JPH09171095A - 放射性気体廃棄物処理装置及び該装置の運転方法 - Google Patents
放射性気体廃棄物処理装置及び該装置の運転方法Info
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- JPH09171095A JPH09171095A JP34821595A JP34821595A JPH09171095A JP H09171095 A JPH09171095 A JP H09171095A JP 34821595 A JP34821595 A JP 34821595A JP 34821595 A JP34821595 A JP 34821595A JP H09171095 A JPH09171095 A JP H09171095A
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- gas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 経済的で、かつ、信頼性の高い除湿装置とす
る。 【解決手段】 各除湿器3は、水蒸気透過係数の大きい
中空糸膜を使用し、中空糸膜の内側(一次側)に排ガス
を通過させ、その外側(二次側)を排ガス中の水蒸気分
離のためのパージガス側とした構成とし、排ガス入口1
と排ガス出口2との間に複数の除湿器3を設け、各除湿
器3前後の配管には、除湿器(出)入口弁4および除湿
器出(入)口弁5と除湿器バイパス弁6,7と主排ガス
ラインから分岐するパージガスラインにパージガスバイ
パス弁8,9およびパージガス分岐弁10,11を各々
設け、これらは除湿器3前後で連環状に構成し、主排ガ
スラインから分岐したパージガスは、任意の除湿器3へ
流入できるようにしている。
る。 【解決手段】 各除湿器3は、水蒸気透過係数の大きい
中空糸膜を使用し、中空糸膜の内側(一次側)に排ガス
を通過させ、その外側(二次側)を排ガス中の水蒸気分
離のためのパージガス側とした構成とし、排ガス入口1
と排ガス出口2との間に複数の除湿器3を設け、各除湿
器3前後の配管には、除湿器(出)入口弁4および除湿
器出(入)口弁5と除湿器バイパス弁6,7と主排ガス
ラインから分岐するパージガスラインにパージガスバイ
パス弁8,9およびパージガス分岐弁10,11を各々
設け、これらは除湿器3前後で連環状に構成し、主排ガ
スラインから分岐したパージガスは、任意の除湿器3へ
流入できるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トで発生した放射性気体廃棄物(排ガス)をタービン主
復水器から蒸気式空気抽出器より抽出して処理を行い、
放射能の減衰を行う放射性気体廃棄物処理装置における
除湿冷却器(排ガス予冷器)または脱湿塔(排ガス乾燥
器)の湿分分離方法を改良した放射性気体廃棄物処理装
置及び該装置の運転方法に関する。
トで発生した放射性気体廃棄物(排ガス)をタービン主
復水器から蒸気式空気抽出器より抽出して処理を行い、
放射能の減衰を行う放射性気体廃棄物処理装置における
除湿冷却器(排ガス予冷器)または脱湿塔(排ガス乾燥
器)の湿分分離方法を改良した放射性気体廃棄物処理装
置及び該装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉の冷却材(炉水)は、炉
心を通過する間の中性子照射を受けて、一部が酸素と水
素に分解し、その上、放射化により質量数3の水素,質
量数16の窒素,質量数19の酸素等が生じる。また、
燃料棒に生じた破損部(ピンホール等)からKrやXe
などの放射性の希ガスが漏洩し、これらの希ガスが冷却
材に混入してタービン系に送られている。この他、ター
ビン主復水器廻りの外気からの漏れ込みがある。
心を通過する間の中性子照射を受けて、一部が酸素と水
素に分解し、その上、放射化により質量数3の水素,質
量数16の窒素,質量数19の酸素等が生じる。また、
燃料棒に生じた破損部(ピンホール等)からKrやXe
などの放射性の希ガスが漏洩し、これらの希ガスが冷却
材に混入してタービン系に送られている。この他、ター
ビン主復水器廻りの外気からの漏れ込みがある。
【0003】これらの放射性気体廃棄物(排ガス)の存
在のために、沸騰水型原子力発電所におけるタービン系
施設には原子炉廻りの施設同様に遮蔽設備を施し、か
つ、所内および周辺の環境健全性を維持するために排ガ
スを処理する設備(放射性気体廃棄物処理設備)を設置
する必要がある。
在のために、沸騰水型原子力発電所におけるタービン系
施設には原子炉廻りの施設同様に遮蔽設備を施し、か
つ、所内および周辺の環境健全性を維持するために排ガ
スを処理する設備(放射性気体廃棄物処理設備)を設置
する必要がある。
【0004】ところで、前記排ガスは、一般に非凝縮性
であるので、蒸気系統内、特にタービン主復水器内で凝
縮せずその内部に滞留する。タービン主復水器中の非凝
縮性ガスの存在は、タービン主復水器の性能維持のため
好ましくない。このため、タービン主復水器内に滞留す
る排ガスを蒸気式空気抽出器により抽出し、タービン主
復水器の性能維持を図ると共に、この抽出された排ガス
は、放射性気体廃棄物処理装置に導いて処理するように
している。
であるので、蒸気系統内、特にタービン主復水器内で凝
縮せずその内部に滞留する。タービン主復水器中の非凝
縮性ガスの存在は、タービン主復水器の性能維持のため
好ましくない。このため、タービン主復水器内に滞留す
る排ガスを蒸気式空気抽出器により抽出し、タービン主
復水器の性能維持を図ると共に、この抽出された排ガス
は、放射性気体廃棄物処理装置に導いて処理するように
している。
【0005】図17は、この種の気体廃棄物処理装置の
一例を示すものである。タービン主復水器の内部に滞留
した排ガスは蒸気式空気抽出器1xにより抽出され、水
素再結合装置2xを構成する予熱器3x、再結合器4x
および復水器5xへ導かれて、再結合器4xにおいて排
ガス中の水素と酸素の再結合および復水器5xにおいて
排ガス中の水蒸気の減容処理がなされる。
一例を示すものである。タービン主復水器の内部に滞留
した排ガスは蒸気式空気抽出器1xにより抽出され、水
素再結合装置2xを構成する予熱器3x、再結合器4x
および復水器5xへ導かれて、再結合器4xにおいて排
ガス中の水素と酸素の再結合および復水器5xにおいて
排ガス中の水蒸気の減容処理がなされる。
【0006】すなわち、水素再結合装置2xに導かれた
排ガスは、まず、排ガス中に含まれる酸素と水素とが効
率よく再結合する温度まで外部水蒸気による予熱器3x
で予熱されたのち、下流の再結合器4xに導かれ、排ガ
ス中の水素と酸素とが内蔵された触媒による再結合反応
により水蒸気となる。さらに、その下流の復水器5xで
は外部冷却水により、蒸気式空気抽出器1xによる排ガ
スの抽出で使用された水蒸気も併せて凝縮されて、ほと
んどが復水となり、排ガスから分離され、この分離され
た復水はタービン主復水器に戻される。
排ガスは、まず、排ガス中に含まれる酸素と水素とが効
率よく再結合する温度まで外部水蒸気による予熱器3x
で予熱されたのち、下流の再結合器4xに導かれ、排ガ
ス中の水素と酸素とが内蔵された触媒による再結合反応
により水蒸気となる。さらに、その下流の復水器5xで
は外部冷却水により、蒸気式空気抽出器1xによる排ガ
スの抽出で使用された水蒸気も併せて凝縮されて、ほと
んどが復水となり、排ガスから分離され、この分離され
た復水はタービン主復水器に戻される。
【0007】一方、水蒸気分が分離除去された排ガス
は、除湿冷却器(排ガス予冷器)6xに導かれて一次冷
却および一次除湿がなされ、その後、脱湿塔(排ガス乾
燥器)7x(7a,7b)により、さらに、湿分が除去
された後、活性炭式希ガスホールドアップ塔8xに導か
れる。そして、排ガス中に残った放射性ガス(主体はX
e,Kr等の希ガス)を活性炭に吸着させ、長時間のホ
ールドアップによる放射能の減衰の後、真空ポンプ9x
により排気筒10xから大気へ放出される。
は、除湿冷却器(排ガス予冷器)6xに導かれて一次冷
却および一次除湿がなされ、その後、脱湿塔(排ガス乾
燥器)7x(7a,7b)により、さらに、湿分が除去
された後、活性炭式希ガスホールドアップ塔8xに導か
れる。そして、排ガス中に残った放射性ガス(主体はX
e,Kr等の希ガス)を活性炭に吸着させ、長時間のホ
ールドアップによる放射能の減衰の後、真空ポンプ9x
により排気筒10xから大気へ放出される。
【0008】これらの機器は、単独若しくは複数の機器
毎に各室に分離設置され空調が行われている。特に、活
性炭式希ガスホールドアップ塔室11xは、他の室の一
般空調とは別に、専用空調設備12xからダクト13
x,14xを介して空調がなされ、活性炭の吸着性能維
持のため、活性炭式希ガスホールドアップ塔8x全体を
所定の温度に保つことができるようになっている。
毎に各室に分離設置され空調が行われている。特に、活
性炭式希ガスホールドアップ塔室11xは、他の室の一
般空調とは別に、専用空調設備12xからダクト13
x,14xを介して空調がなされ、活性炭の吸着性能維
持のため、活性炭式希ガスホールドアップ塔8x全体を
所定の温度に保つことができるようになっている。
【0009】図18は、従来の脱湿塔(排ガス乾燥器)
7x(7a,7b)廻りの詳細構成を示すものである。
各脱湿塔(排ガス乾燥器)7x(7a,7b)は1台
で、例えば、40N立方メートル/時間の排ガス処理能
力、すなわち、排ガスを−20℃以下に冷却することで
排ガス中の水分を除去し、低露点を維持する能力を有し
ており、これらは入口弁16a,16bおよび出口弁1
7a,17bを介して並列に接続され、通常運転時はい
ずれか一系統のみが処理運転(除湿運転)を行い、他方
の系統は、除湿により脱湿塔(排ガス乾燥器)7x(7
a,7b)内に着霜した霜の除霜運転を行うようになっ
ており、これらは制御盤20によって制御されている。
7x(7a,7b)廻りの詳細構成を示すものである。
各脱湿塔(排ガス乾燥器)7x(7a,7b)は1台
で、例えば、40N立方メートル/時間の排ガス処理能
力、すなわち、排ガスを−20℃以下に冷却することで
排ガス中の水分を除去し、低露点を維持する能力を有し
ており、これらは入口弁16a,16bおよび出口弁1
7a,17bを介して並列に接続され、通常運転時はい
ずれか一系統のみが処理運転(除湿運転)を行い、他方
の系統は、除湿により脱湿塔(排ガス乾燥器)7x(7
a,7b)内に着霜した霜の除霜運転を行うようになっ
ており、これらは制御盤20によって制御されている。
【0010】具体的には、各脱湿塔(排ガス乾燥器)7
x(7a,7b)は、冷凍機18a,18bにより冷却
される。また、本冷凍機18a,18bは、フロン等の
冷媒を用いた冷凍サイクルによって、脱湿塔(排ガス乾
燥器)7x(7a,7b)内で冷媒を蒸発させ、そのと
きの潜熱移動により排ガスを冷却し、脱湿塔(排ガス乾
燥器)7x(7a,7b)内にある冷媒が流れるフィン
付き冷却管19a,19bにより着霜させ、排ガス中の
水蒸気分を除去するように構成されている。
x(7a,7b)は、冷凍機18a,18bにより冷却
される。また、本冷凍機18a,18bは、フロン等の
冷媒を用いた冷凍サイクルによって、脱湿塔(排ガス乾
燥器)7x(7a,7b)内で冷媒を蒸発させ、そのと
きの潜熱移動により排ガスを冷却し、脱湿塔(排ガス乾
燥器)7x(7a,7b)内にある冷媒が流れるフィン
付き冷却管19a,19bにより着霜させ、排ガス中の
水蒸気分を除去するように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の図17および図
18に示す如くの放射性気体廃棄物処理装置において
は、脱湿塔(排ガス乾燥器)7x(7a,7b)におけ
る排ガスからの湿分除去方法として、圧縮機、膨張弁等
により構成された動的機器の冷凍機18a,18bを用
いた直接冷凍方式をとっているため、要求される負荷制
御範囲が、例えば、0〜1000kcal/hと大きい
ことと相まって、冷凍機18a,18bの所内調整試験
に多大な時間を要するという課題がある。
18に示す如くの放射性気体廃棄物処理装置において
は、脱湿塔(排ガス乾燥器)7x(7a,7b)におけ
る排ガスからの湿分除去方法として、圧縮機、膨張弁等
により構成された動的機器の冷凍機18a,18bを用
いた直接冷凍方式をとっているため、要求される負荷制
御範囲が、例えば、0〜1000kcal/hと大きい
ことと相まって、冷凍機18a,18bの所内調整試験
に多大な時間を要するという課題がある。
【0012】また、定期点検時のメンテナンス等に起因
するランニングコストが高く、現状の原子力発電プラン
トでは、定期点検毎に冷凍機18a,18bのメンテナ
ンスに少なくとも約1ケ月を要している。また、冷凍機
18a,18bは、圧縮機、膨張弁等を有する動的機器
であることによる継続的運転に対する信頼性の課題もあ
る。
するランニングコストが高く、現状の原子力発電プラン
トでは、定期点検毎に冷凍機18a,18bのメンテナ
ンスに少なくとも約1ケ月を要している。また、冷凍機
18a,18bは、圧縮機、膨張弁等を有する動的機器
であることによる継続的運転に対する信頼性の課題もあ
る。
【0013】本発明は冷凍機を用いることなく、高い信
頼性および経済性が得られる放射性気体廃棄物処理装置
及び該装置の運転方法を提供することを目的とする。
頼性および経済性が得られる放射性気体廃棄物処理装置
及び該装置の運転方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原子
力発電プラントで発生した放射性気体廃棄物である排ガ
スをタービン主復水器から蒸気式空気抽出器より抽出
し、水素再結合装置に導いて水素ガスの再結合を行い、
排ガス中の水素を可燃限界以下とすると共に、処理流体
の減容処理を行った後、水素再結合装置からの一次排ガ
スを一次冷却および一次除湿を行い、処理後の二次排ガ
スについて、さらに、二次除湿を行い湿分を除去した後
の三次排ガスを活性炭式希ガスホールドアップ塔に導い
て、放射能の減衰処理を行う放射性気体廃棄物処理装置
において、一次側である排ガス側と二次側であるパージ
ガス側とを有し、これら一次側と二次側との間に水蒸気
透過係数の大きい中空糸膜を内蔵して、タービン主復水
器の真空圧を利用して二次側を一次側より低い圧力で吸
引して両者側間に水蒸気分圧差を設け、主入口排ガスラ
インから一次側へ一次排ガスまたは二次排ガスを導入し
て、一次側を通過させて主出口排ガスラインから処理後
の二次排ガスまたは三次排ガスとして排出する一方、一
次側を通過した排ガスの一部を流量調整可能にパージガ
スとして二次側へ流して一次側の排ガス中の水蒸気を中
空糸膜を介して水蒸気分圧差により二次側へ取込み排ガ
ス中の水蒸気を排出させ一次除湿または二次除湿をする
除湿器を1以上配置した除湿装置を設けるようにしたも
のである。以上の構成により、水蒸気透過係数の大きい
中空糸膜を一次側と二次側との間に設ける除湿器を用い
て、排ガスを一次側へ通過させる。このとき、一次側で
除湿された排ガスの一部をパージガスとして二次側へ供
給し、かつ、タービン主復水器の真空圧を利用して、二
次側を低圧として吸引することにより排ガス中の水蒸気
を効率良く除去できる。これにより、除湿のための冷凍
機を不要とするため高い信頼性と経済性が得られる。
力発電プラントで発生した放射性気体廃棄物である排ガ
スをタービン主復水器から蒸気式空気抽出器より抽出
し、水素再結合装置に導いて水素ガスの再結合を行い、
排ガス中の水素を可燃限界以下とすると共に、処理流体
の減容処理を行った後、水素再結合装置からの一次排ガ
スを一次冷却および一次除湿を行い、処理後の二次排ガ
スについて、さらに、二次除湿を行い湿分を除去した後
の三次排ガスを活性炭式希ガスホールドアップ塔に導い
て、放射能の減衰処理を行う放射性気体廃棄物処理装置
において、一次側である排ガス側と二次側であるパージ
ガス側とを有し、これら一次側と二次側との間に水蒸気
透過係数の大きい中空糸膜を内蔵して、タービン主復水
器の真空圧を利用して二次側を一次側より低い圧力で吸
引して両者側間に水蒸気分圧差を設け、主入口排ガスラ
インから一次側へ一次排ガスまたは二次排ガスを導入し
て、一次側を通過させて主出口排ガスラインから処理後
の二次排ガスまたは三次排ガスとして排出する一方、一
次側を通過した排ガスの一部を流量調整可能にパージガ
スとして二次側へ流して一次側の排ガス中の水蒸気を中
空糸膜を介して水蒸気分圧差により二次側へ取込み排ガ
ス中の水蒸気を排出させ一次除湿または二次除湿をする
除湿器を1以上配置した除湿装置を設けるようにしたも
のである。以上の構成により、水蒸気透過係数の大きい
中空糸膜を一次側と二次側との間に設ける除湿器を用い
て、排ガスを一次側へ通過させる。このとき、一次側で
除湿された排ガスの一部をパージガスとして二次側へ供
給し、かつ、タービン主復水器の真空圧を利用して、二
次側を低圧として吸引することにより排ガス中の水蒸気
を効率良く除去できる。これにより、除湿のための冷凍
機を不要とするため高い信頼性と経済性が得られる。
【0015】請求項2の発明は、原子力発電プラントで
発生した放射性気体廃棄物である排ガスをタービン主復
水器から蒸気式空気抽出器より抽出し、水素再結合装置
に導いて水素ガスの再結合を行い、排ガス中の水素を可
燃限界以下とすると共に、処理流体の減容処理を行った
後、水素再結合装置からの一次排ガスを一次冷却および
一次除湿を行い、処理後の二次排ガスについて、さら
に、二次除湿を行い湿分を除去した後の三次排ガスを活
性炭式希ガスホールドアップ塔に導いて、放射能の減衰
処理を行う放射性気体廃棄物処理装置の運転方法におい
て、一次側である排ガス側と二次側であるパージガス側
とを有し、これら一次側と二次側との間に水蒸気透過係
数の大きい中空糸膜を内蔵して、タービン主復水器の真
空圧を利用して二次側を一次側より低い圧力で吸引して
両者側間に水蒸気分圧差を設け、主入口排ガスラインか
ら一次側へ一次排ガスまたは二次排ガスを導入して、一
次側を通過させて主出口排ガスラインから処理後の二次
排ガスまたは三次排ガスとして排出する一方、一次側を
通過した排ガスの一部を流量調整可能にパージガスとし
て二次側へ流して一次側の排ガス中の水蒸気を中空糸膜
を介して水蒸気分圧差により二次側へ取込み排ガス中の
水蒸気を排出させ一次除湿または二次除湿をする除湿器
を1以上配置した除湿装置を設けてプラントの運転状況
に応じて各切替弁を開閉して除湿器を1以上運転するよ
うにしたものである。以上の構成により、プラントの運
転状況に応じて各切替弁を切替えて任意の台数が運転で
きるから効率の良い運転ができ、メンテナンス等のため
に適宜切替運転もできる。従って、過度の余裕を見込ん
で容量を選定することなく、経済的であり、また、予期
せぬ条件でプラントを停止する事態が避けられる。
発生した放射性気体廃棄物である排ガスをタービン主復
水器から蒸気式空気抽出器より抽出し、水素再結合装置
に導いて水素ガスの再結合を行い、排ガス中の水素を可
燃限界以下とすると共に、処理流体の減容処理を行った
後、水素再結合装置からの一次排ガスを一次冷却および
一次除湿を行い、処理後の二次排ガスについて、さら
に、二次除湿を行い湿分を除去した後の三次排ガスを活
性炭式希ガスホールドアップ塔に導いて、放射能の減衰
処理を行う放射性気体廃棄物処理装置の運転方法におい
て、一次側である排ガス側と二次側であるパージガス側
とを有し、これら一次側と二次側との間に水蒸気透過係
数の大きい中空糸膜を内蔵して、タービン主復水器の真
空圧を利用して二次側を一次側より低い圧力で吸引して
両者側間に水蒸気分圧差を設け、主入口排ガスラインか
ら一次側へ一次排ガスまたは二次排ガスを導入して、一
次側を通過させて主出口排ガスラインから処理後の二次
排ガスまたは三次排ガスとして排出する一方、一次側を
通過した排ガスの一部を流量調整可能にパージガスとし
て二次側へ流して一次側の排ガス中の水蒸気を中空糸膜
を介して水蒸気分圧差により二次側へ取込み排ガス中の
水蒸気を排出させ一次除湿または二次除湿をする除湿器
を1以上配置した除湿装置を設けてプラントの運転状況
に応じて各切替弁を開閉して除湿器を1以上運転するよ
うにしたものである。以上の構成により、プラントの運
転状況に応じて各切替弁を切替えて任意の台数が運転で
きるから効率の良い運転ができ、メンテナンス等のため
に適宜切替運転もできる。従って、過度の余裕を見込ん
で容量を選定することなく、経済的であり、また、予期
せぬ条件でプラントを停止する事態が避けられる。
【0016】請求項3の発明は、請求項2記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、運転対象の除
湿器の一次側へそれぞれ主入口排ガスラインから排ガス
を流入させ一次側を通過した排ガスの一部を再びそれぞ
れの二次側へ流入させ、それぞれの残りの排ガスを主出
口排ガスラインから流出させるように各切替弁を操作し
て並列運転させるようにしたものである。以上の構成に
より、複数台の除湿器を並列運転可能としたからプラン
トの処理する排ガスが多いとき切替弁の切替えに対応す
ることができ、特に、起動時の大流量を処理する必要が
あるとき効果的である。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、運転対象の除
湿器の一次側へそれぞれ主入口排ガスラインから排ガス
を流入させ一次側を通過した排ガスの一部を再びそれぞ
れの二次側へ流入させ、それぞれの残りの排ガスを主出
口排ガスラインから流出させるように各切替弁を操作し
て並列運転させるようにしたものである。以上の構成に
より、複数台の除湿器を並列運転可能としたからプラン
トの処理する排ガスが多いとき切替弁の切替えに対応す
ることができ、特に、起動時の大流量を処理する必要が
あるとき効果的である。
【0017】請求項4の発明は、請求項2記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、運転対象とす
る第1の除湿器の一次側へ主入口排ガスラインから排ガ
スを流入させ、一次側を通過した排ガスの一部を第1の
除湿器の二次側へ流入させる一方、排ガスの残りを第2
の除湿器の一次側へ流入させ、一次側を通過した排ガス
の一部を第2の除湿器の二次側へ流入させ、排ガスの残
りを次の除湿器の一次側へ流入させるように各切替弁を
開閉操作して少なくとも2台以上の除湿器を直列運転さ
せるようにしたものである。以上の構成により、複数台
の除湿器を直列運転可能としたから排ガス流量の割に過
度の湿分を含んでいたり、排ガス出口側で通常より低い
露点が要求される場合に、除湿効果を向上させることが
できる。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、運転対象とす
る第1の除湿器の一次側へ主入口排ガスラインから排ガ
スを流入させ、一次側を通過した排ガスの一部を第1の
除湿器の二次側へ流入させる一方、排ガスの残りを第2
の除湿器の一次側へ流入させ、一次側を通過した排ガス
の一部を第2の除湿器の二次側へ流入させ、排ガスの残
りを次の除湿器の一次側へ流入させるように各切替弁を
開閉操作して少なくとも2台以上の除湿器を直列運転さ
せるようにしたものである。以上の構成により、複数台
の除湿器を直列運転可能としたから排ガス流量の割に過
度の湿分を含んでいたり、排ガス出口側で通常より低い
露点が要求される場合に、除湿効果を向上させることが
できる。
【0018】請求項5の発明は、請求項2記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、複数の除湿器
の少なくとも1台を排ガスから除湿する対象の主除湿器
とし、この除湿器の一次側へ主入口排ガスラインから排
ガスを流入させ、一次側を通過した排ガスの一部をパー
ジ用ガスとして除湿する副除湿器の一次側へ流入させ、
一次側を通過した排ガスの一部を副除湿器の二次側へ通
過させて順次除湿を行い、さらに、副除湿器の一次側を
通過した残りの排ガスを主除湿器の二次側へパージ用ガ
スとして流入させるように多段にパージ用ガスを除湿す
るように各切替弁を操作して運転するようにしたもので
ある。以上の構成により、排ガスから除湿する少なくと
も1台の主除湿器を排ガス除湿用として、主除湿器から
の排ガスの一部を他の副除湿器へ多段階的に順次流して
除湿し、除湿されたガスを主除湿器のパージ用ガスとし
て用いるようにしたために、排ガス出口側で通常より低
露点が要求される場合や流量の割に過度の湿分を含んで
いる場合に適切に対応することができる。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、複数の除湿器
の少なくとも1台を排ガスから除湿する対象の主除湿器
とし、この除湿器の一次側へ主入口排ガスラインから排
ガスを流入させ、一次側を通過した排ガスの一部をパー
ジ用ガスとして除湿する副除湿器の一次側へ流入させ、
一次側を通過した排ガスの一部を副除湿器の二次側へ通
過させて順次除湿を行い、さらに、副除湿器の一次側を
通過した残りの排ガスを主除湿器の二次側へパージ用ガ
スとして流入させるように多段にパージ用ガスを除湿す
るように各切替弁を操作して運転するようにしたもので
ある。以上の構成により、排ガスから除湿する少なくと
も1台の主除湿器を排ガス除湿用として、主除湿器から
の排ガスの一部を他の副除湿器へ多段階的に順次流して
除湿し、除湿されたガスを主除湿器のパージ用ガスとし
て用いるようにしたために、排ガス出口側で通常より低
露点が要求される場合や流量の割に過度の湿分を含んで
いる場合に適切に対応することができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項2記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、複数の除湿器
の少なくとも1台を排ガスから除湿する対象の主除湿器
とし、残りの除湿器を主除湿器のパージ用ガスとして除
湿するための副除湿器とし、主除湿器の一次側を通過さ
せて除湿された排ガスの一部を第1副除湿器の一次側へ
供給して除湿されたパージ用ガスの一部を主除湿器のパ
ージガスとして主除湿器の二次側へ流入させ、前記パー
ジ用ガスの一部の残りを第2副除湿器の一次側へ供給し
て除湿されたパージ用ガスの一部を第1副除湿器の二次
側へパージ用ガスとして供給し副除湿器側で主除湿器の
パージ用ガスを多段に除湿するように各切替弁を開閉操
作して運転するようにしたものである。以上の構成によ
り、排ガスから除湿する少なくとも1台の主除湿器を排
ガス除湿用として、主除湿器からの排ガスの一部を他の
副除湿器へ多段階的に順次流して除湿し、除湿されたガ
スを主除湿器のパージ用ガスとして用いるようにしたた
めに、排ガス出口側で通常より低露点が要求される場合
や流量の割に過度の湿分を含んでいる場合に適切に対応
することができる。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、複数の除湿器
の少なくとも1台を排ガスから除湿する対象の主除湿器
とし、残りの除湿器を主除湿器のパージ用ガスとして除
湿するための副除湿器とし、主除湿器の一次側を通過さ
せて除湿された排ガスの一部を第1副除湿器の一次側へ
供給して除湿されたパージ用ガスの一部を主除湿器のパ
ージガスとして主除湿器の二次側へ流入させ、前記パー
ジ用ガスの一部の残りを第2副除湿器の一次側へ供給し
て除湿されたパージ用ガスの一部を第1副除湿器の二次
側へパージ用ガスとして供給し副除湿器側で主除湿器の
パージ用ガスを多段に除湿するように各切替弁を開閉操
作して運転するようにしたものである。以上の構成によ
り、排ガスから除湿する少なくとも1台の主除湿器を排
ガス除湿用として、主除湿器からの排ガスの一部を他の
副除湿器へ多段階的に順次流して除湿し、除湿されたガ
スを主除湿器のパージ用ガスとして用いるようにしたた
めに、排ガス出口側で通常より低露点が要求される場合
や流量の割に過度の湿分を含んでいる場合に適切に対応
することができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項3記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、主入口排ガス
ラインから流入する排ガス流量の15%〜20%を各除
湿器のパージガス流量として調整して運転するようにし
たものである。以上の構成により、並列運転の場合に、
各除湿器のパージガスを15%〜20%程度調整して運
転することにより効率の良い運転ができる。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、主入口排ガス
ラインから流入する排ガス流量の15%〜20%を各除
湿器のパージガス流量として調整して運転するようにし
たものである。以上の構成により、並列運転の場合に、
各除湿器のパージガスを15%〜20%程度調整して運
転することにより効率の良い運転ができる。
【0021】請求項8の発明は、請求項4記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を直列運
転する場合に各除湿器のパージガス流量を所定の式によ
り算出される値となるようにパージガス流量を調整して
運転するようにしたものである。以上の構成により、n
台の直列運転の場合に、一律のパージ率からパージガス
流量の算出式を与えることにより、運転台数に応じて直
ちに各除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率
的な運転ができる。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を直列運
転する場合に各除湿器のパージガス流量を所定の式によ
り算出される値となるようにパージガス流量を調整して
運転するようにしたものである。以上の構成により、n
台の直列運転の場合に、一律のパージ率からパージガス
流量の算出式を与えることにより、運転台数に応じて直
ちに各除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率
的な運転ができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項4記載の放射性
気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を直列運
転する場合に各除湿器のパージガス流量を所定の式で算
出される値となるようにパージガス流量を調整して運転
するようにしたものである。以上の構成により、n台の
多段パージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス
流量の算出式を与えることにより、運転台数に応じて直
ちに各除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率
的な運転と全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出
口流量の予測ができる。
気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を直列運
転する場合に各除湿器のパージガス流量を所定の式で算
出される値となるようにパージガス流量を調整して運転
するようにしたものである。以上の構成により、n台の
多段パージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス
流量の算出式を与えることにより、運転台数に応じて直
ちに各除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率
的な運転と全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出
口流量の予測ができる。
【0023】請求項10の発明は、請求項5記載の放射
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出式
を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿器
のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転がで
きる。
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出式
を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿器
のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転がで
きる。
【0024】請求項11の発明は、請求項5記載の放射
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の算
出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各
除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運
転ができ、全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出
口流量の予測ができる。
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の算
出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各
除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運
転ができ、全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出
口流量の予測ができる。
【0025】請求項12の発明は、請求項6記載の放射
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出式
を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各除湿
器のパージガス流量が調整可能となる。
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出式
を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各除湿
器のパージガス流量が調整可能となる。
【0026】請求項13の発明は、請求項6記載の放射
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の算
出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各
除湿器のパージガス流量が調整可能となる。
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、n台を多段
パージガス運転する場合に、排ガスから除湿する主除湿
器の一次側を通過した排ガスを他の副除湿器へ順次多段
除湿して主除湿器の二次側へパージガスを供給する場
合、各除湿器のパージガス流量を所定の式で算出される
値となるようにパージガス流量を調整して運転するよう
にしたものである。以上の構成により、n台の多段パー
ジ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の算
出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各
除湿器のパージガス流量が調整可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の第1実施の形態を示す放
射性気体廃棄物処理装置に備える除湿装置の構成図であ
って、各除湿器3は水蒸気透過係数の大きいポリイミド
等による複数の細く長い中空糸を両端で束ねるようにて
ケーシングに収納し、両端で各中空糸の内側が連通する
ように構成し、一端から他端へ各中空糸の内側(一次
側)に排ガスを通過させ、各中空糸の外側(二次側)に
パージガスを通過させて水蒸気分圧差の高い各中空糸の
内側から膜を介して水蒸気分圧差の低い各中空糸の外側
へ水蒸気が通過するように二次側を後述する真空にして
いる。各中空糸の外側(二次側)のパージガスは、筒状
の両端部からやや内側に設けるパージガス部から流入
し、流出するようになっている。以下中空糸の膜を中空
糸膜と呼ぶ。
射性気体廃棄物処理装置に備える除湿装置の構成図であ
って、各除湿器3は水蒸気透過係数の大きいポリイミド
等による複数の細く長い中空糸を両端で束ねるようにて
ケーシングに収納し、両端で各中空糸の内側が連通する
ように構成し、一端から他端へ各中空糸の内側(一次
側)に排ガスを通過させ、各中空糸の外側(二次側)に
パージガスを通過させて水蒸気分圧差の高い各中空糸の
内側から膜を介して水蒸気分圧差の低い各中空糸の外側
へ水蒸気が通過するように二次側を後述する真空にして
いる。各中空糸の外側(二次側)のパージガスは、筒状
の両端部からやや内側に設けるパージガス部から流入
し、流出するようになっている。以下中空糸の膜を中空
糸膜と呼ぶ。
【0029】各除湿器3前後の配管には、除湿器(出)
入口弁4および除湿器出(入)口弁5(運転方法により
弁の用途が異なるため本表現を用いた)を設けている。
入口弁4および除湿器出(入)口弁5(運転方法により
弁の用途が異なるため本表現を用いた)を設けている。
【0030】各除湿器3前後にバイパス弁6,7を設
け、除湿器3と除湿器(出)入口弁4および除湿器出
(入)口弁5間の主排ガスラインから分岐するパージガ
スラインにパージガスバイパス弁8,9およびパージガ
ス分岐弁10,11を各々設け、これらは除湿器3前後
で連環状に構成され、これにより、主排ガスラインから
分岐したパージガスは、任意の除湿器3へ流入できるよ
うにしている。
け、除湿器3と除湿器(出)入口弁4および除湿器出
(入)口弁5間の主排ガスラインから分岐するパージガ
スラインにパージガスバイパス弁8,9およびパージガ
ス分岐弁10,11を各々設け、これらは除湿器3前後
で連環状に構成され、これにより、主排ガスラインから
分岐したパージガスは、任意の除湿器3へ流入できるよ
うにしている。
【0031】また、運転方法に際して、除湿器3前後ど
ちらかでも除湿器3のパージガス側(二次側)へ流入可
能なように、パージガス連絡弁12,13を有するパー
ジガスラインを各除湿器3間毎に設け、パージガス連絡
弁12,13 から除湿器3のパージガス側(2次側)
に分岐流入するラインにパージガス流入量調整のための
パージガス流入量調整弁14を有し、パージガス流入量
調整弁14は排ガス出口側流量計15により、要求され
る諸条件に基づく運転方法に応じてそのパージガス量を
調整するようになっている。
ちらかでも除湿器3のパージガス側(二次側)へ流入可
能なように、パージガス連絡弁12,13を有するパー
ジガスラインを各除湿器3間毎に設け、パージガス連絡
弁12,13 から除湿器3のパージガス側(2次側)
に分岐流入するラインにパージガス流入量調整のための
パージガス流入量調整弁14を有し、パージガス流入量
調整弁14は排ガス出口側流量計15により、要求され
る諸条件に基づく運転方法に応じてそのパージガス量を
調整するようになっている。
【0032】この構成によれば、除湿装置内の排ガスが
水蒸気透過係数の大きい中空糸膜を通過する。
水蒸気透過係数の大きい中空糸膜を通過する。
【0033】この状態で、除湿器3により乾燥された一
次側ガス(排ガス側)の一部(例えば、15〜20%)
をパージガス用として使用し、中空糸膜の外側に供給
し、かつ、タービン主復水器の真空圧等の利用により、
一次側ガス(排ガス側)より低い圧力で吸引することに
より、中空糸膜の一次側と二次側の水蒸気分圧差を大き
くすることで水蒸気透過性能が向上し、排ガス中の水蒸
気分を最も効率よく除去する。つまり、排ガス中の水蒸
気分が中空糸膜を透過して除去され、排ガスの湿度が、
例えば、40%以下となる。
次側ガス(排ガス側)の一部(例えば、15〜20%)
をパージガス用として使用し、中空糸膜の外側に供給
し、かつ、タービン主復水器の真空圧等の利用により、
一次側ガス(排ガス側)より低い圧力で吸引することに
より、中空糸膜の一次側と二次側の水蒸気分圧差を大き
くすることで水蒸気透過性能が向上し、排ガス中の水蒸
気分を最も効率よく除去する。つまり、排ガス中の水蒸
気分が中空糸膜を透過して除去され、排ガスの湿度が、
例えば、40%以下となる。
【0034】上記機能を有する除湿器を複数台使用し、
これらを接続する配管および弁の系統構成を図1の如く
連環状に構成することにより以下の作用がある。
これらを接続する配管および弁の系統構成を図1の如く
連環状に構成することにより以下の作用がある。
【0035】各除湿器間に設けた除湿器(出)入口弁
4、除湿器出(入)口弁5、除湿器バイパス弁6,7、
パージガスバイパス弁8,9、パージガス分岐弁10,
11およびパージガス連絡弁12,13、これらの開閉
操作の組合せにより、次の運転ができる。まず、(1)
除湿器単体処理容量以上の処理要求が生じた場合の任意
の台数(1台以上)の並列運転ができる。次に、(2)
流量の割に入口側排ガス条件として過度の湿分を有して
いるような条件の場合、若しくは、出口側排ガス条件と
して通常以上の低露点(低湿度)が要求されるような場
合の、隣り合う任意の台数(1台以上)の直列運転ある
いはパージガスの多段階的パージ運転ができる。さら
に、(3)運転している除湿器に設けた差圧計(図示し
ていない)等により不具合が発生した場合の他除湿器へ
の切替運転ができる。
4、除湿器出(入)口弁5、除湿器バイパス弁6,7、
パージガスバイパス弁8,9、パージガス分岐弁10,
11およびパージガス連絡弁12,13、これらの開閉
操作の組合せにより、次の運転ができる。まず、(1)
除湿器単体処理容量以上の処理要求が生じた場合の任意
の台数(1台以上)の並列運転ができる。次に、(2)
流量の割に入口側排ガス条件として過度の湿分を有して
いるような条件の場合、若しくは、出口側排ガス条件と
して通常以上の低露点(低湿度)が要求されるような場
合の、隣り合う任意の台数(1台以上)の直列運転ある
いはパージガスの多段階的パージ運転ができる。さら
に、(3)運転している除湿器に設けた差圧計(図示し
ていない)等により不具合が発生した場合の他除湿器へ
の切替運転ができる。
【0036】次に、本発明の第2実施の形態である放射
性気体廃棄物処理装置について図2を参照して説明す
る。第2実施の形態は、除湿器を処理する排ガス流量に
応じて並列運転可能とする点に特徴を有する。
性気体廃棄物処理装置について図2を参照して説明す
る。第2実施の形態は、除湿器を処理する排ガス流量に
応じて並列運転可能とする点に特徴を有する。
【0037】図示するように、排ガス入口1と排ガス出
口2の間の2台の除湿器3a,3bを設け、各除湿器3
a,3b前後の配管には、除湿器(出)入口弁4a,4
bおよび除湿器出(入)口弁5a,5b(運転方法によ
り弁の用途が異なるため本表現を用いた)を設けてい
る。また、各除湿器3a,3bをバイパスするための除
湿器バイパス弁6a,6bを除湿器3a,3bの前後に
設け、除湿器3a,3bと除湿器(出)入口弁4a,4
bおよび除湿器出(入)口弁5a,5b間の排ガスライ
ンから分岐するパージガスラインに、パージガスバイパ
ス弁8a,8b,9a,9bおよびパージガス分岐弁1
0a,10b,11a,11bを各々設け、これらは除
湿器3a,3bの前後で連環状に構成し、これにより、
排ガスラインから分岐したパージガスは、任意の除湿器
3a,3bのどちらでも流入できるようになる。
口2の間の2台の除湿器3a,3bを設け、各除湿器3
a,3b前後の配管には、除湿器(出)入口弁4a,4
bおよび除湿器出(入)口弁5a,5b(運転方法によ
り弁の用途が異なるため本表現を用いた)を設けてい
る。また、各除湿器3a,3bをバイパスするための除
湿器バイパス弁6a,6bを除湿器3a,3bの前後に
設け、除湿器3a,3bと除湿器(出)入口弁4a,4
bおよび除湿器出(入)口弁5a,5b間の排ガスライ
ンから分岐するパージガスラインに、パージガスバイパ
ス弁8a,8b,9a,9bおよびパージガス分岐弁1
0a,10b,11a,11bを各々設け、これらは除
湿器3a,3bの前後で連環状に構成し、これにより、
排ガスラインから分岐したパージガスは、任意の除湿器
3a,3bのどちらでも流入できるようになる。
【0038】また、後述する各運転方法により、除湿器
3a,3bの前後どちらかでも除湿器3a,3bのパー
ジ側(二次側)へ流入可能なようにパージガス連絡弁1
2,13を有するパージガスラインを各除湿器3間毎に
設けている。そして、パージガス連絡弁12a,12
b,13a,13bから除湿器3a,3bの2次側に分
岐流入するラインにパージガス流入量調整のためのパー
ジガス流入量調整弁14a,14bを配置し、パージガ
ス流入量調整弁14a,14bは排ガス出口側流量計1
5により要求される条件に応じた運転方法によりそのパ
ージガス量を調整する系統構成となっている。また、除
湿器3a,3bに流入したパージガスは、例えば、ター
ビン主復水器の真空圧を利用して除湿器3a,3b外へ
排出される。
3a,3bの前後どちらかでも除湿器3a,3bのパー
ジ側(二次側)へ流入可能なようにパージガス連絡弁1
2,13を有するパージガスラインを各除湿器3間毎に
設けている。そして、パージガス連絡弁12a,12
b,13a,13bから除湿器3a,3bの2次側に分
岐流入するラインにパージガス流入量調整のためのパー
ジガス流入量調整弁14a,14bを配置し、パージガ
ス流入量調整弁14a,14bは排ガス出口側流量計1
5により要求される条件に応じた運転方法によりそのパ
ージガス量を調整する系統構成となっている。また、除
湿器3a,3bに流入したパージガスは、例えば、ター
ビン主復水器の真空圧を利用して除湿器3a,3b外へ
排出される。
【0039】上記第2実施の形態の構成による除湿器3
が2台の場合について、処理する排ガスが1台の処理容
量を超過するような場合、図3に示すような2台並列運
転により排ガス側出口での所定の排ガス条件を得ること
ができる。このときの、系統の弁開閉状態を図4に示し
ている。なお、このときの排ガスの流れを図3では、主
排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主流は実
線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示している。
が2台の場合について、処理する排ガスが1台の処理容
量を超過するような場合、図3に示すような2台並列運
転により排ガス側出口での所定の排ガス条件を得ること
ができる。このときの、系統の弁開閉状態を図4に示し
ている。なお、このときの排ガスの流れを図3では、主
排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主流は実
線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示している。
【0040】図4において、「白抜き」は弁開状態を、
「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図3の弁
記号についても、白抜き、黒塗りは、同様の各々弁開状
態、弁閉状態を示している。
「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図3の弁
記号についても、白抜き、黒塗りは、同様の各々弁開状
態、弁閉状態を示している。
【0041】上記するそれぞれの弁開閉状態により、排
ガス入口1より流入した排ガスが、除湿器(出)入口弁
4a,4bを経由し、除湿器3a,3bに流入し、各々
パージラインへ分流される。このときパージガスは、パ
ージガス分岐弁11a,11bを経由し、これが除湿器
3a,3bのパージ側(二次側)に流入する。また、こ
のパージガスは、排ガス出口側流量計15により検出さ
れた流量に基づき、パージガス流入量調整弁14a,1
4bにより、排ガス出口流量Qの15〜20%程度を分
流させるようにする。
ガス入口1より流入した排ガスが、除湿器(出)入口弁
4a,4bを経由し、除湿器3a,3bに流入し、各々
パージラインへ分流される。このときパージガスは、パ
ージガス分岐弁11a,11bを経由し、これが除湿器
3a,3bのパージ側(二次側)に流入する。また、こ
のパージガスは、排ガス出口側流量計15により検出さ
れた流量に基づき、パージガス流入量調整弁14a,1
4bにより、排ガス出口流量Qの15〜20%程度を分
流させるようにする。
【0042】このように本発明の第2実施の形態によれ
ば、処理する排ガスが1台の処理容量を超過するような
場合、2台並列運転により、排ガス出口から放出される
排ガスを所定の排ガス条件にすることができる。すなわ
ち、1台単体運転では、排ガス出口条件を満足できない
場合の運転方法である。これは、原子炉等の起動時等の
過渡的に大流量の排ガスが発生するような場合の効果的
な運転方法となる。
ば、処理する排ガスが1台の処理容量を超過するような
場合、2台並列運転により、排ガス出口から放出される
排ガスを所定の排ガス条件にすることができる。すなわ
ち、1台単体運転では、排ガス出口条件を満足できない
場合の運転方法である。これは、原子炉等の起動時等の
過渡的に大流量の排ガスが発生するような場合の効果的
な運転方法となる。
【0043】次に、本発明の第3実施の形態について図
5を参照して説明する。第3実施の形態は、除湿器2台
の直列運転を可能とすることに特徴を有する。
5を参照して説明する。第3実施の形態は、除湿器2台
の直列運転を可能とすることに特徴を有する。
【0044】除湿器が2台の場合において、排ガス側入
口条件が、流量の割に過度の湿分を含んでいたり、排ガ
ス出口側で、通常より低露点が要求される場合、または
除湿効率の向上を図る場合、図5に示すように、除湿器
3aから除湿器3bへ直列運転により排ガス側出口での
所定の排ガス条件を得ることができる。除湿器3bから
除湿器3aへの直列運転も当然可能である。このときの
弁開状態を図6に示している。
口条件が、流量の割に過度の湿分を含んでいたり、排ガ
ス出口側で、通常より低露点が要求される場合、または
除湿効率の向上を図る場合、図5に示すように、除湿器
3aから除湿器3bへ直列運転により排ガス側出口での
所定の排ガス条件を得ることができる。除湿器3bから
除湿器3aへの直列運転も当然可能である。このときの
弁開状態を図6に示している。
【0045】図6において、「白抜き」は弁開状態を、
「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図5にお
ける弁記号についても、白抜き、黒塗りは、同様に各々
弁開状態、弁閉状態を示す。
「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図5にお
ける弁記号についても、白抜き、黒塗りは、同様に各々
弁開状態、弁閉状態を示す。
【0046】上記する弁開閉状態により、排ガス入口1
より流入した排ガスは、除湿器(出)入口弁4aを経由
し、除湿器3aに流入し、その後、パージラインへ分流
される。このときパージガスは、パージガス分岐弁11
aを経由し、これが除湿器3aのパージガス側(二次
側)に流入する。また、このパージガスは、排ガス出口
側流量計15により検出された流量に基づき、パージガ
ス流入量調整弁14aにより、排ガス流量Qの15〜2
0%程度(ηQとする)を分流するように調整される。
但し、ηはパージ率である。
より流入した排ガスは、除湿器(出)入口弁4aを経由
し、除湿器3aに流入し、その後、パージラインへ分流
される。このときパージガスは、パージガス分岐弁11
aを経由し、これが除湿器3aのパージガス側(二次
側)に流入する。また、このパージガスは、排ガス出口
側流量計15により検出された流量に基づき、パージガ
ス流入量調整弁14aにより、排ガス流量Qの15〜2
0%程度(ηQとする)を分流するように調整される。
但し、ηはパージ率である。
【0047】一方、除湿器出(入)口弁5aを出た排ガ
スは、除湿器出(入)口弁5bを経由して、除湿器3b
に流入し、その後、パージラインへ分流される。このと
きパージガスは、パージガス分岐弁10bを経由し、こ
れが除湿器3bのパージ側(二次側)に流入する。ま
た、このパージガスは、排ガス出口側流量計15により
検出された流量に基づき、パージガス流入量調整弁14
bにより、排ガス流量Qに対して(1−ηQ)ηQ程度
を分流するように調整される。
スは、除湿器出(入)口弁5bを経由して、除湿器3b
に流入し、その後、パージラインへ分流される。このと
きパージガスは、パージガス分岐弁10bを経由し、こ
れが除湿器3bのパージ側(二次側)に流入する。ま
た、このパージガスは、排ガス出口側流量計15により
検出された流量に基づき、パージガス流入量調整弁14
bにより、排ガス流量Qに対して(1−ηQ)ηQ程度
を分流するように調整される。
【0048】また、このときの排ガスの流れを図5で
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。
【0049】このように本発明の第3実施の形態によれ
ば、除湿器が2台の場合について、通常運転時(すなわ
ち、処理流量としては単体処理流量程度)排ガス入口条
件が流量の割に過度の湿分を含んでいたり、排ガス出口
側条件で、通常より低露点が要求される場合、または除
湿効率を図る場合、2台直列運転、除湿器3aから除湿
器3bへ直列運転により、排ガス出口での所定の排ガス
条件を得ることができる。除湿器3bから除湿器3aへ
直列運転も当然可能である。
ば、除湿器が2台の場合について、通常運転時(すなわ
ち、処理流量としては単体処理流量程度)排ガス入口条
件が流量の割に過度の湿分を含んでいたり、排ガス出口
側条件で、通常より低露点が要求される場合、または除
湿効率を図る場合、2台直列運転、除湿器3aから除湿
器3bへ直列運転により、排ガス出口での所定の排ガス
条件を得ることができる。除湿器3bから除湿器3aへ
直列運転も当然可能である。
【0050】次に、本発明の第4実施の形態について図
7を参照して説明する。第4実施の形態は、複数の除湿
器の内で1台を単独運転を可能とする点に特徴を有す
る。
7を参照して説明する。第4実施の形態は、複数の除湿
器の内で1台を単独運転を可能とする点に特徴を有す
る。
【0051】除湿器が2台の場合について、排ガス側入
口条件が、通常流量の場合、図7に示すような1台単独
運転により、排ガス側出口での所定の排ガス条件を得る
ことができる。このときの系統の弁開状態を図8に示
す。
口条件が、通常流量の場合、図7に示すような1台単独
運転により、排ガス側出口での所定の排ガス条件を得る
ことができる。このときの系統の弁開状態を図8に示
す。
【0052】図8において、「白抜き」は弁開状態を、
「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図7にお
ける弁記号についても、白抜き、黒塗りは、同様に各々
弁開状態、弁閉状態を示している。
「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図7にお
ける弁記号についても、白抜き、黒塗りは、同様に各々
弁開状態、弁閉状態を示している。
【0053】上記した弁開閉状態により、排ガス入口1
より流入した排ガスは、除湿器(出)入口弁4aを経由
し、除湿器3aに流入し、その後、パージラインへ分流
される。このときパージガスは、パージガス分岐弁11
aを経由し、これが除湿器3aのパージ側(二次側)に
流入する。また、このパージガスは、排ガス出口側流量
計15により検出された流量に基づき、パージガス流入
量調整弁14aにより、排ガス出口流量Qの15〜20
%程度を分流させる。排ガスは、除湿器バイパス弁7を
経由し排ガス出口2に至る。
より流入した排ガスは、除湿器(出)入口弁4aを経由
し、除湿器3aに流入し、その後、パージラインへ分流
される。このときパージガスは、パージガス分岐弁11
aを経由し、これが除湿器3aのパージ側(二次側)に
流入する。また、このパージガスは、排ガス出口側流量
計15により検出された流量に基づき、パージガス流入
量調整弁14aにより、排ガス出口流量Qの15〜20
%程度を分流させる。排ガスは、除湿器バイパス弁7を
経由し排ガス出口2に至る。
【0054】また、このときの排ガスの流れを図7で
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。なお、除湿器3bも同様に単独運転が可能であ
る。
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。なお、除湿器3bも同様に単独運転が可能であ
る。
【0055】このように本発明の第4実施の形態によれ
ば、除湿器が2台の場合について、通常運転時(すなわ
ち、処理流量としては単体処理流量程度)の排ガス入口
条件の場合、1台単独運転により、排ガス出口での所望
の排ガスを得ることができる。
ば、除湿器が2台の場合について、通常運転時(すなわ
ち、処理流量としては単体処理流量程度)の排ガス入口
条件の場合、1台単独運転により、排ガス出口での所望
の排ガスを得ることができる。
【0056】本単独運転方法は、通常運転時何らかの事
由により当該除湿器が運転不可となった場合、残る1台
へ運転を切替えることによりプラントを停止することな
く系統運転を継続できる効果がある。また、単独運転の
場合、所定の運転期間を設定し、除湿器3aと除湿器3
bの交互運転も可能である。
由により当該除湿器が運転不可となった場合、残る1台
へ運転を切替えることによりプラントを停止することな
く系統運転を継続できる効果がある。また、単独運転の
場合、所定の運転期間を設定し、除湿器3aと除湿器3
bの交互運転も可能である。
【0057】次に、本発明の第5実施の形態について図
9および図10を参照して説明する。第5実施の形態
は、パージ多段運転を可能とする点に特徴を有する。
9および図10を参照して説明する。第5実施の形態
は、パージ多段運転を可能とする点に特徴を有する。
【0058】除湿器が2台の場合について、前述の直列
運転の場合同様に、排ガス側入口条件が、流量の割に過
度の湿分を含んでいたり、排ガス出口側で、通常より低
露点が要求される場合または除湿効率の向上を図る場
合、図9、図10に示すようなパージ多段(この場合は
2段)運転により排ガス側出口で所定の排ガス条件を得
ることができる。なお、図9、図10共、除湿器3aの
パージガスを除湿器3bで更にパージする場合で、本2
台構成の場合は基本的な有意差はない。
運転の場合同様に、排ガス側入口条件が、流量の割に過
度の湿分を含んでいたり、排ガス出口側で、通常より低
露点が要求される場合または除湿効率の向上を図る場
合、図9、図10に示すようなパージ多段(この場合は
2段)運転により排ガス側出口で所定の排ガス条件を得
ることができる。なお、図9、図10共、除湿器3aの
パージガスを除湿器3bで更にパージする場合で、本2
台構成の場合は基本的な有意差はない。
【0059】図11において、「白抜き」は弁開状態
を、「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図9
および図10において、図中の弁記号についても、白抜
き、黒塗りは、同様に各々弁開状態、弁閉状態を示して
いる。
を、「黒塗り」は弁閉状態をそれぞれ示す。なお、図9
および図10において、図中の弁記号についても、白抜
き、黒塗りは、同様に各々弁開状態、弁閉状態を示して
いる。
【0060】上記する弁開閉状態内、図9の場合では、
排ガス入口1より流入した排ガスは、除湿器(出)入口
弁4aを経由し、除湿器3aに流入し流出する排ガスの
一部がパージラインへ分流される。このときパージガス
(一次)は、パージガス分岐弁11aおよびパージガス
バイパス弁9bを経由し、除湿器3b一次側へ至る。除
湿器3bを通過した後、更にパージガス(一次)の一部
をパージガス(二次)としてパージガス分岐弁10bを
経由して除湿器3bのパージガス側(二次側)に流入さ
せる。これにより、除湿器3bより流出するパージガス
(一次)は、パージガス(二次)により更に除湿された
状態で除湿器3aのパージ側(二次側)に流入すること
になる。
排ガス入口1より流入した排ガスは、除湿器(出)入口
弁4aを経由し、除湿器3aに流入し流出する排ガスの
一部がパージラインへ分流される。このときパージガス
(一次)は、パージガス分岐弁11aおよびパージガス
バイパス弁9bを経由し、除湿器3b一次側へ至る。除
湿器3bを通過した後、更にパージガス(一次)の一部
をパージガス(二次)としてパージガス分岐弁10bを
経由して除湿器3bのパージガス側(二次側)に流入さ
せる。これにより、除湿器3bより流出するパージガス
(一次)は、パージガス(二次)により更に除湿された
状態で除湿器3aのパージ側(二次側)に流入すること
になる。
【0061】すなわち、パージガス(一次)は、排ガス
出口側流量計15により検出された流量に基づき、パー
ジガス流入量調整弁14aにより、排ガス流量Qの15
〜20%程度を分流したもので、パージガス流入量調整
弁14aを通過するパージガス、すなわち、除湿器3a
のパージ側(二次側)に流入するパージガス量は、次の
式(1)に示される
出口側流量計15により検出された流量に基づき、パー
ジガス流入量調整弁14aにより、排ガス流量Qの15
〜20%程度を分流したもので、パージガス流入量調整
弁14aを通過するパージガス、すなわち、除湿器3a
のパージ側(二次側)に流入するパージガス量は、次の
式(1)に示される
【0062】
【数7】
【0063】同様に、パージガス(二次)は、排ガス出
口側流量計15により検出された流量に基づきパージガ
ス流入量調整弁14bにより、除湿器3bを流出した排
ガス流量15〜20%程度を分流したものでパージガス
流入量調整弁14bを通過するパージガス、すなわち、
除湿器3bのパージ側(二次側)に流入パージガス量
は、次の式(2)で示される。
口側流量計15により検出された流量に基づきパージガ
ス流入量調整弁14bにより、除湿器3bを流出した排
ガス流量15〜20%程度を分流したものでパージガス
流入量調整弁14bを通過するパージガス、すなわち、
除湿器3bのパージ側(二次側)に流入パージガス量
は、次の式(2)で示される。
【0064】
【数8】
【0065】また、このときの排ガスの流れを図9で
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。
【0066】一方、上記弁開閉状態の内、図10の場合
では、排ガス入口1より流入した排ガスは、除湿器
(出)入口弁4aを経由し、除湿器3aに流入し、その
後、パージラインへ分流される。このときパージガス
(一次)は、パージガスバイパス弁9aおよびパージガ
ス分岐弁11bを経由し、これが除湿器3bの一次側へ
流入するに至る、除湿器3bの一次側を通過した後、更
にパージガス(一次)の一部をパージガス(二次)とし
てパージガス分岐弁10bを経由して除湿器3bのパー
ジ側(二次側)に流入させる。これにより、除湿器3b
より流出するパージガス(一次)は、パージガス(二
次)により更に除湿された状態で除湿器3aのパージ側
(二次側)に流入することになる。
では、排ガス入口1より流入した排ガスは、除湿器
(出)入口弁4aを経由し、除湿器3aに流入し、その
後、パージラインへ分流される。このときパージガス
(一次)は、パージガスバイパス弁9aおよびパージガ
ス分岐弁11bを経由し、これが除湿器3bの一次側へ
流入するに至る、除湿器3bの一次側を通過した後、更
にパージガス(一次)の一部をパージガス(二次)とし
てパージガス分岐弁10bを経由して除湿器3bのパー
ジ側(二次側)に流入させる。これにより、除湿器3b
より流出するパージガス(一次)は、パージガス(二
次)により更に除湿された状態で除湿器3aのパージ側
(二次側)に流入することになる。
【0067】すなわち、パージガス(一次)は、排ガス
出口側流量計15により検出された流量に基づき、パー
ジガス流入量調整弁14aにより、排ガス流量Qの15
〜20%程度を分流するように調整される。そして、パ
ージガス(二次)は、排ガス出口側流量計15により検
出された流量に基づき、パージガス流入量調整弁14b
により、前記式(1)で示される程度を分流するように
調整される。
出口側流量計15により検出された流量に基づき、パー
ジガス流入量調整弁14aにより、排ガス流量Qの15
〜20%程度を分流するように調整される。そして、パ
ージガス(二次)は、排ガス出口側流量計15により検
出された流量に基づき、パージガス流入量調整弁14b
により、前記式(1)で示される程度を分流するように
調整される。
【0068】また、このときの排ガスの流れを図10で
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。
は、主排ガスラインおよびバイパスラインに沿って、主
流は実線矢印で、パージガスラインは鎖線矢印で示して
いる。
【0069】このように本発明の第5実施の形態によれ
ば、除湿器が2台の場合について、前述の直列運転の場
合と同様に、排ガス入口条件が、流量の割に過度の湿分
を含んでいたり、排ガス出口側で、通常より低露点が要
求される場合または除湿効率の向上を図る場合、パージ
多段(この場合は2段)運転により排ガス側出口で所定
の排ガス出口条件を得ることができる。すなわち、先の
直列運転の場合と同様に通常運転時、予期せぬ排ガス条
件の発生に際してもプラントを停止することなく系統運
転を継続できる効果がある。
ば、除湿器が2台の場合について、前述の直列運転の場
合と同様に、排ガス入口条件が、流量の割に過度の湿分
を含んでいたり、排ガス出口側で、通常より低露点が要
求される場合または除湿効率の向上を図る場合、パージ
多段(この場合は2段)運転により排ガス側出口で所定
の排ガス出口条件を得ることができる。すなわち、先の
直列運転の場合と同様に通常運転時、予期せぬ排ガス条
件の発生に際してもプラントを停止することなく系統運
転を継続できる効果がある。
【0070】このように、除湿器の系統構成を図示する
構成とすることにより、その容量としては、過度の余裕
を見込むことなく容量を選定でき、すなわち、経済的派
生効果も期待できる。更に、前述の如く予期せぬ運転条
件の相違が発生した場合でも、プラントを停止すること
なく運転を継続できる効果がある。
構成とすることにより、その容量としては、過度の余裕
を見込むことなく容量を選定でき、すなわち、経済的派
生効果も期待できる。更に、前述の如く予期せぬ運転条
件の相違が発生した場合でも、プラントを停止すること
なく運転を継続できる効果がある。
【0071】次に、本発明の第6実施の形態について図
12を参照して説明する。第6実施の形態では、除湿器
3台について直列運転または並列運転、さらに、多段パ
ージ運転可能とする点に特徴を有する。
12を参照して説明する。第6実施の形態では、除湿器
3台について直列運転または並列運転、さらに、多段パ
ージ運転可能とする点に特徴を有する。
【0072】図12は、除湿器を3台設置した場合を示
し、この場合も、前述の2台の系統構成による実施の形
態で説明したような、下記の運転が可能となる。
し、この場合も、前述の2台の系統構成による実施の形
態で説明したような、下記の運転が可能となる。
【0073】 並列運転の場合 ・・・除湿器3a,3b,3cの3台並列運転 ・・・除湿器3a,3b の2台並列運転 ・・・除湿器 3b,3cの2台並列運転 ・・・除湿器3a, 3cの2台並列運転
【0074】 直列運転の場合 ・・・除湿器3a〜3b〜3cの3台直列運転 ・・・除湿器3a〜3b の2台直列運転 ・・・除湿器 3b〜3cの2台直列運転 ・・・除湿器3a〜 3cの2台直列運転
【0075】 多段パージ 運転の場合 ・・・主除湿器3a,パージ用除湿器3b,3c ・・・主除湿器3b,パージ用除湿器3a,3c ・・・主除湿器3c,パージ用除湿器3a,3bなどが可能 となる。このように、台数を増やせばそれに応じて多彩
な運転方法が可能となる。
な運転方法が可能となる。
【0076】次に、本発明の第7実施の形態について図
13および図14を参照して説明する。
13および図14を参照して説明する。
【0077】除湿器を4台構成として場合のその運転方
法の例を図13および図14に示す。図13は、二段パ
ージ運転による並列運転で、処理流量およびその湿分条
件等が同時に要求される場合の運転方法である。図14
は排ガス側入口条件が流量の割に過度の湿分を含んでい
たり、排ガス出口側で通常より低露点が要求される場合
または除湿効率の向上を図る場合、二段パージ運転によ
る直列運転の場合の運転方法である。
法の例を図13および図14に示す。図13は、二段パ
ージ運転による並列運転で、処理流量およびその湿分条
件等が同時に要求される場合の運転方法である。図14
は排ガス側入口条件が流量の割に過度の湿分を含んでい
たり、排ガス出口側で通常より低露点が要求される場合
または除湿効率の向上を図る場合、二段パージ運転によ
る直列運転の場合の運転方法である。
【0078】この場合に図13の構成では、除湿器3a
と除湿器3cとが排ガスから除湿する主除湿器の役割を
果たし、除湿器3bと除湿器3dが除湿されたパージガ
スを生成する役割を果たしており、処理流量を多くする
ことができる。
と除湿器3cとが排ガスから除湿する主除湿器の役割を
果たし、除湿器3bと除湿器3dが除湿されたパージガ
スを生成する役割を果たしており、処理流量を多くする
ことができる。
【0079】また、図14の構成では、除湿器3aと除
湿器3cとが排ガスから除湿する主除湿器としての役割
を果たし、これらが2台直列となっているから低露点の
要求条件に適している。
湿器3cとが排ガスから除湿する主除湿器としての役割
を果たし、これらが2台直列となっているから低露点の
要求条件に適している。
【0080】次に、各除湿器のパージガス流量を調整す
る運転方法について説明する。
る運転方法について説明する。
【0081】第1に、n台を直列運転する場合に各除湿
器のパージガス流量を次の式(3)で示される値となる
ようにパージガス流量調整手段を調整して運転すること
ができる。
器のパージガス流量を次の式(3)で示される値となる
ようにパージガス流量調整手段を調整して運転すること
ができる。
【0082】
【数9】
【0083】第2に、n台を直列運転する場合に各除湿
器のパージガス流量を次の式(4)で示される値となる
ようにパージガス流量調整手段を調整して運転すること
ができる。
器のパージガス流量を次の式(4)で示される値となる
ようにパージガス流量調整手段を調整して運転すること
ができる。
【0084】
【数10】
【0085】第3に、図15に示すパージ多段運転の場
合の各除湿器のパージガス流量値を次のように算出して
運転できる。
合の各除湿器のパージガス流量値を次のように算出して
運転できる。
【0086】まず、図示するように除湿器a(図示左
端)の一次側へ排ガス入口1から排ガスが流入し一次側
の出口から除湿された排ガスが除湿器バイパス弁7を通
過して排ガス出口2より排出されている(図示A1矢
印)。除湿器3aの一次側出口の排ガスの一部は、複数
のパージガスバイパス弁9を介して除湿器3n(図示右
端)の一次側へ流入させている(図示B1矢印)。除湿
器3nの一次側から出たガスは、図示Pn方向への除湿
器3nのパージガスと除湿器3jへの一次側へ供給さ
れ、図示B2方向のガスとに分離される。このときのB
1方向の流量とPn方向のパージガス流量とB2方向の
流量は以下数11(1)、(2)、(3)の値となる。
端)の一次側へ排ガス入口1から排ガスが流入し一次側
の出口から除湿された排ガスが除湿器バイパス弁7を通
過して排ガス出口2より排出されている(図示A1矢
印)。除湿器3aの一次側出口の排ガスの一部は、複数
のパージガスバイパス弁9を介して除湿器3n(図示右
端)の一次側へ流入させている(図示B1矢印)。除湿
器3nの一次側から出たガスは、図示Pn方向への除湿
器3nのパージガスと除湿器3jへの一次側へ供給さ
れ、図示B2方向のガスとに分離される。このときのB
1方向の流量とPn方向のパージガス流量とB2方向の
流量は以下数11(1)、(2)、(3)の値となる。
【0087】さらに、以下同様に図示矢印で示すように
除湿器3cへ流入して、さらに、除湿器3bへ流入して
一次側からの図示Pa矢印の流量のガスがパージガスと
して前述した除湿器3aの二次側へ供給される。このと
きの図示矢印に示した各ガスの流量は以下数11(4)
〜(9)のようになる。これにより、除湿器3aの一次
側の排ガスが二次側に流れる低い露点のパージガスによ
って除湿される。
除湿器3cへ流入して、さらに、除湿器3bへ流入して
一次側からの図示Pa矢印の流量のガスがパージガスと
して前述した除湿器3aの二次側へ供給される。このと
きの図示矢印に示した各ガスの流量は以下数11(4)
〜(9)のようになる。これにより、除湿器3aの一次
側の排ガスが二次側に流れる低い露点のパージガスによ
って除湿される。
【0088】
【数11】
【0089】このように考えて、n台を多段パージガス
運転する場合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を
通過した排ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿
器の二次側へパージガスを供給する場合各除湿器のパー
ジガス流量を次の式(5)および(6)で示される値と
なるようにパージガス流量調整手段を調整して運転する
ことができる。
運転する場合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を
通過した排ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿
器の二次側へパージガスを供給する場合各除湿器のパー
ジガス流量を次の式(5)および(6)で示される値と
なるようにパージガス流量調整手段を調整して運転する
ことができる。
【0090】
【数12】
【0091】第4に、n台を多段パージガス運転する場
合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通過した排
ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿器の二次側
へパージガスを供給する場合、パージ率を一律とすると
各除湿器のパージガス流量を次の式(7)および(8)
で示される値となるようにパージガス流量調整手段を調
整して運転することができる。
合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通過した排
ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿器の二次側
へパージガスを供給する場合、パージ率を一律とすると
各除湿器のパージガス流量を次の式(7)および(8)
で示される値となるようにパージガス流量調整手段を調
整して運転することができる。
【0092】
【数13】
【0093】第5に、図16に示すパージ多段運転の場
合、各除湿器のパージガス流量値を次のように算出して
運転することができる。この図の場合には、除湿器3a
(図示左端)の一次側へ排ガス入口1から排ガスが流入
され、一次側から除湿された排ガスが排ガス出口2から
排出される(図示A1矢印)。このときのA1矢印方向
の排ガスの流量は以下の数14(1)の値となってい
る。
合、各除湿器のパージガス流量値を次のように算出して
運転することができる。この図の場合には、除湿器3a
(図示左端)の一次側へ排ガス入口1から排ガスが流入
され、一次側から除湿された排ガスが排ガス出口2から
排出される(図示A1矢印)。このときのA1矢印方向
の排ガスの流量は以下の数14(1)の値となってい
る。
【0094】一方、除湿器3aの排ガスの一部は、次の
除湿器3bの一次側へ供給されている(図示B1矢
印)。そして、除湿器3bの一次側から出たガスの一部
は、除湿器3aのパージガスとして流入している(図示
P1矢印)。また、残りのガスは除湿器3cの一次側へ
流入している(図示B2矢印)。このときのB1矢印,
P1矢印,B2矢印のそれぞれの流量は、以下の数14
(2)〜(4)の値になる。
除湿器3bの一次側へ供給されている(図示B1矢
印)。そして、除湿器3bの一次側から出たガスの一部
は、除湿器3aのパージガスとして流入している(図示
P1矢印)。また、残りのガスは除湿器3cの一次側へ
流入している(図示B2矢印)。このときのB1矢印,
P1矢印,B2矢印のそれぞれの流量は、以下の数14
(2)〜(4)の値になる。
【0095】続いて、順次除湿器の一次側へガスを流入
させて出口側で所定の割合で前段のパージガスとする一
方、残りのガスを次段の一次側のガスとするようにす
る。この結果、除湿器3n(図示右端)では、一次側の
ガスが流入する(図示B4方向)。除湿器3nの出口で
は、一次側のガスの一部が前段の除湿器3jのパージガ
ス流量とされる(図示P4矢印)。また、除湿器3nの
一次側のガスの残りが自己の除湿器3nのパージガスと
して使われる(図示Pn矢印)。このときの図示B4,
図示P4,図示Pnのそれぞれの流量は、以下の数14
(5)〜(7)ようになる。
させて出口側で所定の割合で前段のパージガスとする一
方、残りのガスを次段の一次側のガスとするようにす
る。この結果、除湿器3n(図示右端)では、一次側の
ガスが流入する(図示B4方向)。除湿器3nの出口で
は、一次側のガスの一部が前段の除湿器3jのパージガ
ス流量とされる(図示P4矢印)。また、除湿器3nの
一次側のガスの残りが自己の除湿器3nのパージガスと
して使われる(図示Pn矢印)。このときの図示B4,
図示P4,図示Pnのそれぞれの流量は、以下の数14
(5)〜(7)ようになる。
【0096】
【数14】
【0097】このように考えて、n台を多段パージガス
運転する場合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を
通過した排ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿
器の二次側へパージガスを供給する場合、各除湿器のパ
ージガス流量を次の式(9)および(10)で示される
値となるようにパージガス流量調整手段を調整して運転
することができる。なお、以下記号は、式(5)および
式(6)の場合と同じである。
運転する場合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を
通過した排ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿
器の二次側へパージガスを供給する場合、各除湿器のパ
ージガス流量を次の式(9)および(10)で示される
値となるようにパージガス流量調整手段を調整して運転
することができる。なお、以下記号は、式(5)および
式(6)の場合と同じである。
【0098】
【数15】
【0099】第6に、図16のn台を多段パージガス運
転する場合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通
過した排ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿器
の二次側へパージガスを供給する場合に、パージ率を一
律とすると、各除湿器のパージガス流量を次の式(1
1)および(12)で示される値となるようにパージガ
ス流量調整手段を調整して運転することができる。な
お、以下の記号は式(7)および式(8)の場合と同じ
である。
転する場合に排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通
過した排ガスを他の除湿器へ順次多段除湿して主除湿器
の二次側へパージガスを供給する場合に、パージ率を一
律とすると、各除湿器のパージガス流量を次の式(1
1)および(12)で示される値となるようにパージガ
ス流量調整手段を調整して運転することができる。な
お、以下の記号は式(7)および式(8)の場合と同じ
である。
【0100】
【数16】
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、水蒸気透過係数の大きい中空糸膜を一次側と二次
側との間に設ける除湿器を用いて、タービン主復水器の
真空圧を利用して、二次側を低圧として吸引するように
したために排ガス中の水蒸気を効率良く除去でき、除湿
のための冷凍機を不要とするため高い信頼性と経済性を
得ることができる。
れば、水蒸気透過係数の大きい中空糸膜を一次側と二次
側との間に設ける除湿器を用いて、タービン主復水器の
真空圧を利用して、二次側を低圧として吸引するように
したために排ガス中の水蒸気を効率良く除去でき、除湿
のための冷凍機を不要とするため高い信頼性と経済性を
得ることができる。
【0102】また、請求項2の発明によれば、プラント
の運転状況に応じて各切替弁を切替えて任意の台数が運
転できるようにしたために効率の良い運転ができ、メン
テナンス等のために適宜切替運転もできる。従って、過
度の余裕を見込んで除湿装置の容量を選定する必要がな
く、経済的であり、また、予期せぬ条件でプラントを停
止する事態を避けることができる。
の運転状況に応じて各切替弁を切替えて任意の台数が運
転できるようにしたために効率の良い運転ができ、メン
テナンス等のために適宜切替運転もできる。従って、過
度の余裕を見込んで除湿装置の容量を選定する必要がな
く、経済的であり、また、予期せぬ条件でプラントを停
止する事態を避けることができる。
【0103】また、請求項3の発明によれば、複数の除
湿器を並列運転可能としたから処理する排ガスが多いと
き切替弁の切替えによって対応することができ、特に、
起動時の大流量を処理する必要があるとき効果的であ
る。
湿器を並列運転可能としたから処理する排ガスが多いと
き切替弁の切替えによって対応することができ、特に、
起動時の大流量を処理する必要があるとき効果的であ
る。
【0104】また、請求項4の発明によれば、複数の除
湿器を直列運転可能としたから排ガス流量の割に過度の
湿分を含んでいたり、排ガス出口側で通常より低い露点
が要求される場合に、除湿効果を向上させることができ
る。
湿器を直列運転可能としたから排ガス流量の割に過度の
湿分を含んでいたり、排ガス出口側で通常より低い露点
が要求される場合に、除湿効果を向上させることができ
る。
【0105】請求項5の発明によれば、少なくとも1台
の主除湿器を排ガス除湿用として、主除湿器からの排ガ
スの一部を他の副除湿器へ多段階的に順次流して除湿
し、除湿されたガスを主除湿器のパージガスとして用い
るようにしたために、排ガス出口側で通常より低露点が
要求される場合や流量の割に過度の湿分を含んでいる場
合に適切に対応することができる。
の主除湿器を排ガス除湿用として、主除湿器からの排ガ
スの一部を他の副除湿器へ多段階的に順次流して除湿
し、除湿されたガスを主除湿器のパージガスとして用い
るようにしたために、排ガス出口側で通常より低露点が
要求される場合や流量の割に過度の湿分を含んでいる場
合に適切に対応することができる。
【0106】請求項6の発明によれば、少なくとも1台
の主除湿器を排ガス除湿用として、主除湿器からの排ガ
スの一部を他の副除湿器へ多段階的に順次流して除湿
し、除湿されたガスを主除湿器のパージガスとして用い
るようにしたために、排ガス出口側で通常より低露点が
要求される場合や流量の割に過度の湿分を含んでいる場
合に適切に対応することができる。
の主除湿器を排ガス除湿用として、主除湿器からの排ガ
スの一部を他の副除湿器へ多段階的に順次流して除湿
し、除湿されたガスを主除湿器のパージガスとして用い
るようにしたために、排ガス出口側で通常より低露点が
要求される場合や流量の割に過度の湿分を含んでいる場
合に適切に対応することができる。
【0107】請求項7の発明によれば、並列運転の場合
に、各除湿器のパージガスを15%〜20%程度に調整
して運転することにより効率の良い運転ができる。
に、各除湿器のパージガスを15%〜20%程度に調整
して運転することにより効率の良い運転ができる。
【0108】請求項8の発明によれば、n台の直列運転
の場合に、パージ率からパージガス流量の算出式を与え
ることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿器のパー
ジガス流量が調整可能となり、効率的な運転ができ、全
体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口流量の予測
ができる。
の場合に、パージ率からパージガス流量の算出式を与え
ることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿器のパー
ジガス流量が調整可能となり、効率的な運転ができ、全
体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口流量の予測
ができる。
【0109】請求項9の発明によれば、n台の直列運転
の場合に、一律のパージ率からパージガス流量の算出式
を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿器
のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転がで
きる。
の場合に、一律のパージ率からパージガス流量の算出式
を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿器
のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転がで
きる。
【0110】請求項10の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿
器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転と
全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口流量の予
測ができる。
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿
器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転と
全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口流量の予
測ができる。
【0111】請求項11の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各
除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運
転ができる。
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各
除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運
転ができる。
【0112】請求項12の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各除
湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転
ができ、全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口
流量の予測ができる。
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各除
湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転
ができ、全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口
流量の予測ができる。
【0113】請求項13の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、
各除湿器のパージガス流量が調整可能となる。ージガス
流量が調整可能となり、効率的な運転ができる。
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、
各除湿器のパージガス流量が調整可能となる。ージガス
流量が調整可能となり、効率的な運転ができる。
【0114】請求項10の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿
器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転と
全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口流量の予
測ができる。
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各除湿
器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転と
全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口流量の予
測ができる。
【0115】請求項11の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各
除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運
転ができる。
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに各
除湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運
転ができる。
【0116】請求項12の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各除
湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転
ができ、全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口
流量の予測ができる。
ージ運転の場合に、パージ率からパージガス流量の算出
式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、各除
湿器のパージガス流量が調整可能となり、効率的な運転
ができ、全体の系統のパージガス量の把握や排ガス出口
流量の予測ができる。
【0117】請求項13の発明によれば、n台の多段パ
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、
各除湿器のパージガス流量が調整可能となる。
ージ運転の場合に、一律パージ率からパージガス流量の
算出式を与えることにより、運転台数に応じて直ちに、
各除湿器のパージガス流量が調整可能となる。
【図1】本発明の第1実施の形態を示す放射性気体廃棄
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す放射性気体廃棄
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図3】図2の作用を示す説明図である。
【図4】図2の並列運転の場合の弁開閉状態を示す説明
図である。
図である。
【図5】本発明の第3実施の形態を示す放射性気体廃棄
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図6】図5の直列運転の場合の弁開閉状態を示す説明
図である。
図である。
【図7】本発明の第4実施の形態を示す放射性気体廃棄
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図8】図7の単独運転の場合の弁開閉状態を示す説明
図である。
図である。
【図9】本発明の第5実施の形態を示す放射性気体廃棄
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図10】図9の他の実施の形態を示す作用説明図であ
る。
る。
【図11】図9のパージ多段運転の場合の弁開閉状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図12】本発明の第6実施の形態を示す放射性気体廃
棄物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
棄物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図13】本発明の第7実施の形態を示す放射性気体廃
棄物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
棄物処理装置に備える除湿装置の系統図である。
【図14】図13の他の実施の形態を示す作用説明図で
ある。
ある。
【図15】第1のパージ多段運転の場合の説明図であ
る。
る。
【図16】第2のパージ多段運転の場合の説明図であ
る。
る。
【図17】従来の放射性気体廃棄物処理装置の系統図で
ある。
ある。
【図18】図17に備える除湿装置の構成図である。
1 排ガス入口 2 排ガス出口 3 除湿器 4 除湿器(出)入口弁 5 除湿器出(入)口弁 6,7 除湿器バイパス弁 8,9 パージガスバイパス弁 10,11 パージガス分岐弁 12,13 パージガス連絡弁 14 パージガス流入量調整弁 15 排ガス出口側流量計
Claims (13)
- 【請求項1】 原子力発電プラントで発生した放射性気
体廃棄物である排ガスをタービン主復水器から蒸気式空
気抽出器より抽出し、水素再結合装置に導いて水素ガス
の再結合を行い、排ガス中の水素を可燃限界以下とする
と共に、処理流体の減容処理を行った後、前記水素再結
合装置からの一次排ガスを一次冷却および一次除湿を行
い、処理後の二次排ガスについて、さらに、二次除湿を
行い湿分を除去した後の三次排ガスを活性炭式希ガスホ
ールドアップ塔に導いて、放射能の減衰処理を行う放射
性気体廃棄物処理装置において、 一次側である排ガス側と二次側であるパージガス側とを
有し、これら一次側と二次側との間に水蒸気透過係数の
大きい中空糸膜を内蔵して、前記タービン主復水器の真
空圧を利用して前記二次側を前記一次側より低い圧力で
吸引して両者側間に水蒸気分圧差を設け、主入口排ガス
ラインから前記一次側へ前記一次排ガスまたは二次排ガ
スを導入して、前記一次側を通過させて主出口排ガスラ
インから処理後の二次排ガスまたは三次排ガスとして排
出する一方、前記一次側を通過した排ガスの一部を流量
調整可能にパージガスとして前記二次側へ流して前記一
次側の排ガス中の水蒸気を前記中空糸膜を介して前記水
蒸気分圧差により二次側へ取込み排ガス中の水蒸気を排
出させ前記一次除湿または二次除湿をする除湿器を1以
上配置した除湿装置を設けることを特徴とする放射性気
体廃棄物処理装置。 - 【請求項2】 原子力発電プラントで発生した放射性気
体廃棄物である排ガスをタービン主復水器から蒸気式空
気抽出器より抽出し、水素再結合装置に導いて水素ガス
の再結合を行い、排ガス中の水素を可燃限界以下とする
と共に、処理流体の減容処理を行った後、前記水素再結
合装置からの一次排ガスを一次冷却および一次除湿を行
い、処理後の二次排ガスについて、さらに、二次除湿を
行い湿分を除去した後の三次排ガスを活性炭式希ガスホ
ールドアップ塔に導いて、放射能の減衰処理を行う放射
性気体廃棄物処理装置の運転方法において、 一次側である排ガス側と二次側であるパージガス側とを
有し、これら一次側と二次側との間に水蒸気透過係数の
大きい中空糸膜を内蔵して、前記タービン主復水器の真
空圧を利用して前記二次側を前記一次側より低い圧力で
吸引して両者側間に水蒸気分圧差を設け、主入口排ガス
ラインから前記一次側へ前記一次排ガスまたは二次排ガ
スを導入して、前記一次側を通過させて主出口排ガスラ
インから処理後の二次排ガスまたは三次排ガスとして排
出する一方、前記一次側を通過した排ガスの一部を流量
調整可能にパージガスとして前記二次側へ流して前記一
次側の排ガス中の水蒸気を前記中空糸膜を介して前記水
蒸気分圧差により二次側へ取込み排ガス中の水蒸気を排
出させ前記一次除湿または二次除湿をする除湿器を1以
上配置した除湿装置を設けて、プラントの運転状況に応
じて各切替弁を開閉して前記除湿器を1以上運転するこ
とを特徴とする放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 - 【請求項3】 運転対象の前記除湿器の前記一次側へそ
れぞれ主入口排ガスラインから排ガスを流入させ一次側
を通過した排ガスの一部を再びそれぞれの二次側へ流入
させ、それぞれの残りの排ガスを主出口排ガスラインか
ら流出させるように各切替弁を開閉操作して並列運転さ
せることを特徴する請求項2記載の放射性気体廃棄物処
理装置の運転方法。 - 【請求項4】 運転対象とする第1の除湿器の一次側へ
主入口排ガスラインから排ガスを流入させ、一次側を通
過した排ガスの一部を前記第1の除湿器の二次側へ流入
させる一方、前記排ガスの残りを第2の除湿器の一次側
へ流入させ、一次側を通過した排ガスの一部を前記第2
の除湿器の二次側へ流入させ、前記排ガスの残りを次の
除湿器の一次側へ流入させるように各切替弁を開閉操作
して少なくとも2台以上の除湿器を直列運転させること
を特徴とする請求項2記載の放射性気体廃棄物処理装置
の運転方法。 - 【請求項5】 複数の除湿器の少なくとも1台を排ガス
から除湿する対象の主除湿器とし、この除湿器の一次側
へ主入口排ガスラインから排ガスを流入させ、前記一次
側を通過した排ガスの一部をパージ用ガスとして除湿す
る副除湿器の一次側へ流入させ、前記一次側を通過した
排ガスの一部を前記副除湿器の二次側へ通過させて順次
除湿を行い、さらに、前記副除湿器の一次側を通過した
残りの排ガスを前記主除湿器の二次側へパージ用ガスと
して流入させるように多段にパージ用ガスを除湿するよ
うに各切替弁を開閉操作して運転することを特徴とする
請求項2記載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 - 【請求項6】 複数の除湿器の少なくとも1台を排ガス
から除湿する対象の主除湿器とし、残りの除湿器を前記
主除湿器のパージ用ガスとして除湿するための副除湿器
とし、前記主除湿器の一次側を通過させて除湿された排
ガスの一部を第1副除湿器の一次側へ供給して除湿され
たパージ用ガスの一部を前記主除湿器のパージガスとし
て前記主除湿器の二次側へ流入させ、前記パージ用ガス
の一部の残りを第2副除湿器の一次側へ供給して除湿さ
れたパージ用ガスの一部を前記第1副除湿器の二次側へ
パージ用ガスとして供給し、前記副除湿器側で主除湿器
のパージ用ガスを多段に除湿するように各切替弁を開閉
操作して運転することを特徴とする請求項2記載の放射
性気体廃棄物処理装置の運転方法。 - 【請求項7】 前記主入口排ガスラインから流入する排
ガス流量の15%〜20%を前記各除湿器のパージガス
流量として調整して運転することを特徴とする請求項3
記載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 - 【請求項8】 n台を直列運転する場合に各除湿器のパ
ージガス流量を以下の式で示される値となるように前記
パージガス流量を調整して運転することを特徴とする請
求項3記載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 【数1】 - 【請求項9】 n台を直列運転する場合に各除湿器のパ
ージガス流量を以下の式で示される値となるように前記
パージガス流量を調整して運転することを特徴とする請
求項3記載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 【数2】 - 【請求項10】 n台を多段パージガス運転する場合
に、排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通過した排
ガスを他の副除湿器へ順次多段除湿して主除湿器の二次
側へパージガスを供給する場合、各除湿器のパージガス
流量を以下の式で示される値となるように前記パージガ
ス流量を調整して運転することを特徴とする請求項5記
載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 【数3】 - 【請求項11】 n台を多段パージガス運転する場合
に、排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通過した排
ガスを他の副除湿器へ順次多段除湿して主除湿器の二次
側へパージガスを供給する場合、各除湿器のパージガス
流量を以下の式で示される値となるように前記パージガ
ス流量を調整して運転することを特徴とする請求項5記
載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 【数4】 - 【請求項12】 n台を多段パージガス運転する場合
に、排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通過した排
ガスを他の副除湿器へ順次多段除湿して主除湿器の二次
側へパージガスを供給する場合、各除湿器のパージガス
流量を以下の式で示される値となるように前記パージガ
ス流量を調整して運転することを特徴とする請求項6記
載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 【数5】 - 【請求項13】 n台を多段パージガス運転する場合
に、排ガスから除湿する主除湿器の一次側を通過した排
ガスを他の副除湿器へ順次多段除湿して主除湿器の二次
側へパージガスを供給する場合、各除湿器のパージガス
流量を以下の式で示される値となるように前記パージガ
ス流量を調整して運転することを特徴とする請求項6記
載の放射性気体廃棄物処理装置の運転方法。 【数6】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34821595A JPH09171095A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 放射性気体廃棄物処理装置及び該装置の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34821595A JPH09171095A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 放射性気体廃棄物処理装置及び該装置の運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171095A true JPH09171095A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18395531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34821595A Pending JPH09171095A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 放射性気体廃棄物処理装置及び該装置の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09171095A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150120142A (ko) | 2014-04-17 | 2015-10-27 | 한국에너지기술연구원 | 적층이 가능한 중공사막모듈 |
JP2019056521A (ja) * | 2017-09-21 | 2019-04-11 | 株式会社前川製作所 | 除湿空調装置及び除湿空調方法 |
WO2022009587A1 (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-13 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射性希ガス除去フィルタ、フィルタユニットおよび原子炉格納容器ベントシステム |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP34821595A patent/JPH09171095A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2022009587A1 (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-13 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射性希ガス除去フィルタ、フィルタユニットおよび原子炉格納容器ベントシステム |
JP2022014543A (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-20 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射性希ガス除去フィルタ、フィルタユニットおよび原子炉格納容器ベントシステム |
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