JPH0916841A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野外に設置されている自動販売機において、
利用客が快適に商品を購入できるものを提供する。 【構成】 自動販売機１０の上部にあるトッパー３０の
上部に突出自在に屋根３４を設け、雨センサー４０が雨
を検知し、かつ、人検知センサー２８が利用客を検知し
た場合には、屋根３４を突出させ利用客を雨から守る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、野外に設置される自動
販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】雨を避け
ることができないような野外に設置された自動販売機に
おいて、雨天の日に自動販売機から商品を購入する場合
には、利用客は、傘をさしながら商品を購入する必要が
ある。

【０００３】また、商品を硬貨で購入する場合には、硬
貨が多少雨に濡れても問題はないが、紙幣で購入する場
合には、紙幣が雨に濡れると、自動販売機のデリバリプ
レートが濡れた紙幣を受け入れない場合があり、利用客
にとっては不都合な場合がある。

【０００４】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、野外
に設置されている自動販売機において、利用客が快適に
商品を購入できるような自動販売機を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の自動
販売機は、自動販売機の上部において前方へ突出自在に
設けられた屋根と、前記自動販売機に設けられ、前記自
動販売機の前方に存在する人を検知する人検知手段と、
前記自動販売機に設けられた雨を検知する雨検知手段
と、前記雨検知手段が雨を検知し、かつ、前記人検知手
段が人を検知した場合に、前記屋根を前記自動販売機の
前方に突出させる屋根駆動手段とよりなるものである。

【０００６】請求項２の自動販売機は、請求項１のもの
において、前記屋根駆動手段は、前記人検知手段が人が
いなくなるのを検知した場合に、屋根を収納するもので
ある。

【０００７】請求項３の自動販売機は、請求項１のもの
において、前記自動販売機は、本体と、この本体の上部
に設けられた商品宣伝用の台から構成され、前記台は、
本体と別体であり、かつ、前記台に前記屋根が設けられ
たものである。

【０００８】

【作 用】請求項１記載の自動販売機を野外に設置した
場合について説明する。

【０００９】雨が降りだすと、自動販売機に設けられた
雨検知手段が雨を検知する。そして、利用客が自動販売
機から商品を購入するために、この自動販売機の前方に
立った場合には、人検知手段が利用客を検知する。そし
て、屋根駆動手段は、自動販売機の上部に設けられた屋
根を前方に突出させる。

【００１０】これにより、利用客はこの屋根によって雨
から守られて、商品を購入することができ、紙幣が雨に
濡れたりすることがない。

【００１１】請求項２記載の自動販売機であると、人検
知手段が、商品の購入が終了し利用客がいなくなった場
合に、それを検知し、屋根駆動手段は、不要になった屋
根を自動販売機の上部に収納する。

【００１２】請求項３の自動販売機においては、屋根
が、商品宣伝用の台に設けられており、そのため、この
屋根の機構を商品宣伝用の台とともにオプションで取付
けることができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例であるタバコの自動
販売機１０について、図面に基づいて説明する。

【００１４】符号１２は自動販売機１０の本体であり、
その内部にタバコを収納するとともに、前面にはタバコ
の陳列棚１４が設けられ、また、陳列棚１４の下方に
は、タバコを選択するための商品選択ボタン１６が複数
個設けられている。さらに、本体１２の前面には、紙幣
投入口１８，硬貨投入口２０、返却レバー２２及びデジ
タル式の表示装置２４が設けられている。

【００１５】符号２６は、本体１２の下部に設けられた
タバコの取出口である。

【００１６】符号２８は、紙幣投入口１８と表示装置２
４との間に設けられた人検知センサー２８である。この
人検知センサー２８は、タバコを購入しようとする利用
客が、本体１２の前面に立った場合に、その人影を検知
する。

【００１７】符号３０は、本体１２の上面に設けられた
商品宣伝用の台（以下、トッパーという）である。この
トッパー３０は、本体１２とは別体になっており、オプ
ションとして取付けることができるものであり、トッパ
ー３０の前面には、広告灯３２が設けられている。

【００１８】符号３４は、トッパー３０の上部に設けら
れた板状の屋根である。この屋根３４は、モータ３６を
駆動させると、ギア３８が回転して、屋根３４がトッパ
ー３０に対し突出、収納自在となる。

【００１９】符号４０は、トッパー３０の天板の後部に
設けられた雨センサーである。この雨センサー４０は、
雨が降りだすと、その雨水を検知して、雨が降りだした
ことを検知する。

【００２０】符号４２は、トッパー３０内部に設けられ
た制御部であって、人検知センサー２８と雨センサー４
０とモータ３６が接続されている。以下、この制御部４
２の動作について、図６のフローチャートに基づいて説
明する。

【００２１】ステップ１において、雨センサー４０が雨
を検知すると、ステップ２に進む。そして、雨を検知し
ない場合にはステップ１の動作を継続する。

【００２２】ステップ２において、人検知センサーが、
利用客を検知するとステップ３に進む。また、人を検知
しない場合にはステップ１に戻る。

【００２３】ステップ３において、制御部４２がモータ
３６を駆動させて、屋根３４をトッパー３０から突出さ
せる。これにより、利用客の上方に屋根が進出し、雨か
ら利用客を守る。

【００２４】ステップ４において、利用客が商品を購入
して、いなくなると、人検知センサー２８がそれを検知
してステップ５に進む。まだ、利用客が自動販売機１０
の前方に存在している場合には、ステップ４の動作を続
ける。

【００２５】ステップ５において、屋根３４を収納して
ステップ１に戻る。

【００２６】上記構成の自動販売機１０であると、雨が
降り、かつ、利用客がいる場合には、屋根３４が突出し
て、利用客を雨から守るため、例えば、利用客が紙幣を
使用した場合にも紙幣が雨に濡れたりすることがない。

【００２７】なお、上記実施例では、図３に示すよう
に、１枚の屋根３４を突出自在にしたが、これに代え
て、図４に示すように、３枚の屋根３４を組合わせてス
ライド式にして、エアーシリンダ４４によって突出させ
てもよい。

【００２８】また、上記実施例では、人がいなくなった
のを人検知センサー２８が検知して、屋根３４を収納し
たが、これに代えて、人検知センサー２８が人を検知し
た時から、一定時間後に屋根３４を収納するようにタイ
マーを設けていてもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上により、本発明の自動販売機である
と、雨が降り利用客がいる場合にのみ屋根が自動販売機
から突出して、利用客を雨から守るため、利用客が使用
する紙幣等が雨に濡れることがなく、また、利用客も傘
をさして商品を購入する必要がないため、自動販売機を
快適に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動販売機の斜視図で
あって、雨が降ってない状態のものである。

【図２】利用客が自動販売機を使用し、かつ、雨が降っ
ている状態の斜視図である。

【図３】同じく、自動販売機の側面図である。

【図４】他の実施例の自動販売機の側面図である。

【図５】自動販売機のブロック図である。

【図６】制御部のフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 自動販売機 １２ 本体 ２８ 人検知センサー ３０ トッパー ３４ 屋根 ３６ モータ ４０ 雨センサー ４２ 制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の上部において前方へ突出自在
   に設けられた屋根と、 前記自動販売機に設けられ、前記自動販売機の前方に存
   在する人を検知する人検知手段と、 前記自動販売機に設けられた雨を検知する雨検知手段
   と、 前記雨検知手段が雨を検知し、かつ、前記人検知手段が
   人を検知した場合に、前記屋根を前記自動販売機の前方
   に突出させる屋根駆動手段とよりなることを特徴とする
   自動販売機。
2. 【請求項２】前記屋根駆動手段は、前記人検知手段が人
   がいなくなるのを検知した場合に、屋根を収納すること
   を特徴とする請求項１記載の自動販売機。
3. 【請求項３】前記自動販売機は、本体と、この本体の上
   部に設けられた商品宣伝用の台から構成され、 前記台は、本体と別体であり、かつ、前記台に前記屋根
   が設けられたことを特徴とする請求項１記載の自動販売
   機。