JPH09170403A - 回転機械の監視装置 - Google Patents

回転機械の監視装置

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JPH09170403A
JPH09170403A JP34850895A JP34850895A JPH09170403A JP H09170403 A JPH09170403 A JP H09170403A JP 34850895 A JP34850895 A JP 34850895A JP 34850895 A JP34850895 A JP 34850895A JP H09170403 A JPH09170403 A JP H09170403A
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JP
Japan
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vibration
rotating body
bearing
rotor
determined
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Application number
JP34850895A
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English (en)
Inventor
Yasunori Matsuura
泰則 松浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体の状態を早期に、かつ、正確に判定す
る。 【解決手段】 振動検出器4,5,6は、ロータ1に対
向して軸受2,3と図示しない固定部に固定され、振動
検出器4,5,6とロータ1間の変位(間隔)をロータ
1に非接触で検出可能のものが用いられる。演算装置7
は、各振動信号を取込み、ロータ1各部の振動信号から
振動振幅値および振動振幅増加率値を求め、これらの値
が所定値以上のとき異常有と判定して、ロ−タ1以外の
振動信号を加味することにより早期に、正確に異常判定
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン等の
回転機械の監視装置に係り、回転機械の振動を検出し、
異常の有無や異常の判定を早期に、かつ、正確に行うこ
とができる回転機械の監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転機械の運転中の異常の大部
分は、軸振動の変化として現れる。特に、ガスタービン
等のロータは、高速に回転しており、ロータに異常があ
れば重大な事故に発展するおそれがある。
【0003】このため、従来、回転機械の監視装置は、
各軸受部に振動検出器を配置して、得られる各軸受部の
回転体の振動信号から振動振幅値を求めて所定値と比較
して異常の有無を判定していた。そして、異常の判定が
されると、回転体を停止して各部分を点検し、異常原因
の究明がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転機械の監視装置では、各軸受部に配置する振動検出
器により得られる振動信号によって監視を行っており、
必ずしも正確な回転体の状態が把握されていないために
回転機械の異常の早期発見と健全性の確認に難点があっ
た。
【0005】すなわち、一般に、回転体のある部分に異
常が発生すると、その部分が変形や部品の離脱によって
回転体の重量バランスを変化させ、これが拡大して軸受
部の異常振動となって現れる場合が多い。従って、各軸
受部における振動信号のみで回転体の異常を判定しよう
とすると、回転体の異常が拡大して初めて異常の発生が
判定される可能性がある。
【0006】そこで、本発明は、回転機械の異常を早期
に、かつ、正確に判定することができる回転機械の監視
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軸受
部に軸支される回転体の状態を監視する回転機械の監視
装置において、軸受部および軸受部以外の部所を含めて
振動検出器を配置し、これら振動検出器により得られる
回転体各部の振動信号に基づいて回転体の状態を判定す
る判定手段を設けるようにしたものである。以上の手段
によって、軸受部以外を含めて回転体各部に配置される
振動検出器により検出される各々の振動信号に基づいて
回転体の状態が判定される。この結果、従来の軸受部の
みに配置される振動検出器により検出信号のみによる判
定に比べ回転体の状態が早期に、かつ、正確に判定する
ことができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の回転機
械の監視装置において、回転体の各部の振動信号から振
動振幅値および振動振幅増加率値を求め、これらの値が
所定値以上のとき異常有と判定するようにしたものであ
る。以上の手段によって、軸受部以外を含めて回転体各
部に配置される振動検出器から検出される振動信号を用
いて求められた振動振幅と振動振幅増加率に基づいて異
常の有無の判定がされる。この結果、従来の軸受部のみ
に配置される振動検出器により得られる振動振幅と振動
振幅増加率のみによる判定に比べ、異常有無の判定が早
期に、かつ、正確にできる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の回転機
械の監視装置において、予め運転状態毎に回転体各部の
振動信号を収集して回転体各部の変位回転の軌跡である
振動の節と腹とからなる正常時の振動モードを求め、監
視時に回転体各部の振動信号から監視時の振動モードを
求めると共に、監視時の運転状態に応じた正常時の振動
モードと監視時の振動モードとを比較して両者の相違か
ら異常有を判定するようにしたものである。以上の手段
により、軸受部の振動信号のみならず回転体各部の振動
信号に基づいて振動モードを求め、これと正常時の振動
モードと比較判定がされる。これにより、従来の軸受部
の振動信号のみによって求めた振動モードに比べ、振動
モード自体が回転体の状態を正確に表しているため判定
結果に信頼性を求めることができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の回転機
械の監視装置において、それぞれ軸受に軸支される複数
の回転体を直結した回転体の場合に、正常時の振動モー
ドで形成される軸受部の振動の節が欠落しているとき、
対応する軸受の沈下を判定するようにしたものである。
以上の手段によって、軸受部以外の振動信号を含めた振
動信号により振動モードを求めて正常時の振動モードと
比較される。この場合に、従来の振動モードに比べ正確
な振動モードにより比較できるから軸受部の振動の節の
欠落から軸受の沈下を正確に判定できる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1記載の回転機
械の監視装置において、軸受部と軸受部との間に配置さ
れる振動検出器により検出される振動信号から低速回転
中における回転体の変位の時間的変化を求め、これと所
定の正弦波と比較して両者の偏差が所定値以上のとき異
常有の判定をするようにしたものである。以上の手段に
より、軸受間の低速回転体の振動信号から回転体の変位
量を求めて所定の正弦波と比較すると回転体の弾性係数
が異なる部分が判定でき、回転体の異常を判定できる。
【0012】請求項6の発明は、請求項1記載の回転機
械の監視装置において、軸受部と軸受部との間に配置さ
れる振動検出器により検出される振動信号から回転体の
自重によるたわみ量を求め、求められたたわみ量から回
転体の弾性係数を求め、求められた弾性係数が所定値以
上のとき回転体の劣化を判定するようにしたものであ
る。以上の手段により、軸受間の回転体の振動信号から
軸受間の回転体のたわみ量を求めると回転体の劣化の進
行状況を正確に判定できる。
【0013】請求項7の発明は、請求項1記載の回転機
械の監視装置において、軸受部と軸受部との間に配置さ
れる振動検出器により検出される振動信号から回転体の
自重によるたわみ量を求め、さらに、求められたたわみ
量と回転数とから回転体に対応する繰返し応力を求め、
求められた繰返し応力が所定値以上のとき回転体の劣化
を判定するようにしたものである。以上の手段により、
繰返し応力を求めて回転体の劣化を判定できる。この場
合、軸受部と軸受部との間の回転体の振動信号を用いて
求めた繰返し応力により判定するから、正確な判定がで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の第1実施の形態乃至第6
実施の形態を示すガスタービン振動監視装置の構成図で
あって、ガスタービンの回転機械であるロータ1は、軸
受2と軸受3とに軸支され、回転可能としている。そし
て、軸受2と軸受3とには、振動検出器4と振動検出器
5と軸受2と軸受3とのほぼ中央には振動検出器6を配
置している。振動検出器4と振動検出器5と振動検出器
6とは、演算装置7に接続され、さらに、表示装置8に
接続している。
【0016】ここで、振動検出器4,5,6は、ロータ
1に対向して軸受2,3と図示しない固定部に固定さ
れ、振動検出器4,5,6とロータ1間の変位(間隔)
をロータ1に非接触で検出可能のものが用いられる。
【0017】例えば、この変位式振動検出器の原理を説
明すると、コイルにある周波数の電流を流すと電磁誘導
作用によってロータ1側に渦電流が発生し、この渦電流
の大きさは、ロータ1とコイルとの間の距離に応じて増
減する。そして、渦電流による磁束が、さらに、コイル
と鎖交するためにコイルのインピーダンスが変化する。
この変化量を把えることによつてロータ1に接触するこ
となく、振動信号を変位として検出することができる。
この方式による振動検出器によればロータ1に取付ける
必要がなく、軸受部以外にも容易に振動検出器を取付け
ることができる。
【0018】図2は、ロータ1の軸受2に振動検出器を
固定した例であり、軸受部以外は、図示しない固定部材
によって取付けられる。演算装置7は、各振動信号を取
込み、必要な演算処理を実行し、予め定めた処理手順に
よって必要な判定処理をする。表示装置8は、演算装置
7によって得られた情報を表示し監視員に知らせる。な
お、ロータ1の中央部1aには、ガスタービンの場合、
動翼が取付けられ、両端のフランジ部1bは、他のロー
タ1と接続するようになっている。
【0019】以上の構成により、振動検出器4と振動検
出器5と振動検出器6とからのそれぞれの振動検出信号
が収集され、演算装置7へ入力される。演算装置7で
は、内部に設ける判定手段によって、各振動検出信号を
取込み、振動振幅値と振動振幅増加率とを求める。そし
て、これらが所定値以上あるか否かを判定する。これに
より、いずれかの振動振幅値以上のとき、判定手段によ
りロータ1の異常を判定する。
【0020】一般に、運転中の回転機械であるロータ1
は振動しているが、ロータ1に何らかの異常が発生した
ときには、それが振動状態の変化となって表れる場合が
経験的に多い。特に、振動振幅が増加する方向で変化す
る場合には、過大な振動による機械の損傷が考えられ、
従来、運転員に注意を促したり、場合によっては、機械
の自動停止を行っている。
【0021】従来は、ロータ1に非接触の方式の信頼性
のある振動検出器が開発されていなかったためロータ1
自体に接触する方式の振動検出器が用いられていた。そ
して、ロータ1の軸受2や軸受3に振動検出器を設け、
ここから得られる振動信号から振動振幅や振動振幅増加
率が一定の値を越えた場合に異常検知を行っている。
【0022】ロータ1が軸受2と軸受3の間で振動を発
生している場合には、軸受の回転体も必ずその影響を受
け、何がしかの振動を示すが、軸受は振動の節となる場
合が多く、軸受の形状や潤滑油粘度、振動モード等によ
って振動の出かたが必ずしも回転体全体の振動現象を表
していない場合が多い。
【0023】例えば、軸受2と軸受3との間のロータ1
の振動信号は、図3に示すように、一般に、正常時に一
定の周期で、かつ、振動振幅のレベル、すなわち、図示
する極大値と極小値のレベル差も一定となっている。と
ころが、ロータ1に何らかの異常が発生し、図4に示す
ように、振動信号のレベルが急増し時間t1にピークに
達したとする。この場合に、振動信号のレベルの微分値
を振動振幅増加率として演算しておけば、図5に示すよ
うに、図4のピークに対応する時間t1の前後で振動振
幅増加率が急変化する。
【0024】そこで、本発明の第1実施の形態では、軸
受2と軸受3との間に振動検出器を設け、ここでの振動
振幅や振動振幅増加率が一定の値を越えた場合に、異常
有と判定することにより、早期に、かつ、より正確な異
常検知が可能となる。
【0025】次に、第2実施の形態として、予め運転状
態毎に各振動信号を収集してロータ1の振動モード、い
わゆる振動の節と腹とを求め記憶しておく。判定に当た
って演算装置7の判定手段では、各振動検出信号に基づ
いてロータ1の振動モード、振動の節と腹とを求める。
そして、求められたロータ1の振動モードと予め収集記
憶された正常時の振動モードとを比較して異常判定がさ
れる。
【0026】すなわち、軸受2と軸受3とに配置される
振動検出器6の振動信号値を用いればロータ1の振動モ
ード、すなわち、振動の節と腹がどこにあるかを求める
ことができる。振動モードは、ロータ1の形状や各節の
剛性により変わるので、もしロータ1にクラックや欠
損、疲労の蓄積による剛性の変化が生じた場合には、振
動モードの変化となって現れることが多い。
【0027】例えば、回転体が図6(A)に示すように
二つの軸受間に軸支されている場合、両軸受のみでなく
軸受間に設ける振動信号の振幅から振動モードが図6
(B)の上段(B1)に示すような一次振動モードが得
られる。すなわち、振動モードは、変位量が零に近い部
分である節a1と節a2と変位の量が極大となる部分で
ある腹b1,腹b2がある。
【0028】また、ある回転体では、正常時に振動モー
ドが中段(B2)に示す二次振動モードとなっている。
このような場合、節a1,節a2以外に中央にも節a3
がある。さらに、ある監視時では、図示下段に(B3)
に示すように、二次振動モードの節a3が移動して変形
している。このような場合、図示Cの部所にロータの損
傷等によって、一部の剛性が低下し、振動の節が移動し
た結果等と考えることができる。
【0029】そこで、第2実施の形態では、軸受2と軸
受3との間に配置される振動検出器6により、ロータ1
の振動モードを求め、これを同じ運転状態の正常時のも
のと比較することによりロータ1の異常を判定すること
ができる。
【0030】次に、第3実施の形態として、まず、予め
各振動検出信号に基づいて正常時のロータ1の正常時の
振動モードを求めて記憶しておく。そして、複数のロー
タ1がそれぞれ各軸受に軸支されている回転体の場合に
は、各振動検出信号からロータ1の監視振動モードを求
める。さらに、求められた監視振動モードと正常振動モ
ードとが比較され、振動の節の状態から軸受の沈下等を
判定するようにした。
【0031】例えば、複数のロータがフランジを介して
串型に連絡され、各々のロータの場合、図7(A)に示
すように振動の節として振動モードが形成されている。
すなわち、ロータ11が軸受13と軸受14に軸支され
ロータ12が軸受15と軸受16に軸支され両者が直結
している。
【0032】ここで、仮に特定の軸受14が何らかの原
因で据付け時の位置から沈下した場合、ロータ11の荷
重は、軸受14から軸受13および軸受15に移動し、
軸受14は次第に軸受として機能を有しなくなる。この
結果、図7(B)に示すように当初軸受14にあった振
動モードの節が移動し、軸受14は振動の腹になること
がある。
【0033】そこで、第3実施の形態では、予め回転体
の正常時の振動モードを求め、監視時に特定の軸受につ
いて振動の節がなくなっていることが判った場合に、そ
の軸受の沈下が起っているものと判定することができ
る。
【0034】次に、第4実施の形態として、ロータ1が
低速で回転中に、ロータ1の変位を求め、この変位の時
間的変化と所定の正弦波とを比較する。この比較によ
り、両者の差が所定以上あると異常と判定するようにし
た。
【0035】一般に、回転体が低速で回転中に、遠心力
等による振動は発生しないが、軸受が本来持っている曲
げ変形があるので、特に軸受間の振動は、図8(A)に
示すように正常時に回転に同期した正弦波を描く場合が
多い。ところが、回転体の一部に亀裂等を発生している
と、図8(B)に示すように回転体の弾性係数が亀裂の
ある部分だけ低下し、亀裂が上にきたときのみ、図示A
1またはA2矢印の如く回転体の自重による変形が大き
くなる。
【0036】第4実施の形態では、この曲げ変形は、上
記正弦波に重畳して観測されるので、軸受間の振動信号
を回転数に同期した正弦波と比較し、その差が一定以上
の場合に、回転体の弾性に異方性を与えるような異常が
発生しているものと判定することができる。
【0037】次に、第5実施の形態として軸受2と軸受
3との間に配置した振動検出器6によりロータ1の自重
によるたわみ量を求め、さらに、弾性係数を求め得られ
る値が所定値以上の場合、にロータ1が劣化していると
判定するようにした。
【0038】例えば、図1と同様のロータ1が図9に示
すように軸受2と軸受3とに軸支され各振動検出器4,
5,6が配置されている。この場合に、軸受2の部分の
ロータ1と振動検出器4との間の距離aとし、振動検出
器6と対応するロータ1の部分との間の距離bとし、さ
らに、軸受3の部分のロータ1と振動検出器5との間の
距離cとし、これらの距離、a,b,cは、変位式の振
動検出器を用いて検出することができる。以上のロータ
1と振動検出器4,5,6との間の変位が検出される
と、ロータ1のたわみ量Tは、次の式(1)で示され
る。
【0039】 T={(a+c/2)−b}−−−−(1)
【0040】一方、軸受2,3との間の振動検出器6が
図示するように、dだけ沈んでいる場合、ロータ1のた
わみ量T1は、次の式(2)で示される。
【0041】 T1={(a+c/2)−b−d}−−−−(2)
【0042】従って、これにより、ロータ1のたわみ量
から弾性係数を求めることができる。
【0043】第5実施の形態によれば、回転体と振動検
出器との間の距離を求めることができる変位計式の振動
検出器を用い、軸受部および軸受間の振動検出器の相対
位置を事前に求めておけば、振動検出器の出力信号から
回転体の軸受間のたわみ量を求めることができる。回転
体に疲労が蓄積すると、材料が硬化し、上記たわみ量が
低下する。従って、たわみ量が所定値以下になった場合
には、回転体に疲労が蓄積し劣化が進んでいるものと判
定することができる。
【0044】次に、第6実施の形態として軸受2と軸受
3との間に配置した振動検出器6によりロータ1の自重
によるたわみ量を求め、求められたロータ1のたわみ量
と回転数とから繰返し応力の値を積算する。そして、得
られる繰返し応力の値が所定値を越える場合にロータ1
が劣化していると判定するようにした。
【0045】たわみ量は、回転体が1回転する間の回転
体の曲げ変形量を表し、材料の余寿命は、材料の変形量
と変形回数の関数で表される。従って、たわみ量と回転
体の回転数を累積計算すれば、回転体の寿命があとどの
程度残っているか、すなわち、余寿命を知ることができ
る。余寿命が一定値より小さくなった場合に回転体が劣
化しているものと判定することができる。なお、本発明
の実施の形態ではガスタービンのロータについて説明し
たが、これに限らず、蒸気タービン等の回転機械にも同
様に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、軸受部以外を含めて回転体各部に配置される振動
検出器により検出される各々の振動信号に基づいて回転
体の状態を判定するようにしたために従来の軸受部のみ
に配置される振動検出器により検出信号のみによる判定
に比べ回転体の状態が早期に、かつ、正確に判定するこ
とができる。
【0047】請求項2の発明によれば、軸受部以外を含
めて回転体各部に配置される振動検出器から検出される
振動信号を用いて求められた振動振幅と振動振幅増加率
に基づいて異常の有無の判定をするようにしたために従
来の軸受部のみに配置される振動検出器により得られる
振動振幅と振動振幅増加率のみによる判定に比べ、異常
有無の判定が早期に、かつ、正確にできる。
【0048】請求項3の発明によれば、軸受部の振動信
号のみならず回転体各部の振動信号に基づいて振動モー
ドを求め、これと正常時の振動モードと比較判定するよ
うにしたために従来の軸受部の振動信号のみによって求
めた振動モードに比べ、振動モード自体が回転体の状態
を正確に表しているため判定結果に信頼性を求めること
ができる。
【0049】請求項4の発明によれば、軸受部以外の振
動信号を含めた振動信号により振動モードを求めて正常
時の振動モードと比較するようにしたために従来の振動
モードに比べ正確な振動モードにより比較できるから軸
受部の振動の節の欠落から軸受の沈下を正確に判定でき
る。
【0050】請求項5の発明によれば、軸受間の低速回
転体の振動信号から回転体の変位量を求めて所定の正弦
波と比較するようにしたために回転体の弾性係数が異な
る部分が判定でき、回転体の異常を判定できる。
【0051】請求項6の発明によれば、軸受間の回転体
の振動信号から軸受間の回転体のたわみ量を求めて回転
体の劣化の進行状況を正確に判定できる。
【0052】請求項7の発明によれば、軸受部と軸受部
との間の回転体の振動信号を用いて求めた繰返し応力に
より判定するようにしために回転体の劣化の正確な判定
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すガスタービンへ適用
した全体構成図である。
【図2】図1に用いる振動検出器を軸受に取付けた外観
図である。
【図3】本発明の第1実施の形態を示す振動振幅を表す
説明図である。
【図4】図3の場合の他の振動振幅を表す説明図であ
る。
【図5】図3の場合の振動振幅増加率を表す説明図であ
る。
【図6(A)】本発明の第2実施の形態を示す振動モー
ドを説明するための図である。
【図6(B)】振動モードの例を示す説明図である。
【図7(A)】本発明の第3実施の形態を示す回転体を
直結した場合の正常振動モードの例を示す説明図であ
る。
【図7(B)】図7(A)で異常が発生したときの振動
モードの例を示す説明図である。
【図8(A)】本発明の第4実施の形態を示す低速回転
のロータの変位を示す説明図である。
【図8(B)】図8(A)の場合にロータに異常がある
ときのロータの変位を示す説明図である。
【図9】本発明の第5実施の形態を示すロータのたわみ
量を示す説明図である。
【符号の説明】
1,11,12 ロータ 2,3,13,14,15,16 軸受 4,5,6 振動検出器 7 演算装置 8 表示装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部に軸支される回転体の状態を監視
    する回転機械の監視装置において、 前記軸受部および前記軸受部以外の部所を含めて振動検
    出器を配置し、これら振動検出器により得られる前記回
    転体各部の振動信号に基づいて前記回転体の状態を判定
    する判定手段を備えることを特徴とする回転機械の監視
    装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体各部の振動信号から振動振幅
    値および振動振幅増加率値を求め、これらの値が所定値
    以上のとき異常有と判定することを特徴とする請求項1
    記載の回転機械の監視装置。
  3. 【請求項3】 予め運転状態毎に前記回転体各部の振動
    信号を収集して回転体各部の変位回転の軌跡である振動
    の節と腹とからなる正常時の振動モードを求め、監視時
    に前記回転体各部の振動信号から監視時の振動モードを
    求めると共に、監視時の運転状態に応じた前記正常時の
    振動モードと前記監視時の振動モードとを比較して両者
    の相違から異常有を判定することを特徴とする請求項1
    記載の回転機械の監視装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ軸受に軸支される複数の回転体
    を直結した回転体の場合に、正常時の振動モードで形成
    される軸受部の振動の節が欠落しているとき、対応する
    軸受の沈下を判定することを特徴とする請求項3記載の
    回転機械の監視装置。
  5. 【請求項5】 軸受部と軸受部との間に配置される振動
    検出器により検出される振動信号から低速回転中におけ
    る回転体の変位の時間的変化を求め、これと所定の正弦
    波と比較して両者の偏差が所定値以上のとき異常有の判
    定をすることを特徴とする請求項1記載の回転機械の監
    視装置。
  6. 【請求項6】 軸受部と軸受部との間に配置される振動
    検出器により検出される振動信号から回転体の自重によ
    るたわみ量を求め、求められたたわみ量から前記回転体
    の弾性係数を求め、求められた弾性係数が所定値以上の
    とき前記回転体の劣化を判定することを特徴とする請求
    項1記載の回転機械の監視装置。
  7. 【請求項7】 軸受部と軸受部との間に配置される振動
    検出器により検出される振動信号から回転体の自重によ
    るたわみ量を求め、さらに、求められたたわみ量と回転
    数とから前記回転体に対応する繰返し応力を求め、求め
    られた繰返し応力が所定値以上のとき前記回転体の劣化
    を判定することを特徴とする請求項1記載の回転機械の
    監視装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003214944A (ja) * 2002-01-29 2003-07-30 Daihatsu Motor Co Ltd 異音による不良検査装置
JP2010175248A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Jfe Steel Corp テーブルローラの亀裂診断装置及び診断方法
JP2010197366A (ja) * 2008-04-02 2010-09-09 Jfe Steel Corp ローラの亀裂診断装置及び診断方法
JP2011247814A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Ihi Corp 回転体の損傷診断方法及び回転体の損傷診断装置

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