019】円弧状リング部11,57から棒ホ−ン1
2,55へのア−クの移行は、いずれのア−クホ−ン
も、円弧状リング部11,57に招弧したア−クは棒ホ
−ン12,55に移行するが、この移行時間のバラツキ
は大きい。しかし、特に鳥害防止用ア−クホ−ンが遅く
なることは認められなかった。
2,55へのア−クの移行は、いずれのア−クホ−ン
も、円弧状リング部11,57に招弧したア−クは棒ホ
−ン12,55に移行するが、この移行時間のバラツキ
は大きい。しかし、特に鳥害防止用ア−クホ−ンが遅く
なることは認められなかった。
【0020】さらに、電圧約70KV、電流約5A、ヒ
ュ−ズにわらを用いての招弧性能試験では、いずれのア
−クホ−ンも、ア−クの発生位置A,B,Cにかかわら
ず、短時間で碍子から円弧状リング部に招弧しており、
大差は認められなかった。尚、電流値が小さいため、い
ずれのア−クホ−ンも、ア−クスポットが円弧状リング
部を上へ移動するのが遅く、棒状ホ−ンへの移行が少な
く、大差は認められなかった。
ュ−ズにわらを用いての招弧性能試験では、いずれのア
−クホ−ンも、ア−クの発生位置A,B,Cにかかわら
ず、短時間で碍子から円弧状リング部に招弧しており、
大差は認められなかった。尚、電流値が小さいため、い
ずれのア−クホ−ンも、ア−クスポットが円弧状リング
部を上へ移動するのが遅く、棒状ホ−ンへの移行が少な
く、大差は認められなかった。
【0021】本実施例においては、対向する一対のア−
クホ−ン1,2の円弧状リング部11の下部に開口部を
設けている。このため、木枝の一方が片方のア−クホ−
ンの棒ホ−ン12にひっ掛かろうとしても、木枝の他方
が円弧状リング部の外側方を滑るので落下する。従っ
て、木枝による短絡事故を確実に防止することができ
る。
クホ−ン1,2の円弧状リング部11の下部に開口部を
設けている。このため、木枝の一方が片方のア−クホ−
ンの棒ホ−ン12にひっ掛かろうとしても、木枝の他方
が円弧状リング部の外側方を滑るので落下する。従っ
て、木枝による短絡事故を確実に防止することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、碍
子連を挟んで対向する一対のア−クホ−ンが、いずれも
下部に開口部がある円弧状リングとその頂部に固着され
た棒状ホ−ンからなるので、簡潔且つ安価な構成によっ
て木枝等による短絡事故を確実に防止することができ
る。また、高所でのア−クホ−ンの接地側および課電側
のホ−ン取付金具に対するホ−ン間隔の調整およびア−
クホ−ンの取付けが容易となる。
子連を挟んで対向する一対のア−クホ−ンが、いずれも
下部に開口部がある円弧状リングとその頂部に固着され
た棒状ホ−ンからなるので、簡潔且つ安価な構成によっ
て木枝等による短絡事故を確実に防止することができ
る。また、高所でのア−クホ−ンの接地側および課電側
のホ−ン取付金具に対するホ−ン間隔の調整およびア−
クホ−ンの取付けが容易となる。
【図1】本発明の実施例の側面図である。
【図2】図1におけるア−クホ−ンの正面図である。
【図3】図1におけるア−クホ−ンの側面図である。
【図4】図1におけるア−クホ−ンのいま一つの実施例
の正面図である。
の正面図である。
【図5】小枝で短絡事故を起こした従来の導体耐張碍子
装置の側面図である。
装置の側面図である。
【図6】図5に示す導体耐張碍子装置を改良した従来装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図7】図5に示す導体耐張碍子装置のア−クホ−ンの
正面図である。
正面図である。
【図8】図6に示す導体耐張碍子装置の接地側のア−ク
ホ−ンの正面図である。
ホ−ンの正面図である。
【図9】図8に示すア−クホ−ンの遮へい材を変更した
ア−クホ−ンの正面図である。
ア−クホ−ンの正面図である。
【図10】図6に示す導体耐張碍子装置の接地側ア−ク
ホ−ンを変更したいま一つのア−クホ−ンの側面図であ
る。
ホ−ンを変更したいま一つのア−クホ−ンの側面図であ
る。
【図11】図10に示すア−クホ−ンの正面図である。
1 ア−クホ−ン 2 ア−クホ−ン 3 碍子連 4 ホ−ン取付金具 5 ホ−ン取付金具 6 Uクレビス 10 開口部 11 円弧状リング部 12 棒状ホ−ン 19 碍子の頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船間 政広 大阪府枚方市磯島南町13番1号 日本カタ ン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 一対のア−クホ−ン(1),(2) を碍子連
(3) を挟んで対向配設した導体耐張碍子装置において、
各ア−クホ−ン(1),(2) が、下部に開口部(10)を設けた
円弧状リング部(11)と、この円弧状リング部(11)の頂部
に中間部を固着し且つ基部をホ−ン取付金具(4),(5) に
取付ける棒状ホ−ン(12)からなる導体耐張碍子装置の鳥
害防止用ア−クホ−ン。 - 【請求項2】 円弧状リング部(11)の開口部(10)の幅を
碍子の頭部(19)に挿入可能な程度にとった請求項1記載
の導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−ン。 - 【請求項3】 円弧状リング部(11)の開口部(10)の幅を
ホ−ン取付金具(4),(5) またはホ−ン取付金具(4),(5)
に取付けたUクレビス(6) に挿入可能な程度にとった請
求項1記載の導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−
ン。 - 【請求項4】 円弧状リング部(11)の頂部に棒状ホ−ン
(12)の中間部を溶着した請求項1記載の導体耐張碍子装
置の鳥害防止用ア−クホ−ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34963995A JPH09171732A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−ン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34963995A JPH09171732A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−ン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171732A true JPH09171732A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18405100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34963995A Pending JPH09171732A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 導体耐張碍子装置の鳥害防止用ア−クホ−ン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09171732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3579253A1 (de) * | 2018-06-04 | 2019-12-11 | BKW Energie AG | Kettenanordnung für eine hoch- oder höchstspannungs-freileitung |
CN115110832A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-09-27 | 江苏神马电力股份有限公司 | 复合横担以及输电塔 |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP34963995A patent/JPH09171732A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3579253A1 (de) * | 2018-06-04 | 2019-12-11 | BKW Energie AG | Kettenanordnung für eine hoch- oder höchstspannungs-freileitung |
CN115110832A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-09-27 | 江苏神马电力股份有限公司 | 复合横担以及输电塔 |
CN115110832B (zh) * | 2022-07-06 | 2024-05-14 | 江苏神马电力股份有限公司 | 复合横担以及输电塔 |
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